22 【身内】Valentine's black art【R18】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
本日の生存者:エガリテ、ジェレミー、ポップ、うさぎさん、大河内 佳代以上5名。
オルグレンの一族は
とある術士の遺した言葉を盲信しているんだ。
”血族外との交わりを禁じよ ”
他との婚姻がご法度なのは勿論だが
一族外との間に子を成せば
秘密裏に殺される。
抵抗すれば、唯では済まない。
病死、事故死、行方不明。
きな臭い話のほとんどが身内の手に寄るものだと
俺は信じて疑っていない…が、
法を守らせる機関自体に
彼らの息が掛かっているせいで
叩いてホコリを出すこと自体も難しい。
[ふたりの間にある最初の壁。
己の命より大切なヒューと
授かることがあればキミとの間の大切な子を
危険に曝すだろう掟について、語る。]
[感情は込めず
淡々と話すつもりだったが
どうしても嫌悪感が声音に滲んでしまうから、
は…、と大きく息を吐いて
一呼吸置いてから続きを口にした。]
ただ…、
幼い頃から性的に仕込まれ
そういうものだと刷り込まれて育つから
連中の大多数は、そのことに疑問すら抱いていない。
ある種の、洗脳だな。
一族同士の掛け合わせで
魔力の高い子孫の輩出に成功している面もあるし
権力を分散させない仕組みにも
確かになっているから
異常に気づきにくいんだろう。
不自然な行為を繰り返した結果
魔力は強まったが
血は煮詰まってドロドロだ。
人の形になりきれないせいか、流産も多い。
突然変異が生まれる頻度も上がって
俺みたいなのも
そう珍しくない筈なんだが
この目だけは看過できないモノだったらしくてね。
[大学勤めで身を立てられるようになり
最初にしたことは
己にだけ与えられた仕打ちが
一体何なのか、何故なのか探ることだった。
そうして知った事実。]
── 28年前 ──
[オルグレン家では
子どもが3歳になると
長の元へ挨拶に出向く風習がある。
そこで、ミドルネームを授かり
名実ともに一族の一員として認められるのだが…
そこで露見したらしい。
「おや……?
この子には何か術が掛けられておるな。
解いてみても構わぬか。」
奇異の目に晒されぬよう
母が施してくれていた偏光の術が解かれ
紅の瞳が露わになった途端
長らはどよめき、血相を変えた。]
[
「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ
こ、…これは、
我らに滅びを呼ぶ…
邪眼
ではないか……!」
一族が信奉する例の術士の
禍々しい予見は
直系のみに伝えられ秘匿されていた為
父も母も知らなかった。]
[繊細で学者肌の父親と
魔力も気位も高く、情感豊かな母親。
血筋でいうと上の中くらいだろうか。
直系に近い濃い血を受けた
いとこ同士で、幼馴染のふたりは
子宝に恵まれることこそ遅かったけれど
羨まれるほど仲睦まじく、幸せに暮らしてきた。
「一族の為に、その子を殺めよ。」
唐突に宣告される、その時までは。]
[その後の詳細は…、実は掴みきれていない。
分かっているのは3つ。
父と共にもうひとり
長の警護を担っていた一族の強者が
この日、”事故”で亡くなっていることと
邪眼を抉り取った母が
正気を失い、現在も療養という名の
幽閉暮らしをしていること。
それから俺が、
命を奪われることも
一族として認められることも無いままに
本家へ引き取られ
監視の下で育てられたこと、だ。]
── 現在 ──
[謎のままの顛末を伝えた後は、
10歳の時、
生きることと引き換えに
結ばされた誓約について語った。]
碌に考えもせず結んだゲッシュで
大切な人を、こんなに傷つけてしまうなんて
思ってなかったよ。
本当に馬鹿だな……、
[あの頃の幼い自分に
拒否しろというのは無理難題だと分かっていても
悔やむ気持ちは後から後から沸いてくる。]
[…と同時に、
浮かんだ疑問についても
話しておくべきだろうと続ける。
それが、この現状に繋がっている可能性を思えば尚更。]
しかし、
” 破らなければ、問題は起きない。”
” 破れば、俺の命が尽きる。”
そう考えて安心していた筈の奴らが
もし、この部屋の罠を張ったんだとしたら‥‥
もう20年以上、
我関せずで放置されてきたというのに
急に何故…とは思わないか?
[そこで一旦区切り
また額がくっつく程に身を寄せて
潜めた声で打ち明ける。]
俺が密かに進めている研究が
どこからか漏れて、耳に入ったのかもしれない。
器を増強させる研究自体も
彼らには面白くないだろう…とは思うんだが、
あれは、体の内に眠っている能力を呼び覚ますものだ。
伸びしろは、素質に依るところが大きい。
だが、今
開発しようとしているのは
身に着けるだけで魔力量を増やせる代物なんだ。
それが普及して
誰もがアクセサリーのように手軽に
身に着けられる世の中になれば
”血による支配”は、続けられなくなるだろう。
[直接 手を下す訳ではないから
”オルグレン一族への不干渉”という
誓約にも抵触はしない。
だから、止める手立てを行使してきたのではと思えた。]
本当は、ヒューの…
魔力炉の暴走を少しでも和らげられないかと
始めた研究なんだ。
溢れて、零れ出てしまう魔力を
受け止める器があれば、楽になるんじゃないかと思って。
世には出さずに
ひとり分だけ作るつもりでいた。
オルグレンに楯突くようなことをして
巻き込みたくなかったし、
復讐なんかより
ヒューと生きる道を選びたかった。
最初は、”不老不死”の発表に衝撃を受けて
俺にだって、なにか
世の中を変えるようなことが出来るんじゃないかって
彼らの血族支配に物申そうと始めたんだが
もう、それすら
どうでもいいと思いはじめていたのに……、
ヒューと細やかな幸せを掴むことすら
させてもらえないんだな。
[最愛のひとと、温かい家庭を築く。
思い描く幸せの形は、
すぐ手が届きそうなのに叶わない。]
この部屋がオルグレンの罠かどうか
定かではないが
共に居れば、これからも色んな厄介事に巻き込んで
危険に曝してしまうのは確かだ。
俺が身を引いて
キースリングの御曹司に委ねたほうが
君を護れるのでは…とも思う。
だが……‥、
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