(a1) 2022/03/22(Tue) 23:41:05
きゃ、あぁああ
……っ!!!!
[その前に感じたものは勘違いだったと。
再認識させられるが如く
彼の声に身体が硬直し痛みに悲鳴を上げた。
彼に、近づくことも出来なかった。] ……! [心を読まれている? 見られていない筈なのに威圧感があり 背筋を汗が伝った。 自分は、逃げられないのだろうか。] [石のように硬直したままその後を見守った。 女の所有権を再三主張されれば魔術師は 「婚約辞退は受け入れてないから僕のなんだけど……」 と余り納得していなかったが 実力差は十分に理解したらしい。] 「……返して欲しければ取りに来ると良い」 [そう苦い顔で捨て台詞を残し 現れた時と同じように突然に姿を消した。 この場に現れたのは魂の一部。 本体の多くは領地にあるのだろう。]
[あの恐ろしい化生が囮にもならなかった。 その事実に冷や汗が流れる。 制止の効果は解けただろうか。 何れにせよ椅子にかける男から目が離せず。] ……。 [ブローチを奪うなど無理だ。 奪おうとすれば捨てられる。 大人しくしていても忘れられる。 望みのない現実に打ち拉がれた。*]
[ 漸く一息ついたのは魔術師の気配が消え、暫くしてからだった。 男にしては珍しく体を緩める。] ……ふぅ…… [ 五分以上に渡り合えたのは僥倖。 こちらがあれを上回ったのではない、それは単に性質の違いというだけ。 強いて言うのなら、あれほどの魔術師を相手にハッタリを仕掛けるだけのこの男の胆力が相手に勝ったということだろう。] 戦っても負けませんがね。 [ 少なくとも相手の領地でなければ。 だが、そうであったとしても大損害はまぬがない。 それは商人にとっては負けに等しい。]
よかったですね。 ギアスが効いてくれて。 [ 男は漸く女へ偽りの視線を向けた。 男の操る鋼糸は特殊な製法を用いて作られていて、その鋭さは鉄の鎧すら切り刻み、細くそして光を通す性質が糸を見えにくくしている。] あと一歩踏み込んでいたら、 今ごろ貴方はバラバラの肉の塊でしたよ。 [ 男は魔術を操ることはできない。 だが、財を投じて手に入れた無数の魔術道具とノウハウ、そして男自身の研鑽によってここまで力をつけた。]
それとも? バラバラになっても治るんですかね? 試してみましょうか? [ 女の治癒は不死の域まで到達しているのか。 頭を落としても?心の臓を切り刻んでも?水に沈めたり氷漬けにしても生きていられるのだろうか。]
私を、……裏切りましたね? [ 静かな声と共に、男の顔から薄笑みが消えた。]*
[自分は何を裏切ったのだろう。 こんなに怖くて堪らないのに 彼への想いは砕けるどころか増している。 心は裏切っていない。 宝石を取ろうとしたこと? 自分は、それを得たいだけでなく 彼の見つめる先が自分でなくてそれだったことに 全身の血が湧くくらい妬ましかった。 私は忘れられるのに手のひらに大切そうに乗る宝石に。 それだっていつまで彼の手元にあるかわからないものだが] …………ごめん、なさい……っ [もう、宝石を取る気はないし取れる気もしない。 そしてもう、手遅れなのだろうけれど、謝罪した。 他にどうしたら良いかわからなかった。]
[何もできない私は馬鹿の一つ覚えみたいに ぽろぽろと泣くしかない。] 貴方の気が済むなら、 好きなだけ、お試し下さい…… [自分の限界は、知らない。 両目が揃っている限り、どんな怪我も治せる気はする。 ただこの二つともなくしたら、私は……。*]
[ わからない。 なぜこの女はそこまで言えるのか。 騙されていたと気付いている、嵌められたのだと理解している。 優しさも、助力も偽りと知ってなぜ。] ………! [ ─── それは一瞬だった。]
[ 男の一息でそれは女の四肢を斬り裂く。 細く鋭く硬い鋼の糸が女の肉に食い込み、皮膚と肉と血管とを裂いて、骨を断ち切り、4つの手足を同時に分断した。]
さあ、繋げて見せなさい。 [ 冷淡な声。 椅子に腰掛けて、偽りの視線も本当の視線も女に注いで。] 元に戻るまで見ていてあげますよ。 [ 両の二の腕、両の太腿を切断された女。 治療どころか止血もしないまま、男は女を見つめている。 薄笑みを浮かべながら。]*
[自分を襲うものは、何も、見えなかった。
重力に従って落下して、
ぼとぼと、ぼとり、
地に着いた。
テディベアのように石の床に座り
鋭利過ぎる糸による傷の痛みは
短くなった手足を認めた瞬間に襲ってきた。]
[イタイ。手が。脚が。
イタイ。胸が。頭が。]
あっ……アッ、あっ、 ア゛ッ!!!!
[パニックを起こした全身が
ビクンビクンと異様に痙攣し
傷口からは夥しい量の血が噴出する。
全身が燃えるように熱くその熱いものが
外に流れ出ていくのが嫌でもわかってしまった。]
ハッ、ハァッ、おぅ、ぇぇ……ッ
[身体の色々な機能に不具合が起きたように
女の小さな口は吐瀉をした。
先日の昼間から何も食べておらず
吐いたのが胃液のみなのは幸いなことなのだろうか。
太腿の切断と共に短くなったドレスの裾。
下着を履いていない股を温かいものが濡らした。
それは漏らした小水であったが、
熱い身体からするととても冷たく感じられた。]
[そんな状態でも、一人の声は確かに届いた。 冷淡な声色でも構わない。 私が従いたい人の声なんだ。 涙だかなんだかわからないもので 濡れそぼった顔で返事をする。] わッ、 わかり、ましッ はぁッ、は……! [自分から流れ出た血液と小水の海の中 溺れるように短い手足で這った。]
[元に戻るまで見ていてくれる。 それってすごくうれしいことだ。 飛びそうな意識を繋ぎ止めようと、 口と共に小さな体を動かした。] わっ、 私…… 貴方の声が、すき…… 優しいときも……意地悪なときも…… 身体の、真ん中にひびくみたいで…… すごく、かっこいいの…… [離れていた右足が皮一枚で繋がる。 繊維と繊維を繋ぎ合わせながら、次へ這う。]
[頭が痛い。息が苦しい。] あ、貴方の……っ 私のより、大きな手が、すき…… 頼もしくて……だけどすこし、冷たくて…… あたためてあげたくなるの…… [右腕と、左腕が繋がる。 ぎこちなく手が開閉するのを確かめて 僅かに安堵の息を漏らす。 もう貴方に触れる機会はないかも知れない。 だけど万が一。そんな幸運を手にできたなら、 いま伝えたことを逃さずに叶えたいの。]
[血の海を泳ぐ。 頭痛が激しさを増して前が良く見えない。] 私……、私………… 目を見せてくれた、貴方がすき…… こんな私の我儘をきいてくれた、貴方が こんな私に我儘を抱かせてくれた、貴方が…… わた、し…… [左脚を繋ぎながら、ぐらりと頭が揺れる。 だめだ。抗えず床に横たわった。 もっともっと、頑張っている所、見て欲しいのに。 誰かに買われてもこんな風に頑張ってるって 偶にでも思い出してくれたらうれしいのに。]
はぁ、はあ……
御免、なさい
……
[これほど多く深い傷ははじめてだった。
不出来な人形は謝罪し意識を手放す。
眠りが疲労を回復し分断された四肢の修復を助ける。
少し経てば手足は元通りとなる。*]
[ 気を失ってなお繋ぎ合わせられる四肢。 その白い肌、接合部は皮膚が薄く赤味が強いが、それもいずれ白く戻るのだろう。] 悍ましい力ですね。 人と言えるのか疑問が残りそうです。 [ 立ち上がり女の元へ進む。 見下ろした先、血と涙と体液や小水や色んなものが混ぜ合わされた中に女は横たわる。] 呪われた血。 その業というものか。 [ 何処へ行こうともこの娘に幸福などありはしない。 少なくとも万人にとっての幸福はない。]
[ 手足が繋がれば女はの手は再び鎖によって壁に繋がれた。 ただし、足に鉄球は付けられてはいないが。 切り裂かれたドレスはそのままだが、身体はマリエルによって綺麗に拭かれていた。 髪も梳かされてやはり綺麗に整えられていた。 部屋は、壁も床も綺麗に洗い流された。 それでも血の匂いは消えない。]
[ 女が目を覚ますころ、石の部屋にいるのは男だけだった。 男はやはり薄笑みを浮かべたまま、女を見ていた。] ひとつだけ望みを言いなさい。 ひとつだけです。 よく考えて口にしなさい。 [ 切り裂かれた代償でも、不公平な契約の代償でもない。 それは、言わばただの気まぐれだった。]*
[意識を失うまで、約束通り、 彼のたくさんの目は 自分を見ていてくれた。 もしかしたら、意識を失った後も。 自分の視界が暗くなっても、 見てくれているってわかったの。 それはとても……、うれしいことだった。]
……。……ジュダス、様…… [手が繋がれた状態で目を覚ます。 拭ってもらえたのか、 肌がさっぱりしている。 真っ先に視界に入ったのは彼。 目が覚めて最初に見るのが 好きなひとの顔だなんて こんな幸福なことってあるのかしら。]
[ひとつだけ。 望みを言うようにと。] ……。 [彼の意図はわからない。 自分のような浅はかな人間にわかるわけない。 孤高で孤独ではないかと思うから、 わかるようになりたいと思わなくはないけれど。 少なくともいまはわからない。 だからそこは考慮の外に出し自分の望みを真剣に考えた。]
[売られる定めだとか、 世間の常識だとかも度外視した。 私。私の望み。 誰の指示も受けずに私自身が抱く望み。 女の意思が喜ばれない環境に育って 導き出すのは苦労する気もしたけれど 私はしあわせを知ってしまった。 それがずっと続くと良いと愚かにも願う。 これがこの先ずっと一番の私の望み。]
わ、私……貴方の。 ジュダス様の、奥さんに、なりたいわ……。*
[ ──── 男は嗤った。 女のその望みを聞いて嗤ったのだ。] ……馬鹿な娘だ、本当に…… [ 望みを聞き返したりはしない。 男は『ひとつだけ口にしなさい』と言い、女はそれを口にした。 運命の歯車は、歪にも軋み上げながら噛み合い回り始めた。]
[ 女を戒める鋼鉄の手枷が断ち切られる。 男は女に近づくと、その頬に手を添えて引き寄せた。] 誓いなさい。 この先何があろうと私の妻でいると。 決して裏切ることなく。 [ それで男は全てを受け容れる。 呪わしい命運も、この先進むべき道も全て。]
[ 男の冷たい唇が女の唇に重なる。 それは御伽噺に出てくるようなキスではなくて、すぐに男の舌が女の唇を割って咥内へと入り込む。 一方的なキスは抵抗も呼吸も許さない。 豊かな胸を最早ドレスとも言えない布の上から強く揉みしだきながら、唇を吸い粘膜を舐り、そんな蹂躙するような口づけ。 唇が離れるときには、女の唇を濡らすどちらのものともつかない唾液を舐めとった。]*
[照れながら口にした願い。 嗤われようと、馬鹿な娘と言われようと、 その声に聞き惚れ、その顔に見惚れた。 貴方はいつでも美しく格好いいのだわ……。]
[手枷が砕かれ、きょとんとした間抜け顔のまま 引き寄せられ長い髪が揺れ距離が縮まる。 四肢が裂かれたとき以上に 心臓がいかれそうに高鳴った。 近い、近いわ────。 しかも彼は驚くことを口にする。 私、それを名乗っていいの?] ……はい。……誓います。 何があろうと貴方の妻です……っ 決して、裏切りません……っ [これがあれば何だって乗り越えられそう。 瞳が潤む。 人って嬉しい時も泣いたりするのね。]
[一層距離が近づいて、彼の体温を唇に感じた。
すぐに湿った何かが入ってきて生き物のように蠢く。
それらが彼の唇と舌なのだと遅れて気づくと
目も開けたまま硬直した。
自らの舌は奥で縮こまる。
頭の中、沸騰してしまいそうだ。
私、いま、キスをして、
すきなひとの一部が、私の、中に……。]
……っ、……
んぅ、ぅ
……っ
[粘膜を擦られ胸を揉まれて漏れる声と吐息は
唇を吸う彼の中に吹き込んでしまう。
お腹の奥がきゅんきゅんと切ない疼きを覚えて
細める瞳、濡れた銀の睫毛が小さく震えた。]
……っっ、 ……はぁ…… [離れる前、柔らかな唇を舐められ 背筋にゾクゾクとした震えが走った。 呆っと彼を見つめながら酸素を取り込む。 頬も、くちびるも、 化粧をしたわけでもないのに血色良く色づいた。*]
[ 女の片足を高く持ち上げた。 短く裂かれたドレスのスカートから下着もつけていないその部分が露わになる。 濡れていようが、少しも濡れていなくとも構いはしない。 先端を押し当てて、擦り付ける。 これは儀式の様なもの。 先ほどの大男のモノと比べてしまえば随分と可愛らしいとも言えるが、純血の女にとってそれは凶器であることに違いはない。 それが、───ズブリと入り込む。 男の手とは違い、熱く激るそれが女の中を貫き犯していく。]
[ 愛の言葉なんてものはない。 ただ、肉と肉が熱と熱が触れ合い混ざり合う。 抽送は緩やかに。 だが、だんだんと大きく強くなっていく。 血か、それとも蜜か、どちらにせよ濡れ始めた膣内を、優しさなどなくただ蹂躙していく。 打ち込むたびに、石室に肉のぶつかり合う音が響いた。]*
[足が持ち上げられれば倒れぬようしがみ付く。 髪と同じ色の茂みと淡い色の性器が覗く。 彼のも取り出されて近づけられれば 顔が燃え上がるように熱くなった。 それは凶器でもあるが、 きれいで逞しく、愛おしいものだった。] あ、ぁ……。 [自分から受け入れたいかのように 口を開いたあわいの奥から蜜が溢れて矛先を濡らす。 擦り付けられる動きにぐち、ぐちゅと卑猥な水音が立つ。 自分でも触れたことのないその中が熱く切ない。]
……っ、……っっ [ズブリと入り込んできた熱いそれは 処女の証を傷つけ、赤い色を纏った。 この膜は女の再生力をもってしても治ることがない。 この痛みと痛みを与えてくれる彼は とても尊いもののように感じられた。 否、尊いのである。 愛の言葉などなくとも、その心が少しも掴めずとも。]
[女の園は歓喜に血と蜜を溢れさせ
きゅうきゅうと男の矛を締め付ける。
包皮が捲れ初めて外に顔を出した陰核は
打ち付けの強さを増す男の肌の温度で
充血しぷっくりと膨らんだ。
内側を抉られ陰核を恥骨に潰され
揺さぶられる女の漏らす声には甘さが混じっていく。]
あ……っ、あっ、
あっ、ジュダス、さまぁ
……っ
[私の旦那様。
生涯ただひとり慕う者の名を呼ぶ。
呪われた命も行く先を塞ぐ闇も何も知らず。
知らされるときまで愚かな娘の愚かさは続く。]
[処女であった隘路は狭さを増していく。
迎えたいと自ら降りてきた
まだかたくこりこりとした子宮の口が
子種の吐き出し口にキスを贈る。]
ジュダス、さま……っジュダスさまぁ……っ
ジャンヌは、ジャンヌはぁ……っ
貴方を、……あいして、います……っ
[切ない奥に届く抽挿に、悦びに、涙をこぼす。
返事がなくとも、拒まれようとも、
女は女としての歓びを噛み締めた。*]
[ 女が愛を口にするたびに、男の心は冷たくなっていく。 この交わりだけがただ獣の様だと思わせる。 それでも、きつく締めつける女の中だとか、甘く漏れる声だとか。 そういうものが確かに男の雄の部分を刺激する。 女の愚かさを蔑み、それに応えた己れを嘲りながら、男は腰を突き上げる様にして、女の深いところを抉っていく。]
[ やがて、迫り上がる射精感に男は抗わず。] 私の子を産みますか? ジャンヌ・アンペール……貴方が、私の子を。 [ 高まる悦に合わせて激しく女を責め立てて、快感が頂きに達すると共に女の中へ精を解き放った。]*
[穿つ矛と、自分の身体だけが熱い。 心だって自分ばかり燃え上がらせている。 切なく苦しいが、それでも良いのだ。 貴方が邪魔だと言って捨てるその日まで いいえ、捨てられたあとも 貴方の妻として在り続け裏切ることはない。 手に入れてすぐ手放す商品のひとつでも 売り払うとき少しだけ惜しくなるような ほんの少しの愛着でも抱いて貰えたなら。 そんな奇跡を願っている。 この広い大陸。 狙いの品を手に入れていた貴方に 出逢えた奇跡があるのだから。 儚い夢を抱くことは許されても良いんじゃないかなぁ……。]
[貴方が問う。
身体はそれを望んでいる。
心も、概ねそうだ。一点の懸念事項を除いて。
足を持ち上げる手を包むように自らの手を重ねた。]
あ、貴方が……っ 嫌でないなら……っ
私がそうしても、良いのな、らぁ……〜〜っ!!
[いちばん奥に熱い迸りを感じた。
内側が一際強く締め付けて、収縮し、
一滴たりとも逃さぬとばかりに子種汁を搾り取る。
はあはあと上がった息を整えるまで、少しかかりそうだった。*]
[ ありったけの子種を女の中に撒いた。 それこそ子ができるとしてもおかしくない程に。 滾りを引き抜けば精と蜜と血が女の中から漏れ出てきた。 自分のモノも同じもので塗れている。] 綺麗になさい。 [ 声も肌も冷たいまま。 ただ雄だけは混ざり合うものに塗れたまま、その滾りを鎮めてはいない。]
[ 男は思案する。 権利を主張するのは簡単だ。 アンペールの地の返還を求めることも。 だが、本当にそれを手にするのは至極難しい。 ひとりの魔術師を相手にするのは、ひとつの軍隊と戦争するのと同じことなのだから。 だが、男は考える。 借りは返さなければならない≠ニ。 ジャンヌを妻に迎えれば大義名分は立つ。 アンペールの仇でも、領地の奪還でなんでも。 兵を雇い入れ、戦争を仕掛けたところで咎められることはないだろう。]
[ そして、何よりも。] 私のもの手を出したことを、後悔させましょう。 [ 戦争に勝つ鍵はただひとつ。 ジャンヌ・アンペール、女の持つ特異性だ。 魔女としてのその力を活かせるかどうかが、あの魔術師に勝てるかどうかの鍵となる。]
後ろを向きなさい。 [ 掃除が終われば壁を向いて後ろ向きになるよう命じる。 そうしてら尻がこちらを向いたのなら、男のモノは再び女の中へと侵入を果たす。] たっぷりと可愛がってあげますよ。 [ 売り物にはしない、この女は手元に置く。 ならば、その身を堕としてしまうのが一番だから。 女を犯す男の動きは、強く激しく荒々しいものだった。]*
[息が上がったまま指示を受けた。 少し考えて、彼の足下に屈む。 ドレスの裾を千切って 互いのもので汚れた彼の雄を柔らかく包み そぉっと拭いた。 口で、などという知識はなく。 こんな布切れで申し訳ないが ハンカチは盗られてしまっていたから。 後悔させる、と聴こえてビクッとした。 考えの至らぬ娘は、 宝石を手に入れようとした自分のことだと認識した。] ご、御免なさい…… 二度と、裏切りません…… [青褪めた顔で再度誓い。 次の指示に従って立ち上がれば壁に手をつき背を晒した。]
[後ろから彼の熱が入ってくれば
こんな体勢でも行えるのだと知った。
思い込みの激しく敏感な身体を持つ女は
扱いやすいものだろう。]
ジュダス様ぁ……、ジュダス様ぁ……
[股を濡らし滑りやすくし、男を受け入れる。
決して想いの届かぬ男の名を甘えるように呼ぶ。
どんなに行為が激しさを増そうとそれは変わらなかった。]
[糸に繰られ人形は踊る。 領地領民を奪還し自らの価値を失うその日まで 愉快に魅せるのが唯一の役割。*]
[前髪は短くし両目を出した。 幼さの残る二つ結びをやめ、 三つ編みハーフアップで髪を結った。 そうしてアイスブルーのドレスに身を包んだ女は 群衆の中心で両手を祈りの形に組み 暫く閉じていた目を開けた。] 共に戦ってくれること感謝します どうか勝利をあの人の手に [雇い集ってくれた兵士たちに加護を分け与える。 領地をただ踏めば兵力はそのまま奪われてしまう故 そうならぬよう全軍に対魔力を付与するのが ここ数日のつとめだった。 ジュダスの元で増した魔女の力。 彼の為になら使う事を女は厭わない。]
(17) 2022/03/24(Thu) 18:54:09
[だが少しふらりとしてしまう。 本来他者に与えていいものではないのだろう。 頭を振り、寝室に向かう。 泣いていないといいけれど。 戦地に連れて行くわけにはいかぬか弱き生命。] ああ、いい子。貴方は本当にいい子ね。 ……もう寝ちゃった。 [灰にも銀にも見える髪が僅かに生えてきたかわいい子。 乳を飲みげっぷを出しすぐ眠りに戻る我が子を 優しい眼差しで見つめていた。*]
(18) 2022/03/24(Thu) 18:54:56
[ そうして、男は女を夜が明けるまで抱いた。 途中から石室を出て、自室へ連れて行って、また犯した。 何度も犯し、口も後孔も使った。 女が気を飛ばしたのなら、その度に呼び起こした。] ………… [ そして今は気怠さに身を委ねている。] 私のことが知りたいと言っていましたね。 [ 男は徐に声を掛けた。 今更、何を言おうというのか、自身の気紛れに少し呆れていた。]
[ 自分の過去を知る者はいない。 調べても、辿り着けないのだ。 生まれ落ちたことが間違いだった。 そうとしか思えない。 だが、そんな運命も自らの力で切り開いた。 その自負はある。 それでも過去は過去だ。 消し去ることも、忘れることもできない。]
知りたいですか? 知らなければよかった。 そういうものは確かにあるのです。 それが私の過去。 [ 忌まわしい運命。 断ち切ったはずの運命は姿を見せなくなっただけで、常に隣にあったのた。] 知りたいですか? [ 本当に?と男は更に年を押す。 まるで自分を嘲笑うかのような表情で、男は女に問いかけた。]*
[場所を変え、体位を変え。 数えきれないほど嬌声を上げ 意識を何度も飛ばしたが 擦れた膣も枯れた喉も一時の眠りが癒した。 彼との性交はまるで獅子のそれのようだった。] ……! [教えてくれた以上のことは もう聞かせてくれないのだと思っていた。 自分の願いを彼は覚えてくれていたのだ。]
[シーツに包まる身体を寄せる。 知らなければよかったと言うのは 彼がその事実に傷付けられたということ。] ……。 私は聴きたいわ、貴方のこと でも、苦しい思いはして欲しくない…… 聴かせてくれるなら、お願いするけど ……辛くなったら途中で辞めてもいいわ [その顔が哀しげに見えたから、手を重ねようとする。 彼が自分のことを少しも好きでないのは知っているから そうされるのが嫌なようならやめておくけれど。 何を聴いても貴方から離れられる気はしないの。*]
私は落とし子です。 [ 父なき子、私生児。 言い方は幾つもあるが、つまりは父が愛人に産ませた子。] 母は愛人では無く、娼婦でしたが。 母は私を産み落とすと、この両目を潰しました。 呪われた目。 力を宿すと知っていたのでしょう。 父はそういう血筋の人間だった。 [ だが、自分の父が何者なのかを知ったのはずっとあとのこと。]
特に珍しいと話ではありません。 父は私の存在も知らないでしょう。 もう、死にましたし。 [ 過去は変えられない。 ただ過ぎ去った時間にある事実でしかない。 そんなものを辛く思うような感性は持ち合わせていない。] 生きることは苦痛でしたよ。 その日、そして次の日を生きられるかわからない毎日。 私はそれを生き延びた。 [ 己れの才覚と、そして運によって生かされた。]
目が見えないのは不便でしたが、 最初からなので不便とも思いませんでした。 何年か前にこれ≠ノ出会いました。 [ 常に付けている黒い眼鏡。 遠視≠フ魔術がかけられていて、効果範囲内なら自由に視界を飛ばすことができる。] 今、私は貴方を上から見下ろしています。 そして今は正面から。 [ 便利でしょう?と男は笑う。]
これによって視覚を得た私は、 本来の力を取り戻しました。 母に潰されたはずの呪われた目を。 [ それは幻惑の類を寄せ付けない邪眼。 その気になれば、幻惑の魔術に囚われないどころか、魔術そのものを打ち破ることもできる。]
似ているでしょう? 貴方の目と。 [ 男はナイフを手に取ると、おもむろに自分の手のひらを切り裂いた。 滴り落ちる血がシーツを赤く染める。] ほら、わかりますか? [ 男が一度強く手を握り、そして開いた時、そこにはあるはずの傷がなかった。]
まだわかりませんか?
私の父の家名は……
アンペール
お前は愚かな娘だ。
我が、────
妹
よ。*
[聞かされる過酷な境遇に胸を痛め 突然手をナイフで切った時には小さく悲鳴を上げた。 そうして聞かされた事実。] …………………………。 [私は暫く、言葉を失って。]
…………御免なさい [何度目になるかわからない、謝罪をした。]
[生きることは苦痛だったと。 そんな人生を歩まなければならなかった原因は 父の不貞、無責任な行動にある。 そしてアンペールの罪は自らの罪、だから謝罪した。] 御免なさい。 [これは私のこと。]
[許されぬ想いと知っても
私は私を変えられなかった。その謝罪。]
……愛してるわ、兄さん
[そう言って押し倒した。
気怠げだったのに悪いとは思うけど、
幾らか寝て体力のある私には敵わないだろう。]
[シーツを落とし、全裸で跨がる。]
私、貴方との子、産むわ……
[変わらぬ意思を伝えたのだ。*]
[好きになった人が半分血の繋がった兄だったなんて。 兄はどういう気持ちで妹の想いを聞き どういう気持ちで妹を抱いたのだろう。 私の彼への想いは損なわれるどころか より強固なものとなった。 存在すると思っていなかった兄。 誰より強くて誰より格好いい兄さん。 私だけの特別なひと。 彼が苦労してる間のうのうと生きてきた私は 私が貰ってきたぶんの愛情を上乗せして より彼に尽くすと決めた。 アンペールのすべても取り返して捧げると決めた。 貴方が持つべきものだわ。 無能な私と違い、実力と運を掴み生き抜いた兄さん。]
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