人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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視点:


【雲】 トト  

  

  主催者に手配?
  そんな筋書きなのかしら。分からない。


  「 …………

    お金と感情が比例するとでも
    思っているの? 」


  高そうなワンピースを着ていたら
  心配する家族がいるだなんて、なんて浅はか。
  身代金に期待できなくてガッカリしてるのかしら。
  
 
(D0) 2021/07/07(Wed) 8:50:46

【雲】 トト  

  

  彼が願いを言い終わると同時、
  エレベーターが到着を知らせる金属音を鳴らす。

  お金は要らないって言ったり要るって言ったり。
  そのくせ願いは私ときっと同じ ────


  「 貴方は何を持っていて、
    何を持っていないの? 」


  絨毯に足を沈めながら廊下を歩く。
  他に誰もいないのかと思うほど静かな空間。

  無理に何かをしようとするでもなく、
  私に背を向けて歩く彼に投げ返す。
  
 
(D1) 2021/07/07(Wed) 8:50:55

【雲】 トト  

 

  「 三月うさぎ ……
    『不思議な国のアリス』ね。 」


  うさぎはうさぎでも、物語の案内人ではなく
  狂った方のうさぎだなんて、変わってるわ。


  「 私は、トトよ。
    勿論本名じゃない。
    好きに呼んでちょうだい。 」

 
(D2) 2021/07/07(Wed) 8:51:16

【雲】 トト  

   

  有名なアニメ映画に出てくる、
  森の奥に住む灰色の化け物ではなくて、

  『オズの魔法使い』の主人公ドロシーの飼い犬。

  別にそこに深い意味なんてないけれど。
  
 
(D3) 2021/07/07(Wed) 8:51:25

【雲】 トト  

  

  「 いいわ。貴方のこと信じるわ。

    お話ししましょ。
    私も私の知らない世界を知っている誰かと
    話がしたくてここに来たのだから。 」


  そうしてルームキーをかざして、
  1010の扉を開いた。**
  
(D4) 2021/07/07(Wed) 8:51:50

【雲】 トト  

  

  私に価値を感じて?>>D:5


  「 ………… 違うわ。

    金額に見合う価値にならないといけないの。 」


  この違いが彼に伝わるかしら。
  私に価値があるから高貴な暮らしをしていたわけでは
  決してないの。
 
 
    
(D12) 2021/07/07(Wed) 23:10:31

【雲】 トト  

  

  彼は何も持ってないと言った。>>D7
  そして全て誰かのおさがりだと。>>D8

  おさがりになると価値が下がるの?
  それは何の価値が?


  「 ────── 」


  悲しさの混ざった声に聞こえたものだから、
  何か気の利いたことをと思ったけれど、無理だった。

  だって私は、おさがりを使ったことがない。
  
    
(D13) 2021/07/07(Wed) 23:10:42

【雲】 トト  

 
 
  私の部屋と同じくらいの広さの部屋。
  お手伝いさんが入った後のように
  綺麗に整えられている。

  奥に見える柔らかそうなベッド。
  これならよく眠れそうね、と手だけ沈めた。
  キングダブルベッド……かしら?>>0:n5
  

彼が希望すればツインだったかもしれないわ。
  

  
  そんな彼はベッドに腰を沈めると
  慌てて腰を浮かせた。>>D:6

 
  「 本当に、慣れていないのね。 」


  此処に来てからの挙動で、
  普段の暮らしが全く違うことは想像に容易かった。

 
 
(D14) 2021/07/07(Wed) 23:11:01

【雲】 トト  

  


  「 ── …… 幸せって何?

    私には、分からない。
    どうやって測ればいいの? 」


  近くの椅子に座った彼に投げ返す。
  私は隣でも向かいでもなく、
  彼と90度で向き合うソファに腰を下ろして。


  「 貴方は何も持ってないって言ったけど、
    貴方の欲しいものはお金で買えるものなの?

    貴方は今、幸せではないの? 」


  質問には答えられず思い付くままに、
  彼への疑問を尋ね続けた。 **
  
(D15) 2021/07/07(Wed) 23:13:07

【雲】 トト  

 

 「 ………。

   貴方とは分かり合える気がしないわ。 」


  私に価値があるとはひと言も言っていないのに、
  なんて勝手な解釈をするの?


  だけどそうね、価値があったのかもしれない。
  私にも。でもね、今は もう …………

 
(D21) 2021/07/08(Thu) 20:29:35

【雲】 トト  

   

  「 ─── 分からないわ。

    幸せなんて曖昧だもの、
    さっきも言った通り、測り方が分からない。


    例えば私が2回人生を過ごしたら、
    どちらが良かったか比較できるかもしれない。
    だけど生憎、前世の記憶はないわ。


    それか ………──── 」

  
(D22) 2021/07/08(Thu) 20:29:44

【雲】 トト  

   


  「 幸せを感じたことがないから、
    分からないのかもしれないわね。 」


  自分で口にして、納得していく回答が見つかった。
  だって知らないもの。そんな感情。
  
(D23) 2021/07/08(Thu) 20:29:52

【雲】 トト  

    

  自分とは真逆の境遇にいる人との会話を望んだ。

  望んだのは私だけれど、噛み合わない。
  この価値観のズレは環境から生まれるものなのかしら。
  それとも、単に私と彼が別の個人だから?

  分からないけれど、彼も会話を望んでくれたわけだし
  知ることから理解を深めることしかできない。
  
  普段であれば、発言の適切さを常に意識する。
  TPOに合わせて自分の立ち位置を見極めて、
  求められている正しい発言を探した。

  だけど今は、そうじゃない。
  トトという名の面をして、私の声で会話をしてる。
 
  嗚呼、こんな感覚は久しぶりだ。

 
(D24) 2021/07/08(Thu) 20:30:08

【雲】 トト  

  
 
 「 明日の心配 ……そうね、
   そんな心配をしたことも、惨めな思いも、
   私はこれまでしたことなかったわ。

                でも ─── 」
 
  
(D25) 2021/07/08(Thu) 20:30:15

【雲】 トト  

  

  「 私も結局、ひとりだったから。 」

  

  不謹慎にも、漸く言葉が交わったと感じた。
  もしかすると結局、人は誰しもひとり
  っていうことなのかもしれないけど。
 
(D26) 2021/07/08(Thu) 20:30:32

【雲】 トト  

  

  言い終えて立ち上がると部屋の隅へ。
  「お茶でも淹れるわ」とティーセットを並べて
  ポットのお湯でティーカップを温める。

  茶葉は未開封。これなら味も悪くはなさそうね。

  2人分の紅茶とミルクと砂糖をトレイに乗せて
  私も彼の座るちょうど角に置かれた、
  ローテーブルまで運んだ。
  そうして先程までの続きを。


  「 貴方の持っていたものは、
    誰のものだったの? 」 **

 
  
(D27) 2021/07/08(Thu) 20:30:39

【雲】 トト  

  

  私たちは分かり合えない。
  
  それが最初の共通意見だった。

 
(D36) 2021/07/09(Fri) 8:37:41

【雲】 トト  

   

  そんな私たちだから次に見つけた共通項も

  お互いにひとりだっていう、

  喜ぶべきではなさそうな内容だった。

   
(D37) 2021/07/09(Fri) 8:37:46

【雲】 トト  

  
  
  湯気のたつカップを手に取り
  ゆっくりと口をつける。

  まだ熱い紅茶が喉を通ると、
  少し残っていた緊張が俄かに解けた。


  「 名前も、顔も知らない? 」


  しかも女の子というのが意外だった。
  一般的におさがりといえば衣服を主とした
  身の回りのものだと思っていた。

  例えば同性の兄弟や親戚、もしくは知人から
  着られなくなった衣服や使わなくなった
  玩具や、文具などを譲ってもらうとか ……

 
(D38) 2021/07/09(Fri) 8:37:54

【雲】 トト  

  

  「 ご両親のお知り合い、
    とかなのかしら。 」


  本人が知らないということは
  ご両親が譲ってもらってくるのだろう。
  そうであれば名前も顔も知らないことは
  不思議でもない。

  
(D39) 2021/07/09(Fri) 8:37:58

【雲】 トト  

  

  彼がこほんと咳払いをして
  よく分からない提案をしてきた。


  「 …… 探すって、どうやって?

    探して、見つかるものなの? 」


  だって測り方もわからないのに。
  私が幸せを感じることなんて、
  あるかどうかも分からないのに。

  
(D40) 2021/07/09(Fri) 8:38:07

【雲】 トト  



  「 じゃあ、教えてよ。

    貴方は何に幸せを感じるの? 」**

  
(D41) 2021/07/09(Fri) 8:38:11

【秘】 三月ウサギ → トト  



      「 …… 贅沢は言わない。
        たったひとりでいい。
        誰かに、人の代わりではない。

        ─── “俺”を必要としてほしい。 」

 
 
(-53) 2021/07/09(Fri) 20:30:43