人狼物語 三日月国


129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】

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アルレシャ白昼夢 アルレシャ

アルレシャは、誰よりも先に、処刑室へ。
(a0) 2022/03/05(Sat) 21:34:34

【人】 白昼夢 アルレシャ

さて。
誰よりも早く処刑室で待っていた最後の狼は、手に軍用ナイフを一つ握っていた。
指先で刃を少しなぞる。薄ーく皮膚が切れる。これは幻ではない。

「僕はな」

人が増え、大体揃ったかというタイミングでいつも通りの声色で紡ぎ始める。
ゆっくり、笑いかけてくれた世捨て人ハーミットに近付いていく。

「僕は死ぬのがとっても怖い。治るとしても。でもこうして死ぬと分かりきっていると」

にこり、とハーミットに笑いかけて。
その腹に、ナイフを突き刺すだろう。ずぶずぶと埋めるように。


「なんでも出来そうな気がする。
暴れ足りない


もしハーミットが傷を受けてくれるなら、ナイフを引き抜いて出入口付近に突き飛ばしにかかる。塞ごうとするように。
その傷は、即死はしないだろうが、放っておけばじわじわと命を蝕むものだ。 [▽]
(2) 2022/03/05(Sat) 22:12:13

【人】 白昼夢 アルレシャ

「最後の見せものだ!俺と踊れよ!」


声を張り上げる。
途端、アルレシャの周囲足元から
ドレスを焼くような炎
が噴き上がる。
一拍後、頭上に高く手を掲げる。
琥珀の礫
を呼ぶように。

処刑というより、これは討伐だ。
処刑室をステージとした、この狂った狼を殺してみせるといい。
(3) 2022/03/05(Sat) 22:16:17

【人】 白昼夢 アルレシャ

>>5 隠者ナフ

「だって、お前、俺が暴れるの見たがってたじゃん」

そこで転がっておけば、出入り口付近なんて絶好の場所で見物客になれたのにな。
でも、刃が返されるのは嫌ではない。するりと避けて、ナイフ握るその腕を掴もうと。あわよくば、ナイフさえも取り戻してしまいたい。

「……俺さえも?」

何もない、というならば。
俺がここに在ろう。お前を傷つけよう。

腕を掴むのが成功していても失敗していても、貴方の足を払うように蹴る。もし転がりでもするのなら、その血が滲む腹につま先蹴りでもお見舞いしたいところ。
(7) 2022/03/05(Sat) 22:53:39
アルレシャは、見様見真似の琥珀の雨を。室内に残る全員へ目掛けて落とす。
(a8) 2022/03/05(Sat) 22:56:14

アルレシャは、処刑室の外から遠距離で攻撃されたとて、文句を言いはしない。
(a9) 2022/03/05(Sat) 22:56:50

【人】 白昼夢 アルレシャ

まるで慈悲のように奪い取れたナイフ
みじめさを覚え、
舌打ちをひとつ。
足払いの効果が薄いと手応えで分かれば、距離を取るナフからは視線を外した。あれをやるべきは今じゃない。

留まるのも仕方ない、恰好の的だ。強い弾が足元を抉るのは、そう考えてナフとは逆に飛び退く直後。

着地と床を踏みしめる足、を見計らったように身体に刺さっている5本のナイフ。いくら目がよくとも、見えないんじゃどうしようもない。
時を飛び越えるお前が一番苦手だ。

左腕に二本、左肩に一本、右腕に一本、脇腹に一本、を受けた。素早くスカートのベルトに軍用ナイフを刺し通し、右手で三本、左手で二本のナイフを引き抜いた。


痛い、痛い痛い痛い怖い死にたくない、まだ死なない、まだやれる!


[▽]
(19) 2022/03/06(Sun) 1:12:51

【人】 白昼夢 アルレシャ

ーー本物には叶わない、美しさも威力もだ。
少なくとも、自分を白昼夢何もないと知っているアルレシャにとってはそうだ。
たくさんの降り注ぐプレゼントに見惚れかけて、ナイフ五本を持ったまま体勢を低くした。
そのまま、全員に肉薄するくらいの勢いで縦横無尽に駆け回った。さて、一旦琥珀が撃ち尽くされるまではどれくらいかかるだろう。

スピカがナイフを投擲してきたのはその最中だろうか。 走り回る小柄に当てられるのならば、成長を祝わねばなるまい。
兎も角、これは勿論スピカにも近付く。攻撃というよりは、ぐいっと顔を近づけて。

「その言葉は本物か?ただの少女め」


シェルタンの言葉を揺らがせるように。笑い混じりに。慈しむように。
英雄ではなく道端の少女に接するように。ただそう言葉をかけた。尤も、当然のことこれはただの言葉だ。何の力もない。

そうして、足は悪魔の元へと。
射貫け、と命令さえたそれに追尾機能はあるだろうか?あれば、避けるのに苦労するかもしれない。が。
左手で持った分の二本のナイフを、投擲するには近すぎるほどの距離で、叩きつけるようにシェルタンへぶつけるだろう。
(20) 2022/03/06(Sun) 1:13:26

【人】 白昼夢 アルレシャ

血の匂いがする。自分のものなのかそれとも近くまで来た狂人のものなのか。
白銀の刃が己のナイフを止めるのを見る。拮抗、はしない。すぐさま手を離すからだ。

アルレシャは銃が好きだ。
だがアルレシャの戦闘スタイルは実のところ、銃撃戦向きではない。
シトゥラとの模擬戦であっさりとナイフを生成したり。
狩人に阻まれた際に手榴弾を投げつけたり。
スピカに看板を落としたり。
こうして、ナイフを振るったり。


アルレシャは、近接格闘術寄りのスタイルをしている殺せるなら何でもいい


向けられた賞賛と槍。
いつもならば軽口の一つ、わざとらしい猫かぶりの歓喜なんてものを返すんだろうが。何も言わずに悪魔を見た。
そこには悦すら伴わない純粋な殺意しかない。

ナイフを手放して空いた左手で槍の柄を掴み、勢いをつけて引っ張ってしまおうか。シェルタンの体勢を崩してやろう、と。
もしそれが叶えば、動きが制限されるのは自分よりもナフの方かもしれないが。なんせ、間に割って入っているんだから。

叶っても叶わなくても、ここに長時間足を止めてはいない。
ーーー演者はまだほかにもいる。
(28) 2022/03/06(Sun) 20:44:18

【人】 白昼夢 アルレシャ

数秒は動きが止まっていただろう。その間に、そんなに威力の重たい弾を連射できるかどうかは分からないが。
弾が撃ち込まれている方向に、右手に持っていた三本のナイフを順に全て投げつけた。狙いは大まか、盾に守られるも構わない。牽制じみた動き。

そしてまた足を動かそうとして、出口付近へ向かった姿を見て速度を落とした。
スタミナはない。動き続けてはいられない。

出ていくなら早く出ていけ、そういう目をした。
して、ーー目を背けるのが一瞬早かったかもしれない。

「がっ……!?」

斬りつけられるはいい。そんなもの急所に当たらなければ。だから既に多めに攻撃を食らっている左腕を犠牲にしていなそうとした。
致命的なのはもう一つの方だ。
ばち、と走る痛みが頭の中に
恐怖
を思い出させる。
動けなければなすすべがない!


……貴方に近い場所。
ぎり、と歯を食いしばって暫し硬直する狼がいる。

動けぬ間も無防備ではない。
手の中に鉄製のスコップを出現させて、殺気も顕わに方々を威嚇している。
(29) 2022/03/06(Sun) 20:44:55

【人】 白昼夢 アルレシャ

隠者がスコップを見ていないのは
見れば
わかる。
かといってそのためだけに一旦これを消すのも、ベルトに刺したナイフを抜き直すのも愛銃をとるのも、全て無駄に思えた。
だから、この痺れて動かない左腕はもういらない。
身体を揺らすように動かし、煌めく銀閃の的をそこに集中させる。
声には答えない。答えるだけの余裕はない。
白い髪が見える。俺のリボンの効果と似てる。


そちらに目を使っていれば、どうしても他への注意は疎かになる。
気付いた時には銃声と大腿に感じる衝撃があった。
何発かの銃弾が皮膚と肉に穴をあける。
退いた少女もまだ油断はできない。それ以上何を言うこともできない。
それでも気は配っていなければいけない。

目が足りない!障害物もだ!
その場にいる者は、狼の背後に揺らぐような戦場の風景を見るだろう。赤い空、崩れた瓦礫と焦げた跡。

ぶつん、ぶつん、と脳から悲鳴が聞こえて、それらはすぐに消えてしまうのだけど。
鼻の奥に鉄錆の匂いを感知する。

そうして、腹の中心に熱を感じた。
じわ、と溢れ流れる血は即死には至らないが。

「……ッ!!」

まだ終われるか!!

足を踏み出すたびに血を流しながら、スコップを狛犬目掛けて縦に叩きつけようと。
(34) 2022/03/07(Mon) 0:16:29

【人】 白昼夢 アルレシャ

手応えがあった。しかも、強めのだ。
それでも生死を確認する余裕はない、まだまだみんな動いている、確認は後。
少なくともぐったりと転がった『それ』を、邪魔だと言わんばかりに蹴り飛ばし、て。

迫る気配に気付いたのはその後だ。
胴体を横薙ぎにする様にスコップを振り回しつつ、振り向いたときには間近にその指があった。

それは、しっかりと、緑色の髪を通り過ぎて頭に触れることが叶ったのだろう。

ーーー脳が揺れる。ぐわんぐわんと、常に張り詰めていて、その上たった今酷使している脳味噌が。

れ 
(38) 2022/03/07(Mon) 2:02:48

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 蒐集家 テンガン

爆風。轟音。硝煙と土煙、崩れた瓦礫。
不明瞭な怒号。身を縮こめて息を殺すすぐ側を、何度も何度も通り過ぎていく敵軍の足音。
合わぬ歯の根を顎の骨ごと押さえつける痛み。
冷や汗が滲む気持ち悪さ。
恐怖、とまぜこぜの高揚。


吐き気。

「生きて帰るとは腑抜けた奴だ!」「恥を知れ、無傷など!」
記憶がこびりついて何度も何度も壊れた再生機のように。

目眩、頭痛。

死にたくない、
死にたくない!


遠くの爆発音。味方は敵軍の群に特攻したらしい。
あれは褒められるんだろうか。

砕け散ってもう拾い集めてももらえなかろう。

死にたくない。

いやだ、

いやだ、
いやだ!!


どうしてみんな死ねるんだ。
こんなに必要ない俺が隠れているのに。
こんなに必要ない俺だって死にたくないと思うのに。

こわい。 なにもかも。
(-7) 2022/03/07(Mon) 2:04:53

【人】 白昼夢 アルレシャ

「ぁ、」


「あ
あぁ
ぁあ
ぁあぁ゛
ああ゛ぁ゛あぁ゛!!!」



ーーー処刑室に、絶叫が響き渡った。
(39) 2022/03/07(Mon) 2:07:30
アルレシャは、スコップを保てない。
(a14) 2022/03/07(Mon) 2:07:41

アルレシャは、喉を曝け出して頭を振り乱すだろう。
(a15) 2022/03/07(Mon) 2:08:14

アルレシャは、今までの挙動は嘘であるかのようにーーー、ただ、取り乱してなりふり構わず暴れる。
(a16) 2022/03/07(Mon) 2:09:14

【人】 白昼夢 アルレシャ

スコップが当たったのかも、もうどうでもよくなっていた。意識すらできなくなっている。
聞こえる声はある、意味を噛み締める力が今はないだけで。
その言葉の真意を、その笑みの意味を、今は捉えられないだけで。
向けられたもの自体は、分かるのだ。
暴かれて役を繕えなくなった惨めな自分、という形で。


尚も暴れようとしたその腕に鎖が巻き付く。痛い、よりも混乱が勝った。余計に腕を振るおうとして肉が千切れ、血が落ちる。それでも振りほどくほどの力は残っていない。
この身は捉えられる。味方をしてくれた世捨て人物好きの腕の中へ。

「……ハー、ミット、」


涙声がほんの僅かに仲間を呼ぶ。そうして崩れ落ちたのを確認する数秒、蜃気楼アルレシャの動きは止まった。
血だまりに沈む姿を見る。
少しだけ息ができた。

お前が、俺の死を確認する前に、死んでよかった。
あのなにも思わない目を、俺に向けないなら、本当によかった。
お前だけが知っている、死より上回る、俺の怖いもの。


止めていた動きは、近付く少女により再開される。
死が怖いに変わりはない。気遣う言葉も意味が分からない。今は自分の処刑で、いいか悪いかなんて関係がないだろう!

掴まれそうな手をめちゃくちゃに振り払い、隠者の死体を蹴ろうが踏もうが、後ずさる。
被弾してまともに動かない足を引きずるように。揺れたままの脳が眩暈を起こし、途中で崩れ落ちて、それでもなお。

そうして、スカートの中に手を差しこみ。震える手で愛銃を取り出した。
最期まで。最期まで、幕は下りない。

役は投げ出せない。役割は全うしなければいけない。
抵抗の姿勢だけはやめることがない。
依然、死にたくもない。


ーーー遠くの部屋から近付く気配に、気付きなんてしないまま。
(44) 2022/03/07(Mon) 3:44:00

【人】 白昼夢 アルレシャ

「来るなよ、」


英雄がゆっくりと己を追い詰めに来る。
正義を振り翳した力あるものが己を屠ろうと近付いてくるのだ。
いつもならもっと力を抜いてしなやかに構える銃だが、震える手で真っ直ぐ、愚直に向けるしか出来ない。
そして、二発。引き金を引く。正直、照準は的のどこかに当たればいい程度。殺すためとは言い難い。

「来るなよ!」


どうせその反撃しないのは余裕ぶってるんだろう。
無様な俺を見下してるんだろう。
出来るくせにすぐ殺さないのはその証拠じゃないのか。
来ないでくれよ、見ないでくれ。
お前の憧れるアルレシャ様のままでいさせてくれよ。


近付いてきた分、とはいかないが。
なお、下がる。動かない身体を必死に動かして、生き汚く足掻く。
(46) 2022/03/07(Mon) 6:01:34

【人】 白昼夢 アルレシャ

声が聞こえた。自分を呼ぶ声だ。
それが誰かを判断するより早く、咄嗟に、銃口を向けて。

「………ぁ、」


それが誰か、を見た。

なんで来ちまったんだかなぁ。
この処刑室にいる奴は全部撃ち殺していいようにしたのに。
したのにさ。


引き金に掛けた指が、震えるだけで動かない。

……撃てないって分かってたから、来るなって言ったのになぁ。
(49) 2022/03/07(Mon) 22:14:49

【人】 白昼夢 アルレシャ

いつもより力が強いな、と、恐怖でぐちゃぐちゃの頭の片隅が思う。
どうして来た、何のために来た、お前も俺を殺したかったのか、この様を見にでも、

頭の中でぐるぐると回る思いは、言葉によって掻き消される。
ーーー迎えにだって。

……もう終わりか?

声にはならなかった。
怪我も失血も多いが致命傷はないし、

声にはならなかった。
このザマだけどまだ悲鳴は上がる。

声にはならなかった。
盛り上がりにかけるんじゃねぇの、こんなんさぁ。

声はひとつも出て来やしない。

震えるばかりで何の抵抗もできないまま、脳が声に撫でられる。
歪な魚は安らぎを知らない。張り詰めた脳が緩む感覚を知らない。
ただ、それはこの機械と眠ったときによく似ていた。

額への口付けまで貰ってしまえば、あとはもう『眠るだけ』。
(53) 2022/03/07(Mon) 23:33:22
アルレシャは、愛銃によって、盛大に頭部から『
』を咲かせた。
(a19) 2022/03/07(Mon) 23:34:23

アルレシャは、上手く役をこなせただろうか。
(a20) 2022/03/07(Mon) 23:34:52

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

ーー貴方がどれだけ待った頃だろうか。決して短い時間ではなかったはずだ。

蘇生装置に防音機能はない。必要がないからだ。
だからきっと貴方の心臓には機械の鼓動が絶えず響いている。
その合間。

小さく、
小さく、
跳ねる音があり。
そこから、魚は呼吸と脈動を再開する。
その身体はまだ蘇生ポッドの中だが。
(-36) 2022/03/08(Tue) 1:56:54

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


あれだけあった身体の震えも、恐怖の残渣も、何もない。
ただただ『生きる』ということを再開し、『死』を通り過ぎた。

それだけのこと。
目が覚めるのはいつかさえ、分からない。

ーーー眠っている。貴方の寝かしつけた魚が。
(-40) 2022/03/08(Tue) 2:24:11

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


穏やかに、安らかに、呼吸と鼓動だけを続けながらそこにある。あった。
放っておいたらきっと随分と長い間そうだっただろう。

けれど、それはすぐに破られた。
ポッドの壁を二つ分隔てても聞こえてくるそのーーー異様な、叫び。

ぱち、と目を開ける。
職業病かもしれない。

飛び起きようとして、目眩。おまけにポッドの蓋を開けるのを忘れていた。

ガンッ!
カン、コン、トサ。


数回音がして、また静かになった。
今アルレシャはポッドの中で頭を押さえて丸まっている。
(-46) 2022/03/08(Tue) 3:22:55

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


すぐに静かになった。ので、無理して外に出ずとも良くなった。
頭を押さえたまま痛みに耐える。
そして、何故ここにいるのか、何が起こってここにいるのかを思い出そうとしてーーー、

「ぁ、」


近付いてきた声に気付いた。それが誰のものかも。
思い出すことを中断して、ポッドの蓋を開けようか。貴方にぶつからないように、内側から何度かノックしてから。

「……ポルクス………」

いつもより、ややぼんやりとしている様子で貴方を呼んだ。
(-48) 2022/03/08(Tue) 3:51:56

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


多分、おそらく。笑い声が聞こえていたら苦々しげに中から睨みつける羽目になっただろう。聞こえてなくてよかった。

ポッドの蓋が開く頃には頭から手は離し。
万全ではないながらも一応虚勢は張ろうとするのだが。


曖昧に笑う貴方の顔が見え、名前が呼ばれたら。
何だかそれもどうでもいいか、と。

頭がうまく働かないまま、いつもより随分すんなりとその両腕を受け入れた。背中、よりもちょっと上、首の辺りに自分の手も回し、片手は貴方の頭へ。

「……おはよう、ポルクス」

なんとも毒気のない声だったことだろう。
(-52) 2022/03/08(Tue) 4:29:42

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


分かってしまったとしても、どうせ今はこのザマだ。
200年近い人生の中で、これほど緩んだことはない。
そのくらい頭が働かないのだ。

だからこの先、アルレシャがいつも通りになるまで。
いつもよりずっと素直で、突き抜けた音がするはずだ。


貴方の驚きはわからない。いつもならよくよく見たり、自分の行動の珍しさに自覚的だったりするのだろうが。
特に何も不思議に思わないまま、貴方の笑い声を聞く。
何笑ってるんだ、と思いはする、いつものように。けれど、それに感じるのはいつもの釈然としなさよりも。
もっとよく聞きたいという淡い『なにか』だ。


擦り寄られるがままに擦り寄らせ、頭に回した手で何度か撫でる。
貴方が何をしてくれて、どんな思いだっただろうなんて、まだ思い出すに至らぬまま。


「………うん、?」

身体が離れるときはごく僅か、名残惜しそうな音すらしただろう。
それを自覚することはないが。

頬に添えられた手に、のんびりと自分の手を重ねようと。

ぼんやり、だ。うとうと、とも言える。
寝ぼけているか寝足りないのかは微妙なところ。
(-56) 2022/03/08(Tue) 5:21:53

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


貴方の思いは知らぬまま。
ぼんやりと頷いてしまうこともないままだ。


「ねむい」

肯定の一言。
一生の中で1番安らかに寝た。いや死んでいたのだが。
惰眠を貪る、ということの良くない心地よさに目覚めそうだ。
それを抜いても、ダメージの大きかった脳……精神において、うまく整理がつけられていない、というのもある。

貴方が笑っているなぁ、と思う。
貴方がずっと幸せに笑っていたらいいな、と思う。
それでも笑う理由は分からないままなのだけど。


「……うん?なに、ぽるく、」

す、と最後の一音を発する前に、唇は塞がれた。
何一つ抵抗する暇も、その気力も、そこに至るまでの理解もなかった。
ゆっくり瞬きをする。一回、二回。

悪くないなぁ、とぼんやり思った。
だから、引き剥がしも、文句を言いもしない。
(-59) 2022/03/08(Tue) 6:12:13

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


困った笑いに含まれるものを、普段なら見てればわかるかもしれないが、今はわからない。
貴方がこっちを見ているなぁ、と思いはするものの。

離れていく唇を追いはしない。
追う発想がない。

少しの間貴方の唇に視線を向けていたが、やがて貴方の顔全体へと移る。
どうして不思議そうな顔をしているんだろう。何か気に食わないことでもあったのだろうか。それにしては不機嫌さはなさそうだ、云々。
思考を回すための準備運動のように考えが巡り始めて、けれど、

「……ぁ、」

もう一度唇が触れれば、全て霧散してしまう。
それも、さっきとは違う。合間に息を継ぐ必要があるほど。
ぐ、と息が詰まる。のが、なんだか
気持ちいい、ような。


「…っは、ぁ、」


下唇を噛まれ、軽く肩が跳ねる。
やられっぱなしも性に合わない。一度だけ、自ら口を動かして音を立てた。


乱れた呼吸の隙間で、また頭を回すことを試みる。
なんでこんなことになってる?俺は生き返ったばかりで、こいつは待ってて、ここは蘇生室で、


「……ここじゃまずい」


ぽつ、と呟いた言葉は、それで本当に合っていたのか。
少なくとも、この状態の脳味噌で口に出せる、まっさらな本音であることは確かだ。
(-64) 2022/03/08(Tue) 8:19:20

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


漏れる声を聞いて、ちょっとくらいは反撃になっただろうかと認識した。
ぼんやりしたまま、薄く笑う。

唇が離れても感触と熱が残っている気がする。
性格と、ここではまずいと思ったのも相俟って、自分から求めることも押し付けることもないのだが。

重さ、と聞いてふと顔を上げる。
……脳がついていかない。

何故重さを聞かれたのかすらうまく理解できず、答える前には既に抱えられていた。
見た目通り、より少しは軽いかもしれない。
さほど健康的ではない故に。


「……ん」


いつもなら自分で歩くだのせめてこの運び方やめろだの言うのが容易に想像つくかもしれない。
でも今は、動いたら落ちるな、程度の思考しかない。
貴方の思うがままに、魚は貴方に運ばれていくだろう。
(-77) 2022/03/08(Tue) 16:26:07

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


いつもなら人の目がないかとか気にするものだが、今はそれもどうでもよく。
素直に落ちないように、身体を寄せた。


めっちゃ扉開いてる、の言葉に軽く顔を上げる。
珍しいな、とも思う。
どうしてそうなのか、はわからない。少し考えれば分かるんだけど、今はわからないまま。


ベッドに運ばれ、降ろされるタイミングで。
貴方の首に腕を回そうとする。叶えば、ぐいと引き寄せてしまおうと。

「お前と寝る」

酷く端的につぶやきながら。
(-87) 2022/03/08(Tue) 22:24:05

【秘】 歪な魚 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


びっくりした、と聞こえたから、びっくりさせたな、と思った。
けれど貴方の顔は笑っている。
ならまぁ、いいか。


相変わらず後頭部に添えられる優しい手の意味は分からない。以前よりは素直に体重を預けることはできているだろうが。
続いた、どうすればいい、してほしいこと、の言葉に、少しだけ黙り込んだ。

「………お前の音が聞きてぇかなぁ」

微睡みかけた、素直な意識で溢す言葉は、


「お前がそばにいたらそれでいいよ」

奇しくも、貴方がこの魚に望み続けたものと似た形をしていて。
それでいて、それよりもずっと淡い振動を奏でているだろうか。
(-99) 2022/03/09(Wed) 0:01:24

【秘】 歪な魚 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


分かった、と声がするので、少しだけ笑った。
言ってみてよかった、とも思った。
きっとそう思ったことは後で忘れてしまうが。


いつもはされるがまま、丸まるように小さくなるものだけど。
貴方の腕の中、胸元に自ら耳を寄せた。
鼓動が聞こえる。
ーー戦場では銃声が子守唄なんだ。静かすぎると眠れやしない。
近くで聞こえる、この鼓動が心地良い。


頬を撫でられる頃には、もうほぼ目は閉じかけていた。
あぁ、もう一度うまく眠れるだろうか。うまく眠れるといい、貴方がいるなら。

「……おやすみ、ポルクス」


言ったきり、そう時間もかけずにアルレシャからは寝息が聞こえてくるだろう。
いつかのように魘されることもなく、眉間に皺を刻むこともなく。安らかに。
死を待ったあのときのように。


目が覚めれば、きっといつも通りに戻っているのだ。
貴方が起きる頃には全て思い出して。
そうして、……貴方を何度か撫でてから、部屋を出ていくはずだ。
(-113) 2022/03/09(Wed) 2:27:19
アルレシャは、おはようも言わず、ロビーへ。
(a32) 2022/03/09(Wed) 4:00:43

アルレシャは、ピチねばは、いらない。
(a33) 2022/03/09(Wed) 4:01:00

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 狂信看守 エルナト

これは処刑も蘇生も終わり、一晩が経ったのちの無礼講の何処かの都合のいい時間。

『蘇生終わったよ、体調もいいかんじ。
お茶会する時間はある?』

貴方宛に、そんなメッセージが届いただろう。
(-116) 2022/03/09(Wed) 6:57:34
アルレシャは、トリュフvilぎりぎりちょこvilショコラパンケーキvilを頼んでみる。
(a34) 2022/03/09(Wed) 16:09:21

【人】 夢幻泡沫 アルレシャ

やってきたトリュフを口に入れた。
暫く黙り込む。


口の中のトリュフがなくなってから、ぎりぎりちょこもといカカオの塊も一欠片放り込んだ。
(61) 2022/03/09(Wed) 16:11:38