人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

貴方の心の中など露知らず。
だからその腕は緩く掴んだままだ。離すでも握るでもなく、そこにあるだけ。
伸ばされる手にはひとたび目を瞬かせたけれど、そのまま大人しく受け入れた。
常々、言いたいことはすぐに口に載せる男だ。それが黙っているということは、そういうこと。
貴方が触れたいから触れたのだろうと勝手に納得して、大人しくている。それだけのこと。
それでも気恥ずかしさが僅かにあるのか、視線は下方に逸らした。

「無責任でしょう。」

しおらしいのは姿ばかりだ。
やはり言いたいことはそのままに放つのだ。零すでも、独りごつでもなく、きちりと届くように。或いは押し付けるように、声に出す。

「売りつけて終わり、ではないですよ。」
「貴方が」
「いないことに、文句を言えなくなる。」
「貴方がいないと。」

何とも下手くそな言い回し。
つまり、貴方がいなくなるのは嫌だ、と。
酷く簡単で、陳腐で、普遍的な言葉を、不器用な男はその口下手さでもって台無しに出来る。
(-285) 2023/09/16(Sat) 18:30:16

【人】 法の下に イレネオ

「その犬ならいいですね。」

事も無げに言ってのける。

正義のこちら側だと主張が出来るし。」

その点で好印象のようだ。
今朝の法案のこともありますし、という言葉は、菓子をくれた当人がしょんぼりしていたなら飲み込まれたかもしれないし、言い切ってから気づいたかもしれない。

それからいつも少食な貴方の方へ目をやれば、一応は一枚を食べきったであろうことを確認して。

「まあ。」
「食べた方なんじゃないですか。」
「昼も逃がしませんからね。」

#警察署 #警察署
(62) 2023/09/16(Sat) 18:58:30

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

無責任の自覚はある。
何せ自分勝手にやってる事は百も承知だったからだ。

けれども。
まさか、ただの後輩だったはずのあなたに、ここまで後ろ髪を引かれるとは思っていなかったから、眉を落として苦笑した。
下手くそな言い回しが、それが言葉を選べないくらい本気である事を示している。
いつだって、置いていかれる側だったから、あなたが嫌だと思う気持ちが理解できないはずがなくて。
いつも堂々としているあなたが自信なさげにしている様子もまた、なかなか見られない姿だなと目を細めた。

「そうか」
「じゃあ、もう少し……気をつけてあげようか」

だからせめて、危険に一人で飛び込まないくらいの、注意を。
生活改善に関しては、不眠を直さなければどうにもならないから、色々と方法を探さないといけないけど……。

――――と。
大人しく頭を撫でられたあなたを見上げて、そう心の中で呟いて。
あなたがこれを信じてくれるかはわからないが。
信じてくれるといいなと息をついた。

「キミにそんなに好かれてるとは、思わなかったからね」

皮肉の一つくらいは許されるだろう?
まったく、大型犬に首輪をかけられた気分だよ。
(-309) 2023/09/16(Sat) 20:53:06

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*遅くなりスミマセン、こちら大丈夫です!
逮捕まではこちらからしなければいけないことはないので、勧めてもらっても構いません。
(-345) 2023/09/16(Sat) 23:44:26

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*
遅くなってすみません、というわけで色々話をまとめて明日襲撃です!!!!!!!

とはいえ黒眼鏡は前言通り無抵抗で捕まりますので、
こちらからは特に変わることはありません。
ひととおりイレネオさんが"暴"をやったところにモブ摘発チームが来る感じでしょうか。

とりいそぎ、すり合わせできたら助かります!
遅くなってすいません…
(-366) 2023/09/17(Sun) 0:30:24

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

金色は未だに貴方を見ている。
確かめるように、見通そうとするように、見つめていた。
暫くの間があって、後。

「そうしてください。」

それがいい、だとか、そうしてくれると嬉しい、だとか、そんな控えめなものではない。
信じている。信じようとする。信じたいから、信じますよ、という、意思のある言葉。
そうしてください。それは断定であって、半ば指令じみた響きで、貴方の言葉に肯った。
実のところ、理解していないのだ。自分の言葉がどれほど貴方に響いているか、なんて。
していないから好きに口にする。していないからまっすぐ声を出す。していないから、気にしていないから、何もかも思ったように貴方に向けた。
変わってほしいのに、変えられると思っていないから、一生懸命真摯になった。


「今更ですか。」

今だって。
(-372) 2023/09/17(Sun) 0:44:25

【独】 法の下に イレネオ

/*相互襲撃……てコト!? わァ……ァ……
(-373) 2023/09/17(Sun) 0:52:11

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
ワッモタモタしてる間にお返事いただいてしまってすみません! リアルの片付けお疲れ様です! 待ってくださいね、もしかして相互襲撃……ですか!!? そんなことってあるんだな……あるか……

イレネオ逮捕まで含めて一応今こちらで考えていた案としては
@穏便に黒眼鏡さんを逮捕させていただき、連れ立って署に戻った際にイレネオ自身も逮捕される
A黒眼鏡さん逮捕の際に(一方的に)いざこざが起き、逮捕に手間取っている間に摘発チームが来る
の二案です。せっかくなので黒眼鏡さんのかっこいいところも見たい……という気持ちです。

無抵抗で捕まってくださるということなので、暴のタイミングに悩んでいます。逮捕されてからこっそりそちらの牢を訪ねたり尋問に立ち会う(と見せかけてもう一人を退出させて二人きりになる)とかも出来そうですので……
ただせっかくなので直接の暴力は振るわずとも口撃くらいは飛ばせたらなあと思っている感じです。よろしくお願いします!

(-378) 2023/09/17(Sun) 0:58:20

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
かっこいいところがみたいの意図が漏れていたので失礼します。
なにぶん若造なもので黒眼鏡さんの策略に嵌ったりしたいなあ、裏をかかれるとかどうだろう……とも思うのですが、黒眼鏡さんが策略とか知らん……何それ……怖……な可能性もありますので……こちらの発言は全て捨ておいてください。よろしくお願いします。
(-381) 2023/09/17(Sun) 1:06:38

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

「大丈夫。……無駄に死にに行くようなことはしない」
「危険なことをしようとする時は、キミに言えば良いんだろう?」

全く、見られすぎて穴が開いてしまいそうだ。
心配なら、ついてきたら良いんだよ。
どっちが先輩なんだかわからないような言葉を聞きながら、何度目かの息をついた。
真摯だからこそ、戸惑いを隠せない。


「……、
今更、って


その一言が、耳に残った。
こんなに真っ直ぐ好意を示したことなど、なかったくせに。
あぁ、もう。

流石に少し、照れが上回ってきた気がする。
いつもは冷めた表情をしていることが多い頬が、熱を持った。

「じゃあもう、キミが僕を寝かせてくれても良いんだけど?」

酒は入れてたとはいえ、一度だけ……朝までぐっすり寝れたことが、あるものだから。
口をついて言葉が出た。
(-390) 2023/09/17(Sun) 1:37:30

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*確認ありがとうございます!
相互襲撃ですねえ! 襲撃ご連絡いただいてある間にチームの方でターゲットのお話がでていてどうしようかと…………

こちらとしては、イレネオさんの逮捕→黒眼鏡の交流まではスムーズに進んで(その間にちょっと会話とか暴とかは全然ありなんですが)
取調室で暴やらなにやらをやったところでその証拠を掴まれて
(手を出させた、に近い)摘発チームが突入してくる…というのがスムーズなのかなと思いました。
(止めたはずの監視機器が動いてるとかそういう…)

それでよろしければ…!!!
(-391) 2023/09/17(Sun) 1:39:30

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
なるほどね 良いと思います、良いと思います……ありがとうございます……ぜひそれで行きましょう! 摘発チーム突入のタイミングについてはそちらで決め打ちしていただいて大丈夫です!

問題なければ次レスから即初めていただいても構いませんし、こちらが黒眼鏡さんを尋ねる方がスムーズでしたらそこから始めさせて頂こうと思います。では! よろしくお願いします〜!
(-394) 2023/09/17(Sun) 1:51:40

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「そうですね。」

肯定。肯定。肯定を重ねる。
巻いた首輪を締めるよう。苦しくないように、けれど確かに感じるように。貴方の頸の太さに、ぴたり当て嵌めていくように。
それが無意識だから悪いのだ。


「そうしたら、俺も行きます。」

正しく読み取った答えを告げる。
今度はこちらが導かれたようだ。貴方の言葉に追随するようだ。首輪はどちらにあるのか、ちぐはぐに立場が入れ替わる。
それも無意識だから悪いのだ。


男は正しく、貴方が好きだった。
この男は元来苛烈なたちだ。
敵に向ける嫌悪が強い。
その分身内に向ける愛情が深い。
加えれば、貴方は殊更手のかかる・・・・・先輩である。

そんな単純な、それだけの理由で。

「俺でいいんですか。」
「経験はありませんが。」

その羞恥を意に介さず、疑問に返す疑問は肯定の準備。
貴方が頷くなら、男も頷くだろう。
これが心配しているのは自分の役不足だけなのだから。
(-398) 2023/09/17(Sun) 2:42:25

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

――その日も黒眼鏡は、自分の店のカウンターの奥にいた。
タブレットをとんとんと操作しながら、
低く鼻歌を歌っている。

潮騒の音が壁越しに響く。
珈琲の沸く香りが、店内にゆらりと満ちてた。
(-401) 2023/09/17(Sun) 3:13:22

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

頸に嵌った分厚い皮が、隙間もないほどぴったりと寄り添ってしまった……気がする。
決して逃げられぬよう鎖が繋がったそれが、思いの外苦しくもなくて嫌悪感を抱かない。
こんなことは、今まで絶対になかったことで。
あなたなら、隣を歩かれても別にいいかと、そんな風に考えた。

大型犬は決して、離れたりしないだろうから。

「け―――いけん、なんて、
僕だってあるわけ、ない


あったらあったで驚くだろう、お互いに。
一度だけ寝れた時だって、別に、そういう事はしていない。
ただ無条件で安心できる相手がそこにいてあどけない寝顔を見せてくれたという、それだけのことで。
あなたなら、同じように寝れるんじゃないかと、思っただけで。

だから、嫌悪感を抱かずただ羞恥だけが占拠している現状が、殊更不思議な話で。

「駄目なら……はじめからこんな事、言わないよ」

素直にSiイエスと言わない肯定が、まさに僕らしい答えだ。
(-409) 2023/09/17(Sun) 7:36:02

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

そこは貴方が作った空間。
満ちているのは液晶を叩く鈍い音、鼻歌、潮騒、コーヒーをドリップする音。
貴方が作った、きっと貴方にとって居心地のいい空間なのだろう。

こつ。
こつ。こつ。こつ。

そこに異質が交ざりこむ。硬い靴の音だった。
伴って現れるのは長身の男。
灰色の髪と黒っぽい衣服の組み合わせが無骨なこの男を、貴方は何度も何度も見たことがあるだろう。
店で。店の周りで。街中で。教会で。バーなんかでも、見たことがあるかもしれない。
それでも。
こんな風に、わざわざ貴方を目掛けて歩いてくるなんてことは、今までなかったはずだ。

こつ。こつ。こつ。
こつ。

靴音は淀みなく近づくだろう。貴方が何もしないのであれば。
そうして極近くで止まるだろう。
立ったままの男は身を屈めもせず、視線だけで貴方を見下ろした。

「どうも。」

挨拶をするのだって、きっとはじめて。
(-412) 2023/09/17(Sun) 8:40:14

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

歩み寄る姿を止めるでもなく、
しかしいらっしゃいと店主として声をかけるでもない。
ただ、ざあと突然降ってきた窓の外の夕立を眺めるように視線を送り、
あなたが近づいてくるのを待っていた。


「今は昼休憩なんだがね」


そんなことどこにも書いていないが、そうらしい。
タブレットを机の上に置くと、
かちゃりと黒眼鏡をかけなおした。

「用件はなにかな? イレネオ君。
 何か欲しいものでも?
 君が欲しがるものを俺が揃えられるかは分からないが、
 努力はしよう」
(-413) 2023/09/17(Sun) 8:45:19

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

/*
こんにちは。エルヴィーノさんかわいい〜ねえ……本当に可愛い……こんなに可愛くてこんな男にお付き合いいただきありがとうございます。レスの前に一旦確認のPL発言を飛ばさせていただきますね。ご了承ください。
こちらは正直アクセルを踏む構えになっているのですが、キャラクター造形等の理由から私がアクセルを踏む想定をしていなかった(誰かの特別になることが忍びない)PCですので、一旦その理由を開示させていただいていいでしょうか。
それを踏まえても今すごく眠い様がいいよ! ばっちこい! という感じなのであればアクセルを踏ませていただこうと思います。

@PCに死ぬつもりはまったくないが、PLはこのPCを殺すつもりである
A3日目に処刑(逮捕)されることが決まっており、行動の自由度が低い
B今後マフィアに大変な暴を働く予定である

こんなところとなっております。
こう、いや別に特別じゃないし貴方の自惚れですけどという感じでしたらすみません。
エルヴィーノさん、本当に可愛く、助かっております。ありがとうございます。
(-414) 2023/09/17(Sun) 8:50:49

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

「そうか。悪いな。」
「書いていなかったものだから。」

馬鹿正直にそんな答えを。
注ぐ視線は平坦で、揺れることがない。
そのままに、貴方の黒い瞳が、より黒いレンズに覆われていくのを見ていた。

男が息をつく。
視線が外れる。一度。
店内を無遠慮に物色する明らかな間があった。
ぐるりと見回す瞳の動きは、たっぷりと時間をかけて行われる。

「ふん。」
「良い品揃えだな。」

それは下手な皮肉だろう。
声にはしないが、盗品か密売か、と裏に潜む。

「だが」
「俺は何も買わないよ。」

そこでようやく、瞳は貴方の元へ戻った。

「アレッサンドロ・ルカーニア」
「欲しいのは、お前の身柄だ。」

ポケットに入れたままの手。
銃か何か、用意があるのだろう。貴方が逆らうならば。
(-415) 2023/09/17(Sun) 9:00:19

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「おほめ頂きありがとう。自慢の商品でね」

皮肉をそのままぱくりとのみこみ、下手な皮肉をオウムのように投げ返す。
サテ、と前置きもなく、告げられたあなたの言葉にわざとらしく首をかしげて、

「摘発チームの人間じゃないだろう、お前」

動じた様子もなく──いやきっと、あなたが来るのを予想していたのだろう。
薄らとした笑みすら浮かべたまま、カウンターの裏で足を組む。
狭いカウンターの中に遮られて、ふちに沿うようにだらしなく足を真横に放り出す姿は太々しく、
これから起こることを全く予期できていないか、あるいは全てを悟り開き直っているように見えた。

「あの取締法は確かに非常に主観的な判断で逮捕・拘留を行使することが許された歴史的悪法だが、
 それは全警察官に許された権利じゃあないぞ」

膝の上で組んでいた手をぱ、と開き、あなたに向ける。

「どういう容疑で俺を引っ張るつもりだ?
 そのことに、法治国家を運営するにふさわしい根拠があるのか?」
(-417) 2023/09/17(Sun) 9:13:02

【独】 法の下に イレネオ

/*
エロい。ありがとう。
秘話で間違えて送って冷や汗かいた
(-418) 2023/09/17(Sun) 9:22:33

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

普段より余裕を持って見えた男の表情は、それで結局険しくなったんだろう。
男。25歳。青年、どころか、貴方の前ではまるきり子どもガキだ。

「お前がそれを語るなよ。・・

知った口を聞くな、と。まるで駄々。
ああ、嫌いだ。嫌いだ。


「お前がマフィアなのは事実だろう。」

いつもの渋面を向けている。
それでも、声だけはまだ抑えていた。
まるで何か策があるとでも言うように。探られて痛い腹がないように。

「それに」
「容疑ならある。薬を売っているな。」
(-419) 2023/09/17(Sun) 9:31:08

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

/* ご連絡ありがとうございます。
連休も仕事をしているPLなため、ロールの返事はまた夕方になりますが、取り急ぎこちらの返事をば。

アクセルと予定その他全部OKです!
もう捕まってしまうのですか……悲しい。
助けようとすると思いますので、牢屋に会いに行きますね。
エピの件も悲しいですが、これがマフィア村。全て受け入れます。
もしかするとこっちも死ぬかもしれませんが、予定は未定です。

イレネオくんも大型犬可愛い……最後までどうぞよろしくお願いします。後ほどまた、こちらの設定などもお知らせいたします。
(-421) 2023/09/17(Sun) 9:45:42

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

アレッサンドロ・ルカーニアは、
イレネオ・デ・マリアを侮ってはいなかった。
自分がガキの頃に、多くの舐め腐った目を向ける大人に理解わからせてやってきたからだ。
子供と大人で変わるのはパンチ力に乗せられる体重くらいなもので、
それが決めるのは極小規模ミクロな喧嘩の勝敗のみだということを
男は良く知っていた。

「薬?」

だから、これは。

 「――悪いが、覚えがないな」

    彼にとっても、悩む場面だった。


「どこの誰にだい。
 警察ならきちんとそのへんはっきりしてくれないとわからないぜ」

特に覚えのない・・・・・容疑で詰められ、ぶん殴りたい気持ちはある。
だがそれ以上に――
目の前の男は、目標・・ではないのだ。
(-424) 2023/09/17(Sun) 9:49:53

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

/*
ヮ……お仕事お疲れ様です……!!
捕まってしまうらしいですね……私もこんなに爆速だと思わず笑ってしまいました。助けようとしてくれる……ありがとうございます……
全を受け入れる広い心と肩幅もありがとうございます。死なないでほしい〜……と言いつつこちらも死ぬので何も言えません。人の命、儚いですね。

どうかPLさんのことは傷つけたくありませんので、何かあれば遠慮なく仰ってくださいね。設定も聞かせていただける! 楽しみにしています!
お返事はこちらも少々後ほどになります。よろしくお願いします!
(-429) 2023/09/17(Sun) 9:56:49

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

ふん。わざとらしく鼻を鳴らして見せる。
計算された貴方の一挙手一投足。何もかも隠さず放つこちらの感情。
そのどちらの方が人を不快にするかは相手と場合によるものだろう。少なくともこの男は作られた所作が嫌いで、だから貴方の大仰な物言いや仕草が嫌いで、だからこそ、いつだって貴方をよく見ていた。
綻びを見つけようとするように。

「誘ってでもいるつもりか?」

投げた言葉に愉快さは滲まず。
視線を外さないまま、男は貴方へ紙の束を投げやった。
片方の手は未だポケットに突っ込まれている。窮屈そうな動作はしかし、警戒を怠っていないという証拠でもあり、表明でもあった。

「俺は警察だからな。」
「お前たちとは違って親切なんだ。丁寧に説明してやろう。」
「その上で考えろ。自分がまだ、神に祈れる身かどうか。」

それを確認するならば。
並べられているのは、貴方がこれまで客に売った薬の内訳。
それから、顧客の名前。日付。等等。
なるほど、納得出来るだろう。少なくとも、無鉄砲な若者が胸を張って提出するだけのことはあると。
薬の種類は網羅されていないし、
顧客の名前には抜けも欠けもあるし、
日付だってそれが全てではないだろう。
どう見たって詰めは甘い。

ただ一人。
花浅葱の瞳をした顧客に関してだけは、完璧かもしれないが。
(-438) 2023/09/17(Sun) 10:30:31

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

ほう、と声をあげた。

「良く調べてるな」

犯罪にはならない・・・・・・・・よう務めて処理をしていた、薬物類の売買記録。
随分と抜けが多いが、今の取締法施行環境ならば理由づけには十分だろう。
見慣れた名前の羅列を一瞥し、なるほど、と頷く。

どうでもいいことだ。

「執念を感じるね。仕事しながら調べるのは大変だったろう」

ぎ、と椅子が鳴る。
身を前に乗り出して、カウンターに肘をついて。

「では、お手柔らかに頼む。
 弁護士は呼ばせてもらえるんだよな?」

――犯罪をそれと知りながら行う者は、最も法を信じている。

それゆえか、うっすらとした笑みがはがれることも、
その口から神への祈りも罵倒すらも、零れ落ちることはなかった。


「ああそうだ。
 これ、アリソン女史・・・・・・は知ってるのかね?」
(-441) 2023/09/17(Sun) 10:43:19

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

良く調べた。
良く調べても、掴めたのはこの程度。それだけ貴方が丁寧に仕事をしていたということ。偶然、このタイミングで、男に機が向いたというだけのこと。

だが、そう、今。このタイミングであれば。
今であれば、これは充分に効力のある代物。

男は貴方のかんばせを見つめていた。
綻びひとつ、動揺ひとつも見逃すつもりはなかった。
けれどその完璧な微笑が揺らぐことはなくて、歪んだのはこちらの口の端。

「……好きにしろ。」

ああ、不愉快だ。吠え面ひとつ、かいてくれやしない。
そのくせ、今だってそうやって。
さもこちらの知らないことを知っている、そういう顔をする。


「それは答える必要があることか?」
「俺にその義理はない。」
(-468) 2023/09/17(Sun) 13:06:06

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

男は犬が好きだ。忠実で、利口で、真摯な生き物だから。
とりわけ大きいやつはいい。より温厚で、落ち着いて見えるから。
職業柄自分で飼おうとは思わないが、道で散歩中らしき姿にすれ違えば目で追うくらい、好きだった。
犬のおまわりさん、と歌う童謡に、見る目があるなと感心したことさえある。

反面、猫は苦手だった。
嫌いではない。やはり飼ってもいないから、関わりも少ない。
それでも野良や捨てられたものに出会うことはあるもので、そういう奴らは見るなり威嚇してくるか、哀れっぽく鳴いて縋ってくるかだ。かと思えば道の真ん中で寝転けていたり、怯えて逃げたりする。
気まぐれで、弱々しくて、理解することが難しい生き物。
それが男にとっての猫だった。

貴方は猫に似ている。
面倒そうに仕事に当たる様子。こちらの気遣いを退ける態度。食べ物の好き嫌い。それでいてこうして寄ってくる。
何とも理解し難い。
理解し難くて。

(-471) 2023/09/17(Sun) 13:28:15
イレネオは、それが、嫌いではなかった。
(a23) 2023/09/17(Sun) 13:28:31

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

むしろ、厭わず分かろうとしてきたつもりだ。今日のように。
それはやはり、身内に対し情深い男の性質によるものだったのかもしれない。
単なる性質。性格。男にとっての常、だったのかもしれない。


だんだん小さくなる声を聞く。
その真意をやはりこれは解ろうと・・・・して、再び覗き込むように近づけるのだろう。
息が触れるかどうかの距離。
貴方の頬に朱がさすのが見えただろうか。

どうあれ。
きっと理解した男は、少し口角を上げた。

(-472) 2023/09/17(Sun) 13:29:06