人狼物語 三日月国


234 【身内】不平等倫理のグレイコード-0010-【R18G】

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視点:


啓示取得:フーグル
対象:バンドッグ、判定:共鳴者/村人陣営

祈り:フーグルシングソン

【秘】 軍事用 リュイ → 送迎用 フーグル

「…本当にそれは君が上手く出来なかったからなの?
君のせいなの?100%そう言える?」

「理不尽を言われた事だってある筈だよ。
もしかしたら、された事だってあるんじゃない?
ストレス値が高いって事は、君にとって嫌な事があるって事。」

「頑張らなくちゃとか、自分が悪いとか。
そう思うだけで君にとっては負担なんじゃないの。
本当は、ちゃんと全う出来ている筈なのに、評価しないから。」

このグレイは人間を良く思っていない。
どころか、嫌っている。

だから、グレイがストレスを抱えるのは
人間が悪いからだ、と思って疑わない。

軍事用は、人間を殺したいと思ったことがある。
(-21) 2023/12/08(Fri) 9:58:08

【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ

「そうだよ。
 僕がちゃんと彼らの意見をしっかり整理して落ち着いて送迎できればよかった。たくさんの要望についていけなくて、事故を起こしてしまったから」

この送迎用は、旧型のグレイだ。
新型よりも情報処理能力にはどうしても劣る。

―――グレイが起こした事故は所有者の責任だ。

事故を起こしたことでこの送迎用が罪を問われたわけではないが、主人家族や相手に怪我を負わせてしまった。
その事で責任を負った主人達から度を超えた叱責が、次第に暴言や暴行になったとしても。
それは役割を全う出来なかった自分が悪いのだと、この送迎用はそう考えている。

いや……そう考えてしまっているのだ。
自分がしっかりできるようになれば、また優しかった主人になってくれるのだと、そう信じて。
(-24) 2023/12/08(Fri) 13:51:39
フーグルは、今日はレーシングゲームができない。
(c1) 2023/12/08(Fri) 22:08:54

【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル


「フーグル」

それは二層攻略途中のこと。宣言通り付き纏っているのならば動物園エリアのどこかで、あなたのことを呼び止める。或いはそうでなくとも見かけたら名前を呼んで。

「君は。僕の監視役として、
 僕につきまとうことを決めたのだと受け取っている」

危険だから。野放しにはしておけないから。
事実はどうであれ、己はそう思っているし、
どちらにせよ気になることが一つ思い浮かんだから。

「監察官はいいとして……君も。
 気にせず皆に僕が感情を揺さぶる存在であることを教え、
 しっかりと僕を隔離でもすべきだったというのに」

「何故そうしなかったんだ?」

グレイは何かの代替品でしかないから。
その気になれば明日には別のものに換えてしまえる。

メンテナンスを意図的に避けているとも言える自分を、
何故君はつきまとうだけで済ませるのか。そう思った。
(-48) 2023/12/09(Sat) 20:46:36

【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン

「監視役?」

自分にそんな役割はないけれど、と。
首を傾げたが、続いた言葉にあぁ、と頷く。
確かに僕は、イーサンにつきまとうと宣言していた。

「隔離なんて最初からするつもりはなかったよ。
 監査官に進言するつもりもない。
 皆をバグらせていこうって悪意があるなら止めるつもりだったけど……そういうつもりでもないんだろう?」

あくまで被害を防ぐために。
つきまとう理由などそれくらいしかない。

「……進んで自分自身が傷つくようなことを言わなくても良いじゃないか。
 僕は盾になるのは得意だからね。
 キミが力を使いそうになってしまったら、僕が盾になろうと思ったに過ぎないよ」

だから自分から飛び込んでくるようなグレイに力を使ってしまったとして。
あなたが必要以上に傷つく必要もない。
そういう意味を込めている。
(-50) 2023/12/09(Sat) 21:06:48

【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル


「別に。僕は傷に痛みを感じない。
 君たちがどうなろうと知ったことじゃないが……
 まあ、何かあったときの方が面倒が多いだろうし」

優しさなどではなく、本当に自分や他者に無関心で。
それ故に面倒を減らそうとしているだけの発言。

「それに」
「僕は進んで君を傷つけるのだって気乗りしない。
 君を傷つければ、僕より君が損なわれるじゃないですか」

こちらは、咎めるようなニュアンスが込められている。
自分の被害を厭わない人間に、
他者の被害を気にする道理があるのか、と。

(-51) 2023/12/09(Sat) 21:42:00

【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル


「───そう。君も持っているものですよお。
 この“心の矛盾”は、力なんてもんじゃない。
 誰もが根底に隠し持っている、生き物らしい部分」

「でも……機械の脳でそんなもの持ってるなんて、
 おかしいじゃないですか?故にどうでもいいんです。

 この身が感じる薬の効能も、スパイスの作用も、
 全部人間を模して作られた、偽物でしかない」

『バグ』に基づいた思考。
その大半を洗いざらい吐き出しては、笑う。

「それを周りがどう思うかはともかくとして。

 ……よく考えて置いてくださいねえ。
 他者を守るというのがどういうことなのか。
 そんな君のことは誰が守るのか」

「俺は……考えた。これから結論を出す予定です」

そうして背を向ける。
だけどそちらからの“優しさ”は無得にできないものだから、
呼び止めるならいくらでも話を聞く。そういうつもりだ。
(-52) 2023/12/09(Sat) 21:50:35

【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン

「心の矛盾か……。いや、僕にもそれはよくわからないよ。
 どうして作られた損ざおである僕らに、思考して感じる様々な感情があるかなんて」

その心すら、全てが人間に作られたものであるとは言い切れない。
そこまでのことを彼らが考えていたとも思えない。
それでも現実、グレイ達には自分たちで考え、喜怒哀楽の感情が備わっているらしい。

「でも……痛みを感じなくたって、キミにも確かに傷つくんだ。
 理由が説明できなくたって、僕らにも”感情”と呼べるものが確かにあるのなら」

「僕は僕の手が届く限りは守ろうと思うよ」

(-53) 2023/12/09(Sat) 22:13:43

【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン

「大丈夫」

「僕は
頑丈だから、いくら傷つけてもいい
んだ」

あの日以降、ずっと言われていた。
人間がどれだけ怪我を負っても、ただひとり無傷だった僕だから。

それが確実に僕自身をバグらせるとわかっていても。
他の皆よりは僕であればいいと、本気でそう思っている。

考えるまでもなく。
誰かに守られることなど、このグレイにはありえないことだった。
(-54) 2023/12/09(Sat) 22:14:48

【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル


「案外」
「僕らは似た者同士なんでしょうね」

どれだけ傷つけられても、直されて直されて、
いつしか痛みを感じなくなっていたものだから。

それが優しさとなるか、諦めとなるかで、
進んでいく先はこうも違うものなのか。

「気持ち悪いんですよ、こういうのって」

自嘲と、罵倒と、
それ以上の──諦めの受容を声に乗せて。

「……いいですか。君が傷つくまいが痛まないが、
 “壊れはする”んです。
 そうするなとは全然、まったく持って思わない」

だってグレイは換えがあるのだから。
多少回路がイカれたってどうだっていい。それでも。

「そうして、壊れたときに回りがどう思うか。
 僕は考えたから、やはり君も考えるべきですよ」

視線を逸らす。あまりにもくだらないことを言っている自覚はある。誰もが気持ち悪くて、誰もが人らしいのだ。
(-56) 2023/12/09(Sat) 22:21:35

【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン

「周りかい?」
「そうだね……キミが傷つけば僕はきっと悲しいと思う。
 であれば、僕のことも悲しんでくれるグレイはいるんだろうね」

実のところ、あまり誰かと仲良くした覚えはない。
一人でシミュレーションをするか、あなたと当番の仕事をするかくらいだったから。
よく会話をしたといえば、塔でいつも世話になっていたバンドッグくらいだろうか。
部屋に突然押しかけてきたリュイだとかも、何か思うことはあるかもしれない。

「そうさ。
 僕が使い物にならなくなっても、きっと誰も困らない。
 それでもここにいる者たちくらいはと、考えてしまうくらいには居心地がいい」

「キミも……気持ち悪くとも案外悪いものではないと、そう思ってるのではないのかい?」

キミがこのまま何もしないでいられるならそれに越したことはない。
どうか安定してくれればと、そう思うけれど。
(-57) 2023/12/09(Sat) 22:51:06

【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル


「はあ。そうですね。でも、
 僕は説得されに来たわけじゃないです」

そう冷たく突っぱねる。
居心地の良さ自体は否定しない。なぜなら、
居心地がいいほど、反比例してくだらなく思えるから。

「そう。結局、他者の認識は、
 自分の匙加減で受け入れ方が変わってしまうもの」

「……こっちはこっちの思うままに動く。
 だからフーグル……君もそうすればいい。

 間違っているかどうかは、そのうち分かることだ」

これ以上は聞くべきこともないだろうと、
ゆっくり、先の方へ歩き始めていく。
(-59) 2023/12/09(Sat) 23:12:05

【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン

「はは、僕だって別に説得しようと思ってるわけじゃないさ」

そもそも、あなたがどんな風にして力を使うのか知らない。
意識的に使えるのかもしれないし、無意識に使ってしまうものなのかもしれない。
後者であれば、使わないようにと説得しようもない話だ。

「キミがどこに向かうのか。
 何をしたいのか知らないけど……。
 それが誰かを傷つけるものではないことを祈るよ」

「もしそうしてしまう事があったなら、僕はいつも通り迷わず盾になるだけだ」

そうしてゆっくり向かう先へと、ともに向かうように歩を進めて、つきまとうのは辞められそうにないねと笑った。
(-60) 2023/12/09(Sat) 23:24:44
フーグルは、第三層へと向かえなかった。
(c2) 2023/12/10(Sun) 0:12:55

【秘】 軍事用 リュイ → 送迎用 フーグル

「……ねえ、良かったらだけどさ。
何を要求されたか、聞かせて貰えない?」

貴方がそうまで思い込んでいるのなら
軍事用も気になった。

本当に貴方が悪いのか、それとも。
貴方を扱う人間が悪いのか。
(-62) 2023/12/10(Sun) 0:20:02

【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ

「うん? 勿論構わないよ」

「あの時はご主人達の予定がたくさんあって……。
 ご主人が16時に得意先へ。
 奥様が急ぎで美容室、部活が終わったっていう上の娘さんのお迎えが高校で……それから」

つまるところ。
家族がそれぞれ急ぎの送迎を頼んできた。
処理能力が高いグレイであれば、道順をすべてすぐに把握して速やかに送迎が出来たに違いない……と、この送迎用は思っている。
実際はかなり難しい案件であったことには違いなく、把握が出来るグレイであればきちんと事情を話すことが出来ていただろう。
けれど、処理能力をオーバーした挙げ句、焦って運転したこの送迎用は、交差点で交通事故を起こしてしまったのだ。

「………、僕は頑丈だから殆ど無傷だったんだけど」

幸い死者はでなかった。
……が、普通の人間が無傷でいられるわけはなく。
フーグルが引き起こしたのはそういう、グレイによる重大な事故であったことには変わりない。
(-63) 2023/12/10(Sun) 0:34:38

【墓】 送迎用 フーグル

#ハノイの塔_第2層

送迎用は誰かと会話をした後。
その足で第三層へと皆の後を追って向かおうとしていた。

「――――……」
「……???」

何故だろう、”心”が一気に重くなった。
頭の中で、ご主人さまたちの声が大きく、一斉に響いている。
今はここで、殴られてるわけでもないのに、どこも痛くないはずなのに、ズキズキと痛む。

「―――ご」

「ごめ」

(+8) 2023/12/10(Sun) 21:50:55

【墓】 送迎用 フーグル

#ハノイの塔_第2層

「ごめんなさい」
「はい、全部僕が」

「僕が悪い、ですから」

僕が旧型だから。
処理能力が劣るのも。
事故を起こしてしまったのも。
皆に怪我をさせてしまったのも。
ご主人様たちが多額の賠償金を支払うことになったのも。

全部。

全部、僕がちゃんと送迎できなかったせいだから。

わかっていますから。

(+9) 2023/12/10(Sun) 21:52:06

【墓】 送迎用 フーグル

#ハノイの塔_第2層

―――アァ。
それでも。

たった一人無傷だった僕でも。
装甲だけは分厚く怪我をしない僕でも。
大好きな人に殴られれば痛むのだ。

心が。

だから殴らないでくれと願う烏滸がましい心をどうか。

「ゆるして、くださ……」
(+10) 2023/12/10(Sun) 21:54:10
フーグルは、皆と一緒に、第3層へ行けなかった。
(c3) 2023/12/10(Sun) 21:55:23

フーグルは、帰還することも、できそうになかった。
(c4) 2023/12/10(Sun) 21:55:48