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【秘】 酔吟 ミズガネ → パイ焼き ゲイザー「 ……多分? ……まあいいか。そうか。それにしても飲み物を忘れるなんて変な奴だな。 …………少し待っていろ」 そう言って立ち上がり、サイドボードに置いてあった水差しとグラスを持ってくる。グラスは埃が入らないようにひっくり返して置かれていたからか、未使用であることが分かるかもしれない。 そのまま幾らか水を注いで、貴方に差し出すだろう。 「真面目かどうかは知らない。ただ、話をするならどうせなら楽しい話題の方がいいだろう。 ……ほら、水でいいなら受け取れ。炭酸やら牛乳やら、割りものが残っていれば良かったんだがな。水で我慢してくれ。 ……乾杯」 貴方が受け取っても受け取らなくても、男はそのままホットワインに口を付けるだろう。 一度目だったなら、少しくらいは警戒していた。 けれど貴方と会話を重ねているうちに、それも緩んでいたのかもしれない。 だから……躊躇いなく、その温かな紅色を喉奥へ招き入れた。 (-18) 2021/10/19(Tue) 22:01:01 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ「わ、その。……ありがとうございます……」 水で満たされたグラスを受け取れば、 へにゃりと眉尻を下げて笑った。 「か、乾杯……ですっ」 かちん、と克ち合うグラスの音。 ゲイザーはあなたがホットワインを口にしたのを 確かめれば、安心したように笑った。 だって、あなたは寒がりなのを知っているから。 少しでも暖まれば幸いなのだ。 そうして、己もグラスの水に口づける。 ⇒ (-22) 2021/10/19(Tue) 22:24:39 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネそれから、二人はいくばくかの歓談をした。 この館は素敵だけれど迷いやすいだとか、 なんだか妙な噂が多いだとか、 そんな、どうでもいい話。 そこに在るのは、暖かくちいさな宴。 ゲイザーが口にしているのは唯の水だ。 けれども互いの信頼が彼女の心を融かし、饒舌にさせていた。 何気なく話題が切れて、束の間の沈黙が落ちる。 ゲイザーはひとつ、つばを飲み込むと、こう切り出した。 ⇒ (-28) 2021/10/19(Tue) 22:43:52 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネそっと、あなたに近づいて。 色気の欠片もない仕草で、あなたの頬を撫でる。 「──ねぇ、その。身体、暖まりましたか?」 「足りないなら、あたしが」 「あたしが温めてあげる」 ゲイザーは、あなたの飲んだ酒に 睡眠薬が入っていたことに気付いていない。 徐々に、身体が重くなり始める。 ……ひょっとしたら、唯の酔いかも。 (-29) 2021/10/19(Tue) 22:44:21 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ/*こんばんわっ、ゲイザーです。生活お疲れ様ですっ! もしかすると、事前に今考えている殺害方法をお伝えしたほうが 便利かな……?と思ったので、お先にご通告させていただきますねっ。 (こちらPLも今仕事中なので急がなくても大丈夫ですよ!) OKを戴けたら、お先に匿名メモにて殺害シチュを投下しちゃいます。 死因は刺殺。場所はミズガネさんのお部屋。 睡眠薬を飲ませたあと、身体が動かなくなってきたところを ナイフで刺殺するつもりですっ! このナイフはクロノを殺害したものと同じもの。 凶器はミズガネさんのお部屋に置きっぱなしにします。 (皇狼さんからのリクエストです!) 死体が消えるか消えないかはお選びいただければっ! (-56) 2021/10/20(Wed) 0:41:43 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ/*匿名メモサンプルですっ! ご参考にどうぞ。 ミズガネが”神隠し”された。腹をナイフで一突きされて殺された。 死体は(残っている/残っていない)。 部屋を覗き込めば、ベッドに血だまりと凶器が転がっている。 彼の好色っぷりを考えれば、事前に何をしていたかなんて明らかだろう。 ……よく見れば、凶器には乾いた血がこびりついている。 誰かを殺したナイフで、きっとミズガネも手に掛けたのだ。 最も彼のことを気にする人間でも無ければ、 ──或いは探偵でもなければ。 これは、また”神隠し”が起きただけの話。 待宵館では今日も宴が続いている。 (-57) 2021/10/20(Wed) 0:42:37 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → パイ焼き ゲイザー/* 返事が遅れてすまない。ミズガネPLだ。秘話の返事は後ほど。ゲイザーPLもお仕事と生活お疲れ様。 事前に殺害方法及び現場の報告、非常に助かる。 内容に関しては把握させてもらった。OKだ。 遺体に関してはPLが死体も一人きりの方が大変楽しいという意向により『残っていない』ことにしてもらえると助かる。 また、もし可能であれば ゲイザーが退室時ミズガネの部屋に鍵をかけたか についても記載してくれると助かる。現在秘話にて失踪後時空で部屋を訪れた者がいるからな(鍵をかけてあるかどうかで行動が少し変わると連絡があった)。こちらからは以上となる。丁寧な連絡感謝する。 (-86) 2021/10/20(Wed) 3:41:42 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → パイ焼き ゲイザー出来上がっていないままの男は、いつも通り笑みを浮かべることもなくただ静かに貴方と歓談に興じていた。貴方との宴のおかげか、神経質そうな顔は幾分か穏やかな面持ちだった。 何となく、どこか安心したような、優しげな眼差しも時折していたかもしれない。 そうして訪れた沈黙。貴方が緊張した様子が波紋のように広がって此方も気付いてしまうだろう。 けれど男は気付かないふりをしたまま、貴方の指を受け入れて頬を触らせる。 アルコールが入っているにしてはやや冷たい肌の感触が貴方の指先に齎されることだろう。 「クク……アハ。一周回って随分可愛らしいお誘いだな、ゲイザー?」 貴方の手を取る。拒まれないのなら、頑張り屋さんな指先に恭しく口付けを落とす。手も、唇も、何もかも妙に冷たいままだ。 「それなら温めてもらおうか。 ………………本当に、寒いんだ」 どこか物悲しそうに最後の一言を落としてから、寝台へ向かおうと立ち上がる。 その時だった。 ▽ (-90) 2021/10/20(Wed) 5:10:27 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → パイ焼き ゲイザー「…………?」 体が重い。 立ちくらみだろうか、一瞬くらりと世界が揺れる。 アルコールで削られ始めた思考をどうにか動かして考え込む。 出来上がってしまうと羽目を外すことだってあるが、それでも飲める量の限界はおおむね把握できている。体に起きる変化だって、ある程度は理解している。毎日のように飲んでいるのだから。 いきなり体が重くなるような事、ただの酔いであり得るだろうか? 「……ゲイザー……、お前、このワイン、ちゃんと自分で用意した、か……?」 寝台に向かう足取りが覚束なくなってくる。舌も動かすのが億劫になってきた。でも、それでも尋ねなければ。 これが一回目のささやかな飲み会だったならすぐさま少女が何かしたと詰問していたかもしれない。 けれど、少なからず言葉を交わした今、きつく問い詰めるという選択肢は失われていた。 男の目から見ても少女はドジでおっちょこちょいだけど。たまに大変な失態をやらかしてしまうけれど。 ──それでも、彼女は常に一生懸命だ。 誰かに悪意を向けたことなんて、きっとない筈だ。 (-91) 2021/10/20(Wed) 5:11:57 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ/*お疲れ様です。 ありがとうございます、りょーかいですっ! あたしはミズガネさんの部屋の鍵を持っていないので、 鍵は開いたままになるはずです。 では、早速投下させていただきますねっ! (-92) 2021/10/20(Wed) 7:44:43 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ口付けを落とされるたびに、 緊張でぎゅっと閉じられた瞼が震える。 肩が跳ねる。未通娘なのは見ての通り。 それでも寒空にあてられたかのような── 或いは死体のようなその指先を、唇を、受け入れる。 慈しむような仕草に、親愛が感じられて。 まるで普通の恋人みたいに。 ちいさな決意を胸に、寝台に向かおうとしたところで。 「ミズガネさん……っ? はい、それはあたしが用意した ワイ ⇒ (-95) 2021/10/20(Wed) 8:07:02 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ「…………」 ゲイザーの形をしたそいつは、掌を握り、開き、動作を確かめて。 それからあなたを寝台に無理やり押し倒した。 制御の利かないあなたの身体は、 小娘ひとりでだってそれが為せる。 足を開く品のない仕草であなたの腰の上に座りながら、 そいつは口端を持ち上げた。 「よォXXX野郎。 成年にも満たぬ女を抱くときの気持ちはどうだ? 勃ったか。……あァいや、睡眠薬のせいで萎えちまってるわ。 ギャハハハハハハハハハハハ!!」 ⇒ (-96) 2021/10/20(Wed) 8:08:30 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネあなたが言葉通り”重い”口を動かす前に、そいつは言葉を続ける。 その仕草も。声色も。性根も。全てが悪意に満ちていた。 ドジだけどお人好しで、朗らかで、 曰く一生懸命なゲイザーとは全部が違う。 ──『二重人格』。 ジキルとハイドのように、分裂したパーソナリティ。 それがこの瞬間、切り替わったのだ。 「紹介が遅れたな。 オレは殺す人間にもちゃァんと名前を告げる。 今から自分を殺す人間の顔を覚えてもらうために」 扇情的な仕草で、スカートの内側からナイフを取り出す。 ……血がこびりついている。誰かを殺したそれ。 その鼻先にナイフを突きつける。時間経過した血の匂い。 「オレは『リーパー』! 所謂殺人鬼だ。 なァ死ねよオマエ。恨みはないが死ね。面白そうだから死ね!」 (-98) 2021/10/20(Wed) 8:26:24 |
【赤】 パイ焼き ゲイザーこれは、ミズガネを殺害した後のこと。 地の底に堕ちたミズガネの慟哭はゲイザーの耳に入った。 悦に入った声色で、あなたに通信が入る。 リーパーに割り振られた役割には、 ”神隠し”された人間の声が届く。 だって、殺した後の怨嗟の声が聞こえなきゃ損だろう! 「ギャハハハハハハ、あっは、ああ笑えた。 あァ? 何だかよく分からねえが、 ゲイザーの野郎をブッ飛ばせるなら何でもいい」 提案には肯定。冗談には、こう付け足される。 「ハッ! 要らねェよ。 オレは女は好きだが、オマエは女だろうと絶対勃たねェ。 可愛げもねェし、何より気色悪ィからな!」 そうして、暫しの後。 リーパーは裏庭へと向かうのだろう。 (*1) 2021/10/20(Wed) 9:27:57 |
ゲイザーは、二人目の犠牲者が出た後。キエの元へと訪れる。 (a16) 2021/10/20(Wed) 9:29:13 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → 探偵 キエ裏庭。四季の花が狂い咲く。 ゲイザーはそのひとつひとつに見惚れながら、 ”あれ? あたし、どうしてここに来たんだっけ” キエの姿を見つけた。 「あっ、キエさん! こんなところで ど 「──よ〜ォ、キエ。 まずは、だ。何が何だかわからないから、簡潔に説明しろ」 リーパーの人格が表出する。口が悪ければ頭も悪い。 (-102) 2021/10/20(Wed) 9:33:43 |
【秘】 探偵 キエ → パイ焼き ゲイザーキエは太い木の根に腰を下ろしている。 「君が何に疑問を抱いているのか予想して答えよう。 先ずは“館の主に目を付けられた”の処かな? 此れは簡単、言葉通りだ。今思えばまァ…心当たりはあるんだよねェ。夜空にしたのは不味かったかな。つまり目立ちすぎたのさ」 「次点でリソースの方かなァ。こっちも簡単で 4年分の夢を記憶ごと提供してくれた者がいた (-103) 2021/10/20(Wed) 9:48:58 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → 探偵 キエ小鳥が鳴いている。穏やかな情景。 交わされるのは常軌を逸した言葉たち。 「ギャハ、だろうな。オマエ色々ヤッてるそうじゃねェか。 ……そういやあの夜空、どういう仕組みになってるんだ? コイツは夢を喰らうから……んー、めんどくさ! いいや」 関係がないことだったので、すぐに思考を切り替えた。 「……へェ。酔狂なやつもいたもんだねェ。 だがオレにとっては僥倖だ。丁度いい、それで?」 あなたの話の続きを促す。 リーパーにとって、あなたは未知数の存在だ。 必要な手順も行動も、リーパーにとっては未だ雲の中なのである。 (-104) 2021/10/20(Wed) 9:56:38 |
【秘】 探偵 キエ → パイ焼き ゲイザー「詳しい手順を説明しようか。 君には夢を見てもらう。僕に食べて欲しいゲイザー君をゲイザーたらしめる部分の夢だ。まァ君達にとっては思い出を振り返る様なものだろうね。 其れを僕が丸ごと…記憶ごと喰らう。そうすれば身体の主導権を握れる程度には“ゲイザー”という人格は力を失う筈さ」 キエは悪夢の誘いを広げた。 「しかし此の芸当は本来今の僕にできない事なんだ。“誰かの夢”でも消費しない限りね?」 /* 折角ですしミズガネさんから見える場所(狼の囁き)で記憶を奪うやり取りをしてみませんか? (-105) 2021/10/20(Wed) 10:15:33 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → 探偵 キエ「ハ、あくまでも凡夫ぶるつもりかよ」 本来は出来ない。それは事実でもあるのだろうが。 リーパーはあなたを、爪を隠す鷹── 或いは、人間ぶる怪物だと思っている。 「しかし、夢、夢ねェ……。チッ。クソボケが。 ま、これも神サマが与えてくれた試練ってか!」 想い出。それが何を意味するのか。 リーパーは苛立った様子で、木の幹を蹴る。 やがて観念したように、緩く笑った。 普段の歪な笑みのどれとも違う、諦観に似た笑み。 「ヨロシク。美味しく食べてくれよ、とびきりの悪夢を」 一歩、二歩。リーパーはまるで抱擁を受けるように、 キエへと近づく──。 /*最高最高最高 そうしましょう! (-109) 2021/10/20(Wed) 10:41:27 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → パイ焼き ゲイザー「なッ……ぅ、ぐ……ッ!?」 今度こそ視界が大きく回る。反転する。もう抵抗一つ出来やしない。 跨られる。違和感。 笑みを浮かべられる。違和感。 その嘲笑を聞く。違和感。 その仕草も。声色も。性根も。全てが悪意に満ちていて、まるきり別人のようで。 ああ……違う。別人だ、きっと。 お前、ゲイザーをどこにやったんだ。 あの娘が演技だとかこんな器用な真似、できる筈がない。 あの子を、返せ。 叫び出したいのに、自分の体は言うことを聞いてくれない。 ▽ (-110) 2021/10/20(Wed) 10:46:51 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → パイ焼き ゲイザー鼻先にナイフが突きつけられてようやく理解した。 死が目の前にある。本物だ。本物の死が自分を連れ去りにやってきた。 「ひ……、や、だ……いやだ、いやだ、いやだ……ッ!」 頭も振ることすら億劫だけど、押し返す為の手すらも動かないから代わりに揺らして抵抗する意思を見せる。 神隠しなんて最早どうでもいい。ポルターガイストだって構うまい。 今この眼前にある死を、死神を、誰か遠ざけてくれないか! 「お前っ、何が……望みなんだ……いや、だ……死にたくない……何でもする、何でもする、からぁ……だから、だからっ、助、けて…………!」 恥もプライドも何もかも、捨てられるものは全て捨てて。 懇願する。薬が回り舌をもつれさせながら、男は無様に命乞いを繰り返した。 (-111) 2021/10/20(Wed) 10:47:26 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ「ハハ。おいおい、動くなよ」 そいつは薄ら笑いを浮かべた。 広間にいる時より少し軽装でいたのはきっとあなたの悪運だ。 前戯みたいにシャツのボタンを外せば、 愛撫みたいに腹の筋を撫でて、ナイフを立てる。 あなたの心の叫びなんか、聞くやつはいない。 「何が望み? 決まってる。 オマエの……そう! その顔! クソダサくて絶望に満ちたその言葉! そういうやつがもっと聞きたい!」 その顔には喜悦が満ちている。 そう。今ここに、ゲイザーはどこにもいない。 それはきっと幸運だ。 「だから、出来るだけ長く生きてくれ。 生きたまま命乞いを垂れ流せ」 (-113) 2021/10/20(Wed) 11:08:34 |
【秘】 パイ焼き ゲイザー → よいが来ない ミズガネ冷淡に、残忍に。 あなたの尊厳をぐちゃぐちゃにする。 好意を。親切を、命乞いを、懇願を、すべて唾棄する。 「なァ、オマエさ。 16の芋女すら抱くなんて、どんだけ節操無しなんだよ。 そんなに人恋しかったのか? ギャハハ」 ゆっくりとナイフを腹に押し当てる。 答えてくれたなら、ほんの少しだけ長く 生き長らえることができるかも。 (-114) 2021/10/20(Wed) 11:09:13 |
【秘】 探偵 キエ → パイ焼き ゲイザー/* ソロール的なものを夢として赤窓へ出して頂ければ、それを食べるロールをします。 恐らく長くなるでしょうし、キエの反応がほしい場所などで分割しても大丈夫です。その辺りはお任せします。 (-123) 2021/10/20(Wed) 11:44:14 |
【赤】 パイ焼き ゲイザーふたりは夢を見た。 ゲイザーは郊外の出身である。 ある時、都会的な少女がひとり越してきた。 彼女は閉鎖的な環境ながらも見事に馴染み、 その洗練された風体から皆の憧れとなった。 ゲイザーも憧れるその一人だった。 彼女を喜ばせたくて、誕生日パーティに手作りのパイを贈った。 ゲイザーはべつに彼女の友達ではなかったけど、 彼女と仲良しのみんなで食べてくれたらうれしいと贈った。 けれどグズでノロマなゲイザーの手作りパイなどダサいので、 翌朝捨てられていた。 ゲイザーは泣くばかりだ。 だから代わりにもう一人のお友達が怒っていた。 『ひっく。ぐすん。あたし、かなしい。かなしいよ』 『なんだそいつ! お高く留まりやがって。 オレがブッ殺してやる!』 ⇒ (*4) 2021/10/20(Wed) 11:52:40 |
【赤】 パイ焼き ゲイザーゲイザーはそれから暫く、パイが焼けなくなった。 ゲイザーはパイを焼くのが好きだったので、ママに相談した。 「かわいそうに。ひどいわね。 でも、叱ってはいいけど怒ってはだめ。 それはきっとあなたの為にならないわ」 「辛いなら、誰もが目を見張るほど おいしいパイを焼けるようになりなさい。 誰もが憧れるほど素敵な、心優しいひとになりなさい」 「あなたは頑張り屋さんだから。 きっといつか、あなたの努力を認めてくれる人がいる」 ゲイザーはそのように生きることにした。 こうして、今のゲイザーは生まれた。 (*5) 2021/10/20(Wed) 11:55:06 |
【赤】 パイ焼き ゲイザー「…………」 「終わりだよ」 耳をふさがれているから何も聞こえない。 「ほら、早く殺せよ、そいつ」 「オレの居場所作ってくれよ」 (*6) 2021/10/20(Wed) 11:58:02 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → パイ焼き ゲイザー外気に晒された肌が震える。けれど体の震えの原因はきっとそれだけでは無いはずだ。 「やだ、やだっ、ぃ、やめ、やめろ、やめて……どうして、どうして僕が、こんな…………ッ」 体は動かない。頭もろくに回らない。睡眠薬に引き摺られるままにさっさと意識を手放してしまえばいったいどれ程よかった事だろう。 それでも未だ男が起き続けているのは、死の淵に立たされた恐怖に心が締め上げられているからだ。命の危機を感じ取った心が眠ったら終わりだと必死に叫びを上げている。 それが救いになるどころかかえって己を苦しめる要因になっているかもしれないのに。 「……っ、そう、だよ……人恋しかったから、断られにくい下女に声をかけていたんだ……抱かれるのが、嫌だったのか……? それなら謝る、謝る、から……もう手は出さない、約束するから……もうやめてくれよ……ッ!」 腹にぴたりと添えられた刃物にばかり目を奪われる。この後起きるだろう出来事を嫌でも想像してしまう。 体の震えが止まらない。エメラルドグリーンの瞳にはどんどん透明な怯えが満たされていく。 (-126) 2021/10/20(Wed) 12:03:22 |
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