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ネコジマは、通り過ぎた時に、死んでるなぁと思った。 (a2) 2022/07/15(Fri) 2:10:34 |
ネコジマは、今見ても、死んでるなぁと思った。 (a3) 2022/07/15(Fri) 2:10:37 |
【人】 気狂 ネコジマ>>4 ユメカワ 猫島はすぐには言葉を続けなかったけど、 待っていれば話してくれる時の彼に見えたから、 あなたはきっと待ってくれていた。 「…前の父さんは殺したら死んだんですよ。くるしいくるしいをして」 「母さんがくるしいくるしいだったから。だから猫島はそうしました」 「死んだ前の父さんは何も出来なくなりました」 「またくるしいくるしいになるのは嫌です」 「殺したのに。死んでも。 …何かができちゃうなんて、思いたくねぇんすよ」 呟くくらいの声で話してあげた。誰にも言ったことがないこと。 あなたの疑問を取り除けるように。きっとこれが最後だから。 (5) 2022/07/15(Fri) 11:34:35 |
ネコジマは、結局、逃げきれていないね。 (a4) 2022/07/15(Fri) 11:35:23 |
【人】 気狂 ネコジマ【???】 「あ、増えてる」 教室に来家を運び込んで。 どこに座らせようかと辺りを見て、気付いた。 ほとんど寝ているみたいに死んでいる山中がいる。 寝てるんだなぁとは、猫島はあんまり思わなかった。 席に着いていたら、この二人は隣だっただろう。 「雪ニイはどこ座るんです?」 一緒に教室に来た夢川に意識を戻した。 あなた達もきっと隣だ。さて席はどこだろう。 (6) 2022/07/15(Fri) 11:38:12 |
ネコジマは、鳥飼にタオルを返した。くびに。 (a9) 2022/07/16(Sat) 12:43:14 |
ネコジマは、いってきま〜す。間延びした声。皆の教室を出ていった。てぽてぽ。 (a10) 2022/07/16(Sat) 12:46:47 |
【神】 気狂 ネコジマ『猫島はなんもねぇすよ』 血塗れだから、会ったら賑やかだろうなぁとはぼんやり思った。 『夏ニイと雪ニイもいました。一緒でしたよ』 だから永瀬の言う通り心配なんていらない。 猫島の認識はそうだった。 (G0) 2022/07/16(Sat) 12:48:46 |
ネコジマは、白間を見つけた。 (a12) 2022/07/16(Sat) 13:14:08 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 陽炎 シロマ>>a12 「白間先生? 梢先生?」 ととと。あなたを見つけた彼が近寄ってくる。 血塗れだが、怪我だとかをしているわけではなさそうだ。 「かんかん、元の場所でいいすかね」 両手で抱えた缶は、あなたに掘り出してもらったもの。 元通り閉じられて、中身だってほとんどちゃんと元の状態だ。 「それとも皆のところの方がいいです?」 あなたが“こずネエ”でなかったことに対して、特に言うことはないみたい。 あなたが先生であるらしいことを、聞いてそのまま受け入れているようだった。 (-20) 2022/07/16(Sat) 13:16:16 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a13) 2022/07/16(Sat) 13:25:29 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 陽炎 シロマ>>-23 あなたが悩む間、猫島も少し視線を落として何かを考えていたけど、 それはもうひとつ聞きたいことをまとめていただけで。 皆のところに、というあなたの言葉に頷いて。 顔を上げて、ちょっと止まって、また視線を落として。 息を大きく吸うのと一緒に、 同じ高さのあなたの目をまっすぐ見た。 「梢先生、花火」 「教室で花火は、怒りますか」 「んん……」 「ふつうは…とうぜん、だめすけど」 「学校、なくなりますし」 「みんなは、そこにいますし」 訥々と、そんなことを口にする。 本当は誰に許可を得るでもなく 教室で花火をしてもらうつもりだったけど、先生がいるみたいだったから。 (-28) 2022/07/16(Sat) 21:46:18 |
気狂 ネコジマは、メモを貼った。 (a18) 2022/07/17(Sun) 11:52:08 |
ネコジマは、乾いた声でわらって、 (a19) 2022/07/17(Sun) 12:42:47 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 夢中 ユメカワ「生きてる人を生きてる人から遠ざけたいから、」 「猫島はそうしました」 「でもまたやるのはなかなか難しいものです。 猫島、なるべく普通に生きる前提で考えていましたから」 この際、もうそうでなくていいかなとは思っている。 「死んだ人が何かするのを止めたいならー……」 「んー、…どうしましょう。 思い浮かぶ人が、そもそもが会いたくねぇんで」 「殺しても死んでくれないなんて、やっぱりだめですよ」 それがほんとうにすごくこわくて。 「あとー…」 「…あと、今の父さんは来ないだろうけど、 兄ちゃんは来そうで。何するかわかんねぇんすよあの人」 「別に死ぬ気だったわけでなくて、 連れ戻す気で来ちゃってたとか、全然ありそうで」 「生きてる人と、死んでる生きてる人とがいるんなら、 猫島はこわくてどこにもいられませんね」 その通り、終わりの先が続くなら、 生きても死んでも猫島はたすからない。 (-32) 2022/07/17(Sun) 12:45:13 |
ネコジマは、いろんなものが綯い交ぜになったこころでわらって、 (a20) 2022/07/17(Sun) 12:45:33 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 夢中 ユメカワ猫島には生きてる理由があるし、生きたくない理由もあるし、 死ぬ理由があれば、死にたくない理由もある。 「さて、猫島はどの幸福を選びましょう」 皆が言ってくれている守るとか、助けるとかを信用していないわけじゃなくて。 そういう可能性も、全部ひっくるめた上で、猫島はこう言うのだ。 (-33) 2022/07/17(Sun) 12:46:12 |
ネコジマは、ただ、わらった。 (a21) 2022/07/17(Sun) 12:46:21 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 夢中 ユメカワ「……なんて。大丈夫です、ちゃんと考えられますよ」 「こう言いながら、決まっているんです。 今すぐ決められないだけです」 「ああいや、んー……今決まっていないところが 決まらないと決められなくて……?」 「それだから、はっきり言えないだけで。 口に出したら、そうならなかった方の答えが さみしくなっちゃうから。それでも、」 「夜が明けてしまうまでには答えは出ているから」 「だから、大丈夫です」 (-34) 2022/07/17(Sun) 12:48:05 |
ネコジマは、猫島はほとんど迷っていない。道を決める要素は、あとひとつだけ。 (a22) 2022/07/17(Sun) 12:48:34 |
ネコジマは、先生の許可をもらえて、息を吐いた。緊張していた顔が少しゆるむ。よかった。 (a23) 2022/07/17(Sun) 16:46:41 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 陽炎 シロマ>>-35>>a23 「んー……いない人は、いないんじゃねぇすかね。 猫島も、栗栖ニイがいなかったらいませんし」 猫島 稔という奴は、今日に起こった非現実的なことを 受け入れているようで、目を逸らしていて、 そして現実から逃げきれないでいる。 「ほんとうに、みんなみんながいるだなんてことに なるんだったら。それなら」 「……猫島が、くるしいくるしいになっても、 みんな、みんなで花火をするのがいいです」 経験したことのない苦しみを軽く見ているわけではない。 ここを運命のわかれ道だと決めているだけだった。 あなたの努力は実を結んでいるようで、 猫島はあなたが火を恐れているだなんてちっとも思わなかった。 (-36) 2022/07/17(Sun) 16:48:41 |
ネコジマは、「しませんよ」 ひとこと、それだけ言っていた。 (a26) 2022/07/18(Mon) 6:00:12 |
ネコジマは、わかってもらえてうれしい。 (a27) 2022/07/20(Wed) 21:25:03 |
ネコジマは、滲んだ程度のその憐れみを、心配なのだと思った。だから、 (a28) 2022/07/20(Wed) 21:25:08 |
ネコジマは、わらって頷いて、それで先生と別れていたのだった。 (a29) 2022/07/20(Wed) 21:25:48 |
【置】 友達 ネコジマ【屋根裏】 「──そすね。長かったと思いますよ、猫島も」 「君は猫島よりも我慢がたくさんできるいい子なんですね」 「はい、考えておきます」 「考えておくだけですって」 (L2) 2022/07/20(Wed) 21:33:18 公開: 2022/07/20(Wed) 21:35:00 |
【人】 気狂 ネコジマ【みんなの教室】 と、と、と。 お骨のかんかんを抱えて、猫島は教室に戻ってきた。 教室には誰がいるだろう。誰もいないだなんてことは、きっとない。 「ただいま」 きょろ、室内を見回して。 真ん中あたりの空いてる席に缶を置く。さみしくないね。 それから教室に置いていた花火の袋を開けて、何本か缶の横に添えた。 続けて、動かない身体たちの──確か利き手だったと、 猫島が記憶している方の手に花火を持たせて。 抜き取った靴紐なんかで、落ちないように結びつけていく。 (16) 2022/07/20(Wed) 22:22:45 |
ネコジマは、笑顔で別れを告げて、みんなの教室を出て行った。 (a31) 2022/07/20(Wed) 22:27:20 |
ネコジマは、みんなの自転車を昇降口に運んだ。鍵がかかってた都会組のはちょっと大変でした。 (a36) 2022/07/20(Wed) 23:27:39 |
【神】 友達 ネコジマ──花火が始まる直前頃、メッセージ。 『教室で花火、しますか? しませんか?』 『みんなにはしてもらうんすけど』 『しないんだったら、帰りましょう』 『猫島は昇降口にいます』 『花火が始まったら、 来なくっても猫島は帰っちゃいますからね』 (G1) 2022/07/21(Thu) 6:42:43 |
気狂 ネコジマは、メモを貼った。 (a39) 2022/07/21(Thu) 13:16:31 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a40) 2022/07/21(Thu) 16:40:05 |
【置】 気狂 ネコジマ【屋根裏】 「でもなぁ、もうすぐ花火が始まりますから」 そう言いながら、切り口をピッ。 小さく開けてあげる。 切りきらなかった端っこを、 花火を結んだ残りの紐で、 投げやすそうな木材に結んで、 屋根の穴から外に放り投げた。 できる限り、遠くへ、遠くへ──。 猫はおやつを追って飛び出すだなんて 命知らずなことはしませんから、 ただそれを見送りました。 にゃあ。 ひとつだけ鳴いて、とことこ、屋根裏を後にします。 外に落ちているおやつを少し舐めたら、 ぐいぐい引っ張って切れ端を千切って、 誰かのところに持っていくのでしょう。 (L4) 2022/07/21(Thu) 18:23:06 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
【置】 気狂 ネコジマ【屋根裏】 屋根から射し込む光は月明りよりも陽の光がもうほとんどで。 少しドキドキしながら、猫島は鏡にかけた布をはぎ取った。 「……ああ、なんだ」 鏡にはまた、あの日の猫島がいる。 「間に合っちゃいましたね」 間に合わなければ、それでもよかったのだけど。 (L5) 2022/07/21(Thu) 18:23:43 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
【置】 気狂 ネコジマ【屋根裏】 「はい、いなくって」 「見つからないだけかもしれないけど」 そう思いたいけど。 「たぶん」 そうじゃないだろうから。 「だから」 猫島はもうたすかりません。 「…君が言った通りになっちゃったのは、少し癪ですけど」 そうなっちゃったんだもんな。 (L6) 2022/07/21(Thu) 18:24:53 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
【置】 気狂 ネコジマ【屋根裏】 「嘘にしたら怒りますからね。 悪魔だって約束は守るんですよ?」 「猫島がただ単に騙されたならいいんすけど。 ……いやよくはねぇけど。 そんな揚げ足取りの話でもないでしょう」 「うん」 「しあわせじゃなくてもいいです、 しあわせだって思えていたら。 覚めたらそれでいいです。 運命がそう決まっていただけだから」 「それじゃあ」 (L7) 2022/07/21(Thu) 18:25:43 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
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