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【人】 オルテイシア[前菜の一品を作っている間にも彼の手は止まらない。 時間を掛けて焼かれていくシュークリームの甘い匂いがキッチンに広がっていく。] ……ん〜……、いい匂いがします。 [お料理の時の香ばしい匂いも好きだけれど、お菓子特有の甘い香りは女の子には特別で、それだけでわくわくしてしまう。 使い終わった器具を洗い終え、少し遅れて作業に混ぜてもらえば、共同作業というキーワードが心を擽った。] わぁ……、グレーと紫のシュークリームなんて初めて。 どうすればいいですか? ……シュークリーム積んでいけばいいです? [シュークリームを手にわたわたと慌てる。 彼のアドバイスが入れば、その通りにシュークリームを並べ立て、少しずつツリーが出来上がっていく。 カラメルの少し焦げたような香ばしい香りに、息を吸い込んで味を想像した。 これは、絶対に、美味しい! 二人で作っていくクロカンブッシュは、二人の時を重ねるように積み重なっていく。] (58) 2021/11/16(Tue) 23:34:18 |
【人】 イウダカルパッチョ? クリスマスカラーでいいな、それ。 [彼女が用意した野菜が自分のジュレ寄せと被っていなくて良かったと思いつつ、仕上げの粉チーズに味を想像して咥内に唾が溜まる心地がした。 メインはチキンだが、魚介も欲しいなと思っていたところに紫亜が真鯛を持ってきてくれたところに愛を感じる。 以心伝心というのだろうか。 その一品が粉チーズで、マッシュポテトにクリームチーズが入るなら、チーズが多いかなとも思ったが、彼女の賛成が得られたのでチーズチップスを作ることにした。 料理とも呼べない程簡単な一品だ。 オーブンシートの上に、9等分したスライスチーズを乗せ、砕いたナッツを置いて焼く。それだけ。 そのシンプルなおつまみがワインにとても合うので、しょっちゅう作っている。 そんなこんなでディナーが出来上がった。 テーブルの真ん中には、丸いグラスに太目のキャンドルを置いて灯す。 世界でここだけが、12月24日になった。*] (59) 2021/11/16(Tue) 23:37:31 |
【人】 オルテイシア[他の場所ではきっと、なかなかお目にかかることはないであろうカラーリングのクロカンブッシュ。 二人の特別な色がクリスマスの緑と赤と混ざって、特別な夜を彩っていく。 シュークリームと苺の合間をカラメルの飴がきらきらと糸を引いていく。 見ているだけで幸せになれるほど、素敵なクリスマスツリーだった。] 可愛い……綺麗……。 [語彙力が簡単に溶けていく。 彼がもう一品作っている間は、片付けと取皿の用意などを手伝って、キッチンだけでなくテーブルも徐々に形を成していく。 先程デパートで買ったワインを取り出して、テーブルに運ぶ。 オープナーを添えて、開けるのは彼に任せよう。 テーブルの準備が終わって、戦場だったキッチンが片付いていけば、夜も深まる頃。 出来上がった料理をテーブルいっぱいに並べて、] いっぱい作りましたね。 ……二人で食べ切れるでしょうか? [と、眼を見合わせて笑った。*] (60) 2021/11/16(Tue) 23:46:09 |
【人】 オルテイシアはい、そうです。 メインはチキンの話が出てましたし、 お魚も食べたくなるかなって。 被らなくてよかったです。 [前菜に気づいてくれた彼にはにかんで頷く。 料理を生業とする人に見た目を褒められるのは純粋に嬉しい。 レシピを考えてくれた人に感謝だ。 チーズが多いかも?という話には笑って元から好きなことを伝え、今日買ったばかりの赤ワインにもきっと合うだろうと。 最後の一品が出来上がってリースのお皿に盛り付けられれば、そのお皿を最後にテーブルに並べて、エプロンを脱いだ。 テーブルの中央にキャンドルが灯れば、部屋の照明を少し暗くして雰囲気を出す。 二人だけの少し早いクリスマスが訪れる。*] (61) 2021/11/16(Tue) 23:56:22 |
【人】 イウダ[二人用にしては大きなテーブルは、料理の作業に使う為だったけれど、こうしてディナーを並べてみると、小さいテーブルにしなくて良かったと言わざるを得ない。 ナフキンも店同様にピシッと折って置いてあるし、途中でサーブに立たなくても向かい合って満腹まで過ごせそうだ。 ワインにぐいっとオープナーを差し込んで回す。 きゅっと音を立てるのは態と。 ポンと抜く時には零れないように。 有村が入ってくるまでは、ワインのサーブも卯田だった。 二人分のワイングラスに赤を注いで、ボトルを置く。 結露でテーブルクロスが濡れないようにコースターを敷いている。] 明日だってクリスマスだ。 豪華なディナーが続いても何も問題ないな。 [「残り物」と言わなければ良い、そんな屁理屈を言って笑って、ワインのグラスを合わせた。*] (62) 2021/11/17(Wed) 0:07:07 |
【人】 イウダまさに魚食いたいと思ってたんだよな。 定番はスモークサーモンなんだけど、それだと今日のメニュー的に脂がキツいかなって思ってて…… だから、鯛はベストチョイスだよ。 [飲む前から酔っているように褒める。 実際に最初に口にして、食べやすく薄く切ってくれた彼女の腕と気遣いにうんうんと頷いた。 野菜との相性も抜群に美味い、と絶賛する。*] (63) 2021/11/17(Wed) 0:10:41 |
【人】 オルテイシア[まるでお店みたいに綺麗にセッティングされたテーブルに感嘆の声を上げる。 テーブルクロスはピンと張っていて、綺麗に折られたナフキンは開くのがもったいないと思うほど。 選んだBGMはもちろんクリスマスソングだ。 音楽が流れればより「らしさ」が出る。 ワインの口が開く音が小気味良い。 手慣れた様子に彼に、小さく拍手を送って。 注がれたワイングラスを手に取った。] ふふ、贅沢に溺れちゃいそうです。 毎日がクリスマスって子供の頃に憧れました。 [実際のクリスマスはまだ先なのだし、その理屈も罷り通る。 二人がクリスマスだといえば、それが真実になる。 くすくすと笑って、乾杯、とグラスを重ねた。] (64) 2021/11/17(Wed) 0:43:02 |
【人】 オルテイシア本当ですか? 良かった、そう言ってもらえて。 [賛辞に胸を撫で下ろす。 彼が口にするまでの間はドキドキと見守った。 その彼が頷けば表情が綻ぶ。 それからようやく自分もサラダに手を付けた。 形を崩すのがもったいないと言いながら、少しだけリースの端を頂く、マッシュポテトにパプリカとリーフを乗せて。 チーズチップスでマッシュポテトを掬って食べればチーズの味がほんのりと広がる。美味しい。 パプリカは歯ごたえがよく、柔らかいマッシュポテトとは相性が良かった。] (65) 2021/11/17(Wed) 0:43:47 |
【人】 オルテイシア[ジュレになった野菜たちは、フォークで割って口に運ぶ。 ポン酢の酸味と野菜の甘さをジュレが包み込む。 中に入っている紫タマネギや、きゅうりはシャクシャクしていて、ジュレの奥にあるしっかりとした食べごたえが堪らない。] ん〜〜……、美味しい! ポン酢のジュレ、癖になりますね。 マッシュポテトもブラックペッパーが効いてて、 ちょっとビターな味で、美味しいです! [彼の作る料理はやっぱり美味しい。 好きな食材というのもあるが、味付けが男性特有の濃いものでもなく、食べやすい。 すっかり胃袋を捕まれてしまって、もう抜け出せそうにない。*] (66) 2021/11/17(Wed) 0:44:17 |
【人】 イウダ[BGMのことは頭からすっかり抜けていたので、彼女が選んでくれて助かった。 卯田でも知っている、昔の洋楽からどこか懐かしいJPOPも。 雰囲気づくりも二人で楽しめるのが嬉しい。] 仕事初めてからはクリスマスって繁忙期だから「勘弁してくれ」って去年聞いたら思ってただろうな。 今年は――こんな楽しいなら毎日でもって気持ち、わかる。 [きっと12月に入れば毎日豪華な食事を作る余裕も時間もなくなってしまう。 それでも、クリスマスに限らず「特別感」を演出したいという気持ちを忘れないようにしようと思った。] (67) 2021/11/17(Wed) 1:01:53 |
【人】 イウダうん、美味いよ。 他の前菜とのバランスも良い。 [真鯛は和食にも好まれる食材だから、ポン酢ジュレの味が口に残っていてもさっぱりと食べられるし、ズッキーニとプチトマトはマッシュポテトにも合う。 チーズチップスでマッシュポテトを掬う発想はなくて、真似して食べた。 目を見開くほど美味い。 彼女の感想には「ありがとう」と誇らしげに笑った。 彼女は客だった頃からこうしてきちんと「美味しい」を詳しく伝えようとしてくれる。その丁寧さが好ましい。 紫亜に任せたバターライスにパセリを振って、鶏肉のトマト煮込みを盛りつけたメインの皿は約束された美味。 がつんとインパクトのある味付けだが、にんにくを使わず生クリームが入っている分、翌日に響かず食べられそうだ。 量は二人とも控え目にしておいた。 デザートまで辿り着かなければいけないので。] 上から食うのがまあセオリーだよな……。 折角だから紫とグレーも食いたかったけど、最下段にしたのは失敗だった。 [いくら小さいとはいえ二人で70個は食べられない。 ぱき、と固まったカラメルを折って緑色のシューを口に放り込みながら笑った。] ごちそうさま!** (68) 2021/11/17(Wed) 1:03:30 |
【人】 オルテイシア[カルパッチョは箸休めに丁度良かった。 鯛のさっぱりとした味とリボンにしたズッキーニがよく合う。 ビネガーの効いたトマトが美味しい。 そしてメインディッシュは楽しみにしていたトマト煮込み。 ナイフで切り口を入れる前からトマトの濃厚な匂いがする。 彼の好きなスティックセニョールが赤いトマトの海に溺れてクリスマスを思わせる。 たまねぎとマッシュルームもよく煮込まれていた。 野菜と一緒にチキンを切って頬張ればブイヨンがたっぷり含まれた肉汁が口の中で溢れる。 蕩けたトマトの酸味が程よく効いていて、これもまた美味しかった。] はー……、美味しいです。 しあわせ……。 こんなにいっぱい食べれるのも、 美味しい料理にも囲まれるのも。 その上デザートもまだあるなんて。 食べたら絶対ダイエットしなくちゃ……! [食べない選択肢はない。食べた分だけ動けばいいのだから。 手伝ったバターライスと一緒に食べれば尚更美味しく感じて。 美味しい料理に蕩ける頬を抑えて、決意を新たにした。] (69) 2021/11/17(Wed) 1:52:38 |
【人】 オルテイシア[メインディッシュを食べ終えても、作りすぎた料理は少しずつ残ってしまった。 それは、明日以降も続くクリスマスのために取っておくことにして。 聳え立つクロカンブッシュを二人で見上げた。] 下から食べたら崩れちゃいますよね……。 明日以降の楽しみにしましょう? [彼でも失敗することがあるのだなと思って笑ってしまう。 でも味が変わるわけではないから、失敗という程ではないだろう。 上から崩していけば自然と当たるのは抹茶味。 掛かったカラメルをフォークで刺せば、パリッといい音がなる。少しだけお行儀悪く、固まったカラメルを手でそのまま食べて頬張った。 ほろ苦い味が口に広がる。 それから、シュークリームとフリーズドライの苺を一緒に食べれば、きゅっと口が甘みと苺の酸っぱさに窄まる。] (70) 2021/11/17(Wed) 1:52:57 |
【人】 オルテイシアん〜〜〜、美味しいですっ。 シュークリームこれだけたくさん食べるのも初めて! わくわくしますっ! [じたばたと足をバタつかせて感動を顕にする。 崩さないように気をつけながら、二つ、三つと口にしていったけれど、さすがに最下段までには辿り着けるはずもなく、笑いながら諦めた。 最後は二人で、手を合わせておなじみの言葉を口にする。] ごちそうさまでした。** (71) 2021/11/17(Wed) 1:54:08 |
【人】 イウダ[しあわせ、と口にする彼女の口の動きが好きだ。 たくさん食べてからの運動も二人ですれば食べ過ぎの罪悪感も消えるだろう。 揃いのサウナスーツでも買って夜のウォーキングに出るのも良いかもしれないなんて計画を話す。 彼女に任せて買ったワインは食事にもよく合う。 デザートの前には残りを温めてオレンジジュースで割って味変を楽しんだ。] もう少し数を減らせば全部食えたかな〜 でも低いとツリーって感じより「山」ってなるし、紫とグレーを苺みたいに点在させたらあんまり美味そうに見えなくてな…… [試行錯誤した上でこのデザインに決めたのに失敗したので苦笑するしかない。 味は問題ないから、互いの色を食べるのも明日に持ち越して、ツリーを崩してタッパーに入れた。] (72) 2021/11/17(Wed) 8:52:06 |
【人】 イウダ皿洗いしとくから先に風呂入って来て良いよ。 朝から出てて疲れたろ。 化粧も落としたいだろうし。 [彼女の日課である丁寧なボディメンテは、時間が遅くなれば眠気で実行が遅くなるだろうから。 2人で同時に手を合わせた「ごちそうさま」の後は、動くのが怠くなる前に立ち上がって後片付けを。 先に自分が風呂に入ってしまえば、彼女のメンテナンスを待ちきれずに襲うかもしれないと、理性に自信がないことは言わないでおく。**] (73) 2021/11/17(Wed) 8:52:20 |
【人】 オルテイシア[ウォーキングのお誘いには二つ返事で頷いた。 一人なら敬遠しがちな運動も、二人でとなれば意欲が湧く。 計画を前向きに実現するためにサウナスーツを調べることをスマホに残しておいた。] ふふっ、そうですね。 でも、明日も食べられるならお得な感じがします。 シュークリームだから、きっとあっという間に 無くなっちゃいますよ。 [残りのワインを飲みながら、上機嫌で話す。 そう言えば、彼の実家にお邪魔した時も活躍したのはシュークリームだった。 何かと縁のあるお菓子がきっとこれからも好きになる。] (74) 2021/11/17(Wed) 11:57:04 |
【人】 オルテイシア[片付けは彼が名乗り出てくれた。 いつもの事ながら、気をかけてくれることを好ましく思う。] いつもありがとうございます。 それじゃあ、お願いしちゃってもいいですか? [お酒で浮かれた気分を少し冷ますためにも、お風呂には入った方が良さそうだ。 かたりと席を立てば、酔いが回って少しふらつく。 お皿を運ぶことだけは手伝うついでに、シンクに立つ彼の後ろに立って、思い切り背伸びして耳元で囁く。] (75) 2021/11/17(Wed) 11:58:21 |
【人】 オルテイシア[浴室に向かった後は、汗と汚れと綺麗に洗い流していく。 メイクは丁寧に念入りに。 ボディチェックも怠らない。 熱いお湯を浴びれば少し酔いも冷めてきて、浮かれたようなことを言った気がして少し恥ずかしくなった。 綺麗に泡を流して湯に浸かり、身体を揉みほぐす。 湯船から上がって、身体を拭きあげればいつものようにボディミルクを塗って、下着を身につけた。 今日着ていたトップスのような、総レースの下着。 色もシックに黒にしたら、レースの部分でも白い肌がところどころ透けている。 胸元や下肢は肝心な部分は隠れているが、少しばかり心もとない。 それを隠すようにもこもこのパーカーウェアを着て中に隠した。 ドライヤーは彼がお風呂に入ってる間に済ませようと、部屋に運ぶ。] お待たせしました。 基さんの番ですよー。 [湯上りでほんのり上気した顔で、お風呂を奨めた。*] (76) 2021/11/17(Wed) 11:59:56 |
【人】 オルテイシア[お風呂上がりのスキンケアを済ませて、ドライヤーで髪を乾かした後は水分を取ってから、先にベッドに向かった。 彼を待つ間は、横になりながらスマホを眺めていた。 写真フォルダには旅行中に撮った写真や、今日撮ったばかりの料理の写真が並ぶ。 増えていく二人の思い出に目を細めて、ひとつずつ画面をスライドさせて行くだけで、幸せな気持ちになる。] また、増えた。 [微笑む彼の動画を指先でなぞりながら、目を細めた。*] (77) 2021/11/17(Wed) 13:02:25 |
【人】 イウダ[2人で1本開けたからか、紫亜には酔いが回ったようで、一人で風呂に行かせて大丈夫かと心配にはなったが、会話は成立しているし、自分と入るとゆっくりさせてやれない懸念もあるのでそのまま見送ることにした。 残り物はタッパーに詰めて冷蔵庫に入れ、紫亜が皿を運んでくれたならさあスポンジに洗剤をつけようとした時。] (78) 2021/11/17(Wed) 15:04:49 |
【人】 イウダ[上機嫌でバスルームに向かった彼女を追いかける訳にも行かず、卯田は悶々としながら皿洗いを済ませた。 仕事と同じことをしていると集中できるので、途中で投げ出さずに済んだのは幸いだった。 洗い物はカゴへ、空き瓶は洗ってベランダへ、テーブルを拭いたダスターは洗って表面の汚れを落としておく。 そして最後に使用後のシンクをウエスで拭って終了。 自分の着替えを用意していたら、紫亜が出た気配がする。] おー。 じゃあ貰ってくるわ。 [彼女はいつものもこもこを着ていて、その下がセクシーなことになっているのにはまだ気づかない。] (79) 2021/11/17(Wed) 15:05:45 |
【人】 イウダ[男の風呂に関しての詳細はいらないだろう。 雑ではないが丁寧でもない入浴は彼女よりも早く済む。 短い髪はタオルドライである程度乾いてしまうのでドライヤーは使用しない。] 動画じゃん。 カメラ向けられたとは思ったけど、写真だと思ってたから数秒キメ顔が固定されてんの恥ずいな。 [寝室に入ると、後ろから彼女が見ていた動画が目に入った。 カメラの前で惜しげもなくポーズを取ることでお馴染みの調子の良い卯田も、彼女の手元に映像が残っているというのは少々胸がむず痒い。 上から掌で目元を隠しても、フォルダに残っているから意味がないのだが、気持ちの問題だ。] (80) 2021/11/17(Wed) 15:06:02 |
【人】 オルテイシア[動画に夢中になっていたら、ドアの開く音がして動画から抜け出してきた彼の姿が見える。 画面と見比べながら、お風呂上がりの香りがする彼に笑いかける。] せっかくだから、いっぱい残しておきたくて……、 っ、て、ひゃ……、 見えなっ……、 基依さん……っ!? [他にもと見せようとした画面がスライドされて、録画モードに切り替わる。 目を塞がれていては見えない手元がお留守になって、対象物のない画面がベッドのシーツを映し出した。] (81) 2021/11/17(Wed) 15:42:55 |
【人】 オルテイシア[耳元で囁かれて吐息を吹き込まれると、一度快楽を覚えた身体は簡単にその先を想像する。 ぞくぞくと背筋を走り抜けるような痺れが、身体中を伝って、手からスマホが落ちた。 録画モードの画面は秒数をカウントしたまま、暗くなった画面と音だけを拾う。 目隠しされたまま、小さく首を縦に揺らして、こくりと喉を鳴らしたら] (82) 2021/11/17(Wed) 15:43:43 |
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