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闇谷 暁は、朝になっても食堂に来ない。 (c1) 2021/09/23(Thu) 22:24:49 |
闇谷 暁は、寝起きが悪い方ではある。今も昔も規則正しく生活してきてない。でも、今日は食堂に来ない。 (c2) 2021/09/23(Thu) 22:25:07 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁迷彩少年を送り届けた後。 自室に戻り、眠っている貴方の傍へ。 触れようと思って手を伸ばすも、その指が貴方の肌をかすめることはなく。直前で止まって引っ込んだ。 「暁…………」 吐息混じりの言葉が溢れる。 ルームメイトの名を呼ぶにしては、にわかに熱っぽく。貴方に注がれる視線は悲痛な色が滲んでいた。 その痛みを代わりに抱えてやれたらどれほどよかっただろう。 もっと早くに気付けていたら、暁だけでなく迷彩も助けることができたのだろうか。 考えていても仕方がない。 すらりと伸びた足を畳んで傍らに正座をする。背中を覆う藤色は微塵も揺らぎを見せることなどない。 ただ静かに、想い人を待ち続ける。 (-8) 2021/09/23(Thu) 22:58:19 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志3日目。あれからどれだけの時間が経っただろうか。 ……す、と瞼を開く。 数刻前の鈍い痛みは一切感じられなくて 一瞬あれは夢だったのかとすら思えてくるけれど すぐに目に入った貴方の表情が、意識を現実に引き戻した。 「………………、」 掛けられたブランケットが暖かい。 丁寧な姿勢で自分をずっと看ていてくれたのだろうか。 「……きど、」 上体を持ち上げ、腕に力を込める。 今度は起きられそうだ。 嗚呼、これ以上かける言葉が思い付かない。 こういう時、何と言えば良いのだろうか。 視線だけがうろうろと空を泳ぐ。 「異能……使ってくれたんだな。 ありがとう………………」 (-12) 2021/09/23(Thu) 23:21:27 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁小さな紫色を視界に捉える。ずっと、待ち望んでいた色。 認識した瞬間あれだけ整っていた姿勢も呆気なく崩れ去った。両腕を伸ばし貴方の背中を支え、心配そうに顔を覗き込む。普段の毅然とした様子はどこにもなく、小豆色の光がただ心許なく揺れている。 「……っ、暁!」 名前を呼ぶ声が荒れる。そんなつもりはなく、本当はもっと冷静に落ち着いて話しかけてやりたかった筈なのに。 うろうろと泳ぐ視線を捉える。何か声をかけなくては。異能に関しても言及しないと。 速やかに頭の中で文章を組み立て始める。貴方が眠りの底から浮上してくるまでに何を話そうかも考えていた。 そう、起きたらどうしようか考えていた筈なのだ。 ……それなのに。 「…………暁」 喉奥で言葉が雁字搦めになって引っかかる。 その隙間を縫うように溢れ落ちるのは貴方の名前だ。 体を伸ばす。静かに身を寄せる。息苦しくない程度にそっと腕を回し、貴方と温もりを分かち合おうとする。 「よかった……………………。 お前に何かあったら、俺は……俺は………………」 (-16) 2021/09/24(Fri) 0:27:48 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「あ、えと、……うん。 W何かWって………、 まあ、今は元気……だけど。お陰様で。」 前にもこの言葉を吐いた気がする。 あれはいつだったか、そういえばさっきまで何をしていたか…… 「………、」 深く思い返す。 貴方以外の腕の中で快感を享受していたことを。 申し訳なさに瞳を伏せていれば、貴方の腕が回される。 素直に受け入れても良いものだろうか、 少しだけ躊躇う素振りを見せて、結局は貴方と温度を分かち合いたいが為に擦り寄った。 「この度は大変お見苦しい所をお見せしまして………………………」 一番見せたくなかった貴方に助けてもらい、結局は介抱してもらうだなんて。 現状はどこにも痛みは無く、体に異物感が残るくらい。 ……迷彩も、無事だろうか。 気にはなるが、今は貴方以外の話をする気になれない。 貴方の温度が、とても心地良い。 (-17) 2021/09/24(Fri) 1:20:11 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「謝るな」 間髪入れずにそう告げた。 「暁、お前が謝ることではない。勿論迷彩も悪くない。きっとお前のことだから、熱に飲まれた迷彩を助けたかったんだろう?」 意識を失う前の貴方に想いを馳せる。 自分だって辛いだろうに、貴方は眠りに落ちるその瞬間まで他人の心配をしていた。 今だってそうだ。見るなと言われたにも拘らず見てしまった自分を責めようともせず、むしろ申し訳なさそうにしているではないか。 「…………暁」 少しだけ体を離して、顔を覗き込む。 紫色の中に映る少年は柔らかく微笑んでいた。 ▽ (-19) 2021/09/24(Fri) 1:35:04 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁 「頑張ったな。お疲れ様。 優しいお前が、そんなお前が、俺は好きだ」 もし貴方が拒まないのなら。 労るための、触れるだけの口づけを一つ。 (-20) 2021/09/24(Fri) 1:35:28 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「え、」 ぴしゃりと謝罪を止められる。 謝っても謝りきれない、どう申し開きをしたものかと考えていたが 貴方は変わらず、優しく全てを受け入れてくれる。 「………うん、 前に貴戸も……アレ食べて苦しそうだったから、 辛そうな迷彩が、 何か重なって見えたって言うか。」 自分も少しは口にした事がある菓子の効能は この身でよく経験しているのだ。 特に彼とはそれなりに親しいつもりの間柄なので、放っておける訳がない。 それを偽善と呼ばれても、仕方がないくらいなのに。 → (-21) 2021/09/24(Fri) 3:49:56 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志ごめん、と言い掛けて、噤む。 「……有難う、高志。 お前が好いてくれる俺で居られたなら、良かった。」 唇同士が触れ合う。 嗚呼、今幸せだ。 この自由が少ない少年院には場違いなくらいの、幸福感。 どろどろに溶けそうなくらい貴方に甘やかされて 何でも出来そうな、そんな無敵な恋の力。 「あー、えーと……とりあえず痛くない間に シャワーとか浴びたいんだけど …………連れてって貰えたら、助かる。」 (-22) 2021/09/24(Fri) 3:51:54 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「俺はお前らしく過ごしているお前に心を動かされているんだ。 だから、無理に俺に好かれる自分で居ようだなんて考える必要はない。お前はお前の思うままに生きてくれ。 俺は……それがたまらなく眩しくて、嬉しいから」 唇を離して、労るように髪を梳く。 自分の全てを受け入れてくれたのだから、自分もまた貴方の全てを受け入れたい。 そうわざわざ思わなくても、少年の目には貴方のどんな部分を切り取っても愛おしく見えるのだ。それくらい、少年は貴方に好意を抱いている。 狭い箱庭で満足していたらきっと味わえなかったであろう充足感。 それが隠しきれていないのだろうか、未だ瞳がゆるやかに弧を描いていることにも気付かないまま、貴方のお願いに喜んで頷いた。 「勿論。そのままだと居心地が悪いだろうし、何よりお腹を壊してしまうかもしれない。手伝うからちゃんと綺麗にしなくてはな」 そう言って背中と膝裏に手を添えて、浴室まで運んでいくだろう。 (-23) 2021/09/24(Fri) 4:17:51 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志「俺らしく……、分かった。」 思うままで良いと言われるのは嬉しいが 好きな相手から、もっと好かれたいと思うのは当然だろう。 何か出来ることは無いだろうか、と密かに思案。 ──嗚呼、どうしたっていつも、貴方のことばかり考えてしまう。 「………好きだ、貴戸が。」 穏やかな瞳。優しい手付き。 貴方の全てが自分に向けられていて、くすぐったい。 「ん、甘えて良いか。 その……お前に触って貰いたい気分なんだ。 もうちょっと二人で過ごしたい。」 止めてもらったり、運ばせたり、何もかもを貴方に委ねてしまっている。 それでもわがままに……思うままで良いのならば、 もう少しだけ貴方を独占して、貴方だけのもので居たい。 運んでもらう最中にそんなことを考えつつ 身を清めて貰い、寄り添って眠りに付き、 いつも通りの日常に戻っていくのだろう。 (-32) 2021/09/24(Fri) 12:05:35 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「俺もお前が好きだ、暁」 好き。たった二文字しかない言葉を貴方に向けるだけで胸にじわりと温かなものが広がる。少し前まではそんなことなかったのに。 不思議な感覚だなと吐息を小さくこぼしてかすかに笑った。 「ああ。お前が望んでくれるのならいくらでも、二人で過ごそう。 いや、お前が望まなくても、だ。俺だってお前に触れたい。 …………必要なものだと分かっていても。お前が他人と肌を重ねるのは、重ねるところを見てしまうのは、その……」 寂しさも、苦しさも。 誤魔化すように、顔を寄せて貴方に口付けを落とすだろう。 「…………苦しかったから。 ………………もっと甘えてくれ。傍に、いさせてくれ」 少年なりの精一杯のわがままを言いながら、浴室へと移動する。 甲斐甲斐しく誰かの面倒を見ることは経験がなかったけれど、貴方と二人眠りに落ちるまで、嬉しそうに触れ合ったのかもしれない。 慣れないことでも、貴方の為ならちっとも苦にならないのだから。 そうして時間は過ぎていく……。 (-34) 2021/09/24(Fri) 13:46:36 |
【墓】 1117 闇谷 暁朝。 朝と言っても完全に朝の定義から外れている時間。 昼。昼である。 今日も罪のないトンボがハメ撮りの刑に処されている。 「…………〜、」 大欠伸。 眠気を隠すこともしていない。 ダラダラのろのろと ルームメイトの向かいの席へ腰を下ろした。 (+7) 2021/09/24(Fri) 14:02:32 |
闇谷 暁は、天丼は如何なものかと思った。 (c11) 2021/09/24(Fri) 14:06:07 |
闇谷 暁は、端末を操作し、画面を見ていた。 (c12) 2021/09/24(Fri) 15:30:07 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史4日目。 貴方の部屋の戸を叩く。 その手にはハンディカメラを持って。 反応が無ければ、 ドアに背を預けて座り込み、貴方を待つだろう。 (-45) 2021/09/24(Fri) 15:37:24 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 1117 闇谷 暁「……あれ、俺の方待ちかな。ごめんごめん、何か──」 あった?と尋ねようとして、カメラに気づく。 南波靖史は、施設側と通じている。 もう、半分以上の人間は知っていることだ。そのカメラを持っているのが最早その証明にもなるのは皮肉だが。 「……お手伝いの件?或いは、違うお話?どちらにしても、ここじゃ創くんが戻るかもだから他の場所に行こう。 お手伝いか、人に聞かれたくない話なら空き部屋にでも。二人きりが嫌なら、談話室かその近くの部屋に行こうか。……はい。立てる?」 座り込んでいた貴方に左手を差し伸べる。 掴むと少しこの男の薬指の指輪が当たって軽く痛むかもしれないが、それも僅かなものだろう。 (-47) 2021/09/24(Fri) 16:10:40 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>+16 貴戸 「ん、ありが………………………… とう? 」ルームメイトが望み通りに甘いものを持ってきてくれた。 糖分は脳を回してくれるから好きだ。 朝は食べない派でも菓子くらいは摘んでいる。 ヌガーへ手を伸ばす。厳密には伸ばしかけて止まる。 貴方が所謂──『あーん』をして来ているではないか。 「………? ??」 貴方を見る。真剣な表情だ。 何を考えているんだ、ここは人前だぞ。 「………えっと、自分で食べられる、 …………………………けど……………」 「……………、」 「…… あっ、 あーん………」口を開けた。赤い舌が、白い歯が貴方の目に入る。 放り込まれれば、そのまま咀嚼。 もったりとした口当たりが中々美味しい。うん、と頷いてみせた。 (+17) 2021/09/24(Fri) 16:23:31 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史貴方の姿を認めれば ひとつ頷いて、カメラを見せつけた。 「嗚呼、手伝いは……いや、 先に場所を変えよう。 二人きりでも何でも良いけど 出来れば近い場所が良いな。」 昨日の出来事は、貴方の耳にも届いていると思うので あからさまに自らの腰へ手を添える。地味に痛いんです。 「…………、」 差し伸べられた手を取る。引くように力を込めて立ち上がる。 指輪が当たるくらいでは気にと留めない。 「有難う。」 それだけ告げて、 行き先を貴方へ委ねる。どこへ導かれても何も言わずに着いていくだろう。 (-52) 2021/09/24(Fri) 16:49:13 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 1117 闇谷 暁「……その話?」 腰を痛そうにするのを見て苦笑した。 引き上げて、談話室のそばの適当な部屋を見繕って入る。位置的に叫びでもすれば誰かは気付いてはくれるだろう場所だ。 扉や鍵の施錠の有無は相手に任せ、自分はさっさと2つのベットの片方に座る。ここも元は誰かの相部屋だろう。健全に使われるのを感謝してほしいとばかりに腰掛けた。 「それで、なにか話でもあったかい」 (-71) 2021/09/24(Fri) 20:53:38 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史貴方に先導してもらい、空き部屋に立ち入り 扉を閉めて、しかと鍵を掛ける。 貴方の居るベッド──隣へ腰を下ろしざま 自分用に先日支給されたハンディカメラを貴方へ放り投げた。 受け取らなければベッドか地面に音を立てて落ちるだろう。 続けて電子端末を取り出し、見せつける。 自分の持っている端末は、別のカメラの映像や、過去のアーカイブも見えるようになっている事を貴方も知っているだろう。 「───W見たW。 お前がこの企画のバランス調節してたんだな。 心労、察する。」 ひとつ、大きく頷いて 本心からの言葉をかける。 「……で、本題。 盤面を誰よりも注意深く見ていただろう、お前に聞きたい。 今は テコ入れが入るギリギリ だろうか。」勿論、所感で良い。 分からないならば、返事はそれでも良い、と付け足して。 その真意は、 貴方との約束を、わがままを、手伝いを、 どうしたものか迷っている──とでも言わんばかりだ。 (-95) 2021/09/25(Sat) 2:51:09 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 1117 闇谷 暁「っ、と、」 投げられたカメラを反射的に受け止めた。苦笑しながら座るベッドの上にそれを置く。 「ああ、うん。元々向いてると思ってたし、実際そうだったと思うからさ。人間だと良心の呵責とか、逆に適当すぎてみんな揃って怒られるとかしそうかなーって」 褒められた、と言うよりは労りか。その言葉に謙遜ではない本音を零しながら、片手をひらひら振る。 「で、なるほど本題ね。正直言うと今もギリギリだよ。ダメすぎる、とまではいかないが面子の気質かな、これは。個人間は多いけど、もっと拗れるなり複数人なり、みたいな刺激のあるものも特にないからね。ないなら必然的に数が求められる」 「ただ、……暁くんにこれを言うのは皮肉かもだけど、リョウちゃんとのアレは受けがよかった。だから、別に暁くんが無理に俺としなくても他の面子が好き勝手やってる程度で、後は終わると思う」 最も、あくまで俺の得た情報の上での推論だ。100%はない。気まぐれだからね。と付け加えた。 「……望みの答えを返せたかな?俺は」 (-105) 2021/09/25(Sat) 4:59:52 |
【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史「………まるでお前は人間じゃないみたいだ。 ともあれ、うん。 じゃあ、一先ず有難うだな。助かってるよ、南波。」 WそうだったWと過去形なのは何故だろう。 のらりくらりと何事も流していく貴方のことが、いまいち読めない。首を傾けながら、今度は正しく褒め言葉を吐いた。 続けて語られる品評。 断定をしてこない物言いに、堂々と語る様に、自分の見る目が間違っていなかったと言える。 「望み通りだ。信じる。 疑うつもりも無かったけどな。 ………だからこそ、続けて聞かせてくれ。」 貴方の方へ、近付く。 この部屋のカメラの位置を確認するように天井付近をぐるりと見渡す。それから、 「望みの報酬を得ようとするならば、足りないか?」 正直言うとギリギリ。 それでは自分たちを釣るご褒美は、約束されないのではないか? 不安。恐れ。 貴方はこれらを、取り除いてくれるだろうか。 (-115) 2021/09/25(Sat) 6:15:20 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁先月発行された週刊誌だ。 しかし所々切り取られ、閲覧できない記事がある。 裁判を間近に控えているというのに、 迷彩親子に関する詳細な記事だけが無い 。あったとしても、号外記事の内容と概ね同じだ。 ……それでも、探し続ければ。 とある評論の一部に、目的の名前が見える。 検閲から漏れたのだろう。 (-126) 2021/09/25(Sat) 14:32:36 |
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