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【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオぬるり、と。 口内に暖かく柔らかいものが滑り込む感覚。 常であれば不快でしかないのに 熱に浮かされた体には甘い刺激になってしまう。 しかし絡めようとすると、舌は逃げる。 「ゃ、め…っ…んんっ……」 貴方が咎めるように下肢を撫でるなら やはり震えて、体は堪える為に強張るのが分かるだろうか。 瞳は蕩けそうになるけれど やはり貴方を睨むのは止めない。 ほんの僅かに残った理性をかき集めて、堪えようとしている。 もし布越しにソコに触れられたならば 途端にその理性も瓦解するだろう。 昂り切った体に、その刺激は猛毒すぎるから。 (-4) 2023/09/26(Tue) 22:59:18 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ「っ、ぐ……」 地に身体が押し付けられる。 露出した肌に、転がった砂利が食い込んで眉を寄せた。 携帯には手を伸ばすものの、自由に動けるあなたにかなうわけもなく。 返して、と口では言うものの。きっとそれは聞き入れられないのだろう。 あなたの下から、女が睨みつけている。 「話すと、思ってるの……」 「何も話すことはないわ、あんたみたいな人に……!」 体重が掛けられたくらい何だ。そんなことで仲間を売ったりはしない。 気丈な態度の女は、簡単には屈しないだろう。 (-5) 2023/09/26(Tue) 23:44:27 |
【秘】 リヴィオ → 幕の中で イレネオ珍しく舌打ちを鳴らしかけたのは多分、体調のせいだ。 代わりに深いため息を零し、首を緩く傾ける。 「…… していない ことを認めろと?」それは、子供に伝えるようにハッキリとした物言いだ。 ない事実を吐くことなど、 当たり前ながら出来るはずもない。 「…何も始まらないさ、イレネオ。 やはり君は、少し、休暇を取るべきだ」 そして俺にも休暇を届けるべきだね。 あの固くて冷たい場所でも構わないから寝かせておくれ。 柔らかいブランケットを届けてくれても構わないよ? また笑みを浮かべて、 君を真似るように自由な指先で己の膝を軽く叩いた。 (-6) 2023/09/27(Wed) 1:24:11 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ悪人が嫌いだ。 人を踏みつけにして笑う悪人が嫌いだ。 嘲りも嫌いだ。 人を踏みにじり傷つけるそれが嫌いだ。 嫌い。嫌いだ。 がつん。 遂に響くのは硬い音。 握りしめた拳が貴方のこめかみを打つ音。 そこを殴られれば脳が揺れるはずだ。視界が揺れるはずだ。 襟首を締めあげた手を乱暴に離せば、背中や尻を打ち付けて椅子の上に落下するはずだ。 「わかるわけがないだろう」 「意味がわからない」 「お前」 「何のために警察になった?」 それでも倒れることなど許さない。 貴方が項垂れる、或いは椅子からずり落ちて逃れようとするなら、乱暴に右腕を掴んで引き上げる。 突然強く引かれた肩が嫌な音を立てたかもしれない。 しかし男には関係ない。 (-12) 2023/09/27(Wed) 14:52:08 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡と とん。とん。と、とん。 速度は思考に伴って緩やかに。 視線は貴方のかんばせから落ちて手元に。 決して賢いとは言えない男だった。こういうところもまた。 僅かならまだしも、尋問中に被疑者からこうまで目を離すなどあり得ない。 思考に耽溺するなどあり得ない。言葉に乗せられるなどあり得ない。 あり得ないことをするのは、貴方に対し信頼とは呼べない何かがあるからなのだろう。 ────金属の音で、思考は引き戻された。 落ちた双眸が貴方に戻る。その時にも双黒輝いていただろうか。であるなら不審そうに眼を細めて、でなければやっぱり顔を顰めるのだ。不愉快そうに。自身の未熟を突きつけられたように。 (-13) 2023/09/27(Wed) 15:13:02 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオたとえいつ視線を戻したとしても、堅炭の目はそこにある。愉快そうな、興味深そうな色を湛えて。 「理解したか?あるいはできないか? 疑問があるなら聞いとけ。 疑問が要らないなら、自分は馬鹿だと自覚しろ」 俺は馬鹿寄りだ、と笑う。 「アリソン・カンパネッロのことなんて、本質的には どうでもいいはずだ。 手あたり次第に噛みつくよりはいい兆候だがね」 くるくる、と空中をさまように回した後──指を指す。 ちゃり。また、金属音。 「お前は自分が本当は頭が悪いと知っている。 だから分かりやすい色に…白黒に割り切りたがって、 そのうえこれは性格的な面だろうが、黒を…… もとい、"対岸"を根絶やしにしないと気が済まんタイプだな?」 身を乗り出す。その声色は、やっぱり、心配しているようで。 「いいか、正義だからってお前の生き方が肯定されることはない。 肯定されるのはいつだって、その時正しいことばかり。 暴力をお前の真ん中に置いてるうちは、 お前はどこに行っても、どう生きても、 そのどうしようもなさからは逃げられない。 暴力では誰も納得しないからだ」 ──押し付けるような言葉は、ただ、たんたんと語られる。 (-14) 2023/09/27(Wed) 15:35:58 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロそこまで頭が回らなかったのか、 それだけ貴方を侮っていたのか、 それとも必要ないと判断したか。 男は貴方の口を固定することはなかった。 だからその舌に噛みつくことだってできたろう。けれど貴方がした報復はそれ以下のもの。抵抗はそれ以下のもの。 柔らかな千草色が濡れてこちらを睨む。それだけ。 それでさえ男は笑って受け流した。喉を笑いがのぼった。 愛しさではない。愉しさだった。 指がするすると撫であげる。一度みぞおちあたりまで、そうして腹、下腹部。同時に頭を支えた手は耳朶を擽り、舌は舌を捕まえようと口腔内を這った。 何も言わない。 促すような言葉は必要ない。これは睦み合いではない。 ただ屈辱的な快だけを与える手が、そのままの速度で貴方の粋の形をなぞった。 (-15) 2023/09/27(Wed) 15:50:37 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 法の下に イレネオ強い衝撃に、頭が揺れて。 ちかちかと、視界が瞬いた。 「……づ、ぅ」 また喉から呻き声が漏れ。 それでも女は逃げようとはしなかった。 口元の笑みも、絶やさない。 たとえその肩が外れ吊られ激しく痛んでも、笑顔だけはその表情から消えなかったり 「…同じこと」 「ニーノ・サヴィアにも、聞かれましたあ」 どこまでしっかり発音できていたか、最初はよくわからなかった。 それでも、そんなものも悟らせないよう、可能な限り、努めて。 「ニーノ・サヴィア。分かりますよねえ。」 「逮捕されました。…あたしに 嵌められて 。」――真実。 「…それでイレネオさんがこおした 5人 に」「ニーノ・サヴィアは、…含まれますかあ?」 笑うしか取り柄のない女は笑う。 己の罪を告白する。彼は本当に、善良な警察だったのだ、と嘯いた。 (-16) 2023/09/27(Wed) 16:00:24 |
【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ「それを言うなら。」 ざり。体重をかける。度に靴底が地面と擦れて音を立てる。 「黙秘の権利があると思っているのか。」 「お前のような悪人に?」 横向いて倒れた貴方の身体を、押さえつけた膝で地面に転がした。仰向けに、急所の多い腹が自分に正対するように。 「吐け。」 「それとも吐くか?」 ぐ、と。 重みが食い込む先は、貴方の腹だ。 (-17) 2023/09/27(Wed) 16:03:40 |
【秘】 幕の中で イレネオ → リヴィオ変わらない態度。 あまりにも変わらない態度に、男は姿勢を崩した。 それは生真面目な男には珍しいことだ。決して姿勢の良いわけでもない男は、それでも大抵、おそらく自分にできる精一杯で背筋を伸ばしていた。 緩慢に背もたれにもたれる。顎を上げて視線だけ投げ寄越す。そうして息を吐いて、もう一度身体を起こす。 億劫そうに一度逸れた瞳は、再び貴方のかんばせに戻った。 「耳がついていないのか?」 「それは犯罪者の戯言だ。」 「証拠は挙がっている。」 「無駄な言い逃れはよせ。」 決めつけ。決めつけ。決めつけ。 男の口から出るのはそれだ。 尋問とはそういうもの。男の仕事とはそういうものだった。 貴方で、六人目だ。 (-18) 2023/09/27(Wed) 16:21:15 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラニーノ・サヴィア。 その名前は知っている。 五人のうちの一人だ。 しかし。 その言葉に、男の瞳は揺れなかった。 貴方は悪人である。 彼も悪人であった。 あれはノッテを家族と呼んだ。 「庇い合いか?」 「もう遅い。」 「今頃治療を受けているだろうな。」 実際それは必要で、男が進言したものだった。 罪人であろうと不当な扱いをするのはよくない。 病人に治療は受けさせるべきだ。 さて、それを貴方がどう受け取るかはそちらの自由。脅しや冗句と聞いたかもしれないし、男の暴力によるものだと思ったかもしれない。 笑う貴方が不愉快だ。 余裕だと誇示して見せる貴方が不愉快だ ────誰かの顔が浮かんだ。 「含まれているよ。それがどうした。」 (-20) 2023/09/27(Wed) 16:56:16 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ嬲られて、辱められて。 愉し気な貴方と対照的に、快楽と羞恥の間を行き来する。 もう我慢は、出来なくなっていた。 与えられる快楽に従順に反応して、息が上がり その手が形をなぞり上げれば、溜まらず腰が浮いた。 「っ、ぅ…ふ……」 固く限界まで熱を持ったそれは 何度か強く触れてしまえば、果ててしまいそうなほどだろう。 睦み合いであれば、さぞ扇情的にも映ったろうが 与えられるものに縋るような様はいっそ滑稽だろうか。 (-22) 2023/09/27(Wed) 17:19:10 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ「あっきれた……悪人は、人間じゃないとでも言いたい、わけ?」 は、と挑発するように笑ってみせる。 警察だろうが関係ない。この男の言い分に乗ってやるつもりはない! 「っ、ぁ…く……」 背中が地に付けられて。 柔らかな女の腹に、男1人分の体重がかけられていく。 苦悶の表情を浮かべていたかと思うと、女の体が小さく跳ねた。 甘い声が漏れる。 内臓が圧迫されて苦しいのに、苦痛とは別の波が襲ってきていた。 女は、性行為をしてきた直後だった。 だから、あなたの責苦に快楽が揺り戻されている。 苦痛が上回れば、流石にそれどころでなくなるだろうけれど。 (-23) 2023/09/27(Wed) 17:23:57 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡「お前は」 「何を言いたい?」 それは問いだ。 しかし外れた問いだ。無意味な問い。貴方の言葉を真っ向から受け止めないからこその問い。 貴方が何かを隠しているはずだと決めつけた問い。その態度は悪徳尋問官として全く相応しい、頭の固いものだった。 「俺の何を知った気になっている。」 不機嫌そうな表情。たん。たん。たん。叩く音が一定の速度を取り戻し始める。 思春期の子どもがするようなそれ。自分を理解した気になるなと突っぱねて身を護るそれ。似ているだけで似つかない、もっと暴力的な方法で爆ぜかねない敵意が貴方に向かって首をもたげる。 「俺が」 「そうしたいのは」 「 ノッテファミリー だけだよ。」たん。たん、たん。 苛立ちの罅が割れていく。心願が徐々に零れ出る。 「それに、俺に暴力を振るう趣味はない。」 「ノッテと同じにするな。」 (-24) 2023/09/27(Wed) 17:27:13 |
【秘】 リヴィオ → 幕の中で イレネオ変える訳がない。 変えてやる 訳がない。腐っても俺は先輩で、君は後輩だ。 その分、経験として培ったものは多くある。 仮面は剥いだ、あとは己がままに向き合うだけだ。 「いいや、戯言なんかじゃあない」 「証拠なんてものはない」 「無駄な言い逃れでもない」 否定する。否定する。否定する。 その決めつけ全てを、真っ直ぐに否定する。 「これは全て 事実 だよ、俺の可愛い後輩君」「そして俺は、これから何をされたところで、 その 曲がった 事実を認めてやらない 」決してここを曲げてはならない。 己と真っ直ぐに向き合う彼らのためにも。 尋問とはそういうものだとされるなら、 そんな無価値な仕事はさっさと やめてしまえ 。「……だから、後輩──いや、イレネオ。 君に俺は曲げられない、残念だったね」 (-26) 2023/09/27(Wed) 17:51:55 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ求めるものを与えてやる。 それは今この瞬間、今この一瞬だけのもの。 熱に浮かされて踏み外し、正気に戻った瞬間嫌悪と後悔と慙愧が襲うようなもの。その布石。 手錠で戒められた手はさぞ不自由だろう。 自由ならばそれは男の身体に縋っただろうか。 行き場なく震える手は自分の身体を僅かも押し返すことがない。それだって愉快に感じられた。 湿った唇は離れれば僅かに音を立てた。そのまま男は貴方の耳元に囁いた。 「良いんですよ。」 「我慢しなくて。」 触れる手は無骨な男の手。 恋人のそれでなければ女のものですらない。 けれど同性同士だからこそわかるものもあるというもので。 この辺りかな。 張ったところに手を添わせて、そのまま。 耐えられないような強さで触れてやる。 (-27) 2023/09/27(Wed) 18:13:35 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「こりゃ失礼。 お前は、理解されたいんじゃないのかと思ってね」 あなたの態度に言及するでもなく、 笑いながら意識を逸らす。 たんたんとなる音をまるでBGMのように聞きながら、 「 ぶ っは」──思わず吹き出してから。 「ば、っは、ははははは、っ はははははははは 」はははは あはははははは !!!!!楽しそうに、馬鹿笑いをした。 「しゅ、 好きでもねえのに暴力を振るうのか、 大した悪党だな!!」 「マフィアでやってけるぜ、なあ!」 (-29) 2023/09/27(Wed) 18:56:24 |
【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ「先にそうしたのはお前たちだろう。」 成り立たない会話の応酬。 貴方もそろそろ気づくだろう。どうやらこの男は貴方を人間扱いする気持ちがそれほどない。 けれどそれには男の中で何か理屈があるらしかった。貴方の気にすることではないが。 「お前たちは」 ぐ。 「他者を尊重するのか?」 ぐ。 「しないだろう。マフィアだからな。」 ぐ。ぐん。 一定のリズムで圧迫される内臓。 さて次の責め苦をどうしようかと考える間の手慰み。 続く暴力を予見させる行動。カウントダウン、だったはずの、それ。 対する貴方の反応に、男は怪訝な顔をして動きを止めた。 薄暗い路地。表情は伺えず顔を寄せることになる。 発作か何かを起こしているなら厄介だ。まさかこの行為が、貴方の快に繋がろうとは思うはずもなく。 (-30) 2023/09/27(Wed) 18:58:32 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「ぅ、あ…っ…!」 ひと際大きく震えたのが、伝わる 堪え切れずに、ついに、落ちたのだと、分かるだろうか 屈辱に顔を歪める様は 貴方にとってさぞ気分が良いかもしれない けれど…解き放たれれば 理性は徐々に、戻ってくるものだ 熱い息を吐きながらも ようやっと、意識が多少はっきりしてくる 「く、っそ…」 顔を反らしては、貴方から表情が伺いづらくなるように そう仕向けるだろう (-31) 2023/09/27(Wed) 19:23:42 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ――治療。と。 聞いて女がまず感じたのは、今まさに感じる自分の肩の痛みだった。 「……。」 ざわと粟立つような思考を鎮める。 笑って。隠して。悟られず。ずっとそうしてきたように。 あは、と声。 笑っている間は堪えられる。だから女は、まだ囀る。 女にはそれしかないだけで、決して余裕を誇示するつもりはなかったが。きっと、それは、皮肉と呼べる。 「ふふ。いいえぇ。」 「気になっただけですけどお。」 「それにしても」 「決めつけるんですねえ、庇い合い…。」 「取締法、そんなに信用できますかあ?おもしろおい。」 「あたしが自首するまで、あたしのことも捕まえられなかったくせにい」 「こんなことなら、自首なんかしないでもっと引っ掻き回せばよかったあ。」 くす。 きっと女の目論見は、大半にして成功していた。 聞かれたくないことには答えず、この法案がどれだけ 悪用 しやすいかを説く。あとはこの笑顔を絶やさず堪えるだけ。頭のおかしな愉快犯が、単独でこれを行ったのだ。 女は笑う。笑う。笑い続ける。 何があろうと、仮令――その大事な花が、摘み取られようと。 (-36) 2023/09/27(Wed) 21:00:23 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオこの男が何を言っているのか、女には理解が及ばない。当たり前だ。 「バカ、ね」 「私たち、ほど、っ…繋がりを尊重、するところ…ないわよ…っ」 少なくとも、あんたよりはずっと。と口角を上げて。 は、と熱い息を吐く。下腹部が疼いて、喘ぎ混じりの声が小さくこぼれる。 場違いのようにも思えるその反応に、あなたが顔を近付けたのなら。 そこはハニートラップを生業とする、彼女のテリトリーだ。 「っ、ふ…… 捕まえた 」自由な腕が、あなたの首に回されて。 ぐ、と彼女の方へ引き寄せられる。 あなたの唇に、女の唇が合わせられた。そのまま、抵抗の暇すら与えず 唇を舌でこじ開けてやる。 マフィアを毛嫌いしている様子のあなたなら、嫌悪から身体が離されるはずだと踏んで。 吐き気と快楽が迫り上がるのに耐えながら、あなたの口内を犯そうと舌を蠢かせた。 花の棘には毒があるの。 気安く触れると、痛い目を見るわよ。 (-41) 2023/09/27(Wed) 21:34:50 |
【秘】 幕の中で イレネオ → リヴィオ「曲がられちゃ困る。」 「俺が聞きたいのは真っ当な真実だからな。」 言葉は平行線。 それを男もそろそろ気づき始める。 では言葉でどうにもならないのならどうすればいいのか。 それも、男は既に知っていた。 間違った解答だ。 自然な仕草で立ち上がる。これから起こすことに対する緊張も高揚もそこには存在しない。 そのまま貴方の頭部に手を伸ばす滑らかさ。逆らわれるなどと、まるで考えていない動作。 けれど。 そこから先はそうはいかない。髪をぐいと引き掴み、しっかりと動かぬように固定する。 かち。 それは。 いつの間にか手にしていたナイフの、刃を剥き出しにする音。 鈍い色は白い室内灯を弾いて光った。光ばかりが清潔だった。 貴方が抵抗しないのならばそのまま貴方の側頭に添うだろう。 酷く冷淡に、残酷に。少し動けば切り込みが入る、その位置で。 「もう一度聞く。」 「マフィアと内通していたのか。」 「渡した情報は何だ。」 (-49) 2023/09/27(Wed) 23:02:31 |
【秘】 リヴィオ → 幕の中で イレネオ>>-49 「あぁ、そうだろうね。だから、 無駄 なんだ。そこに真実がないのに何──」 何を認めると言うんだ。そう口にしようとした言葉は、 君が立ち上がる動作とともに静かに消えていく。 代わりに響くのはこちらへと近づく冷たい靴音。 伸びてくる腕を、手を、避けようとする動きはない。 しかし滲む汗は、男の警戒の色を表すように額を伝う。 「……っ、………おいおい、乱暴だな」 そう長くもない髪を掴まれたことで頭皮は刺激され、 何本かはブチブチと音を立てて 君の指先へと絡まり、はらはらと床へ落ちていく。 耳元で鳴る音は早々に聞き覚えがないものだが、 触れる冷たい感覚が何であるかを凡そ理解させる。 僅かでも動けばその冷たさは己の肉を裂くのだろう。 思わず吐き捨てるような笑みが零れ出た。 「君は一体エルから、エルヴィーノから何を教わったんだ。 この方法は間違っている。善良な警官の俺が否定しよう。 …あぁ、いや。エルがこうしたことを教えるわけがないんだ。 これは、こんな馬鹿げたことに目を瞑るあの 狸 が悪いな」▽ (-52) 2023/09/28(Thu) 0:01:42 |
【秘】 リヴィオ → 幕の中で イレネオ>>-49 >>-52 「……もう一度言うが俺は、内通者なんかじゃあない。 繋がりもないんだ、渡す情報も何もない──以上だ」 実際、こう語る人間の"嘘"を見たことがある。 痛みは何よりも相手を自白させるにいい手段かもしれない。 だがしかし、男の語るこれは"本当"で、変えようがない。 ただ真っ直ぐに訴えかけること以外に何かをしようがなかった。 さて、これらの言葉で君が止まるのならばいいが、 慣れているその手つきが違う未来を物語る。 もしもその刃を食い込ませていくというのなら、 力強く君の身に己の身をぶつけ、 僅かでも怯めば、ナイフを持つ手に噛み付こうとする。 培った危機的状況に対する反射というやつだ。 それにより切れ込みが激しくなろうが、 髪が更に数十本抜けようが、それ自体がなくなるよりはマシだ。 本当は何かをやり返すつもりなどなかったが、 それはダメだと、自分の中での警鐘が鳴り響いた。 刃が食いこんだその瞬間、 悪夢に現れる女の声が耳元で聞こえた──気がして。 (-53) 2023/09/28(Thu) 0:04:12 |
【秘】 幕の中で イレネオ → アリソンに捧ぐ鐘 黒眼鏡「は?」 予想外の騒音というのは人の意識を奪うものだ。 突然の哄笑に男は目を丸くした。それからぱちぱちと瞬きをする。見事な口上への拍手と同じ。しかしそれもまた、同じだけ。 表情はみるみる険しくなった。 侮られたという激昂が面を染める。 がたん。 何度目かの立ち上がる音。襟元の締まる感覚。「口を閉じろ。」 「俺はマフィアとは違う。お前たちとは違う、」 「同じにするな!」 それは男にとって侮辱であり、侮蔑であり、屈辱であった。 暴力を好む野蛮人だと思われるのも、悪党と形容されるのも、マフィアと同様に扱われるのも、何もかも。 (-69) 2023/09/28(Thu) 8:40:45 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「あはっ」 身体の下に震えを感じて男は笑った。やっぱり愉快そうだった。声ばかりは無邪気だった。 悪意なく他者を貶める、幼い子どものする笑い声だった。 一通り満足したらしい瞳が貴方の表情を確かめる。 悔しそうな様は心地いいらしい。偽物の上下関係を確かめるような暫しの間があるだろう。さて、と次の行動を考えつつ、最初の目的に立ち返る間だ。 この間は隙である。 離れた空間を利用して頭突きをするなり、自由な足で蹴飛ばすなり─────反撃をするなら、通るだろうが。 (-70) 2023/09/28(Thu) 8:51:05 |
【秘】 アリソンに捧ぐ鐘 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「なにが違えんだよ、言えよ、ほら定義してみろ、学校出てんだろ!?」 ぎりぎりと締めあげられながらも、かはは、と哄笑を続ける。 「おめー法律によって許可はされてない暴力を 抵抗できない相手にふるってるよなァ、 相手を脅してよォ」 「お前が一番知ってんだろ? ヤってんだからさぁ」 それは間違いなく侮辱であり、罵倒だ。 ──そして、事実だ。 「何が違うか、 何が同じか、 ちゃんと確かめろ、今、なあ!」 (-71) 2023/09/28(Thu) 9:09:38 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ息を整えている間に 貴方の方も手が止まって、考えているのが伺えた。 ――今だ 頭を軽く振りかぶって その額へと頭突きを喰らわせようとする。 当たり、怯んだのであれば 少しでも自分の身体から距離を取らせるべく 右足で腹を狙って蹴り飛ばそうとするだろう。 (-74) 2023/09/28(Thu) 9:25:20 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ男は信じている。 自分の信じる、正義を信じている。 それは酷く盲目的な様だ。酷く独善的な様だった。 この世で正しいものはひとつだけ。それは法である、という排他的な思想。警察とはそれに従うものであるという圧倒的な従順さ。 それがこの男を構成するほとんど全てだ。 全く全て、ではなく。 瞳に浮かぶのは暴力への高揚ではない。単に苛立ち。誇りを傷つけられたことへの厭悪。 「お前のような人間を」 「一時でも警察だと思った俺が、馬鹿だったよ。」 そこからは。 肉を撲つ音。 骨の軋む音。 貴方に器具を握らせる声。 共同作業だ。自らの爪を剥がさせたり。 それでも貴方は笑っていただろうか。 血と汗と涙に塗れても笑っていただろうか。 少なくとも、きっと。 男はきっと、笑っていたんだろう。 (-78) 2023/09/28(Thu) 10:13:19 |
【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ口元が“N”の形を作った ────お前たちは違う。 それはこれまでも繰り返されてきて、これからも繰り返される否定。 しかし、その唇から音が発されることはなかった。 絡め取るように回される腕。それから柔らかい感触。 しまった、と思った時にはもう遅い。内側の粘膜にまで触れられ、それが口付けであると遅れて知る。 勝ち誇ったようなターコイズが近くで細まった。のを、見て。 男は、 その首を絞めた。 何よりもまず嫌悪。背筋から項までが総毛立つような不快感。その次に焦り。何かが仕込まれてやしないかという恐怖。油断した。まずかった。マフィアとはそういう生き物だ。 舌に噛み付くなんてそれなりの高等技術は思考に及ばない。まず飛び出すのは手。片手で貴方の首を押さえつけて絞めあげ無理矢理引き剥がそうとする。これは男の腕力だ。通常なら負けることはないだろうが。 (-80) 2023/09/28(Thu) 10:56:12 |