人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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視点:


【秘】 少年の勇気 バラニ → どこにもいない シャルロッテ

「っ……そんなこと、ない……!」

君と同じ、涙を零した顔でその言葉を強く否定する。

「今の君だって、私の目にはとても目映い存在だよ……
 君のようにありたいと、君の隣に相応しくありたいと、思うほどに……」

そして訴えかける。
『女の子』でも『シャルロッテ』でもなくとも。
私には君が必要なのだと、必死に想いを込めて。

「──私も、今から君と、別の方法を試していきたいんだ……」
「一緒に行こう……私と、君とで……どうか、お願いだよ……」
(-0) 2022/05/08(Sun) 23:12:09

【秘】 目覚める少年 シャルロッテ → 少年の勇気 バラニ

呼吸の仕方がわからなくなってしまったみたいに苦しくて、引き攣る喉から声が出ない。
『シャルロッテ』でなければ、『女の子』でなければ、やはり意味も、価値もないのだと確認した筈なのに、あなたはそうではないと言う。
喘鳴が漏れる。
諦めなければならないあなたに縋ることをやめられない。

心が離れても。受け入れられなくても。
あなたがどんな風であっても、この恋を手放すことができなかったから。

(-1) 2022/05/09(Mon) 0:20:36

【秘】 あなたと手を繋ぐ シャルロッテ → 少年の勇気 バラニ

「……いっ、しょに、」
「いき、たい」



「だいすきだから」
「どんなバラニだって」
(-2) 2022/05/09(Mon) 0:21:22

【秘】 君と一緒に バラニ → あなたと手を繋ぐ シャルロッテ

「……ありがとう」

ずっと家督を継ぐ者として相応しい男になれと言われてきた。
病気に負けるような、女になるような軟弱者は必要ないとも。

貴族の跡取りとしての『バラニ』ではもういられないだろうか。
けれど、愛する者を守れないなら立派な男になどには拘らない。

貴族であることも、男であることも、真に大切なことではないから。

それに気付かせてくれた愛おしい君に、感謝の言葉が自然と出る。

(-3) 2022/05/09(Mon) 7:53:02

【秘】 君と一緒に バラニ → あなたと手を繋ぐ シャルロッテ

「私はもう、君を離しはしない……絶対に」

「君を守り、支え……進むための勇気を与えるよ……
 私に君が、そうしてくれるのと、同じようにね……」


「だから」


「君の名前を、教えてくれないか……私の、愛おしき人よ……」
(-4) 2022/05/09(Mon) 7:55:00

【秘】 あなたと手を繋ぐ シャルロッテ → 君と一緒に バラニ

たとえ姿かたちが変わっても、あなたがあなたであるように。
このからだが、『お母さん』からかけ離れてゆくように。
ほかの誰かにはなれないのかもしれない。

あなたの持つその病は、跡継ぎとしては致命的なものなのだろう。
それでも。
あなたがどんな病を抱えていても。
あなたがどんな姿でも。
泣いても。立ち止まっても。
少年にとっては、支え合って共に歩みたい大切な人だった。

泣きじゃくる少年は、思い通りにならない喉で、どうにか、ふるえる深呼吸をひとつ。
滲む視界のまんなかに、確かにあなたの姿を映す。

「————シャルル」

それは、会うことのできなかったお母さんが遺してくれた名前。
(-5) 2022/05/09(Mon) 11:55:42

【秘】 君と一緒に バラニ → あなたと手を繋ぐ シャルロッテ

「シャルル……」

君から告げられる本当の名前。
同じように声を震わせながら、おうむ返しのようにその名を呼んで。

ふう、と深く息を吐き、涙で濡れた自らの頬を手の甲で拭う。
明瞭になった視界のまんなかに、確かに今の君の姿を映した。

──胸に抱く決意を強め、君に向かって優しく微笑んで。

(-6) 2022/05/09(Mon) 22:05:21
バラニは、シャルロッテの頬を濡らす涙を、君がしてくれたように優しく拭って。
(a0) 2022/05/09(Mon) 22:06:29

バラニは、シャルロッテとお互いの唇を触れ合わせる。
(a1) 2022/05/09(Mon) 22:09:08

【秘】 君と一緒に バラニ → あなたと手を繋ぐ シャルロッテ



「──君を愛しているよ」


言葉だけでなく、行為をもって君への気持ちを目一杯に伝えた。
(-7) 2022/05/09(Mon) 22:10:36
バラニは、そうした後、急に照れくさくなってきて顔を赤らめるのだった。
(a2) 2022/05/09(Mon) 22:12:07

【秘】 あなたと手を繋ぐ シャルロッテ → 君と一緒に バラニ

自分で口にするよりも、あなたに呼ばれるその名前を、なんだか心地よく感じる。
いつもよりほっそりとした手が、たおやかな指先が頬を撫でてゆく。
少年はまだ、自らの見ている世界に違和感を覚え始めたばかりで。
あなたのことだって、知り始めたばかりだ。
それでも、この手を離さずにいられたらと思う。

「――――」

……思って、いたら。
唇の触れ合う感触に、瞬きをひとつ。
その拍子に、目の縁に残る涙が一粒、滑り落ちて。

「……私も、あなたをあいしてる」

恥ずかしがって頬を染める様子に、思わずすこし笑ってしまった。
けれど少年は、そんなあなたをこそ愛したのだ。
(-12) 2022/05/10(Tue) 21:56:59