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【人】 司書 エルナト今日も見えない。 さて、本当に神隠しにあってしまったのだろうか。 彼女がいつも座っている席を見る少年の、 その瞳に何の感情が宿っているのかは、 誰もわかるはずもなく。 「テラ君は今日も偉いね。」 視線を、食事をするみんなへと向けた。 いつも通りに眺めよう。 (3) 2022/04/30(Sat) 22:04:27 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「ほうほう、ツバメが主人公の物語なのか。 確かに、私たちがここより外の世界のことを知るのは難しいものだからね。 知らない場所に連れて行ってくれる本は、とてもありがたいものだ」 次は私もその本を読んでみようか、なんて言葉をひとつ落として。 バラニも、出自の事情もあって自由とはあまり言い難い境遇であった。 実際に経験しなくともそれを為したような気分になれる本は興味を惹かれるものがあるのだ。 ▼ (-5) 2022/04/30(Sat) 22:11:37 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「ああ、それはもちろん! 怪物を退治するかの勇者のなんと素晴らしきこと……頁を捲る手を止める暇もなく読み終えてしまったよ。 楽しい時間だったのは間違いないもだが……夢中になりすぎて夜更かしに気をつけねばとも思ってしまうね」 目一杯に身体を使って楽しさを表現したと思えば、やりすぎてもいけないと自らを戒めたりして、バラニの表情はころころと忙しなく変化する。 あまり見上げさせてばかりいるのもよくないと思って、自らも椅子に座り少し考え込んで。 ▼ (-6) 2022/04/30(Sat) 22:12:40 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「ふむ、読みたい物語は…… そ、そうだね…… 恋の物語などが読みたい気分だ、今の私は。 何か、良い物語を知ってはいないだろうか、エルナトくん」 (-7) 2022/04/30(Sat) 22:13:45 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ「そうさ、僕達は皆籠の鳥。 自分だけでは外に出る事も出来ない。」 「だから本を通じて、外に行くんだ。」 「本は逃げ道じゃなくて、行く道なんだよ。」 辛い現実から逃げるために物語に没頭する。 …のではなく。 物語から得る希望を糧に、現実を乗り越える。 外への憧れが、病の治療を頑張る支えになる。 少年の場合は、そうだった。 「君はいつからここに来たんだったっけ?」 君の家の話とか、ちゃんと聞いたことあったかな。 ▼ (-12) 2022/04/30(Sat) 22:39:11 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ「あはは、バラニったら、灯り消すよって言っても、 小さい蝋燭をベッドの横に立てて読んでたもんね。 ちなみに……夜更かしは身長にもよくないらしいよ。」 ぴこぴこ動き回る姿は本当にわんこみたいだ。 微笑ましいなぁ、なんて眺めて。 1歳年上だというのに、元気に快活に振舞うルームメイトの事を 可愛いなと思う事もそれなりにある。 弟とかを見る感覚に近いのかもしれない。 だから、そんな君が告げた二の句に、思わずへ?と声をあげる。 「恋………かい?」 「…バラニ、もしかして好きな人でもできた?」 成長だぁ……なんて、パチクリ見つめ。 (-13) 2022/04/30(Sat) 22:46:51 |
【人】 司書 エルナト「……んー……」 概ねみんなを眺め終わって、伸びをして。 もうそろそろ席を立ってもいい頃かな、と椅子を引く。 「今日は何をしようかな。」 天気は青空。ピクニックでもしたら気持ちよいのだろう。 もちろん、そんなことできやしないけど。 今日も本の中で、ピクニック気分を味わおうかな。 「…あぁ、図書室の掃除もしないとなぁ。」 やることはそれなりにある。 誰が居なくなっても変わらず。 歩を図書室に向けた。 (17) 2022/04/30(Sat) 23:33:54 |
【神】 司書 エルナト>>G0 イシュカ 「否定しないなら肯定だよ。」 逸らされる視線を、こちらは横合いから真っすぐ見つめ。 存外親しみのある人だなぁ、と。 なんとなく、そんな一面が知れて嬉しい。 また一つ、自分の世界が広がった感じだ。 「イシュカさんって、そんなに嫌われてるの?」 「まぁ、ぶっきらぼうだもんね。」 もっとにこやかにしたらいいのに、なんて 見つめる視線はそのままに、目を細めて。 もっと笑ったりすればいいのに、と呟く。 「うーん……イシュカさんは、外に出たことがあるもんね。」 「僕よりずっと広い世界を持ってる。 だから、そう思うのかも。」 「僕の世界は、この大きいとは言えない施設一つ分だけなんだ。」 「ここ以外ないんだよ。行ける場所が。身を置く場所が。」 「籠の中の鳥が、籠を嫌いになったら。」 「生きていけないでしょう?」 だから僕は、近いものも人も、嫌いになったことなんてないよ、と。 この小さな世界が好きだし、それに、貴方の事も。 この世界にいる皆が好きだよ、と微笑む。 「えっ音楽好きじゃないの。楽器持ってるのに。」 「近いから嫌いになっちゃった?」 (G2) 2022/05/01(Sun) 13:13:39 |
エルナトは、授業が終われば図書室で本を読んでいる。いつも通り。 (a13) 2022/05/01(Sun) 13:20:31 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 司書 エルナト「……」 物静かなクラスメイトも今日は図書室にいるようで、 片手は頬杖をつき、もう片手でページをめくり、 今にも眠りだしそうなまなこで、本の字を追っている。 とても集中して読めていなさそうだし、 何ならそのまま眠りこけていることだって多いが、 この少年にとっての読書はいつもこんな感じ。 「……エルナト」 「最近の……おすすめの……本って、ある?」 細く、低い声があなたの名前を呼んで。問いを投げる。 まだ小説を読んでいるように見えるというのに、 読み飽きたのか、はたまた話題に迷ったのか。 緩く上げた表情は、今日も堅い。 (-70) 2022/05/01(Sun) 13:59:52 |
【秘】 司書 エルナト → 充溢 バレンタイン本の管理、ということは。 当然本を保管してる図書室の管理も一任されてるわけで。 少年は埃落としの棒を持って、ぱたぱたと本棚を清掃する。 少年がこうして日々掃除をしているから、 ここはいつでも快適で清潔な空間だ。 「そう言うのは普通、今の本を読み終わってから聞くんだよ。」 声を掛けられれば、掃除の手を止めて。 腰に手を当てながら、やれやれと首を振る。 いつもの事だ。君が時たま……あるいはそれなりの頻度で、 図書室に来てはそのまま寝てしまってる所も見たことがある。 本は枕じゃないんだよ、なんて、口を尖らせた日も あったことだろう。 「お勧めかぁ……読みたいジャンルとかはある?」 「冒険とか、恋愛とかさ。」 よいしょ、と隣の椅子に座って。 まだ声変わりをしてない、ボーイソプラノのような声で問いかけた。 (-79) 2022/05/01(Sun) 15:40:25 |
【人】 司書 エルナト食堂にちらりと顔を出す。 成長期の子供も数多くいるこの場所は、それ相応に 食事の量というものも必要であり。 既定の食事だけでは満足できない、という子供のために、 軽食や飲み物の類がいつでもこの食堂に用意されている。 スライスされたバケットであったり、クロワッサンだったり。 陳列されたそれらが所々穴あきなのは、既に 誰かが食べていった後だからなのだろう。 「……………。」 お腹をさすって。 並んだパンたちをじっくりと眺めて、すん、と香りを嗅いで。 それから、はぁ、とため息をついて顔を離した。 昼下がりの出来事だった。 動物の餌みたい。 よく皆こんなもの食べられるな。 ……僕がおかしいのか。 (28) 2022/05/01(Sun) 17:02:25 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 司書 エルナト「夢見がよさそうなの……かな……」 まさか眠るために本を読んでいるわけではないのだろうが。 何時の季節も、読書と睡眠が隣り合わせでいるようだ。 「だから冒険物は……よく読んでる。 今読んでる、これも……そうだし…… ……面白いものがあったら、知りたい……」 少年が船を漕いでいる絵の背表紙を軽く見せ。 また本に向き合おうとして、思うところがあったか、 今度は少し天を仰ぎ何やら呟く。 「恋愛。恋愛か……」 クラスでは色恋沙汰の気などほとんどないものだが、 何か心境の変化があったらしく。 「一冊くらいは……読んでみようかな……」 (-97) 2022/05/01(Sun) 18:23:39 |
【神】 司書 エルナト>>G6 イシュカ 睨み返されても視線を逸らすことはなく。 君が先に逸らしたとて、こちらの視線は動かぬまま。 離すときは相手の顔を。ただそれを実践したいだけだ。 「昔より過ごしやすくなってるのかな。 そうだったら嬉しいな。」 平和が一番だ。狭い場所ほどそう。 払われればえ〜、なんて抗議をしつつ。 お外、楽しい場所じゃなかった?」 もしそうなら、ちょっと残念だ。 外の世界に出たくて、病の治療を頑張ろうと思えているから。 そうでないのなら…………。 「ひどいなぁ……そりゃ、嫌な所もあるかもしれないけど」 「でもやっぱり、嫌いにまではなれないよ。皆家族みたいなものだもん。」 初等部からずっとここに居る。どうやらこの世界を愛するだけでは治療にはならないらしい。 「なるほどなぁ………自分の為の音楽なんだ。」 「じゃあ、人のために演奏はしないの?」 「僕、イシュカさんの演奏が聞きたいのだけれど。」 ちゃんと聞いたことあんまりないな、と。 ずい、少し身を乗り出して、暗に聞かせて、の眼差し。 (G7) 2022/05/01(Sun) 18:29:37 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「おお……!中々に詩的な表現だね、流石はエルナトくん……」 「ふむ……ならば私はこうとも考えよう。 本は、広大な空を飛ぶための翼であると!」 開いた様子も、羽ばたく鳥や蝶のようではないかね! ……なんて。少し張り合うような調子であなたに意見を求めてみたり。 バラニにとっても物語から得られるものは、勇気にもなる大切なものだ。 「ん、ああ、実は……なのだが、小等部の頃からここにはいたのだよ。 事情があって表に出てくることはあまりなかったのだけれどもね。 いつからと言うならば、エルナトくんと同じくらいではないかね?」 ここだけの話だぞ、と最後に小さく付け足して。 本人が語る通り、あなたが小等部の頃には今のバラニに繋がるような少年の姿はなかった。 貴族の子供がやってきたと噂が立つこともあったが、影も形もないまま埋もれて忘れ去られようとしていた頃。 バラニは中等部の生徒として表に出るようになり、ルームメイトとしての関係もその辺りから始まったのだろう。 それでも今まで、バラニがその事情の詳細を口にすることはなかった。 彼の家の意向か、あるいは別の理由か。 定かでないにせよ、何かの秘め事があるのだと推測するのは容易いことかもしれない。 ▼ (-98) 2022/05/01(Sun) 18:35:41 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「そ、そうやって私の不安を煽るのはやめたまえよ……!」 しかし、バラニの態度は何か秘め事があるとは感じさせないほど。 いつものように快活明朗で、少し抜けていたりと微笑ましいものだ。 ちなみにと付け足された言葉に少し動揺し、不服そうに口を尖らせていたが。 「!」 好きな人ができたか、と問われれば、まさに図星を突かれ目を泳がせる。 「そそそそ、そういうわけでは…………! ……な、なくはない、かもしれないけれども……」 どうしてわかるのだ!? とも言いたげにあなたを見つめている。 (-99) 2022/05/01(Sun) 18:38:05 |
【秘】 司書 エルナト → 充溢 バレンタイン「それは」 「いい夢が見られるもの、という意味だよね?」 「睡眠導入によさそうなもの、という意味じゃなくて。」 じと…………。 本を読むならちゃんと物語を読んでほしい少年は、 君に向かってじとじとした視線を向けて。 勿論前者の意味で言ったのだろうけど。 普段の様子を見てるとどうしてもちょっぴり、 ちょっぴりだけ疑惑の目を向けてしまう。 それから、天を仰ぐ君を見て。 「……最近は恋愛ブームなのかな?」 「バラニもこの前、恋愛系の物語を求めてきたんだよ。」 呟かれた言葉に眉を上げ。 どちらも中等部、色気づく年なのかなぁ、と。 もちろん自分もそうなのだけど。 「純愛とか、悲恋とか、色々あるよ。」 「兎が100年の時を経て烏と結ばれる話。」 「嫉妬の末に番を食い殺す揚羽の話。」 「どんなのが読みたい?」 とりあえず手近な本を二つとって、君に掲げて見せた。 (-100) 2022/05/01(Sun) 18:43:13 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 司書 エルナト「………………」 若干気まずそうに視線を逸らしている。 勿論前者の意味で言ったつもりではあるけれど、 後者の使い方をしてないかどうかで言われたら、 違うとは言い切れない。そんなあたり。 「……実習生の人に……話題を振られた、から…… すこしだけ、気になった、んだ…… バラニさんもどこかで……そういう話聞いたの、かな」 二つを見比べて、ふむ、と息を溢しつつ。 「僕が聞いた話は、悲恋だったけれど…… たぶん……成就する方が……夢見はいいよ、ね……」 (-102) 2022/05/01(Sun) 18:55:57 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ「あはは、いいね、翼か。」 「いつか羽ばたきたいね。大空に。」 君の表現を柔らかい微笑みで肯定して。 いつか、いつかは籠の外に。 その為に、自分を籠に縛り付けるこの病の鎖を、 啄んで断ち切らなくては。 その思いが、治療への前向きな気持ちになる。 「そうだったんだ?」 「確かに、貴族の子がきた、みたいな噂は聴いたけど……」 結局姿は見なかった。 班が違うのか、とも思っていたけれど。 流石に貴族の子ともなれば班が違えど伝聞で姿形くらいは知る事になるはずだ。 よほど表に出なかったのだろう。 …珍しい、事ではない。 病の種類によっては、そういう子もいる。 だから中等部になって急に現れた噂の人物に、内心驚いたものだ。 エルナトは不躾な子供ではなかったので、ルームメイトとなってからも、君の事情を土足で踏み荒らすかのように質問したことはなかったけれど。 「……それじゃあ、僕と同じくらい世間知らずだ。」 「お揃いだね。」 気にならない、わけじゃないけど。 話さないのなら、話したくないのだろう。 だから聞かない。今までと同じ。 ▼ (-103) 2022/05/01(Sun) 18:57:50 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ「不安になるような生活をしない事。」 ぴし、と人差し指を立てて。 それからくすくす笑う。 学級委員長の君を𠮟れるのも、ルームメイトの特権だ。 明るく楽しい君の言動は、この鳥籠の中の癒しでもあった。 から。 「え〜?だれだれ?うちの班の人?」 「同じクラス?教えてよ〜。」 そんな君の恋の予感に、少年はわくわく。 新たな娯楽が出来たとばかりに、揶揄い交じりに聞くのだった。 (-104) 2022/05/01(Sun) 19:02:42 |
【人】 司書 エルナト>>32 クロノ 耳障り、と形容できてしまう、嫌な音。 少女の中から響く音。 「……うん、こんにちは。」 一瞬変わった姿、それから元に戻る姿に、微笑みを浮かべて挨拶。 何度か、見たことはあるけれど、目の前で見る機会はあまりない。 一瞬間が空いてしまった。 それから、そちらの話を聞いて。 「神隠しかぁ………うーん、ある、かもしれないけど……」 「クロノさんにはすこし、難しいと思うよ。」 「絵本とかにしたら?」 と言っても、知りたいのはそんな子供だましに脚色されたものではないのだろうけど。 しかして内容が理解できなければ本を読む意味がない。 本は読み手を選ぶ。いつどこであっても。 「……不安かい?神隠しにあっちゃうかもって。」 よいしょ、と少し腰を曲げて視線を合わせて。 首を傾げて見せた。 (33) 2022/05/01(Sun) 19:10:33 |
【秘】 司書 エルナト → 充溢 バレンタイン「…………」 じー………… じー…………… じーーーーーーーーーー………… 視線で圧を与えて、それから、はぁ、とため息。 今度の本はちゃんと読み終えてね、と釘を刺しながら。 「へぇ、実習生の人に?そうなんだ。」 「バラニはどっちかっていうと……あいや、 気になるなら本人に聞いてみて。」 自分から言う話でもない。 今は、君のために本をピックアップする。 「まぁそうだね。人間、幸せな方がよく眠れるものだよ。いつだって。」 「これは空と地上、餌と狩人、そんな相容れない二匹が、愛の力でそれらを乗り越え結ばれる話なんだ。」 「短いけどメリハリもあって、読みやすいと思うよ。」 どうぞ、と純愛の方を渡す。 拍子に烏とウサギの絵。 「……バレンタインくん自体は恋とかしてないの?」 これはちょっとした揶揄い交じりの問いかけ。 (-106) 2022/05/01(Sun) 19:16:54 |
【人】 司書 エルナト>>34 クロノ ごめんね、と素直に謝罪する。 君からすれば慣れた反応なのだろう。 それでも失礼な反応なのは確かだから。 それから、君の様子を見て。 「……なにか思うことがあるなら、誰かにお話するんだよ。」 「ルームメイトでも、実習生でも。僕でもいいけど。」 「自分の中だけに留めるのはよくないからね。」 ほら、交流は治療にも繋がるって言うし、と微笑み。 それから、こっちだよと手招き。 背の低い本棚が集まった一角に連れてくる。 「ここらへんのがそうかなぁ。」 指さした先にある絵本は。 大抵が、禁忌の場所に踏み入って、そして帰ってこなくなるという、よくある神隠しの物語だ。 (35) 2022/05/01(Sun) 19:33:56 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「羽ばたけるとも!いつの日か、必ずね」 「その時は、鳥のように広い世界を見て回りたいものだよ」 あなたの言葉に頷いて、力強い言葉ではっきりと断定する。 バラニは、こんな風にどうなるかわからない先の事を、はっきりそうだと言い切ってしまうことが多い。 「私も噂になっているのは知っていたから、あの頃は少し大変だったね……」 「表に出てくるときもあまり人がいない時を選んだりしないといけなくて……」 ふ、と昔の頃を懐古するようにしみじみと語っている。 あなたに聞かせてしまう辺り少し気が緩んでいるのかもしれないが、それだけ気を許しているということでもあるか。 「ふふ、そうだね!お揃いだとも、私たちは」 「まあ、貴族である分、私のほうがもう少し世間知らずかもしれないが……」 「私にとってはこのギムナジウムでの生活も、充分に世間勉強のひとつだね」 ▼ (-128) 2022/05/01(Sun) 21:49:38 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「そ、それはそうなのだけれどもね……!」 そう言われてしまえば理はこちらには無く、たじろぐしかない。 くすくすと笑うあなたと対照的に、困ったような表情を浮かべている。 そんな様子すらも、あなたの癒しのひとつになっているのかもしれない。 本人が知れば、また口を尖らせて抗議の言葉を口にするだろうが。 恋の相手のことを聞かれてしまえば。 「ひ、秘密だ! エルナトくんとは言えど、これは簡単には明かせない!」 渋っている。 渋っているが、バラニの普段の様子を見ていれば明らかなことがある。 バラニは同じクラスのシャルロッテの事をよく見ている。 そして一緒にいるときはそわそわと少し様子がヘンなのだ。 「そ、そういうエルナトくんこそどうなのかね!? 好きな子や気になる相手などはいないかい!」 (-129) 2022/05/01(Sun) 21:51:47 |
【人】 司書 エルナト>>36 クロノ 帰ってこない返事を催促することもなく。 伝えたい事だけ伝えれば、あとは図書委員としての仕事を。 初等部もいるここは、絵本のバリエーションも豊かだ。 探せば望む物語は見つかる程度には。 「うん、見つかってよかった。」 よければ座って読んだら?と椅子と机のある方を指さして。 図書室ではお茶は出ない。 紅茶とお菓子を頂きながら優雅な時間…とはいかないのが残念だ。 「……………。」 小さな呟きには、少し考えて。 答える内容を、ではなく。 答えるべきかどうか、を。 「……神隠しって、神様が人を攫うというからね。」 「神様からしたら、人の行いなんて、あまり関係ないんじゃないかな。」 つまり、良い子にしてようが神隠しには遭う、ということ。 少年は悩んだ末、君を子供扱いせずに、きちんと、少し冷たい考えを述べるのだった。 (39) 2022/05/02(Mon) 0:05:33 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニいつでも力強く言い切る姿。 自分はどちらかと言えば、曖昧に濁す事の方が多いから多少の憧れや尊敬の気持ちもあり。 少し危なっかしいなと思う事もあり。 いつか嘘吐きだと糾弾されてしまわないか、心配だ。 「あはは、まるで貴族というより泥棒だ。」 「色々大変だったんだね。」 明かされる君の初等部生活にくすくすと笑って。 君の事がまた一つ知れて、嬉しくなる。 自分の世界が少し広がった心地だ。 「それじゃあ、これからもお勉強をしなきゃだ。」 「僕が図書委員として分からないことはおしえてあげよう。…なんてね。」 ちょっと偉ぶってみたり。 きっと君とそんなに大差ない。一緒に学んでいけたらいいな。 ▼ (-142) 2022/05/02(Mon) 0:22:56 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ年相応の態度、というのだろうか。 子供だけで完結することを是とするここは。 年齢よりもしっかりとした子が多いように思う。 だから、快活で明るく、そして豊かな感情を持つように見える君は 見てるだけで心が安らぐ。 ペットを飼う気持ちに似ているのかもしれない。 やっぱり怒られてしまうだろうから、これも言うのは我慢。 「ふふ………そっかぁ。」 「うんうん………上手くいくといいね?」 にまにま、君の様子を眺めて。 さて、シャルロッテは確かバレンタインと同室だったか。 あの子達二人がお互いをどう思ってるか知らないけれど。 ルームメイトの差は大きいよなぁ、なんて。 今度、ちょっと探りでもいれてみようか、そんな事を思いつつ。 返される言葉には。 「………?」 きょとん、と。 まるで、何を言われているのか全く理解できない、とでもいうような。 「…僕は居ないよ。みんな好きかなぁ。」 それからすぐ、曖昧に笑ってそんな事を宣うのだった。 (-145) 2022/05/02(Mon) 0:28:48 |
【神】 司書 エルナト>>G8 イシュカ 「年を取ったらって事?」 「何か、嫌だね。そんな勝手に大人にされても」 「大人の振る舞い出来るか、わかんないや。」 ……多分、できないだろうな、というのは。 今朝の君と高等部の彼の言い合いを見て思う事。 告げたら怒られそうなので、黙っておく。 「じゃあ、頑張って治さないとだ。」 少し、眉を下げて。 治らずとも大人になれば追い出される。 その結果が目の前の彼のような、嫌々ながら籠に入る鳥にしかなれないのなら。 何が何でも、病は治さねば。 「必要と意味があるから呼んでるわけじゃないんだ。」 「呼びたいから、そう呼んでるだけ。」 家族がいるっていう方が、なんだか嬉しいじゃない、と。 理屈もなにもない答え。 強いて言えば、"普通の子供"への憧れからの考えかもしれない。 ごく家族がいて、ごく普通に幸せな、ごく普通の子供への。 「そう……………わかった。」 「夜には演奏してるんだよね。」 「じゃあ、夜に貴方を見つけに行くよ。」 分かった、なんて言いながら、全然わかってない返答。 またね、と手を振り、見送るだろう。 (G9) 2022/05/02(Mon) 0:39:20 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「うむ……不本意ながら君の言う通り泥棒のようで、いつ誰かに見つかるか酷く恐ろしいものだったよ」 「ま、それも今となっては懐かしい話だ。今の私は、こうして堂々とここに立ち、語らっているのだからね」 ふふん、と少し誇らしげな様子で胸を張った。 隠れるようなことなど何もない……とまでは言えないが、こうして共に生活できることをアピールするように。 「ふふ!頼もしい限りだな、エルナト君は! そうだね、分からないことには遠慮なく君を頼らせて貰おう。 やがて来る、広大な空に飛び立つその日のためにも、学ぶことは欠かせないのだからね」 偉ぶるあなたに乗っかるように言えば、楽しそうに笑う。 こうして同年代の友人と共に学ぶことなど、ここに来なければなかったかもしれないから。 気安く語り合ったりできるこの関係をバラニも、大切にしていきたいと思うのだ。 ▼ (-165) 2022/05/02(Mon) 4:06:55 |