人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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【人】 エウロパ



  まるで、そこに見えない階段でもあるかのように
  私は空中を駆け上がっていく。
  ふわり、ふわりと軽やかに。

  体に翼でもあるかのようなその動きは
  魔法じゃなければ成し得ない動き。 

  
(35) 2023/09/25(Mon) 21:50:50

【人】 エウロパ






                
一歩

  
(36) 2023/09/25(Mon) 21:52:15

【人】 エウロパ




         
二歩
 

                
  
(37) 2023/09/25(Mon) 21:52:41

【人】 エウロパ


   
三歩


         

                
  
(38) 2023/09/25(Mon) 21:54:15

【人】 エウロパ



   
屋上の柵の上にひらりと降り立ち。



  
(39) 2023/09/25(Mon) 21:54:42

【人】 エウロパ



   「ユスティー!みてた???

    ほら、これはもう、3秒ぴったりでしょ!

    異論は認めません!
    これで宿題手伝ってくれるんでしょ?」

  
(40) 2023/09/25(Mon) 21:55:34

【人】 エウロパ



  はしゃぎながらトン、と
  君の横へと降り立つ頃には
  巻き起こっていたはずの風は全てやんでいる。

  近くに植えてあった木の葉っぱが
  風のせいで地面に散乱しているのは
  見なかったことにしておこうかな……。 


  
(41) 2023/09/25(Mon) 21:56:02

【人】 エウロパ



   「あのねー、天文学の宿題を手伝ってほしくて!
    いいよね?そういう約束だもんね?

    ……あれ、そういえばユスティは
    ここで何してたの?
    なんか魔法使ってたみたいだけど。」


  微かに空気に残る魔力は君の物、そうでしょう?
  何してたんだろうって気になって聞いてみたけど
  答えてもらえたかな? *

  
(42) 2023/09/25(Mon) 21:56:45

【独】 エウロパ

/*
これはそう……リーバルトルネード……(違う
(-17) 2023/09/25(Mon) 22:03:25

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
魔法に憧れたのは君に出会ったからだった。


  
(-18) 2023/09/25(Mon) 22:37:34

【秘】 エウロパ → ユスティ


 
   魔法の才を期待されて付けられた名前。
   でも、その名に見合わず、魔力の欠片さえ
   見つけ出すことが出来ずに。
   ほんの子供だましみたいな魔法さえ使えない。


   両親は、優しく接してくれたけれど
   同い年の子達からは揶揄われることも多かった。

   星の名をもらっておきながら
   魔法一つ使えないのか、と。


  
(-19) 2023/09/25(Mon) 22:38:25

【秘】 エウロパ → ユスティ



   魔法なんて使えなくていいもん。
   そんな風に拗ねては、悲しくなっていた。
   憧れなんて持てなかったのに。
   君と出会って世界は変わる。

   私達の思い出の場所。
   川のせせらぎが聞こえたのだけ覚えてる。
   しょんぼりした顔で彷徨い歩いた先に


        
―――――君が、居たんだ。


  
   
(-20) 2023/09/25(Mon) 22:40:35

【秘】 エウロパ → ユスティ


   
   「……まほう、つかえるの?

    すごいね!
    私、君みたいなまほうつかいに初めて会った!
    こんなまほう、見たことない!」


  
(-21) 2023/09/25(Mon) 22:42:26

【秘】 エウロパ → ユスティ



   周りの子よりも数歩先を行く魔法。
   魔力が眠っていただけだと知らない私は
   自分には出来ないものを見たんだと思った。



   「私、エウロパっていうの。
 
    また、まほう見せてくれる?
    やくそく……いいよね?」


   そう、言ったあの日から。
   運命の歯車は回り始める。


  
(-22) 2023/09/25(Mon) 22:43:00

【秘】 エウロパ → ユスティ



   ただ、もっともっとユスティの魔法を見ていたい。

   そして、君みたいに魔法が使えるようになりたい。
   魔法への憧れが生まれるんだ。

   その想いは、知らず知らずのうちに
   君の手助けへとつながる。


  
(-23) 2023/09/25(Mon) 22:44:24

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「がんばって、
    私はいつでも君を応援してるから!」



   
君の手を取って、微笑む。

   その何気ない行動一つで
   足りなかった魔力が君の手へと渡って。

   
   それは無意識の手助け。
   私にとってはただの応援。
   
   
君にとっては―――――。


  
(-24) 2023/09/25(Mon) 22:45:18

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「ありがとう、ユスティ。

    君は私にとって、
    一番のまほうつかいだよ。」


  
(-25) 2023/09/25(Mon) 22:46:04

【秘】 エウロパ → ユスティ



   あの日の言葉を忘れたことなんてないよ。

   大好きな人の言葉だもん。
   
   約束みたいなあの言葉。
   いまも、まもってくれるのかな。*


  
(-26) 2023/09/25(Mon) 22:46:31

【独】 ユスティ

/* エウロパトルネード使っとる……英傑やん……(?)
(-27) 2023/09/25(Mon) 23:06:05

【人】 ユスティ



   何が好きで手伝わなければいけないのか。
   勘弁して欲しいとユスティは苦虫を噛み潰す。

   無理難題に逆上してくれれば
   どれだけ楽なのだろうか

   残念ながらエウロパという少女は
   そう思い通りにはなってくれない>>31


(43) 2023/09/25(Mon) 23:23:41

【人】 ユスティ



   本来なら出来ないと決めつけるはずだ。
   だがしかし彼女は疑わない。

   やればできると、疑わない。

   挫折を知らないがために
   己の実力に蓋をしないからこその芸当

   無邪気な大声に心がささくれだつ様は
   ユスティ自身もまた自己嫌悪を覚えてしまう。


(44) 2023/09/25(Mon) 23:24:25

【人】 ユスティ




   「…………意地悪がすぎたかな。」


(45) 2023/09/25(Mon) 23:24:33

【人】 ユスティ



   どうせできるわけが無い。
   ユスティはその憶測を疑わない。

   エウロパが辿り着くことがないと踏み
   屋上を後にしようとその声に背を向ける。

   そもそも無言詠唱なんて普通じゃできない
   詠唱を完璧に唱えてこその魔法であると
   それこそがユスティのポリシーでもあった。


   何度も無言の芸当を見せられた側の彼には
   今更詠唱を行う姿など滑稽そのものだ。>>34

   再びため息をつくと扉に手をかけ、


(46) 2023/09/25(Mon) 23:25:18

【人】 ユスティ




     その刹那、歳星の姫が空を舞った



(47) 2023/09/25(Mon) 23:25:46

【人】 ユスティ




   突然の飛躍などないのだと
     突きつけるように空を踏みしめる。>>36>>37>>38


   それなのに凡人がようやく上り詰めた場所を
     まるで階段のように軽やかに飛び越える。>>39


    その光景はまるで女神が下界に降り立つよう。



(48) 2023/09/25(Mon) 23:27:02

【人】 ユスティ



     振り返ると彼女はもう、そこにいた。


(49) 2023/09/25(Mon) 23:28:01

【人】 ユスティ



   誰もが見惚れた姫の舞
   時間が止まったかのような錯覚さえ覚える光景は
   目に見える全てを魅了するだろう。


   しかしながら裏腹にユスティが感じるものは
   腸が焼け爛れたかのような嫉妬でしかなかった。



(50) 2023/09/25(Mon) 23:28:50

【人】 ユスティ



   「そんなに魔法の腕が立つのなら

        勉強だって一人で出来るんじゃないの?」


(51) 2023/09/25(Mon) 23:29:34

【人】 ユスティ



     風に晒された心が乾く。

     風が止まり傍へ降り立つ女神は
     今のユスティにとっては魂を削る死神に等しい。

     嫌味を吐き捨てると離れるように
     エウロパの三歩先を歩こうとして

     何をしていたのかと問われてしまえば
     一度だけ歩を止めて
     漆黒に淀んだ瞳で問いかけを返す。


(52) 2023/09/25(Mon) 23:30:26

【人】 ユスティ



   「ボクが何をしていたかなんて
    キミには分からないよ。

            ………分かられたくもない。」


(53) 2023/09/25(Mon) 23:30:51