人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ

真っ当だ。
だからこそすぐに言い返せなかった。
貴方がマフィアを良く思っていないのは知っている。
初めて法の施行が言い渡されたとき、笑っていた姿も覚えている。

仲良くしていた、その事実を否定することはできない。
言えるのは知らなかったとそれだけ。
しかしそれも大した意味を持たなくて。
なら、なにを、いま?


「…………っ、」

音にびくりと震えた直後には、じゃらり。
腕を掴まれる、両腕を繋ぐ手錠が音を落とした。
なにを、いま。


「……な、かよくしてた。
 でも、知らなかった。
 あの人が、どんなことしてるのか」

「騙したりしてない、ほんとうに……
 警察のこと言ってもない、なにも」

重ねる毎に響かないだろう現実を痛感するばかりだ。
どうしたらいいのかわからない、思考がぐらつく。
ただあなたに信じてもらえないことが、ひどくかなしくて。
──こわい。

「……だ、ましてない……なにも、しりません……」
(-187) 2023/09/21(Thu) 12:45:41

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「へぇ、そんな食べ方があるのか。
 知らなかったな、今度後輩達に食べさせてあげたいな」

その今度が来るかどうかは未来の話で。
ただの願望であるうちはきっと叶わないだろうし、
これはきっと、願望のまま終わる話だ。

君の行きつけのバーだって、きっと今知れば今の男には
「行けたらいいね」と約束の形には出来なかっただろう。

「はは、俺達二人だけじゃあ勿体ないくらいの贅沢だね」

君の笑顔につられるように、男も笑い返し、
スープの時と同じようにおすすめを問いかけた。

いつだって君の勧めるものに外れはないんだ。
だからつい、甘えるように問いかけてしまう。
そういう時間だけはずっと、本当の意味で楽しかった。
(-188) 2023/09/21(Thu) 12:57:12

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡

「ありますねえ。」

あるらしいので。


「なら、…いいんですけどお…」

少なくとも、意図的に警察ばかりを摘発させていた自チームはその件には貢献していそうだが。
動けば動くほど、渡る橋を繋ぐロープが擦り切れていくのを感じる。
きっと長くは保たないだろう。だから早くの収束を願う。


リヴィオの件には間延びした返事。
ということは、雑貨屋に行かないと。忙しいなと浮かべていた頃。

「ええ?何ですかあ…?目え…?」

意味不明な指示すぎる。
困惑しつつも指示に従い目を閉じる。
…どこまで顔を近づければいいんだろう。まあ、いっぱいか。
(-189) 2023/09/21(Thu) 12:59:13

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「それは否定しない。
 なんであんな人物を据えたんだというのは誰もが思ってるはずだよ」

所長代理に同調している一部の上層部以外は、だが。
ジト目をあなたに向けながら、どっちもどっちだと頭を振った。

「とはいってもキミがやったことも、所長代理がやったことも立派な犯罪だからね。流されないよ。
 うちの忠犬もよくキミを相打ちに持っていったことだ。しつけはともかくその強さは褒めてあげないといけないかな」

ふん、と鼻を鳴らして。

(-190) 2023/09/21(Thu) 13:03:28

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「ノッテも一枚岩ではなかった……ということか。
 この法が撤回され外に出れたとしたら、キミはどうする気だい?
 まぁ、違法献金の罪でキミは釈放されないかもしれないが……少なくとも、ノッテは裏切り者を殺しにくるんだろうね」

――そのため息を聞いて、口元は弧を描く。
わかってるんだよ、そんなこと。

「おや。常連客の可愛いお願いじゃないか」

それくらい素直に聞いてくれてもいいだろう? と、くつくつ嗤う。

「本人には何度もその意志は伝えてるさ。
 ただ……ルチアにも家族を捨てられない情があるし……キミが気に入った部下だけは連れて行ってしまう可能性はないわけじゃないだろ?」

釘くらい差したくなるものだよとと言って、手を伸ばす。
身を乗り出したその顔に届くなら、腫れ上がった顔を、ひと撫でして。

「まぁ……キミが聞かないというんなら、信じておくことにしようかな」
(-191) 2023/09/21(Thu) 13:04:25

【魂】 口に金貨を ルチアーノ

「……夢の中あ? それは別に、信じてやってもいいが……」

何言ってるんだ、と言いたくもなったが思い当たらないこともなかった。
だからそのまま呑み込んで届けられた言葉に耳を傾ける。

「は……? そうか」

ぽつり、とつぶやいて。腑に落ちたような何も納得できないようなそんな顔を見せる。
ふらついて、貴方の腕を掴めばそのままずるりと、体重をかけてもたれこんだ。

「……何処でもいい、連れてけ」

「……また日が暮れたらに、行かなきゃいけない場所がある」

「それまで一緒に居ろ、寝かしつけでも何でもしてやるから」


ああ、どうしてだろうな。また動けなくなった。
動きたくなくなった。それでも、誰かの為に歩かにゃならんくて。
それをどうして大事な奴に頼らなくちゃいけないのだろうなあ。

この体も自分勝手で嫌になる、貴方が断らないと思ってすがって助けを求めている。
全てその場しのぎの綱渡りであるのにどうしようもなく手を伸ばしたくなるのだから、本当にこれ以上ない程お前のことは信用しているのかもしれないと今になって自覚した。
(_2) 2023/09/21(Thu) 13:10:32

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 月桂樹の花 ニコロ

女――ダニエラ・エーコは、この日まで、あなたを摘発するための理由づくりを考えていた。
街のおまわりさん。――それを利用する?
時折立ち寄るガンショップ。――そこに難癖をつける?
あのハーモニカの音色は、何かの符牒なのかもだとか。

さあ果たして、どうすればあなたを牢へ送れるだろう?

…そんな、時の事だった。
これ以上ないほどの『理由』が齎されたのは。


エーコは俺をよく知ってるからな。
俺のチームがどうするかはわかるだろ?

ある日の言葉が浮かんで消える。
うん、そうだ。彼女はただ黙って捕まるような人じゃない。



「…………ミネ…。」


ただ一言、その名を呟いたきり。
それ以上のことが自分に許されるとは思っていなかった。

今は、ただ。
彼女が最後に残した『理由』を手に、その下手人――あなたの元へ向かう。
市民の通報よりも、ずっと速く。
(-192) 2023/09/21(Thu) 13:13:51

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ


生が良ければ、塩漬けの豚肉パンチェッタ。
焼いたのが良ければ牛のステーキ。
ソーセージのようなものが好みなら、サルシッチャ。

貴方は好きなものを横に半分に割られたロゼッタに挟むことが出来る。
中身が空洞であるその薔薇のパンはシンプルな味付けが故にどの肉と合わされてもそれに馴染むのだという。

それを持って貴方を導いたのは海を臨める広場の一角だ。
近くにベンチがあるのにも関わらず、海岸と分けられるように柵が続いた煉瓦路に向かえば、幼子には少し高いそれに肘をついた。

「……改めて、お勤めご苦労様。
 このご時世だ、周りが辞めたりして仕事が忙しくなったんじゃないか?
 リヴィオがどんな部署かは知らんが、書類でも外回りでも人員不足はきついだろう。
 お前も休みを取ったらどうだ、有給だとかな」
(-193) 2023/09/21(Thu) 13:33:33

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

もっと取り乱したような反応を見せるんじゃないかと思っていたのに。
それでも、ひどく落胆したような、血の気が抜けたような顔をしてもたれこんできたあなたを、倒れないように背に腕を回して支えた。
食事を録に取らぬ身体とは体格の差があるけれど、警察として全く鍛えてないわけじゃないから、危なげなく抱きとめることは出来ただろう。

「うん……わかった」

「それなら僕の部屋にくるかい?」

「今は僕よりキミが眠ったほうが良さそうだから……頭を撫でていていてあげようか」

僕になにか、キミのために出来る役割があるのだとしたら。
それはきっと、止まり木になることなのかもしれない……と、ふと思い至った。
休みたくなったら訪れて休める場所。
安心して素を出せる場所。
力が戻ってきたなら、その背を押してあげられる場所。
そんな、実家のような役割だ。

断るわけがない。
大事な人のためにあるこの両の腕が、あなたを抱きしめていていたいとせがんでいるかのようだ。
どんなに立場が違っても、この人だけは絶対に自分を裏切らないという確信めいたものが、僕の中にも確実に存在している。
だからあなたが頷くなら、手を引くように連れて行くんだろう。

――殆ど、無理やり寝ることにしか使ってない、自分の部屋へ。
(_3) 2023/09/21(Thu) 13:45:59

【魂】 口に金貨を ルチアーノ

その男を上手く扱いたいなら強引なぐらいが丁度いい。
プライドがありそうに見えるが、大抵言うことを聞くだろう。
ごねるようなら何かで縛り付けてやっても良い。
暴力だろうが、快楽だろうが、癒やしだろうが、
無理やり押し付ければ大人しく受け取って甘受する。

そんなふうに全てに抵抗をしなくなったのはどうしてだったか。
男はその理由を自覚していない、ただ、昔そうであるように
教え込まされた
ような気がする。
それが正しいことであると、ずっと思っていた。


「此処にさっき買ったランプでも置いていってやろうか」

物があれど生活感がなさすぎる、と。
連れてこられた部屋に入って早々男は文句を言っている。
(_4) 2023/09/21(Thu) 14:17:30

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ

引き立てる腕はその言葉で一層力が籠ったはず。
低い唸りは言葉にならず、舌打ちだけ残していった。
その通り。
男が狂っていることは事実で、狂法に身を委ねたのも男の選択である。
そこに同情の余地などない。


男の足音は一度遠ざかる。間を置かずになにか金属質のものを手に取る微かな音がし、それを携えて戻ってきたようだった。
貴方は従順に待っていただろうか。
待っていたなら、まず男が触れたのはその足だ。
衣服の上から硬いものが触れる。足枷である、と気づくのは易いだろう。両の足を繋いで、貴方の動きを封じようと言うのだ。

無言の空間に無機質な音だけが響いた。
視界を奪われた感覚では真っ直ぐに立つだけでも神経を使うはずだ。
研ぎ澄まされた神経が、不安から更に活発になっていく。
カチリ、と最後の作業を済ませたらしい男は、さて。ぐるりぐるり、貴方の周囲を歩き始めたらしかった。

(-194) 2023/09/21(Thu) 14:22:57

【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ

かつり。
かつり。


かつり。
かつり。
かつり。

かつり。
かつり。



反響する。
くく、と押し殺した笑い声が、貴方の前から後ろへ抜けた。

「そう震えるなよ。」
「大の男が情けない。」

「バーの店主は表の顔だ。吐け、と言ってるのはそれじゃない。」

男がどこにいて。
何を企んでいるのか、分からないはずだ。
(-195) 2023/09/21(Thu) 14:23:27

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ


「内緒の話なんです」

『一般市民』はあなたの様子を見て。
テディベアに視線を落として。
口元に片手の人差し指をあて、困ったように笑う。

「立ち話も何ですから。
 近くに行き付けのバールがあるんです。そこで話しませんか」

お喋りなライムグリーンはそこには居ない。
けれど彼女の作った、彼女の声を吹き込まれたものがある。
その代役を連れてきた事には、意味がある。
(-196) 2023/09/21(Thu) 14:29:36

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

取調室の椅子に座り、書類を眺めていた男は、貴方の訪れに顔をあげた。
姿を認めれば目を細めて見せる。それは普段貴方が浮かべているような、鷹揚な笑みだった。
貴方は何か言おうとしたかもしれない。
しかしその前に視線が逸れるだろう。確かに先輩であって今もそうである貴方に、男は何も言わぬまま。貴方を連れてきた警官たちに、「お疲れ様です。」と声をかけるだけ。

そのまま手順通りに貴方は椅子に座らせられるはずだ。
続くのは扉の閉まる音。静かな空間に二人きり。
次の瞬間、口を開いたのは。

「ニコロ・カナール。」
「お前にはノッテマフィアの内通者である嫌疑がかけられている。」
「異論はないか。」

軽蔑を含んだ、冷たい声だった。
それよりも。
自分より先に捕まったはずの男が、どうしてこんなことをしているのか、と問いが先に立つかもしれないが。
(-197) 2023/09/21(Thu) 14:39:41

【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ

/* ご連絡ありがとうございます!
墓下組はみんなそうだろうな…と思ってるので、置くだけ置かせていただいた次第です…!
ごゆっくりお待ちしています…すこやかであれ…
(-198) 2023/09/21(Thu) 14:40:05

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

それじゃあ焼いたもの──牛のステーキにしようか。
君からひとつロゼッタを受け取り、それへと挟み込む。
食欲がある状態であればそれはとても、
ご馳走に感じるのだろう。

君に導かれ、広場の一角へと向かう。
ベンチを通り過ぎる時、横目にそれを見やるが、
だからといってあそこに座ろうと口にする気はない。

「…あぁ、お気遣いありがとう。
 お察しの通り人が減りすぎて仕事量で困っているよ。
 だからといって挫けるわけじゃないけどね」

俺は無敵だからね。それくらいじゃ折れないんだ。

「休みは……そうだな。落ち着いたら取るとしよう。
 今はまだなかなか難しそうだからね。
 その時は有給を使い切る気で届けを叩きつけようかな」
(-199) 2023/09/21(Thu) 15:23:18

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

いつもなら、「よう!」だとかの明るい挨拶や
パンが差し出されたり、そんなやり取りをしていた筈。

けれど貴方の立場が常と違うことはすぐに分かった。
捕まったはずの、いや。
捕まえた筈の男が、タダで自由にいる訳がない。

「…異論しかないね。
内通した覚えもなければ
嫌疑を掛けられるような事だってしてないんだからよ。」

「…なあ、お前いつからそっちだったんだ。」

リラックス、とまではいかなくとも。
怯える様子や焦る様子はなく、落ち着いている。
(-200) 2023/09/21(Thu) 15:26:46

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「お前の目利きならいいんだ。
 ……店は〜……保険どうなってた? あそこ」 

アレッサンドロが”一番信頼“しているのは自分自身だ。
その次に、彼いわく”ほっといても良い奴ら“が入ってくる。
…つまりは彼の“放任主義”を体感している者たちだ。
たとえば、あなたのような。
だからあなたの見立てを、口腔の傷にしみる熱に顔をしかめながらも、静かに黙って聞いていた。

「摘発チームは3人編成らしいな。
 あとひとりか」

足を組み一度目をつぶる。
瞼の奥に熱が閉ざされ、籠もり、煮え滾る。

目を開いて。

「……その条件で、俺を候補から外した・・・理由がわからんが?」

ひ、と。意地悪そうに笑った。

あとはアリーチェとニコロに関係があるらしいのは俺も知ってるとか、
カンターミネが引っ張られてるんだからマフィア側で入れ知恵したやつがいるかも…いやあいつ目立つしな…
とか、
ぽつぽつと意見を加えるくらいで。

(1/2)
(-201) 2023/09/21(Thu) 15:47:28
ニコロは、月桂樹の葉を贈った
(c9) 2023/09/21(Thu) 15:47:37

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

そして、”悪い話“を聞けば。


「旦那がね」

反応が薄い。
少しだけ困ったような顔。

「なんかしてるのは知ってたが、何かやられてるのはわからんかったな。
 見ていいのか?」

アタッシュケースを顎で指す。

2/2()
(-202) 2023/09/21(Thu) 15:48:10

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ

「…………………、あー。」

あなたが告げ終えるだけの時間ほぼ全てを、気を立て直すのに使った女は間の抜けた声を出す。

「…はあい。ふふー。」
「そおいうことでしたらあ、お供しますよお。お姉さん。」

そうしてからの持ち直しの速さはなかなかだった。
頬を緩めてふにゃりと笑い、あなたに付き従うことだろう。
(-203) 2023/09/21(Thu) 15:53:37

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

「……そうかい、たまには俺と遊んでほしかったんだがなあ」

とってつけた放蕩息子らしく振る舞ってみながら一度目を伏せる。
思えば、本当に。あなたからは基本理想の言葉しか返ってこなかった。
だから疑いなんて一度もしていなくて、ただ何もしてないない証拠もなかっただけ。
その上で何か気になることがあったとしたら。

「なあリヴィオ、……お前無理してないかあ。
 俺はお前に嫌われてはないと思ってるが、心を開かれてるとは思えん。
 仲良くなれと言ってるんじゃない、その顔、いつもしてるんだろ。ちゃんと休ませてるか?」

そういうところが、自分とよく似ていた。
俺は作ってることまで正直に晒しているがな。
(-204) 2023/09/21(Thu) 15:54:56

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

あなたに言うことを聞かせようとか、そんな意図はなかったけど。
驚くほど従順に手を引かれてくれたのに、口には出さずに少しだけ、内心驚いた。


「必要ないよ、部屋に合わなすぎるでしょ……。
 珈琲でも飲む?」

現代的でシンプルなデザインの部屋だ。
アンティークを好まないわけではないが、手入れが面倒なものを置いておくのは億劫だ。

ひとまずあなたをソファに座るよう勧めて、インスタントの珈琲を淹れた。
特に何もこだわりが無いから申し訳ないなと思いはするが、急に色々は準備出来ないから仕方ない。
これ以外には酒しかないし、昼間から飲むものでもないだろう。

「何もない部屋で悪いね。寝るか本読むくらいしかすることもないから」

必需品の家具や電化製品のほかは、ノートパソコンと本棚に推理小説とチェスの本くらいしか存在していない。
ただ、ノートパソコンを置いたデスク上に、折りたたみの写真立てが一つおかれている。
(_5) 2023/09/21(Thu) 15:56:13

【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ

都合の悪い発言は無視するタイプのカポ・レジームだ。

「ああ。
 俺はそれでいい。

 お前が辛ぇなら、それは辛がれ」

また放任。
任せる任せる、なんて言いながら。


「うむ」

ぺたぺたと、スリッパ履きの足音が近づいて。


ちょん、と。
あなたの唇に、なにか硬いものが触れて、


         
グイッ
と押し込まれた。


「差し入れでもらったんだが、甘いの苦手でな。
 食ってくれ」

……飴玉だ。多分、レモン味の。
ついでに、なにか平たく小さなもの油紙に包まれたデータチップが一緒に。
…どちらにせよ、女性の口に指で押し込むものではない。。
(-205) 2023/09/21(Thu) 16:07:22
黒眼鏡は、口に指をに突っ込んだ。
(c10) 2023/09/21(Thu) 16:07:37

【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

/*
もしエンディングでワンチャン死んだり殺してもよく、かつアレッサンドロとそれやってもよろしければ(あと他の方とのもろもろなければ)ラスト・オトシマエ・タイマン・カチコミしにいきますのでお暇になった時などご用命ください♡
(なくても全然良いやつです お気になさらず!)
(-206) 2023/09/21(Thu) 16:14:17

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡

「……。」
「…はあい。」

沈黙の後、肩を竦める。すまし顔。
任されましたあ。…そうやって、先送り。


んー、と足音を聞きながら。
こう言うのを素直に聞くのが良くないのかもしれないと今更。
まあでも、相手が相手だしなあとその辺りまで思考が飛んだ頃。

「――!?」

口の中に酸味のある甘い塊が捩じ込まれ。
流石に、驚く。ただすぐに持ち直すだけで。
ころころと飴玉を口の中で転がしながら、共に押し込められたものを選り分けるまでは多分数秒くらいだった。

「あのお。」

でも、文句くらい言っていい気がする。

「……。」
「なんでもないですう。」

…つい最近似たようなことがあったのを思い出した。
あれはトリュフチョコレートだったけど。
美味しかったし、飴もおいしい。
(-207) 2023/09/21(Thu) 16:37:23

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「俺はいい上司だと評判だぜ〜?
 ま、裏切ったわけだが」

ワハハ、なんて笑う。
反省の色はないように見える。

「そりゃいいけどさ、あいつが暴れる前に止めてやった俺等も褒めろよ。
 俺に関してはあちこち止めてるが、他のマフィアにあれやったら怖いのに囲まれて海に浮かぶぞ。
 この件終わってもあいつは生きてるし若ぇんだからさ、ほんとどうにかしてやってくれ?」

…またもや、本当に心配しているみたいな顔でいう。
若者に余計なアドバイスをしたがるオッサンのようだ。
ここが牢獄でなければだが。
(1/2)
(-208) 2023/09/21(Thu) 16:39:39

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「オマエがバラさなきゃだ〜れも殺しには来ないぜ?」

ワハハ。2回目。

「ま、その通り、俺は出れないだろうから。
 となるとここが一番安全だな。
 俺はここで優雅なスイートルーム暮らしと洒落込むわ」

とんとん、と“豪華な”ベッドを叩いて。


「本人に言ってだめならダメだろ。
 お前、つまりは舐められてんだよ。
 お前の意思はあいつの中で優先順位が低いの。

 ついでに、お前もあいつを舐めてんだよな。
 家族の情ってわかってんのに、そんなもんはやくなくなればいいのになあ・・・・・・・・・・・・・・って思ってるワケ?
 そんなん、何度も言われるの辛かろうなあ。
 オマエがあのドラ猫の”情“をどーでもいいと思うなら続けりゃいいが…」
「いい方法あるぜ。マジで効果的。お得意様に教えちゃう」

─頬を撫でる手に、トントン、と指を当てた。

「マフィア続けられなくすんだよ。物理的に。
 膝か目、耳のどれかがオススメだぞ。
 動けなくなるかやり取りめんどくさくなると、一気に立場悪くなるから」
「肉体的に無事じゃないと嫌なら“掟”破らせて海外に逃がす方だな。こっちもオススメ。楽だから」

どうよ? …なんて、本気かどうかわからない調子で”提案“してくる。
(2/2)
(-209) 2023/09/21(Thu) 16:41:04

【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ


「あ、任務追加。
 ファーストキスと同じ味だったら教えてくれ。
 レモン味ってやつ、意味わからんよな」

セクハラだ。

「なんだ、もっと欲しいのか」

なぜこの男は、牢獄にお菓子を持ち込めているのだろう。
差し入れでもダメなはずなのだが。

「ほかなんかしとくことあるか?
 あんまり長居するとよくないだろ」

まだ格子にもたれたまま、なんかあるならいってみ、なんて手振り。
(-210) 2023/09/21(Thu) 16:46:26
黒眼鏡は、セクシャルハラスメントをした。
(c11) 2023/09/21(Thu) 16:46:46

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「……黒眼鏡が俺たちを捨てるわけないだろ?
 それとも言い換えて欲しいのか、その
名前


黒猫を押し付けたときとは違う響きでそれは届けられた。
駆け回った分だけ情報のピースが集まってきて、気付きたくもない事実が手に入ってくる。
俺はそういう星のもとにいたのかもしれんな。

「物食ってる時に見るもんじゃねえが、どうぞ。
 ……直接本人から受け取ったんだ」

アタッシュケースを開けば、そこには帳簿が入っていた。

『記されていたのは、ここ2年間を中心とした、20年近くにも及ぶ悪行だ。
孤児院にいた子どもたちの臓器売買、ヴィンセンツィオが主導していた旨がそこに記されていた。

帳簿には子供ひとりひとりの値段、どこにどんな部品が売り捌かれたか、
その残渣はどんなふうに処理されたか、そうしたことが載っている。
中には子どもたちが元気な時の写真も、バラバラの死体になった後の写真もあった。』


(1/2)
(-211) 2023/09/21(Thu) 16:49:34

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「あの旦那が実行犯じゃあない。ただ、……。
 今は牢屋に入ったがもうほとんどの罪状が報道がされた。
 これは事件の――本物の物的証拠だ。
 主導者ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア。
 ……俺はこのブツをあんたやボスに渡す前に、ノッテに引き渡すのは出来なかった。
 何をされるかわかったもんじゃない、それに――何処に居ても箱から出された瞬間に
討たれる
危険性があるだろ。

 俺は、ある程度の
最悪の予想が出来てしまった

 だがなあ、分かっても、その未来をどうしたらいいかわからんのだ」

このまま対処もせず放っておけば、あの大罪人は
叩かれて嗤われて、そして殺されるだろう。
そうなっておかしくない罪を犯してきた。
この牢獄内でも無事かどうかわからない。
貴方に答えを出してほしいというわけではなかった。
ただ、貴方ならどんな答えを出すのかを聞きに来たのだ。

(2/2)
(-212) 2023/09/21(Thu) 16:50:43