人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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【人】 ユスティ




     天才に足りぬは技



              秀才に足りぬは力




(74) 2023/09/26(Tue) 18:56:23

【人】 ユスティ



        そこにないはずの差を感じる理由など……
(75) 2023/09/26(Tue) 18:57:03

【人】 ユスティ



   「一人で出来るような努力をしてから
      そういうことは言うべきなんだけどね。」>>63



(76) 2023/09/26(Tue) 18:57:37

【人】 ユスティ



   彼女の思惑を知ればそんなことも言うまい。>>67
   少し目を澄ませば分かるはずのことだろうと
   感情と身勝手な空想が全てを狂わせる。

   情緒とは力であり、力とは時に己さえ蝕む。>>69
   先人達の歴史から学ぶべきと知ってなお抗えない。
   全てが魔法使いにとって必要な性質だからだ。>>66


(77) 2023/09/26(Tue) 18:58:32

【人】 ユスティ



    「傲慢だ。
          いかにも天才キミらしい。」>>65


(78) 2023/09/26(Tue) 18:59:39

【人】 ユスティ



   微かに怒りが滲み声が震える。
   椅子から落ちたこともないだろうに
   地べたを這い蹲る者の何を知るのか

   天才に生まれた宿命に抗うことなど
   天才に憧れた男の前では火に油を注ぐだけ

   すると突然エウロパを吊るす糸が切れたように
   その身体がよろけて、ユスティへと手が伸びる。>>68


(79) 2023/09/26(Tue) 19:00:18

【人】 ユスティ



    「哀れだね。
          天才ともあろう人が。」


(80) 2023/09/26(Tue) 19:01:07

【人】 ユスティ



   とっさにエウロパの身体を支えながら
   ユスティは呆れた様子でため息をつく

   下手な言い訳をする理由もよく分からないが
   だとしてもっと上手く言って欲しい
   これではリアクションもしづらくて仕方ない。

   当のエウロパ本人は保健室に行くどころか
   図書室に行こうと頑なだ。

   その理由が宿題ではないことくらい分かる。
   と言ってもじゃあその理由はなんだと
   聞かれたところでそこまでは分からない。


(81) 2023/09/26(Tue) 19:01:49

【人】 ユスティ



   腹立たしい。
   まるで子供の相手でもしているようだ。

   なんの悪意もなく、含みもなく、
   自然のままに力を行使する。

   その結果どんなことが起こるか
   確証は得ずとも憶測はいくつか思い浮かぶ。
   いや、思い浮かべなければいけないはずだ。


            そしてそれをわざわざ
            天才になど教えてやる義理もない。



(82) 2023/09/26(Tue) 19:05:52

【秘】 ユスティ → エウロパ




      「じっとして。」



(-38) 2023/09/26(Tue) 19:06:27

【秘】 ユスティ → エウロパ



   エウロパの手を引くと彼女を抱き締める。
   魔力が流れる蓋を少しだけ締められれば
   あるいは不必要に湧き出て器から零れるものを
   掬いあげて整えることが出来れば。


            それが適切だったかどうか……


(-39) 2023/09/26(Tue) 19:07:44

【人】 ユスティ



   「これで少しは気分も楽になるかい?」


(83) 2023/09/26(Tue) 19:08:38

【人】 ユスティ



   これは軽い応急処置にしかならないが
   これで何とかなったというのなら
   そのまま図書室へ行くとしよう。


         ただ今後不調を誤魔化そうものなら
         保健室に磔にでもしてやろう。*



(84) 2023/09/26(Tue) 19:11:32

【独】 エウロパ

/*
えーーーーずるじゃん……
ユスティが優しい……
こことか>>81避けられても仕方ないとすらと思ってたのに((
(-40) 2023/09/26(Tue) 19:13:45

【秘】 エウロパ → ユスティ



   私の周りには魔法が使える子が多かった。
   そういう子たちが集まってたのかな。
   その中で、魔法が使えなかった私は
   笑いの対象にしかならなくて。

   
仲間外れにされてしまったんだ。


  
(-41) 2023/09/26(Tue) 19:17:08

【秘】 エウロパ → ユスティ



   そのことがすごく悲しかった。
   魔法が使えない人もいっぱいいるよ、と
   両親はそう教えてくれたのに
   まるで魔法が使えることが
   当たり前みたいに言われて、輪から外されて。

   ひとりぼっちになってしまった私は
   森の奥深くに迷い込み
   君の秘密の場所へと辿り着く。


  
(-42) 2023/09/26(Tue) 19:17:29

【秘】 エウロパ → ユスティ



   魔法が使えなかった私の傍に居てくれた。
   それだけで、私にとって君は一番なんだ。


         
……君が凄い魔法使いじゃなくたって。
    

  
(-43) 2023/09/26(Tue) 19:19:16

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「すごいよ?私は出来ないし
    他の子の魔法ともちがうもん!」

  

   心から凄いって思ったんだ。
   魔法が使えないと思っていたから
   魔法のことを何一つ知らないから。
   何のためらいもなく、賞賛を口にできる。

  
(-44) 2023/09/26(Tue) 19:19:47

【秘】 エウロパ → ユスティ




        今は……どうだろう。
        言っても君が受け取ってくれないかも、と
        嫌な想像がよぎって口を噤んでしまう。

 
(-45) 2023/09/26(Tue) 19:20:07

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「……わたし、仲間外れにされちゃったんだ。
    まほうが使えない子とは遊ばない、って。

           ……ユスティは、遊んでくれる?」



   どうしてここに、と聞かれれば
   言われたことを思い出して
   少し表情が暗くなってしまったと思う。
   君の方を見る瞳にも、きっと不安が滲んでた。

  
(-46) 2023/09/26(Tue) 19:20:38

【秘】 エウロパ → ユスティ



   でも、君はまた魔法を見せてくれるって。
   私の頼みを断らないでいてくれた。

   何度も秘密の場所で会って
   君の魔法を、魔法の練習を見せてもらった。

   最初はね、魔法が見たいって気持ちの方が
   強かったのかもしれない。

   でも、そんなの最初だけだった。
   君と一緒にいることが、会う目的になって
   時を重ねていけばいくほど
   君が大切なんだ、って想いは強くなっていく。


  
(-47) 2023/09/26(Tue) 19:21:28

【秘】 エウロパ → ユスティ


   
   大切だという想いは今も変わらない。

   あの頃は意図していなかった魔力供給。
   今なら、自分の意志で、それができる。

   君になら、全てを渡してもいいとすら思うのに。
   ……それも哀れだって、君は言うのかな。


  
(-48) 2023/09/26(Tue) 19:21:52

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
私にとっての一番はずっと君なのに。


   一番でありたいという心を
   打ち砕いてしまったのが私だったなんて。

   

   月日が流れて、魔法学園に入学できるほどに
   私もユスティも成長した。

   幼い頃よく遊んでいた私達。
   勿論、そのつながりは変わらないままだった。

   
これからも変わらないんだと思ってた。


  
(-49) 2023/09/26(Tue) 19:22:43

【秘】 エウロパ → ユスティ



   その日は一人で魔法を使ってみようって
   外で練習してたんだったかな。
   近くで君の魔法を見続けていたからなのか
   私はその日、ようやく魔法を成功させて。
   手に小さな青紫の花を握ってたんだ。

   魔法で咲かせた、スターチス。
   君を想って咲かせた花。 


   君に渡したいって思ったの。
   初めて魔法が使えたんだよ?って。

  
(-50) 2023/09/26(Tue) 19:23:24

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「あなたはとても強い魔力の持ち主ね。」


   「ぜひ、魔法学園トカリスに来て欲しい。」


   通りかかった大人に、
   花を咲かせた瞬間を見られてすべてが変わった。

   私をスカウトしたのは学園トカリスの関係者。
   誰だったのかはもう、よく覚えてない。

  
(-51) 2023/09/26(Tue) 19:23:49

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
……選ばれたのは、それを求めてた君じゃなかった。



   魔法が使えないと思われていた私に
   選ばれたものの証である手紙が届いて。

   ユスティは魔法学園に入学するんだと思ってたし
   魔法が使えない私は入学出来ないとも思ってた。

   だからね、手紙が来たのは素直に嬉しかったんだ。
   君も喜んでくれるんじゃないかって
   勝手に、そう思ってた。


   
(-52) 2023/09/26(Tue) 19:26:07

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「ユスティー!
    きいてきいて!
    この間、魔法が成功したの!
    お花咲かせたんだよ!
    ユスティにも見て欲しいなって思って。
   
    それとね、魔法学園トカリスから手紙貰った!」


   自慢なんかじゃなかったの。
   ただ、私は、これで君と同じ魔法使いだね、って。
   同じ場所に行けるよね、って。

   ただそれだけのつもり、だったのに。**


  
(-53) 2023/09/26(Tue) 19:26:52

【秘】 ユスティ → エウロパ



   魔法が使えることがそんなに偉いのか
   迫害とも呼べる文化的風潮の暴力に晒され
   まるで逃げるようにやってきた少女

   魔法というものを忌み嫌ってしまっても
   おかしくないはずなのに
   たった一言賞賛を口にできることが
   どれだけ素晴らしい行為なのか

   知れば追い返そうだなどとは決して思わない。


(-54) 2023/09/26(Tue) 23:32:09

【秘】 ユスティ → エウロパ



     「キミもきっとできるようになるよ
      魔法には不可能なんてないんだ!」



(-56) 2023/09/26(Tue) 23:33:57

【独】 ユスティ



   キミの美徳とも言える真っ直ぐな賞賛を
   素直に受け取れなくなってしまったボクには
   キミの傍にいることさえ烏滸がましいのだと

               それがキミには言えない
               ボクの本当の気持ち。


(-55) 2023/09/26(Tue) 23:35:18