人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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視点:


【墓】 ライアー イシュカ

食堂から姿を消した当日から暫く経って。
どこにも姿を見かけなかった男は、
次に別の人が姿が消えた日、唐突に食堂に姿を現した。

最も、元々仏頂面だった男は顔色は常に悪いまま、
随分と落ち着かない所か、手が震えて食器すら持てない。
何かに怯えるように結局食事にも手を付ける事もなかった。
(+1) 2022/05/04(Wed) 21:10:21

【秘】 ライアー イシュカ → 月鏡 アオツキ

貴方がある種想像していた通り、
その日誰かが訪ねてくることはなく。

それ所か、その謝罪なり弁解に来る姿も
いつもと違って数日間、一切来る事はなかった。

貴方が姿を見るのはバラニが消えた日の食堂だ。
その際もイシュカからすっぽかした事に声をかける事はない。
ただ、意図的に無視をしているというよりも。
そもそもそれどころではない、と言う方が仕草からも見て取れるだろう。

神隠しの噂を知っている貴方なら、
あらゆる目に遭った人間を知っている場合
普通の人よりは違和感を抱かないかもしれないが、
それでも、約束をすっぽかした際に
良くも悪くも無反応ができる男ではなかったのは事実だろう。
(-4) 2022/05/04(Wed) 21:16:31

【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット

 
「な、なに……?ふ、っざけるな!ぼ、僕が選ばれる意味なんてどこにある!?やめ、くそッ、離せ!離せよ!?行かないって言ってるんだ!!
い゛ッ


大人達を視界に収めた瞬間、あり得ないと思っていた事が即座に現実に変わる。
反射的に羽交い絞めを喰らう前に膝で蹴りを入れようとも、特に鍛えていない身体では傷を負うレベルではないの暴力を加えて“確保”を行う大人に勝てるわけがない。

「……っざけんな!痛い事されない保証どこにあるんだよ!気持ち悪い事すんなよお前さぁ!よ、よりによって、なんで僕を……」

「……なんで、僕を選んだんだよ……なあ、」

抵抗が何の意味も成さない事に怯えの色が濃くなって、そう叫んだのを契機に大人達に組み伏せられれば、普段の威勢の良さもあっという間に消え失せて。

「あ、謝るって、だから許してっ……どうして僕が、こんな……ぅ、い、嫌だッ、嫌なんだ!絶対ろくでもないんだ!お前わかってんのか!?これ、本当に痛いとか痛くないとかで済まない時も……そう、そうだよ……あの時だって、」
 
「だって、  も、帰ってこなかったんだッッ!!」


 きもちわるい。
味方のはずなのに。

 体が動かない。
ラピスの方がマシだった。

 声が出ない。
"せんせい"、帰ってこなかったよ。


叫んで緊張の糸が切れたのか、楯突く気力もへたるように消え失せ成すがままにされていたが、少しして思い出したように顔を上げ、貴方を視界に宿す。貴方に向けるのは悔しさと怯えと、

「…………ふ、
あははっ


嘘つき


「僕の、世界で一番嫌いな物だよ」

ちり、と残り火のように瞳に宿る、確かな嫌悪。それだけを吐き捨てて、後は“大人”が何とかしてくれた事だろう。最後まで貴方の顔から眼を逸らしたまま、一度も見る事はなかった。
(-34) 2022/05/05(Thu) 1:31:59

【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ

「ッ、…………」

あなたの叫びも、あなたの怯えも、全て黙って見ていた。
笑顔はとうに消えていた。貴方に向けられるのは感情の抜け落ちた顔。
はっきりと見えなかった……いや、見なかったのであればそれも分からなかっただろうけど。

そばに居るおとなの袖を掴んで、組み伏せられる貴方を見下ろす。

「うるさい」

息が浅くなる。視界が微かにぼやける。


「おとなだからしずかにつかまってくれるとおもったんだけど」
「おもったよりギャーギャーいうんだね」

おれがいいたいのこんなことばじゃない。


「かっこわるいんだー……」


……トットは動かない。貴方の元へ寄る事もなく、けれど貴方から目を逸らす事はしなかった。
あたまがいたい。


「────ね、イシュカ。」

(-37) 2022/05/05(Thu) 1:58:45

【秘】 うそつき トット → ライアー イシュカ

「なんでイシュカをえらんだかおしえたげる!」


「イシュカのこと、だいっっきらいだからだよ!」

         
──全く以て貴方の言う通り。


「……あは」
「ふ、ふふふ! バイバイ!バイバイイシュカ!」
「つぎあうときはイシュカも『いいこ』になってますように!!」

「じゃあね〜〜!!」

場違いに明るい声。
震えている。

場違いに明るい笑顔。
慣れた。


貴方が連れて行かれて見えなくなるまで、トットは貴方を見ていた。
最後まで、一度も目を逸らすことはなかった。
きっとこのあと一人で森を抜けて帰るのだろう。
死にそうなくらい胸が痛いから、すぐにお部屋に帰らなきゃだから。
(-39) 2022/05/05(Thu) 2:09:53

【墓】 ライアー イシュカ

【とある日の診療録】

「僕には 出さないって言っただろ!?あ、アオツキだって一緒じゃないか!   は一緒なのに、僕は    あいつは   で、“こんな事”を黙認してるのはどっちも同じで……!」

「くそ、くそくそくそッ!!何が嘘つきだよ!僕は嘘なんて吐いてなかった!僕に勝手に嘘つきのレッテルを張って、誤解ってわかってるくせに放置して……ッ、それで……ッ」

「……なんで、僕を本当の嘘つきにさせるんだよ……」


約束していた事は沢山あった。
契約ではなくとも、むしろ違うからこそ学生時代に意地でも拒絶していたそれらをやり直そうとしていた。

男にとっては、内容自体はささやかな物でも、
それが持つ意味は彼の中でずっと大きかった。

「……ッ……なに、何だよ、僕は間違ったこと」

……だからこそ、その日。
約束を悉く反故にさせられて、
男が最も嫌う嘘つきに仕立てあげたのは、
治療よりも苦しめ蝕む事になる。

「………ぁ、な、なに。ぅあ、やめッ、やめろよッ」

と、思ってた。現実はそんな温くない。


「い、いやだッ!嫌だ嫌だいやだぁっ!だ、だれ、か、」

「たす、け」

「 せん、せ  」
(+5) 2022/05/05(Thu) 2:13:04

【独】 ライアー イシュカ

Q.何でこの日に書いてるんですか?
A.あらゆるものが間に合わなかったためです……
 ……え〜ん……sorry……
(-43) 2022/05/05(Thu) 2:17:08

【独】 ライアー イシュカ

GW戦士でまるで普段と変わらないため、
噛まれるとなった時に書くのに時間かかる人間にござる
おお……オオ……
ところで被襲撃のロールめちゃむずじゃないですか?
噛む側の方がやりやすい……(村の半分を狼陣営してる)
(-45) 2022/05/05(Thu) 2:26:12

【独】 ライアー イシュカ

なんか文章がえらいみちみちなのはわざとです
ミズガネ、キレた時捲し立てるイメージないですか?
(-46) 2022/05/05(Thu) 2:30:50

【独】 ライアー イシュカ

あとトットくんめちゃくちゃ可愛いのに
全然優しくない大人で本当にごめん……
普段この状況だと何も言えない奴が多いのに、
今回のイシュカはあえてまるで大人になれないあかんやつがコンセプトで……そしてPLの心は痛む なぜ私はそんなキャラにしたんですか??
(-53) 2022/05/05(Thu) 3:05:06

【墓】 ライアー イシュカ

>>16 アオツキ

「……え、……ぁあ、」

ようやく気付いたように視線が合う。
元々覇気のない目は、光そのものが失われたのかと言うほど生気すら消えかけている。

「……?心配してないなら、いいだろ。
 手伝わないのに何の……あれ、違う……?」

最初こそぼんやりしていたものの、唐突に目を見開いてから、眉間に手を置いて考え込む仕草。

フォークを手に持っていたのを忘れていたため床に転がる金属音に、更に意味がわからないと困惑を隠せない舌打ちが響く。
(+6) 2022/05/05(Thu) 3:32:51

【秘】 ライアー イシュカ → 雷鳴 バット

食堂で見かけた際の実習生は同僚に皮肉を返す余裕すらないくらい疲労の色が濃く、貴方の視線や行動に気付く暇がなかった。

とは言え、傷心しようと……いや、しているからこそ足繁く通う場所もある。
当然委員の人間とは出会う事もあるはずだ。貴方がもし飼育小屋に行く機会があれば、相変わらず初日の様な元気さは失われているが、食堂で見た時よりは顔色は改善されていた。

/*
REありがとうございます!なんですがこの男がちっとも気付けなかったため、場所変更でお返事投げさせていただきましたが、もし現在の状況からバットくんが飼育小屋に行かなくなっていた場合は違う出会い方を改めて考えられたらと思いますので、ご連絡いただけると幸いです。
(-59) 2022/05/05(Thu) 6:07:01

【秘】 ライアー イシュカ → 神経質 フィウクス

「わかっちゃいるけど、それを言うと全部
 運、の一言で終わるんだよな……
 間違ってるとは言わねえって言うか、実際そうと思うし」

「でも、“みんな”そう言うんだよな。みんな」

みんな、と一括りにするには余りにも規模が大きい属性だ。
それでもあえてこんな言い方をする。拒もうとする。
個人として見れない訳ではないけれど、見てしまうと
それこそ己の異質と比較して絶望する故の防衛本能。

「……頑張ろうとすら思えない地点の存在の人間なんて、
 見えちゃいないのか、僕がそんなご立派に見えるのか……
 ……もう散々疲れて来たんだ。諦めさせてほしい」

貴方の振って沸く家族の話と公平の件を聞いて、「ん」と短い一音だけが零れる。
適当な訳ではない。むしろすぐに難癖なり言い訳なりで反論してくる気質の男を思うと、納得するのは相当に珍しいし、満足している。

「……そうだよ。僕らは悪くない。
 反省なんて、生きるのが精一杯の人間に求められてもだ」

「まあ、気晴らしにはなったからそろそろ戻るかな……
 っていうかお前、まだ部屋で何か飼ってんの?今度覗くか」
(-60) 2022/05/05(Thu) 6:30:33

【墓】 ライアー イシュカ

>>18 アオツキ

「……してない。……」

言葉遊びへの否定。
貴方の言葉に対して咄嗟に浮かぶ不快感。

余計にに険しさを増す表情も、時間によって思考が整理できるのか
やや間を置いた後に眉間の皺と共に僅かに和らぎはするが。

「ああ、うん。わかって……
 クソッ、割とこんがらがって来たな……」

気遣われている事だけはわかるが切り替えが柔軟ではない。
今の時点で一度変換してる為に再変換で混乱している。
慣れが来るかもこれまで味わった事がないから不明だ。

「って、足は別に使えるっての……!
 戻るから、もういい。平気だ。知ってる。
 教師になるのに僕みたいな奴は見てる暇ないだろう」

引かれた手を軽く払う。
触れる際に怯えのように一瞬目を瞠ったのを即座に消した。
これ以上何か言われる前にと、貴方の声かけのお陰で休む気にはなったのか、重い体を引きずって食堂を去ろうとするだろう。
(+7) 2022/05/05(Thu) 6:48:30

【秘】 苛々 フィウクス → ライアー イシュカ


「…鳥を飼えたら良かったが、結局叶わなかったな。
 鼠が二匹。
 今はもうマウスじゃない、ラットの方だ」

あなたの記憶にある限りでも。初等部から中等部までは、
マウス──つまりハツカネズミを飼っていた。
当時は今よりも余裕がなかったから、それが精一杯だった。
今飼っているのはラットと呼ばれて区別される大型の鼠だ。

「相変わらず難儀な奴」

そっけなく、ぽつりと付け足した随分な感想は。
気晴らしにはなった、という言葉へのもの。
幾らこの場所は外より殊更にそれぞれの事情があるとはいえ、
この気難しい乱暴者と好き好んで関わりたがる人間はそう居ない。
ここがどんなに好きな場所でも自分が居るだけでぶち壊しだ。

普通は。

「……俺達は悪くない。
 もし何か悪いとしたら、それは、多分
 運だとか、タイミングだとか、廻り合せだとか」

「どうせ人生なんて不公平なギャンブルの連続だ。
 俺達は…
始まった途端随分な負債を背負わされた
ってだけだ」

どこか苛立たしげに、忌々しげにそう言って。
お開きに向かう会話に合わせて飼育小屋の壁から背を離した。
(-73) 2022/05/05(Thu) 11:34:04

【秘】 雷鳴 バット → ライアー イシュカ

声を掛けられなかった理由は相手の様子が途方もなく落ち込みきっていること、
自身の事情なども含めて様々にあった。
ただ、それっていうのはそこで諦めきったわけではなく、
その後も頭の端には、知己の人間の異変を記憶しておいてはあったのだろう。

以前よりもぎこちなく飼育小屋の辺りに足を運ぶ。
はじめは遠巻きな様子であったが、その中に貴方を見つけて。

「……大丈夫?」「元気、ないように見える」
「昨日、食堂にいなかったって」「噂されてるの、聞いた」

居なくなったのは同じ。おそらくは互いの様子というのは聞かされていないだろうし。
改めてそうした状況にあったと聞いたのは遅れてから。
声が届くくらいの距離まで、おそるおそるといった様子で近づいてくる。
(-95) 2022/05/05(Thu) 17:18:51

【秘】 月鏡 アオツキ → ライアー イシュカ

あなたと別れる前に声をかける。
同僚と、して、だけではない。ただの友人として。
伝わっているか、わからないが。

「話なら聞きますよ。
 子供たちに話したいのなら止めませんが、
 私だから聞けることもありますし〜」

「……」

「それでは、イシュカ」

こつん、靴の音をならして踵を返した。
(-104) 2022/05/05(Thu) 18:13:16

【墓】 ライアー イシュカ

>>21 アオツキ

「……構う相手?」

居ただろうか、と言う顔をした。
小等部の事か、同室者か。或いは色々と被ってる後輩か。
どれもあまり構うと表現しない為、
余りしっくりこなさそうに疑問符をつけたままだ。

「あ」

そしてこれは今まで他者の事を考える余裕が欠片もなかった為、待ち合わせを無視してしまっていた事にようやく気付いた声。

更に不快にさせたかはともかく、
この場は食堂を去った後に軽く言葉を伝えて、別れた。
(+8) 2022/05/05(Thu) 21:44:43

【秘】 ライアー イシュカ → 月鏡 アオツキ

「そもそもお前、
 機嫌の上下とか薄情とかがあるんだな……
 ……いや、
悪かったって……」


そして先に謝ればいいのにこの言い草。
咄嗟に言ったとしても余りに酷いのだが、貴方の内面をそれ程知らない事が余計に拍車をかけているのもあるのだろう。

「話があるわけではない、んだが。
 ……感覚的な不快感だから、話云々と違う、みたいな」

何より本人がまだ言語化が難しそうな顔をしている。
貴方は気づいてるだろうが頭がえらく騒がしい事になってる為に余計時間がかかるのだろう。

「どっちにしろさすがに埋め合わせはするから、
 会話できるような気力になったら連絡する。……それじゃ」
(-124) 2022/05/05(Thu) 21:45:16

【秘】 ライアー イシュカ → 神経質 フィウクス

「は?何、なら鳥飼えばよかったんじゃねえの。
 そんな難しくない気がするのになんでまた?」

鳥の種類にもよるが、大型の鳥だったのだろうか。
小型だとむしろ飼育しやすい
イメージがあった男は訝し気に尋ね返す。

「ラットの方が大きいから懐くんだったか。
 まあデカいほうなのはわかった。
 見に行くから暇な時……籠で連れ出せんのか?」

さて、貴方の同室者に対してこの男が余りいい印象を抱いていないのは昔からで、特別嫌いと言うよりは単に人気者だったり社交的や傲慢などの属性はどれか一つでもある人間すべてに対して毛嫌いする傾向がある物の延長線だ。

学生時代から変わりない。
全く会話をする機会がなかったとも言える。

つまりは、部屋に直接乗り込むのを渋ってるのは
出くわすのを避けたいという理由だけだ。

「返せる見込みのない負債持ちの時点で……
 生まれた時に殺してくれりゃあさ。
 死にたくないのに、苦痛で悲惨すぎて死を選びたくなる
 ……意味不明な葛藤もせずに済んだのにな」

そんじゃ、と。貴方の返答に特別引っ掛かる物がないなら、
その場ですぐ返したか、
次に持ち越すつもりで立ち去るだろう。
(-162) 2022/05/06(Fri) 1:56:02

【秘】 苛々 フィウクス → ライアー イシュカ


「同室者が居ると放鳥しづらいだろ……
 面倒だからやめた。鼠なら殆どケージの中だけで済む」

鳥は寿命が長いから、とは言わなかった。
下手をすれば自分の方が先に死ぬかもしれない。
その上家族も居ない身で、そうおいそれと飼えはしなかった。


「そう大きいケージでもないが…何処に持ち出せって言うんだ。
 共有スペースに持って来いとでも言うつもりか?
 
俺は絶対に嫌だが……


籠ごと連れ出せなくはないが、場所が問題だ。
この問題児の病にとって人気の多い場所は毒でしかなく、
つまり共有スペースに滞在する事は拷問じみている。

それゆえぶつくさと文句は言うものの、まあそれはそれ。
これは適当に人気の少ない所を指定すれば済む話。

「……殺すと角が立つからな」

だから勝手に死ぬのを待つんだろうな。


吐き捨てるような独り言。
その後に、何処かへと踵を返した。
(-175) 2022/05/06(Fri) 5:00:02

【秘】 ライアー イシュカ → 雷鳴 バット

「…… あるように……いや、……ああ。
 "治療"されて、元気なままのやつなんかいるのか?
 って言うか、お前もいなかったらしいじゃん。
 そんな高待遇で済んだのかね」

やや遠巻きに恐れが滲んで聞こえた声に、
一度だけ振り返ってまた見つめていた兎に視線を戻す。

皮肉めいてるが高待遇を信じている声ではない。
そう言う話も稀に聞いたことがある。
自分がその手のに当たらなかった為全くもって腹立たしいが。

「……お前さあ。……んん、……何て言うかな……
 ……病気が変化した感じ、具体的に何かあるか?」
(-197) 2022/05/06(Fri) 13:31:54

【秘】 雷鳴 バット → ライアー イシュカ

「……」
「なにか、よくないこと」「されたの?」

青年の目は少しの驚きを湛えていた。光の薄い目が小さく丸められる。
その実、貴方やこの飼育小屋に対して遠巻きにしていたのは別の理由だったから。
おそるおそる、もう一歩、二歩。腕を伸ばせば届く距離。
それに合わせてがたがたと、飼育小屋の中の動物たちがざわめいた。
一匹欠けた兎小屋の獣たちは、手の届かない方へと壁を作るように追いやられた。

「わからない」「ただ、これからは」
「僕にあった解決法を探す、って」
「今までは、そうじゃなかった」「みたいだった」

たとえその扱いは理不尽に見えるものだったとしても、
例えばかつての子どもたちのように苦しめられたりということは、
青年から見ればなかったのかもしれない、ただ。

実習生へは、青年は学力の遅れや社会行動性の未発達、
いわゆる精神遅滞のきらいがあることを伝えられていた。
実際に青年に行われたことが客観的に見て妥当性のあるものかどうかは、
一面的な意見だけでははかれないものだろう。

「……」
「イシュカは?」

口籠る。貴方が自分と同じように感じていないのは、明らかだったから。
(-231) 2022/05/06(Fri) 19:49:11