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【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「それを言ったら、食事を気にしない僕もこっちじゃ異端みたいじゃないか」 気にしないと言うよりは、食べようと思ってないだけなのだが。 深めに酔うといくらか眠れるから、夜は殆ど食べない。 朝は深酒のせいで食欲が湧かない。 食事をあまりとらない原因なんてそれでしかないのだけど。 一番の問題は、それをあまり気にしてないから、他人の追求も面倒くさくて”忘れた”なんて言うのだ。 グラスを取りそこねる様子を見れば「もう酔った?」と、愉しげにグラスを弾いては音を立てた。 大分酔いが回ってるのはお互い様で、頬には既に赤みが差している。 「おや。僕は結婚なんて興味もないし、飼ってみようかな、猫。 飼われてみるのも一興だけど……何処にでも付き合ってくれるのなら、このまま近くに泊まっていくかい?」 部屋までの帰りを気にしなければ、もっと飲める。 あなたとなら、何も思い出すこと無く安心して眠れる気さえするのだから不思議な話だった。 (-2) 2023/09/11(Mon) 21:04:47 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「周りの環境が異端を決めるんだよ、諦めな。 あー……今日は俺が払ってやるよ。次はお前な」 くつくつ笑いながら会計のために金を握る準備をしようとしていたが、向けられた言葉に片目を開けた。 「結婚に興味はもっとけ色男、いくらでも選び放題だろうに」 「ああ? 泊まり……? ……このホテルにしろお、他は認めんぞ」 訝しげな声をだしつつも、反対はしないのか近所のホテルを一つあなた宛にメッセージで送った。 示されたホテルは古くもなく新しくもなく、場所も近くで治安も程よい地理に建っているだろう。都合好く覚えているのも彼の才能である。 (-6) 2023/09/11(Mon) 21:22:52 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>1 テオドロ 「珍しいね、キミが拗ねるなんて」 眉をひそめた表情を見て、くつくつと笑う。 人がいいなどと言うのは、あなたかアリーチェくらいだろう。 「勤勉なのはいいことだけど、ちゃんと休息もとるべきさ。 キミが倒れたらたちまち仕事が溜まるようじゃ、機能してないのと同じだからね」 そんなことは言わずともわかっているはず。 私生活まで犠牲にしているわけではなさそうだから、それで良しとしようか。 何せ、そうだとするとだらしない生活で寝ていない男と、殆ど変わらなくなってしまうのだから。 「……ま、昼1食はどうにか食わされてるお陰で、こうして元気に生きてるわけだけど」 苦いコーヒーは、眠気も幾分かは飛ばしてくれた。 シエスタまではなんとか保ってこれそうだ。……チェスの相手とかを挑まれなければ、多分。 #警察署 (12) 2023/09/11(Mon) 22:11:15 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「おや、奢ってくれるのならお言葉に甘えようかな。 いいよ、次は僕が奢ろう」 次の約束が出来るのはいいことだ。 別に日取りを決めたりするわけではないけれど、ここに居ればまたこうして会うことは出来るのだ。 「ええ……キミほどじゃないでしょ。常に違う女引っ提げてるくせに」 「ホテルなら酔いなんて気にせず飲めるし……。ふは、キミの勧めならここに決めてしまおう」 場所は良好、何も不安はない。 本当に付き合ってくれるんだと、思わす漏れ出た笑いに声が出て。 あなたの会計を待って、指定されたホテルに向かうだろう。 これは多分、僕とあなたの生きる場所が分かれてしまってからは初めてのことだ。 (-11) 2023/09/11(Mon) 22:23:19 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「失礼します。資料室の鍵使います」 鍵の保管場所から資料室の鍵を手に取り、貸出記録に自分の名前を入力。 いつもの手順で鍵を手にすると、この部屋の代表でもあろうあなたの方に向き直って頭を下げた。 「おつかれさまです、警部」 小さく浮かべた笑みには似つかわしくない目の下のクマはなかなか取れやしない。 男の生活面についてはあなたも聞き及んでいるだろうが、今のところ仕事に支障を出してはおらず。 指摘するのはもっぱら同期や近い先輩後輩達だ。 もっとも……それでもなお直る気配は1ミリもなかったりするのだが。 (-19) 2023/09/11(Mon) 23:34:34 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノふらつく足取りで歩けばあなたに支えられたり、はたまた逆をしたりしながら店の外へ。 まだ飲むのか、と持ち帰りのボトルも買ってから目的地へと向かっていった。 「……知らんのかぁ? 俺はこのあたりじゃ結婚したくない男で有名だぞ」 「付き合いたいとは良く言われるがなあ」 そうしてチェックインをして、あてがわれた部屋にたどり着き。 まず、まっすぐに向かったのはベッドだ。 シワ一つないシーツを確認すればすぐに倒れ込み、だらしなく力を抜いた姿ですぐにでも眠るような姿勢をとっていた。 (-31) 2023/09/12(Tue) 2:20:28 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「ああ」 礼節を欠かさないその声に、顔を上げて応える。 その前から目線の動きは貴方を、貴方の目元の翳りを追っていたようだが。 鷹揚としてしっかりと構えた様子と反する表れが、気にならないわけではない。 「最近はまた忙しいのかい。上の動きがあるからこちらまで波及している節は有るが。 どうだろう、君から見た限りの感想でいいのだけれど」 声を掛けられ貴方の足が止まっているのを幸いと、己から声を掛ける。 内容はさして面白みがあるわけでもない、他愛のないものだ。 (-33) 2023/09/12(Tue) 7:04:38 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノチェックインしたホテルは、観光客用の高級ホテル……ではなく一般市民が利用するクラスのもの。 それでもあなたが選んだホテルとなればそれなりの値段はして、清潔感と広さをもったいい部屋なんだろう。 あなたが沈んで軋んだ音を立てた大きなベッドも、成人した男が二人並んで寝ても余裕の広さだ。 「浮気するって思われてるんでしょ、このホテルは御用達かい」 それでも、自分なら浮気されないと妙な自信を持って結婚を願う女はいそうなものだが。 女を侍らせてるのは見ても、本気の付き合いをしてるように見えたことはないから、確かにあなたの言う通りなのかもしれない。 「寝るならシャワーくらい浴びれば良いのに」 女と居るわけではないからそんなものなのだろうけれど、わざとらしく笑いながら嗜めると「スーツしわになるよ」と、あなたの上着を脱がせてハンガーにかけた。 いつもお洒落なあなたのことだ。チェックアウトしたら一度は帰るだろうけれど、しわくちゃの服を着て帰るのは嫌だろう。 自分もまたスーツを同じようにハンガーにかけて、あなたの隣にゆっくりと腰を下ろした。 「ねぇ。ルチアは飼ってるのかい、猫。 それともこれから飼う予定?」 (-40) 2023/09/12(Tue) 8:50:27 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「最近ですか? そうですね……若干のしわ寄せはありますけど。僕よりテオドロの方が忙しいかと思いますよ」 会議の無駄に白熱した様子を肩をすくめて伝え、はぁ……と、やや大げさに息をつく。 名前を出した同期は、きっと今頃議事録を作るのに眉間にしわを寄せている頃だろう。 若干伏せた花浅葱の瞳は翳りとともに色を落としたが、それほど参っているような様子には見えないはず。 「警部こそ、直接上の人とやりとりしているでしょうから大変なのでは?」 落ち着いていて無理難題を言わない上司は貴重だ。 それも直属の上司だから、あまりやる気を見せない自分ですら仕事を回されればやる所存だ。 もっとも、下に任せられるものに限りはするのだけども……、何にせよ、あなたのような上司が所長のようにいなくなってしまうのは、部下として非常に困るのだった。 (-41) 2023/09/12(Tue) 9:11:54 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>34 テオドロ 「僕は燃費がいいんだ」 あなたのように忙しく動かないというのもありはするが。 比べるとあなたや平均より細い体は、確かに最低限の食事しかしていない影響ではあろう。 より一層拗ねた様子にはやっぱり目を細めたまま、こうしてみると子供っぽくて可愛いのに。なんて、 およそ成人男性に抱かないような感想を抱いた。 抱いただけで口には出さないけれども。 「おや、大目に見てもらえるならありがたいな。 僕としては食事よりも、夜に寝ることを思い出せる体になりたいんだけどねぇ」 ひらひらと手を軽く上げて、休憩和終わりだというあなたを見送る。 こちらはもう少しコーヒーブレイクを続ける所存だ。 休憩が終われば何か調べ物があるのか、資料室へと向かっていくだろう。 #警察署 (39) 2023/09/12(Tue) 9:26:47 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>37 黒眼鏡 「やぁ、ご無沙汰だね」 これはどこかの時間。 あなたと会う時はいつも、”買い物”をする必要がある場合が殆どだ。 「いつも頼んでるものが欲しいんだけど、用意はあるかい」 質のいい睡眠薬。 国では禁止されている薬物。 それからずっと探している質のいい職人の情報。 その中から”いつも頼んでるもの”というのであれば、それは質のいい睡眠薬のことだろう。 #Mazzetto (40) 2023/09/12(Tue) 9:38:09 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>44 黒眼鏡 「ありがとう、珈琲いただくよ」 お世辞にもカフェには見えぬ店内で、いつものように気怠げに椅子に腰掛けていただくそれは無糖のブラックだ。 今日はこういう気分だったのか、それとも客の好みを熟知しているのかはわからない。 ただ、カフェインは幾分かは眠気をマシにしてくれるのでありがたいと思っているから遠慮なくそれを口にした。 ここで何かを盛らないと信用出来る程度には顔見知りであるし常連だった。 「いつも助かる。 ドラッグストアのものは効き目が弱くていけないね」 聞かれはしないものの、差し出されるだろう紙袋を見るとそう言葉を漏らして。 勝手知ったる様子で薬の代金を取り出す。 こういう所で足のつくカードなど使えないのは百も承知。ちゃんと現金を持ってきていた。 #Mazzetto (48) 2023/09/12(Tue) 12:16:30 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「……浮気はしないぞ……。 三ヶ月以上愛してやれないだけだ」 されるがままに貴方に体を委ねつつ脱がされた上着に一度だけ視線をやる。シャワーの言葉に少し反応したがそれだけ。 直ぐにその瞳も閉じてやってきた体重の沈みに合わせて体を揺らした。 「……ホテルは初めて使った、俺を誘う人間も少ないからなあ。 猫も飼ってない、今後飼う予定もつもりもない。 面倒見きれないからな、今も部下で十分だ」 (-51) 2023/09/12(Tue) 14:26:35 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「うわ、最低なセリフ聞いたな……」 何故3ヶ月限定なのか。 とはいえ、付き合うという形すら取ろうと思わない自分よりは少しはマシかも知れない。 ……などと、心の何処かで思った。 「へぇ……? いつも使ってるんだと思ってた。 驚いたな、じゃあ彼女の家か車がほとんどってことかい」 あれだけ侍らせてるし、お金も持ってるのだから、ゆっくり寝れるホテルを選んでると思ってたのだ。勝手に。 それでも、猫の予定がないのには少しばかり気をよくして、愉しげにベッドにうつ伏せにベッドに転がって手を伸ばした。 避けられなければ、あなたの柔らかそうな薄茶の髪を撫でるだろう。 「じゃ、今夜はこのベッドとキミの懐を僕が温めてあげようかな」 互いに酔いは十分に回っているらしい。 (-53) 2023/09/12(Tue) 16:11:20 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>49 黒眼鏡 「それじゃキミの顧客は上客ばかりだね」 飲まない人間もそれなりにはいるだろうけれども。 差し出された紙袋の中身を確認すると、確かに何か他のものが入っている。 「おや、今日はおまけ付きかい。 飴も焼菓子もありがたくいただいておくよ」 渡されれば特に嫌がる様子は見せないし、素直に受け取っておく。 シエスタの時のいいおやつになりそうだ。 「はは、キミにそういうお節介をいただくとはね。 まぁ、大事なときはこれでちゃんと寝てるさ。あまり常用すると薬が効かなくなるだろう?」 #Mazzetto (57) 2023/09/12(Tue) 16:19:43 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ/* 秘話中に失礼します。今すごく眠いです。 仕事が休みだった事をいいことに昼寝してました、シエスタですね。 それはそれとして……お伝えするタイミングを測っていたのですが、ゆっくりしすぎて日が変わってしまいそうな気がしてきたのでお知らせをば。 ぱんぱかぱーん >>>あなたは決闘者に選ばれました<<< というわけで果たし状をですね……ルチアーノくんにお出ししたいと思っております。 ギスギスしたいなどという考えではなく、互いの過去についてのあれこれとか……出来たら楽しいな、なんて思ったのですが。 なにか不都合などがなければ、どうぞよろしくお願いしたいと思っております。いかがでしょうか。 (-54) 2023/09/12(Tue) 16:51:41 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ/* おはようございます。 シエスタはいいですね、お休みの日ぐらいゆっくり休まれてください。 それはそうと決闘者でしたか、受けて立ちます。 どちらが先に検挙されるかのチキンレース頑張りましょう。 窓のシチュエーションが良くわかりませんが、その都度考えることにします。よろしくお願いします。 (-56) 2023/09/12(Tue) 17:19:28 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ/* ありがとうございます。おかげさまでゆっくり休めました。 決闘者の件もありがとうございます。 殺意マシマシの職から移動してきたもので、こちらもまだ手探りではありますが、折角の諜報員に覗かれてるのふたりの窓ですし、何か出来ればいいと思っています。 なにか事件を起こしてみても楽しそうですね。 過去で思い出しましたが、エルヴィーノの過去に登場する半身不随になった女性の名前は「ラーラ」ということにしました。 名前がないと不便だと始まって気づいたもので……。 ルチアーノくんも知っている女の子であったでしょうから、使っていただいて構いません。 (-57) 2023/09/12(Tue) 17:54:52 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>59 黒眼鏡 「そう。まぁ、キミが繁盛してるお陰で僕もいい物に恵まれているんだから助かるけどね」 最近のノッテの幹部にしては話が通じる方で助かるが、やはり変わった男だと思う。 どうせ客の素性など隠していても調べていることだろう。客とはいえ、警察の自分に向かって倒れられたら困るなどとは、おかしな話だ。 まぁ、どうせ世辞のひとつではあるのだろうけれど。 「僕の方こそ、キミが居なくなるとそれなりに不都合がでてくる。 ワルい事をして検挙されないように気をつけてくれるとありがたいんだけどね」 マフィアは嫌いだ。 それでも、関係を絶てない事情もあるから多くは語らない。 互いに弁えられるからこそ、ありがたく利用させてもらってるわけだが……さて。 「忠告に従って車にも精々気をつけるとしよう。 あぁ……そうそう。情報の方もいつでも待ってるよ。腕のいい義肢装具士を探してるんだ」 その言葉を残すと、じゃあねと軽く手を上げて海風の香る道路へ向かう。 止められなければそのまま、乗ってきた車で引き返していくだろう。 #Mazzetto (65) 2023/09/12(Tue) 19:11:36 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ車を停めて紙袋を手に男は石段を上がる。 街中に入ってくれば美味しそうな匂いやら賑やかな声がそこかしこから伝わってくるが、興味を示すことはない。 風に靡いた髪を追って見上げると、頭上からひらひらと……蝶が飛んできた。 珍しいなと目で追うと、蝶は横に回り込んできて、男の肩に止まってしまった。 「僕は花でも止まり木でもないんだけど……」 足を止めたのもつかの間、再び動き出せば飛び去るだろうと歩いてみたが、何故か蝶は暫く動かない。 #街中 (75) 2023/09/12(Tue) 22:17:30 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ/* 度々失礼します。バナナマンパナマ湾です。 RP内容の打診に参りました。 当PCはマフィアへの敵対心が強いキャラクターですので、もし今すごく眠い様さえよければ、「マツェットにいたのを見かけ、後からそれに対して詰め寄る」秘話が出来れば嬉しいな……と思っています。 一応身内には甘いキャラだと周知していましたので、突然吹っ掛けると戸惑われたりお呼びじゃなかったりするかなと思い確認させていただきました。 RPのきっかけとして使うことに対しては既に黒眼鏡さんPLのポップコーン殺人事件さんに打診し、許可を頂いております。 勿論、ほかの方とのやり取りで忙しいなどあれば、断っていただいて構いません。 検討して頂ければありがたいです。 (-70) 2023/09/12(Tue) 22:24:39 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ/* 打診ありがとうございます、今すごく眠いです。 詰め寄ってくださって問題ないですよ! 白でやったのもロールのきっかけになるのを狙ってもいましたので……どうぞ、いつでもお待ちしております。 (-71) 2023/09/12(Tue) 22:28:37 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「何を聞きたいのか測りかねるが…… 俺は一人で寝る方が好きだし、車の掃除も定期的にしている分で十分なほど保てていると思っている。 ないとは言わんがな、……それこそ手を出すのはその期間中に一人程度だ」 両手に花を抱え歩いている男がいつも纏わすのは、女物ではなく彼自身の香水の香りだ。 「っ……な、ぁ?」 ふ、と。貴方が眼の前に来たことよりも髪を撫でられると明らかに体を強張らせるように動きを止めた。 しかしそのまま止めさせる様子もなく、普段の酔いとも違う雰囲気を見せただろうか。なにか言いたげにしているのは確かだろう。 「……俺は安くないぞ……」 そうして絞り出すように溢した言葉は、眠気のせいか緩く投げかけられて柔らかな布団に沈んでいった。 (-84) 2023/09/12(Tue) 23:49:27 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「何を聞きたいかって……そりゃ、そういうコトでしょ。 あれだけ侍らせた女性に甘ったるいセリフ聞かせてるんだし、さぞ経験豊富なのかと思って」 これも酔った勢いというやつだ。 思ってたよりも随分と身持ちが堅いようで、本当に? と首を傾げて。 横に寝転んだからこそわかる香水の香りが思いの外心地よくて、柔らかな髪も手触りが良いものだから、ふわり、とその表情を緩めた。 「キミこそ何か言いたげな顔してどうしたの。 キミが安くないのは知ってるけど……幼馴染のよしみでこうしてタダで普段来ない場所でも付き合ってくれてるんでしょ」 あぁ、眠そうで無防備な顔が、昔を思い出すね。 「それとも……僕に何か望むことでも?」 だから、別に。 この言葉がもう聞こえてなくたって構わない。 少しだけこの夜が勿体なくて、残念に思うだけだ。 (-89) 2023/09/13(Wed) 0:09:06 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ/* 策士〜!! そういうことなら渡りに船ですね。いい感じに始めていこうと思います。よろしくお願いします。 (-90) 2023/09/13(Wed) 0:12:20 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「俺は浮気をしないからな……。 それでもエルよりよっぽど経験豊富のつもりはあるぞお」 三ヶ月ぐらいは、と。別れれば別の人間にうつるというかのように。 そうでもないのなら特定の誰かと共に夜を過ごすことも少ないのかもしれないと思うだろう。 「撫でられて驚いたんだよ。 ……理由が聞きたいわけじゃない、気にするな」 嫌悪ではなく、驚いていたと。頭を撫でる程度のスキンシップをそこまで気にするような男であっただろうか。 「それにお前に特別望むことなんてないよ」 「たとえなにかがあっても、……それはお前じゃなくたって良いことだ」 考えれば考えるほど貴方以外の余計なことに思考が行って目を瞑る。 これ以上目が冴えてしまわないように早く夢の中へと入っていきたい気分であった。 (-98) 2023/09/13(Wed) 1:03:48 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノいつかの話────少なくとも、貴方が“Mazzetto”に立ち寄って以降の話。 ここは警察署内か、或いは適当な往来だ。貴方は男に昼食に誘われたのかもしれないし、偶然声をかけられたのかもしれない。どうあれ男は少し強引な様子で貴方を自分の元に引き留めたはずだ。 そしてそれは、普段目上のものに対しある程度従順な青年の振る舞いとしては、一風変わったものだった。 レンズの向こう、金の瞳が貴方を見下ろしている。不遜にも。 「先輩。」 「港にいましたね。」 物理的に引き留めたまま。貴方の腕を、逃すまいとでも言うように掴んだまま。 奇妙なほど淡々とした声音で、男は貴方に問うだろう。 (-103) 2023/09/13(Wed) 3:47:57 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「僕より経験豊富なのは否定しないよ。 って、……そんなに驚くことかい?」 そういった欲は薄い方だし、必要があれば事もなげに女を買うことはあるが、特定の人物を作ったことはない。 振り払うのが面倒だと淡々とするとはいえ、普段は他人に触れたいとも触れられたいとも思わないのだ。 だからきっと、今夜のこれはイレギュラーで、特別なことで。 「そっか」 子供の頃は手だって繋いだしハグだってしていたのにと言葉を漏らして息をつくと、ぽんぽんと最後にその頭を軽く叩く。 何も望まれないのは、それはそれで少しだけ物悲しさを感じて、やっぱり僕も酔いが回っていることを自覚した。 「ほら、寝るならちゃんとベッドにあがりなよ」 知ってる? 自堕落な自分がこんな世話を焼くなんて珍しいことなんだからね。 打算も計算もありゃしない。 これはきっと、気を許した幼馴染だからこそのこと。 あなたがそれに甘んじて従うならば「ゆっくりお休み」と、あなたを深い眠りに誘おうとするだろう。 (-109) 2023/09/13(Wed) 7:47:04 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオそれは突然のことだった。 欠伸を噛み殺しながら、さぁシエスタを満喫しようと移動してた時にあなたに呼び止められた。 普段はもう少し物腰穏やかに世話を焼いてくる後輩だというのに、これは一体どうしたことだろうか。 「……痛いんだけど」 訝しげに10cmも高い金の瞳を見上げて、掴まれた腕を見た。 「港……?」 突然の物言いに、発言の意図がわからず一瞬呆けた反応を返したが、頭の中にあの黒いサングラスがよぎった。 なるほど。どうやらあれを見られていたらしい。 「……あぁ、Mazzettoに行ったけど……それが何か?」 こういう時、行ってないなどと嘘をつくのは愚の骨頂。 そこに居たことは素直に認めておくべきだろう。 (-111) 2023/09/13(Wed) 7:59:49 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「彼は……そうだね。気疲れの多いことを引き受けているようにも見えるよ。 自分なりの息抜きは見つけているようにも思えるが、そうだな。 それこそ君が息抜きに付き合ってあげるといい、私みたいな目上がそうするよりかはいいだろう」 強制力のない気軽な、言ってしまえば無責任な提案だ。 渦中の彼を話題に出すくらいなのだから、既に実践されているかも知れない程度のこと。 他部署なりへ出張した署員の持ってきた焼き菓子をふたつ、貴方へと差し出す。 貴方にアレルギーがあるなら……まあそうしたものをクリアできる食品ではあるだろう。 「降ってくるのは思いつきか既に決まってしまったあとのことか、雑用くらいだ。 今回だって上で何かしらやっている靄が形になってからやっと聞かされることになるんだろうな」 机の上の資料や書類は決して少なくない。こつこつと消費してやっとこの程度だ。 出入りの多い署員と比べて腰を据えていることの多い男は、署内の雑用を引き受けることさえあった。 威容を重視される警察として求められる姿勢として正しいかは、一概に評価できることではない。 少なくとも男は話しかけやすいよう心がけ、忙しい姿をこれ見よがしにはしない、そういう人間だ。 「気苦労を掛けるね、エル」 (-113) 2023/09/13(Wed) 8:28:06 |
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