111 【身内村】あの日の、向こう側【R18】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
天海谷 睦月:3票
処刑対象:天海谷 睦月、結果:成功
[ さっきまで見下ろしていた綺麗な瞳が、
今は俺の顔の上で煌めく。
……ずいぶんと色を変えて。
覆い被さって降る口付けは情熱的で、
食らいつく唇をされるがままに受け止める。
甘くて、激しい。
ネコタチが時に入れ替わる俺たちだけれど、
攻めていても攻められていても、
ギラギラした欲望を滾らせて優位に立とうとする
海斗はとても好き。
喰らい尽くしたい、と溢れる熱を浴びて
幸福感に包み込まれて、
暴れる舌に口内を素直に明け渡した。 ]
[ 唇を喰まれれば大袈裟に眉間に皺を寄せて、
切なげな吐息を零す。
掌をさすり上げて、背中を撫でて、後頭部に触れて。
頸にかかる生え際の髪を指で弄び、
赤い花が見えれば指でそっと撫でて。
飲みきれない唾液が口端から流れ伝う。
キスの好きな海斗が、満足気に笑うのが見えた。 ]
[ キスをしながら器用に片手で蓋を開ける
ローションのボトル。
手の中に満たされたそれは海斗自身の手でまた
後ろに塗り込められていく。
この体勢からじゃ良く見えないのが残念だなぁと
下卑たことを思った。 ]
俺がやりたいのに、それ。
[ わざと駄々を捏ねるように口にすれば
心底楽しそうな悪戯な顔で、俺の下腹部に
無造作に注ぎ落とされるローション。
敏感な皮膚に、それなりに冷たい粘液が
纏わりついて、びくんと背が撓る。 ]
─── 、ッ
[ 刺激と同時に、海斗の考えていることがわかって
少し慌てた。 ]
おい、ナマはやばいって、
[ 咎めるように腰を引こうとするけれど、
そんなことお構いなしといった様子で先端が
後孔に導かれてしまう。 ]
ちょ、まっ、って、ん、っ、ううぅっ!
[ 止める間も無く、一瞬でがつんと体重がかかり、
一気に飲み込まれる熱芯。
あまりの衝撃と快感に、後頭部をシーツに押しつけて
ぎゅっと目を閉じた。
瞼の裏で、火花が爆ぜるよう。
あられもない嬌声が漏れる。 ]
[ 俺が掘ってるはずなのに、犯されている。
そんな背徳感にひどく興奮してしまう。
煽るつもりはなかったけれど、さっきの海斗と
同じように、手の甲を口元に当てて、
歯を立てて声を殺して苦し気に見上げてやった。 ]
ん、……ぅっ、かい、と、
知らねぇぞ、中で、出したら、っ、は
腹下すん……だから、
[ そっと口元から手を離し、海斗の様子を伺い見る。 ]
[ 海斗に余裕がありそうならば、 ]
そーか、出さなきゃ、いいのか、
[ なんて、ふ、と表情を変えて、にんまりと
唇を歪ませてみようか。
今度は意志を持って、愉悦を逸らしながら、
揶揄ってみたくて。
煽られっぱなしじゃ、悔しいじゃない?
とは言え、中は熱くて蠢く腸壁で締め付けられて
そんなに余裕はないのだけれど。
下から腰をがっしり掴んで突き上げて
腸の行き止まりのその先まで、がつがつと
抉ってしまいたい。
そんな欲望に手綱を引いて、初心な女みたいに
ゆっくりと、ほんの少しだけ、腰をくねらせるだけ。
─── それだけでも脳髄を快が貫いて、
結構ギリギリでやばい気はしてるんだけど。
]**
[ 柔い唇を食んで、歯を立てて、
歯の形を舌でなぞり、口蓋を擽る。
自由にさせてもらえるなら、と
遠慮なく味わい、口内を弄べば、
切なげな吐息が耳を擽るから、余計煽られ、
口づけの激しさは、増していった。
俺の身体に触れてくる、固くて優しい指先が、
首筋の赤い花を弄ぶと、くすぐったくて、
でも、それだけじゃない、もどかしいような
微弱な快感に、キスの合間に甘さの滲む
吐息を、そっと吐き出して。
棚の方へと手を伸ばした。]
ん、―― また、今度な?
[ 駄々っ子をあやすように、言葉を返せば、
にやり、と笑みを浮かべながら、
自身の後孔に指を突き入れて、入口をぐるり、と
輪郭をなぞるように、皺を伸ばすように、
滑りやすくするため、ローションを塗り込める。]
[ 浅いところしか、弄れないのがもどかしい。
はぁ、と眉を寄せながら、
声が跳ねそうになるのを噛み殺して、
切なげな吐息を漏らす。
適当に解し終えれば、腰を下ろすと、
慌てた声が聞こえてきて、おかしそうに笑った]
いい、だろ―― ッ、ん"……ッ、
[ 腹を下したって、構わねーよ。と、
ぐ、と一気に埋め込めば、
兄貴の口から、犯されているみたいな
いやらしい声が溢れ出して、
蠱惑的な瞳をいっそう、熱に濡らして、
まだ乾ききっていない、唇を舐めた。
少し、腰を浮かして、
また、腰を落とす。
ぐちゅ、ぐちゅ、と
再び部屋に響く、淫らな水音と、
リズムと合わせるように、漏らされる荒い吐息。
腰を揺らして、くゆらせて、
強く締め付けては、緩めて、
奥を狙って腰を、落とす。]
[ 何も阻むものもなく、本当に繋がっている。
熱くて、固くて、求めるように
互いに絡み付き合う肉の感触に恍惚する。
やっと本当に、一つになれた気がした。
本当は、ずっとこうしたかったんだ。と
身体も心も悦んでいて、羞恥心も何もかも、
今は捨てて、腰を動かした。]
はッ、ん、……はぁ?
そんなん、できんの、―― かよッ?
[ ぐ、とまた腹に力を入れて、
締め付けながら、搾り取るように、
腰を浮かせば、ずちゅ、と勢いよく、腰を落とす。
脳髄まで駆け巡るような快感に、
目の前が、一瞬、チカチカとして、
自身の体重でより、深いところを犯せされれば、
堪えきれなかった甘えた鼻にかかった声が、
ぬるい空気をまた、震わせた。]
あ、ッ、はッ、……それ、とも、
ふっ、―― 優しいにいちゃんは、
俺の為に、我慢……ッ、して、くれんのか?
[ 余裕なんて、ないけれど。
余裕そうに、唇を歪めて目元に張り付く
前髪を掻き上げながら、煽るように微笑む。
両手を伸ばして、握りあえば、
支えてもらうように、体重をかけて、
さらに腰を動きを激していって――…
ぐっと、前かがみになって、顔を覗き込みながら、
ずるりと、ギリギリ、まで
生の肉の感触を引きずりだして、]
なんか、背徳感でお兄ちゃん死にそう。
お前がそんな、自分から、さ───
[ 臆することもなく、なんだったら見せつけるみたいに
自身の後ろを解しては、熱の篭った吐息を
吐き出して咲う海斗を、下から見上げる。
全身に力を入れていないと持っていかれてしまいそう。
ぎり、と眉根は寄せて、それでもどこか
隠しきれない嬉しさが浮かんできてしまって、
困った顔で笑った。 ]
[ 現実的な理性の膜さえ放り捨てて、
隔たりのない皮膚と粘膜が触れ合う。
ぐちゅ、といやらしい音が部屋中に響いて、
耳から神経を伝い脳が溶けそう。 ]
……ッは、ァッ……ぁっ……くっ、そ、
[ 耐えきれずに喉の奥がぐうと鳴った。
0.02ミリの薄い壁でさえ感じられなかった、
直に伝わる振動、衝撃、快感。
ああ、これが、
本当に、海斗が望んでいたことだったのかな。
ひとつに、溶け合う、みたいなさ。
]
……やれっ、て、言われたら、
出すなっ、て、言うならさ、
頑張っては、みる、かな、 ッ、は───
[ 挑む表情で、言葉通り締め付けられたり
搾り取られるように上下されれば、
なかなか難しそうではあったから、
面目にかけるならば自分の根元を握ってでも
耐えたいところ。
だけど海斗は許してくれなさそうで、
両手が伸ばされて握られて。 ]
[ 勢いよくずりゅ、と落ちてきた腰は、
腸の行き止まりのその先に触れる。
ふに、とした異なる感触に先端が喰われて、
一瞬意識が飛ぶほどの快感に襲われる。
眼前が明滅して、頭の中が真っ白に爆ぜそうで。
全力で唇を噛み締めて耐えた。
ふつ、と歯が柔らかい皮膚を突き破る感覚があって
鈍い痛みが、ほんの少しだけ、現実に戻してくれる。 ]
やっ、ぱむり、かも、……ッゔ
……てめぇ、覚えてろ、
あとでぜんぶ、ッ、……ぅ あ゛、
掻き出してやるからな───
[ 前屈みに近づく瞳。
余裕ぶった煌めきと笑顔。
悪魔の囁きに、
心の底から満足気に笑んでしまう。
絡めた指に力を入れて、下から
腰を思い切り突き上げる。
幾度も幾度も。
本当は、ずっとこうしたかったんだ。と
身体も心も悦んでいて、羞恥心も何もかも
今は捨てて、腰を動かした。 ]
[ 口内に錆びた鉄の味を感じながら、
一層深く抉った瞬間。
腸の奥深くに、白濁が迸る。
脳から全身から、繋がった結合部から、
ぜんぶ、全部、溶けてしまうような錯覚を感じて。
唸る声を噛み殺して、 ]
[ 見上げる視線を感じると、
羞恥心から反抗心がむくり、と顔を出すけれど、
ふい、と視線を外すだけで、言葉を向ける
余裕はなかった。
笑う声に視線を戻せば、
眉を寄せて、困りながらも、
嬉しそうに笑う様子が目に入って、
幸せだと思う。]
[ 気持ちが良すぎて、腰が震えて、だけど
上手く、自分でイイとこを擦れずに、
もどかしそうに、腰を揺らしながら、
必死に兄貴を達せさせようと、締め付けて。
声も、呼吸も、弾ませながら、
耐えきれないというように、
兄貴の口から、漏れ聞こえてくる。
唇に滲む赤すら興奮を誘って、
色っぽい吐息と、悪態が、堪らなく
イイ
――]
あッ、くっ、……ふ、ッ――
いいぜ、……ん、ん"ッ
[ 掻き出さないといけないくらい。
たくさん、俺の中に出せよ。
言葉にならない挑発を受けてか、分からない。
兄貴からも突き上げられれば、
堪らず、身を捩り、身悶えて
蕩けた鼻濁音を響かせて、絡めた指に力を込めて、
身体を支えられながら、勝手に動くまま腰を揺らす。]
[ 指を絡めて、腰をくねらせ、
幾度も、奥深く、本来なら侵させては
いけない場所を犯されて、抉られて、満たされて。
触れられていない俺のものは、
既に腹につくほど、昂っていて、
先走りと、汗で、また兄貴の肌を
穢
していた。
倒
錯的で、
背
徳的で、
その光景にすら、欲情を煽られる。
唇から意味をなさない声を溢れさせながら、
快楽に脳を、思考を、染められながら、
満足そうに破顔する愛しい人の顔が見えて、]
――ぅ、あッ、あ……に、きッ、
夏、き……ッ、き、だ……
[ ぐちゃぐちゃになりながら、
愛しさから、満たされる幸福感から、
生理的だけではない雫が、頬を伝って、
ぽたり、と兄貴の肌を伝っていく。
―― 涙ですら、兄貴を穢せたらいい
そんな些末なことにすら、独占欲を滾らせながら
兄弟だからかな、タイミングよく、
腰をおとして、突き上げられて、
蝶の奥深くを抉り犯された衝撃と快感に、
ほぼ同時に、どく、と白濁を解き放った。]
[ 膜越しじゃない熱が、腹を満たす幸福感。
こうして注がれても、何も生まれない。
それは分かっていても、嬉しくて――]
…… 知って、る
[ ふふ、と無邪気に、
可愛くない返事をしながら、
繋がったまま、胸の中に倒れ込み、]
[ べたべたで、ぐちゃぐちゃで、
それでも、ひっつきあって、
触れ合った熱の温度は、不快さなんて微塵もない。
心地良くて、幸せで、満たされる。
繋がったまま、この胸の中で眠ってしまおうか。
そんな考えが頭をよぎるけれど。
腹に収めたままでは、腹を壊すというのは、
さすがに理解している。
シャワーに行こうとか、風呂に入ろうとか、
そういうことを提案されたなら、素直に頷いた。
一緒に入ろうと言われたら、
狭いだろ、と眉間にしわを寄せただろうが、
掻き出してやる。という約束を持ち出されたら、
ぶつくさ言いつつ、しぶしぶ了承しただろう。]
[ 風呂にも入って、ベッドの片付けもして、
寝る準備を整えたなら、自身の部屋は、窓を開けて
換気をしていて、暑いだとか。
まだまだ、残暑厳しく寝苦しい夜だからとか。
色々な理由をつけて、]
今日は、兄貴の部屋で寝ようぜ
[ そんな風に強請ったなら、
まぁ、弟に甘い兄のことだ。
きっと、了承してくれただろ?
満足そうに笑って、きっと同じ布団に潜り込む。]
…… 俺だって、不安だったんた
兄貴は、いつでも手放せるようにしてる
そんな気がして――…
[ 愛してる。
ただ、それだけなのに、
ただ、それだけが難しい俺たちは、
きっと、お互いに、終わりが来る日を悟ってた。
だから、自分からは言わないけれど、
相手に、終わりを言われたら、受け入れようとしてた]
でも、さ……
やっぱり、どう考えても……無理、だろ?
手放せない、手放したくない
そんなこと―――― 許せねー
[ ぽつり、ぽつり。
喘いで枯れた、いつもより低く艶のある声で、
語らなかった胸の内を語る。
キスマークをつけられて、不安になった。
兄貴に幻滅されたり、軽蔑されたり、
―――― 嫌われて、終わりになるのが怖かった。
だけど、最中の黒い嫉妬の色濃い言葉を聞いて、
俺は、不謹慎にも嬉しかった。同時に、腹を決めた]
少なくとも、今はそんなこと考えられない
今も、これから先も、――――
[ かたん、と空調の口から響く音に、
微かに肩を震わせて、冷えた空気から逃れるように、
逃がさないように、縋るように、
兄貴の胸に顔を押し付ける。
抱くのも、抱かれるのも、
時に逆転する俺たちだけど、
どんな形であれ、こうして心臓の音を
一番近くで聞ける場所に、居続けたいと思う。]
[ ほたり、ほたりと涙の雫が落ちてくる。
熱で溶けてしまったみたいな身体に
冷たさが沁みて、心地良くて。
雨、みたいだな、と思った。
乾いた地面に染み込んでいくように、
俺の肌から吸収されればいいのに。
なにも、逃さないで、ぜんぶ、俺のものに。 ]
[ 繋がったまま倒れ込む身体をがっしりと
受け止めることが出来たのは良かった。
海斗の出したものが腹の間でサンドイッチの具になって、
汗だくだしもうなんかぐちゃぐちゃだったけれど、
珍しく囁かれた素直な愛の言葉は、
やっぱりとても小さかったから。
声も吐息も、一言も聞き漏らさないように
きつく抱き寄せたなら、
頬に触れたキスのお返しを、
俺は優しく、唇に。 ]
[ べたべたで、ぐちゃぐちゃで、
それでも、ひっつきあって、
触れ合った熱の温度は、不快さなんて微塵もない。
心地良くて、幸せで、満たされる。
繋がったまま、この胸の中で眠らせてしまおうか。
そんな考えが頭をよぎるけれど。
腹に収めたままでは腹を壊すというのは、
俺が口にした通り。
経験談?さぁどうだったかな。
]
[ とりあえず重たい身体を引き摺るように起こして
風呂に入ろうと提案したら、素直に頷いたかな。
きっと狭いだのなんだのと
眉間にしわを寄せただろうが、
掻き出してやるっつったろ、と有無をいわせず
にんまりと嗤って約束を持ち出せば、
ぶつくさ言いつつ、しぶしぶ了承してくれただろうか。 ]
[ あの夜とは比べ物にならない、自宅の浴室。
幼い頃から、何度も一緒に入ったけれど。
さすがにせまいな、とそれでも心底楽しそうな表情で
男二人、みちみちと入浴を楽しもう。
ざざっと浴槽を流して湯をためる間、
シャワーを手にして、海斗の後ろへ。
適温の湯を頭からかけてやりながら、
どうしても身体が密着してしまうのは、狭いからよ?
シャワーフックに引っ掛けて、
海斗がシャンプーでもしていれば、
ボディソープを手にして背中を洗ってやろう。
もちろん下腹部も尻のあたりも、念入りに。 ]
[ 泡だらけの身体を一度、流してしまえば、
壁に手をつかせてシャワーを手に取る。
せっかく綺麗にしたのにまたローションを纏わせて
ゆるりと後孔へ忍ばせた指を、ゆっくり沈めていく。 ]
……掻き出して、いいんだっけ?
[ と背後から耳元でいやらしく囁けば、
ぐにぐにと無遠慮に動かしてしまおうか。
だってほら、出さなきゃ腹下すからさ。 ]
腹に力入れてよ。
[ と愉しげに耳朶を喰みながら、
ベッド部を外したシャワーをそっと、当てて。
人肌に温い湯をほんの少しの水流で、入れて、
流して、綺麗にしなくちゃな。
変態、恥ずかしい、そんな罵倒もどうぞご遠慮なく。
甘んじて受けましょう。
だって腹、下すよりいいだろ?
やっていいって言ってくれたし、と
にっこりと笑いながら、いい加減怒られるまで
しつこく洗浄しようかな。
風呂から出たら、シーツとバスタオルをはがして
洗濯機に突っ込めば、
必然的に俺の部屋へ来てくれるだろうなって、
海斗の顔を思い浮かれるのは、
めちゃくちゃ、いい気分。 ]*
[ 一般家庭の大きさよりは、
多少広いという認識はあるけれど、
それでも、大人の男が二人、入るには狭い。
そんな風呂場に、渋々同行して、
心地良い温度の湯をかけられながら、
背中を向けて、鏡に手をつく。
密着されると、今更だとしても、
すべてが終わった後は、やはり照れくさく
避けるように、出来る限り距離は置こうとする。
真っすぐ鏡を見つめれば、
濡れて曇ったガラスの向こう側でも、
視線が絡みそうで、視線を逸らしながら、
髪を濡らして、シャンプーを泡立てていく。
触れてくる指や手のひらの感触は、
意識しないようにしようと努力するけれど――]
う、……ッ、ん……
さっさと、しろよ――
[ 鏡越しに、羞恥に染めた瞳で睨み
気を抜くと、甘くなりそうな声を耐えながら、
兄貴の手を攫うことなく、自由にさせた。]
……っ、ぅん、掻き出す、だけ、だろ
[ まだ、ひくつく肉壁が、
指を埋め込まれて、嬉しそうに波打って。
思わず、甘え切った吐息が漏れてしまって、
八つ当たりのように、言葉を紡ぐけれど、
無遠慮に動かされてしまうと、
それ以上、文句も言えず、
耳朶に走るもどかしいような、優しい刺激に
肩と、声を、跳ねさせ、意図せず、
言うとおりに、腹に力が入れば、
とろり、と粘度の高い白く濁ったものが、
足の間を垂れていく。
それは、すぐに温い湯に紛れて、足元を通り、
排水溝へと消えて行ってしまった。
あぁ、と熱い吐息が、切なげに漏れる。
出て行ってしまうのが、ほんの少し寂しくて。]
ば、ぁ……か、もう……ちょ、
[ 大体、掻き出しただろうに、
しつこく弱いところを捏ねくり回されると、
垂れ下げっていた俺のものが、
少しだけまた、首をもたげ始めてしまって。
罵倒を口にするけれど、
どこ吹く風と受け流されて、
この野郎と、心のうちで幾度も文句を言いながら、
兄貴が機嫌良さそうに、笑っている声を
蕩けそうになる思考の端で、聞いていた。
風呂の後は、大分ぐったりしていて。
いつもの強がりや反抗心も口にする気にもなれず、
兄貴の部屋で寝かせてくれと、
それでも、多少の言い訳のようなことを
織り交ぜながら、強請ったのだった。*]
[ 本日二度目の風呂と、ついでにシャンプーだったのかも
知らない。
だから長湯をすればのぼせてしまうな、とは
心の片隅では海斗を案じながら、
それでも注ぎ込んだ胤が湯に混じり流れていく様に
視線ごと身体を離すことが出来なかった。
鏡に映る海斗の白い肌に、いくつもいくつも
赤が咲いていて、感じたことがないほどの
充足感に満たされてしまうから。
ぶつけるつもりなどさらさら無かった、
それでも迸らせてしまった嫉妬と執着心を
思い出せば我ながら呆れて苦笑いするしかない。
受け止めてくれた海斗が愛しい。
あんなにどす黒い、穢い欲望なのに。 ]
[ 排水口に消えていく白に、抱きしめた海斗から
吐息が漏れる。
ほんの少し、切なさと寂しさを含んでいるような声に
俺も気付かれないよう眉尻を下げた。
必要以上に丁寧な愛撫を文句も罵倒も聞き流して
しつこく続ければ、3回も出したものがまた
ゆらりと反応を始めているのが、
動かしている手に微かに触れる。
くつくつと含み笑いを噛み締めながら、
それでもこれ以上ふやけてのぼせると危ないなと
理性を奮い立たせて身体を離した。
湯船に浸かるか、もう先に出るか、
どちらにしても海斗が離れればその間に
俺もざっと身体を洗う。 ]
[ ふいに痛みを感じたのは肩で、
視線を落とせば歯形とそこに沿う傷が鮮やかで。
キスマークより深く、きっとそれより
ずっと消えづらい所有印。
さらに満足気に湯気のカーテンの下、ひとり笑んだ。 ]
**
[ 海斗は部屋の窓を開けていて。
俺は一応、酷使された働き者のマットレスに
シトラスの香りの除菌消臭剤をシュシュっとしておいた。
自室に戻る前にリビングに寄って、
親父の好きなジャパニーズウイスキーをちょっと拝借。
グラスを氷と琥珀色の液体で満たして、
それを手に自分の部屋へ戻れば、
幼い頃と同じように、遠慮もなく俺の布団に潜り込む、
変わらず愛しい弟が居て。
酒を一口、ぐいと呑んだ。
喉を焼くアルコールが心地良い。 ]
[ ぽつりぽつりと語られる胸の内。
声はいつもより掠れて、低く艶を帯びて。
妙に大人びて、色っぽく鼓膜を揺さぶる。 ]
……まぁ、な。
どっかで、俺のこと嫌いになって、
離れていってしまうことを望んでた。
それが、幸せだって
思い込もうとしてたから。
[ 返す言葉を、同じように訥々と。
期せずして海斗も同じ気持ちだった、と悟るから、
声はやっぱり同じように少し掠れて。
きっと、俺から終わりを示唆すれば
受け入れるつもりだったのだろう。
避けた唇に、酒が滲みる。 ]
───…… ああ。
おれも、おんなじ。
[ 社会的な道義や、モラルや常識の傘を被って、
目を背けていた自分の感情に、
不謹慎にも嬉しくて、
不覚にも、喜んでしまったから。
だから、腹を括る。
高い酒をそんな飲み方するなと
親父の憤慨する声が聞こえそうなほど、
グラスの中身を一気に呷って。
海斗の覚悟を全部受け止める。
そんな決意を一滴残さず、飲み干すように。 ]
[ ベッドの海斗にゆっくり近づいた。
胸元に押し付けられる温もりを、優しく、
そしてしっかりと抱きしめながら
狭い布団に滑り込む。
あたたかい、離したくない。
離れたくない、誰にも、渡せない。 ]
ああ、そうだな。
ずっと、な───。
[ 自信に満ちた表情でにやりと笑う、
その唇に口付けを落として、髪を撫でる。 ]
ふたりは、いつまでも、
しあわせに、くらしました。
[ いい歳して、デカい図体で、
そんな御伽噺を信じるロマンチックな兄貴でも
海斗は、
しゃーねぇな、良いよって
言ってくれるだろ?─── ]**
[ 少し日焼けした肌に、
白く普段晒されない肌に、
愛しい人にしか見せない肌に、
一片、二片――…
無数に散った
赤
い花弁が、
鏡越しの曇った視界の向こうに滲んで見える。
痕の数だけ、それ以上に、
愛情を感じるように、ふいに胸の奥が熱くなった。
そして、ちら、と
視線をあげれば、兄貴の肩に浮かぶ、
赤い歯型の痕―― 俺がつけた独占欲の
証
。]
* * *
[ 布団に潜り込んで待っていれば、
兄貴は、片手にグラスを持って戻ってきた。
父のとっておき、という奴。
グラスの中で揺れる煌きを、ぼんやりと見つめて
心の内を吐露すれば、おなじだったと、と。]
[ グラスを呷って、喉元が上下する。
その光景すら少しだけ、どきり、としてしまう。
頬が赤くなりそうなのを、隠すように布団を被って
抱きしめられてもいないのに、兄貴の匂い包まれて
これは逆効果だな、と顔をまた出して。
近づく足音に視線をあげて、
抱き寄せながら、一緒にまた横になる。
怖いものなんて、なにもない。
そんなことは、本当は言えないけれど。]
……その言葉、忘れんじゃねーよ?
[ ずっと、な―――。
その言葉を信じるから。 ]
[ 髪を撫でる感触が気持ちよくて、
さすがに疲れた身体から力が抜けていく。
子どもに聞かせる御伽噺。
寝物語の絵本の終わりの言葉。
しあわせな しめくくり
ふわふわとした、微睡みの中で、
それを耳にしながら、ふにゃと、
仕方がねーな
夏生だから、許してやるよ、って
至極幸せそうに、破顔った―――― **]
| あ、そうだ この前、貸した参考書あんじゃん? 次のレポートで必要になりそうなんだけど、 海斗、まだ使ってる?
[ 赤い痕をつけてから、 少し後のこと、何度か海斗が何か言いたそうに こちらを見ていたけれど、ガンスルーしてきたけど そろそろ、一つ、切っ掛けでも作ってやろうかと。
そんな言葉をかけてみた。] (0) 2021/12/13(Mon) 23:20:29 |
| [ あれから、何度か切り出そうとして、 他の奴らの邪魔が入ったり、タイミングを掴めず、 首につけられたキスマークのことは、聞けず仕舞い。
何か、切っ掛けはと思っていれば、 以前、借りた参考書のことを言われて、 そういえば、返してなかったことを思い出す。] あぁ? あ、あぁ……今は使ってねーや 明日、持ってくるか――
それか、急ぎなら今日取りに来るか?
[ いつもの調子で、明日。 と終わらせようとして、一瞬だけ考えて。
いい機会かと、家に誘ってみたが、 割と察しのいい此奴が、 ずっと俺に何も言ってこなかったことが、 少しだけ、引っかかっていた。
分かってて、避けていたんじゃないかって らしくなく、少し伺うような瞳で見つめてみたが] (1) 2021/12/13(Mon) 23:20:31 |
| ん? あぁ、今日暇だし、丁度いいや 海斗んち行けるって、レアじゃね?
[ 想定通り。
家に誘って貰えれば、 その反応を予想なんてしていなかったと言う顔で、 何でもない風に、けらけらと、 いつもの調子の良い笑い声をあげて、了承すれば、 お互いの講義終わりの時間を確認して、 待ち合わせをすれば、一緒に海斗の家へと向かった。] (2) 2021/12/13(Mon) 23:20:34 |
| [ 友人を家に誘ったのは、大分久しぶりだ。 兄貴と恋人関係になる前は、時々誘っていたが、 夜遊びに出ていた兄貴とは、 そう多く顔を合わせることはなかっただろうが 数度くらいはあっただろう。 今日は、早く帰ってきてないといいんだけど、 キスマークをつけたと思われる奴と、 意図せず、顔を合わせることになったら、 そこだけ少し心配だったが、真相を確かめないと、 睦月との距離感を考えあぐねて、 気持ちが悪いのも確か。 二人で一緒に電車に揺られて、 お互いスマホを見ながら、時々、最近のドラマや 他の友人に彼女ができたとか、フラれたとか、 他愛もない話をしながら、家路についた。] (3) 2021/12/13(Mon) 23:20:38 |
| ちゃんと手洗えよ、 あとは、リビングで、 適当に座って待ってろよ
[ カチャリ、と鍵を開けて入った家は、 変わらず、この時間は誰もいない。
ただいま、なんて小さく律儀に口にしながら 自分はさっさと手洗いを済ませて、 返すものを先にとってこようと、 俺は、一人、二階へ向かった*] (4) 2021/12/13(Mon) 23:20:45 |
| 母ちゃんかよ、お前 はいはい、ちゃんと手洗いすませて 大人しく待ってますよ [ げらげら、とふざけて笑って、 言われた通りに、手洗いを済ませれば、 革張りのソファーの隅っこの方に、座る。 なんとなく、ど真ん中に座れないのは性分だった。 しかし、いい家だよな。 テレビ、ソファー 自分の実家とは、違う洒落たリビングキッチン。 以前、遊びに来た時は、 すぐに二階に上がっていたから、 ここで待つのは、少しだけドキドキするのは、 やはり他人の家だからなんだろうな。*] (5) 2021/12/13(Mon) 23:20:47 |
| [ キノミネくん、最近いい子だね。
ふわりと漂う香水の匂い。 今にも笑い出しそうな声に振り返れば、 件の先輩がデスクのすぐ後ろで 艶っぽい笑みを浮かべて立っていた。 ]
お疲れ様です。 そーなんすよ、いい子なんです。
[ リモートワークの隙間、週に一度の出社日も 仕事が済めばさっさと帰宅する。 なんやかんやと理由をつけてダラダラと残業し、 その後も飲みに行ったりホテルに行ったり、 そんな爛れた生活はこのところ すっかり鳴りを潜めていたから、彼女だけではなく 俺の一面を知る友人や同僚から揶揄されることが ちょいちょいある。 ]
(6) 2021/12/14(Tue) 7:02:45 |
| [ そう、とけらけら笑いながら、 先輩は俺の座る椅子の背もたれに手をかけて、 身体を寄せてくる。 背中に、あいつとは違う柔らかな膨らみ。 今までだったら───そうだな、まぁそれはいいか。
相変わらずな彼女にこちらもふふ、と笑いながら さりげなく身体を離そうと立ち上がりかければ、 つ、と細くひんやりとした指が、首筋を伝う。 ] (7) 2021/12/14(Tue) 7:03:44 |
|
「 いい子ねー。」
[ まるで歌うみたいに首筋を撫でて。
いつつけられたやつだったかな、 シャツの隙間から覗く肩の咬み傷に、指が、 そして綺麗に整えられ飾らせた爪が、触れた。 ]
「 えっちー。 」
[ ゲラゲラ笑いながらするりと離れる熱。 こちらが何か言う前に、さっさか歩いて去っていく しなやかな背中。 ]
やっぱオンナってこえぇ。
[ こちらも思わず吹き出して。 さっさと帰宅準備を整えれば、席を立った。 ]
(8) 2021/12/14(Tue) 7:05:55 |
| **
ただいま。
[ 開いた玄関に、知らない靴があることにすぐ気づいた。 海斗の靴と似たような、カジュアルなものだったなら 珍しく友達かな、と驚きつつ嬉しくなっただろう。
すっかり母よりも口煩く言われることにも慣れて、 言われる前にちゃんと手洗いとうがいをしてから、 リビングへ向かう。 ]
─── ああ、こんにちは。 海斗の友達だよな?いらっしゃい。 (9) 2021/12/14(Tue) 7:06:56 |
| [ ソファの端っこに座っていたのは、長い前髪の 綺麗な顔をした男。 真ん中に座ればいいのに、居心地が悪いのか 遠慮がちに端にいる様子に印象は悪く無かった。 ]
海斗?
[ 2階で物音がする。 一度リビングを出て階段の下から上に向かって 声をかけてみた。 じきに降りてくるだろう。 整った顔立ちの彼に向けて ]
コーヒーでいいかな。
[ と話しかけながら、いつものクセでジャケットを 脱いでダイニングの椅子の背にかけた。 ユカリ先輩の香水の匂いが少し残っていて、 ふわりと部屋の空気を揺らす。 あー、やべぇ、海斗に怒られる、と思って コーヒーを淹れながら一人、密かに笑った。 ]*
(10) 2021/12/14(Tue) 7:08:53 |
| [ 海斗を待って、4、5分というところ。 なかなか降りてこないので、恐らく、 目的のものが、なかなか見つからないのだろう。 話したいことがあるだろうに、 そういう律儀なところは、 出会った頃から変わらない。
部室でのことは、まだ鮮明に覚えている。 赤い花の痕は、きっともう薄れているだろう。 最近、海斗は、首元がしっかり隠れる服ばかり 着ているから、確認はできていないが。 そんなことを考えていれば、 玄関の方から、扉が開く音がする。 海斗の靴の横に並んだスニーカーは、 同じ年ごろの男物であることは、分かるだろうから リビングに入ってきた人が 俺のことも、友達だと認識するのも容易いだろう。] こんにちは、お邪魔してます 海斗は、俺が貸した参考書、 探してると思います。苦戦してそうっすね [ ふふ、と苦笑交じりの楽しそうな声をあげて、 入口向こうの階段を見つめた。] (11) 2021/12/14(Tue) 9:39:07 |
| いえ、お構いなく 受け取ったら、直ぐ帰るつもりだったんで ……すが、時間かかりそうなんで、 お言葉に甘えましょうか
[ コーヒーも断ろうと思ったけれど、 少しだけ肩を竦めて、お言葉に甘える。
海斗の兄。 数度、顔を合わせたこともあった記憶があるが こんな風にちゃんと言葉を交わしたのは、 恐らく、初めてな気がする。] (12) 2021/12/14(Tue) 9:39:09 |
| [ 友人の兄と二人きり、沈黙し続けるのは、 とてつもなく気まずいので、 何か話題を考えていると、 ジャケットを脱いで、揺れた空気から 微かに女性ものの香水が漂ってきて、] 兄弟揃って、モテてそーっすね
[ 距離のあるこちらからは、 コーヒーを準備する人の肩に歯型あるなんて、 見えることはないけれど、雰囲気や残り香から、 くすくすと、冗談っぽく笑って、水を向けてみる。
まぁ、肯定が返ってきそうとは思いつつ。*] (13) 2021/12/14(Tue) 9:39:11 |
| おっかしーな、 ここだと思ってたんだけど [ 仕舞ったはずの場所に、目的の参考書がなくて。 記憶を辿るように、部屋をぐるりと見渡す。 空調の聞いていない部屋は、 少しずつ、涼しくなってきたとはいえ、 さすがに暑くて、とりあえず窓を開けて、 薄いハイネックのシャツの首を、伸ばして、 パタパタと仰いだ。 項に並んだ、赤い花弁が二片。 多少薄れて、薄桃色に近い色合いになっていた。 暑いが、絆創膏を貼るのは、逆に目立つし、 こうして消えるまで隠しておこうと思っている。
だが、完全に消えるまでに、 睦月には、きちんと確認をしておきたい――] (14) 2021/12/14(Tue) 9:48:30 |
| ってのに、見つからねー
[ 引き出しの中を見たがなく。 本棚を上から順番に、確認する羽目になり、 ぶつくさ、言いながら探していれば、 階下で物音がして、兄の呼ぶ声が聞こえれば] やっば、
[ 兄貴が帰ってきた。] (15) 2021/12/14(Tue) 9:48:32 |
| すぐ行くから、 睦月に変なこと言うなよ!
[ その一言だけ、返して。 参考書探しに急いで戻った*] (16) 2021/12/14(Tue) 9:48:34 |
| へんなこと? あー言われると、逆にきになるって、 海斗、分かってないっすよね
[ 海斗の声に、おかしそうに思わず吹き出して 同意を求めるように、お兄さんの方に視線を向けた**] (17) 2021/12/14(Tue) 9:49:49 |
| [ しっかりした挨拶と、気さくな笑顔に こちらもにこやかに会釈を返す。 ]
なんだあいつ、人に参考書借りといて どこ置いたかわかんなくなってんのかよ。
[ 苦戦してそう、の言い回しが頭の良さを感じさせる。 2階から聞こえるがさがさ音に半ば呆れた顔で、 ごめんなぁ、と彼に肩を竦めて見せた。 ]
ほい、どーぞ。 あ、俺は海斗の兄で、夏生です。
(18) 2021/12/14(Tue) 10:51:51 |
| [ リモートワークになってから導入した コーヒーマシンでカプセルを放り込めば、 インスタントではあるけれどそれなりのクオリティ。 あっという間に室内に香ばしい香りが立つ。 客様のカップを彼の前にことりと置いた。 ついでに自分の分もマグカップに入れて、 よっこらせとソファの少し離れたところに 腰を下ろせば、形の良い唇が動いて。 >>13 ] ええ? いや、俺は…… そう言う君もモテそうだけど。 (19) 2021/12/14(Tue) 10:53:14 |
| [ 整った顔立ちににやりと笑ってみせる。 微かに漂った香水をきっちり嗅ぎ取って 容易く揶揄するのだから、彼とて完全に奥手 というわけではないのだろう、と推察した。 ] 海斗もモテる? あー、そうだ、あいつこないださ─── [ 口を開きかけた時、2階から海斗の声が降ってきて >>16同意を求めるようにこちらに視線を向けた彼と 目を合わせ、同時に吹き出した。 ] (20) 2021/12/14(Tue) 10:57:03 |
|
そうだよな。 君とは話が合いそうだよ。
[ くつくつ笑いながら。 ]
(21) 2021/12/14(Tue) 10:57:39 |
| [ そう、愉しそうに小声で囁いた。 つけた本人に聞いているとは、知るよしもない。
]* (22) 2021/12/14(Tue) 10:58:42 |
| ども、っす あ、俺は……天海谷睦月です
[ 丁寧に、名前を教えて貰えば、 会釈をしながら、こちらも名乗る。
夏生、睦月…… 少しだけ、響きが似てるな。
なんて、頭の片隅で思いながら 目の前に置かれたカップから漂う香ばしい香りに、 余所行きの人好きのする笑みを浮かべる。
ソファに座る振動を身体に感じながら、 冗談交じりの言葉を投げかけてみれば、 にやり、と浮かべられる笑みに同じ匂いを感じる] 俺っすか? まぁ、ほどほどに
[ 肩を竦めながら、 否定も肯定もしない返事を返して、 2階から聞こえてきた海斗の声に、同時に笑って。] (23) 2021/12/14(Tue) 11:36:58 |
| へー…
[ くつり、と 小さく囁き声で聞かれた言葉に、 僅かに、眉をぴくりと揺らして、 緩やかに唇に弧を浮かべる。]
やっぱ気になるもんなんすか? 弟の恋愛事情とか
[ 答えではない、返答を一つしてから。] (24) 2021/12/14(Tue) 11:37:00 |
| まぁ、今まで海斗って、 誰かと付き合うとか、聞いたことないんで、 遅い春でもきたんじゃないっすか てか、夏生さんは、誰とか知らないんっすね
[ ということは、家に呼んでいるわけではないのか。
目の前に、その"恋人"がいるなんて、 思いもよらず、情報を得られるかと、 片隅で思っていたので、少しだけ残念に思う。] (25) 2021/12/14(Tue) 11:37:03 |
| [ カップを持ち上げて、ふぅと少し冷ましてから、 ず、とコーヒーを啜ると、 短時間で出てきたコーヒーとは思えない味わいに 何度か、瞳を瞬かせれば、] このコーヒー、美味しいっすね
[ 少しだけ緊張のとれた笑みを浮かべていた。**] (26) 2021/12/14(Tue) 11:37:07 |
| [ ほどほどに、と >>23返された言葉と嫌味のない笑顔に へぇ、と声には出さずに眉を少しだけ上げた。 肯定も否定もしない、その対応は擦れていて、 手慣れた感じが見え隠れしているものだから。 遊んでるな、とは言えないけれど なんとなく同じ匂いを感じ取る。 ] んー、いや、ただの興味本位だよ。 俺は自他共に認めるブラコンなんだけど、 海斗は自分のことあんま話してくんないからな。 (27) 2021/12/14(Tue) 19:51:53 |
| [ へらりと笑って、コーヒーを口にする手が、 次の台詞 >>-26に、ぴく、と止まった。 『 悪い虫 』 たしかに彼はそう言った。 彼女出来たんじゃないですか、とかでもなくて 悪い虫 だと。 にやっと笑う顔をちらりと見やって、 続く言葉を聞いていた。 そうして、ふは、と吹き出して。 唇を緩やかな三日月の形に歪ませる。 ] 悪い虫、かぁ。 そうなんだよ、俺は知らなくてね。 (28) 2021/12/14(Tue) 19:52:48 |
| [ マグカップにくすくすと笑う吐息を集めながら 鼓膜を微かに擽る呟きにしっかりと耳を傾けて。 ] ─── そっか。 兄から見ても隙の多い弟なんだ。 手がかかるやつだけど、 いい友達が居て良かったよ [ 少しだけ、低くなった声を 感じさせないような完璧な笑顔でにっこりと笑った。 なんでもなかったように、コーヒーを 褒めてくれる表情に、そお?よかった、と笑い返して。 今度、メシでも行こうぜ、なんて話しかけながら ドタドタと鳴る天井を見上げて悪戯に笑んで。 意味ありげにちょっと肩を竦めて見せた顔は、 ちゃんと兄貴の顔だったかな。 ]** (29) 2021/12/14(Tue) 19:56:14 |
| あー、なるほど 確かに、海斗から兄弟の話とか、 あんまり聞かないっすね
[ なんか、メッセージがうざい。とか、 たまに零している独り言を聞くくらいか。 まぁ、本人を目の前にして、伝えはしないけど。
俺が言った言葉で、ぴくりと 動きを止めた様子に、笑みを浮かべた唇はそのまま] (30) 2021/12/14(Tue) 22:41:34 |
| ええ、俺たち、 いい友達 なんで、 これからも仲良くさせてもらいます [ 鼓膜を震わす音色が、 微かに低く響いたが確かめる前に、 視線の向こうには、完璧な大人の笑顔がある。 ブラコンというのは、冗談ではなさそうだ。 こちらの目には、 弟を心配する兄にしか見えていない。 腹の内に、どす黒いものを飼っているだとか、 残念ながら、経験のないものには気付けはしない。] (31) 2021/12/14(Tue) 22:41:38 |
| [ メシでも、と誘われれば、 一度だけ、大きく目を見開いて、驚いたが 良いですね。色々お話が聞けそうだ。と 頷き返せば、連絡先などを渡したかもしれない。 それから、もう一度、カップを傾けて、 苦く香ばしい味わいを楽しんでいれば、 上階でバタバタと聞こえてきて、 あぁ、そろそろ降りてきそうだと、 また、楽しそうな含み笑いをカップの中に落とした。*] (32) 2021/12/14(Tue) 22:41:42 |
| [ 本棚の奥に仕舞っていた参考書を見つけ出して、 慌てて引っ掴んで、階段を下りていけば、 一見、和やかそうにソファに座って、 二人は、コーヒーを飲んでいた。]
睦月、待たせて悪い ほら、これだろ?
[ たん、と足音を鳴らして、兄を無視して、 睦月の方に近づくと、本を差し出した。
それから、ちらっと兄貴の方に視線をやって、] じゃ、こいつ駅まで送ってくる
[ 親指で、友人を指せば、 そのまま、くるりと踵を返して、玄関へと向かった。] (33) 2021/12/14(Tue) 22:41:47 |
| あぁ、サンキュ
[ 差し出された本を受け取って、 すぐに鞄に仕舞えば、立ち上がると、 座っていた部分のへこみが、ゆっくりと戻っていく。
まるで、俺がいた跡をなくすみたいに。] いや、いいよ 玄関までで、さ
[ 駅まで送るという言葉に、 ひらひらと手を振って、断りを入れて、] (34) 2021/12/14(Tue) 22:41:53 |
| それじゃ、夏生さん コーヒー、ご馳走様でした
メシの約束は、また今度ってことで
[ くすくす、と 冗談とも本気ともつかない笑い声を残して、 海斗ともに、玄関へと向かう。
靴を履いて、玄関の扉を開いて、 あっ、とわざとらしく、声をあげて――] (35) 2021/12/14(Tue) 22:41:57 |
| 俺たち、これからも ダチ だろ? じゃ、また明日な! [ けらり、と笑うと、 扉を開けて、次の言葉を聞く前に出ていった。 文句があれば、メッセージでも、 明日会った時にでも、行ってくるだろ? そういうとこで、お前が遠慮ないのは知ってる] (36) 2021/12/14(Tue) 22:42:07 |
| [ 駅まで送ることを断られれば、 さて、話す機会をどうするか。 そんなことを考えながら、玄関に立って、 靴を履く姿を眺めていれば、出ていく間際に此奴。 いとも簡単に、俺が悩んでいたことを さらっと謝罪してきやがった。] はぁ? ちょっ、 睦月っ!!! [ しかも、こっちの文句は聞きやしないときた。 この野郎、と悪態を吐きながら、 それでも、結局許してしまおうとしている俺がいる。 はぁ、と深くため息をつけば、 たんたん、と、不機嫌を隠さない いつもより足音でかくリビングに戻る。] (37) 2021/12/14(Tue) 22:42:09 |
|
それで? メシって何の話だよ?
[ 腕組みをして、弟ではない顔を向ければ、 なんと返ってきたかな。
どんな答えでも、溜息を吐いて。 ソファに座った兄貴を後ろから、 そっと、抱き寄せれば] (38) 2021/12/14(Tue) 22:42:11 |
| 犯人……わかったけど、 まぁ、大丈夫だろ? [ もう隙は見せないし。 あの様子なら、反省はしているようだし。 少し甘いかもしれないが、 兄貴が文句を言わないのなら、このまま あのことは忘れるつもりで、そう零した。 あとで、なんか奢れよくらいは、送っておくけど。 今は、一つ悩みが解消して、 胸の中に蟠りが、多少解れたから。 腕の中のぬくもりに体重をかければ、 首筋に顔を埋めて、ちゅっと軽くキスをして、] (39) 2021/12/14(Tue) 22:42:17 |
| 心の奥底で、ずっと粘つき、燻っていた。 ―――― 許されない 恋 心。 あの日、 捨 てようとした想いは、 あの日、掬われ繋がり 重 なった。 (40) 2021/12/14(Tue) 22:59:53 |
| 枯れさせなければ、いけなかった 恋 草は、 その色をより色濃く鮮やかとなって、 この先も季節を超えて、咲き誇り続ける――… (41) 2021/12/14(Tue) 22:59:55 |
| 絵本や童話、御伽噺たちとは違う。 これは現実だから、物語の締めくくりも、 誰にとやかく言われる筋合いはない。
あれから先も続いている。 この物語は、幸せなものなんだって。 読者のいない物語なのだから、
結末が幸せかどうかは、 ―――――――― 俺たちが決めていいだろ?
だから、これからも俺たちは紡ぎ続ける、 (42) 2021/12/14(Tue) 22:59:57 |
| (n0) 2021/12/14(Tue) 23:00:02 |
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