【人】 DOM サクライ[喫煙所でたっぷりと紫煙を含んだ後 スマホで時間を確認して、俺は11階へ向かった。 相手の希望でとったと言われるスイートは 俺の給料では手の届かないような代物だった。 ホテルの最上階からは一面、 パノラマ夜景が楽しめたりなんかして それをシャンパン片手に眺めるんだ。 画像で見る限り、この部屋に相応しいのは 多分、きっと、そういう人間。 決して、にっこり笑ったスニーカーの男ではなく。] (290) 2021/03/17(Wed) 17:52:57 |
【人】 DOM サクライ[小さな音を立てながら、 緩やかにエレベーターは上昇し やがてチン、と立てて目的地に到着する。 ふかふかとした床を踏みしめながら 何となく、抜き足差し足忍び足。 指定された1101のドアの前で深く息をつくと そっとカードキーを通した。 いつもの見慣れたビジネスホテルの客室と違って 入って真正面、ホントのパノラマビューに ばん、と出迎えられて俺は言葉を飲む。 空気からしてラグジュアリーな感じ。 すう、と息を吸って、吐く。 よし、慣れた。] (291) 2021/03/17(Wed) 17:53:30 |
【人】 おおはしゃぎ サクライ な、なんじゃこりゃぁぁ!! うぉあスゲェあっはっは!声が反響しねえ!! [大きな声で叫んでも、反響が来ないことに また興奮して、俺は大股でずかずかと部屋に入った。 バク転出来そうなほど広い室内! ベッドと小さな机だけじゃなくて リビングやダイニングまで付いてる! 部屋を見渡しても女社長の顔が印刷された よく分からない小冊子は一冊もない!!] ……これが……上質な……暮らし……ッ! [思わず両手で口元を覆って、 よよと泣き崩れたいのを堪える。 この部屋を選んでくれた相手は さて、一体どんな相手なのだろう。 石油王か何かだろうか。 困ったな、石油王を満足させられるだろうか。 興奮で飛躍気味な妄想を頭の片隅に 俺は部屋の探検を開始する。] (292) 2021/03/17(Wed) 17:55:16 |
【人】 おおはしゃぎ サクライI'm free to be the greatest, I'm alive. I'm free to be the greatest here tonight. The greatest, greatest, greatest, alive…… [鼻唄レベルを通り越した熱唱をしながら 冷蔵庫を開けて、中のシャンパンに口笛を吹いたり 大理石のカウンターを指で撫でてみたり。 大興奮で今年一番のご機嫌の俺は ひょいとカウンターから顔を上げて…… そこで漸く、この部屋にいる先客の存在に>>283 目をとめたのだった。] (293) 2021/03/17(Wed) 17:57:05 |
【人】 穴があったら入りたい サクライ……アッ?あっ、えっ、……お? [部屋を間違えた?いや、カードキーは合ってた。 あれ、さっきの人?榊さん?いや、そんなまさか。 一瞬の後、いろんな考えが頭を巡って 思考回路がショート寸前。] あっス、どもっす…… [心臓が、バクバクうるさい。 どうにか絞り出した挨拶は、どう考えても場違いで ライダースの中を、冷たい汗が、 つう、と背中を湿していく。 さっき以上に、榊さんの目が見れなくて 俺はカウンターの下に隠れるように するするとしゃがみこんだ。] (294) 2021/03/17(Wed) 18:01:24 |
【人】 穴があったら入りたい サクライ ちょっと待って…… 俺ちょっと、やり直したい…… [カウンターの下からもにょもにょと願う。 タイムワープ出来るなら、5分前の俺を殴り殺したい。 羞恥を飲み込み、立ち上がれても 多分耳の端は真っ赤なまま。 語るべき言葉を探している。]* (295) 2021/03/17(Wed) 18:09:13 |
【人】 Dom サクライ[もしも、俺のホテルの滞在中、 部屋に闖入者がやってきて ボリューム調整や音程に問題ある歌を歌い 散々好き勝手した後、俺の存在に気付く……なんて 間抜けなザマをさらしていたら、 指差してあらん限りの大声で笑ってやる。絶対。 榊さんは紳士らしく、懸命に抑えた口元から 変な空気を漏らすに止めてくれた>>308] ……もう、いっそ笑ってくださいよ…… [カウンターの下で蹲る俺の傍に やっぱり綺麗な靴が近寄ってきて、 俺は朱に染まった目元を上げる>>305] 俺も、すっごいびっくりしました。 だって、部屋すっげえ広くていいところだし、 まさか、相手が───── [そこまで言おうとして、改めて この榊さんこそが、俺の相手なんだってことに 何だか胸の奥が、ぎゅ、と締め付けられた。] (329) 2021/03/17(Wed) 22:03:11 |
【人】 Dom サクライ[カウンターで立ち話もあれだから、と 場所をソファーに移さないか?と促そう。 さすがスイート、シャンパンだけじゃなく ミネラルウォーターにコーヒーマシン、 なんでもござれと来ているから 俺は自分の分のミネラルウォーターを手に取った。] 改めて、サクライです。よろしく。 それで、いいお部屋をありがとうございます。 ……なんか、変なところ見せちゃいましたけど 俺なんかが相手で、大丈夫ですか? [ソファーに腰を下ろして、キャップを捻ると ボトルから小さく泡が立つ。 泡から榊さんへと視線を移し、 全身に這うような目を走らせた。 この、好青年が自分の支配下にある。 苦痛や恥辱を乗り越えて、 共に一夜を過ごしてくれる。 そう考えただけで、じわ、と唾液が滲み出た。] (331) 2021/03/17(Wed) 22:04:48 |
【秘】 Dom サクライ → 会社員 シロウ[別に、自信が無いわけじゃない。 ただ、性の快楽の如何を超えて 相手を不快にさせていないか不安だっただけ。 本気で嫌がることはしたくない。 大事に大事に扱いたい。 俺の、俺だけの、大事なパートナーとして。] (-132) 2021/03/17(Wed) 22:07:52 |
【独】 Dom サクライ/* シロくんがかわいい……夢の国を夢のまま楽しめるしネズミさんの中の人の話をすると首傾げちゃう感じの人や……(かどかくてい)なんなのこのピュアっ子……何でもしていいですよてユキさん言ってたけど……本当に何でもしていいの?!私の備忘録見る!?!? (-155) 2021/03/18(Thu) 0:12:45 |
【人】 Dom サクライ[もう一口、今度はグラスに注いだ水を飲みながらも 史郎さんが何度も「サクライさんでよかった」と 繰り返すものだから 俺は何だかくすぐったくなって グラスの中でくすくすと息を漏らした。 言葉にしなくても、史郎さんの目には 次第に情欲の色が宿り出している>>353 その瞳が此方の一挙一動を ねっとりと追い掛けて、離してくれない。 そのくせ、言葉だけはお上品を保ったまま。] ふぅん、使い切りたい金って その手切れ金、って訳ですか。 [テーブルにグラスを預け、俺はふむ、と鼻を鳴らす。 なるほど、それならこの部屋を取った本人が 俺みたいに部屋に驚いた理由にもなるか>>349 此方に踏み込んでくる史郎さんを>>353 ちらりと流し見て───── 俺は史郎さんの手からグラスを奪うと そっとテーブルの上へと避難させた。] (366) 2021/03/18(Thu) 2:39:23 |
【人】 Dom サクライやだな、マッチングしたんだから 俺の願望なんて、分かってるでしょう? [羞恥プレイはさっきので充分。 三日月の弧を描く唇のまま 俺は隣に腰掛けた史郎さんの方へ ぐっと身を乗り出そう。 丁度、ソファーの上に押し倒したような姿勢。 つい、と史郎さんの片脚を持ち上げ 俺の肩へ預けてしまえば 服を着ているのに、まるでセックスのワンシーン。] (367) 2021/03/18(Thu) 2:40:15 |