人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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【人】 エウロパ



   「そんなに傲慢、なのかな。」


   離れながら小さく言った言葉。
   遊んでほしい、って不安そうに言ったあの時と
   同じような声音で、口にしてしまった言葉。

   届かなかったはずはないと思うけれど。
   届かないふりをされてしまうなら
   今はそれ以上踏み込むことはできない。


  
(94) 2023/09/27(Wed) 6:07:02

【人】 エウロパ




   
天才が秀才を理解したいんじゃない。


   
私が君を理解したい、それだけなの。



  
(95) 2023/09/27(Wed) 6:07:48

【人】 エウロパ



   「ユスティはすごいね。
    なんか、さっきより楽になった!

    ありがとう、助けてくれて。」


 
(96) 2023/09/27(Wed) 6:08:12

【人】 エウロパ



   頬が熱いなと思いながら
   もう大丈夫、って微笑んで見せる。

        また同じように倒れそうになったら
        ユスティに助けてもらおう、なんて。
        言ったら怒られてしまうのかな。


  
(97) 2023/09/27(Wed) 6:08:37

【人】 エウロパ



   ユスティと図書室に到着する頃には
   すっかり普段通りの私に戻っていた。

  
   「実は授業中寝てて……

    ノートも見せてもらえたら
    助かるなー、嬉しいなー、なんて…」


   
(98) 2023/09/27(Wed) 6:09:17

【人】 エウロパ



   魔力の流れを制御できない弊害は
   日常生活からも垣間見えてしまう。
   不必要に魔力が溢れてしまうせいで
   疲れやすく、人より多く眠ってしまう。
   傍から見ればただの怠惰だから、
   魔力と関係があるとは疑われない。


  
(99) 2023/09/27(Wed) 6:09:47

【人】 エウロパ



   君が図々しいお願いを無視しなかった結果、
   宿題に取り掛かる所からじゃなくて
   ノートを写すところからはじまるわけだから
   君からしたら前途多難かもしれないね。

   
私、頼れる人があんまりいないんだ。

   手伝ってくれるってわかったら
   それはもう、とことん付き合ってもらうよ?

   分からない箇所は教えてーって都度質問したし
   結構手伝いは面倒だった、のかな、どうだろう。
   夕焼け空の色が変わって星空になる頃には
   ようやく、宿題も終わって。

  
(100) 2023/09/27(Wed) 6:10:43

【人】 エウロパ



   「……やっとおわった!
    ありがとう、これ実は明日までだったんだ。」


   宿題は前日の夜ぎりぎりになってやるのが
   当たり前、なんて生徒だったから
   今終わってることに実はちょっと感動してる。
   
……終わってるのが当たり前?そうだね……。


  
(101) 2023/09/27(Wed) 6:11:08

【人】 エウロパ



   「ねぇ、ユスティ。
    手伝ってもらっちゃったから
    何かお礼したいなー、何か欲しい物とか無い?
 
    それか、私に手伝えることなら
    私が何か手伝うとかでもいいよ!」
  
  
(102) 2023/09/27(Wed) 6:11:28

【人】 エウロパ


 
   「私にできることならなんでもするから。
    いつでも言ってほしいな!」



   図書室を出て、二人で歩きながら。
   お礼をしたくなった私は、軽々しく、
   WなんでもWなんて言葉を使ってしまうんだ。*

  
(103) 2023/09/27(Wed) 6:11:52

【人】 ユスティ



   努力の先に得られる対価
   そこに価値を感じなければ
   その過程は酷く虚しい。>>86>>87

   いくら正論で突き刺そうとも
   その心意気を変えることは難しいだろう。>>86>>88

   持つ者と持たざる者
   互いの心を知るためには
   言葉を交わす以外に道は無いのだと

   分かっていても出来ないのは
   ユスティもまた未熟な一人の人間であるからだ。


(104) 2023/09/27(Wed) 9:52:18

【人】 ユスティ



   虫唾が走る。


   何に対しての謝罪だというのか。>>92
   ただ魔力枯れを起こしてもたれかかった程度のこと
   本当ならそう他人の怒りを買うようなことでもない。

   エウロパはこちらの言うことを疑わないのか。
   そう思うことさえ、人間としての格の差を
   わざわざ見せつけられているようで。


(105) 2023/09/27(Wed) 9:53:05

【秘】 ユスティ → エウロパ



   ユスティにとって
   この応急処置はあまり良いものではない。

   需要を超えた供給は時に器を破壊する。
   供給相手がエウロパであれば
   少しの油断でこっちが倒れてしまい
   最悪の場合死に至ることさえある。



(-78) 2023/09/27(Wed) 9:53:46

【秘】 ユスティ → エウロパ



   それでも処置を躊躇わないのは

   今この瞬間だけなら
   彼女に触れても許される気がしたから。

   こちらに抱きつく彼女の応えには
   何も気付かないふりをして
   こんな時しか触れてはいけないのだと
   強く自らを戒めるように


      処置が終われば何も言わず離れていくだけ。


(-79) 2023/09/27(Wed) 9:54:24

【秘】 ユスティ → エウロパ



   離れた距離が名残り惜しまないように
   背を向け距離を開くと
   いつかを思い出させるか細い声に
   ユスティは唇を噛み締める。

   やめてくれよ。大切な人、だなんて
   ボクにはもうその資格などないのに。


   咄嗟に出そうになってしまった過去の痛みを
   膨大な魔力とともに飲み込む。

   それを口にすることは、決して許されないから。


(-80) 2023/09/27(Wed) 9:55:06

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「たとえ体力自慢の騎士だろうと
    太刀筋が洗練されていなければ
    いつかは体力が尽きて
    洗練された太刀筋に首を斬られてしまう。

    あるいは
    たとえ他より大きなバスタブだとしても
    適切に蓋を締めなければあっという間に空になる。」


(-81) 2023/09/27(Wed) 9:55:53

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「凡人ボクですら分かるなら
         キミにはその意味くらい分かるだろう?」


(-82) 2023/09/27(Wed) 9:56:12

【秘】 ユスティ → エウロパ



   代わりに口から出たのは
   不安への答えではなく

   不愉快な笑顔を浮かべた天才への、
   当てつけにも等しいヒントだった。


(-83) 2023/09/27(Wed) 9:56:46

【秘】 ユスティ → エウロパ



      ──────────。
(-84) 2023/09/27(Wed) 9:57:43

【人】 ユスティ



     「次はもう助けないからね。」


(106) 2023/09/27(Wed) 9:58:08

【人】 ユスティ



   そう言っても結局助けることになるのは
            これで何回目のことやら。**



(107) 2023/09/27(Wed) 9:58:47

【人】 ユスティ



   時は代わって宿題の時間。
   楽しい楽しい図書室でデート。

              なんてことは有り得ない。


   授業中に寝てしまうということは
   必要な板書すら終わっていないということだ。>>100
   案の定エウロパの頼みは面の皮を更に厚くしている。

   覚えるための方法のひとつが板書であって
   板書すること自体に意味がある訳では無いのだが
   エウロパのあまりに酷すぎる現状に
   ユスティは正論で殴る気力すら奪われていた。>>98


(108) 2023/09/27(Wed) 10:00:03

【人】 ユスティ



   「あの…、この際細かいことは言わないけど
    せめて自分の名前の元になった木星のことくらい

            ちゃんと覚えておきなよ……。」


(109) 2023/09/27(Wed) 10:01:30

【人】 ユスティ



   面倒だったかと言われれば
   危うく過労で死にかけた程度だろう。

   幸い分からないところをそのままにせず
   教えれば素直に受け止め可愛げがあったから
   それが不幸中の幸いというべきか。

   軽く一、二時間で終わらせるつもりが
   想像以上に時間がかかってしまったせいで
   この地獄から開放されたのは
   ちょうど図書館の閉館が間近に迫った頃。>>101


(110) 2023/09/27(Wed) 10:02:05

【人】 ユスティ




        「…………もう二度と手伝いたくない。」

(111) 2023/09/27(Wed) 10:02:45

【人】 ユスティ



   喜ぶエウロパの横で静かにぼやく。
   ちなみに嫌味ではない。しっかりと本音だ。


   一大任務を終えて図書室を出ると
   校舎もすっかり人の気配がしなくなり、

   夕暮れに焼ける廊下を二人で歩いていると
   ふとエウロパがお礼などと口にする。
   ユスティにとってこれ程困る質問もそうはない。
   欲しい物は特にないし、手伝うと言っても
   彼女に手伝われること自体が
   ユスティからすれば自身の失敗そのものなのだ。


(112) 2023/09/27(Wed) 10:05:20

【人】 ユスティ



   「
はぁ…
……………考えとく。」


(113) 2023/09/27(Wed) 10:05:39

【人】 ユスティ



   どうせ要らないと言っても聞かないだろう。
   初めから断る選択肢など許されていない。

   返答に困ったユスティはため息混じりに
   保留という逃げの手段へと転じるしかなかった。*


(114) 2023/09/27(Wed) 10:06:14

【独】 エウロパ

/*
またアンカーさぼってるじゃん私……すみません……
(-85) 2023/09/27(Wed) 11:39:48

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「そんな風に言ってもらえたの初めて!
    ユスティが教えてくれるの……?」


  
(-86) 2023/09/27(Wed) 12:40:10