人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

渋面は変わらない。
変わらないけれど、それは不快さの表れではない。
ぐる、と喉が鳴った。獣が唸るような音だった。

「それ。」
「ほかの人には言わないでくださいよ。」

全く何のつもりで言うのだか、同じ低さで囁かれるのはそんな言葉なのだ。
貴方の言葉が薄い理性を剥いでいく。

その心地に男は心底困ったような顔をして見せた。その顔のまま、はあ、と一度息をついた。
それだけだった。
その一息ですべて吐き出したようだった。次には、

「邪魔だな」


先程までの一歩引いた気配は消え失せ、半端に引っ掛かった貴方のスウェットに手をかける。
抵抗されないはずだから、下は脱がしてしまおう。同時にベッドに身を沈めさせ、なるべく身体に負担のないようにする。
わけではない、かもしれない。自分の動きやすいようにしているだけで。


こちらとて慣れているわけではないが段取りくらいはわかるものだ。
後ろに手を伸ばし、狭いところをひらかせていこうとする。
(-371) 2023/09/22(Fri) 15:38:15

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ

最低限の支え。次いで突き飛ばすように離す。
貴方がよろめきはすれど倒れない程度の力だ。
貴方の脳を揺らしてゆっくり攪拌する刺激だ。

くく、く。笑っている。視覚の外、鼓膜だけ揺らす。

「なんだ。」
吐かなかったな・・・・・・・。」
「やっぱりつっかえているんじゃないか? 言えば楽になる。」

再び声は遠ざかる。
(-372) 2023/09/22(Fri) 15:53:48

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ


 かつり。

かつり。
    かつり。

かつり。


  
かつり。



靴音が近く遠く反響する。
部屋の広さは如何程だっただろうか。
これほど響く場所だっただろうか。
いくら集中したとて、その対象が単調な音であればどこかで意識は逸れるのだ。
男はそのタイミングを待っている。
次に狙うのはこめかみ。平衡感覚を失ってしまえばいい。
(-373) 2023/09/22(Fri) 15:54:01

【独】 幕の中で イレネオ

/*
辛くなってきたから無駄にお菓子食べるね

ミルクレープsweet
(-374) 2023/09/22(Fri) 15:59:02

【独】 幕の中で イレネオ

/*

好き? 普通
(-375) 2023/09/22(Fri) 15:59:34

【独】 幕の中で イレネオ

/*
普通か〜
(-376) 2023/09/22(Fri) 15:59:59

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → マスター エリカ

同じ景色に、知らない誰か。
それをすんなりと受け入れたのは、これが夢だと分かったから。

記された文字を見つめる。
なんだこれは。まさか開けると思っていたのか。
浮かんだのはそんな憤り。子供みたいに、少し拗ねる。

それでもそんなものを、その当人に預けたのだ。
もしかしたら逆に、信頼の証と受け止めるべきかもしれない。
そう浮かんだところでつい口元を歪めた。
信頼されていると、思いたいんだ。あたしは。
(-377) 2023/09/22(Fri) 16:04:23

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → マスター エリカ



「…開けちゃ、だめですう。」


女が悩むことはなかった。


「でも、あなたは」

「中身を、知ってるんですかあ」


そうして無垢な瞳で問いかける。

女はほんとうのことを知りたかった。
この荷物がそれを、教えてくれるかはわからなかったけど。
(-378) 2023/09/22(Fri) 16:05:57

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

「え、何。それどういう―――」

言葉は最後まで音にならなかった。
質のいいベッドに沈められて、あっという間にスウェットを脱がされてしまった。
もう、そこには我慢の二文字はなくなってしまってるんだろう。

それで良い。
こっちだってあれほどの事をしておいて、その先を期待しないわけがないのだから。

「……っ、ふ」

足を割り開かれて押し倒されている現状が、強い羞恥を誘って頬を赤で染めていく。
何も受け入れた事がない窄まりは、指一本すら最初はなかなか飲み込むのが難しいのだろう。
快感よりも、まずは異物感を感じて眉を顰めた。
それでも漏れ出そうになる声があまりにも恥ずかしくて、手で口元を抑えてしまった。

自分の声など聞いても、何も楽しくはない。
(-379) 2023/09/22(Fri) 16:06:17

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

「民を脅かすようなことは断じてやっていない。」

怪訝そうに顔を顰めて男は貴方の言葉を繰り返した。
手を組み、それで顎を支える。視線が左、右と動いて、貴方に留まった。留まって、笑った。

「はは。」
「お前よくそんなことが言えるな。」
「あの音声が」
「お前の逮捕が」
「どれだけの市民を不安にさせたと思う?」


嘲りの笑いだ。
侮りの笑いだ。

「それも想像できないことがお前の罪の証拠だよ。」

「お前は裏切った。」
「お前を信じた市民たちと警察俺たちを裏切った。」
「悪人は裁かれるべきだ。」

「正しい裁きを得たいだろう?」
「なら、全て吐くんだよ。ここで。」
「これは慈悲なんだ。わかるでしょう。」

見つめている。
探している。
罪のありかを探している。
               
────貴方を痛めつける隙を探している。
(-380) 2023/09/22(Fri) 16:12:32

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「墓に入る前にベッドに叩き込みますよ。
 俺がいるうちは、ですけど」

勿論、彼はその通りにやり遂げるだろうし、限界を迎える前に休暇を取ることだって普段ならするだろう。
今が異常事態すぎるだけで。

「全員ぶったおして、勝って、帰ってきてください。
 それ以上怪我したらおいおい泣いて脱水症状起こしますよ」

過言である。脅迫にもならない軽口だ。

「……いえ、あのくらいは。
 こちらこそお駄賃ありがとうございます。
 あれ、何処のですか?」

キーケースはあの日から胸ポケットに入れてある。
かっこよくて気に入って、家の鍵も早速付けたらしい。
あれ、とは一本だけ最初から付いていた鍵のことを指している。
(-381) 2023/09/22(Fri) 16:19:39

【念】 傷入りのネイル ダニエラ

煉瓦道の一角。人気のケーキ屋。この店のことは知っている。
だけど、ダニエラ・エーコのルーチンには存在しない店だった。
だから、立ち寄ったことはない。

「つめ…?」

小首を傾げ。両手は猫を抱いている。
今はお見せすることが出来ないが、
左手小指のエナメルは、傷が入って、剥がしもされずにそのまま。

けれどまあ、返答としては「ネイルなら少ししてまあす。」とそんなものだろう。
問題はどこから、その話を聞いたのかであるが。

猫を差し出す。
手放しても、数秒程はその体温が手の平に残っていた。
(!6) 2023/09/22(Fri) 16:24:18

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「それは警部の自業自得です。
 僕は殴ったりしませんが……説明くらいしてくれたっていいでしょ、う?」

はい、とはなんだろうか。
何故口を開けて、舌を出しているんだろうか。
口が開けば、生っぽい匂いの強さが増す。

「…………何、してるんですか」

脳が理解を拒否している気がする。
自分も男だから、この匂いを理解できないわけじゃなくて。その。

「い、……ったい、ここで何をしてたんです?
 殴られただけじゃ、ない……?」


/*ディスコの指摘を受けて、ありがたくロールの訂正をさせていただきました。
ありがとうございます。
(-382) 2023/09/22(Fri) 16:30:48

【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 法の下に イレネオ

牢に入ってからというもの、それはそれは退屈な時間だった。
何せ普段は休まる時が殆どない訳で、
その全てを情報の摂取に使う女はそれら全てがない
牢獄の中でやる事もなく、ただ惰眠を貪る一方であった。
故に、尋問の引き立てが来た時も欠伸混じりで。

「あぁ〜あ。……取り調べ、ね」

はいはい、と素直に応じ、道中でも大人しく、静かに。
抵抗した所で無意味だし、この手の連中が
まとも・・・だった試しがない。

そうして取り調べ室に入った途端の行動を
鼻で笑いながら、「ほらな」と内心で呟いた。

となると、それを平然と見ているこの男もまた、
まともではない。よろめきから立ち直ると肩を竦め、
用意された席に大人しく座るだろう。

「……あいつら可視化法って知らないのか?っていうか
 あんた逮捕された側だろ?よく尋問する側になれたな」

へら、と笑いながらまずは出方を見る。
さて返る反応はどんなものか。
(-383) 2023/09/22(Fri) 16:32:14

【秘】 情報屋 エリカ → 傷入りのネイル ダニエラ

 ああ、知っているとも」

誰かは言った。
拗ねた子の頭に手を伸ばすことを考えたが、考えただけだった。


ひとつひとつ、補足が必要であればそれも添えて。
誰かは鞄の中身を挙げ連ねていく。

/*

【ボストンバッグ】

・武器弾薬
(ピストル、ソードオフ・ショットガンライフル、カービンライフル、グレネード数種、サブマシンガン、およびその弾薬─いずれもセルフディフェンス用では許可の下りない軍用弾薬使用モデル)
 “目が飛び出る”のに十分な量の爆薬
 市内の地図、特に下水道や駐車場に書き込みがある
 車のキーがいくつか
 「よいこのダニエラはさわってはいけません」とかかれた紙


【スーツケース】

・人間一人が”人生をやり直す“のに十分な量の大金、および金塊、宝石などの資産
 海外に逃亡するために手配された、アレッサンドロ所有のプレジャーボートの隠し場所と隣国の“窓口”への連絡手段
 新しい身分のための一式…身分書や書類など。名義は「ドナータ・ウォータストン」となっている。アメリカ国籍の女性に生まれ変われる魔法のアイテム
 アレッサンドロの店、Mazzettoの鍵
 オリジナルブレンドのコーヒー豆
 紙(この彼女がパッと知らせたがらなかっただけで、内容は預かっています)
(-384) 2023/09/22(Fri) 16:33:46

【秘】 情報屋 エリカ → 傷入りのネイル ダニエラ

一通り告げれば、スーツケースをトントン叩いた。
何も持っていなかった手に、いつの間にやら折り畳まれた紙切れが収まっている。手品か何かのよう。

「これも、お前宛てだ」

「見たら後戻りはできない。
 …が、これは夢だ。情報屋ロッシの夢だ」

「言い訳は、しようと思えばいくらでもできるだろう」

あなたはこの紙の中身を自分で見ることも、読み上げてもらうこともできる。当然、中身を確認しなくても構わない。
(-385) 2023/09/22(Fri) 16:34:08

【独】 情報屋 エリカ

/*
しようと思わなければできない寄りだから聞いてる。ギリギリ、本人が見なければセーフですかねぇ、どうです?なテンション。マスターこの職業向いてないよ。

頭なでようかなを思ったのも、考えただけだもんな。手を伸ばしかけたじゃないんだよな。自分の子でもないもんな。自分の子でも手は伸ばせないな。
(-386) 2023/09/22(Fri) 16:41:36

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

「部下の仕事がわかってきたじゃないか。
 アホな上司をコントロールすることだ」

阿呆な上司代表は、胸を張ってそう言って。

「負けるつもりで戦うやつはいねえわなあ。
 脱水は怖いぞ、水をキチンと飲め」

仕事をしているよりも余程大真面目に返して、
オールド・ムービーのアクション俳優のように
拳をごきり・ごきりと鳴らす。

「ハハ、ああいうのかっこいいよな。
 古いセンスで申し訳ないが。
 いい革の一つくらい身に着けろと、昔よく言われたもんだが」


あれ、については答えず、一度言葉を切り。

「うちの店の地下にな、冷蔵庫がある」
「その奥に扉があってよ」

──アレッサンドロは、楽しそうに笑っている。

「そこにも荷物があるんだ。
 このクソ取締法が撤廃されたら、
 今度はアジトのそばにまで届けて欲しいんだよな。
 ジェラートのときと一緒」

………またお使いのようだ。
(-387) 2023/09/22(Fri) 16:46:37

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

どういう意味かは自分でしっかり考えてくれればいい。


細い太腿が晒される。きっと筋の浮いたその形は、女のそれとは程遠い。片方の手のひらを肌の表面にひたりと這わせ、軽く掴んだり、撫でたりする。そうして意識を散らさせようとしながら、もう片方の手指が緩やかに貴方の内へと沈んでいった。
浅く。浅く、ゆっくりと、徐々に深めて。強引で性急な男にしては慎重な動作は、やはり貴方を傷つけたくはないからだ。
少し動かすたびに貴方の腹が震える。押し殺したような声が聞こえる。それがまた逸らせて、行為を乱雑にしようとする。

煮詰まった思考を切り替えようと貴方の表情を伺った。
酷く赤い顔がそこにある。
顰めたり、逸らしたり、手で口を抑えたりして、そちらはそちらで大変そうに見えた。
撫でるなりして構ってやりたいところだが、生憎こちらもあまり余裕はない。

……さあ、どうしよう、と考えて。
太腿に置いていた手を貴方の手に伸ばす。両手で口を覆っていたかもしれないが、構わずに。
そうして拒まれないのなら導くのは貴方の下肢の間。
まだ濡れたまま、一度果てて萎えた性器のところまで下ろさせた。

(-388) 2023/09/22(Fri) 16:52:39

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「先輩」
「触ってていいですよ」

苦しいなら快で気を紛らわせろとこれは言うのだ。
全くの気遣いのつもりで。
(-389) 2023/09/22(Fri) 16:53:07

【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ

「強くなりたいって強さを、貴方がくれたのよ。
 誰でもない貴方の背を見て、追いつきたくて、」

いつの間にか、それだけじゃ足りなくなっていた。
ずっと目隠しをして守って貰ってる自分に気づいた時、真っ先に思い浮かんだのは貴方の姿。
ねえヴィットーレ。貴方には寄り添える人はいる?  
私じゃ、だめかな。


「ふふ、わたし、偉いでしょ。でもね、」

姿を晒してくれたのを感じ、貴方に視線を移して。
本当はこんな檻を壊してすぐにでも駆け寄りたいのに、その居た堪れなさとやるせなさの混じった衝動を、奥歯を食いしばって耐え忍ぶ。

目を背けちゃだめなんだ。懸命に私達を守ろうとしてくれた勲章を、他でもない私が否定するわけにもいかない。
女は一度も泣いていない。泣きはしない。
化粧の下にも、一度も痕は残っていない。貴方から貰った強さの証明だ。


「ヴィットーレ。貴方の方がたくさん凄くて偉いわ。
 私なんかより何倍も、ずっとずっと、偉いよ」

「そんな痛々しい傷を負ってまで大切なものを
 守り続けようとずっと耐えていてくれたんだよね」
「──ありがとう。私達の為に頑張ってくれて」

きっと貴方は、家族の誰にも隠そうとするから……
その一つの言葉ありがとうに心からの感謝を伝えたい。
せめてその偉業を、私だけは認めたかった。

だからあなたに見せる表情は、ここに来て初めて見せる穏やかで柔らかな労りの笑顔。この子は大丈夫だと思って貰えるように、少しだけ気丈に。

檻の向こうに手を伸ばせるほどその隙間は広くはないだろうから、せめて肌と肌が触れ合えないか試みるように一部の隙間に手を押し付けた。
(-390) 2023/09/22(Fri) 17:05:49

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「どんな話に切り替えてもいいの?」
「じゃあそうね」


「──どうしてニーノだったの?」
    

「それとも、手柄が欲しかっただけ?」    



本当は、ずっと聞きたかった。
どうして貴方で、彼で。そんな事をしていたのかって。
けれど先程の答えを思うに、答えて貰えないだろうか。
最も、不意に話題を切り替えた事に後悔はない。

あるとしたら、張り詰めた緊張感だけ。
(-391) 2023/09/22(Fri) 17:15:10

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ


「結局、金だよ、金。
 俺は金があると人生助かるやつを見つけるのが、
 そこそこうまい」

なにを自慢しているのか。

「スウェーデンとかいいぞ。治安が良い。
 物価がそこそこ高いのと、太陽出てる時間少ないのがネックだが…最近はちと入国前の検査がやかましいな。
 なんにせよ、金は用意した方がいい」

本人も言っていた通り妙に詳しい。…もしくは最近調べたのだろうか。
そう言いながらも、ふああ、とあくびをひとつ。

「マ、頑張れや。代理殿は任せるからよ。
 あー、一般市民に期待するのはやめとけ。団体作ってそこに金か人出して騒がせろ。
 頭数揃えてドコソコ地区の総意だとか言わせりゃ、そうなる」

そろそろ眠いから、などといってベッドにぺたぺたと足音をたててもどり、どすんと寝転がる。

「そーだなー。おまえんとこと違ってしつけのいい犬で助かるよ。
 もーいーな? 次は正規の取り調べ組んでくれ。
 変なやつしか取り調べに来なくて困ってる」

寝転がったまま、ひらりひらりと手を振った。
(-392) 2023/09/22(Fri) 17:16:15

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ

「そっ……、っ」

口を抑えてた手を外されてしまったら。
せき止めてた声が、溢れ出してしまうじゃないか。

「ぅ、あ、……っ、んんっ」

導かれた手が、萎えた自分のものに触れて。
ぬるりとした感覚が、ぞわりとした快楽を誘う。
その一瞬、体の力が抜けてゆるんだ窄まりは、あなたの指をぐっと奥まで受け入れてしまった。

「ふ、か、ぃ……、っあ!」

指なのだからそんなに深くはないはずだが、それでもそう感じてしまう。
たったこれだけのことなのに、もう体が熱い。
完全に萎えてたはずのものが、またゆるく硬度を増して、
慣らす思惑で曲げられた指が、ある一点を掠めれば、びくりと大きく身体をはねさせた。
その場所が、何であるかあなたは理解できるだろうか。
(-393) 2023/09/22(Fri) 17:17:38

【秘】 pasticciona アリーチェ → 徒花 テオドロ

「…………うん。じゃあ、ちょっとだけ誉めようかな。
 ……はぁ、凄く緊張した…………

 さっき持ち上げる傾向があるっていったでしょ?
 二人とも、私が「警察になりたい!」って言った時も
 特に理由も聞かずに勉強を教えてくれるものだから、
 実は気になっていてそれはもう仕方なかったのよ」

大袈裟に大袈裟を重ねた溜息を吐いた。
よくよく観察してみれば、先ほど喋っていた時はまるで菓子に手を付けていなかったから、見せないようにしていたが内心は余程の緊張感で満ちていたのだろう。

まさか、マフィアとの二択で入れそうだから警察にする。
なんて、人によっては激怒されそうな内容だ。

二人はそんなはずないと薄っすら理解をしつつも、
それでも「答え」を見るまでは冷や汗ものなのも事実で。

「……ようやく息ができるわ。
 持ち上げられてるつもりはあっても、持ち上げてるつもりはないんだけど、テオも似たような事を感じていたりしたなら、もう少しちゃんとこの問題は向き合った方がいいかもしれないわね」

「……何故こうなるかというと、多分私は……
 持ち上げると言うより、みんな自分の事を"落としてる"」
「……これが原因かなって思う」

「あ、また怖い事言ってる……
 二人揃ってマフィアになってた道もあったとしたら、ちょっと面白いな。
 でも、テオとニコの事撃てって言われたら撃てないや。
 ──テオは、どう?マフィアになって、私達のこと撃てる?」
(-394) 2023/09/22(Fri) 17:29:50

【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡

「ふふ、それはそれは。光栄です。そう褒められる事は
 なかなかない事なので、調子に乗ってしまいそうだわ」

話しやすい。
女が言われて喜ぶ言葉だから、
ちょっと弾んだ声色を完全には隠しきれないだろう。

あなたが大袈裟に悩む仕草も、
そこから墓標に呟く仕草も、

貴方よりも何十倍も内心、緊張した様子で。
緩く指を組みながらあなたの一挙一動を
真剣な眼差しで、少し息を呑んで見守っていた。
気を張らなくていいと言ったのは当人なのにこの有様である。

もしかして耳を塞いだ方がいいかしら……
何て事を真剣に考えている間に帰ってきた笑顔を見て、
ようやく落ち着いたものだから、こちらも緩い笑みを返した。

「付き合うと言う程、負担になる事はしていませんよ。
 私も、こうしてアリソンさんとお会いできてよかった」

共同墓地に埋葬された人、ひとりひとりに祈ることは、
やはり機会はどうしても減ってしまい、そうした新たな機会を得られる事は良い事だと、心から思って止まないのだ。

「あら、そんな頼りない殿方だと、
 この共犯関係ももう、続けられなくなってしまいますが」

どうしましょう。と。女はこの共犯関係は今日限りでも、続いてもどちらでも構わない。
だから、貴方にそれを選んで貰おうとするように片手を差し出した。
(-395) 2023/09/22(Fri) 17:52:25

【教】 pasticciona アリーチェ


「──思い切り呼ばれてしまったわね、名前」

「諜報していたのがバレて叱られるのは慣れっこだけど……
 こうして人に報告している現場を見てしまうと、
 色々と複雑に思う所があるわね……」

「この夢は見納めになるのかしら。
 ……困るわね。ようやく取り柄が見つかったと思ったのに」
(/0) 2023/09/22(Fri) 18:02:09

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → pasticciona アリーチェ

きょと、と丸くした目は、確かに動揺からきたものだった。
だけど本当にひとつの瞬きの間に、口を歪めて笑っている。

「そおですねえ。」

あなたの心地と相反して、弛緩した声。
間延びして。気怠げで。――そんな、いつも通りの。

「もしそうA.C.Aだったら、1番嫌だから。」
「…あんまり知られたくないこと、知られてたんですよお。ニーノくんにはあ。」

それが何なのかどころか、そんな理由だったことすらも知らぬまま、彼は牢獄へと押し込まれてしまったわけだが。

「悪いことしたなあって、思いますよお。」
「あれは、あたしの不手際でしたしい。」

女は何ひとつ、嘘をついていない。
ただその態度に何ひとつとして反省も後悔も見えないだけ。
笑って自分の想いを隠すのは、得意だったから。
(-396) 2023/09/22(Fri) 18:03:43

【秘】 pasticciona アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「そんな……」

本当は何と言ってほしかったんだろう。
弁解の言葉か、あるいは仕方のないと思えるような理由か。
愚かにもこの段階においても、女は望んでいて。
だがそんな女が望むものは何一つ与えられない。

「あの牢獄は、生易しい物じゃないわ……。
 沢山血を見て、陰惨で、目を覆いたくなるような光景も多くて……」

こんな事を語るからには、誰かに会いに行ったことがあるのだろう。女にとっては地獄とも思える光景だった。

「嫌だから、って理由だけで、入れちゃうなんて……
 同じ、一緒に働く仲間なのに……」

そんな場所に入れた事を、"いつも通り"に答えられる様子が恐ろしい。
本心であれ本心じゃなかれ、いずれにしてもそう振舞える人間は、自分なんかより余程場数を踏んでいると考えているから。

「……ダニエラ。貴方、何者なの?
 普通の巡査にそんな事できるとは到底思えないよ」
(-397) 2023/09/22(Fri) 18:12:43

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

―――あなたと路地で別れたその夜。

男はまた、バーで一人酒を飲んでいる。
あなたが来る保証はないが、これが日課だ。
携帯を弄る手はいつもより忙しなく、何かを行っている様子だ。

あなたが一人で来るなら、いつものように声をかけるし。
女と居るなら遠巻きに見るだけ。
来ないなら、それはそれで一人深酒をして帰っていくんだろう。
(-398) 2023/09/22(Fri) 18:24:23