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【墓】 高野 景斗[ 太腿に、弾力の良い尻の肉感が伝われば それは間違った認識ではないことを、知る。 本音を言えば、今すぐにでも指を突き入れて かき回して、ぐちゃぐちゃにほどいたその狭い場所に 押し入りたい。けれど、そうはしないと決めたから ここは、お預けにしてもらう他無い。自分も、そして彼も。 膝を揺らせばその振動が彼にも伝わっただろう それ以上、は後日に取っておくとしても、 反応が返れば、ゆるくまた膝を揺らして ] (+16) 2023/12/29(Fri) 14:32:56 |
【墓】 高野 景斗 ン、いいよ、イって 大丈夫、 [ 限界を訴える涙に彩られた言葉を聞けば 己も急速に、限界へ到達するのを感じる。 炬燵布団を汚してしまっても、一向に 構いはしないのだが、炬燵を見る度思い出して 心地よさよりも、気まずさは遠慮が勝つと、 寂しいから。 濡れた髪の水分を僅かに吸ったタオルを 二人の性器を覆うように、隠すように 被せてやる。 ] これで、汚れない いつでもいいよ ……ん、ぁ 俺も、イきそう [ ぎゅ、と眉間に皺が寄る。 もういつ奔流してもおかしくないほど、 ぱんぱんに張り詰めたそこが、触れ合う度に 熱のこもった吐息が、唇をくすぐって。* ] (+17) 2023/12/29(Fri) 14:33:33 |
【墓】 瑞野 那岐[甘く誘う声に手を伸ばして、身体を支え。 疼きを訴える場所を今度は無意識ではなく 意図的に刺激するように押し上げられて、] ン 、ぁッ、ぁ っ……[細く啼いてぶるっと身を震わせた。 一度だけじゃない、ぐ、ぐ、と腿で押されて その場所を教えられて、羞恥だけではなく 快感に浮かされた熱が瞳を滲ませていく。] (+18) 2023/12/29(Fri) 17:28:32 |
【墓】 瑞野 那岐[擦り合っている彼の剛直がぐんと勢いを増す。 彼も興奮しているのだと分かって、 その先を思わせるような行為に、は、と熱を零し] ぁ、ンッ、……だ、 め、揺らさ、ないでッ、 ……ア、 ぁ ッ、んっ、 ゃッ、……[膝の上でゆらゆらと身体が揺らめく度に、 自身の腰も甘く揺れて、波打ち、秘奥が切なくなる。] (+19) 2023/12/29(Fri) 17:29:01 |
【墓】 瑞野 那岐[前と後蕾を同時に愛撫されて身悶える。 気持ちよくなって何もわからなくなってくる。 アルコールの混じった吐息が、彼の鼻先に掛かり、 酔いで上手く力の入らない手で、弱く肩を掴む。 いいよ、と促す声に、ン、んっ、と短く応え だめだと分かっていながらも止められない腰を 堪らずに揺らして、快楽を求め。] ……はっ、ぁ、ぁッ、……イ、くッ……、 け、ぃと、ッさ、も……で、ちゃ……、 ──ッ! [ぎゅう、と肩を掴む手に力が入ると同時、 強く瞳を閉じて、ビクンッと膝の上で跳ねる。 ぴゅく、と勢いよく吹き出した白濁が 彼の手に捕らわれた自身の手を汚していく。*] (+20) 2023/12/29(Fri) 17:29:42 |
【墓】 高野 景斗[ 気持ち良くて蕩けた声が、顔が、 連鎖するように、こちらの理性を溶かすから 求められるままに、擦り上げて、 弱い箇所をぐり、と握り込んだ。 ] ン、いいよ 俺も、………、は、 [ ぎゅうと強く肩を掴まれたと同時、 目を失せて、敏感な体がひくんと跳ねる その衝撃を受け止めて、 ついでにぴゅく、と手の中で、 性器が跳ね、熱い迸りを感じた後、 自身の精を受け止めたその手を借り受けて ] 出る 、――…… く、 ッ [ 少し遅れて、びゅる、と数度に分け、 彼の手を汚していく。浅い呼吸を数回繰り返して ] (+22) 2023/12/29(Fri) 18:03:55 |
【墓】 高野 景斗 ふーーー………、 [ 大きく息を吸い、吐いて。 くたりとした体の間にある、タオルで ざっくりと、体を拭き取ってから 快楽を与えるためではなく、 ただ抱きしめるために腰に腕を回して ] 気持ち良かった、 疲れちゃった? [ まだ熱っぽい唇で、やさしいキスを贈る。* ] (+23) 2023/12/29(Fri) 18:04:11 |
【墓】 瑞野 那岐[欲しくなるかと問われたら、素直に こくこくと首を縦に揺らして頷いただろう。 揺らぐ身体を支えるために肩に添えた右手も、 昂りを握るように抑えられた左手も、 漏れ出る喘ぎを抑えることができないでいる。] んッ、……ぅんッ……、 [涙を浮かべて、まだ湿り気を帯びた髪が 頷く度にぱさぱさと束になって揺れる。 見つめてくる瞳に気づいたら、 濡れた瞳で見返し、熱い吐息をついたのも束の間、 く、と喉を詰めて、達して。] (+24) 2023/12/29(Fri) 20:30:38 |
【墓】 瑞野 那岐[熱を吐き出す解放感にクラクラする。 ふ、と力が抜けていく身体を抑え込まれて 握り込まれていた彼の手も力が籠もり、 苦しそうな声が聞こえたと思えば、 掌に広がっていく熱さが、彼も達したのだと伝える。] ……────ぁ、 [互いの吐き出したものが手の中で混ざり合って、 どろりと零れ落ちていくのを、 惚けた顔でぼうっと見つめていた。 彼が零したものを少しだけ、 もったいない、と思いながら。] (+25) 2023/12/29(Fri) 20:31:18 |
【墓】 瑞野 那岐[肩で息をして、暫し惚けたまま。 汚れた掌を見つめていれば、 彼に手を取られ、タオルで拭き取られていく。 互いにまだ下肢だけを晒した状態のまま、 腰を引き寄せられれば、ン、と小さく残り香のする 吐息を零しながら、大人しく腕の中で彼と顔を見合わせた。] ……ン、きもちよかった、 けど、まだ……寝たくない、 [唇を受けながらも、とろんと瞼が落ちてくる。 朝から働いていたせいか、一気に押し寄せてくるように。 心とは裏腹に、身体は疲労を訴えていた。*] (+26) 2023/12/29(Fri) 20:31:45 |
【墓】 高野 景斗[ まだ情事の色が濃い空気の中、 寝たくない、と言いながらも、疲労している であろうことは、明白で。 ] ベッドで続き、する? ふふ、ごめん。さすがに冗談。 体、綺麗にしたら ベッドでもう少し、充電させて。 [ 気持ちよさそうにキスを受け止めて、 蕩けかける瞼につい、そんな冗談を口にして しまったけれど、しばらく互いのぬくもりを 堪能した後、完全に寝落ちしてしまう前に、 ホットタオルで、体を拭って、 眠気に負けつつある彼の体をベッドに 横たえる。自分も歯磨きをし終えると 寝具に横たわった。 ] (+27) 2023/12/29(Fri) 21:56:32 |
【人】 高野 景斗 年末さ、うちで待っててほしいな 日を跨ぐ前には、帰ってくるから。 大丈夫、アフタートークもなし、だから 出番が終わったらすぐ、帰れる手筈に なっているから。 [ 上瞼と下瞼が離れるのを嫌がっても 少しだけ、そのような会話をしただろう。 ] 年が明けたらすぐ、鍋にしよう 実はコンロはもう買ってある、 土鍋は、昨日注文して――……… ふぁ、 ん、 もう無理かな おやすみ、 ――………* (0) 2023/12/29(Fri) 21:56:45 |
【人】 高野 景斗―― 年末大型特番・舞台袖 ―― おめでとう、そして 俺を起用してくれて、 夢を追いかけ続けてくれて、ありがとう [ 感極まって舞台袖で、うさぎもかくや というくらい泣きまくった、目が真っ赤な某アーティストには この後、アフタートークが待っているというのに。 いつまで経っても感動が引かないらしく スタッフに、かなり控えめに、 "トークにも着いてきてもらえませんか" などと言われたが、 ] 俺って、 子守 で呼ばれたんですかね[ そう笑いかければ、スタッフの間で笑いが起こる。 子守、という言葉選びが余程恥ずかしかったのか 彼は、大丈夫だと豪語してステージへ向かっていく ] (1) 2023/12/29(Fri) 21:57:41 |
【人】 高野 景斗 立派ですねぇ 少年のときから、彼のような人に 憧れを抱かれていたのはとても光栄です [ だがその十五秒後、彼は多くのテレビカメラに 捉えられたステージで、再び大号泣をする羽目に なったのだから撮れ高は上々と言えるだろう。 ] (2) 2023/12/29(Fri) 21:57:51 |
【人】 高野 景斗『大昔子役の頃に共演したから少しだけ』 『お前大晦日だってのに、怒り狂ってるなよ』 『悪いね、皆の紺色うさぎは今夜俺のものです』 [ そんな内容を送りあっていれば、 タクシーの運転手から、到着しました、と 声がかかったか ] お忙しい中ありがとうございました。 またお世話になりますから、取っておいてください [ ぱたり、タクシーのドアが閉じる。 足早にエントランスを抜け、オートロックを解除し、 エレベーターに乗り込んで。 ………階段駆け上がった方が早かったんじゃ? と、思ってしまうくらいにはきっと、ハイになっている。 ] (4) 2023/12/29(Fri) 21:58:26 |
【人】 高野 景斗 ――……ただいま!! 画面越しに、惚れてくれた? [ バイクに乗っているときと、仕事がうまくいった後、 それから君に会いに行くとき、 俺の心は少し、少年に還る。 ] あの場でなんにも言わなかったけど 心臓ぶち破れるかと思った………、 [ コートも脱がないまま、恋人を抱きしめて ようやく、全てが終わった、というように 深く長い、ため息をついた。* ] (5) 2023/12/29(Fri) 21:58:39 |
【墓】 瑞野 那岐[揶揄ような声に、んー……とぐずるように小さく唸り 唇を離したら、そのまま肩口に頭を乗せて。 離れがたく思う気持ちと、襲いくる睡魔と戦う。 その間にも事後処理をしてくれる手に身を委ね 大人しくされるがままに面倒を見てもらった。 もうその頃には半分夢現だったから、 抗う力も残っていなかったというのもある。 ベッドに移動した衝撃で、少しだけ意識が浮上する。 向き合うように横になったベッドの中で 仕事の話をうとうととしながら耳を傾けて。] …… うん、待って、る…… [辛うじて応えられた小さな声は 彼の耳に届いただろうか。 眠りを促す緩やかな声に、再び瞼が落ちた。*] (+28) 2023/12/30(Sat) 4:02:18 |
【人】 瑞野 那岐── ゆくとし、くるとし ── [三月うさぎの店はクリスマスを過ぎた後も忙しく、 年末ギリギリまで店は開いていた。 常連客も大事にすることはもちろん、 従業員も大事にしている店長なので 大晦日と元旦の三箇日だけは店舗が休みになる。 あまりまとめて休みを取れない接客業は 4日間の連休だけでも嬉しい限りだ。] (6) 2023/12/30(Sat) 4:02:30 |
【人】 瑞野 那岐[大晦日の午前中の間には実家に顔を出し、 久々に両親の顔を見た後、 店はどうだ、とか、杏は元気かという話を聞かれ どちらも順調だと伝えた。 なら、恋人はどうだ。と聞かれて 今度は言葉に詰まる。 長らく独り身を続けていた後の 新しい恋人の情報は杏から既に伝わっているらしい。 (性別はまだ知らないようだが。) あー……、と言葉を少し濁しつつも、] (7) 2023/12/30(Sat) 4:03:24 |
【人】 瑞野 那岐優しい人、だよ。 誰かの為にすぐに手を差し出せるような、 ヒーローみたいな人。 [そう笑えば、格好いい人じゃないと母ははしゃいだ。 写真を見せて、と催促する声を 久しぶりの匂いに尻尾を振り続ける飼い犬へ おいで、と促すことで誤魔化して その場はうやむやにしつつ。 いつか母たちにも彼を紹介する日が来るのだろうか。 景斗さん、犬好きだったっけ。] (8) 2023/12/30(Sat) 4:03:48 |
【人】 瑞野 那岐[そんなイレギュラーを味わった後、 午後は年末年始をゆっくりと過ごす為に 両手いっぱいに食材を買い込んで彼の家に向かった。 待って居てほしいと言っていたけれど、 自身も共に過ごすつもりだったのもある。 その時話していた土鍋は既に届いていたから、 使う前に軽く洗って火の通り具合を確かめていた。 今日買った食材の中には、 鍋に使う具材ももちろん買ってある。 今度こそこたつに合う料理になるだろう。] ……──、 [鍋の話を聞いた夜。 子供かと言いたくなるくらいに、彼に身を任せ 世話をしてもらったことを思い出す。] (9) 2023/12/30(Sat) 4:04:33 |
【秘】 瑞野 那岐 → 高野 景斗[自身の身の回りのことはできるだけ 自分自身でしないと落ち着かなかったのに 睡魔と疲労が重なったとはいえ あれほどに無防備に身体を預けたのは初めてだった。 それほどに彼に安心しきっていることを 翌日彼が出ていった後に自覚して 一人、赤面したのはつい先日のこと。] (-11) 2023/12/30(Sat) 4:05:16 |
【人】 瑞野 那岐[甘やかして欲しいとは言ったけれど、 甘やかされてだめになる訳にはいかない。 小さく首を振り、いつかの失態を振り払うように。 買い込んだ食料を冷蔵庫へ仕舞い込む。 年越しそばの準備は彼が帰ってきてからにしよう。 それまでに部屋の掃除をして、 早めに風呂に入って。 子供の頃のように夜の番組が始まっても テレビに齧り付いて居られるように。] (10) 2023/12/30(Sat) 4:05:37 |
【人】 瑞野 那岐[アーティストが次々とステージを入れ替わっていく。 ラジオで耳にしたアーティストも居れば、 初めて耳にするアイドルも居た。 まだ彼の出番は訪れていない。 不意にこたつの上に置いていたスマホが揺れる。 考えていたのが伝わったのか彼からだった。 ふ、と笑って短くメッセージ送り返した後、 再び、メッセージが届く。 それは彼と仲がいい友人からだった。>>1:0] 『見てますよ』 『年末にテレビ見てるの久しぶりです』 『順番通りなら、そろそろですね』 ……あ、 [そんな短文を送りあった後、テレビを映した画面が届く。 今、自分自身も見ているものと同じものが映っている。] (11) 2023/12/30(Sat) 4:05:50 |
【人】 瑞野 那岐[大きな画面いっぱいに黒の姿の彼が映る。 何度か見返した、若い頃の彼ではなく 自分自身が知っている”今”の顔をした彼がヒーローの姿で。 ブル、ブル、と手の内で通知を知らせるバイブが 揺れ続けても、暫く画面に魅入ったまま。 すぐに画面は彼を恩人だといったアーティストに切り替わる。 けれど、その後ろに彼が映り込む。 アーティストを見守るように、後ろで。 時に、衣装を翻らせて不敵に笑う姿に。] 『すごいですね、格好いい』 [彼らの出番が終わった頃にようやく遅れて。 葉月さんには返信しただろう。 ヒーローに会えた少年の心を持つアーティストを眺めながら。] (12) 2023/12/30(Sat) 4:06:13 |
【人】 瑞野 那岐[挨拶よりも先にコート姿のままで抱き竦められ その勢いに少し目を見張りながら、] わ、……ぷ、ははっ、 ──おかえりなさい。 格好良かったですよ もう一度惚れ直すくらい。 [興奮冷めやらぬ様子の彼の背に両手を回して、 少し高い目線を見上げる。] (14) 2023/12/30(Sat) 4:06:46 |