人狼物語 三日月国


242 『慰存』

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[二度と普通の世界には帰れない片道の切符。
沼の底に沈むカムパネルラの出来損ないの手の先には
救われるべき友ではなく、共に沈む悪辣な魔の手。]



[自らを傷つけるものなど何も無いと気づいて、認めてしまえば沼の中でも抵抗は薄れゆく。
遠巻きのレンズに映る二人の姿は絵画と呼べる程に官能的だ。]


   せっかくだから、記念に、ね。



[携帯の画面をタップすると連動するようにカメラ達も録画を開始して、その全貌を余さず切り取っていく。

葉山は見つめてくる七海の唇を自分の唇で塞ぐと、ブラウスのリボンを解いて服を乱していき、隠されていた七海の膨らみをカメラの前へと晒す。]



[上の次には下がくるのが常、濡れて機能を果たさなくなった下着をとると膝の裏に手を回して秘部が広がるように開かせる。
するとカメラに映る映像が繋がっていたプロジェクターに送られて、壁一面に二人の行為がリアルタイムで流れ始めて七海にもその様子が突きつけられていくことだろう。]


   こんなに可愛い君とならいい絵が撮れそうだ。


[葉山の指が晒し出された七海の秘部の中へと埋め、慣らされた頃には二本の指で七海の秘部の更に中までを映像に残していく。そう、全ては恥辱と快楽に彼女を引きずり込むため。]




   『嗚呼、堪らない。
    男の膝の上で美しく舞う女

    男を知らなかったとしても
    女の身体は宿命には逆らえない。
    それがもう捨てた男が相手でも、だ。

    男の肉棒、その熱を知った身体は
    否が応でも受け入れようと
    その口からよだれを垂らすのだから。

    滑稽で、憎くて、この上なく愛らしい。』
    




[玄関の前から今にかけて、最初こそ優しかった指も今はただ責めたてるサディズムの象徴に成り、遠慮が無くなった手淫は七海の気力を無視するかのように止まらず続き、恥骨の下側を責めるようになれば、同時に秘豆を撫でて快楽を誘う。

切り取られる映像はまるで官能映画のよう。

華を無理矢理こじ開けながら、なぞるかのように小説の一部をさらに読み上げていく。]




   『雄々しく穢らわしい情欲
    乱暴で強欲な雄の暴力さえ
    女の腹を無慈悲に膨れさせられる。

    慎ましく育て上げられた果実は
    揉みくちゃに手垢をつけられ

    子を宿すための秘境が
    雄を欲して、下に、下にと降りていく。

    お前は俺のものだと、言わずとも分かるらしい。』





[小説の文章と同じような快楽を与え続けている内に、窓を開けていない部屋はエアコンの熱と二人の熱が混じり合い脳が焼けるような甘ったるい香に包まれていく。

七海の身体が快楽に包まれて、もう受け入れる体勢が整っているのか、お構い無しと言わんばかりに葉山は七海を膝に乗せたまま自分の淫棒を取り出し、あの日の夜と同じように秘部へと擦り付けると、ゆらゆらと腰を揺らした。]




   『男は女を捕まえる。
    女にも心の準備があるなど、関係ない。

    その力に女は適わないと分かってしまえば
    男の執着と暴力を止めるものはなにもない。

    女のその意思は汲み取られず、
    ただの所有物として男の情欲を
    その未発達な蜜壺で受け止めるしかないのだ。』





   『男の情欲が女の媚肉を求める。
    力強く掴まれた腕は振り解くことさえ許されない。』





   『自らではどうしようも出来ない中
    乱れた呼吸に包まれ、

    女はその華を散らされてしまった。』





[七海を焦らしていく度にお預けを食らっていたのは彼女だけではない。

ようやく欲しかったものを手に入れられた淫棒は悦びに溢れ、七海の中で膨らみながら奥まで抉る。

その様子も、繋がった箇所も全て、カメラに映っていることだろう。]



 

[ずっと分からなかった。
 私を特別視してくれる理由も、きっかけも。

 私なんて、好かれない。
 ストーカーするような非常識な女なら尚更。

 本来なら糾弾されてしかるべきなのに
 むしろ忌避すべき相手を誘い込むなんて。]


 



[私達は同じ穴の狢……って言ってもいいんでしょうか。

 全部、今までのことがあなたの思い通りだったなら
 私はあなたに敵う気なんてしないんです。]


 



[悪癖を見てもそれは同じで、
 私はここまで壁一面に写真を貼ったりしてませんから。
 ストーカーとしての狂気で上回っているとは
 微塵も思っていません。

 私なんてせいぜい、
 盗聴器であなたの寝息を聞きながら
 毎晩寝ていたくらいですし。]


  



[元々普通に戻れるわけがない。

 私もあなたも、世間では異端者として
 爪弾きにされてしまうんですから。

 そんなふたりが想いを通わせ一致させたなら。]


  



[記念に、と言われて納得してしまうくらい、
 私はあなたに心酔しているんです。

 目を閉じて口づけを受け入れながら
 服を乱されれば膨らみの先が
 期待で硬く尖ってしまっているのも
 しっかりカメラに映ってしまったでしょう。]


 



[濡れて色が変わった下着を取ってもらうために
 少し腰を浮かせて脱がせて、と強請る様は
 発情期の猫同然です。


 プロジェクターに映し出された映像には
 赤く熟れた秘部もしっかり映っていて。
 ここまではっきりと秘部を見たことがありませんし
 思わず目を見張ってしまいました。

 
 淫靡な映像に釘付けになってしまった私を
 引き戻すのは、あなたの指先の動きで。]


 



   ふぁぁっ………ん、んんっ………

        もっと、おく、までほしいっ……


  



[もともと一人で何度も慰めていたその場所は
 異物を受け入れやすくなっていたのでしょう、
 二本の指も容易く受け入れて
 奥へ奥へと誘うように収縮を繰り返すのです。
 痛みなんかありません。
 ただただ、気持ち良くて、もっとほしくて。]


 



   
ゆび、ふやして……もっと、もっとっ……



[快楽に流された身体はもっと大きな刺激が欲しいと
 疼いて疼いて止まらないものですから
 処女なら言わないようなことさえ口走って。

 もし願い通りに指が増えても、悦びの声をあげて
 痛がったりなんてしなかったでしょう。]


  



   〜〜〜っ!ひぁぁあっ………!

   ゃ、そこ……はっ……!



[腰を弓なりにそらせて、 
 それでも強すぎる刺激からは逃げない。

 
知ってるから、この先に待っているものを。


 快感のためだけにある秘豆は
 撫でられる程度でも全身がしびれそうな気持ち良さで
 摘ままれたりでもされたなら
 ひときわ大きな声をあげて
 身体を震わせてしまったでしょう。]


 




[散々お預けされた後でしたから
 読み上げられる小説と同じように
 執拗に快感を与えられるのはご褒美でした。


 大好きな小説を、書いた本人が読み上げている、
 それだけでも私にとっては
 幸せ過ぎるシチュエーションなのに

 小説をなぞるかのような快楽まで合わせてもらえるなんて
 言葉にできないほどの悦びが私の身も心も高めていく。]



  



[容易く達して力が抜けてしまった私は
 あなたが何をしようと抵抗もできない。

         そう、小説の女性と同じように。]


 



   
あっ……。ふ、ぅううん……



[熱くてかたいものが秘部を擦る感覚に
 身悶えして、欲しくてたまらないと言わんばかりに
 目に涙をためて見つめても、すぐには貰えなくて。

 わかってる、もうわかるから。

        
―――――早く、次を読んで。]


  



[何度も読んだ小説だから展開も台詞も覚えています。
 執着を暴走させた男が女を襲って、
 最後には華を散らされる。
 勿論、一途な女がそれを嫌がることなんてなくて。
 ただ、心の準備がほしいと願った彼女は―――――。]


  



[縋るように制止するんです。


 七海聖奈は待ってほしくなんてないくせに、
 中を満たす熱をずっと前から求めているくせに
 小説と同じ台詞をなぞって。
 力の抜けきった身体で振りほどくふりをする。]


  



   
んぁぁあああっ……!



[よかった、よく玩具で慰めていたからか痛くない。

 中を押し広げられる快感が強すぎて
 入れられた瞬間、びくん、と身体を跳ねさせて
 大きく絶頂してしまいました。


 何度もお預けされていた身体はあなたの熱さえ
 抵抗なく飲み込んで、ぎゅうぎゅうと締め付けていて。
 それは異物を排除しようとするような動きではなく
 奥へ入って欲しい、と男を誘うような動き。]


 




    
[精を搾り取ろうとするような動きで。]



 



    裕太郎さん………


         
私をめちゃくちゃにしてほしい。


  

 




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