人狼物語 三日月国


177 【誰歓RP】bAroQueチップで遊ぶ村【月見】

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視点:


一二三 虹彩異色症の猫に投票した。
澤邑修理屋 一二三に投票した。
稲庭修理屋 一二三に投票した。
美濃修理屋 一二三に投票した。
控井修理屋 一二三に投票した。
虹彩異色症の猫修理屋 一二三に投票した。
高比良修理屋 一二三に投票した。

一二三は村人の手により処刑された。

月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?

優しい光が村人たちの姿を映し出す……。人狼に怯える日々は去ったのだ!

【人】 和菓子屋 稲庭

―神社―

はっ、見とれている場合ではなかったのですぅ。

[蛇のような、龍のような不思議な生き物が姿を消し、うさぎ娘は我に返った。石段からひょこっと立ち上がると、再びたたたたと駆けまわる。

神社に折角来たのだからと手を合わせ、お賽銭をあげ。
それから一周しようとしてみたところ。]

はっ。

[神社の裏手に、目的の人を見つけた。>>2:51
それは、かの人が酒を飲み干していた後くらいだっただろうか。]
(0) 2022/10/05(Wed) 9:44:28

【人】 和菓子屋 稲庭

[しかし、いざ見つけるとどうしようか、少々迷う。

頂いた物を突っ返すのも失礼な気がするし。
お金……は一応持ってきたが、贈り物のように貰ったものに金銭を支払うのも違うような気がするし。

代わりに渡せる物と言えば、簪に釣り合うような素敵な物は持ち合わせていなかった。強いて言えば和菓子くらいなら渡せそうだが、あまり日持ちしない物を大量に渡されても困るだろう。お菓子は既にお買い上げ頂いている。

色々考えたものの、まずはお礼を言わねばならない。
思い切って、うさぎ娘は一歩踏み出すのである。]

あ、あのっ……
先ほどは、どうも……?

[そろりと美濃に声をかける。**]
(1) 2022/10/05(Wed) 9:49:11

【人】 行商人 美濃

[酒ー月ーを飲み干した後、内側が濡れた仮面を袖で拭くと付け直す。]

 お団子食べよ…。芋ようかんも…。

[人間美味しいものと甘いものを食べれば元気が出るのだ、そのことを女はよくよく知っている。

茶碗を膝の上に置き、うさぎ堂の包みに手を伸ばした時か、躊躇いがちな声が届いた。>>1]

 あら、和菓子屋さんの…。
 お祭り、観に来られたのね。

[忙しそうだったから、その時間が取れたのならよかったと笑って。

うさぎ堂では慌しそうなのを良いことに、強引に贈り物を押しつけてしまったなとは驚いたような様子を思い出しはすれど。

何か用事だろうかと首を傾げた。]**
(2) 2022/10/05(Wed) 10:55:42

【人】 和菓子屋 稲庭

お月見中でしたかぁ。
失礼致しますぅ。

[狐面の下の泣いた顔は、うさぎ娘には見えず。
だから普通に話しかけた。>>2

あの……先ほどは、簪をありがとうございました。

[どういう意図かはわからずとも。
まずは、きちんと礼を言うべきだとはわかっていたので。]

あの、とても綺麗で、私がつけていいのかなと思いましたけどぉ。とても良い物で、お返しが思いつかないのですけどもぉ。

[どう言ったらいいのか、考えながら喋る。]
(3) 2022/10/05(Wed) 17:34:14

【人】 和菓子屋 稲庭

……私、いずれ、うちの店を継ぐ予定ですぅ。
まだまだ修行中で、いつになるかはわかりませんけどぉ。

お客さま、旅の御方ですよねぇ?
また榛名に来られる頃、私が作ったお菓子もお出しできるよう頑張りますので。

その時は、ご馳走させて頂きますぅ。

[結局のところ、自分に出せるものはお菓子だろうと思ったので。こういう形になった。]

お客さま、お好きなお菓子は何でしょう?

[父と相談することにもなるかもだが、練習するつもりだ。**]
(4) 2022/10/05(Wed) 17:35:08

【人】 行商人 美濃

[面の下はきっと、化粧も崩れてひどい有様だったろうから、顔を全て覆うこの面に女はひっそり感謝した。

うさぎの娘が簪の礼を告げるのを聞いて、目を瞬かせる。>>3]

 やだわ、私、貴女に何も言わせないままに押し付けてしまったものね。

[そも贈り物とは、喜ぶ顔を見たいからするものなのに。
女の勝手で驚かせた顔が記憶に残っていたから。

だから、こうして礼を告げられ、綺麗な簪と感想を貰い、お返しをとまで言われることに感謝するばかりだ。]

 ありがとう。
 お団子は絶対必要だったから助かったのよ。
 それに、貴女に似合うと思って。

 お返しなんて…、いえ、そうね。

[お返しなんて必要ないと言いかけて。
彼女の好意を断ったらそれこそ押し付けだ。
考えてくれることが嬉しいのだとも、女は知っている。]
(5) 2022/10/05(Wed) 21:07:14

【人】 行商人 美濃


 まあ、いずれはあのお店の店主さまなのね。

 ええ、またそのうち、必ず此処へ立ち寄るわ。
 月見の頃にはきっと。

 だから、貴女の作るお菓子、とても楽しみにしておくわね。

[好きなお菓子はとの問いには少し考えて。]

 甘いものに目がないのだけど……、そうね、

 どら焼きかしら。

[満月みたいに丸くて、柔らかくて。
中は甘いばかりの菓子を告げた。]**
(6) 2022/10/05(Wed) 21:07:56

【人】 控井

 
[そろそろ帰宅しようと、腰を上げた瞬間だった。
 
コォーーーーーー ン……
 と遠くから、
 金属を打ち鳴らしたような、音叉のような、
 けれどそのどちらとも違う、
 耳馴染みのない音が響いてきた。>>2:n3

 視界を過る白銀は危険を感じるより先に、美しいと見惚れた。
 砂の海に沈んだ後に、幼体の魚竜だろうかと当たりをつける。
 生きていれば、こんな光景に遭遇することもある。
 娘の嫁ぎ先は近くの別の島だけれど、
 距離や方角を考えると、見ることは出来なかっただろう。

 あと一年待てば、一緒に見られたのに勿体ない。
 内心で、意地の悪い事を考えた。

 でもこの神秘を目の当たりにする以上の幸福を、
 彼女は自分で掴んだのだ。
 今度会った時の、お土産話にとっておこう。]
 
(7) 2022/10/05(Wed) 21:41:40

【人】 控井

 
[今度こそ帰ろうと、荷物を纏めて兎を抱えて帰路につく。
 また変わらぬ日常が私を待っている。
 世界に身を置かせて頂いているのだ、
 きちんと務めを果たし貢献しなければ。

 じゃっくを定位置の揺り椅子に座らせると、
 私も明日の支度を少しして、すぐに布団に入った。
 珍しいものを見た所為か、色々と物思いに耽った所為か、
 その晩は中々寝付くことが出来なかった。**]

 
(8) 2022/10/05(Wed) 21:42:55




【人】 高比良

 あ! 惜しい!
 「もっと良く狙えよー」

[仲見世から露店を冷やかして、みんなで向かったのは射的
と言っても全員でやるわけじゃなく、周りで囃すだけの奴もいるけど]

 「警官になるなら射撃は大事だぞー」
 うるせ、交番のおまわりさんだからいいんだよ!

[と言いながら、おっちゃんに「もう一回!」と小銭を渡す
狙いを定めて指を引けば「ぽすっ」という音がして、小さい人形が棚から落ちた]

 「はいよ、景品」

[渡された金魚animalのぬいぐるみをちょいと眺めて、そばで見ていたちび達の一人に渡す
俺が持っててもしょうがないしな]
(9) 2022/10/06(Thu) 1:21:10

【人】 高比良

 「なんか食おうぜ」
 「あ、オレたこ焼きがいい」
 「ボクもたこ焼き―」
 「はいはい、食べてもいいけどゆーたは一個なー」

 んで何舟あれば足りるー? 一人何個ずつよ?
 「適当でいいんじゃね?」
 それじゃ割り勘にすんの面倒だろーが!

[ヤイヤイ言いつつたこ焼きを買い込みみんなでつつく
代金は食べた個数に関係なく人数で割ったけど、誰も文句は言わない
あとでさりげなく誰かがバランスをとる、それがいつものことだから]

 「あ、おれちょっとさっき見た小物の露店寄ってきたいんだけど……」
 「いいよ、行ってこいよ」
 なんだ、お土産でも買うのか?

[そう言えばさっき貝細工の露店で真剣に眺めてたなぁ、と思い出す]
(10) 2022/10/06(Thu) 1:22:17

【人】 高比良

 「……あー」
 
「ちょ、お前余計なこと言うなよ!?」


[一人が何か思い出したように声をあげて、それを慌てて遮る
その様子で俺たちは全員「何か」を察した]

 はいはい、行ってらっしゃい
 「ほんと何でもないから! ただの土産だから!」

[とか言いつつ顔を赤くしてそそくさと移動するそいつの背中に
「ひゅーひゅー」と浴びせるのは忘れなかった]

 なに、あいついつの間に
 「いや、まだ告ってないらしいよ」
 「え、相手誰よ?」
 「ばぁか、そればらしたら殺されるわ」

[学校で見てればすぐわかるぜ?って事らしい
そういう話とか、俺たちには関係ないと思ってたんだけど]
(11) 2022/10/06(Thu) 1:24:19

【人】 高比良

 みんな成長するんだなぁ……
 「なんだそれ爺臭い」
 「でもま、いつまでもこうしてふざけては居られないよな」

[みんなしてしみじみとため息なんか吐いた後で、それはさておき、と笑う]

 「お前らは欲しいもんとか気になるとことかねぇの?」
 あ、そうだな、ちょっとばらけて動くか
 「んじゃ、どうする?あとでまた集まる?」

[軽く集合時間を決めて、個人行動をすることにした
まだ思い出とかに浸るには早いから、まだ今のままでいたいから

ま、難しいことは後回しにしたいだけなんだけど!**]
(12) 2022/10/06(Thu) 1:25:03

【人】 和菓子屋 稲庭

今の店主は「まだまだ現役だ」と言っておりますので、
本当にいつになるかはわかりませんねぇ。

[小さく笑った。>>5
現店主である父は大層元気である。]

私もどら焼き好きですぅ。
和菓子嫌いだったら継ごうなんて思いませんしねぇ。

ではでは、いつか食べて頂ける日を目指しましょう。

[そこで、娘は仮面を取った。>>6
次来る時に仮面をつけていなくてもわかるよう。
まだ幼さを残すどんぐり眼が現れて。]
(13) 2022/10/06(Thu) 9:53:34

【人】 和菓子屋 稲庭

[ついで、髪ゴムでちゃちゃっと髪を括って、もらった簪を挿してみる。鏡もなく、やっつけ仕事に近かったが、見れるものではあっただろう。]


それでは、うさぎ堂へのまたのお越しをお待ちしておりますぅ。


[ぺこりと頭を下げれば、黄色い石が共に揺れ。
月明りの元、うさぎが踊るように石畳の上を跳ねていくのだ。**]
(14) 2022/10/06(Thu) 9:54:14

【人】 行商人 美濃


 それは、私もその時まで現役でいないとかしらね。

[女が店を閉じるのはきっと、生涯を閉じる時だろうから。
女より十は若いであろう彼女が店を継ぐ頃でも生業は変わらないはずだ。]

 ふふ、そうよね。
 好きなことで生きていけるのはしあわせなことだわ。

[女の未来の注文も好きだと告げる彼女が作る和菓子を想像すれば、今から口内がしあわせになるようだった。>>13]
(15) 2022/10/06(Thu) 11:39:31

【人】 行商人 美濃

[うさぎの面が外され、稚さの残る面立ちに、やはり少女と言って遜色ない愛らしさだと思う。
それでも髪を結い、簪が彩れば年相応から少し大人に見えるから女という生き物は不思議だ。>>14

それから、将来の和菓子屋店主となった姿までを夢想して。]

 とても似合うわ。
 私の目利きのとおりに。

 ええ、またきっと。

[月の頃には、と仮面を少しだけずらし、微笑んだ口元を見せる。

月を髪に揺らして跳ねる姿を見送って。

再び空を見上げると満月を見つめ、彼女の作る和菓子に思いを馳せながら、先刻買った甘いしあわせを頬張った。]**
(16) 2022/10/06(Thu) 11:40:25

【人】 行商人 美濃

[観月祭が終わり、宿へと戻った女はぐっすりと眠りにつく。


夢の中、満月に向かい跳ねる大きな影を見た。>>3:n3

月に焦がれるように声を上げる其れは、まるで自分のようだと女は思う。

けれど、胸に手を当て目を伏せた後に顔を上げれば、佇む姿が見えて。

差し出された手を取れば、連れ立って月明かりの下を歩き出した。]
(17) 2022/10/06(Thu) 18:30:24

【人】 行商人 美濃

[目を覚ますと、付けっぱなしにしていた備え付けのラジオが聞こえて。>>n0
あの夢はそのせいかと女は思う。

空となった茶碗を鞄へと仕舞い、女はまた旅に出る。

そしてまた、季節が巡れば此処へと来よう。]
(18) 2022/10/06(Thu) 18:31:09

【人】 行商人 美濃

[女がひとり、生きていけるようにと渡された希望は、いつか気づかれる仮初めだと彼の人も気づいていたのだろう。

諦めて、或いは絶望して、土を捨てるか中を検めようとした時に、女は夢見がちな少女ではなくなっているだろうから。

その時のためにとあの茶碗の底に、彼の人自身の希望を隠したのだ。

自分のことは二の次で、優しい嘘で隠すようなところも、姿を隠しては現れる月のようだと女は思う。

この女にばかり都合の良い推測が、すべてお得意の空想でも、構わなかった。]
(19) 2022/10/06(Thu) 18:45:33

【人】 行商人 美濃

[売れた品と茶碗一杯の土の分、幾分軽くなった鞄を背負えば、職人街や商店街を巡り、榛名での仕入れ品を探して。

行き交う街に学生らしき子らの明るい笑い声を聞く。
昨夜の客の中、気になる女学生にでも渡すのだろうか、真剣に品を選ぶ少年の姿を思い出して微笑ましくなったりとする。

雨の中で幻視した、賑やかな榛名の日常が確かにあった。>>0:36

その道中でも、呉服屋に立ち寄った時にでも、猫飼いの人に会ったなら、「確かに咲いた」と伝えるだろう。

また大きな満月が昇る頃、きっと此処へ来るだろうから、その時お見せできたら良いと。

ひとつ、約束を増やして。




女はひとり、島を去る。
けれど、女はひとりではなかった。

───満月を飲み干した胸の内、
             其処には確かに*彼の人がいる。*]
(20) 2022/10/06(Thu) 18:47:04

【人】 控井

 
[寝つきは悪かったものの、寝落ちてしまえば忽ち深くなり、
 それほど睡眠不足というような疲れは残らなかった。
 早めに職場に行けば、
 ラジオで昨夜の神秘的光景の解説が為され、
 月に負けず劣らず輝きを放っていた、魚竜を思い起こす。>>n0

 新種にせよ、外来種にせよ、
 かなり珍しいものを見られたことには変わりなく、
 白紙のまま幕を閉じるのではないかとさえ危惧した、
 思い出の一頁は白金色に彩られた。]
 
(21) 2022/10/06(Thu) 21:23:28

【人】 控井

 
[君のいない世界で、小さな幸せを積み重ねて、
 いつか私が此岸と別たれたその時に、
 きらきらと輝く思い出を土産に、君を月まで迎えに行こう。

 その時に偽物の宝だなどと、がっかりされぬよう、
 私は精一杯、残された人生を謳歌する。]
 
(22) 2022/10/06(Thu) 21:24:19

【人】 控井

 
[失うことを前提に、
 今を輝かせようというのは後ろ向きが過ぎるだろうか。
 けれど、失うことが確定しているものを大切にすることは、

      
とても幸せな事で、そしてとてもかなしい事だ。]



          今一度、誓いを立てよう。
          健やかなる時も、病める時も。
          死が二人を別つときも、その後も。

          私の心は常しえに君と共にある。*
 
 
(23) 2022/10/06(Thu) 21:24:59

【人】 控井

 
 
― 回想:彼女が巣立つ前 ―


[定位置の揺り椅子に悠然と座るじゃっくに、手を伸ばした。
 耳を撫でれば、
 今も変わらず柔らかい感触で私の心を和ませてくれる。]


  貴方とお別れするのは、とても寂しいけれど……。
  どうかお父様の事、宜しく頼みますね。


[物心ついた頃から、私はこの兎とずっと一緒だった。
 一緒でなければ眠れないと、駄々をこねた夜もあったわね。
 あまりお父様は話したがらないけれど、
 私が生まれると同時に最愛の母を亡くしたことは知っていて。
 母の死と引き換えに生まれた私に、
 父はずっと愛をもって接してくれた。
 本当は複雑な心境の一つや二つ、あった筈。]

 
(24) 2022/10/06(Thu) 21:26:26

【人】 控井

 
 
  ずっとお傍にいる選択もできるけれど、
  お父様にはやっぱり、孫の顔を見せて差し上げたいわ。


[親離れも子離れも、その時は寂しくとも新たな幸せを運ぶ筈。
 他にも幸せにしてあげたい方が、出来てしまったことだし。
 私は明日、お嫁に行く。]


      お父様、大事に育ててくれて有難う。
      でも私はいつまでも、お父様とお母様の娘よ。*

 
 
(25) 2022/10/06(Thu) 21:27:23

【人】 控井

 
 
― 回想:君が巣立つ前 ―


[随分と大きくなった、臨月のお腹を撫でる。
 お腹の中でも元気に自己主張をするようになって、
 わんぱく坊主かじゃじゃ馬娘か……。]


  産んであげることしか出来ない、
  お母様でごめんなさいね。
  どうかお父様の事、宜しくお願いします。


[大事な夫にも言えない秘密の願いを、
 まだ小さな赤子に託した。
 あの人はきっと、酷く悲しむだろうから……心配だわ。
 分かっていて決断した、わたくしも大概嫌な女ね。]


         最期に今一度、誓いを立てましょう。
 
 
(26) 2022/10/06(Thu) 21:28:19

【人】 控井

 
思 君 着 天 今
ひ を る の は
知 哀 折 羽 と
り れ ぞ 衣 て
ぬ と      
る        



[健やかなる時も、病める時も。
 死が二人を別つときも、その後も。
 
      わたくしの心は常しえに、貴方と共にある。**]
      
神楽耶
       
潤之輔さん

 
(27) 2022/10/06(Thu) 21:28:50

【人】 修理屋 一二三

[月見団子の有無を尋ねる九朗の後から声をかける。]


 おう、今年の秋実はうさぎ面か。


[義足の発条と発条を軋ませながら重心を移し、
ひょこひょこと跳ねる仔兎の頭を軽い仕草でぽんと撫でた。
ここの看板娘は月で餅や薬を作っているという兎よりも
秋実はよく跳ねてはたらく働き者だ。>>2:45

感心感心、と小さな子供でも褒めるように接したが、
考えればこの子ももう二十歳になる頃合いだったな。
九朗の奴にも
「子供扱いは失礼ですよ」と窘められる。]
(28) 2022/10/06(Thu) 22:56:06

【人】 修理屋 一二三

[歳のころが十八から二十五って言えば、
成人も過ぎて所謂結婚適齢期ってやつだ。
生憎その年頃をよその島飛び回って過ごしてた俺や九朗には
縁の遠い話だったが、働き者の秋実には
見合い話のひとつやふたつあっても不思議じゃねぇなと。

我ながら飛び石みてぇにあちこち飛び回る思考に、
浮つくにも程があるなと溜息を吐いた。

その間にも九朗は秋実に向かって指を二本立て
「それじゃあお月見団子、ふたつ、お願いしますね。」
と穏やかに微笑んでいる。]


 どうせならここでひとつ食べて行かねぇか?
 飯食った後じゃせっかくの団子が固くなっちまうだろ。


[露店の席が空いていればそこに腰を落ち着け、
熱いほうじ茶とおすすめの塩こんぶを合わせて注文する。*]
(29) 2022/10/06(Thu) 22:56:27

【人】 高比良

[個別行動になったんで、また食い物の露店を覗く
珍しい小道具もいいけどやっぱりまだ食い気の方が重要だと思う俺]

 おじさーん、魚竜の串焼きちょうだい! 塩で!

[今日のはとくに新鮮だよ、っていう呼び込みにつられて串焼きを一つ
分けられないうえにちょっと値が張るものは(と言っても小銭で買えるけど)、仲間がいるときには買いにくいし
一人で食ってばかりというわけにもいかないから
焼きたての串焼きに嚙り付いて周りを見る
めったにない夜のお出かけにはしゃいで走る子供が通り過ぎていく
転ぶなよ、と思いながら目で追えば、その先に暁にーちゃんの姿が見えた
隣にいるのが噂のお相手さんだろうか?
声を掛けたら邪魔になるかと串焼き片手に去ろうとして]

 「おーい、浩也ー!」

[気付かれた―!と焦るけど、呼ばれた以上知らん顔はできないから、素直に二人の傍に向かう]
(30) 2022/10/07(Fri) 1:11:20

【人】 高比良

 せっかく邪魔しないでいようと思ったのにー
 「やっぱりか。 そういう気づかいするような子だっけお前」
 え、邪魔されたかった?

[とか言うやり取りをくすくす笑う声が聞こえて、あわてて隣の人に頭を下げる
「噂は聞いてます」というのに「いったい何話したんだ」と突っ込んで]

 とーちゃんたちなら舞台の方だぞ
 「あぁ、おじさんたちには家で挨拶と思って」
 そっか、朝からそわそわしてるからさ、二人とも

[ちらちらとお相手さんを見ながら、こういう人が好みなのか―とか思う
柔らかそうな雰囲気は確かに暁にーちゃんに似合ってる]

 「何見てんだよ」
 え、お似合いだと思って

[あ、二人して照れてんの]
(31) 2022/10/07(Fri) 1:12:38

【人】 高比良

 えっと、暁成兄さんをよろしくお願いします、でいいのかな

[二人そろってありがとうとか言うからなんだかくすぐったくて]

 じゃ、また家でって事で、二人でゆっくりしときなよ
 絶対父さんがゆっくりさせないからね、たぶん

[串焼き冷めるし、とか言うと、兄ちゃんも「後でな」と言って二人で歩いて行った]
(32) 2022/10/07(Fri) 1:13:28

【人】 高比良

 あ、そろそろ時間じゃん!

[冷やかして回るだけでもそれなりの時間になって
最後に赤いりんご飴を買った。らしくないって言われるけど好きだからしょうがない
そうして決めていた待ち合わせ場所に顔を出す]

 「あ、お前またりんご飴買ってんの」
 いいだろー、祭くらいでしか買えねーんだし
 「長谷ちゃんは?」
 「あれ、あいつに時間とか話してたっけ?」

[長谷ってのは例の小物を買いに行ったやつだ
そういやあいつが行ってから場所決めたんだ
どうする?とか言ってると、遠くからそいつが来るのが見える]

 「……なんか様子おかしくね?」
 おーい、どうした長谷ちゃん

[ゆっくり、どこかぼっとした様子の長谷は俺たちの前に来るなりこういった]
(33) 2022/10/07(Fri) 1:14:57

【人】 高比良

 「告ってきた」

 
「「「えぇぇっ!?」」」

[話を聞かせろと思わず詰め寄る俺たち、きょどる長谷

やっとのことでひとつ、細工物の髪留めを選んで包んでもらうと声を掛けられたのだという
振り返るとまさに意中の子で、思わずその場でそれを渡したんだそうだ]

 「そんで、気付いたら告ってて……」
 「んで、返事は???」
 「いや、それがその、つい……」

[返事は今じゃなくていい、もし受けてくれるなら
「学校にそれを付けてきて欲しい」

とか言ったらしい]
(34) 2022/10/07(Fri) 1:16:52

【人】 高比良

 うわぁ……
 「言うなよー、恥ずかしいんだから」
 「つまり明日学校で?」
 「下手すると公開処刑じゃん」
 「ダメな前提で言うなぁぁ!」

[長谷もだけど、向こうも頭を抱えてるんじゃなかろうか
でも、でもだ、その場で断られなかったっていうのは]

 「とにかく明日はそばにいてくれお前たち」
 巻き込むな巻き込むな
 「一応付き合うけどさぁ」
 「んで、誰に告ったん?」

[それに関しては黙秘らしい、良いかすぐわかるし]

 んじゃ、また明日ってことで
 「そうだな、また明日」
 「休むなよ長谷―」

[とまあ、こんな感じで俺たちの観月祭は終わった]
(35) 2022/10/07(Fri) 1:18:59

【人】 高比良

[家に帰るとみんな先にそろっていた
予想通り、父さんが二人を質問攻めにして、その後で結婚式やらの話をしていた
「まだ数日榛名に居るからゆっくり決めよう」と暁にーちゃんが言わなければ、たぶん止まらなかったんじゃないかと思う

俺はといえば、明日の長谷のことが気がかりで

どうしたもんかと思ってるうちに寝ちゃったんだけど]
(36) 2022/10/07(Fri) 1:19:51

【人】 高比良

―― 観月祭翌日 ――

[いつになく早く学校に向かうと仲間たちと長谷はすでにそろっていた
平常心を保ち切れていないのか落ち着かない長谷を励ましつつ、教室に入ってくる女子を見る
そうして、一人の女子が入ってきて長谷の顔色が変わった
見るとその髪には新しい髪留めが飾られている……!]

 「ちょっと、なんでアンタたちまでいるの!」
 え、成り行きで
 「……ちょっと長谷君、こっち!」

[長谷の腕を掴んで教室の隅へ向かうのを見守る
髪を見ればもう答えは見えたようなものだけど、どちらにしても狭い教室なので話している声は聞こえてしまう
まして、教室中の人間が事の成り行きを黙って伺っていれば

「……実は前から……」とか聞こえてきて、最後に女子が頷いて長谷が「ありがとう」と言ったところで教室中から拍手が上がる
その騒ぎに我に返った二人が教室から飛び出して、ちょうど来た先生に怒られていた*]
(37) 2022/10/07(Fri) 1:21:51

【人】 高比良

 ……ってことがあったじゃん?
 「あー、あったあった!」
 
「やめろ蒸し返すな恥ずかしい!!!」


[あの大騒ぎの観月祭から二十年経って、今日は久しぶりにそろって飲み会である
あの告白騒ぎは今でも俺たちの酒の肴だ]

 「んで、今日は嫁さんどうしたよ?」
 「こんど子供が受験なんだよ、だから留守番!」
 うわ、もうそんな年かよ……

[あの騒ぎの張本人は結局その時の子と誰よりも早く結婚して親父になった
他もそれぞれ結婚して、いい歳した大人の仲間入りをしている
旅館の息子はきっちり跡を継いで相変わらず繁盛してるし、職人見習いだった奴は榛名に戻って工房を開いた
俺はといえば、榛名の港前の交番で毎日忙しくしている
みんながそれぞれ決めた道に進んで、何とか幸せに過ごしてる]
(38) 2022/10/07(Fri) 1:24:13

【人】 高比良

 「悪い!遅くなった!」

[遅れてやってきたのは難関突破して医者の資格を取ったやつだ
今日は休みだったはずだが、受け持ちの患者が体調を崩したという]

 「お、先生やっと来たか」
 しょうがないさ、患者は放っておけないもんな
 「そうなの、だから残念だけど今日は飲めないんだよなぁ」

[予定があるからとちょっと抜けてきた、というあたり仕事も仲間も大事っていうこいつらしかった

あの時、進路もバラバラでもう揃わないって思ったけど、今でも俺たちはこうしてる
そんな仲間に出会えたってのは俺の誇りだし、多分これからも変わらない……と思う]

 「それじゃ、そろったからも一回乾杯しようぜ」
 「あ、おれジュースね」

[ビールをよこせ、それは俺のグラスだと騒ぎながら銘々がグラスを掲げる]
(39) 2022/10/07(Fri) 1:25:56

【人】 高比良

 それじゃ、俺たちの今までとこれからに……

 
「「「「乾杯!!」」」」
**
(40) 2022/10/07(Fri) 1:27:10

【人】 修理屋 一二三


 なぁ、九朗…

[手の中の湯のみに月を閉じ込めながら、
俺は目の前を行きかう人の波を見るともなしに眺めながら
隣で買ったばかりの月見団子を吟味している男の名を呼んだ。]


 お前、本当にもう作らねぇのか?


[そいつは何度目の問いかけだったか。
月並みなたとえだが、それこそ数えきれないほどって奴だ。
この数年、何千回思案して、実際に何度口に出しただろう。
そんで九朗の答えはいつもこうだ。

「………作りませんよ、もう。」

その昔、九朗は腕のいい人形技師だった。
着想や発想力で言えば、
風の噂で聞こえた豊里という新鋭の人形技師もそうだろう。]
(41) 2022/10/07(Fri) 1:40:45

【人】 修理屋 一二三

[それがある日、突然人形を作らなくなった。
代わりに魚竜や仕事上の事故で手足を欠いた奴のために
一点物の義手や義足を作り始めた。

あれほど人形作りに夢中になっていたくせに、
なにがきっかけで方向転換を決めたのか。
それこそ聞かなくともわかりきってる。

俺の足だ。]
(42) 2022/10/07(Fri) 1:41:08

【人】 修理屋 一二三


「言ったでしょう?
 あなたが今使っているその義足あしで最後ですって。」


[聞き分けのない子供に諭して聞かせるように、
九朗の声は怒りもせず、焦りもせず、凪いだように穏やかだった。

それが俺は、たまらなく気に入らねぇ…。

とっさに体が動いてたと言えば聞こえはいいが。
俺はあいつを守ったつもりで両足を失い、
九朗から夢中になっていた人形作りを取り上げた挙句、
技術の限界を突き付けて、作ることを辞めさせちまった。]
(43) 2022/10/07(Fri) 1:41:31

【人】 修理屋 一二三

 なぁ九朗、そうは言っても技術は日々進歩だ。
 あの頃にはできなかった事も、断念したことも、
 今の技術ならできるだろう?

 なのにお前がそっぽを向いて
 目と耳塞いじまってどうする。

 お前にもう一度、
 足や腕を作って欲しいって言う奴が
 年に何人も俺の工房に来るんだ。

 お前の店にも来てるだろう?
 お前の作った義肢ほどしっくり馴染むやつはねぇ。
 傷んだ部品を交換して
 使えるように整備することはできるが、
 完全に壊れちまったもんは、
 俺じゃどうしようもねぇんだ。


[九朗のやつが困ったように眉尻を下げて
口をつぐむのにも構わず、
俺は長年の迷いや鬱憤を吐き出すように
矢継ぎ早に言葉を口にする。
だが何を言ったところで、
九朗の意思のなにも変わらない。

この数年、何度言葉を尽くしたって、
変わりやしなかった。*]
(44) 2022/10/07(Fri) 1:42:57

 秋霖の 銀糸見つめる かんばせに
 夢忘れじと 明日を思ひて
  夢と現を ゆきつ戻りて


**

【人】 和菓子屋 稲庭

― 一二三と九朗が来ていた頃 ―

ああぅ。
私ももう子供じゃないのですよぅ。

[うさぎ面娘は若干不服そうな声も出す。>>28
けれど、口では咎めつつも、本気で嫌というわけでもなさそうだ。慣れや馴染みというものだ。

うさぎ堂を継ぐ予定の娘には、お付き合いしている人はおらず。また、婿を取るという形になりそうで、なかなか良縁に恵まれていない模様。とはいえ、本人はのんびりした物である。そのうちご縁もあるでしょうと。>>29

食べていかれますぅ?
はいはい、お団子二つにほうじ茶、塩こんぶですねぇ。

[注文を取ると、しばらく引っ込んだ。]
(45) 2022/10/07(Fri) 3:46:11

【人】 和菓子屋 稲庭

[それから、団子や茶を二人に運び。
深刻そうな話の触りを少しだけ小耳にはさみつつも、プライベートなことに触れるつもりはなく。

ごゆっくりどうぞと言い置いて、休憩に入り、店を出たのだった。**]
(46) 2022/10/07(Fri) 3:46:27

【人】 和菓子屋 稲庭

― 翌日 ―

[観月祭が終われば、翌日のうさぎ堂は縮小営業である。
飛ぶように売れた団子や和菓子を二日連続で買いに来る人はあまりいない。それでも、仕事や何やらで食べ損ねた人もいるので、休業にはしていないのだ。]

あぁ、お疲れ様ですねぇ私。

[昨日の魚竜についてのニュースがラジオから聞こえるが、何だか神秘は神秘なままの方がいいから、よく聞かないようにした。>>n0

客も少ないのをいいことに、ちゃっかりどら焼きを店の中で食べている娘である。今日はもう兎の面は付けていない。]

ふふ。また来年、ですねぇ。

[来年は、月のような簪をつけて店に出てみようか。
忙しかったが、嬉しい思い出もいくつか出来たから。

いい祭りだったし、来年も楽しみになるのだった。**]
(47) 2022/10/07(Fri) 3:57:37

【人】 澤邑



 ん?

[ 祭りの晩縁側でこゆきと晩酌をしていたとところ、>>2:n3遠くから何か腹に響くような音がする。咄嗟にこゆきを見たのだが大して動じてもいなかったか。それとも。
 縁側から見える月に竜魚は届かなかった、そんなこと自分に知る由もないのだが。今同じ空を見ている人間が大勢いるんだろう。

 途中ですれ違った一二三と九郎、孫たちよりもう少し年上だろう少年、息子が一二三たちに憧れたみたいに、彼らについて回ってりすることもあるのかもしれない。うさぎ堂の娘は休憩くらいできただろうか。

 >>1:47自分が店に出ていた頃浴衣を買いに来てくれていた顔見知り、そう言った人たちも今も店に来てくれているんだろうか。そして今も月を見ていたらいい。その人たちの生き死になんて一つ一つがわかるわけもなく。知らないのならずっと幸せでいてくれることを想像していられる。家族が増えたとか減ったとか、新しく知ったらその時記憶を改めるんだろう。*]
(48) 2022/10/07(Fri) 6:08:17

【人】 澤邑




 なるほど

[ 翌日>>n0ラジオで聞いたか、新聞で見たか、新種の竜魚の話題で夜の物音の正体を何となく推し量る。鱗は白金、それは月夜に見られればさぞ綺麗だったことだろう。近寄れば危険なのもわかっているが。
 自室で新聞を読む最中、こゆきはどうしていただろう。ふと思いついて、昨日買ったおもちゃを紙袋から取り出す。毛糸玉は昨日試した。今日は蜻蛉のおもちゃだ。]

 あ!

[ そうしてる間に油断して、店に繋がる扉を見逃していた。こゆきの姿も見当たらない。逃げ出したのか、まだ居住スペースにいるのか。見当たらなければ店の方へ。店先のガラス戸は閉められていたから外には出てないはずとか、心配でたまらない。]
(49) 2022/10/07(Fri) 6:09:22

【人】 澤邑

[ そんなドタバタのせいで>>20偶然にでも見覚えのある姿に出会えたなら、頭を下げた。
 
 「確かに咲いた」と聞けたなら、良かったですと答える。
 前日にただの泥のままだったのに、当たり前に考えたら、すぐに花が咲くわけがない。だけどきっと何か不思議なことが起きたんだろう。そう思える。

 ぜひ、またお立ち寄りくださいと、何年振りかに店主のようなことを言う。次に彼女に会えたら、その花が見せてもらえるのだから。
 こゆきを捕まえて抱えているなら、ばっちりとは決まってなかったと思うのだけど。*]
(50) 2022/10/07(Fri) 6:10:06

【人】 虹彩異色症の猫

[ 初めての花開く季節を迎え、初めての熱を冷やす夕刻の駿雨を知り、初めての空を照らす桂月を知り、そうして初めての白雪を知る。

 季節は巡り遊びに使い古した手鞠を抱えて、今日も猫は飼い主に少し尻をつける形に寄り添い眠っている。]**
(51) 2022/10/07(Fri) 7:52:51

【人】 澤邑

[ こゆきがすりすりしたような気がして目が覚める。目は瞑ったまま、掛け布団を持ち上げると暖かいものは中に入ってきた。
 そろそろ肌寒くなる頃。

 それからいくつも月日はめぐる。>>51当たり前の光景。**]
(52) 2022/10/07(Fri) 7:59:50
 




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4回 残 たくさん

 

稲庭
9回 残 たくさん

 

美濃
9回 残 たくさん

 

控井
9回 残 たくさん

 

虹彩異色症の猫
1回 残 たくさん

 

高比良
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九朗(2d)
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