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人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ

「はい、時間までに運んじゃいましょう」

 こんばんは、と挨拶を返して。
 希望があったもの、適当に見繕ったもの。
 あれこれと用意しながら、初日と同じような質問。

「ハナサキさんは何にしますか?」
(-1) 2022/03/07(Mon) 22:44:20

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ


「わ、かわいい……もらっていいんですか?」

 そう、嬉しそうに確認した少女は、
 何があうかな……と考えるそぶりを見せる。

「……うーん……あ。
 ぎゅうにゅ――――」

 
お知らせします。必要提供数を上回りました為────…… >>n2


 突然に差し挟まった、アナウンス。
 少女は口を開いたまま、二、三度まばたく。
 沈黙の末に、いまの、と夢の中のような、浮ついた言葉。

「…………!
 ハナサキさん、今の……!」

 そう言いながら、手に持ったものは手放していた。
 ぎゅぅっ、と。
 あなたの小さなからだを抱きしめる。
 ごとん、床に落ちたペットボトルの音。

「…………よかった……」


 あなたの耳元、ちいさな声がした。
 ……しばらくののち、抱きしめる腕を解いて。
 みんな集まってるかな、と照れ隠しのように同じ声が言う。
(-33) 2022/03/09(Wed) 17:53:35

【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ


「……め、」

 メイサイくんとは言ってない……!
 なんて言葉、すんでのところで押しとどめて。
 顔が火照るのが分かって、振り向けないことにひっそり感謝したりしなかったり。

 それから、悪いお兄さんの返事。
 ぐん、と背中を押す手と、近くなる空。

「あはは、じゃあ……跳んじゃお、かなっ――」

 軽やかな笑い声がそう言って。
 いちばん雲に近づいたとき、手を離す。

「――――っ」

 ふっ、と浮き上がる感覚。
 一瞬だけ、時が止まったような。
 髪の隙間を風が通り抜けて、
 胸元のスカーフがはためく音がした。

 少女の体を宙に置いて、ブランコだけが後ろへ戻っていく。

「――――!」

 キィ、と一往復ぶんの時間が経てば、重力に従い地面に。
 安全柵を越えて、虚無の空間。
 着地の勢いで軽く膝を打って、「ぅ〜〜…」と情けない声で呻いた。
(-36) 2022/03/09(Wed) 20:47:58

【独】 普通 ナツメ

/* >>-36
#ブランコ つけわすれました
(-37) 2022/03/09(Wed) 20:50:44

【神】 普通 ナツメ

 リクエストのあった分、勝手に見繕った分。
 ハナサキと一緒に飲み物を運んで。

 朝のプラットホーム、朝礼前の体育館にも似た煩雑さ。
 近くの会話に耳を傾けたり、誰かと言葉を交わしたり。
 比較、穏やかな時間を過ごしてから、ふと。
(G11) 2022/03/09(Wed) 21:12:24
ナツメは、柵に手をかけて、えい、と乗り越えた。
(a20) 2022/03/09(Wed) 21:12:30

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

「メイサイくん……!
 あの。あとで、ちょっと話さない?」
 
 少女は、傍聴席のあなたへ駆け寄る。
 安穏と緊張の入り混じった、矛盾した声色。
(-38) 2022/03/09(Wed) 21:15:36

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ



「うん、じゃあ、カフェで」

 こくんと頷いて、またあとで、と別れて。
 そうして言葉通り、それからしばらくの後のこと。

 からん、ドアベルの入店音を鳴らすのだろう。
(-41) 2022/03/09(Wed) 22:02:04

【秘】 普通 ナツメ → 規律 ユス


 ぽん。こちらはいつものスタンプ。OKのねこ。

『お互い、遅くなっちゃったね。
 図書館でもいい?』

 了承が返れば時間を合わせて、スタンプのうさぎが跳ねて。
 いつか座ることの無かった席に、向かい合って座ることになるのだろう。

 そうして、少女は「何から話そうか?」と。
 もう随分と遠慮の無くなった様子で首を傾げる。
(-43) 2022/03/09(Wed) 22:12:51

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

>>-42

 扉を開けば、すでに店内にあったあなたの姿。
 あ、と声を漏らして、「おつかれさま」と手を振り返す。

「んー……そう、かな」

 正面の席に腰掛けた少女は、そんな、曖昧な返事を零した。
 そうして、深い呼吸。
 終わったら、聞こうと思ってたんだけど。
 そんな前置きを一つ置いて、ぱちりと目を合わせた。

「メイサイくんは、ずっと。
 見てて。……どんなこと、思ってた?」
(-45) 2022/03/09(Wed) 22:30:54

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ


 あなたの体温、頭を撫でる手に。
 生きてる、と繰り返す囁き声と、回した腕が震えていた。
 身を離したときには、もう震えもおさまって。

 とりあえず行ってみましょうか。
 そう言って、危なげなく盆を持ち上げる。
 これがあるから、と、何となく集まってたりするのかもしれないし。

「あの……そのあとで。
 すこし、お喋りしませんか?」

 カステラもそこでふたりじめしましょう、と付け加えて、笑いかける。
 気安さに緊張がいくらか混じった――
 分類するなら、なりたての友達へ向ける笑顔。
(-46) 2022/03/09(Wed) 22:52:43

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ


「……やめちゃうんだ」

 そっか。
 小さく呟いて、視線をテーブルの上に落とした。
 つるりとした天板を見つめて、二度、三度、瞬いて。

「嫌になっちゃった?」

 生きるの。
 と、つけ加える声は思ったより、その空間に響いた。
(-81) 2022/03/11(Fri) 19:25:16

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ


「あ、最後……ですよね。
 そう聞くと……寂しい、ような。気がします」

 喉元過ぎればと言うけれど、流石に早すぎる。
 言葉尻のぼやかし方はきっと、そうと自覚している表れ。

「じゃあ、またあとで。楽しみにしてます」

 ――それから、ひと段落した頃。
 あなたの手を引いて、ふたりきりのお茶会へ。
 ちなみに、少女が提案した今日のお茶菓子に合う飲み物は、

「渋めの緑茶か……ホットミルク?」

 でした。
(-88) 2022/03/11(Fri) 20:36:46

【秘】 普通 ナツメ → 規律 ユス


「んー……うん」

 正解、と眉を下げて笑う。
 生きたい、と。言うのすら、憚られる場所だった。
 そんな場所が怖くないはずは、なくて。

「ぜんぶ、怖かったよ。最悪。とか、思ってた。
 ツルギくんは、みのうえばなしとか言うし。
 みんなピリピリしてて、はじめから喧嘩みたいになるし、
 フカワくんは目の前で名前書くし……!」

 つらつら並べる。まだありそうだった。

「……怖いからって、カミクズさんに入れたの。後悔してる」

「ユスくんは、怖いって思うことはあった?
 ……あ、お菓子ありがとう。いただきます」

 スイートポテトをもぐ…した。
 喉が渇いた。
(-92) 2022/03/11(Fri) 21:16:58
ナツメは、えいっ。出したのは紙コップ
(a25) 2022/03/11(Fri) 21:17:20

ナツメは、>>a25 出した紙コップを捧げ持った。ユスくん、お水分けてください…
(a26) 2022/03/11(Fri) 21:17:58

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ


「…………」

 何もないテーブルの上を見つめて。
 返ってきた『嫌ではない』と零された『嫌』を、咀嚼する。

「…………あの、」

 いくつかの言葉が頭をよぎった。
 ぜんぶ、綺麗事で。嫌だなと思った。

 掛け時計の秒針の音が嫌に響く、数分が経って。
 かたり、立ち上がる拍子に椅子が鳴る。
 そっと伸ばす手を頬に添える、そんなふうに宙へ浮かす。
 横髪を透けてしまう手も透かされる髪も歪で、ここは現実味がなかった。

「……私は」

 ごめんね。
 きっと一番、綺麗じゃないこと。
(-101) 2022/03/11(Fri) 22:28:47

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ



「……生きてて、ほしいよ」

 どこの誰より。
 何を奪ってでも。

「メイサイくんに、いちばん」
(-102) 2022/03/11(Fri) 22:30:39

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

「……うん。そう言ってる」
「それは、知らなかった。免疫、落とすの……」

 私は、うーん、と籠った声を出した。
 なにかを考えるときの、あんまりよくない癖。

「さっき……やめるって言われてから、すごく、苦しい。
 本当は、移植しなきゃいけないくらい、重いんでしょ?」

「……今の自分が、かわいそうじゃないから。
 そんなのが生きたい理由になってもいいんだって、思いもしなかった。
 否定しないどころか、そんなことまで言ってくれて、応援みたいなこと。言ってくれる人がいるなんて思わなかった」

「フカワくんに、票、変えてほしいって。
 言ってくれた……って聞いたよ。
 メイサイくんにいいことなんて、ないのに。
 見てるだけって、言ってたのに……」

「あと、メイサイくん。
 変わらずにお喋りしてくれるでしょ。
 無理してないか心配だったけど、ずっと、うれしい」

「嫌になっちゃうまでは、生きててほしいよ。
 ……それがおじいちゃんになるまでだったら、嬉しいけど」

 メイサイくんに、笑いかけてみる。
 手を添えているはずの頬は相変わらず、透き通っている。

「どうしてだろう、ね?
 …………どうしてだと、思う?」
(-107) 2022/03/12(Sat) 0:01:04

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ

「はい、それじゃこっち」

 緑茶の入った魔法瓶を持ち上げて、カップに注ぐ。
 湯呑みの方がよかったのかも、と気がついたのは注いだ後になってから。

「えっと……おつかれさま、でした?」

 中身の入ったカップをそっと差し出してみる。
 乾杯のつもり。
 それから、いただきます、とカステラを食んで。

「ほんとだ、結構甘い……。
 緑茶にしてよかった。おいしいです」

「形もかわいいし……
 お花、好きなんですか?」

 土いじりが好きというのは聞いたことがあったけど。
(-157) 2022/03/12(Sat) 21:22:32

【秘】 普通 ナツメ → 共犯者 ユス

>>-126

「あっ……」

 そのくらいで……と言いそびれ、コップの9分目までだばだばいただいてしまった。
 もたつく口の中をもらった水で潤して。

「え」


 固まった。
 どんぐりクッキーに伸ばした手も止まっている。

「ユスくん、嫉妬とかするんだ……」


 かなり驚いている。失礼。
(-160) 2022/03/12(Sat) 21:47:11

【秘】 普通 ナツメ → 共犯者 ユス

 そうして、後悔の話。

「んー……うん、投票したことそのものというか。
 知ろうとしなかったこと、かなぁ。
 知らない人なら投票できるからって、そういう……」

 その一方で、エノさんの分は勝手に挽回した気になって、後悔から外している。
 そういうものを自覚するたびに、胸が重たくなる。

「……綺麗なままでいたかったなぁ」

 って。思うよ。ぽそ、と零したそれが本音。
 元から清廉潔白というわけでもなかったけれど、自分がそういう選択をできる人間なんだということは、できればあんまり、知りたくはなかった。
(-161) 2022/03/12(Sat) 21:48:35

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

 長い沈黙を、静かに待って。
 頬からそっと手を離して、

「…………」
(-202) 2022/03/13(Sun) 14:03:41
ナツメは、お人好しでも、優しくもない。
(a62) 2022/03/13(Sun) 14:03:53

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

「じゃあ、約束。
 
メイサイくんの勝ちは、気持ちに嘘つかないで決めること


 ゆるく曲げた小指を立てる。
 実体の不確かな非現実の中では、行為は熱を伴わず。
 ただ、厚意に好意、こころを表すよすがになるだけ。

「――絶対、勝つから。
 今言ったこと、忘れないでね」
(-203) 2022/03/13(Sun) 14:04:47
ナツメは、根に持つタイプなのは、きっと誰かのお墨付き。
(a63) 2022/03/13(Sun) 14:04:56

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

 遊びなんかじゃないよ。
 私とあなたの、真剣で大切な、いのちの話。
 でも、それは言わないでおくことにする。

「バイト始める予定だったの。
 卒業式が終わったら」

 新幹線の距離だったらちょっと、大変かなぁ。
 でも、私は私のままで、ちょっとだけ着飾って。
 そのころにはもう、セーラー服じゃないと思うけど。

「……会いにいっても、いい?」

 サイネリアが枯れるまでには、きっと。
 あなたにこのを届けに行く。
(-204) 2022/03/13(Sun) 14:05:54

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

 
いじわるなメイサイくんには、仕返し。
ばればれだけど、もうほとんど言ってるみたいだけど。

でも、好き、って。
はっきり言ってあげたりなんかしない。
……今は、まだ。
(-205) 2022/03/13(Sun) 14:07:25
ナツメは、あなたの♡になりたい、
(a64) 2022/03/13(Sun) 14:07:54

ナツメは、ちょっとだけちょろい、普通の少女。
(a65) 2022/03/13(Sun) 14:07:58

【秘】 普通 ナツメ → ユス

「好ましい……」

 直球なのか、遠回しなのか。
 他の誰かならちょっと迷うけど、あなたのことだから、そのままの意味なんだろうなと思う。
 慰めるための嘘を、ついてくれる人じゃないと信じている。

「じゃあ……これから。
 ユスくんも濁って、」

 さくりと口元へクッキーを運んで、ぴっ。
 離したその手であなたを……纏った服、髪、瞳の色を総じて、あなたを指差す。

 ごくん、ほんのり甘いお菓子を飲み込んで。
(-214) 2022/03/13(Sun) 16:16:10

【秘】 普通 ナツメ → ユス


「目指すは、
?」
 
(-215) 2022/03/13(Sun) 16:17:25

【秘】 普通 ナツメ → ユス

 なんてね。
 行儀の悪い指を下ろしながら、呟く。

「私、いろんなことが怖いけど。
 一番……もしかしたら死ぬより、怖いことがあったの」

「ほら……提供者の数が足りて、帰れることになったでしょ。
 ……そうじゃなきゃ、帰れなかったでしょ」

 誰かが死ぬから、家へ帰れる。
 むごい犠牲で、この命は明日へ繋がれる。
 死んで帰らないか、死の片棒を担いで帰るか。
 二つに一つしかないと、そう思っていたし、今も。ずっと。

「お父さんは、どう思うのかなって」

 
そんな娘を、変わらず愛してくれるのかな。
愛することが、苦しくなったりしないのかな。


「そんな……不安だったけど。
 ここに来て、んー……いまも、かな。
 話すことって大事なんだなって、思いました。
 ……あは、作文みたい」

 凡庸で、もはや定型句じみた感想文。
 学校だったら、流れ作業のよくできましたが押されている。
 思わずちょっと、笑ってしまって。
(-216) 2022/03/13(Sun) 16:18:48

【秘】 普通 ナツメ → ユス

 だから、で繋いでやわく笑む。

「不安でどうしようもなくなったら、聞いてみる。
 『お父さんはどう思ってる?』って」

 それが終わりの引き金に、抜き捨てられる鞘になることだってあるんだろうけど。
 たぶん大丈夫だと、思ってる。
 口下手で仕事人間のお父さんが実のところ、かなりの親バカなのを知ってるから。昔から、ずっと。

「そのときに、……うん、そのときが来たら。
 ここでいろいろ、怖い思いしたのも。
 ちょっとくらいはいいこと、あったなって思えそう」
(-217) 2022/03/13(Sun) 16:19:18

【秘】 普通 ナツメ → ユス

「私は、そんな感じ。
 ユスくんは、どう?」

 総括。

 感情も生きてる感じも希薄に見えたユスくんが、
 『嫉妬した』なんて堂々と言い切れるくらいの人に。
 ツルギくんに出会えたのなら、
 悪くはなかったんじゃないかなって予想してるけど。

 ふたりを知らない私は、口を噤んで答えを待つことにした。
(-218) 2022/03/13(Sun) 16:20:09

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ

 カップの中の緑茶が揺れる。
 渋く淹れたから甘いお菓子によく合って、だけどどっちも味が強いから、きっとペースはちょっとずつ。

「本格的なだけが趣味じゃないと思うけど……
 どんな花が好きなんですか?
 私は青い花が好きかなって思ったんですけど」

 きっと、いろんな話をする。

「温室つくったの、ハナサキさんだったりしますか?
 えっと、向こうの方に建物が出来てて。
 花がたくさんあって……」
「あ、ここの花壇も最初はなかった気がする……」

 ささやかな問いも、重めの告白も。
 あなたとするのはどれも、大切な話。

「ハナサキさんが、たくさん。
 気にかけてくれたこと、嬉しかったんです」

 そのために、あなたを誘ったから。

「それに……あの場に、何を言っても。
 ちゃんと聴こうとしてくれる人がいるってこと。すごく……」

 本当は、あなたが言葉に詰まったとき。
 みんなの前で、そう言えたらよかったんだけど。
 今から間に合う分だけでも、あなたに伝えたくて。
(-255) 2022/03/13(Sun) 20:29:40

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ


「ありがとうございました、ハナサキさん」
 
(-258) 2022/03/13(Sun) 20:30:11
 




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