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【墓】 発熱 ニエカワ体が軽い…… いつものように熱っぽい気がするのに、だるさも苦しさもない。 そうしてただぼんやりしていたら、なんとなくわかった。 自分は死んでしまったんだと。 こんな体だ…いつかこういう日は来るだろうと覚悟はしてたけど、未練がないわけではない。 死ぬ前に伝えたいことがあった。 ありがとうとか、ごめんとか……ほかにも色々……。 ──自分の最後を看取ってくれたのは誰だったのだろう。 (+0) 2021/07/05(Mon) 11:52:36 |
【墓】 発熱 ニエカワぼんやりと揺蕩う記憶を手繰る アキラと話してる途中で、薬を飲んで寝てしまって……そのあとは……? 眠っていて覚えているはずのない映像が浮かんでくる。 手術室に寝かされている自分…… それに触れる二つの影…… 流れる血…削がれる肉……… ああそうだ。 俺は見ていたんだ。 自分の体が解体されていく様を―― (+1) 2021/07/05(Mon) 12:34:38 |
【墓】 発熱 ニエカワ「…あは…………アハハ……!」 思わず笑いが込み上げてしまった。 セナハラさんが言ってた"食料"は自分の事だったのか。 「そっか……そっかぁ……」 (+2) 2021/07/05(Mon) 12:37:41 |
【墓】 発熱 ニエカワ最初から、"食料"にする人間を決めていたのだろうか……? ここにいる人達の中で最も死に近いのは自分だ。 誰かを殺さなきゃいけないなら、選ばれるのは必然ともいえる。 アキラもすべて知ってたんだろう。 友達と言ってくれたのも、油断させるための嘘だったのかな……。 「──言ってくれたらよかったのに…」 嘘で塗り固めなくたって、大好きな二人のためなら殺されたってよかった。 (+3) 2021/07/05(Mon) 12:48:32 |
【墓】 発熱 ニエカワセナハラさんとお弁当をもってピクニックに行こうといった。 アキラも元気になったらトウキョウにいこうって。 全部全部、俺を慰めるための嘘。 でも……二人にとってはその場限りの嘘でも、自分にとっては大切な約束だ。 「でも……約束は、約束……だからね……」 (+4) 2021/07/05(Mon) 12:55:29 |
【墓】 発熱 ニエカワ噎せ返る血の匂いが染みついた手術室を一瞥して、 やがてぺたぺたと、自分の病室へと戻っていく。 その顔はどこかすっきりとしていた。 (+5) 2021/07/05(Mon) 12:58:59 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「……………いるよ」 霊感が強ければ病室のベッドあたりになにかがいることにきがつくかもしれない。 然しその気配は弱くほとんど姿は見えないだろう。 (-65) 2021/07/05(Mon) 17:19:33 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 流転 タマオ「うわっゆうれいだ」 こちらも幽霊なのだが、まだなり立てで自覚がないのか。 壁から出てきた顔に人間のような反応をした。 (-70) 2021/07/05(Mon) 20:28:18 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 流転 タマオ「熱……ない状態ってあんまり経験したことなくて だからたぶん死んでもこんな感じなんだと思う…… でも苦しくないから、大丈夫……です」 顔だけだったからよくわからんかったが、一人称から警官の幽霊だと察することができた。 けれど、幼い頃から入退院を繰り返して自宅と病院ぐらいしかよくわからない少年は、タマオという人物にも心当たりがない。 病院に避難してきた人の中にいたような気がする……ぐらいだ。 「警察の人も、セナハラさんに殺されたの?」 (-75) 2021/07/05(Mon) 21:30:10 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「うん……そうみたい。 でも苦しまなかったのは、きっとセナハラさんのおかげ」 貴方にゆっくりとニエカワ少年らしき影が貴方一歩、一歩と近寄ってくる。 「いいんだ……俺が死んで皆が助かるなら。 どうせ、病気でそんなに長くは生きられなかっただろうし…… おじさんにせっかくもらった薬、使えなかったのは残念だけど」 サイドチェストの一番上の引き出しを指さした。 その中に貴方から受け取った粉薬が使われることなく残っているだろう。 少年にとってはそれが憧れの場所への切符のようなものだった。 しかし、悪化でもしたのかという問いにはゆるく首を振った。 「 違うよ、俺は殺されたんだ…… 」 (-76) 2021/07/05(Mon) 21:38:08 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 流転 タマオ「そうなんだ……先輩…になるのかな、こういうの」 よろしくお願いします、と軽く頭を下げたが、続く言葉には青ざめて 「え……っ、先生も……?!」 姉や母のように慕っていた先生の死。 そして彼女を殺した相手は容易に想像がつく。 「…………」 黙り込んで俯いてしまった。 (-89) 2021/07/06(Tue) 1:21:54 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「いえ……いえ、いいんです…… 仕方なかったんじゃないかなって、思うし……」 病の苦しみと時限爆弾のような心臓の痛みから解放されたいまなら、トウキョウにだって飛んでいけるかもしれない。 けど、なぜか今はそんな気にはなれなかった。 「俺は、ここで待ってないと……いけないから……」 (-90) 2021/07/06(Tue) 1:25:33 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 流転 タマオ「そ……っか……そうだね。死んだらまた……会えるんだ…先生とも」 何か希望を見出したような瞳は怪しい光を宿していて。 「ありがとう、お巡りさん……俺、ちょっと行ってくる」 穏やかな微笑みを向けて少年はその部屋の扉から出ていくだろう。 (-92) 2021/07/06(Tue) 1:58:00 |
【墓】 発熱 ニエカワ──少年は、生きていた頃のようにセナハラの後ろをペタペタ歩く。 誰かと会話して立ち止まってる時も、"調理"をしている時も。 「………」 少年はただ……彼の傍に居る。 (+7) 2021/07/06(Tue) 2:00:35 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「わからない……でも、そんな気がする…」 地縛霊もこう言う感覚なのだろうか、不思議とこの場にとどまっていなければと思うのだ。 「手伝って欲しい事……」 うーんと少し考えて 「じゃあ、伝言……セナハラさんに 約束…破ったら針千本だよ って」 本人にはそれほど悪意があったわけではないが、殺した人物からの伝言となると、呪いの類にきこえるかもしれない。 (-95) 2021/07/06(Tue) 11:07:03 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「実際をつかっても俺の体は……きっとトウキョウまで持たなかっただろうから……」 本当に実行できなくても、それに向かって貴方と取引できたことは少年にとっては意味のあることだったようだ。 「使ってないし、おじさんが使ってもいいよ」 睡眠薬が必要そうな顔をしている気がした。なんとなく。 「でも、お供えしてくれるのはなんかうれしいかも。 セナハラさんを困らせちゃうかもしれないけど……」 (-98) 2021/07/06(Tue) 12:12:20 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 諦念 セナハラ「…………セナハラさんは、やっぱり優しいなぁ…」 これは遺書。 セナハラさんがこちら側にきてくれたとき、 殺人の罪を、自分一人で全て背負い込むための優しい嘘。 「俺……セナハラさんのそう言うとこ、好きだよ…」 姿も見えず、言葉も届かない今の方が素直に口にできた。 (-113) 2021/07/06(Tue) 19:50:52 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「だめだよ?あんまり虐めたら……」 誰目線なのか、そんなことを冗談ぽく言って笑う。 貴方に微細な表情まで見えているかはわからないが。 「そう……? じゃあ、"またね"おじさん」 立ち去っていくどこかもの悲しい背中の彼を見つめ、少年はまた病室に一人残された。 (-133) 2021/07/07(Wed) 1:26:52 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク扉を開けると、声の近さから目の前にいると予想されたはずの少年はいなかった。 「ありがとう、話しに来てくれて……」 少年は微笑みを浮かべてベッドに腰掛けていた。 その実態を目にすれば、霊感のある貴方ならそれが生きているモノではないとすぐに察することができるだろう。 「何の話をしようか……やっぱりトウキョウの話?」 少年はいつもと変わらない……否、いつもよりむしろ楽しげな様子で貴方に語り掛ける。 (-135) 2021/07/07(Wed) 1:41:45 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「………、うん」 相手の心中を明確に察することはできないが、沈んだ声からどう言う気持ちかは大体想像がつく。 「でも、仕方なかったし……俺は恨んでないよ」 少年の口ぶりから、誰かに殺された事を察することができるかもしれない。 あ、悪霊じゃないよ。と微笑むが、その後に多分…と付け加えた。 (-140) 2021/07/07(Wed) 3:25:52 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「なんでだろ……台風で皆おなか減ってるからかな…… どうしてもそうしなきゃ、ダメだったんだと思う」 伸びる手に撫でてはもらえなかったけど、少年は目を細めた。 微笑みを浮かべたまま語られる言葉は淡々としていて、悲しみの色は見えない。 「ロクは、もう" 食べた "……?」残酷な問いかけをして軽く小首をかしげた。 (-177) 2021/07/07(Wed) 13:18:07 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「なんで……?」 一歩、一歩と体があれば触れてしまう距離まで近づいて 「俺の分まで長生きしてほしいし……食べてほしいな……折角、"食料"になったんだから。 ……──じゃないと」 至近距離でにっこりと微笑んだ。 「……セナハラさんとアキラが、可哀想」 (-192) 2021/07/07(Wed) 16:14:54 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「……セナハラさんを悪く言わないで………」 感情の振れに呼応するように枯れた花が生けられた花瓶が小さくカタカタと揺れた。 密室の室内で風が起きたかのように少年の髪が緩くなびく。 (-209) 2021/07/07(Wed) 18:57:59 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「…………」 しかしそれはすぐに収まった。 貴方が殺人者へ嫌悪感を向けるのは当然の事だ。 「──気持ちは嬉しいけど……、どうせ長くないってわかってたから。 どうせ死ぬなら、みんなが助かる方がいい。 苦しまず、好きな人に殺されるなら……ある意味幸せなことかもしれないし」 (-210) 2021/07/07(Wed) 18:58:45 |
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