人狼物語 三日月国


7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】

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視点:


【妖】 生贄 セレン

   
[ 不要とされたから売られて、
  都合がいいから生贄に選ばれて。

  ここにいる子供の前で綴られる言葉は、>>$101
  どれも優しい残酷さに満ちてはいるけれど。

  彼がそれを否定するならそう受け止めるしかない。
  己も不要ではないなら何のためにあるのか、
  不器用でも導き出した答えを囁いて、誘って。>>$108

  不要ではなかった子供だというのなら。
  未だ殺せない手のかかる子供に価値があるのなら。

  ピアノの椅子に並んで座る喉は白く、無防備に ]
 
($110) 2019/04/15(Mon) 2:48:44

【妖】 生贄 セレン

 
   怪物とか、人間とか、関係ないよ。
   

[ 彼が手を伸ばせば直ぐに届く距離のまま、
  零れた独白に共鳴させる音は、細やかな響き。>>$103

  邪魔をしてはならないと身に染みている。
  彼の心の内から滲む色合いは複雑で、
  だからこそ添えた言葉は肯定のような否定で。

  彼がなんであってもいいのに。
  ここに来た子にとってはたったそれだけの話なのに。

  そんな風に思うも彼が割り切れないことも、
  抱えた感情の重みは彼しか知らないのも理解して ]

 
($111) 2019/04/15(Mon) 2:57:28

【妖】 生贄 セレン


 
[ 笑顔の仮面に何を隠しているのかは、未だ。>>$104
  手を伸ばせば届く距離だからこそ、
  想像でしか埋め得ない感情の行方を探るように ]


   ……ぼく、頑張るから。

 
[ 指を伸ばして撫でるように触れたのは歪に笑う頬へ。
  過去の記憶を振り返ってもたったひとつだけ、
  己が唯一知る他人からの優しい仕草を写して返す。>0:216

  彼はきっと意識していなかっただろうけれど、
  己が人に優しく触れられた経験は、これしかなくて ]
 
($112) 2019/04/15(Mon) 3:29:50

【妖】 生贄 セレン


[ 人のようになりたい怪物を――
  人を殺していないから怪物とは違うと諭す彼を、
  殺せば己は何になるのだろうかと考えながら。

  その思考の意味のなさに、すぐに気付いて散らす。
  夜にしか生きられない月の子供は、
  夜を失えば消えるしかないのだから答えは自明だ。
 
  だからあとは死なない為に生きて来た己を殺し、
  たいせつなものに縛られた夜を、
  眩い陽へ還すための感情を産む時間を作るだけ ]

 
($113) 2019/04/15(Mon) 3:36:00

【妖】 生贄 セレン

  
[ 解放が、赦しが、殺すことなら。
  そうしてもいいと想う感情とはなんだろう。

  何もなかった己が抱いた疑問の答えこそが、
  きっと、己のたいせつなものなのだろうと考えながら ]
 
($114) 2019/04/15(Mon) 3:41:10

【妖】 生贄 セレン


   あなたが何であっても殺せるように……
   皆みたいに、思い止まらないよう頑張るからさ。


[ だから大丈夫と囁いて仄かに笑いながら。

  何が大丈夫かを――その解釈を夜に託して、
  大切なものを知らない子供らしく無邪気を装う。

  そうすることくらいしか己にはできないのだから ]**
 
($115) 2019/04/15(Mon) 4:16:11

【妖】 生贄 セレン

 
   けんり……


[ 陽は沈み夜気の冷たさが焼けた肌に触れる中、
  交わす言葉の重みに震えるように、意味を探る。
  
  彼の言葉は不思議な響きがあった。>>$116

  生贄には未来など最初からなかっただけの話で、
  その生贄に彼の永遠の幕を引けと願う傍ら、
  己が未来を諦めればそれを責める権利があると云う。

  これは優しさなのだろうかと首を傾げた。
  彼は世界からいなくなるのだから、
  残った子供の行く末など気にしても仕方がないのに ]
 
($120) 2019/04/15(Mon) 18:23:19

【妖】 生贄 セレン

 
   難しい、な……権利……。
   ぼくは貴方に責められちゃう……?


[ けれど、だからといって。
  これまでがそうだからこれからは違う筈だと、>>$116
  夢を語る彼を否定までは出来ずに眉尻を下げる。

  その心こそが人間らしく眩く、遠くて。>>$117

  人らしく生きようとする夜の中には、
  陽のように輝く月が浮かんで彼を照らしているのだと――

  そう理解できてしまう彼から滲む寂寥もまた、
  仄かではあれど勇気の欠片として己の胸に宿るから ]
 
($121) 2019/04/15(Mon) 18:25:59

【妖】 生贄 セレン

 
   でも、そうだね。
   だってぼくにそんなことを言う人なんて、
   初めて会ったから――もしかしたら、違うのかも。


[ だから、鎖された未来を懇々と語ることはせずに、
  この諦観が瞳に宿ることはあっても声音は努めて明るく。

  生贄にしたくないと拒む彼に、>>$118
  ただ壊れそうな笑みを浮かべる事しかできない。
 
  そんな、儚い努力ではあったけれど ]
 
 
($122) 2019/04/15(Mon) 18:27:20

【妖】 セレン

 
   強欲でも傲慢でも怠惰でもなんでも。
   貴方があなたであることに変わりないし、
   ぼくはそんなニクスさまが嫌じゃない。
   
   今まで見てきた人間たちと同じだ。
   たいせつなものがあって添って生きてる。
   だから愚かだとは……思わないかな。

   ちょっとだけお腹が空く貴方を前にしたら、
   ぼくが……そう、
ぼくが
、悲しいだけ。


[ 生贄を生贄として扱わないのなら己の価値は。
  彼の幕を引くための従者か、或いはただの子供か。

  それを尋ねてもいいのだろうか。
  また、この手を払われたように、
  問いをはぐらかされ、流されたなら……?

  己ひとりでは怖くて出せない答えだった。
  自分が何なのかを理解できないままに育った子供は、
  曖昧な笑いを浮かべるしかできなくて俯き、
  髪でそれを隠す狡さを以て壊れそうな何かを自衛する ]
  
($123) 2019/04/15(Mon) 18:50:06

【妖】 セレン

 
   ニクスさまは、
   正解をたぶん知ってるんじゃないかな。


[ けれど小さな響きに自然と手は伸び、>>$118
  無意識に彼の背中を撫でて柔らかく叩いて見せて。
  
  喉を震わせ紡ぐ言葉まで漣とならないよう苦心し、
  大切なものを既に抱く彼へ柔らかな囁きを返す >>$103
 
($124) 2019/04/15(Mon) 18:56:17

【妖】 セレン

  
   あなたなかの化け物は、ぼくが殺してあげるから。
   心配しなくてもいいよ……いいんだ。

   ニクスさまが飢えで苦しむことなんて、
   “誰も”望んでいなかった……そうでしょう?


[ 嘘は、言わない。
  裏切りもしない。

  ただ誓うようにして綴る言葉が、
  己を罅割れさせて乾いた声音に変え大人びさせて。

  彼の優しさを利用するようなものだろうか。
  飢える苦しみを知っている。
  けれど、彼の痛みだけは想像にすぎないからこそ、
  彼を良く知るだろうし彼もよく知るセレスを匂わせる。

  あの子は彼の怪物を赦していたのだろうから ]
 
($125) 2019/04/15(Mon) 19:06:05

【妖】 セレン


  ……我慢できなくなる前に、言ってね。
  

[ 選んだ言葉はごく軽く未来の約束に繋げるもの。
  曖昧に濁されても心が痛まない自衛手段でもあるけれど、
  彼にとってもこの話題を先に延ばせるのは良いことだろう。

  急ぐ気はなかったのだから。
  だから、今は、話題を柔らかく変えて ]
 
($126) 2019/04/15(Mon) 19:08:19

【妖】 セレン


   ぼく、ニクスさまに聞いてばっかりだね。
   貴方が知りたいことって、ある?


[ 自分のことを知りたがるものなど居なかったけれど、
  他に話題にできるようなものは彼を傷付けるだろうから。

  己には何もないと認識する痛みを無視して問いかけた ]**
 
($127) 2019/04/15(Mon) 19:10:54

【独】 セレン

/*
>淡々と落ちる声は小さく、
 困ったように笑みは消えないまま

これスーパーかわいいからね
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(-132) 2019/04/15(Mon) 19:23:53