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【赤】 坊っちゃん バラニ――前夜祭/ポルクスと―― [いつか君と歩いた帰り道にも似た夕暮れの光も 道を一つ入り込めば、もう追いかけてくることはない。 転がるようにして昏く深く色を増していく夜の帳は、 祭りの前夜の喧騒から僕らを隠していた。 それでも、唇が触れ合うほどに、 吐く息が頬を擽るほどに近いこの距離では 隠し切れないものも色々あって>>*246 ――ああ、やっぱり可愛いなぁ、なんて。 熱の籠った息を一度深く吐き出しながら呼吸を整える。 ……参ったな。今の自分の顔は、正直あまり見られたくない。 胸の奥を焼くような熱に、すっかり浮かされて 自分でもどうしようもなく頬が緩んでいるのがわかるから。 今までだって情けない姿はたくさんみせてきたけど でも、 今までだって ちょっと格好つけたい気持ちがなかったわけではない] (*66) 2021/12/12(Sun) 22:40:30 |
【秘】 坊っちゃん バラニ → 行商人見習い ポルクス[――だって、僕は君の王子様でいたいのだ。 他の誰に格好悪くて、情けないと思われたって。 それでも君にだけは、誇れるような自分でいたい] (-63) 2021/12/12(Sun) 22:41:37 |
【赤】 坊っちゃん バラニ――ポルは、ポルだ。 男とか、女とかじゃなくて。 僕の大事な幼馴染で、いつも一緒にいてくれて、 僕の格好悪いところも、 情けないところもたくさん知っていて。 それでも、こうして僕を求めてくれる。 今も昔も、優しくて強くて眩しい…。 [それは、かつて幼い頃の僕が 君に重ねた勇者の姿ではなくて] (*68) 2021/12/12(Sun) 22:44:58 |
【秘】 坊っちゃん バラニ → 行商人見習い ポルクス――僕の大事なお姫様で、 そしてこれから先、共に生きてほしいお嫁さん。 [こんな僕でも此処にいていいのだと、 全身で伝えてくれる君のこと] (-64) 2021/12/12(Sun) 22:46:07 |
【赤】 坊っちゃん バラニ……愛しているんだ。 僕がほしいのは、君なんだ。 他の、誰でもない。 [囁きと共に、再び唇を塞ぐ。 腕の中、互いに身を寄せ合って。 衣類越しに互いの身体のそれは きっと何もかも伝わっているだろう。 此方の下腹部の硬い熱の兆しも 胸元に押しつけられている、男の胸とは違う ささやかでも柔らかな膨らみも。 酷く早く、高鳴る心の臓の鼓動は、 君と僕とどちらのものなのだろう? 或いは混じりあうほどに、今の僕らの距離は近い] (*69) 2021/12/12(Sun) 22:47:38 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[布越しに触れた下腹部の君の兆しと、 色を帯びた紫の瞳に視線を合わせる] ……やっぱり、ポルは可愛いよ [たぶん、他の人には見せられない、 はしたない顔を、お互いにいるんだろうな。 でも、だからこそ、初めて知った。 今この瞬間の君の顔を、知っているのは僕だけだ] (*70) 2021/12/12(Sun) 22:52:33 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[君の下腹部に添えた手をその兆しの形を布越しに感じながら 焦らすように、緩急をつけて掌を動かす。 そうしてより一層、形と熱が明確に浮かび上がってきたところで 衣類の紐を緩めて下履き毎それをおろさせようか。 内股の形をとる両足に滑り込ませるように、下腹部のそこへと指を這わせる。 自分についているものと同じそれを掌に収めると、それの先端に人差し指を添えれば、爪の先で小さく円を描くように弄んで] ――ね、ポルはどこに触れてほしい? [ここか、或いはその奥か。 君の身体は、どこに触れれば気持ちいいと思ってくれるんだろう。 君の一番いい場所を知りたいな、なんて。 悪戯っぽく囁いてから、君の肩に頬を寄せて、その返答を待とう]* (*74) 2021/12/12(Sun) 23:03:35 |
【秘】 行商人見習い ポルクス → 坊っちゃん バラニ[王子様にこんな風に求められ 嬉しく思わぬ者が、あるものか。 情けないと君が思っているその姿だって。 君が一生懸命生きて、行動した証なんだから 全部ひっくるめて、愛してるんだよ] (-82) 2021/12/12(Sun) 23:26:25 |
【人】 坊っちゃん バラニ―― 一日目/市場街 ―― [さて、屋敷を出たものの 特に行きたい場所があるわけではない。 ほんの少しの思案の後に向かったのは、ゲイザーのパイ屋。 昨日、子供たちに渡した紙は使われたかな、と ひょっこり店を覗きこむ。 一日ぶりに立ち寄った店は相変わらずの盛況で。 やぁ、と馴染みの店員に話しかければ そのまま暫く話し込んでしまった。 此処のパイ――特に果物のパイは母のお気に入りだ。 幼い頃は母に連れられてよく通っていたし、 子供の頃、お友達と一緒に食べなさいと、 大量に渡されたこともある。 そんなこともありましたね、と笑った店員が思い出したように 本日のおすすめですと、新作のパイ>>101を勧めてくれた] (263) 2021/12/13(Mon) 11:30:47 |
【人】 坊っちゃん バラニやぁ、これは見事だね。 [葡萄のコンポートとカスタードチーズのパイ。 如何にも母が好みそうな一品だ。 そしてちょうどお客さんだろうか、 硝子の向こうのパイに真剣な眼差しを注ぐ男の姿が見える。>>1:101 実家の商売柄、 彼の姿に見覚えそのものはあったかもしれない。 話したことは、あっただろうか? それでも話しかけるのを躊躇ったのは、 目前のパイに注がれる真剣な眼差しに 邪魔をしては悪いかなぁ…なんて、思ってしまったせい。 暫く離れたところから見つめていたけれど、 流石に買い物もせずに長居するのは悪いなと、 店員に頼んでパイを幾つか包んでもらうことにする。] (264) 2021/12/13(Mon) 11:34:02 |
【人】 坊っちゃん バラニ[店を出れば途端、街の喧騒が耳を打つ。 祝祭の日は、毎年いつだって どこもかしこも賑やかだ。 むしろ月日が経つ毎に、 その喧騒は増しているような気さえする。 昔の此処は、どんなだったか。 かつての光景を脳裏に思い描こうにも、 それをすっかり掻き消すほどに、この街は賑やかだ。 それでも、この季節に街へ降る雪の色や、その冷たさは 今も記憶の中の景色もそれほど変わらない。 そんな寒さに負けまいとするように 湧きたつ人の熱気に浮かされるようにして、 勧められた菓子や酒を摘まみながら街を歩く。 といっても荒っぽいことは苦手だから、 そういう気配がある場所は極力避けて、だけど] (266) 2021/12/13(Mon) 11:34:41 |
【人】 坊っちゃん バラニ[その露店に立ち寄ったのは 市場街をのんびり歩いている最中の、ほんの偶然。 歩きつかれたと休める場所を探して見回した視線のその先に たまたま見つけた店の一軒。 薄汚れた幌布が張られた店先に、並べられているのは小間物の類。 東方から流れてきたのだろう、 鼈甲で作られた櫛や銀で彩られた髪飾りから、 硝子でできたビーズの工芸品、輝石のアクセサリー。 色鮮やかな硝子が嵌め込まれたランプに 恐らく屋内での装飾用だろう各種様々な輝石鉱石の大きな塊まで。 その中で目を引いたものがひとつ。 ちょうど、掌に収まる程度の大きさの貝殻。 真珠色に塗られた地に鮮やかな花々が描かれたそれは 単品でも十分土産物として通じそうだ。 物珍しさにほう、と息を吐いてそれを手に取ってみれば 目敏く見つけた店の主にものの見事に捕まった] (267) 2021/12/13(Mon) 11:38:24 |
【人】 坊っちゃん バラニ懐かしいな……これ、口紅だろう? 随分珍しいものを扱ってるんだね。 [笑いながら、重ねられた貝殻を開ける。 その内側は見事な玉虫色] え?あーうん。 前に一度、うちの家でも扱ったことがあってさ。 [笑って誤魔化しながら、重ねられた貝殻をずらして中身を確認する。 その内側は見事な玉虫色に塗られていて。 知らない者が見れば、それが化粧道具とはピンと来ないかもしれない。 指先や筆に水を含ませて触れることで、 玉虫色は鮮やかな紅へとその色を変化させる。 唇に塗る他にも、目元に差しても頬紅代わりにしても いい色になるのだと、熱心な売り込みに] (268) 2021/12/13(Mon) 11:40:05 |
【人】 坊っちゃん バラニそうだね。 ひとつ、いただくとするよ。 [『お土産』のお礼にちょうどいいかなと 一つ頷いて、言い値を支払う。 おかげで財布の中身はすっからかんだ] あ、その代わりそこの首飾りもおまけにつけてくれよ。 それを含めてだって、釣りが出るだろう? [そう言って指差したのは 銀の土台にやや大ぶりな紫水晶が飾られた首飾り。 幼馴染の瞳に似たそれと真珠色の貝に納められた紅を 掌に大事に握りしめて、その日は大人しく帰路についた]* (269) 2021/12/13(Mon) 11:40:20 |
【秘】 坊っちゃん バラニ → 行商人見習い ポルクス[最初、この紅を見たとき思い出したのは。 君がくれた薬とマフラーの、鮮やかな赤。 僕の髪の色を見て、選んでくれたとは気づいてなかったけれど。 でも、この赤色は君の色彩にもとてもよく映えている。 ……そして、またあの唇に触れたいと。 触れる理由を作りたいと、そう思ったことも否定できない]* (-116) 2021/12/13(Mon) 11:46:27 |
坊っちゃん バラニは、メモを貼った。 (a46) 2021/12/13(Mon) 11:49:33 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[擦れたそれが微かに湿り気を帯びたのを掌越しに感じる>>*81 汚れても別に構わないと思ったけど――いざとなったらこのまま近くの宿屋を借りるなり屋敷に連れ込めばいいと――それよりも自分の欲求と熱に浮かされているほうがずっと強い] 鳴いてくれてもよかったんだけどな。 [圧し殺された艶のある声に頬がにやけるのを誤魔化すように、ほんの少し残念そうに呟く。 情けないなんて思わない>>*82 寧ろ愛おしいと、想う気持ちのほうがずっと強い。 だって、そうだろう? 好きな女の子に…否、この言い方だと語弊があるな。 僕は君の…ポルクスの中の男も女も大事に思っていて。 そして、その両方をほしいと想っている。 欲張りだな、って、自分でも本当に笑ってしまうくらいに。 そんな相手が、自分を縋って求めて、おまけに艶のある声で鳴かれたら。 理性を保てるかどうかも果たして怪しい] (*120) 2021/12/13(Mon) 13:44:46 |
【秘】 坊っちゃん バラニ → 行商人見習い ポルクス[小さな頃は知らなかった、 強い男の子のように思っていた君の知らない顔。 昂りと庇護欲と、それからほんの少しの征服欲。 男としても女としても、 …その両方の君を、僕はお嫁さんにしたいんだ] (-122) 2021/12/13(Mon) 13:45:13 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[だから、その囁きは本当に不意打ちだった] ……やっぱり、君に敵う気がしないな。 [子供の頃に感じたそれとは全く違う感情を込めて囁く。 憧れとも親愛とも、友情とも違うそれは。 さながら胸の内を焦がす炎だ。 欲と熱に浮かされるまま、片手で自分の腰の紐を緩めて、痛いくらいに硬くなったそれを取り出す。 そうして、君の背をそのまま壁に押しつけて。 下履きを下ろして生まれたままを晒すその臀部に、君の肉棒を扱くそれとは反対側の手を回して、身体を持ち上げるようにする。 後ろのほうからのほうがやりやすいんだろうか? でもそれだと君の顔が見れなくなりそうだ。 思い浮かぶことはいろいろあるけれど、 君の色々を知りたい…暴きたい気持ちがその全てに勝る。] (*121) 2021/12/13(Mon) 13:49:27 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[壁へ押し潰さんとばかりに、その身体を深く密着させて 互いに生まれたままのそこが触れ合わせる。 熱を帯びて硬いそれが、湿り気を帯びたそれに触れているのが 君にも伝わるだろうか? 臀部に手を添えて持ち上げるような体勢のまま] …痛かったら、ごめんね。 [謝るのは二回目か。 とはいえ、女性の初めては基本痛みを伴うものと 聞きかじった知識ではそうとあったのだけど。 君の体質だとどうなのだろう? 謝り過ぎるのもどうかと思うが、 あまり痛い想いをさせたくないというのも、本心で] (*122) 2021/12/13(Mon) 13:49:55 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[蜜で湿り気を帯びたそこを軽く指先で弄る。 入口に触れ、その奥へと指先を深く滑り込ませて。 はじめはきつく一本だけだったそれを、 二本に増やすとそのまま軽く爪の先で掻くように 狭い内壁を擦り合わせて。 やがて、濡れそぼった指先をそこから引き抜けば。 口づけと同時に、君を壁に身体ごと押し潰すようにして 君の女の入口に、自分の熱帯びたそれを挿し込んだ] ……っ。 [指である程度わかっていたとはいえ、やっぱりきつい。 そのまま吐き出しそうになったのをどうにか堪えると 触れたままの唇を舌でこじ開けて。 歯列をなぞるように、舌を舐め上げ誘うようにして 一頻り、彼女のもう一つの内側を堪能する] (*123) 2021/12/13(Mon) 13:50:27 |
【赤】 坊っちゃん バラニ[そうして、暫く彼女の中を二つの意味で堪能したところで] …動いても平気? [どうかな?と銀の橋を伝わせたまま、 至近距離の紫の瞳にこてんと首を傾げて。 それから、試しに一つ腰をグラインドさせて、様子を伺ってみよう]* (*124) 2021/12/13(Mon) 13:50:44 |
【人】 坊っちゃん バラニ――祝祭二日目/噴水広場―― [二日間に渡って繰り広げられてきた喧騒も、もうすぐ終わる。 なんとなく手遊びに掌中におさめた貝殻を弄んでいれば、 人混みの中に見知った顔を見つけることがあったかもしれない] …や、こんにちは。 今日はあの子とはいないのかい? [前夜祭のとき、ここで話を聞かせた子供たちの片割れ] 『うん。 今日は親戚の子たちが遊びに来てるからだめなんだって』 そっか。まぁそんな日もあるさ。 僕も生憎会えなかったし。 (275) 2021/12/13(Mon) 16:57:38 |
【人】 坊っちゃん バラニ…えー、またそれ? そんな面白いこといったっけ? [少なくとも、僕にとっては詰まらない話だ。 所謂『黒歴史』とか、そんな類の話。 だから、なんでこの子にその話を聞かせたのかも覚えていない。 本当に、ぽつりと零しただけの、遠い昔話だ] 『だって、気になるじゃないか。 その王子様、悪魔と取引をしたんでしょ』 悪魔、っていっていいのかな…。 まぁ、人間じゃないのは確かけど。 (277) 2021/12/13(Mon) 17:01:44 |
【人】 坊っちゃん バラニ[ぽん、と頭を軽く撫でてから] 仕方ないな…それじゃあ、リクエストにお応えしよう。 君も知ってると思うけど、 この街はあらゆる願いを叶えることのできる街だ。 きちんと対価を支払うことができれば、の話だがね。 [今回のお話は『対価を支払う』ということについてのお話だ。 軽はずみに願いをかけてはいけない。 取引相手が人ならざるものであれば、特に] (278) 2021/12/13(Mon) 17:03:50 |
【人】 坊っちゃん バラニ[昔々、とある国に一人の王子様がいました。 王子様は、他の人が欲しがりそうなものはだいたい持っていました。 豊かな国、厳しくも優しい両親、一緒に育った美しいお姫様。 そして何より王子様には尤も信頼を置く大切な友がいました。 後に王子様のその友人は、 人々から『勇者』と呼ばれて魔王やその部下たちと 戦いを繰り広げていくことになります。] (279) 2021/12/13(Mon) 17:07:07 |
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