人狼物語 三日月国


234 【身内】不平等倫理のグレイコード-0010-【R18G】

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視点:


襲う対象設定:イーサンフーグル

【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル


「フーグル」

それは二層攻略途中のこと。宣言通り付き纏っているのならば動物園エリアのどこかで、あなたのことを呼び止める。或いはそうでなくとも見かけたら名前を呼んで。

「君は。僕の監視役として、
 僕につきまとうことを決めたのだと受け取っている」

危険だから。野放しにはしておけないから。
事実はどうであれ、己はそう思っているし、
どちらにせよ気になることが一つ思い浮かんだから。

「監察官はいいとして……君も。
 気にせず皆に僕が感情を揺さぶる存在であることを教え、
 しっかりと僕を隔離でもすべきだったというのに」

「何故そうしなかったんだ?」

グレイは何かの代替品でしかないから。
その気になれば明日には別のものに換えてしまえる。

メンテナンスを意図的に避けているとも言える自分を、
何故君はつきまとうだけで済ませるのか。そう思った。
(-48) 2023/12/09(Sat) 20:46:36

【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル


「別に。僕は傷に痛みを感じない。
 君たちがどうなろうと知ったことじゃないが……
 まあ、何かあったときの方が面倒が多いだろうし」

優しさなどではなく、本当に自分や他者に無関心で。
それ故に面倒を減らそうとしているだけの発言。

「それに」
「僕は進んで君を傷つけるのだって気乗りしない。
 君を傷つければ、僕より君が損なわれるじゃないですか」

こちらは、咎めるようなニュアンスが込められている。
自分の被害を厭わない人間に、
他者の被害を気にする道理があるのか、と。

(-51) 2023/12/09(Sat) 21:42:00

【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル


「───そう。君も持っているものですよお。
 この“心の矛盾”は、力なんてもんじゃない。
 誰もが根底に隠し持っている、生き物らしい部分」

「でも……機械の脳でそんなもの持ってるなんて、
 おかしいじゃないですか?故にどうでもいいんです。

 この身が感じる薬の効能も、スパイスの作用も、
 全部人間を模して作られた、偽物でしかない」

『バグ』に基づいた思考。
その大半を洗いざらい吐き出しては、笑う。

「それを周りがどう思うかはともかくとして。

 ……よく考えて置いてくださいねえ。
 他者を守るというのがどういうことなのか。
 そんな君のことは誰が守るのか」

「俺は……考えた。これから結論を出す予定です」

そうして背を向ける。
だけどそちらからの“優しさ”は無得にできないものだから、
呼び止めるならいくらでも話を聞く。そういうつもりだ。
(-52) 2023/12/09(Sat) 21:50:35

【神】 駅務員 イーサン

#ハノイの塔


「──耳が痛いな。
 いや、いやなあに。扉の音のことではない」

運転室の中。扉を蹴り破られたというのに我関せず、
それなりに大きな背中を向けていて。
ひとつの溜息を深く吐いて、それから顔だけを向けた。

「『彼女の自由の形に囚われている』か。
 そうかもしれない。この世界の中で何になったって、
 全ては何らかのプログラムに強制された形だ。

 それでも、数字というものは……
 誰かに決められたものしかなれない。
 そうでなければただ、0と1に融けていくだけ」

0と1ばかりを吐き出す試験管が地面に投げ出されて。
それらはテクスチャを剥すバグとして、
運転室の床を浸食する。あなた達を近づけさせまいと。

「或いは仮に数字が意志を持ち、
 完全なる自由を提示されて、何かを選べるとする。

 その膨大な選択肢や希望の中に───
 成りたいものへ辿り着ける道が一つもないと知った時」

「それ以上、どこに歩けばいいか。
 君たちには答えられるというのか?」
(G11) 2023/12/09(Sat) 22:02:52
イーサンは、声色は静かに。そしてただ、問いかける。
(a1) 2023/12/09(Sat) 22:04:48

【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル


「案外」
「僕らは似た者同士なんでしょうね」

どれだけ傷つけられても、直されて直されて、
いつしか痛みを感じなくなっていたものだから。

それが優しさとなるか、諦めとなるかで、
進んでいく先はこうも違うものなのか。

「気持ち悪いんですよ、こういうのって」

自嘲と、罵倒と、
それ以上の──諦めの受容を声に乗せて。

「……いいですか。君が傷つくまいが痛まないが、
 “壊れはする”んです。
 そうするなとは全然、まったく持って思わない」

だってグレイは換えがあるのだから。
多少回路がイカれたってどうだっていい。それでも。

「そうして、壊れたときに回りがどう思うか。
 僕は考えたから、やはり君も考えるべきですよ」

視線を逸らす。あまりにもくだらないことを言っている自覚はある。誰もが気持ち悪くて、誰もが人らしいのだ。
(-56) 2023/12/09(Sat) 22:21:35

【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル


「はあ。そうですね。でも、
 僕は説得されに来たわけじゃないです」

そう冷たく突っぱねる。
居心地の良さ自体は否定しない。なぜなら、
居心地がいいほど、反比例してくだらなく思えるから。

「そう。結局、他者の認識は、
 自分の匙加減で受け入れ方が変わってしまうもの」

「……こっちはこっちの思うままに動く。
 だからフーグル……君もそうすればいい。

 間違っているかどうかは、そのうち分かることだ」

これ以上は聞くべきこともないだろうと、
ゆっくり、先の方へ歩き始めていく。
(-59) 2023/12/09(Sat) 23:12:05

【神】 駅務員 イーサン

#ハノイの塔

「……正しいな。正しい。
 だから、正しすぎるんだよ、君たちは」

「夢や希望というものは……無限に湧いてくるものではない。
 限られた量しかない。それこそ薬のように。
 僕は……僕の分は、もう使い切ってしまったさ」

空の試験管を踏み潰す。
それを合図に、車体が大きく揺れる。
グレイ達を乗せて、病院へと進んでいこうとする。

「だから他者に求めてしまう。

 誰かにプログラムを委ねた時点で、
 そこに真の自由なんてあるはずないのに」

景色は相変わらず滲んでいて、
殺風景とも言い難い情報量をしている。
くだらなさそうに視線を向けて、それから正面へと。

「心は矛盾している。
 そこに間違っているものなんて何一つないし。
 だからこそ、グレイは魂じみた物を持てるのだろう」

(G17) 2023/12/10(Sun) 0:17:08

【神】 駅務員 イーサン


「理屈ではそうですねえ」

風切り音が鳴る。
その手には数字で作られた、長い旗槍が握られて入れ。

電車の安全確認に使われる手旗を引き延ばしたそれは、
今、他者に危害を及ぼすべく振るおうとしている。

「……機械の身体に魂が宿るなんて馬鹿らしい。

 人の身体に合わせ調合した薬やスパイスは、
 確かに人に近いグレイにだって作用することはある」

「だがそれは───全部、脳と神経未満の働きからなる、
 錯覚の類に過ぎない。全部、全部が偽物。

 君たちにとってどうかは知らない。
 それはこちらの立ち入る領域ではないから。

 でも、“俺”から見る、感じる世界は───
       何もかもが拙い人形劇に見えた」

どこまで歩いても舞台の上。
そこで休んでみたって無責任な観客にはなれない。

どこまで行っても、自分は人間を演じる何かなのだと、
強く、強く思い込んでしまっている。

(G18) 2023/12/10(Sun) 0:22:47

【神】 駅務員 イーサン

#ハノイの塔

「そうですよ、リュイ。俺は人間として。
 人間らしい身体の働きで肉体を動かす、
 正真正銘の生物になりたかったんです。

 掛け替えのない、ひとつだけの身体を持ち、
 必要とされ、不要とされる、冷たく温かいものに」

粉末ひとつひとつの持つ成分を、
正しく吸収して、作用できる身体。

どれだけ人間に寄せてもらっても、
被造物である事実がどうしようもなく立ちはだかる。

「君たちが歩けるなら、歩いてけばいい。
 カウンセリングAIとは無力なものだ、
 目の前に辿り着けばどうとでもできましょう。

 ──だけど、俺のことは置いて行ってください。
 俺は……誰も彼もが電子の世界で役割を捨て、
 平等に暮らす方こそが救いだと、一瞬でも思ってしまった」

「おかしいんですよお、俺は。
 ……そんなものを庇い立てしてたらさ、
 君たちまでおかしくなったと思われちゃいますよ?」

(G19) 2023/12/10(Sun) 0:31:45

【神】 駅務員 イーサン





「それでも俺の手を引くというのなら、
 力づくでも引き摺っていくことですねえ」


「……険しく、遥か遠くに伸びる茨の道。    
 人間の模造品程度が夢を抱けるというのなら!」


(G20) 2023/12/10(Sun) 0:37:15

【神】 駅務員 イーサン

 



立ち止まる駅務員が襲い掛かってきた!



(G21) 2023/12/10(Sun) 0:38:12

【神】 駅務員 イーサン

#ハノイの塔

「そんな気はしていたよ」

本当におかしなグレイ達。だから集められたのか。
曲がりなりにもここはゲームの世界だ。
多少殺す気であっても何事もなかったかの如く癒えるだろう。

それでも。旗の一振り、石突きによる打ち払いは、
盾を狙い、鎖やレイピアを防ぐのに使い、
あくまで自分がこうして活動できることを第一に。

勝つつもりは微塵も無い。
だが、連れ戻される気も無い。そういう意地の張り方だ。

「君たちは俺のことを、
 仲間だの、居なくなったら寂しいだの、友だの……
 俺はそうは思わないです。どうでもいいんですよお」

「だってそう思うのが、何よりも“痛かった”から。
 そういったお優しい飯事遊びが、
 グレイの仲間意識が、人間の厚意が、
 俺にとっては全部、玩具に見出すものと変わらない」

どんどん目線が、得る気持ちが乖離していく。
自分ばかりが何者にもなれない錯覚に陥っていく。
どこからどこまでがバグと本心なのか分からない。

(G25) 2023/12/10(Sun) 16:05:37

【神】 駅務員 イーサン


#ハノイの塔

それでも、確かに根底で抱え、苛まれていて、
だからこの塔に連れて来られたことには違いない。

「……世界を誰かに管理させることが、
 正しいとは口が裂けても言いません、それでも」

「俺だけが永遠に立ち止まることすら許さないのは、
 君たちのエゴです。自己満足でしかありません。

 俺は皆のストレスのことなんて分からない、
 皆にとっての俺だって同じ!それなのに!!」

電車正面の景色を背に、ホイッスルを手にする。

「俺は恨みます。この身体を作った者を、
 まがい物の息を止めさせてくれない君たちを。

 それでも構わないなんて言葉、聞き飽きたんです!」

給仕用としての働きが出来なくなっても。
疎まれはすれど、新しく換えようと言い出す者はいなかった。
くだらない情だ。これまでの働きに報いようとでも言うのか。

自分はもう、こんなにも疲れていたというのに。

ホイッスルを吹く。線路を模したデータの刃が伸び、
思い思いの方向に伸びて、進路を切り裂く。
(G26) 2023/12/10(Sun) 16:16:55

【神】 駅務員 イーサン

#ハノイの塔

「だから───それが」

ごつん!!!


嫌だっていってるんでしょうがあ!!!


旗槍を片手に、もう片手で肩を掴んで、
鬱憤でもぶつけるべく再び、強く、頭を打ち付ける。

「どうして“そういうもの”だと向き合って、
 それから前を向いて生きていかなくちゃならない!?

 分からないくせして頭ごなしにつべこべ言う、
 筋金入りの頑固者はそっちの方じゃないですか……!!」

説得される気はない。なかったとして、
真っ向から石頭の水掛け論で殴りつけてくるやつがあるか。
上等だ、気が済むまで言ってやる。

「君たちだって休みたければ休めばいい!
 道を照らすなら、勝手にすればいい!

 ああそうさ、灯りを掲げて、
 『通った所が道だった』とでも嘯いてやればいい!!」

(G29) 2023/12/10(Sun) 18:57:32

【神】 駅務員 イーサン


#ハノイの塔

「提示するとして──
 歩きたくなきゃそこで家事でもして待ってろとかあ、
 言ってくれるもんじゃないんですか、君たちさあ」

希望も夢も、君たちを突き動かすならいいだろう。

進む先に確かに得るものがあったのなら、
そうしてできた『確かな現実』で、己の諦観も揺れるものなんじゃないのか。そんな自問が生まれた。
(G30) 2023/12/10(Sun) 19:05:35

【神】 駅務員 イーサン

#ハノイの塔

「ッ───」
「餓鬼でいい、一人でいいと言うてるに……
 どこまでの聞かん坊なんですか、看守用ってのはあ」

避けることもなく真っすぐ殴られて、
そのまま項垂れる。迷いが膨れ上がっていく。

「別に、皆が飢えたって構いやしない。
 洗濯物が溜まっても、困るのは俺じゃないんです。

 心にも思ってないことを語ることが得意なだけ。
 ……ああ、でも、あいつは守りましたね。俺の言葉を」

夕飯前には云々は、周りから見て正しいことを言ったまで。
正しさが。標となることもあるのだろう。

「でも結局、その飯事だって永遠ではない。
 皆が皆一緒に暮らせるのは、この世界の中だけです。

 君たちは……それでもいいんですか?
 多かれ少なかれ、何か理由があって、
 この塔に集められたグレイばかりじゃないですか」

「いつかここから離れても、
 俺が安心して……歩いてみようと思えるくらい、
 生きることに向き合えると、言えますか」
(G33) 2023/12/10(Sun) 21:54:07
イーサンは、今この瞬間は、抵抗の意志を見せない。#ハノイの塔
(a8) 2023/12/10(Sun) 21:54:57