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【赤】 3839 南波 靖史 ──パチリ。 音が鳴ると共に灯る明かり。 現実外の時間が何であってもこの場の法則は変わらない。 舞台は常に“設定された時間”を映す。 「おや、そっちが釣りあげられましたか?」 口元に手を当てるが故に、その表情は読めない。 悦んでいるのか、期待通りか、想定外か。 何一つ、今は読ませる気が無い。 「第三案も▓▓としては個人的には気に入っていたのですが、 あなたがそう判断したのなら従うのは先に述べた通り。 何より別にここで声を掛けても答えてくれるでしょう?あなたは」 口元の手を降ろして信じてるとばかりに告げる。 手は振らない。 “同じ舞台に上がって欲しい”と望んでいるのは既に伝えているのだから、それをする必要もない。 (*0) 2021/09/17(Fri) 21:18:21 |
【赤】 3839 南波 靖史「では改めまして歓迎しましょうか」 「当方、▓▓としましては、 どのような経緯で加わられたのか気になりますが。 それは▓▓より当事者に簡潔に、或いは刺激的に、 お好きなように語って頂いた方が盛り上がるでしょう。 ああ、舞台と言う設定がお嫌いならば、 お好きにいつも通りでも構いません。 ▓▓はそこまで強要する気はありません。役者仲間でしょう?」 「それとも、当方の事は “嫌いですか?” 」「或いは、」 「お返事は“好かないよ”のままです?ハハ」 (*1) 2021/09/17(Fri) 21:24:56 |
南波 靖史は、遊城 憲義が誰かの部屋を決め切れずにびーびー泣きながらさまよっている光景を見ていた。 (a2) 2021/09/17(Fri) 21:35:40 |
【赤】 3839 南波 靖史「ああでも、」 「芸術的行為がお嫌いでここにいらしたなら」 「尚更、肌に合わないかもしれませんね。 どうぞ当方は気にせず普段通りご自由にお話し下さい」 「 そんなにつまらなかったですか? 」笛 を吹くのって (*2) 2021/09/17(Fri) 21:42:32 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 0043 榊 潤「──けれど世界の大半の人間は、そんな周囲に目を向けない」 そして、自分の知る奴らは貴方のような目で自分を見て来ない。 どうしてそんな目をするのか“俺は”わからない。 貴方の目の感情が“可愛そう”なのを認識できない。ただ、 「なぁ潤。例え俺たちの目で見て来た世界が一部であったとして、大人ってそんなに俺たちより世界を見てるのか?教えて貰ってないんじゃなくて、“知らない”んじゃないの?」 もしかするとの善意で、何かを諭されているような気はしたから。法律とまた似た系統に抱いていた疑問を口にした上で、重ねて問いかける。 己は迷子にはなっていない。一部でも幸せを知っている。 彼も知って“いた”と言っている。おかしな話だ。探し直せばいいじゃないかと返そうとして、告げられた言葉で遮られてオウム返しになる。 「二度と得られない?そんな幸せあるの?俺はその形を知らないけどさ。全く同じは無理でも近い幸せは──」 ──ないのかな。 彼の表情を見るに“探さないと”無理なのか?それって凄く不便な幸せだな。失い続ける度に傷付く幸せって、本当に幸せなのか。疑問は尽きないけど、 「知る必要が無いと思ってる大人が大半の世界で。それでも“変わる必要”があると言うのは、それを探すべきと言うことかい」 (-14) 2021/09/17(Fri) 23:24:19 |
【赤】 3839 南波 靖史Keter Chokhmah Binah まるで無様な犬のように回り媚びる姿を、 “かんしょう”し続ける程の価値はあるのですか? Chesed Gevurah Tiphereth (*3) 2021/09/18(Sat) 0:00:51 |
南波 靖史は、「Kethe──」と何か複数の単語を歌のように楽し気に呟いている。 (a4) 2021/09/18(Sat) 0:07:56 |
南波 靖史は、知と幸を分け与えるパトロヌスだ。今は。 (a5) 2021/09/18(Sat) 0:10:44 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 0251 鏡沼 創「アイツら本当にセックスできんのかな」 大乱交スマセクでもするならいいけどさぁ。と、口に貰ったコーンを放り込みながら素でボヤく。 こう見えて意外と現時点でしている奴が恐らく多いなんてことは、まだ健全な南波には想像もできない。 「良さそうなのなぁ。俺、実践タイプだから詳しくはないけど痛くないか否かはわかる。……ただ、そもそも創くん痛いのそんな苦手なら、同性同士のビデオ最後までちゃんと見れんの?」 一口、二口。 違和感を覚える。けれど隣の鏡沼が何も行動を起こさないなら、そのまま言及する事もなく至って自然な顔で食べ続けるだろう。 (-21) 2021/09/18(Sat) 0:13:04 |
【人】 3839 南波 靖史>>1:206 黒塚 「え?どっち?どっちなのさ彰人くん。 ちょっと俺普通に答えて貰わないとわかんないんだけどぉ!」 撫でられるのは満更でもない。でも帰ってきた答えは裏腹。こんな感じのやり取りに覚えがある。 この応酬は苦手だ。素直に伝えてくれた方がいい。害を成したい訳じゃないのに『普通じゃない』らしいから間違えてしまう。 だから嫌なのに、だから聞いてるのに、どいつもこいつも素直に返してくれない。なら取り違えたままの方がいいんだろうか。間違った答えすらぶつけらえても平気で受けるんだろうか。それすら興味が無いんだろうか。わからない。俺は。 「──良いものは良いものじゃないの」 黒塚の背にそれを投げかけて返答の期待もせず、追いかけもしなかった。これ以上、別の感情を知りたくなかったから。 (18) 2021/09/18(Sat) 0:26:35 |
【人】 3839 南波 靖史>>1:182 普川 「尚久、今『面倒だから全部流しとこ…』 ──って思っただろ、お前。透けてるんですが」 突然、よく透る覚醒したような声で言い切った。いつものへらへらした口調も一瞬消えた。余程これだけは言わずにはいられられなかったらしい。 「……ま、いいけどさぁ。俺は。 なーんで尚久くんはそんなダルダルしてんのホント。元々不躾で面倒臭がりの極みだったけど世界王者でも目指す気? でもどうせここで聞いても話さんかぁ。んじゃ出直しますわ。相部屋今は潤くんだっけ?……ならいっか、その内遊びに行くのでドアちゃんと開けてね」 手をひらひら。言わなくても開けなかった時が面倒くさいのが目に見えているから普川が「うわ嫌…」と思っていてもどうせ開けてくれるだろう。そう言う所はちゃっかり信用しつつ、その日は別れただろう。 (20) 2021/09/18(Sat) 0:41:00 |
【人】 3839 南波 靖史「待ってたら潤くんなんか作りださないかな〜」 食堂のテーブルに片頬を付けて寝そべってる。 足音が聞こえたら即座に対応できるしアツアツが食べられる。冷麺とかだったら知らないけど。 (22) 2021/09/18(Sat) 0:43:24 |
【人】 3839 南波 靖史>>1:186 鏡沼 「引いても現実は変わらないんだよね哀しい事に」 そう言うところはドライ。 「自分が碌に動けない状況、そりゃあ楽しくはなかったな。そう言うプレイとかならまだわからなくもないけど、そう言うのでもなかったし」 振り返って述べる発言に恨みこそ込められてはいないが、少なくともただ一方的にリードを取られた、のような可愛い類の事を言ってる訳ではないのだけは伝わるかもしれない。 「結構どころかガチじゃん? ま、創くんはそんなのよりさっさと攻め受け考えときな〜」 肩をポンと叩いてから、席を立つ。 一度食堂からは戻る気なのだろう。 (23) 2021/09/18(Sat) 0:49:40 |
【人】 3839 南波 靖史>>24 素崎 「食堂のはいつでも食べられるけど、潤くんの料理は例え何か混じってようが今しか食べられないんだもん。 なら多少待つのがこの俺ってものさ」 べちょー。 顔だけそっちに向けて顔を見る。 「幸せって、みんな求めてないものなのかな」 (26) 2021/09/18(Sat) 1:17:38 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 9949 普川 尚久『尚っ久っちゃんーあっそびっましょ♡』 ……と、普段ならこれくらいの鬱陶しさ1000%の声が響くんではないだろうか。これくらいやりかねない。 けれど実際にはこんなクソデカノックは発生せず、普通に静かなコンコン、という音と「靖史だけど今いい?」と落ち着いた、或いはやや気落ちでもしてるのか、そんな大人しさであなたの部屋の扉を叩いている。 (-42) 2021/09/18(Sat) 9:54:05 |
【人】 3839 南波 靖史>>30 素崎 「真斗くんなんかヤバイの飲んでない?……絶賛放送中。あ、酒の宣伝になるからいいのか?……よし。 『少年達を酔い潰す名酒!絶賛発売中!』 「はいここ、テロップ入れていいよ〜」 勝手にお酒を奪い取り無数にあるカメラに向けて見せつけるように映しながら通販番組の喋りのよいな小気味なトークを入れてピースした。 満足したらしくお酒は手つかずで帰ってきた。 「幸せ。え、まさか知らない?何かないのなんか」 (37) 2021/09/18(Sat) 10:00:27 |
【人】 3839 南波 靖史 (38) 2021/09/18(Sat) 10:07:39 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 9949 普川 尚久「そうでないなら」 あなたの持つ鞄を見る。後ろのベッドを見る。 「?」という顔をした。 「え、尚久くん。 ベッドがあるのにそこでセックスしないの? え、今までヤった場所どことどこ?トイレとか派?」 無論まあ、流れ次第でヤっちまおうと思っていたのは事実なのだが、これではもうヤる気満々の人である。 (いや、殺る気満々だったりする?かも?) いつもの水筒、持ってないはずないし。この部屋が一番彼を閉じ込める場所ならば、そこ以外の何か死角を見つけてたって不思議じゃない。単に嫌だと言う感性だけなら、この面倒臭がりが移動したがるだろうか。まあ、でも、 「別にいいよ」 ヤるにしてもヤられるにしても殺られるにしても。 目論見の有無さえも、どちらでもいいのである。 どれになっても、盛り上がるのは変わらないだろうから。 (-58) 2021/09/18(Sat) 15:12:26 |
【人】 3839 南波 靖史>>39 素崎 「ないの?幸せいる?」 ポンと手にとって渡すような気軽さでそう伝える。幸せに詳しくないのは少年院の者にとってはおかしくないにしても、一般的な感性ではそんな安易に渡せるものではないのは普通だろうに、この発言だ。 「へえ、与えようと思ったことあるんだ。仲間だね。でも『要らない』とか『余計な事』って言われたりしなかった?」 (43) 2021/09/18(Sat) 15:57:58 |
【人】 3839 南波 靖史>>42 闇谷 「イテッ」 思い切り体に当たったが、落とす前にキャッチしてそのまま袋から取り出し呑気に齧りだした。 「美味しいねえ、ありがと〜暁くん。 え、何?じゃあヤらなかったの?健全におてて繋いで寝た?」 (45) 2021/09/18(Sat) 16:00:42 |
南波 靖史は、貴戸の姿を見て「あ」と言った。ヤったヤってない渦中の人だ。 (a16) 2021/09/18(Sat) 16:01:47 |
南波 靖史は、貴戸に「暁くんともうヤった?」と直球を返した。 (a19) 2021/09/18(Sat) 16:37:25 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 9949 普川 尚久自分からあんな言い方をしておいてセックスを想定していないなんて。むしろそのほうが想定外というか、先の発言で「やるかぁ」となったのでこれが藪蛇と言うやつかもしれない。 「明るいのそんな嫌いなの?でも真っ暗も嫌って難しい好みしてるね。部屋がそんなってことは、異能絡みでそんな異なってるなら辛くない?」 いきなり話を切り出しつつも、「どこにしよう。俺も食堂はちょっとな」など言いながら宛先が特になさそうに歩き出す。 「電気普通に消せるくらいの部屋ならいいのかな。俺の部屋は創くんいるかもだし、空いてる誰かの部屋でも借りる?」 (-74) 2021/09/18(Sat) 16:42:32 |
【人】 3839 南波 靖史>>46 素崎 「俺ならあげられるからな」 平然と、当然の様にそう返す。何の疑念もない。出来る事を出来ると言ってるだけの顔。 「でも、ここに入ってる間は無理……だったはずなんだけど」 食堂を見る。こんなバラバラで好き勝手な食事が本来許される場所ではない。それくらいの異常事態、だからこそできる。 「……?よくわかんないな。なんでそんな事になったの。大きくなって何か使えなくなったりした結果?」 前に別の子に似たような話を聞いた時もよくわからなかった。自分であればそんな事を言われる事があり得ない。だから状況が想定できない。 (47) 2021/09/18(Sat) 16:49:45 |
南波 靖史は、貴戸 高志に頷いた。 (a23) 2021/09/18(Sat) 16:50:27 |
南波 靖史は、「お前言い切ってない時点で答えてるぞ」と淡々と返した。 (a24) 2021/09/18(Sat) 16:51:06 |
南波 靖史は、貴戸 高志に「じゃあ俺も暁くんとヤって来ていい?」と尋ねた。 (a29) 2021/09/18(Sat) 17:02:30 |
【人】 3839 南波 靖史>>48 >>49 貴戸 「そだね。付き合ってるわけでも何でもなさそうだし」 食べ終えた菓子の袋を丸めてゴミ箱に投げ込む。 上手く入ったことに機嫌よさ気に、それだけが良い理由じゃないかもだが、ふふんと笑う。 「そうさせてもらうよ。 合意を律儀に本人に取るかは知らないけどね。 高志くんは聞く必要もないなら、さ」 (50) 2021/09/18(Sat) 17:16:39 |
【人】 3839 南波 靖史>>51 >>49 闇谷 貴戸 「かわいい〜〜恋人の駆け出しか何か?」 睨んでるのにも躊躇せず、 ツカツカ足音をあえて鳴らして、 闇谷の手を引いて体を引き寄せてから、耳元で何か囁く。 貴戸が見ている視線があるか横目で確認しながら。 (58) 2021/09/18(Sat) 21:57:06 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 1117 闇谷 暁「恋人関係を否定はしないけど、」 「君か、」 「高志くんか、」 「どちらも一切互いにしか相手にしないで、こんな狂った場は、うまく収まるかな?不安に思わない?一切?」 「覚えないならいいけど、 後悔したくないなら選んでおく方がいい」 「自分が誰かと触れ合うのか」 「彼が誰かと触れ合うのを許すか」 「──個人的に答えが聞きたいから、考えておいてよ。 多分、どっちの答えでも手伝うの、得意だからさ」 (-93) 2021/09/18(Sat) 21:58:05 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 9949 普川 尚久「でも施設が勝手にやるって事は相当警戒されてるんでしょ〜。その割にこのゲームでは別に制限ないんだね?あの部屋出ても何も問題なさそうだし」 周囲に幾らでも見えるカメラに何げなく視線をやってピースする。見えないカメラだって無数にあるのだろうけど、今更だし気にもしない。 「ん〜〜〜人のベッドに入るのなんか新鮮さね」 リクエストにお応えして遠い所にした。そこまで意地悪ではないし、そもそも「やるかぁ」とは思ってはいるもののそもそも本来は話しに来ているのだ。そんな所で機嫌を損ねても意味がない。と言いつつ、扉を閉めればすぐにベッドにすぐ寝転ぶ自由っぷりだが。 「尚久くんさぁ、ずっと思ってたんだけど。異能結局なんなの?正直さ、尚久くん言うてメンタル強い部類じゃん。その上で異能強そうなの、なんか……何か違和感あるの、聞いてみたかった。いや、異能知りたがってるのは別の理由なんだけど」 (-94) 2021/09/18(Sat) 22:21:54 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 0251 鏡沼 創「人が痛そうにしてるのは平気と思ってたけど、ビデオなら自分と重ね合わせて辛くなったりしないかな、って思っただけ。平気ならいいよ」 (……それなりの強さだな。) 自分の異能を考えればまるで弱いとも言えるが、それでも己の異能を『知らない』人にはキツい媚薬だろう。 「創くん大丈夫?」 名前を呼ぶ声。握りこまれた服。 彼が途中から手を止めていたのも横目で見つめていたから、大丈夫ではない事なんて理解している。その上で、あえてそう言うのだ。 「……楽にしてあげよっか。 ちゃんとどっちか、決められた?」 服を握る相手の手を上から包み込むように握って、やわやわと揉むように触れる。今の発情状態なら答えを急かすような刺激を与える事になると知っていて。 (-113) 2021/09/19(Sun) 2:50:07 |
【人】 3839 南波 靖史>>54 素崎 「ふふん。もって褒めてくれていいぞー」 褒められるのは満更でもない。 昔からずっとそうだ。それに、昔は沢山褒めてもらったのに、ここに来てからはめっきりどころか、忌まれる事すら多かった。だから『すごいね』の一言だけで誇らしげになるのだ。 「みんな両親の話よくするよね。そんな大事なものなんだ」 興味がない、と言うよりは触れたことも無いものに対する想像の及ばなさが真っ先に口を付いた。 「大きくなったら。ショタコン?しかも普通嫌い?真斗くん、話聞くし話せるし、俺よりは『普通』に見えるけど何が聞い食わなかったんだろうね。でも、それでも叶えちゃうくらい親って大事なものなんだ。不思議な存在って聞くたびに思うね」 (80) 2021/09/19(Sun) 2:59:12 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 9949 普川 尚久「そなの?えー?でもセックスしてたら普通に夜越えそうじゃん。それ守れてる?運ばれてるの?」 尚更わからなくなった。セックス推奨環境なら自室ですらない場所でヤって夜を迎える事だって多い筈だ。その注意の意図と効果はさっぱり理解できない。 「影操る異能でしょぉ?だって電気消えない部屋にいても影できるし、ただの安眠妨害にしか……」 自分のいるベッドに来てくれたのが嬉しくて、のそのそと寄ってきて腰にしがみついた。だる〜んとリラックスしてる。 「尚久くんの異能、意識とんでる時に暴走したりするん?その辺がなんか、納得行かないというかしっくりこないと言うか。 んー、それに何でいつもコーヒーを水筒に入れて持ち歩いてるのかわかんないわ。……なんで?飲ませてもくれないし、異能用と思ってたんだけど」 (-114) 2021/09/19(Sun) 3:00:26 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 1117 闇谷 暁別段逃げるつもりもなく、 容易に腕が掴まれ足は止まるだろう。 「みたいだね。『今は』」 恋人関係についての否定に、それだけを返して。しばらくはあなたの返事に耳を澄ませる。 それから最後の言葉にハハ、と思わず軽く笑いが漏れた。 「不安を煽る、そう取れる?事実じゃないかな。今は『ご褒美』とやらで釣ってるけど、もし誰もそれに乗らなくてセックスし出さなかったら?……当然、どうなるかは暁くんだってわかるだろ?」 今回だって、許容範囲なのか、実はギリギリであと数回がなければテコ入れが来る。それすら一切が読めないのだ。ならば、『しない場合のペナルティが来る』。 それはあくまで可能性だが、ないとも言い切れないほどの。 「だから相手に困るでしょ?そん時に俺がセックスしてあげようと思って。俺、気持ちよくするの得意だし」 (-116) 2021/09/19(Sun) 3:09:20 |
【赤】 3839 南波 靖史「おや、既に誰かと身体を?想像よりは穏やかですが、想定よりは多くの睦言が存在していたようだ」 「当方、▓▓もまだ一人。しかも狼と言う役の上のものですから、これでは失望させているでしょうか?」 「ですがもう少々お待ち下さい、観客の皆様方。 仕込みは既に済ませてあります。後は幾つ芽吹いてくれるか、退屈はさせないと思いますよ」 舞台の上で仰々しく誰もいないレンズ越しの先にそう告げて、寛美な一礼を済ませてから、 改めて側に来た新たな役者を見上げて微笑む。 「まるで、産まれたてだった頃の── ▓▓と同じような事を言うのですね、貴方も」 真偽はこの男の目に映る事はない。 貴方の言葉のどれが事実か、今回もわからない。けれど前の去り際と違い、今浮かぶ表情は共感と僅かな『じあい』。 証明のように頬に重ねられた手の上に己の手も重ね、その冷たさを味わい、もっと触れてほしいとばかりに力を込めた。 (*7) 2021/09/19(Sun) 3:54:01 |
【赤】 3839 南波 靖史「それを望むなら、一つ確認と参りましょう」 「変わりたいと願うには、 まず『今の己の在り方』を理解しなければならない」 手を離して、貴方が最後に唇を拭った動作を見て目を細め、唇は弧を描く。 彼の言う事の真偽はわからない。 ただ、▓▓は▓▓である以上、これは問える。 気付いているから。 「例え人を愛せても、 ただしい人間とは言えませんよ」 「何故って? 他人を愛せる当方、▓▓が。 ただしい人間ではないからです」 「ああ、それを問う気持ちはわかりますよ。 私もよく行います。貴方もよくご存知でしょう」 (*8) 2021/09/19(Sun) 3:59:19 |
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