人狼物語 三日月国


222 【身内RP】猫様としもべの夢【R18G】

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【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

赤くなった頬も、上がる吐息も。乱れた髪も。
若草色の視線が合うのも。
愛でられるように撫ぜてくる指も。
流石にこんな状況になってしまえば、自身の中でも何かを感じずにはいられない。

「っ、……、
すきに、って」


此方も散々追いかけ回していた状況だ。
吐息は荒く、顔を真っ赤にさせ。
このままどんな願いをも叶えさせてくれるか、とも。
考えてしまうかのような。想像が過る。

けれども状況が状況だ。内心鳴っていた心臓を隠す様にして。

(-0) 2023/09/04(Mon) 0:31:53

【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

「だから」
 浴衣の袖を通し、
「先に浴衣を」
 そのままあなたをコロンと回し、
「着ろ!!」
 もう片方の袖に通して。

貴方を起こし、整えて。そのまま帯を通す。
(-1) 2023/09/04(Mon) 0:32:42

【秘】 ご主人様 マオ → しもべ レグナ

「んっ」 
スッ
「あっ!?」
コロン
「もっ……」
スッ

もっとやさしく着せんかい……


そこにはあっという間に、紺の浴衣を纏ったマオの姿。
すこしだけ不服そうにしながらも、乱れた髪を整えている。

「帯はすこしゆるくしてくれ……しめつけはいやじゃ」

思い通りにじっとしない気まぐれ猫気質の男が
ようやく大人しく着つけられたのだった。

(-2) 2023/09/04(Mon) 4:42:58

【秘】 ご主人様 マオ → しもべ レグナ

「どうじゃ、これで良いか?」

その場でくるりとまわって見せる。
黒髪に浴衣が合うとはよくいったものだ。
全身まとまりのある色で、いつもより落ち着いた印象。
髪の隙間から覗く若草色の瞳が、より明るく際立ち
夜空の月のようにさえ見える。
黙ってすましていれば、誰も気まぐれ我儘やんちゃ猫じじいとは
思わないんだろう。黙っていれば。

「褒美はなにが良いか考えたかの、レグナ」

着せてくれたらあげる約束は忘れない。
軽い口約束だって、マオは必ず守る。
(-3) 2023/09/04(Mon) 4:49:49

【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

「あんたが着せろと言っておいて逃げ回るからだろうが」

櫛があるなら髪を整えるのも手伝っただろうし、
帯を緩くしろと言われれば、はいはいと言いながら緩くした事だろうか。
着せ方は強引だったが、きっといい感じに整った。

(-9) 2023/09/04(Mon) 14:19:03

【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

「ああ。……良く、似合ってるんじゃないか。」

あなたがくるりと回れば、ひらりと浴衣の裾が揺れるのが見えた。
全体が暗くまとまっている中、覗く若草色が映え、
実際良く似合っていると感じた。
……この猫の様な男が、綺麗な姿である事は、認めざるを得ないのだ。

「褒美……」

そう言われれば、揶揄われる予感を感じてか少しだけ言い淀む様にして。
けれども、あなたの目を見て告げる。

「……花火ってやつが、したい」
「どっかで聞いたんだよな。これからの日々が続く様に願うのなら、社近くで花火をすると良いって」
「俺も、やった事ないし……ちょっと、興味あって」
「あんたが火、嫌いじゃなけりゃだけど」
(-10) 2023/09/04(Mon) 14:19:31

【秘】 ご主人様 マオ → しもべ レグナ

「そうじゃろう美しいじゃろう……惚れなおしたか?」

浴衣の袖をつまんで口元を隠し、冗談めいてころころと
お上品な笑い声を零してみせる。
くしゃくしゃだった髪は、櫛でととのえられてふわふわだ。
目元はさぞかし機嫌が良さそうに細められている。

明日はこれを着ていくと決めた。

「……花火、か」

それがしもべのほしい褒美らしい。
あからさまにぱちぱちと瞳が瞬いて、じぃと見つめ返す。
からかうような空気は感じられないけれど、今まで欲深い人間のお願いばかり聞いていたこともあって、ぼんやりと不思議そうに首をかしげ。

「それは、わしと花火がしたいと言うておるのか?」

これからの日々が続く様に願う。
誑かすだなんだ人に言っておいて、レグナだって
なかなかな甘言を吐いているような気がするのは。
己が自分のことしか考えていないせいか。

(-11) 2023/09/04(Mon) 17:09:47

【秘】 ご主人様 マオ → しもべ レグナ

「花火はわしも好きじゃ。でかいのしか見たことがないが」

毎年祭りで上がる花火が、山の頂上からよく見えるのだ。
マオはそれを毎年のんびりとひとりで眺めるのが好きだった。
水は大層苦手だが、火は平気らしい。

……わしにおねがいする褒美、それでいいのか。

 同衾したいとでもいうと期待しておったのに」

冗談。耳元で囁いたくらいで赤くなるような男が
そんな大胆な褒美をねだるなんて、ひとさじも思っちゃいない。
思っていないというのにわざと言うのがマオだった。
(-12) 2023/09/04(Mon) 17:12:21

【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

「悔しいけど否定はしねえ」

上品な笑いには、普段からそうなら手が掛からないんだけどな、等と。
整えた後はぽふぽふ、と。頭を撫でる事だろうか。
やわらかな髪の感触が心地よい。

甘言を吐いている自覚はあるのか、瞬いた瞳には、少し照れくさそうに零すものの。
確かに笑顔のまま、あなたの目を見たまま。言葉を返す。

「……そうだよ」
「意外に思ったか?」

(-13) 2023/09/04(Mon) 22:35:00

【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

「じゃあ、一緒にやりに行こうぜ。手持ちの奴」

大きな花火も見たことはないので、そちらはそちらで見たいとは思うのだけれど。
火が平気なら猶更。ちょっとした願掛けついでに、見た事のないものを、あなたと共有したい。それだけのつもりだ。

同……っ、
だからそれが誑かしてんだっての!!」

案の定そんな褒美の内容を聞けば照れた様子を見せる。
そういう所が面白がられる要因の一つだとは、理解してはいるのだけれど。
照れが勝つものは勝つのだからしょうがねえだろ、というのは本人の談。
(-14) 2023/09/04(Mon) 22:35:56

【秘】 ご主人様 マオ → しもべ レグナ


「レグナ、おまえ……」


突如、頭を撫でていたレグナの手を
獲物を狙うカマキリのごとく両手で捕まえる。
さっきまで飾り付けていた上品仕草が、吹っ飛んでいった。
流れるように、手袋の下にするりと指を滑り込ませて、ぎゅっと握ろう。

「やっとしもべとしての自覚がでてきたんじゃのう!」


挙句の果てには握った手を、すりすりと頬擦りし始める。
どうやらマオなりの喜びの表現らしい。いいことじゃ!

「意外どころか──おまえらしいのじゃ」

さらっと嘘を吐く。思わず聞き返したのは
花火なんて妹が喜びそうなものだから
家族とするのではないかと、考えたからだ。

(-15) 2023/09/05(Tue) 0:19:51

【秘】 ご主人様 マオ → しもべ レグナ

「……いいぞ。おまえがそれで……、
後悔しないならな


マオに花火なんて持たせたら、惨事が起こること請け合い──
だけど今更だめといっても、もうおそい。
大きな花火もさぷらいずで見せてやろうかと、密かに考えながら。

「初心なやつじゃ。おまえのさっきの言葉のほうが
 よっぽど、たぶらかしというのではないのか」

一緒に願掛けのために花火をしたいなんて、マオには到底思いつかない系統の。
いつもより一層にんまりと笑いながら、レグナの瞳を覗き込む。
なんだか瞳をみつめるのが癖になっている。


「祭りが楽しみじゃ」
「明日はわしが迎えにきてやろう。いい子で待っているのじゃぞ、レグナ」
(-16) 2023/09/05(Tue) 0:41:07

【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

手を両手でがしっと捕まえられ、ぎゅっと握られれば少々驚いた様に「うわっ!?」と声を上げる。
そうして笑顔ですりすりと頬擦りされれば、今度はこっちが何度か瞬きをする番だ。

「……はは。そこまで喜ばれるとは思ってなかったな」

しもべ扱いにはもう慣れたものだから、
そこには突っ込まないけれど。

吐かれた嘘には、恐らく気付いていない。
そこで名前を出したのがアリアでなく、マオなのは。
何だかんだであなたに愛情を持っている証なのか。

(-18) 2023/09/05(Tue) 16:09:33

【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

「……覚悟はしてる」


予想できないわけがないので、それは承知の上だ。
とりあえず
火事にはならない様
気を付けないとと思った事だろうか。

誑かしに関しては「そうか?」と。
自分では無自覚な方向に誑かしているかもしれない。
今度は瞳を逸らさず、そちらの方を見つめ返す。

「ああ、楽しみだな」
「……あんたにいい子でって言われるのは、何か複雑な気分だが。
 ちゃんと待ってるから、時間通り迎えに来いよ?」
(-19) 2023/09/05(Tue) 16:10:16

【秘】 ご主人様 マオ → しもべ レグナ

「人間がマオ様からほしがる褒美といったら
 長寿のご利益がほしいからとか
 この美しさと可愛いさを堪能するため
 同衾したいが当たり前と思っておったからの」

さっき期待していたのはこのせい。
仙人、もとい神仙様にはそんなご利益があるとかないとか。
求められることが好きゆえ、本人は喜ばしいことなのだが。
レグナがどう思うかは考えていない。

「おまえのお願いは、かわいいもんじゃの♡
 レグナがマオ様大好きというのがわかったぞ」

相変わらず自己肯定と自尊心だけはでっかかった。
嬉しいので、もうひとつ褒美をやろう、とそっと近づき
自分の横髪を耳にかける仕草をして

にちゅ、触れるだけの口づけをしていった。

(-20) 2023/09/05(Tue) 17:54:51

【秘】 ご主人様 マオ → しもべ レグナ

「では、また明日じゃ」

当日にも浴衣を着せてもらわないといけないし。
もちろん、と返事をひとつ。

マオは約束は守るが、それ以上にきまぐれだ。
夜中に窓から侵入して早めにくる確率は高い──
窓はきちんと鍵をしめておいたほうがいい。
(しめようが何とかして入っては来そうだが)

ひとまず今は一旦、山に戻ることにした。浴衣のまま。
脱ぎ散らかした服を回収し、アリアに一声かけて。

「今日のお兄ちゃんは大胆だったぞ♡」という
余計な一言も添えて、帰って行くだろう。
(-21) 2023/09/05(Tue) 18:00:31

【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

「……
同衾は置いとくとして。

 長寿、この年ではあんまり考えたことがないからなあ……」

長生きしたいという気持ちはあるにはあるけれど、
そんな発想は思い浮かばなかったのか。
……というか、同衾にも積極的に応じていたのかと少々複雑そうな気持ちになっているかもしれない。

「もう一つ?」

とほんの少しだけ首をかしげたところ、
頬にやわらかな感触が軽く触れて。

(-22) 2023/09/05(Tue) 21:32:35

【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

「……、……!?」

そうやってぽかんとしている内に、挨拶を忘れたままあなたを返してしまう事だろう。
鍵は閉めておくつもりだが、朝起きた時にあなたが既に腹の上で寝ていたりしそうだ。

余計な一言に対しては、アリアはへえ〜という顔をするが、一方の兄の方は変な事吹き込むな!!とツッコミを入れる事だろうか。

――こうして、祭りの前日の陽は暮れていく。
(-23) 2023/09/05(Tue) 21:34:11

【秘】 おなかのうえ寝 マオ → しもべ レグナ


──次の日の早朝に近い深夜。

あやしげな影が、ゆらりと窓の隙間から入り込んだ。
鍵をしめていても仙人のピッキング秘術で入り込む
まるで盗賊のような腕前。

「レグナ〜……」


お祭りが楽しみなのと、暇なのと、構ってほしいのと……
仙人とは思えない欲深さ。
だが、当然彼は寝ている時間。傍らでしばらく寝顔を観察し
ほっぺたをもちもちし、起きろのオーラを送るが
やがてそれもすぐに飽きて布団に潜り込む。

「たまには起きててもよいじゃろが……」


もぞもぞ。上に乗っかり、レグナのお腹の音を聴きながら
そのまま、すやすやとねむりにつくのであった。
(-24) 2023/09/05(Tue) 22:22:15

【独】 しもべ レグナ

「……ん、あ……っく、」


これは、マオが去った後の事。
両親も妹も寝静まり、深夜の事。

レグナは一人。
自室で、レグナ自身を慰めていた。

「は、………、く、……ぅん」


それも。先程散々された事を思い出しながら。
つまりは、マオの事を考えながら。

指が先端をなぞる。
それがマオの指だったなら?

抑えた筈の自分の声が耳に響く。
レグナと自分を呼ぶ猫なで声が重なる妄想をする。

竿を握り、上下に擦る。
……それが、マオの体内だったのなら――?

(-25) 2023/09/06(Wed) 0:26:00

【独】 しもべ レグナ

「―――ッッ、!」

「っ、は……はぁっ、はー……」

白い熱が手の中に溢れていく。量が多い気がする。
最近溜まっていたせいか、それとも。
想像したのがマオだったから?


荒い呼吸を漸く整えた後。

「……あ〜〜〜〜〜…!!!!!!」
「よりによって、マオで抜いちまった……………」

この惨状をマオに見られたら何を言われるか分からない。
レグナはすぐに片付けと消臭と諸々に取り掛かったとか何とか。
(-26) 2023/09/06(Wed) 0:26:33

【秘】 しもべ レグナ → おなかのうえ寝 マオ

レグナはすやすやと眠っている。
中々眠りは深い方の様で、ほっぺたをもちもちしようと、起きろのオーラを送ろうと、起きようとしてこない。

「……うーん……」

おなかのうえに乗られれば、若干の寝苦しさを覚えたのか。
そんな寝言の様な声を出して、けれどもやっぱり起きることはない。
或いは、以前は起きていたが慣れてきたのかもしれない。

(-27) 2023/09/06(Wed) 16:35:45

【秘】 しもべ レグナ → おなかのうえ寝 マオ

そうして夜は明け、朝。祭りの日の当日。

「──だーかーら、」
「寝てる間に勝手に入ってくるなっていつも言ってるだろ!!!」


先に起きたか、後に起きたか。
どちらにせよ起きた時におなかのうえに乗っかってるあなたを見れば、恐らくこれまでで幾度目かのそんな台詞をあなたに告げることだろう。

ちなみにアリアはすっかりこの様子に慣れており、「あ、マオさん!おはよう」と普段通りの挨拶を交わした。
(-28) 2023/09/06(Wed) 16:36:31

【秘】 ご主人様 マオ → しもべ レグナ

「ん……レグナ……おはようなのじゃ〜」

いい気分で眠っていたマオのほうが、起こされることになった。
おなかに抱きついたまま、寝ぼけ眼でむにゃむにゃと顔だけそちらへ向け

「朝から声がでかい……良いではないか、減るもんではないし……
 なにかやましいことでもあるのか〜?ん?」

あとでベッドの下やゴミ箱の中を漁ろうかと目論みながら。
アリアにおはよう〜とのんびり手を振る。
マイペースにおなかのうえで二度寝を決め込もうと顔を埋めた。

「レグナが恋しくなったのじゃ


くぐもった声がする。
(-31) 2023/09/06(Wed) 19:03:29

【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

「おはようなのじゃ〜、
じゃない!

 ったく、時間通りにとは確かに言ったが、
 何時間前だと思ってるんだか……」

やましい事は……実の所あったりするので、
漁られるとちょっとまずい。だが、あなたの魂胆を知る由はない。

「……そう言えば許されると思って」


思っているだろう。それで多少なりとも言い淀んでしまうのも自らの甘い所だと、分かってはいるのだけれども。

早々にぱたぱたとリビングに駆けていったアリアには、軽く手を振って見送って。
時間まではまだある。しょうがないなとあなたの頭を撫でて、暫くのんびりしている事にした。
(-33) 2023/09/06(Wed) 22:01:41

【秘】 ご主人様 マオ → しもべ レグナ

「もちろん、思っておる……が、……恋しかったのはほんとうじゃ」


ぼそぼそと尻すぼみになりつつ、味はしめているようだ。
くすくすとご機嫌に笑いながらおなかに頬擦りして
レグナの体温と、髪を撫でる手の感触でうとうとと
しあわせで心地の良い二度寝をしばらく堪能する。

マオは寝ている時だけは、たいへん静かであった。

(-34) 2023/09/06(Wed) 22:52:36

【秘】 ご主人様 マオ → しもべ レグナ

そうしてやがて、起きたあと。
先ほどの、のんびりとはうってかわってドタバタとした準備が始まる────。
やれメシをくれだの、風呂に入れてくれだの、浴衣を着せてくれだの
マオのさまざまな命令がレグナに襲い掛かる!

「レグナみてくれ。今日はぱんつを履いてきた」


唐突に裸チャイナ状態で捲って見せてきたと思えば
履いてないほうがまだマシと思えるほど際どい下着だっただの。

「それとな、おまえに似合いそうな浴衣も新しくもってきたのじゃ!」

どこぞのサンバでも躍るのに似合いそうな
黄金の浴衣を渡して来たりだの──
もちろん、目論んでいたレグナの部屋漁りも忘れない。
ガサゴソとゴミ箱をあさり、ベッドの下に頭をつっこんだり
棚を散らかしたり。

そんな嵐が、出かけるギリギリまで続いたという。
(-35) 2023/09/06(Wed) 23:02:25

【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

寝ている間はゆっくりのんびり、平和な一時を過ごしていた――のだが。

マオが起きてからはてんやわんや!!
飯食ってないのかよ!だとか、こういう時ばかり風呂入りたがるのかとか、浴衣に関しても大人しく着させてくれなかったりだとか。
勿論下着に関しては、

「こら!!!見せびらかすな!!!!!」


と捲った裾を急いで閉じてないないした。
それはもう、勢いよく。

黄金の浴衣は丁重にお断りし、用を足している間に部屋をめちゃくちゃ漁られ、相当焦った様子でそれを止めたり。
嵐を巻き起こしている内に、時間はいつの間にか過ぎていて。

(-36) 2023/09/07(Thu) 0:55:53

【秘】 しもべ レグナ → ご主人様 マオ

「ああもうほら、早く行くぞ!」

マオの手を引っ張る様にして、アリアも一緒に家を出て。そのまま祭りの会場まで向かえば。
既にいくつか屋台が建ち、まだ人はまばらながらも賑わっていて。

祭囃子を駆け抜けていく彼女を「迷子になるなよ」と見送り、そうして今に至る。

「……といっても、俺も始めて来たからなあ。
 何があるのかよく分かってないんだよな……
 とりあえず何かしたり食ったり、しに行くか?」
(-37) 2023/09/07(Thu) 0:56:09

【秘】 ご主人様 マオ → しもべ レグナ

カラコロと、のんびりした下駄の音がレグナの少し後ろをついていく。

「……………知らん、お前だけで行け……」

マオは、せっかくのお祭りにきたというのに不貞腐れていた。
原因は、自分が選んだ黄金の浴衣を着てもらえなかったことか(あれから後でほんのすこしまともな空色のものを勧めたりしていたが)
部屋を漁ってなにかをみつけたせいか、止められたせいか。
いろいろ思い当たることはありそうだった。

日が傾き始めたものの、まだ村は明るく、提灯の明かりがほんのりと照らされた空間に、全身黒はよく目立っていた。

浮かない顔で歩いていたせいか──14.「あなた神仙様ですよね!?」マオ信者がたくさん押し寄せてきて巻き込まれそうになる。vil
(-38) 2023/09/07(Thu) 4:43:45