人狼物語 三日月国


65 【ペアRP】記憶の鍵はどこ?【R18】

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視点:


【念】 エン

[ハチヤは俺と違ってコミュニケーション能力が高くて、俺はいつもハチヤの斜め後ろから学園を眺めていた。

例えば、記憶が戻らなかったとして。あいつは俺とあったことなんて忘れて皆と楽しく過ごして卒業していくのだろう。なんの問題もない。これが記憶をなくしたのが俺だったら、そうはいかない。ハチヤ以外に知り合いのいない学園でハチヤを失ったら。なかなか打ち解けられない俺は、きっと今よりも孤立するのだろう。


そう、そう考えればハチヤの記憶なんて戻っても戻らなくても大した問題ではないじゃないか。鍵も、みつかったらラッキーくらいで。気楽に、さがせば、いいじゃないか。


なんの問題もない。忘れられた俺のこの感情なんて。]





 ──嫌、だなぁ…



[どうでもいいものだ]
(!32) 2021/04/05(Mon) 0:45:00

【念】 エン

[ちょっと目じりに浮かぶものを振り払って視線を動かすと、視界の端に光るものがみえた。何の気なく手を伸ばして触れて、あ、これひょっとすると鍵?と思うのだけれど]


 うわ?!


[触れた瞬間にぱちりと小さく痛みが走る。静電気のような。同時に頭の中に笑い声と、話し声が響く]



『あいつめんどくさいよなー。クルスに拾われただけの出来損ないのくせに』


[誰の声だかは知らないが、言われている内容はいつものものだ。俺は陰で俺がなんて呼ばれているかなんて知っている。『クルスの出来損ない』なんて、もう言われ慣れたものだ。けれど]


『だよねー。クルスじゃなきゃ、話しかけないって』


[答える声が聞きなれたものというだけで、意味が違ってくる。ちがう、あいつはそんなの言わない。俺は枕で両耳を塞ぐようにして、必死で聞こえないふりをした*]
(!33) 2021/04/05(Mon) 0:46:45

【念】 エン


[ふっくらした枕を通すと音は遠く鈍くなるらしい。

くい、と枕を引っ張られて俺は素直に枕を手放す。だってここにいるとしたら、ハチヤしかいないだろうから。



現れた顔はやっぱりハチヤのもので、ほっとした顔を見たら胸に蟠ってた不安のはしっこが崩れる。だってこいつの目はすごく感情を表すから。心の中ではあんなことを思いながら俺に接していただなんて、こいつを見ていたら、ないって思える]


 
 
はちや…



[それでも残る不安に、声は小さく頼りないものになった。掴まるみたいに、片手を伸ばす*]
(!35) 2021/04/05(Mon) 2:18:24

【念】 エン

[夕べこそああいうことになったけれど、もともとハチヤと俺の間にあった感情は恋愛ではない。いやそうだったのかもしれないけど、少なくとも俺がそうだと認識する関係ではなかった。なのに。


 緩く額に唇が落とされる。
 そこから頬までゆるゆると移動して、
 最後に耳がやわく食まれる感触に俺は身を震わせた]


 ん……


[安心させるみたいな唇。なんでこんなことをするんだろう。こいつは、俺を覚えてないのに。

俺のいるベッドの中に潜り込んでくると、ぎゅっと抱きしめられるのに安心する]
(!38) 2021/04/05(Mon) 3:10:14

【念】 エン


 ──、


[今度の声は、小さすぎて声になってない。ほとんど唇が動いただけみたいな小さな呼びかけなのに、さらにぎゅっと抱きしめられて心のどこかが安心する、を通り越してぽっと温かくなった。だから]


 おや、すみ。


[耳元でそっと囁いて、あいつからは触れなかった唇に小さく口づける。お預けって言った俺がこういうことするのはダメなんだろうけど。なんか、胸の中心が熱くてしたくなったんだよ**]
(!39) 2021/04/05(Mon) 3:11:52

【念】 エン

[目が覚めた時、ハチヤはそばにいるのだろうか。いなければ、手がシーツの上を辿って動くのだけれどそれはほとんど無意識のもの]


……、


[ここにいるのは、確かにハチヤだ。ハチヤだけれど、どうしてだろう。俺の中で、今のハチヤはあのいつものハチヤとイコールにはならないのだ。

俺とハチヤの関係は、犬と飼い主だったのに。今のハチヤは、重ねようとしてもどうしても犬ではない]

呼び方…?

[犬のハチヤは俺をエン君と呼ぶけど今のハチヤはエンと呼ぶ。試しに、前のハチヤは俺をエン君と呼んでたって言ってみたけど呼び捨て嫌?と聞かれたから。嫌ではないと伝えたら、それならエンがいい、と言われたからそのままになった]
(!40) 2021/04/05(Mon) 13:47:56

【念】 エン

[実際嫌ではないのだ。けれど犬ではないハチヤは、何故だか俺を大切にして守ろうとする。いつの間にチェックしたのか、食堂にはエンは行っちゃダメだとか。この部屋は狭いから俺が探すから他の部屋に行こう、とか。


寝付くまでと抱きしめてくるのに、やたら心音が早いとか。あれでは眠れないだろうに]
(!41) 2021/04/05(Mon) 13:53:23

【念】 エン

[俺を嫁にしたのは、犬のハチヤだ。

だから言ってしまえば今のハチヤは、俺の旦那のハチヤではない。けれどこれもハチヤの筈なのに、


なんで俺は二股かけてるみたいな気持ちになってるんだろうな!
]
(!42) 2021/04/05(Mon) 13:59:10

【秘】 ハチヤ → エン

[飾り気のない薄暗い石壁が続く場所の一角で、検診衣にケープを羽織った少年がいる。
けほっと短く咳き込んで、足型のついた腹部を抑えて立ち上がった少年は、駆け出そうとするのだが──…

暗がりから伸びた岩のような腕が、それより先に少年の肩を捉え、腕の持ち主がいるのであろう暗がりへと、力任せに引きずり込んだ。

──そこで場面は途切れている]
(-44) 2021/04/05(Mon) 17:06:54

【秘】 ハチヤ → エン

[金属の床の上で、検診衣の少年が嘔吐している。
えづく少年の髪を引っ張りあげ、開口器をつけた顔をあげさせる白衣の男は、どう見ても医学を志すものには見えない。
白衣の男の隣にもう一人、派手な装いの女が皿を片手に男の腕に絡み付く。

女が一歩踏み出して、人であった原型を留めた食事に匙を入れ、少年の口へと差し出した。


──場面はそこで途切れている]
(-45) 2021/04/05(Mon) 17:14:37

【秘】 ハチヤ → エン

[鉄格子の中、白髪をはじめ全体的に色素の薄い鷲鼻の男が検診衣の少年と一緒になにかを髪に書き付けている。

書き付けられた単語を指差し、鷲鼻の男が聞きなれない言葉を口にすれば、少年も一音一音不安げに首を傾げながら、
声変わりを迎えていない声でなぞっていき──…

鷲鼻の男が少年の髪をかき混ぜている辺り、音をなぞる試みはうまくいったようである。
紙に書かれているのが口汚い罵倒文句でなければ心暖まる風景だろう。

男と少年は新しい紙を取り出して……


──そこで場面は途切れている]
(-48) 2021/04/05(Mon) 19:37:57

【秘】 ハチヤ → エン

[真っ白い壁の部屋の中、検診衣の少年か診察台の上で眠っている。
腕に刺さる針は一つでは足りなかったらしく、二本は少年からなにかを運びだし、三本は少年へとなにかを輸送し続けている。
少年の体からは電極も生えており、それらは部屋の隅の機械のかたまりの針を休むことなく働かせているようだ。

眠る少年の周りには白衣の集団がいる。
バインダーを胸に数値とにらめっこしてるもの
針の先で輸送量の調節をしているもの、それを記録しているもの

部屋の人数にそぐわない静けさの中、少年の呼吸が荒くなり……


──場面はそこで途切れている]
(-49) 2021/04/05(Mon) 19:50:44

【秘】 ハチヤ → エン

[鉄格子のなかで、遠い異国の顔立ちの青年になりたてのように見える男が、検診衣の少年に話しかけている。
検診衣に縫い付けられたネームプレートを指差しての言葉に、少年は最初意図をつかめぬようであったが、

次第にその顔が輝いて、にやけるのを抑えられない様子で、男が口にした言葉を小さく何度も繰り返している。

よくよく耳を済ませば、はちやと呟いているようだ。


──場面はそこで途切れている]
(-50) 2021/04/05(Mon) 20:44:19

【念】 エン


 なんで……


[ぽつりぽつりと知らない風景が流れ出す。俺に見せつけるように。


それは決まってハチヤのいない時ばかりで、見ているだけで気分の悪くなるそれらのどれにも一人の少年が映っている。その顔は、今よりずっと幼いけれど、ハチヤとそっくりだ。あれが本当にハチヤなのか、あれはハチヤの過去なのか。聞いてみたいけれど]


 う、え……


[見るたびに気持ち悪くなる。ハチヤが戻ってくる前になんとかしないと。くたりとベッドに横になって吐き気を堪える。ああ、けれど]
(!43) 2021/04/05(Mon) 22:33:42

【念】 エン



 あれ、旦那ってやつ…?


[最後に見えた風景。ハチヤにそっくりな少年に話しかける見知らぬ男。いつも不安そうな顔をしていた少年が、こらえきれないように笑みを零す、暗い風景の中唯一の]
(!44) 2021/04/05(Mon) 22:34:21

【念】 エン

 ──あー…


[目を開ける。あれがハチヤだとして。あいつが一番になるのは、当然じゃないか?だって一番つらい時期にきっと救いになったのだろう。分かる。けれど


 もそもそと布団に潜り込み、自分の胸に手を当てる。その時に俺がいれば、何かをしてやれたのだろうか。もやりと感じる嫌な気持ち。これは多分あれだ。うん。ということは]



 俺、ハチヤ好きなんだなぁ……
(!45) 2021/04/05(Mon) 22:35:42

【秘】 ハチヤ → エン

[鉄格子の部屋の隅、異国風の男が一人、右腕全体を覆う鱗を引きちぎっている。
血が滲むのも構わずに、その行為は、その焦りは、なにかに追われているようにも見える。

鉄格子が開く音がして、男がそちらへ視線を向けると、検診衣の少年が立っていた。
少年がその場を走り去り、男は肩を落とすのだが──…走り去ったはずの少年はまた鉄格子に手をかけた。

困惑する男をよそに、少年は救急箱を机に置くと、
男に向かって傷を見せるように促した。

男が少年を抱き締めれば、少年はわけがわからないといった顔で、早く傷を見せるようにと促した。


──場面はそこで途切れている]
(-54) 2021/04/05(Mon) 22:57:58

【秘】 ハチヤ → エン

[鉄格子のなか、男は真っ青な顔をして椅子に腰を掛けていたのだが、少年の足音を耳にすると、男は何事もなかったように振る舞った。

検診衣の少年がなにかをする度、弛い衣服から覗く肌に、
男は喉をならしかけ、咳払いでそれを誤魔化した。

がりがりと指を噛むことで、なにかを抑えているようだ。
覗く犬歯が男が何に分類されているかを物語っている。

少年が男を指差して、具体的にはボロボロの指を指差して、
それから部屋を飛び出して、救急箱を抱えてくることだろう。


──場面はそこで途切れている]
(-55) 2021/04/05(Mon) 23:08:02

【秘】 ハチヤ → エン

[鉄格子のなか、男と少年が向かい合っている。
格子には鍵が外から鍵がかけられており、閉じ込められた二人には外に出る術はない。

男の吸血衝動は抑えられそうになさそうで、
少年も何故閉じ込められているのか察することはできたのだろう。静かに目を閉じ、食まれるのを待っている。

やがて男が動きだし、少年へと食らい付いた。
しかし、上がるであろう悲鳴は上がらず、かわりに上がったのは嬌声だった。
男の食事になって生を終えるつもりであった少年は、予想外の展開に混乱を口にしながら、男の手で暴かれ続けて、最後には甘ったるいかすれ声で男の名前を呼ぶだけに。
少年の中に何度も精を放ち、少年に鱗が生えるのを見届けたあと、男は少年の内腿に顔を埋め、血の餓えを満たすのだった。


──場面はそこで途切れている]
(-56) 2021/04/05(Mon) 23:26:50

【念】 エン

[なんだろう、これは。

俺に見せたいのか?ハチヤは自分のものだと。うるさい知ってる。きっと今でもあいつの一番はこの男のもの。




思い出にどうやったら勝てるのかなんて知らない、知らないからもう見せなくてもいいんだ]
(!46) 2021/04/05(Mon) 23:27:09

【秘】 ハチヤ → エン

[彼の番の番へと、見せつけられる記憶の断片は、
彼の番が何であるのか、番の番へ見せつけるもの。

彼が番に預けた彼の形見になってしまった札は、
彼の番にとっては宝物となっているそれは、
彼の意識を継いでいるのかもしれない。

見せ付けた意図は独占欲と牽制と、
それから番と番うつもりなら、番を知れという激励が少し。

本当はもっとマイルドだったはずなのに、
館の悪意とうまく噛み合ってしまったせいか、
劇薬を包んでいたはずの薬紙は破けてしまったようである]
(-57) 2021/04/05(Mon) 23:36:08

【念】 エン

[ハチヤが戻るまでに普段通りに振る舞えるまでは繕うつもりだったのに、悪意に中てられ布団の奥の奥に潜り込む。


きっとハチヤが戻ってみるのは丸く縮まった布団の塊*]
(!47) 2021/04/05(Mon) 23:46:24