人狼物語 三日月国


108 灰色うさぎと紫うさぎの冬支度

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
リーリエが無残な姿で発見された。

伝承は真実だった。異形の刃を持つ魔物“人狼”は、確かに存在するのだ。

もはや村人たちに猶予は無い。早く人狼を見つけ出し、処刑しなければ。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ない……。

現在の生存者は、クジマ、イウダ、オルテイシアの3名

【人】 オルテイシア

―― 翌朝 ――

[ラブホテルから外に出る時が、一番緊張する。
それは彼も同じだったのかホテルを出たら、いつもより少し足早で、手を引かれて少し駆けるようにして後を追い掛けた。

先輩が勧めてくれたお店のクロワッサンは、カルピスバターを使用したもので、皮はサクサクとしていて、中はしっとりとバターの香りがしてとても美味しく食べられた。

早速調べてくれたのか、少し距離のある自然公園の名前を彼が口にする。
行ったことのない場所にはしゃいでしまう。
向かい合ってスマホでおすすめサイトを見れば、冬場は綺麗なイルミネーションが見られるようだった。
スケートも観覧車も、まだ二人では行ったことがない。

一つ一つ、増えていく楽しみに胸を膨らませながら。
頭の中で、新しい洋服の算段を始めた。**]
(0) 2021/11/10(Wed) 0:34:55
オルテイシアは、メモを貼った。
(a0) 2021/11/10(Wed) 0:42:11

【人】 オルテイシア

―― 旅行当日 ――

[本日はお日柄もよく。
……というような声が聞こえてきそうな冬晴れの日。

旅行に行く時に雨に掛からないのは、どちらかが晴れ女か晴れ男かもしれない。なんて思いながら、いつものように彼よりも少し早く起きて身支度を整えた。

クリスマスも近づき、気温も下がってきた頃。
お気に入りの真っ白なAラインのコートは、旅行の為に先じてクリーニングに出しておいた。

ボリュームネックにふんわりとしたパフ袖のリブニットはクリーム色のものを。
スカートは優しいブラウンカラーのベロア生地を使った、膝上丈のミニスカートを選んだ。
スケートも利用するかもしれないからと、寒くないようにスカートの下にはレースアップのリボンが付いているようなデザインのタイツを履く。
出かける時に編み上げのレザーブーツを履けば完璧だ。]
(1) 2021/11/10(Wed) 1:24:45

【人】 オルテイシア

[メイクは洋服に合わせてベージュ系で揃える。
チークとリップだけは発色の良いものを使って、表情を明るく見せるようにオレンジにした。

メイクを済ませた後、寝室のカーテンを開けて採光を入れる。
まだベッドで眠っている彼を起こすにはまずこれから。

ベッドサイドに座って、まだベッドの中の布団でぬくぬくと眠っている基依さんを覗き込む。]


 基依さーん、朝ですよー。
 ……起きて?


[身体を揺らして起こす前に、彼の寝顔を見つめるのは朝の楽しみの一つ。
顔だけ覗くように布団をズラして、つん、と頬を突付いた。**]
(2) 2021/11/10(Wed) 1:28:47
イウダは、メモを貼った。
(a1) 2021/11/10(Wed) 17:16:59

オルテイシアは、メモを貼った。
(a2) 2021/11/10(Wed) 17:50:48

【人】 イウダ

[敢えてもう一度言おう、朝は苦手だ。
紫亜の声がしても「ん”〜〜〜〜〜」と寝ぐずりするのもよくある光景。
旅行の為に昨晩まで通しを連勤で行ってきた分、少し疲れも残っている。

だが今日から旅行だ。
流石の卯田も二度寝をしたり身支度を既に整えた紫亜をベッドに引っ張り込んだりはしない。]


 ……おはよ。


[寝ぼけ眼を擦って、くあ、と欠伸をしながら背を伸ばした。]


 俺さー、そのニットのふわってなってんの好き。


[ボリュームネックを指して笑う。
春に知り合って、真夏の薄着の季節を経て、段々重ね着の季節になってきた。
身に着ける色味は季節に合わせているのに、どれも紫亜によく似合う。
似合うように組み合わせやメイクを工夫しているのだろう。]
(3) 2021/11/10(Wed) 20:58:34

【人】 イウダ


 タイツもよく似合ってる。リボンついてんだな。


[ベッドから降りて、掛けていた掛布団を室内干し用の台にかける。
留守の間に寝汗で湿った布団が臭くなるのを避けたいし、かといって旅行前に布団を外に干すと、途中で雨が降った時に取り込めなくて最悪なことになるから、インテリアには不細工だが、普段は畳んで隅に置いておけるパイプの物干し台を買ったのだ。

着て行く服は流石に紫亜の影響もあってかなり増えた。
が、今回の旅は初めて彼女の見立てではないものに挑戦した。
足元が冷えることも考慮して購入した裏がフリース素材のストレッチパンツは一見黒無地にも見えるグレンチェック柄。
上にオフホワイトのパーカーを着て、ダークグレーのチェスターコートからフードを出す。
自分だって、いつも彼女の新しい装いに自分が惚れ直しているように、彼女を新鮮な気持ちにさせたいのだ。

さて彼女のお眼鏡には適ったか。
微妙な部分があれば、直して欲しいとばかり目で訴えた。*]
(4) 2021/11/10(Wed) 20:59:34

【人】 オルテイシア

[前日までの仕事のせいか、元から朝が弱いのか。
朝はいつもぐずる姿が可愛くて仕方がない。

薄っすらと開かれた瞳に笑って、頬に掠めるだけのキスを一つ。]


 おはようございます。
 いい天気ですよ。


[いつもならもう少し布団と戯れる基依さんも、今日は旅行とあってすんなりと起きてくれた。
ニットを指摘されて、首周りに触れる。]


 ふふ、温かいんですよ、これ。
 首周りもゆったりしていて楽なんです。


[新しい装いをする度に、基依さんは気づいてくれる。
着道楽は一人でも楽しめるが、見てくれる人が居るならばより気合いも入るもの。
首周りが隠れるようにしたのは、痕を付けたがる独占欲の強い彼氏の癖を隠すためも少し含まれている。]
(5) 2021/11/10(Wed) 21:36:04

【人】 オルテイシア

 
 このリボン、イラストなんですよ。
 タイツに描かれてるんです。


[ベッドから降りて、スカートの裾を少し持ち上げてくるりと回る。
布団の後片付けは任せながら、ドレッサーを片付けてキッチンに向かう。]


 朝食、どうします?
 食べていきます?
 それともどこか寄っていきます?


[ひとまず、眠気覚ましにコーヒーは飲むだろうと予測して、二人分のコーヒーを用意する。
自宅でも簡単に作れるドリップタイプのものだ。
電気ケトルから湯を張り巡らせて、コーヒーが落ちてくるのを待つ。]
(6) 2021/11/10(Wed) 21:36:53

【人】 オルテイシア

[着替えてきた彼がリビングに現れれば、見たことのない洋服に袖を通している彼がいた。
かっちりとした印象を持たせるグレンチェックのパンツに、緩めのパーカーを合わせているのが遊び感が出ていて、オフらしさが見える。
背の高い彼がチェスターコートを着るととても脚が長く見えた。

出来上がったコーヒーをテーブルに差し出しながら、]


 新しいお洋服ですか?
 今日も格好いいです。

 後で、髪型弄ってもいいですか?


[今日も大好きな人は一番格好いい。*]
(7) 2021/11/10(Wed) 21:37:44

【人】 イウダ

[外は旅行日和らしい。
二人で出かける時に雨が降らないのは偶然かそれとも運命か。
好きだなと言ったニットの首回りが、自分の所有印を隠す目的もあるとは知らず。
そもそも好きな理由自体、もしかすると自分がつい痕をつけたくなるそこを他の男の視線から隠せるからかもしれない。]


 へえ、柄タイツ。成程ね。
 かーわい。


[寝惚けた目には平面だと見抜けていなかった。
まじまじと足元を見る。
短い丈のスカートでも、こうしてタイツで肌が隠れていると安心感が増すものだなと思った。

紫亜のコーディネートを細かく見て楽しみたい気持ちもあるが、そうしていると出る時間が遅くなりそうだ。
自分のファッションチェックがNGだった時の着替え時間を考慮して早めに行動しようと着替えを持って洗面所に向かった。

抱き合う時には雑に服を放ることもある卯田だが、理性ある状態では紫亜の目の前で安易に下着姿にならないように気をつけている。
そこがなあなあになってしまうと、恋人感が薄れてしまう気がするのだ。]
(8) 2021/11/10(Wed) 22:13:41

【人】 イウダ


 ん〜、どっか寄ると時間が読めないし、
 ホットケーキでも焼こうか。


[コーヒーを沸かしてくれるなら猶更。
時間のない時用に自家製のミックス粉は冷凍してある。]
(9) 2021/11/10(Wed) 22:14:24

【人】 イウダ

[着替え終えて戻ると、反応を見る限りあからさまにおかしな点はなさそうだ。
目聡い彼女はこれが新しく買ったものだと気づいたらしい。]


 変じゃないか?良かった。
 うん、髪はお任せしたい。一応服買った時にワックスは買ってはみたけど。
 普段は使わないから自分じゃやっぱり勝手がな〜。


[普段整髪料を使わないのは、料理人の鼻に影響があるのを恐れてのことだ。
今日はホットケーキを焼いてからは料理の予定はないので気にしない。

チェックが終わったらコートは一旦脱いで、パーカーの袖を捲る。
ミックス粉に少し紫芋パウダーを混ぜて焼くと、少しでも切り口は鮮やかな紫色になる。
そこに白いバターと黒蜜を。
彼女を好きになってから、紫とグレーをどう出会わせるかをずっと考えている。

いただきます、と手を合わせて、彼女の淹れてくれたコーヒーとホットケーキの朝食を楽しんだ。
さっと洗い物を済ませたら、髪を整えてもらう為に指示に従う。*]
(10) 2021/11/10(Wed) 22:14:45

【人】 オルテイシア

[褒め言葉にはにかんで、ターンを決めて裾を下ろす。]


 ……えへ、ありがとうございます。


[褒められるのも数が重なれば恥ずかしくなってくる。
基依さんも早く着替えてくださいね。なんて催促するふりをして其の場から逃げた。

一緒に暮らしていても普段着替える時は、互いに相手の見ていないところを使うところが多い。
眼のやり場に困るから、彼が着替えを脱衣所で行ってくれることには安心するし、自身も恥ずかしいので彼の見ていないところで着替えるようにしている。
共同生活を始めて、多少は慣れも出てきたが、いつまでも新鮮さは残しておきたい。]
(11) 2021/11/10(Wed) 22:51:43

【人】 オルテイシア

 
 わ、ホットケーキいいですね。
 お手伝いします。


[ホットケーキなら焼くのにそう時間も掛からない。
彼お手製のホットケーキは甘くて、ふっくらしていて美味しいから、いつも食べるのを楽しみにしている。]
(12) 2021/11/10(Wed) 22:52:00

【人】 オルテイシア

[服装を気にする彼に、笑顔で頷く。]


 はい、とっても似合っています。
 男の人のパーカーって可愛いですよね。

 ワックスは男性用と女性用で結構違いがありますから、
 買ってあるなら、使わせてもらいますね。
 上手くいかなかったら、ごめんなさい。


[両手を合わせて先に謝罪を向ける。

ホットケーキを焼く間にお皿やナイフを用意して、細々とした準備を手伝うのは二人で暮らすようにして自然と決まった役割分担だ。

焼き上がったホットケーキに切り口を入れれば、生地が紫色になっていて思わず感嘆の声を上げた。
バターと黒蜜を合わせればグレーになる。
朝から驚きを齎してくれる彼につい笑顔になってしまう。
好きになった色を、彼も大事にしてくれているのだと思えば、嬉しくて、バターと黒蜜を搦めて淡い紫のパンケーキを口に頬張った。]
(13) 2021/11/10(Wed) 22:52:26

【人】 オルテイシア

[朝食を済ませた後は、ドライヤーと霧吹きを手にしてリビングへと戻る。
自身のヘアアレンジをすることはあるけれど、人の、それも男性の髪を触らせてもらうことは初めてだ。

霧吹きで髪を濡らして、いつもは彼が私の為に使うドライヤーを使って髪をスタイリングしていく。]

 
 基依さんの髪、
 私よりちょっと硬いですね?


[なんて、話しかけながら温風と冷風を交互に当ててサイドの髪を流して、前髪を立てていく。
基依さんはいつも前髪を下ろしているから、上げた姿を見てみたくて。
ドライヤーで髪の動きを決めた後は、彼に借りたヘアワックスを手に付けて、髪の先を少しずつ束にしながら形を作っていく。

前髪を立たせて額を出すようにして、サイドは横に流して遊ばせる。
仕上げに前からも覗いて見上げれば、初めてにしてはいい出来に満足して笑った。*]

 
 はい、出来ました。
 鏡、見てみます?
 
(14) 2021/11/10(Wed) 22:52:48

【人】 イウダ

[ターンを決める紫亜は一足先にスケートリンクの気分らしい。
織戸家は皆きっと滑れるのだろう。
中学で初めてスポーツセンターのスケートに仲間内で出かけた時に派手に転んで、「ざまぁみろ」と笑われた記憶が蘇る。
義兄(予定)はその時に既にもう完全に滑れていたから、家族で経験があるのだろうと思った。

因みにそれから昼食代を切り詰めてスケート代を捻出し、一人で滑る練習をした甲斐あって滑れるようにはなったが、最後に滑ったのはもう何年も前だ。
また派手にスッ転んだら格好悪いと思いつつも、今回は練習時間が取れなかったので情けない姿を見せて笑われる覚悟を決めておかないといけない。]


 じゃあ着替えてくるから卵と牛乳出してて貰って良い?
 あとバターは黄色いのじゃなくて白い方な。
(15) 2021/11/10(Wed) 23:21:33

【人】 イウダ

[白い方はここぞという時に使うミルクの味が濃いバターだ。
普段の料理で使うのはふつうのスーパーで売っている黄色い有塩バターである。

手伝いの申し出はありがたく、前準備を伝える。
ミックスに紫芋パウダーを混ぜるのはgを計るのではなく目分量なので任せにくいし、どうせならこちらもサプライズにしたいので自分が担当することにした。

自家製ホットケーキの膨らみの秘訣は重曹だ。
メレンゲを加えてスフレにすることもあるが、今日はスピード重視で割愛する。]
(16) 2021/11/10(Wed) 23:21:46

【人】 イウダ

[果たしてサプライズは成功し、彼女の笑顔を引き出せた。

普段着ないパーカーも、紫の生地に白と黒でグレーを作って食べるホットケーキも、彼女のこの顔が見たくてやったのだ。
にこにこと上機嫌で後片付けまで済ませ、リビングのソファに腰かけた。
緊張で少しいかり肩になっている。]


 そうかも?
 てか紫亜の髪が特別やらかいんだと思ってた。
 兄妹だけど織戸の髪そんな柔らかいって思ったことないし。
 ……ああツヤツヤはしてるか。


[綺麗な髪だなとは思っていた。
きっと手入れをしているのだろう。
卯田の髪がごわごわしているのは、生まれつきの髪質もあるが、普段トリートメントなど頓着しない所為もあるかもしれない。]


 何かデコがスースーする……?


[紫亜の目が当たると双方気まずいだろうから、やってもらっている間は目を閉じていた。
彼女の指が前髪にかかり、なにごとかを施した後は、眉毛を撫でる毛先の感触がない。]
(17) 2021/11/10(Wed) 23:22:23

【人】 イウダ


 おう、ありがとな。
 見せて貰えるか?


[目を開けると、ちょうど前から覗き込んだ紫亜と目が合って笑う。
触れるだけならリップを乱れさせないだろうかとも思うがキスはぐっと鋼の理性で堪えた。

程なく鏡に映った姿に大いに照れて耳を赤くすることとなる。

「おしゃれな奴みたいだ」なんて、笑って、ぐっと親指を立てた。
折角顔を全部出してくれたのだ。
サングラスは運転用に持って行くだけにして、素顔で外を歩いてみようか。*]
(18) 2021/11/10(Wed) 23:24:23

【人】 オルテイシア

[氷上でのターンは出来ないが、しっかりと足がついた地上でなら回ることもできる。
家族でスケートに行ったことはあるし、そこそこ運動神経の良い兄に手を引かれて滑ったことはあるが、それはもう何年も前の話だ。
運動神経が良いほうかと言われたら、悪くはないと思うと言える程度の技量しか無い。
しかも性格が他称、おっとりしていると言われる所以だけあり、きびきびと動ける方ではないので、はっきりいって十年以上も滑っていないスケートリンクを滑るのは大分不安がある。

せめてコケる時はお尻からコケようにしたい。
あまり彼の前で恥ずかしい姿は見せたくないのだけれど。
幼少の頃の技術が今も残っていることを信じるのみだ。]


 はい。
 白い方ですね、白い方のバターと牛乳、と……。


[ちなみにバターにたくさんの種類があるのは最近になって知ったというのはここに記しておく。]
(19) 2021/11/10(Wed) 23:55:23

【人】 オルテイシア

[料理になるとこだわりを見せる彼のこと。
自然と冷蔵庫や食料庫は常に少し余裕のあるくらい食材が置かれている。
たまに何に使うのかもわからない調味料なども置いてあって、それは何に使われるのかと楽しみにする自身が居た。

今日使われたホットケーキが紫になるのも。
紫芋のパウダーが使われていると知って、以前作ってくれた二人の料理にも使用されていたことを思い出しては、懐かしさに眼を細めた。]
(20) 2021/11/10(Wed) 23:55:38

【人】 オルテイシア

[髪をセットしている間は、ドライヤーの音で少し声音も大きくなる。
肩に少し力が入っていることに笑って、緩く肩を撫でれば少し力が抜けただろうか。]


 お兄ちゃんこそ、何もしてないのに
 ツヤツヤなんですよね。
 寝癖もあんまり付かないみたいだし、
 羨ましい髪質だと思います。


[何もしていないといいつつ裏では努力しているのだろうか。
あまりそういう姿を見せない兄だから、妹は知る由もなく、ただ羨むだけになる。
自身の髪は柔らかい分、癖がつきやすく、髪ゴムでまとめればすぐに後が残る程だ。
だから、総じて少しサイドをアレンジして下ろしていることが多い。

聞こえた言葉にくすりと笑う。
仕上げを楽しみにしてもらうことにして今は、手先を動かすことに集中した。]
(21) 2021/11/10(Wed) 23:55:49

【人】 オルテイシア

[仕上げを見せたら、彼がはにかんで笑う。
いつもの髪型も好きだけれど、前髪を上げれば涼やかな眼がより一層、目に入るようになった。]

 
 ふふ、おでこ出しにしてみました。
 格好いいですよ、基依さん。


[にこにこと鏡を見せて反応を待てば、次第に赤くなっていく耳が見えた。
感想は上々で、いい反応に「良かったです」と彼と同じようにサムズアップを返した。

旅行前の支度は十分。
おしゃれして出かけるのは気分が上向きになる。
前日に用意しておいた旅行鞄を片手に、旅行に出発だ。*]
(22) 2021/11/10(Wed) 23:56:11

【人】 イウダ

[二人ともが数年ぶりだと発覚したスケートは、支えあいながら滑ることになるかもしれない。
二人で外周の手摺を掃除して回るとしても、それはそれで数年後の良い思い出になる。
何もしないらしいのに髪がツヤツヤしている義兄には笑われそうな話だが。

その日の朝食べたホットケーキが紫にグレーのトッピングだったことや、
彼女に額を出したヘアアレンジをしてもらったこともきっと何年経っても忘れないだろう。]


 はは、照れるな〜。
 ありがとう。いつもより5割増しくらいでときめいて貰えるかな〜。


[数字は適当だが、実際髪を弄ってあげるといつもの無頓着に下ろすよりも若く爽やかに見える気がした。
彼女が返してくれた親指にキスひとつ。
出がけ前に唇にするのは我慢する分、触れ合いを許してもらう。]
(23) 2021/11/11(Thu) 16:45:48

【人】 イウダ


 駐車場結構歩くから、鞄こっち。


[彼女の分の荷物も持って、一緒に家を出る。

夏のキャンプの為に中古で買った軽自動車はウサギの名を持つ卯田には少し可愛らしいデザインの茶色い車だ。
自宅の駐車場には空きがなかったので、別に借りてそこに停めている、]


 じゃあ出発するよ。
 安全運転でいきまーす。


[車での遠出も夏以来だ。
エンジンキーを回しながら気合を入れる。
サービスエリアには寄らずに行くから、キャンプよりは所要時間は短い筈。**]
(24) 2021/11/11(Thu) 16:46:11

【人】 オルテイシア

[数年ぶりのスケートが例え格好良く滑れなかったとしても、二人で氷上に座り込むことになったとしても、きっと楽しいものになるだろう。
そうなれば、観覧車で「楽しかったね」と笑いながら話せる一つになる。

今も一つずつ、思い出になっていく記憶を幸せだと噛み締めながら、照れる姿に笑って。]


 基依さんにときめなかない日なんてありませんよ?

 でも、あんまり格好良すぎちゃうと、
 みんな振り向いちゃうかも。


[見慣れない髪型は、彼の変わる表情をよく見せるから。
親指に落とされたキスにすらドキドキしてしまう。
なるべく彼から離れないようにしないと、とひっそりと決意を胸にした。]
(25) 2021/11/11(Thu) 18:48:48

【人】 オルテイシア

 
 あ、はいっ。
 ありがとうございます。


[荷物を預けた代わりに、戸締まりは任される。
彼の先導に後をついていきながら、駐車場までの道を歩く。
荷物を任せっきりになってしまって、手ぶらになった分、行き場の無くなった手は、そっとコートの端を持った。

見慣れた茶色い小型の車が見えてくれば、バックドアを開けて鞄をトランクに預ける。
いつものように助手席に座って、シートベルトを締めた。]


 はぁい、忘れ物はない、ですよね?
 よろしくお願いします。


[安全運転を誓う姿にくすくすと笑って、座席に身を預ける。
彼の運転にはもう慣れたものだから、すっかり安心して、道中のBGMの選曲に取り掛かった。*]
(26) 2021/11/11(Thu) 18:50:04

【人】 イウダ



 振り向かれたら手ぇ振ろっか。


[二人分の荷物を片手に携え、もう片方を紫亜の手と繋いで振る。
誰かに何かしらの好意を向けられたら、無視はできないのが卯田だけど、自分の手は既にたった一人と繋がっているのだと、彼女と一緒に手を振ることでこたえたい。
そもそも、人が振り返る程の美男子だという自惚れはないが。

鍵を閉めるのを彼女に任せる時に、荷物は再び両手に分けた。
無理をして腕に負担をかけることを避けたい料理人心だ。
手は繋げなくとも、コートをちょんと掴んでくる紫亜が可愛くて、編み上げブーツがちゃんとついてくるように歩幅を小さめに保った。]
(27) 2021/11/11(Thu) 20:42:51

【人】 イウダ

[車内BGMは彼女セレクト。
そういえばそろそろ紅白の発表じゃないかとか、子どもの頃に見た女性歌手の「大型衣装」の話だとか、他愛無い話をしながら車を走らせる。
まだクリスマスシーズンには早いからか、道中特に道が混んでいることもなく、着いた時にはまだ日は高かった。]


 イルミネーションにはまだ早いな。
 先に昼間の公園を散歩しても良いけど疲れて夜歩けないのは嫌だしな〜。
 スケートリンク行ってみるか?


[昼はホテルのレストランで食事を取った。
今回はそんなにグレードの高いところではなかっただけに、料理の方も特にその味で盛り上がることもなく終わってしまった。
これもまた「思い出」のひとつ。

スケートは手袋は自前がなければ購入、靴と希望者には膝当てが貸し出しされているらしい。
恰好つけといて膝を強打なんてことになったらこの後のスケジュールに影響が出るし、堂々と膝当ても借りることにした。

久々のスケートの出来は56点というところだろうか。]
(28) 2021/11/11(Thu) 20:43:12

【人】 イウダ

[――格好つかないどころかみっともない出来だが??

尻当ても必要だったかもしれない、なんて。
冗談が言えただけマシだっただろうか。*]
(29) 2021/11/11(Thu) 20:44:44

【人】 オルテイシア

 
 だ、だめですっ。
 付いてきちゃったらどうするんですかっ。


[手を繋いで手を振られても、愛想のいい彼氏に絆される人は居るだろう。
ぶんぶんと首を振って、否定してしまった。
ここまで独占欲が強いとは自分でも思っていなかったからびっくりする。]


 お仕事中なら、構いませんけど……、
 プライベートの時は、……だめ。


[拗ねるように、甘えるように。
ぽそりと上目遣いに訴えて、手を離す。
離した手は心の不安を表すように、すぐにコートに伸びてしまった。
どんどん甘えたな自分が顔を出しているような気がして、少し恥ずかしかった。]
(30) 2021/11/11(Thu) 21:09:55

【人】 オルテイシア

[BGMはスマホから選曲して、BlueToothを繋いで曲を流す。
テレビで掛かる流行りの曲や、少し懐かしい曲など、ランダムに流れるようにして口ずさむ。
クリスマスは難しいけれど、紅白は一緒に見られる時間はあるだろうか。
夜更けに除夜の鐘を鳴らしに行くのもいいかもしれない。

ドライブの時間は前回の時よりも短く、目的地に付いた。
平日の昼間とあって人の波は、少しばかり少ない。
誘われるままにスケートリンクへ向かうことになった。]


 ……コケても笑わないでくださいね?


[レストランでそんな前置きを話しながら、自身の運動神経の無さを言い訳しておく。
味はSASANKAに比べれば、劣ってしまうがそれもまた旅行の醍醐味の一つだろう。

スケートリンクでは手袋と膝当てを借りて、完全防備で挑む。
防御している部分以外にも青あざは出来そうだが、ガードは多いほうがいい。

身体を支えていた手すりから手を離して、
氷上に足を向ければ自身では55点を付けられただろうか。]
(31) 2021/11/11(Thu) 21:10:11

【人】 オルテイシア

 

 わ、わ……ッ、


[バランスを崩しそうでおたおたと両手で空を切る。
手すりから手を離した途端、不安定な格好になり、前を行く基依さんにしがみついたら二人してコケそうになった。]


 
ひゃっ……!



[すてんっと転んで、氷上の上に尻もちをつく。
脇を滑っていく子供に笑われながら、自身も笑った。*]
(32) 2021/11/11(Thu) 21:14:33

【人】 イウダ


 彼女と手ぇ繋いでんのについて来るのは勇者じゃない?


[そんな勇者がいるならお目にかかってみたいところだが、もしこれが逆の立場だとすると、紫亜が彼氏がいると言っているのに男がついてくるということで、それは絶対に許せない。
彼女の独占欲が嬉しいからといって、それを煽るような真似はしたくない。]


 紫亜が嫌がることはしない。誓って。


[不安にさせることも。
安心を与えたくて、上目で見上げる彼女ににこりと微笑んだ。]
(33) 2021/11/11(Thu) 21:58:54

【人】 イウダ

[それから恙なくドライブを終え、特筆することもない昼食を食べ終えて、二人でスケートリンクへ。
コケて笑わないで、なんて、同じお願いを相手にしていたが、実際には自分が転んだ瞬間自分で笑ってしまっていた。]


 おわっ?!
 っとと、と、と、とぉお……っ


[紫亜の体重がかかり、フラフラのバランスが崩れてよろめく。
彼女を潰さないように全力で回避したものの、彼女が可愛く尻もちをつく横で、ド派手に背中から氷上に落ちた。
痛い。そして冷たい。
すれ違う子どもの笑い声が辛い。]


 いや〜〜〜〜〜〜〜
 むっずいなスケート……
 両手繋いでたらまだ滑れる、か……?


[紫亜に手を差し伸べて二人で立つ。
(35)1d120秒ぐらいはもったが、やはり足が小鹿のように震えてしまって、どちらもどちらかの支えになるには練習が必要だなと結論付けた。]
(34) 2021/11/11(Thu) 21:59:27

【人】 イウダ

[派手に転んだので服が濡れてしまった。
一泊二日だからあまり替えは持ってきていない。
部屋に戻って乾かすか、どこかで新しいものを買うか……]


 この近くって洋服屋ってあったっけ?


[ホテルにあるブティックは女性服しかなかったような気がする。
女装するか、なんて冗談で言ったら、彼女はどんな顔をしただろう。*]
(35) 2021/11/11(Thu) 21:59:47

【人】 オルテイシア

 

 勇者が居るかもしれないじゃないですか……。
 そんなの、や。


[きゅ、とコートを持つ手に力を込める。
心の狭い女だと思われても仕方がない。
彼女の位置をゲットしていても、不安は拭えない。

それでも振り返り、真摯に応える彼を見たら。
いつまでもむすくれているのも居心地が悪くて。
微笑む姿につられて、微笑みを交わした。

大丈夫、彼が言うのなら信じられる。]
(36) 2021/11/11(Thu) 22:24:28

【人】 オルテイシア

[スケートリンクに笑い声が響く。
数年ぶりのスケートはやはり上手く行かず、まっすぐに立つことも難しい。
バランスを崩して、彼に縋ってしまった分、
彼のほうが派手に転んでしまった。
思わずぎゅっと目を閉じて、その光景から目を逸らしてしまう。]


 ……ふ、ふふっ。
 こんなに滑れないなんて思わなかったです。


[堪えきれずに笑いを含ませながら、今度は二人で手を繋いだけれど。
滑れない者同士では、氷にすぐに足を取られて身体がぐらつく。
結局、手摺掃除のプロフェッショナルになることで収束が付いた。]
(37) 2021/11/11(Thu) 22:24:42

【人】 オルテイシア

[リンクから外へ出れば、立ち慣れないブレードでよたよたとベンチに向かった。
コートの背に細かな氷をいっぱい付けて濡れた基依さんの背中を指先で払い落とす。]


 んー……、ちょっと車で戻れば、
 カジュアル服を取り扱っているお店なら
 あると思いますけど……、行ってみます?

 お部屋に戻るのとどっちがいいですか?


[確かにこのままでは冷えてきたら風邪を引いてしまいそうだ。インターチェンジを降りてから見かけた全国何処にでもあるカジュアルショップは、目に入っていたが、距離がどの程度あるかまでは覚えていない。

女装を提案する彼には、吹き出して。]


 基依さんの大きさは、
 サイズが足りないと思いますよ?


[くすくすと笑いを堪えながら、応えただろう。*]
(38) 2021/11/11(Thu) 22:25:02

【人】 イウダ

[スケートは自宅近くのモールにも小さめのリンクがあったと思う。
そこで二人で練習しようということになり、卯田の尻がお漏らしみたいになったのもきっかけで切り上げることとなった。

女装案は笑いながらマジレスが返って来たのでやめておくとして。
紫亜の記憶では車で少し戻ったところになら卯田のサイズがある店があるようだ。
そういえば郊外型の店舗特有の大きな看板があった気がする。]


 あそこのって、紫亜としてはアリ?
 俺のズボンだけ買うならわざわざ戻るのも面倒だけど、
 紫亜が見て楽しめる服もあるなら、イルミネーションの前の時間潰しにいいかも。


[車のシートはクッションで保護してあるから、行きに濡れてしまったら帰りは外して乾かしながら帰れば良い。
運転は元々イルミネーションを見た後にも夜のドライブに出たいと思っている程度には苦ではない。
だから後は紫亜がカジュアルショップで服を買うことを許せるかどうか。

ズボンを変えたくらいでは男前度は変わらない気がするし、彼女が不安がる「勇者」も現れないだろう。*]
(39) 2021/11/11(Thu) 22:38:24

【人】 オルテイシア

[スケートは継続的に練習をすることになった。
冬のデートの一つにスケートが足されて、お出かけの範囲が広がる。
暫くは派手に転がりそうな気もするし、スカートでは心もとないから密やかに今度はパンツルックで来ることを誓った。

提案の一つとして上げた店は、
多くを買う訳ではないが、敬遠をしているわけでもない。
女性服より男性服の方が取り扱いも多そうな気がする。]


 シンプルなタートルネックとか家着とかなら、
 普通に利用しますよ?
 ここでパジャマを買うのもなんだか不思議な話ですけど。

 私より、このままだと基依さんが風邪引いちゃいます。
 お付き合いしますから、行きましょう?
 

[こんな時にまで自身に気を回してくれる辺りが彼らしいけれど。
濡れたままで彼を残したままにするほうが心配だ。

そういえば。と。
車を走らせたところに工業地帯の夜景を見れる海辺のスポットがあることを話しながら、彼の背中を押してスケート場を後にする。

どんな洋服でも彼が素敵なことには代わりはない。
旅先で買う洋服もまた、思い出の一つとして追加されるだろう。*]
(40) 2021/11/11(Thu) 22:53:04

【人】 イウダ


 へえ。全然気づいてなかった。
 量販店で買うイメージがなかったけど、上手く組み合わせてんだな〜。


[シンプルなデザインの服が多い印象の店は、それだけで固めると流石に「あそこのか」と卯田にもわかる程メジャーだが、紫亜は衣装持ちの分、手持ちと調和するものをお手頃価格で手に入れるのも上手なのだろう。

コートは分厚い分冷たくないし車では脱いで乾かしておけば良い。
彼女の見立ては確かだから、安心して任せられる。
荷物を持って車で店の名前をナビに入れた。]
(41) 2021/11/11(Thu) 23:08:07

【人】 イウダ

[途中聞いた夜景スポットは夜に行こうと提案する。

冬の海もカップルっぽいスポットだし、海辺なら遮蔽物もないから車からでも工業地帯の独特の夜景を楽しめるかもしれない。
それに夜間の車内なら、キスするのも周りを気にせずに済むかな、なんて、下心は今は伏せておく。*]
(42) 2021/11/11(Thu) 23:08:30

【人】 オルテイシア

 
 生地もしっかりしてますし、
 冬場は温かいんですよ。


[少し凝ったデザインとなれば置いてはいないが、シンプルなデザインのものはどこで買っても似たようなものだ。
お値打ち価格で更に生地もいいとなれば買わない道理はない。

車の中でコートを脱ぐという彼から、それを預かってハンドタオルで集中的に濡れている箇所を軽く叩いて水分を拭き取る。
ハンドタオルでは足りないだろうが、ないよりはマシだろう。

運転は彼に任せて、膝の上にコートを広げて、しばらくその作業を続けた。]
(43) 2021/11/11(Thu) 23:24:21

【人】 オルテイシア

[夜の行き先は決まった。
自然公園は夜半と言っても20時か21時頃には閉園になるだろうし、夜景を見るにはちょうどいい時間帯だろう。

夜間のドライブというのも、今までしてこなかったから楽しみだ。
中古車でも乗り慣れれば愛着が湧いてくるもので、車に乗っている間は彼の隣の位置を自然とキープしていられる。
夜の楽しみは、今は先送りに取っておくことにして。

彼の着替えは何色にしようかなんて、考えに思考を巡らせた。*]
(44) 2021/11/11(Thu) 23:24:35

【人】 イウダ

[卯田は卯田でこれまで着るものに無頓着だったので、存在は知っていても自分で買うという発想がなかった。
温かさが彼女のお墨付きならありがたい。
今履いているものも、裏フリースだから温かくはあるのだが、何せしみるほどに濡れてしまっているので冷たい。]


 暖房かけときゃ乾くよその内。


[なんて、コートを一生懸命ケアしてくれる紫亜に声をかける。
店はそう遠くないから、すぐにナビは案内を終了した。]
(45) 2021/11/11(Thu) 23:45:46

【人】 イウダ

[郊外の店にありがちな広さにまず圧倒される。
一瞬ぽかんと口を開けて店内を見まわしてから、メンズの表記を探してきょろきょろと首を巡らせた。

自分で選ぶなら、股下の長さが選べるジーンズになるが、オフホワイトのパーカーとの組み合わせは若作りが過ぎる気がするし、上品なチェスターコートを羽織ると浮いてしまいそうだ。

夜はこれからイルミネーションを見て観覧車に乗って海辺までドライブとなると、プレスして折り目を綺麗につけた方が良いフォーマルよりのスラックスも避けたい。]


 紫亜はどう思う?


[色はやはり黒か……いっそ彼女のスカートに合わせてブラウンか……。
店内のパンツ売り場を真剣な表情で見つめては別の場所に移動する彼女の後ろを、インプリンティングされたひよこの如く、ついていく。**]
(46) 2021/11/11(Thu) 23:46:38

【人】 オルテイシア

[そういえば基依さんの服を洗っていても、そこのブランドのものは見たことがない、とふと思い出して顔を上げた。
よくあるショップだから彼も行ったことがあるとばかり思っていたけれど。
そのことが逆に以外で、もし気にいるのならばまた二人で買いに行くのもいいな、と計画の内に入れる。]


 うーん、そうなんですけど。
 少しでも早く乾かないかなって……、


[車のエアコンを時折濡れた箇所に当てたりして、乾くのを待ってしまう。
そうしている間にお店についてしまって、乾燥作業はそこで終わりを告げた。]
(47) 2021/11/12(Fri) 0:13:09

【人】 オルテイシア

[郊外の店はとにかく店舗も広ければ駐車場も広い。
これならば車を停めるのにも困らないだろう。
店内に入れば、調節された空調が温かさを運んでくれた。

最初は彼の後について、メンズコーナーへ。
様々な形のジーンズや、今売り出し中のコートやセーターなどが棚に並ぶ。]


 うーん、どれがいいですかね……。


[尋ねられて、唸りながら折りたたまれたパンツを取り出しては見たりして、彼の身体と重ね合わせる。
大きな系列店で良かった。
彼のサイズもおそらく探せばきっとあるだろう。
ジーンズは避けて、冬物のパンツが置かれている棚へと向かう。]
(48) 2021/11/12(Fri) 0:13:34

【人】 オルテイシア

[どう思う?なんて尋ねて、任せてくれるのが嬉しい。

しばらく棚を見て回って目に止まったのは、畝の細いコーディロイのパンツ。
畝が太ければカジュアルが過ぎるが、これだけ細ければ上品に見える。
色は黒にネイビーにグレー、ブラウンと結構種類も豊富だ。
いつもならば、癖でグレーを手にとってしまうが、今日の彼の服装を見る限り、他の色のものの方が良さそうで手を止めた。

後ろからついてきてくれる彼を振り向いて、じっと見つめて。
ううんと、また唸りながら黒とブラウンのパンツを彼の足元に見立てて交互に見比べる。]


 ……この色味だと……、ブラウンの方がいいかな?
 どうします?
 一応、両方試着してみますか?


[タグを確認して彼が履けるサイズかどうか、もう一度確認してから、二着のコーデュロイパンツを彼に向けてみせた。**]
(49) 2021/11/12(Fri) 0:15:19

【人】 イウダ

[自分が気にしない代わりのように紫亜が気にしてくれる。
上着のケアがそのまま自分を大事にしてくれているようで胸が温かくなる。
「ありがとう」と素直に受け取った。
すぐに店について、乾ききってはいないが、おかげで着用に問題はなくなって、濡れた尻を隠すこともできる。

提案されたのは縦に細く線のような凹凸があるパンツだった。
コーデュロイという、彼女のスカートと同じ生地らしい。]


 そうだな、じゃあ両方。


[と試着室に持って入った。
身長は高いが足が特に長すぎる訳ではないし、上半身はごついが尻が特に張っている訳でもない。
最初に足を通したブラウンはするっと入ってウエストも問題ない。]
(50) 2021/11/12(Fri) 9:44:33

【人】 イウダ


 どう?


[彼女の前に立って見た。
後ろにある試着室の鏡に二人の姿が映る。
同じ色味のボトムスは、まるでリンクコーデのようだ。]


 普段なら黒を選びがちだからな〜。
 ブラウン、良いな。


[少し横に避けて彼女と並んで鏡を見る。
にっと笑ってみせた。
このままタグを切って貰って着て帰るとしよう。
コートを羽織ればまた違う印象になって面白い。**]
(51) 2021/11/12(Fri) 9:45:01

【人】 オルテイシア

 
 はい、いってらっしゃい。


[パンツを両方手渡した後は、試着室の外で待つ。
待っている間は楽しみと期待でわくわくする。

しばらく待っていれば、試着を終えた彼が顔を出して、一緒に鏡を覗く。
柔らかいブラウンの色味は冬場に優しく、似合っていた。]


 サイズも大丈夫そうですね。
 似合ってます!


[にこにこと満足そうに笑う。
鏡の前で隣合うように並べば、今日のコーディネイトからペアルックのようにも見える。
意図した訳では無かったけれど、お揃いの姿に、]


 なんだか、二人で合わせたみたいですね。


[…と、嬉しそうに隣に立つ彼を見上げて笑った。]
(52) 2021/11/12(Fri) 13:15:02

【人】 オルテイシア

[急いでいるわけでもなかったから、彼のパンツを買ったあとも、しばらく店内を見て回った。
今すぐ欲しい!というものがある訳でもなかったけれど、洋服を見るのは好きだから、ついつい棚に並んでいると手に取ってしまう。

部屋着は楽そうなものが多く、下着はシンプルな作りのものが多い。
あらかた目星を付けて、近所の同じ系列のお店で、部屋着を買うのもいいなと考えたり。
これを機に彼とお揃いのパジャマを買うのもいいかも?なんて話しながら、ゆっくりと時間を潰しているうちに、日は落ち始めていた。

冬の日の入りは早い。
夕刻になればすぐに暗くなってくる。

そろそろイルミネーションも着く頃合いだろうか。*]
(53) 2021/11/12(Fri) 13:15:28

【人】 イウダ

[紫亜の反応も上々だったので、一緒に持ち入った黒は履くことなく棚に戻す事になった。
足を曲げたり上げたりしても突っ張った感じがなく、とても着やすい。

下着の尻の部分も湿っていたので、纏めて購入とタグ切りをして貰い、店内のトイレで着替えさせてもらった。
その後は今度は特に買うものもなかったが、時間潰しがてら二人で見て回る。
紫亜が手に取る横で「色数すげえな〜」とか「もこもこした部屋着なら今持ってるのが好きだな」とか時折コメントを残した。
流石に下着の陳列棚付近には別の客も気まずいだろうと少し離れて待っていたが。]


 お、結構良い時間になったな。
 屋台も出るみたいだし、早目に見て回って腹ごしらえもしようか。

 
(54) 2021/11/12(Fri) 17:12:35

【人】 イウダ

[イルミネーションのイベントに合わせ、自然公園の前にはうどんやそばが食べられる軽食スペースが設けられているとHPにはあった。
他にもベビーカステラやたいやきの屋台が出るらしい。
昼を踏まえればレストランの味は何となく予想がつくし、それなら譬えそれがパックうどんを出汁でさっと茹でて出しただけでも軽食スペースが良い。
外の冷えた空気の中で食べるうどんやそばは、雰囲気という調味料で何倍にも美味しく感じるから。]


 うどんも良いけど、粕汁食いたいな〜。


[再び駐車場に停めて現地に戻ると、すっかり辺りは暮れていて、遠くからでもちらちらと灯りが見えるようになっていた。
公園内は飲食禁止だから、見てからだと席が混みそうだし先に食べることにして。

腹持ちを考えれば炭水化物を取っておきたいが、粕汁は家でも中々作らないので魅力的だ。
だがアルコールが含まれるのは確かなので、この後もドライブする予定の卯田はうどんにしておいた。
酒粕は自然公園の管理棟でお土産として売っているらしいので、買って家で作ることにする。]
(55) 2021/11/12(Fri) 17:13:15

【人】 イウダ

[はふはふと湯気で鼻を蠢かしながらうどんを食べ、出汁を飲むと身体の芯から温まる。
先に食事にして正解だった。
これでゆっくり見て回れそうだ。]


 あ、紫亜ちょっとあそこ寄って良い?
 1000円ガチャって書いてある。


[いざチケットを購入して土産コーナーの酒粕を確認していると、ふと目に入った機械がある。
どうやら500円玉2枚を重ねて入れて回すとカプセルが出てくる仕組みらしい。]


 真珠のアクセサリーらしいよ。


[本物なら1000円というのは破格の値段だ。
全真珠の中の1.2%の貴重な本真珠で貝の加工品でもなく、保証書もついてくるらしい。
物珍しさで両替してもらってガチャンと回すと――]
(56) 2021/11/12(Fri) 17:13:37

【人】 イウダ


 ……おお?
 なんだ白くないのが出たぞ。


[管理棟のおばちゃんが「グレーパールだね」と覗き込んだ。
薄っすら青く見えるブルーグレーの一粒真珠が鎖に繋がれたネックレスは、「グレー」というだけで何か特別なものを当てた気分になる。]


 つけて貰って良い?


[クリーム色のニットに白い真珠では目立たないかもしれないが、ブルーグレーはよく似合う。
一粒真珠なのでボリュームネックの上でもうるさくならないのが良かった。

「旅に出ると妻に軽いちょっとしたものを買うと、いつでも思い出せるんだ」と言っていた老年の客の言葉を思い出す。
グレーパールが彼女にとって旅を思い出すトリガーになれますように。*]
(57) 2021/11/12(Fri) 17:13:52

【人】 オルテイシア

[購入した後、彼が着替えに行っている間は一人で店内を見て回ったりもした。
戻ってきた際に、彼に見せた部屋着は評判は悪くなかったが、今使っているもののほうが好評のようで、それならば買い足すこともないかと棚に戻す。

屋台が出るのは初耳で、冬の屋台も楽しそうだと胸を膨らませた。]


 屋台があるんですね。
 楽しみです。


[屋台を見て回るのは夏の花火大会の時以来だ。
あの時は時間も然程なかったし、ゆっくり見て回れなかったが、今日は一つずつ立ち止まってみることも出来るだろう。]
(58) 2021/11/12(Fri) 18:46:08

【人】 オルテイシア

[車から降りて、自然公園の方に向かえば、屋台の明るい光が見えてくる。
甘い匂いや、出汁の匂いが程よく空いてきたお腹を刺激した。

公園というだけあって、辺りに大きな建物はなく、風通しがいい分、日が落ちてくると少し寒い。
温かいものを食べたくなるのは必然で、自然とそちらに目が向いた。]


 粕汁はお酒がちょっと入ってるんでしたっけ。
 味が、ちょっと苦手かも……?


[食べてみたい気持ちはあるけれど、お酒の味が強く出ていたりすれば冒険するにはちょっと気後れする。
悩んだ挙げ句、出汁の匂いにつられて彼と同じうどんを選んだ。
冬のうどんは特別美味しい気がするから、仕方がない。]
(59) 2021/11/12(Fri) 18:46:38

【人】 オルテイシア

[プラスチックの容器に入れられたうどんを貰って、ふう、と湯気を飛ばす。
揚げをお箸で挟めば、染み込んだ出汁がじゅわりと溢れてきて美味しそうだ。
口に含んで、甘みを堪能する。美味しい。

たい焼きは一つだけ買って、彼と半分こすることにした。
温かなお腹から二つに割って、甘味を補充する。

そうして屋台を見て回っている内に、彼が足を止めた。]


 ……1000円ガチャ?
 そんなのもあるんですね。


[歩いて向かう彼の後をついていく。カプセルトイに埋まった商品は中になにが入っているかは分からない。
真珠のアクセサリーと、聞いてようやくそれがお土産の一部なのだと納得がいった。]

 
 どんなのがあるんでしょうね?


[彼がハンドルを回すのを、期待を込めて見守る。]
(60) 2021/11/12(Fri) 18:46:52

【人】 オルテイシア

[彼が引き当てたのは、グレーパールというものらしい。
屋台の灯りに透かしてみれば、色味のついた真珠が銀色に光る。
其の名を聞いて、喜ばないはずはなく。]


 わあ、グレー……。


[両手を打ち合わせて手元を覗けば、自身にそれを差し向けられる。
受け取って、少しかじかんだ手を温めてから首裏でチェーンを繋ぎ合わせる。

弛んだネックの上に、淡い銀の輝きが放つ。
指先でグレーパールを揺らして、顔を上げた。]


 ……どうですか?


[少し照れながら、彼を見上げて首元を見せる。
何気ないプレゼントが嬉しくて、表情が綻んだ。*]
(61) 2021/11/12(Fri) 18:47:32

【人】 イウダ


[屋台では二人ともうどんを啜った。
粕汁は家で作ろうと思っていたが、紫亜が苦手なら家ではなく職場の賄いにでも出そう。
味が苦手ならば、そもそも調理中の匂いが苦手かもしれないので。]


 酒が入ってるっていうか、単純に酒を搾った時に残るモノだよ。
 豆腐を作った時に出るおからみたいな……。
 火は入れるけどアルコールが完全に感じられなくなる訳じゃないし、
 俺みたいに今から運転する人や紫亜みたいに酒にあんまり強くない人は避けた方が良いかも。


[独特の風味は好き嫌いが分かれるところだ。
職場の面々は大体何でも大丈夫だし、店長に至ってはきっと諸手を上げて喜んでくれるだろう。]
(62) 2021/11/12(Fri) 20:47:02

【人】 イウダ

[たい焼きは昔「頭から食べる派か尻尾から食べる派か」でクラスで盛り上がったのを思い出す。
これからはきっと「腹から」と答えるようになるだろう。
半分に割ってあんこが見えているところから食べないと、大惨事が起きてしまうので。

程よい甘さのつぶあんを堪能して、管理棟でチケットを買い、来た道を戻る。
ガチャに興味を示せば、彼女も横から覗いてきた。

中身はネックレスかイヤリングかピアスか指輪。
どれも本物の真珠がついているなら普段からつけていてもちゃちな印象は受けないだろうと回すことにする。
出て来たグレーパールのネックレスをつけることに、彼女も抵抗がなさそうで良かった。]


 似合うよ。


[粒が大き過ぎないのも彼女によく似合っている。
当たりだったな、と言いながら、今度こそ自然公園の入り口へ。
歩きながら彼女の手を取って自分の上着のポケットに一緒に入れた。]
(63) 2021/11/12(Fri) 20:47:31

【人】 イウダ

[はあ、と吐く息が白い。
普段住んでいるところより北部な分、特に夜は冷え込むようだ。
自分の高い体温を少しでも彼女に分けたくて、ポケットの中で手をぎゅっと握り締め。]


 昼間に見た時と全然印象が違うな。
 あっちもこっちも光ってて見所があり過ぎる。


[公園を彩る電飾は目に優しいベージュだけではなく、クリスマスカラーの赤と緑、キャラクターを模した針金のオブジェに巻き付いた青や黄色など、様々な色がある。
木はどのシーズンに来ても生えているだろうが、針金のオブジェはきっとこの時期だけだろう。
子どもも楽しみやすいように、有名なキャラクターや可愛らしいモチーフの形に光っている。]
(64) 2021/11/12(Fri) 20:47:57

【人】 イウダ


 「会場内にリンゴは何個あるでしょうか?」
 パンフに書いて管理棟に持ってったら、正解者に粗品プレゼントだってさ。
 リンゴってあれか?


[白雪姫と思われるキャラクターが手に持っているりんごを指さしてひとつ。
後は卯田に見つけられたのは(1)1d6個ほど。
目的意識を持って見て回るのも楽しいものだなと思いながら、足元が点滅する道を順路通りに進んで行った。*]
(65) 2021/11/12(Fri) 20:48:13

【人】 オルテイシア

[好き嫌いは子供の頃に比べたら随分減った方だと思う。
食わず嫌いだったものも、彼と一緒に暮らすようになってからは、新しい味を覚えるようになった。

粕汁は子供の頃に食べた特有の味が未だに残っていて少し敬遠はしているが、彼が作ったものなら食べられるかもしれないという淡い期待はあるけれど。]


 お酒って日本酒、になるんですか?

 お酒の味が強いなら、
 あまり食べられないかもしれないんですけど……、
 でも、いつかは食べてみたいです。
 基依さんのつくる料理は好きですし。


[せっかくなら好きなものを共有したい気持ちはある。]
(66) 2021/11/12(Fri) 21:26:24

【人】 オルテイシア

[たい焼きは上手く半分に割ることが出来た。
あんこを零さないようにして気をつけて食べる。
たっぷりと入れられたあんこを口に含めば、口端に残ってしまって、笑いながら指先で払って口に含んだ。

お腹が満たされた後の屋台は、遊び方向にシフトチェンジして。
彼がプレゼントしてくれたグレーパールが胸元でゆらゆらと揺れる。
おもちゃのようなシステムなのに入っているのは本物だというから驚きも一入で。
パールを握り締めて、目を細めた。]


 ありがとうございます。
 嬉しい、大事にしますね。


[屋台の人にお礼を告げて、自然公園へと向かう。
伸ばされた手を取れば、彼のポケットにそのまま納まる。
自然と距離を縮めるように隣に寄り添って、イルミネーションに彩られた道へと向かった。]
(67) 2021/11/12(Fri) 21:26:40

【人】 オルテイシア

[会話を交わせば、唇から白い息が覗く。
ポケットの中で握り込まれた手に応えるように、きゅっと握り返して隣を見上げる。]


 ふふ、そうですね。
 昼もお散歩にはちょうど良かったですけど、
 夜だと、光の洪水みたい。


[歩道に沿って彩られたイルミネーションも、オブジェをより印象づけるライトアップも美しい。
見知ったキャラクターがあれば、指差して、キャラクターの名前を言い当てたりしながら光の合間を通り抜けていく。

リンゴの話になれば、首を傾げた。]


 SASANKAのうさぎさんみたいな感じですね?
 まずは一つ目?

 楽しそう。
 歩きながら探してみましょうか。


[白雪姫のオブジェがりんごを持って幸せそうに笑う。
毒りんごなのがドキドキするが、オブジェだと伝えられないのが残念だ。
寄り添うように歩いていきながら、自身が見つけられたのは(1)1d6個ほど。] 
(68) 2021/11/12(Fri) 21:27:06

【人】 オルテイシア

 
 結構難しいですね……?
 暗いからでしょうか。
 見つけられないと思うと、探したくなっちゃう。


[ようやく見つけられたものは、小さな兄妹が手にしていた一つだけ。
その頃には、観覧車は大きく目の前に聳え立っていて、同じようにカップルたちが観覧車の前に列を作っていた。*]
(69) 2021/11/12(Fri) 21:30:28

【人】 イウダ


 そうそう日本酒。
 日本酒の味っつかうーん、独特の味だな。
 鮭入れるとちょっと生臭さも出るから、家で豚肉でやってみようか。

 牛蒡とか大根とか人参とか根菜類と相性良いし、
 酒粕自体はビタミンBだったかな、肌に良い栄養素たっぷりだから、
 俺の料理で食えるようになるなら紫亜にとって良いことだと思うよ。


[野菜好きの彼女の為に工夫して作ると約束する。
それでもやっぱり苦手が克服できないなら、家なら残して貰って卯田が食べれば良い。
SASANKAで出すと残したくないという気持ちになるだろうから。]
(70) 2021/11/12(Fri) 22:18:36

【人】 イウダ

[パールのネックレスは、ガチャで出したという経緯含め思い出深いアクセサリーになるだろう。
ネックレスについているのは今回出したグレーだけではなく、天然物らしく黄色みがかったものや真っ白のもの、粒の大きさもまちまちらしい。
別の場所で見つけたらまた回そうか、なんて話しながら歩いていく。

周りにはそろそろ人も増えて来た。
昼間のスケートの時に比べ家族連れよりはカップルが多い印象なのは、やはり子どもはスケートで疲れて夜までもたないということだろうか。
りんご探しは子どもも楽しめそうなイベントだと思ったが、意外と難しかった。
二人ともひとつずつ見つけたが、正解は(4)1d6個だったようだ。]
(71) 2021/11/12(Fri) 22:18:49

【人】 イウダ


 並んでも良いか?


[観覧車前にはカップルの列が。
ゆっくり回るから、結構待つかもしれない。
手を繋いでいるとはいえ、彼女の身体が冷えるなら観覧車は諦めて車に戻るが、大丈夫そうなら並んでみたかった。
今日の夜は急いで帰らなくても良いし、明日も自分たちは休みだ。

観覧車自体も電飾でキラキラしている。
これは遠くから見ても綺麗な夜景の一部になりそうだ。*]
(72) 2021/11/12(Fri) 22:19:09

【人】 オルテイシア

 
 独特の味、分かります。
 あ、私が食べたの鮭でした。
 だから生臭かったのかも?

 お野菜なら食べやすくていいかもですね。


[自分用にメニューを考えてくれていることが嬉しい。
作る工程を見ていれば、興味も唆られるだろう。
苦手なものを一緒に克服しようとしてくれる。
料理人の気質と、本来の彼の面倒見の良さも見え隠れする姿に期待を隠せずに笑った。] 
(73) 2021/11/12(Fri) 22:54:59

【人】 オルテイシア

[二人で歩けば、イルミネーションを反射してパールが光る。ガチャガチャは彼の楽しみの一つにもなったようで、好奇心に私も回してみたいと話してみたり。

昼間は家族連れの多かった自然公園も、夜になればカップルの方が目立つ。
私達もその中に紛れているのだろう。
企画されたイベントの正解にはたどり着けなかったが、帰り道にまた探してみようか、なんて帰りの楽しみも増やすことにして。

今は、観覧車の列に並ぶことにする。]


 はい。
 せっかくですから、見ていきたいです。


[気遣う彼に頷いて、握る手を強くする。
吹き抜ける風は冷たかったから、自然と身体の距離は縮まった。
繋いだ手の腕を搦めて、ぎゅっと彼の腕に身体を寄せて。]


 基依さん、寒くないですか?


[話している間にも、きっと時間はあっという間に経っていくだろう。*]
(74) 2021/11/12(Fri) 22:55:47

【人】 イウダ


[料理人としても彼氏としても、彼女が自分の料理で苦手を克服してくれたらこの上なく嬉しいだろう。
だが自分が自信を持って期待していると、好みではなかった時に彼女が言い出せなかったら困るので、反応はしっかり観察しておこうと思った。
中身を好物中心にして、味を足す味噌も自分の推し味噌蔵のものなら子供の頃の苦手意識をなくせるのではないかという計画を詰めるのは帰った後にして。

イルミネーションの海の中を泳いでいるような感覚になりながらもゆっくり色んな景色を楽しんだ。
白雪姫と、彼女が見つけた兄妹のものと、卯田が見つけたウィリアム・テル、見つけたのはそれだけだったが、観覧車の列に並んでいる他のカップルの会話が漏れ聞こえて、どうやら赤ずきんが持っていたらしいというのを知った。
ずきんの赤に目が行って、見落としていたのかもしれない。
帰り道に探そうと言い出したのはどちらが先だったか。]


 10分……いや20分待ちかな。


[並ぶOKが出たので最後尾で身を寄せ合う。
「寒い」と言い訳を口にして、卯田の方からも彼女に寄り添った。]
(75) 2021/11/12(Fri) 23:17:19

【人】 イウダ

[大きな観覧車だけあって、カゴの数も多い。
思ったよりは早く自分たちの順番が来た。
動いている状態で乗らないといけないが、此方はスケートよりは簡単だ。
先に乗って紫亜に手を伸ばす。

自分が後ろ向きになる方の椅子に腰かけて向かい合った。
進行方向は後ろ向きでも、窓は横についているので二人で同じ景色を楽しめる。
ゆっくりと高い位置に向かう間、先程まで見ていたキャラクターのオブジェや大きな木を指さしながら、その光が小さくなるのを見守った。]


 ……観覧車あるある言って良い?
 「てっぺんでキスすると結ばれる」――きっとこの観覧車だってそうだよな?


[自分が後ろ向きになったのは、上がってくる次のカゴに乗っているカップルが上を向いていても彼女の顔が見えないようにしたかったからだった。
自分達のカゴが頂上をずれる前に素早く彼女の手を取って引き寄せ、ちゅ、と唇を合わせた。

きっと自分たちの前のカップルだってしただろうし、次のカップルだってするだろう。
頂上からの景色は生憎目を閉じていて見られなかった。*]
(76) 2021/11/12(Fri) 23:17:33

【人】 オルテイシア

[二人で身を寄り添わせながら、時に足踏みをしたりして身体を動かして暖を取る。
他の並んでいるカップルの会話からと彼が見つけたものを合わせたら、飾られていたオブジェが童話にちなんだものと知れる。
どこか懐かしい感じがするのはそのせいかもしれない。]


 20分なら割とすぐですね?
 ふふ、……くっついてるとこだけ温かい。


[寒いという声に、よりぎゅっと身を寄せた。
寒がりな彼の手を取って、はぁ、と息を吹きかける。
「温かい?」なんて、尋ねながら時間をやり過ごしている内に、列は少しずつ短くなっていく。]
(77) 2021/11/12(Fri) 23:38:18

【人】 オルテイシア

[自分たちの順番になり、彼の手を借りて観覧車に乗り込む。
彼が座った方と対面するように腰を下ろして、徐々に上がっていく景色を楽しんだ。
光がどんどん小さくなって、数が増えていく。]


 わあ、綺麗……。


[遠くなっていく地上を見下ろして、指を差された方を見れば白雪姫が遠くに見えた。
「来てよかったですね」と微笑んで隣を見上げれば、観覧車は随分と高くまで昇ってきていて。
そこで初めて観覧車のジンクスを知った。]


 
……ン、……



[唇が触れ合う間際、そっと瞼を下ろす。
何度も重ねた彼とのキスは、やっぱり甘い。
一度だけじゃ物足りなくて、離れていく唇を追い掛けて、もう一度。]


 ……付き合っていても、ジンクスって有効?


[離れていく唇にそう呟いて、くすりと笑う。
結ばれるというのなら、次は指輪の色が変わる時かもしれない。*]
(78) 2021/11/12(Fri) 23:38:52

【人】 イウダ

[体温の高い卯田は、多少寒くても自分の温かさがあるから耐えられるのだが、「寒い」と言えば紫亜にくっつけるので誤解は解かないことにしている。
手にかかる息が温かい。
彼女だって先程ネックレスをつける手がかじかんでいたのに。
その優しさが温かくて微笑んだ。]


 あっという間に順番だな。


[遠目に見るとゆっくり動いているようだった観覧車も、目の前だと割と速く動いているように見える。
ぼうっとしている暇はないのですぐに彼女の手を取って乗り込んだ。

上空は風もあり、カゴが揺れるのが少し怖いが彼女といると景色を楽しむ気持ちの方が大きい。
あるのかないのかわからないジンクスをあることにして唇を奪った。]
(79) 2021/11/12(Fri) 23:59:19

【人】 イウダ


 「末永く」結ばれるってことだよ、きっと。


[頂上が少し過ぎたって、「もう一度」と言いたくなるくらい、卯田には紫亜しか見えていないし、きっとこの先も。**]
(80) 2021/11/12(Fri) 23:59:36
 




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