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【独】 叶わぬ想い 日下部 汐里/* 私知ってる! 月が綺麗ですねはI love youだって、偉い人が言ってた! ちゅーしろ、ちゅー!(過激派) (-26) 2020/11/26(Thu) 8:48:01 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里[ 朝は、みんなより少し早く起床した。 それから、同室の子に隠れて 鞄の隅に紛れ込んでいた化粧ポーチを手に、 これ幸いとばかりにメイクを施す。 もしかしたら校則違反かもしれないけど。 メイクといっても、睫毛をくるんと巻いたり、 唇に色を乗せたりではなく。 昨日涙を流しすぎたせいで。 うっすらと腫れた目元を、 ファンデーションで隠す程度。 ] ─── これで、よし。 [ コンパクトミラーで顔を確認し、折り畳む。 “ノーメイクの大半はナチュラルメイクである。” そんな世の隠れた真実を知らない者には、 まじまじと顔を覗き込まれない限り バレることはないだろう。 ] (59) 2020/11/26(Thu) 20:07:21 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里おはよう、健吾。 昨日ぶりなのに、何だか久しぶりな気がするね。 [ 朝食の場に来れば、幼馴染を見つけた。>>15 別に人見知りするタチでも無いし、 昔ならいざ知らず、高校生になれば 四六時中一緒、ってわけでもないけれど。 グループの仲間がほぼ初対面だったこともあって やはり幾分、安堵した面持ちで、 何やら思案しながら雑穀米を食す彼に声をかけた。 ]** (60) 2020/11/26(Thu) 20:07:59 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里[ 指の話題には、えっ 健吾にまで伝わってるの? 少しバツが悪そうに、視線を彷徨わせた後。 ] 世界のみんながおはぎだけを食べれば、 包丁なんて必要ないのに…… [ はた迷惑な呪詛をぽつりとこぼした後で、 少し切っただけだからと。 指先を服の袖に隠して、笑みだけを向ける。 ] (65) 2020/11/26(Thu) 20:47:51 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里[ 教師の声を聞いたのは、同じタイミング。>>63 したがって私も当然初耳なんだけれど。 決まっているでしょう? とばかりに、口元に綺麗な笑みを作ってから。 ] 私の予定は、幼馴染と枝集めだよ。 [ その言葉は、きっと。 君に対する私の甘えでしかなかったけれど。 一人でいたかった。 一人でいたくなかった。 相反する感情を受け止めてくれる存在を。 私は君しか知らなくて。 迷惑だったら断ってくれるだろう。 そんな信頼感は、昔から変わっていない。 ]** (66) 2020/11/26(Thu) 20:49:39 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里[ 私は別に他者と比べて、 無鉄砲だったり危なっかしいわけでもないけれど。 何でもそつ無く冷静にこなす(ように見える) 彼と比べれば。 心配をかける数は、こちらの方が多かっただろう。 ] (70) 2020/11/26(Thu) 21:51:26 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里[ 健吾の言葉はいつだってシンプルで明快だ。 普段女子のグループでたわいもない話で 何時間も盛り上がったりする事を思えば、 何だかおかしくなってしまうくらいに。 その分、私が喋る事もあれば 共にその無駄のなさを楽しむ事もある。 今はどちらかといえば後者と言えたが。 ] ………… [ 探るような眼差しを、じ…と黙して受け止めれば。 無言の中に2人の、そしてそれ以上の色が交差する。 ] (71) 2020/11/26(Thu) 21:51:35 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里他に予定が入ったら、連絡してね。 それじゃあ。 [ やがて再び箸を持つ手が動き出せば、 それだけ言い残し。 自身も朝食を取るべく、 卵焼きを堪能する彼から離れた。 ]** (72) 2020/11/26(Thu) 21:51:42 |
叶わぬ想い 日下部 汐里は、メモを貼った。 (a9) 2020/11/26(Thu) 21:58:55 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里実はとても困っています。 [ 朝食後のおにぎり作り。 気遣う言葉には瞳を伏せ、大仰に嘆いて見せる。>>87 ] お米の形を整形するのは得意なので、 昨日の名誉挽回と行きたかったのですが…… 絆創膏を貼った指で握るのは、 不衛生な気もして…… [ どうしたものかと頭を捻りながら。 視界に入った佐藤さんの姿に、 ばぁっと瞳を輝かせた。 ] (99) 2020/11/27(Fri) 12:27:49 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里そっか、お椀やラップを使えば 直接触らなくてすむね。 佐藤さん凄い! ありがとう! 料理上手なんだねー。 [ 私に向けた提案でないのは承知の上で。 にこにこと目元を和らげながら、 二人の行動を倣った。 ]* (100) 2020/11/27(Fri) 12:29:40 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里[ おにぎりの具? まさか塩昆布の魅力をご存知でない? ] おまたせー。 [ お薦めの具をめぐってプチ討論会なんか開催しつつ 可能なら皆のおにぎりと交換させて貰いながら。 それらを手に、 パンツにパーカーと行った動きやすい格好で エントランスへ向かう。>>95 ] 行くよ健吾。 この森に落ちている薪は全て我らが頂くのだ。 [ 健吾と無事に合流すれば、 えいえいおーと、謎の意気込みと共に微笑んで。 森に入れば柔らかな木漏れ日を浴びながら 心地良さそうに瞳を細めた。 ]** (101) 2020/11/27(Fri) 12:39:03 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里そうだね。 昔話のおじいさんみたいに、 紐で縛って背負えればよかったのに。 [ そんな話の合間。 瞳を合わせないまま向けられた問いに>>106 私も思わず作業の手を止めて。 こちらの視線も薪に注がれた状態。 健吾に背を向けた体勢で、 しばらく言葉の意味を考えてから。 ] (131) 2020/11/27(Fri) 19:53:04 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里[ 子供の頃は、何も考えずに遊んでいたと思う。 そこに少しずつ距離ができたのは、どうしてだろう。 それは、中学高校と互いの世界が広がったからか。 それとも、健吾が男で汐里が女だからか。 ] 本当にね、用があったわけじゃないんだよ。 ただ ─── そうだね。 変わらないものなんて、ないんだよね、きっと。 [ 得心の言ったように頷いて。 用事ができたというなら、今。 それはおそらくいつかの話の続き。>>0:61 健吾はああ言ってくれたけれど。 距離が離れても保てる繋がりなんて、 想像するより、ずっと希少なもの。 夕焼け小焼けの帰り道。 昔は並んで歩いていた影法師。 今、少し離れた距離。>>0:141 それが完全に遠ざかる日が、 明日や明後日でない保証なんてどこにもないから。 ] (133) 2020/11/27(Fri) 19:54:53 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里ね、健吾。 今まで、いっぱい助けてくれて。 いっぱい心配してくれて、ありがとう。 健吾がいてくれたから、乗り越えられた事もあった。 私にとって目の色は、 人と違う忌避すべきものだったけれど。 こういうと健吾は嫌がるかもしれないけれど。 君とお揃いだから、嫌いにならずにすんだんだよ。 [ 言葉と共に、くるりと振り向く。 ずっと抱えていた想いを、 言えないまま、いつか来る別離を迎えるのは 嫌だなって思ったから。 浮かべるのは、背を向けていた時とは違う表情。 その瞬間の私は、柔らかく微笑んで。 ] (134) 2020/11/27(Fri) 19:56:58 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里よーし、用事終了! 目指せ薪マスターに私はなる! あっ、そうだ! 考えてみれば、これまで私ばかり健吾に迷惑かけてたね。 こっちも精算しておかないと。 [ 声のトーンを明るくするれば、 お悩み相談の出番も、今の所なさそうだしと。 ] (135) 2020/11/27(Fri) 19:58:52 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里よし、健吾少年。 今から私の事を好きに困らせていいよー! [ ぱんっと両の手を打って 提案したのはそんな事。 いきなりこんな事言われても、 逆に君を困らせてしまうかもね、と。 内心で微笑みながら。 ]* (136) 2020/11/27(Fri) 19:59:15 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里── 少し前、おにぎり ── ? 先輩どうし ─── [ 彼女の名前に。>>108 言葉が、笑みが、固まったのは一瞬。 すぐさまゆっくりと言葉を紡いで。 ] 心配 …… ええ、そうなんです。 絵理香ちゃんは優しいんですよ。 [ そう言えば、カレーの感想言い合えなかったなぁ。 そんな事を頭の隅でぼんやりと思いながら。 ] (137) 2020/11/27(Fri) 20:07:58 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里 (138) 2020/11/27(Fri) 20:08:11 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里[ 私が想定していたのは、ほら。 薪を全部1人で持ち帰るとか、 今後愚痴を遠慮して欲しいとか、そういうの。 だから確認されれば、首を縦に振って。>>142 ] …… なぁに、それ。 [ だから君の言葉は、私にとって予想外。>>142 ぱちりと一度瞬いて。 思わずまじまじと健吾の顔を見つめてから。 ] (152) 2020/11/28(Sat) 7:58:20 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里確認してもいい? それは私の事が好きで、恋人になろうとか そういう感じのお誘い? [ ぴっと人差し指を上げながら、真意を確かめる。 こちらを見る彼の表情は、>>142 男女の情愛というよりは、 あまりにも無垢なものに見えて。 何となく、否定される気がしながら。 ] (153) 2020/11/28(Sat) 7:58:31 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里ただの幼馴染がずっと一緒にいるって凄く大変だよ。 どうしたって周囲には勘繰られるし、 もしお互いに恋人でもできたら いい感情は持ってもらえないもの。 [ 確認と、諭すような台詞を繰り返す。 そう、私は臆病で弱いから。 いつだって、そんな事ばかりを考えて。>>0:56>>0:71 雁字搦めになって動けなくなってしまう。 でもね ─── ] (154) 2020/11/28(Sat) 7:59:02 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里健吾が私とずっと一緒にいてくれるのなら。 そんなのはね。 全然困った事じゃないよ。 [ くしゃり、顔を歪ませて。 口にした嘘偽りない気持ちが、 風に乗って木々を揺らした。 ]* (155) 2020/11/28(Sat) 7:59:15 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里── 矢川先輩と ── [ おはぎっぽい。>>@17 たとえ意図せずだとしても、 私の前でその単語を口にして。 無事に帰れるわけがないのだ。 ] 矢川先輩。 私、常々思っていたんです…… 炊飯器で炊くもち米だって勿論美味しいですが これで満足していて本当にいいのか、って。 [ はぁ、と悩ましいため息と共に。 突然語り出した下級生。 もし彼が圧倒されてくれたのなら。 それをいい事に、最後まで続けてしまおう。 ] (157) 2020/11/28(Sat) 8:07:48 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里昨日先輩が炊いたご飯、素晴らしかったです! どうでしょう、私と一緒に! おはぎで世界を目指しませんか!! [ 目指せ、まだ見ぬ一番星! 何てきらっきらに瞳を輝かせたかはさておき。 先輩の両手を絆創膏だらけの手でぎゅっと握りしめて。 しばらく熱弁を振るっただろう。 ]** (158) 2020/11/28(Sat) 8:08:32 |
叶わぬ想い 日下部 汐里は、メモを貼った。 (a17) 2020/11/28(Sat) 8:15:35 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里えっ、あっ ずるい!!! こっちはか弱い女子なんですからね! [ ほっぺたをぷくうと膨らませて。 性差はちゃっかり主張しつつ。 よーいドンもなしに始まった駆けっこに。 こちらも慌てて走り出す。 速さを出すには、どうしても腕を振る必要があったから あんなに集めていた薪も、 途中でどこかに落としてしまって。 ただがむしゃらに、走って、走って、走って。 前の背中だけを追いかける。 明日の事なんて考えなくていい。 ただ今日だけに全力を注ぐ、幼い子供みたいに。 ] (167) 2020/11/28(Sat) 11:38:42 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里[ 未来というのは。 往々にして曖昧で、不安定なものだけど。 少なくとも、今の私は。 君と同じ方向を向き、そこを目指して。 全力で走っていた。 ] (168) 2020/11/28(Sat) 11:39:02 |
【人】 叶わぬ想い 日下部 汐里えーいっ [ 宿に着いたのはどちらが先だったかな。 スタートの差が縮まらなければ、 順当に私の負けだったかな。 切らした息すら整えないまま 在りし日の公園の続きを始めるように。 今度は玄関周りの枯葉を拾い集めると、 子供みたいな顔で笑って、 君に向かってふわりと投げた。 ] (169) 2020/11/28(Sat) 11:39:42 |
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