情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【人】 サティ家次期当主 シャーリエあ…… [空に浮かぶ茜色に白と茶色の毛並みの生き物がいた。 それは、水面を割るように雲に潜ってこっちにやってくる。 手を伸ばすには遠すぎるところで、 短い手から奇跡のかけらを零して帰って行った] 流れ星…… (88) 2020/10/13(Tue) 1:36:56 |
【人】 志隈[考えの違いはよくあることだ。 警戒の色には僅かに何とも言えないような顔をした。>>77 現在のアジダルの産物と考えれば、 明かしてもいいようになる気分は察してほしいものだ。] 気まぐれで施される食物……餌の方が多いって事か。 善意の方が警戒されると言うなら、 俺がここの治安を良く見誤ってたようだな。 [見誤ってたとしても考えは変わらないが。 籠に入ったパンの方が減らない事は知らないし、 それに合わせて施し方を変えてるかどうかも、 特に気にする事では無い。 気に食わないだけだと言った。 人扱いされない兵隊を沢山見れば見るほどに、 俺達は一人の人間だと叫ぶ仲間がいて、 そんな環境で育った価値観もあるだろう。 takefreeと書かれてれば生ゴミよりそちらを選ぶ。 例えば自分が殴られたとしても、 あの人に安全な物を食べさせる方が優先された。 郷に入れば郷に従えと、この場所では彼の方が通用したとしても、 此方は“旅行者”でしかないのだし。] (89) 2020/10/13(Tue) 1:50:42 |
【人】 志隈[人を殺したと言えば、 そうだろうなと驚きもせずに頷いた。>>78 俺も殺してるとも一応告げて、 戦わなければならない世界には慣れ過ぎた。 それがどうかしたという顔を浮かべ。 路地裏に倒れる人間に眉一つ歪めないような男は、 相談相手には不適だ。 善意を知識として知っていても善人ではない。 ヒーローだって悪人を倒すからいいだろとは言っておく。 ヒーローより英雄は、 人殺しで呼ばれる事もあるなんて思い出したが。] あんたにがっかりする事は別にないな。 [何故そう思った、と また答えが返らなそうだと考えながら問うた。 理由があっても無くても、がっかりはしない。 憧れの混じった視線で見ているからもあるだろうし、 怯えて泣き出しても新鮮に変換される。 青い姿に呆れるは有り得るが、今の現状では思いつかない。 貰った分の優しさを伝えてるなら立派な物だと言うだろうか。 行動に関しては元より言う気がない。 相手が自分より人の心を持っているのは知ってる。] (90) 2020/10/13(Tue) 1:50:59 |
【人】 志隈[目まぐるしく世界は変わっていく。>>83 見慣れているとは言え眉を顰める怨嗟。復讐劇。 もしも。あの人が殺されたとしても復讐には走らない。 あんな殺意を持って奮う事は出来ないだろう。 ただ憐れみ、その魂の救いを願うだけ。 当然のように復讐される世界だとも考えてはなかった。 因果応報と巡るとしても、軍の仕事なら躊躇なく銃を撃ち、 復讐と言われても素直に身に受ける気もない。 甘ったるい声で人を愛せるあんたには、 酷な事だったんだろう。 慟哭が、それだけの愛を物語る。 同じだけ娘も愛したのだろう。 手放すしかないと言うが、 本当にそれしか無かったのかとは何度も思ってしまう。 危険に晒したくない気持ちには同意し、 逆にあの人に関する事を言われれば聞く耳が無いので、 一応納得はしてるものの。 成長していく少女の姿を見送る。 大切な物を失ってしまったあんたには、 彼女こそが必要で救いになっただろうにと痛ましい。 表情は変えずに、 “あんたは幸せになるべきだ”と気持ちを強くした。]* (91) 2020/10/13(Tue) 1:51:16 |
【人】 志隈──起きた後、近い内に── あんたは、俺の恩人なんだろうな。 あんたがいたから、全部は捨てずに済んでいるし、 俺は俺として生きていられる。 …もしあの人に会うなら、あんたも一緒に行ってくれないか。 そうやって助けられたんだと紹介したい。 細かいことは言えないがな。 [何も思い出しはしないが、 ほんの少しの温かさが胸に湧いていた。>>2:=6 辛いことなど何もなかった。 あの人が幸せならそれで良かった。 あんただって甘えるなとそう言うはずだと考えていた。 苦笑めいた顔が優しさの様な物に見えた淡い夢。 “名前を呼びたい”なんて言われなければと眉を寄せていた為、 当時は素直に言うに至らなかったが、気が向いた。 無理強いをするつもりはなかった。 一人で行けと言われれば、 ビジネスライクな関係を築いてくるだろうか。 もう子供は子供ではなく、 あの人には変わりなく仕事がある。] (92) 2020/10/13(Tue) 1:55:36 |
【人】 志隈[……アジダルに抱く思いは恋愛感情なのだろう。 それだけではないが、それも含んでいる。 あの人への思いの違いを表すには一番しっくりは来た。 幸せにしたいと願い、 幸せになる姿を見届けるつもりだ。 そうして誰かがあんたを幸せにして、 自分が邪魔になると思えば、 また別の国に行ってもいい。 ──と、強がっても心に痛みは伴っている。 離れたい訳ではないし、無理やり皮膚を剥がすような物だ。 それでも、やらなきゃならないならやる。 体温と匂いと、近付く事で掻き乱されるのはあんただけ。 不毛でも思い続ける事は苦ではない。 無愛想な中に甘さを薄く滲ませ見つめ続けるだろう。 恨むなら扉を開いた自分の迂闊さを恨め。 あれは俺の所為じゃない。 誰かと間違えて甘い色を落として、 自覚するほど更に広げたのだって、 寝ぼけてたあんたの所業だ。 だから、悪びれる気もなく。 寝てる時に唇でも奪ったらどうするのかと、 そんな悪巫山戯を考えそうなくらいには開き直る。 女装ランウェイの良さは未だにわからず惑っている。 汗と年の匂いを重ねたノーマルなあんたの方が好みなのは自覚した。]* (93) 2020/10/13(Tue) 1:55:47 |
【人】 Cucciolo アジダル[ 自業自得だ、と、 男は土に立って吐き捨てる。 傘もささず濡れるに任せた雨の中、 質のいい服を着ろと教えた人のいる 6フィート下の箱へ。 後方の建物では誰も喪服など纏わず、 次のトップを誰にするかばかりを議論している。 有力候補であった男が女一人殺された程度で 使い物にならなくなったのは、彼らにとって 想定外で好都合だったようだ。 所詮温い故郷の出身、 ボスに囲われてただけのガキ、 血を絶やさないよう、 かまびすしい有象無象共を、男に世話になった 十数人の仲間たちと元金色毛虫の青年が その拳を以って黙らせている。 彼が気にかけた男の方にはその喧騒は届いていない。 最初から墓と男しかいないかのように その空間はしとしとと静まり返っていた。 ──これは、決別、の。 ] (94) 2020/10/13(Tue) 1:58:36 |
【人】 Cucciolo アジダル……非道いタイミングで死んだね。 [ 顳顬を伝った雫が顎に溜まりを作る。 揺れた景色に混じった言葉がほつんと落ちた。 無法地帯だった街を暴力で支配し、 肥大した権力で公的機関に圧力をかけて お飾りだった秩序に意味を持たせ終えて直ぐに その人は心臓に鉄の口づけを受けた。 娘を妻の親族に引き渡し、 ボスの為に生き直そうと男が決めて間もない頃だ。 ] あんたはいつもそうだ。 僕の気持ちなんかお構いなしに土足で入り込んで…… あんな話、 [ 彼女の人生は父親の自殺から壊れていったという。 他愛ない肴だった話は、自棄になった男から 残酷に選択肢を奪っていった。 繋いだ恋人の手は冷え、我が子の手は離れていった その手に最早何を握ればいいのかわからないというのに 首に繋がっていた筈の輪さえ消え失せて。 ] (95) 2020/10/13(Tue) 1:58:43 |
【人】 Cucciolo アジダル[ 観測者の存在には気付いていない。 けれどそれがどう振舞おうが気に留めず、 後ろだか、土の下だか、あるいはどちらでもなく 静かに言葉を紡いでいた。 雨脚が強くなる。 ] ……。 僕は、組織を抜ける。 母と妹ももう僕の助けなんていらなくなったみたいだし、 Giustinoも、……強い子だから、大丈夫だ。 ごめんな。あんたの仇は取らない。 苦しいのに生きる理由なんてもうないけど、 ……苦しんで生きる以外に、 ……幸せにならないでいることしか、もう。 …………あんたや、妻や、娘を、 あいしている証明の仕方がわかんねえや。 [ どんな因果がどこに繋がり、誰を傷つけるだろうか。 自分の力では守れないと気付いた今は恐ろしく。 ずぶ濡れになった目元から温い水が伝い、 臆病な言葉と一緒に土に染みた。 ] (96) 2020/10/13(Tue) 1:58:50 |
【人】 Cucciolo アジダル[ 徐に膝をついた。 既に濡れきった膝に土が纏わりつくのも構わず、 墓石の前を手で掘り返す。 棺桶まで至らない小さな穴は、染み出る水に追い立てられ 徐々に底がせり上がっていった。 その穴が埋まってしまう前に顔を近づけると 水鏡に映った、あまりにも情けない顔の人物は しずかに口を動かした。 ] ……、あ、 ……………───。 ──っ、 (98) 2020/10/13(Tue) 1:59:23 |
【人】 Cucciolo アジダル[ 一言落とした穴に土をかけて、 恩人と共に埋葬したならば、 人のいる方へ……光る扉の方へと踵を返した。 ] (99) 2020/10/13(Tue) 1:59:44 |
【人】 新婦 早乙女 菜月[図書室だけだったデートの範囲が、 広がっていく。 初めてのデートは本屋。 だけど私は熱心な読書家にはなれなくて、 友君の持つ本を横から覗き込んだり、 友君の睫毛を眺めたり。 喫茶店で頼むのは、 ピーチゼリーソーダと バナナのミルククレープ添え。 クレープは二つ、ストローもふたつ。 友くんがもにょもにょ言ったって、 ドリンクだけはひとつきり。 だって、美味しいドリンクを分け合うなんて、 影だけが相手じゃできないもん。 友くんと触れ合えるのが嬉しくて、 甘やかな声も、意外と豊かな表情も、 どんどん好きになっていく。 だけど──] (101) 2020/10/13(Tue) 6:49:40 |
【人】 新婦 早乙女 菜月「ナツキ全然彼氏のこと喋らないね?」 「前はぺらぺら話してたくせにー」 [と、チアの子にはからかわれる。 笑いを取るのは好き。 自分がピエロになることで みんなに笑ってもらえるなら、 積極的に話に行くけど。 だけど、友くんと何を話して、 私が何を感じたかは、 誰にも言わない。 自慢したいけど自慢したくない。 そんな気持ち、初めて知って。 だから、初デートのおしゃれのため 部員達に泣きついて初めて 友君の存在が知れ渡ったのだ。 「ナツキつまんなーい」「吐けー」 良いんだ。笑顔にならチアでするから。] (103) 2020/10/13(Tue) 6:51:16 |
【人】 Cucciolo アジダル[ 人を害したことを後ろめたく思う程度には 青年にだって人権意識が存在する。 倫理よりも手段を選んだこと全てを理解されようとは 元から思ってはいなかった。 然し口から飛び出したのは意図せずして防御のそれ。 否定されたことに僅か安堵したこと、 眼を瞠るほどに驚いたのは青年自身だった。>>90 虚勢を張って面子を保つ日々に ……心から弱みを晒すだけの余白はなく、 肩を並べて後ろを守り続けた組織では 随分空っぽの意識だけが育っていたようだ。 ……ひとときの肯定や心休まる場所。 剥き身の自分と向き合える時間が 適切に取れていれば違っただろうか。 ───。 青年が振舞った優しさは、 男がただ二人にしか向けられなかった愛情は 次は絶対守り抜くと決意できない程に、深く。>>91 ]娘の方へと向けられた。 (104) 2020/10/13(Tue) 6:51:30 |
【人】 新婦 早乙女 菜月「GO! FIGHT! WIN!」 [自分の中にある熱が、 汗となり、声となり 発散されていく。 会場内は熱い。気温だけではない。 ここに集まっている人たちの 若さや、情熱や、希望や、愛情で、 とにかくあついのだ。 声がどこまでも広がって、 やがて自分の耳に戻ってくる。反響。 たっぷり体に染み渡るような、残響。 モーション。体の中の筋肉、 インナーマッスルで体を止める。 体を動かす時間をできるだけ短く、 モーションを決めている時間を できるだけ長く。 腹筋に力を込めて、 明確に体をストップさせる。 反響して戻ってきた声で、 シンバルのように鼓膜が揺れる。] (106) 2020/10/13(Tue) 6:53:18 |
【人】 新婦 早乙女 菜月[これは、と気づく。 高々とアキナを投げる。 重力が消える最高地点でトゥ・タッチ。 これは、反響しているんじゃない。 私たちの声の残響じゃない。 客席からの掛け声だ。 掛け声が返ってきている。 二分三十秒の演技が、終わる。 席に並ぶ一つ一つの顔、 その中によく知った顔立ちを見つけた。 二分三十秒の演技が、終わる。 鳴り止まない歓声の中、 客席に並ぶ笑顔の中の、 一番良く知る顔に向かって、 繋いだ手を高々と真上に突きあげる。 チアリーディングはスポーツだ。 グラウンドの外の花じゃない。 技を競う真剣勝負。 勝利の証は、会場に溢れる笑顔。 私たちは誰かを応援するために、 競い、高め合う。 だけど、私自身が折れてしまった時に 応援してくれたのは、 友君、あなたの言葉でした。]** (107) 2020/10/13(Tue) 6:54:37 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新