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【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月 ほら、あっちが前にいった俺の実家があるとこだな。 ペルラのほうはあっちか?流石にあそこにはいけないな。 [最初は街並みを、次は少し郊外を飛んでいて、森と湖が目立つ場所を指し示して自分の実家のほうを伝え、そして教わったペルラの故郷ともいわれてる山のほうを見る。 流石にこれであそこまではいけない。シンプルに高度が足りない。少なくともこのグライダーではだめだろう。 いずれだな。なんて独り言をいうように呟いて] (-119) 2023/03/02(Thu) 2:18:28 |
【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月 …なぁ、こうして空を飛んでみて、どうだった? 普段見てるものが全然違って見えて、でも綺麗だろ? 折角巫女をやってるんだから、ペルラはこんぐらい自由じゃなきゃな。 [巫女ではなくて、ペルラは、といって、これ内緒な。なんて笑っていう。最も空にいる今ならば咎める人もいない。いちいち外面を気にする必要もなく自由でいられる、ここはペルラにとってもそういう場所になれただろうか。] ペルラがよければだが、また空の散歩でもしような。 [今回はいきなり来い。といって無理矢理気味に誘ったが、次はペルラの気持ちも合わさった時、飛ぼうか。というのであった。 なお、この後、叱られながらも悪びれずに自身を正当化させるアスルの姿があったのはいうまでもない**] (-120) 2023/03/02(Thu) 2:20:06 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空― 巫女見習いの日常 ― [守り人候補との出会いを経ていくらか。 石造りの塔に一日中こもる生活は変わっていなかった。 自らの力と向き合う修行がメインなのは当たり前として、力を捧げていく島についても学ぶのは大事なこと。 科学的な知識に実用的な地理、人づてに語られる伝承もと、読み書きは一応出来るものの膨大な文書に目眩がする。 あとは一般教養に礼儀作法も身につけねばならない。 巫女は神聖視され、ある意味では特別扱いされる存在のため、人前では常に相応しい言動をするべきというものだった。] ……。 [塔にある図書室にはひとつだけ窓がある。 どうしても疲れたときにそこから空を眺めるのが習慣だった。 今日も先生が退室した隙に、ほんの少しだけと自分に言い聞かせ、石造りの冷たい窓枠に手を乗せて顔を上げる。 午後の空は明るく青く、薄暗い室内に慣れた目に眩しい。 こしこしと目を擦りながら視線を動かしていく。] (-158) 2023/03/02(Thu) 15:56:27 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空[中心街でもこの一角は石造りの建物が多いが、少し離れた向こう側には、昼でも夜でも細長い筒から煙がもくもくと立ち上り、明かりの消えない、鉄などで出来ているらしい茶色い建物が複雑に今にも崩れそうなバランスで組み合わさっている、この辺りとはまた雰囲気の違う場所がある。 地理の勉強によると、様々な飛行艇の整備工場や他の島までも行けるような飛行船の発着場などがあるらしい。 今日はそちらが気になりじっと目を留めた。 理由は最初分からなかった。けれど。] ……鳥? [煙に紛れるようにして、一羽の鳥が飛び立ってゆく。 群れじゃないなんて珍しいなぁ。 なんとなく視線で追い続け、あれ、違うと気づく。] 鳥じゃない……? [鳥にしては大きい。 でも、両翼があるように見える。 ひらりひらりと旋回し、高度を増し、姿が小さくなる。] (-159) 2023/03/02(Thu) 15:56:36 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空もしかして、人? [知らず知らず身を乗り出し、息を止めて目をこらす。 きら、きら、と。銀色の何かが太陽の光に反射していた。 あの鳥は、どんな景色を見下ろしているのだろう。 どんな風を受けて、どこに向かい、何を思っているのだろう。 自由に空を舞う姿がうつくしく心に刻まれていく。 鳥の正体をまだ知らない日のことだった。**] (-160) 2023/03/02(Thu) 15:57:06 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空― 巫女と守り人の日常 ― [自分は記憶力には優れているらしく勉学は順調で。 しかし力の方向性の制御に関してはなかなか上手くいかず、試行錯誤を繰り返しては調整を見誤ってその日の力を使い切り、ヘトヘトになったり立ち上がれなくなったり。 そんな日々の中、今日は風を待っていた。] ……昼下がりの鐘。西側の塔。4階の窓。 [昨日アスルから渡された羊皮紙は、小さく折り畳んでずっと袖の内側に仕舞っていたせいで皺くちゃだった。 彼の仕事場を訪れたときは長老の使いも隣にいたというのに、こんな内容の秘密文を堂々と差し出すものだから、誤魔化して隠すのが大変だったのだけれど。 午後のこの時間はいつもひとり。 4階は図書室。窓はひとつ。計ったかのような指示。 風を待てとは、一体何をするつもりなのか。 彼が風に関する不思議な力を持つのは知っている。 なにか飛ばしてくるとか? お届け物かな? 約束の時間より少し前、たたっと窓へと向かう。 何か飛んできても受け取れるように開け放ち、一応ドアから先生が来ていないのを確認してから目をこらした。] (-184) 2023/03/02(Thu) 18:38:46 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空……え? [何度か眺めたことのある鳥が飛んでいる。 今日もこの時間なんだなぁ、なんて思っていたら。 近づいてきている、ような。 街の上を悠々と旋回していると思えば、一気にこの塔の方へ、何なら自分のいる窓を目指すような動きで。 え? え!? ぶつかる!? いつもこちらまでは来ないのに。 あの鳥は何を考えて……いや、違う。 あの人は、 ――――アスルだ!] (-186) 2023/03/02(Thu) 18:39:38 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空……ッ、……うん! [考える暇はなかった。 衝動と本能、背を押してくれる力。 鐘の音が鳴り響く中、風に彼の声がする。 窓枠に足をかける、両足で立つ。 不安定に揺れる身体。 自分には自分を浮かす力はないはずで。 でも、踏み出した。窓枠を思いっきり蹴った。 こちらへ飛んでくる鳥へ、彼へと手を伸ばしながら。] (-187) 2023/03/02(Thu) 18:40:34 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空きゃ……っ [4階の高さから重力に逆らえず落ちていく身体。 肩までの金髪と真っ白な装束が風に遊ばれる。 つかの間の恐れをかき消すように。 伸ばしたままの手を力強く掴み取る手。 くるりと一回転すれば今までの全部がひっくり返るような感覚とともに身体が軽くなっていく。 引っ張り上げられ抱き寄せられ、必死で声に従う。 わたわたと伸ばした片手が取っ手にどうにかしがみ付き、彼の手に包まれ、掴まれている片手も同じように。 軽い身体は風に揺れるけれど、心に安堵が押し寄せる。 触れ合った手と抱き寄せられたときのあたたかさが鮮明で。] も、もたれるって、こう? 大丈夫? [重くないのかなって思うが今はそれどころでもない。 初めての空中に、初めての乗り物に、初めての飛行。 導かれるままに姿勢を安定させると、ふわり、翼のようなグライダーは風に乗り、鳥のように空を飛び始めた。] (-188) 2023/03/02(Thu) 18:41:44 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空アスルのお家? わぁ、大きな湖がある……きっと素敵なところね。 [こんなビックリなことをいきなりするなんて、という抗議は欠片も出てこなくて、でも心臓はドキドキしっぱなしで。 頬を紅潮させながら景色を見渡す瞳は大きく輝く。 声だって最近のおとなしい響きではなく、子供のように張り上げられ、アスルの言葉に溌剌として返した。] そう、私のお家はあの山の向こう側。 険しい谷もあって、いつもすごい風が吹いているの。 [あそこには行けない、の言葉に眉が下がる。 こんなに鳥のように自由に飛ぶ彼にも無理なんだって。 でも、いずれ、という呟きが実は届いたから、もしかしたらという期待が胸に消えない光を残してしまう。] (-189) 2023/03/02(Thu) 18:42:27 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空空を飛ぶって、すごいね。 [鳥なんじゃないかと思っていたのは、アスルだった。 この人は鳥のように自由に空を飛んで、風の中を舞うように翼をはためかせるのだ。 振り返ったら青い瞳が予想以上に近くにあった。 何を言わずにじいっと見つめた。 空の色のように様々に移り変わる青に、景色と一緒に、自分の姿が映り込んでいるのに、何故か心が震えた。] うん、きれい。 [満面の笑みを浮かべる。] この島は、こんなに広くてきれいなんだなって。 たくさんの色があって、たくさんの人や生き物がいて。 [私はこの島を守るための力になれるのだと。 初めてちゃんと思えた気がした。] (-190) 2023/03/02(Thu) 18:44:24 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空[アスルはペルラと名前を呼んだ。 彼の教えてくれたかったことは伝わっていた。 巫女としての自覚を促すためなんかじゃないのだろうと分かっていて、彼の気持ちが瞳から涙を溢れさせた。 ペルラは、巫女になる。 巫女が役目を終えるときは――。 アスルは知っているのだろうか。 それでもペルラには、自由でいろと言ってくれるのだろうか。 手は包まれているから涙を拭えない。 風に飛ぶ滴で泣いているのは伝わってしまうかな。 ありがとう、と小さな声で呟く。 子供に戻ったみたいにしゃくり上げて泣いて。] (-191) 2023/03/02(Thu) 18:45:16 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空うん、私、今は自由! [この翼の中は、アスルの世界なのだと思った。 それならば自分は巫女じゃないペルラなのかもしれない。 巫女だからは無理でも。それは願ってもいい?] アスルと一緒なら……空を飛びたい。 色んなところを見に行きたい。 [素直に頷き、もう涙は溢さなかった。 内緒と笑ったアスルと向き合って同じように笑った。**] (-192) 2023/03/02(Thu) 18:46:08 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空― 巫女と守り人の日常 ― [アスルと空の旅をしてから、不思議なほど浮かせるために力を集めるのが上手くなっていた。 浮遊する感覚を自分自身で体験したからかもしれないし、心の在り方の変化のせいかもしれなかった。] よし、誰も……いない。 [本日は規則を自分から初めて破った記念日となる。 夕方までのやることリストは全て終わらせたし、泉でいつもより長く身も清めたし、今日は倒れるほど疲れてはいない。 ただ対外的には疲れたので晩ご飯はいりません、寝ます、と伝えておきながら、フード付きの地味なローブを着て、抜き足差し足、ベッドの上を布で膨らませて部屋を出ると、警護のおじさんの隙を突いて建物からも脱出する。 ここまでは順調だ。 次のミッションは街で目的の店を見つけること。 塔に通いで来ている女性たちが話しているのを聞いたのだ。 街で最近話題のパン屋の新作パンのこと。 なんでも林檎と蜂蜜がたっぷり混ぜ込まれているのだとか。] (-197) 2023/03/02(Thu) 20:30:45 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空[なお、見習いの自分にはお給金なんてものはない。 衣食住を十分に保証してもらっておきながらこれ以上欲する思考なんて当然ないものの、今回ばかりは別。 どうしようかなと思っていたら、現役の巫女は優しくて、何を察したのか最近頑張っているご褒美とお小遣いをくれたのだ。 これまでなら使い道のなさに逆に迷ったかもしれないが、有り難く頂いて、今もう手のひらに握りしめていた。] パン屋さん……あ、あった! [フードを深く被った子供は物珍しいのだろう。 もうそろそろ陽が落ちきろうとしている時間帯なのもあるか。 労働帰りの大人の目線をかいくぐり、なんと最後のひとつという目的のパンに心の中で歓声を上げる。 そして、これをひとつください、と言いかけて、あ、と声が漏れたのは、ほんの少しだけお金が足りなかったからだった。] ううん、また、今度にします。 [パン屋のおばさんはオマケしてあげると言ってくれた。 子供なのが分かったからか、理由は知らないけれど。 でも次に来るお客さんはちゃんと目の前のパンの対価を払えるかもしれなくて、ならば、頷いてはいけないと思った。 残念で仕方なくても我慢しようと決めて、お礼を言って店を出ようとしたら、おばさんは更に引き止める。 じゃあ、お嬢ちゃんが大人になってからもここに通って、パンを買ってくれれば良いんだよ、と。 覗き込むようにして苦笑して、恰幅のよい彼女は笑った。] (-198) 2023/03/02(Thu) 20:31:17 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空はぁ、はぁ……! [紙袋に入ったパンをひとつ。 大切に胸元に抱えて、前に一度だけ長老のお使いの人と歩いた道を、何度も迷いながら走ってゆく。 入り組んだ路地。 灯り始めた街灯の光と伸びる黒い影。 鼻腔をくすぐるオイルの匂い。 この時間になっても蒸気がそこかしこから立ち上り、夜通し働く人が居るのだろうと思わせる一方で、人の集まる食堂からは陽気な賑やかさがたくさん溢れていた。 呼び止められ咎められぬよう、たたっと通り過ぎる。 この辺りだったかな? もう一本向こうの道だったかも。 困り果て、オイルに濡れたズボン姿のおじさんに、フードから顔が見えないように気をつけながら、尋ねた。 アスルという人の仕事場を知りませんか?と。] (-199) 2023/03/02(Thu) 20:31:57 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空着いた、ここだ……。 [アスルの仕事場といえばいいのか家といえばいいのか。 自分はまだよく知らないのだけれど。 窓から覗き込むかぎり小さく明かりはついていそうなものの、人の気配は感じられない。 もう仕事を終えてどこか行ってしまったのかな。 ご飯を食べに出かけているのかな。 大きな湖のある実家に行っている可能性だってあった。 ……お手紙も出していなくて、約束もしていないのだ。 驚かせてあの瞳をまん丸にさせたいと願っていたとはいえ、さすがに考えなしだったと今更後悔する。 そっと入り口のドアを押してみる。 どうせ鍵がかかっているだろうと思って。] (-200) 2023/03/02(Thu) 20:32:31 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空あれ? [かすかな音を立てて、ドアは開いてしまった。 逆にどうしたらいいのかと固まってしまう。 鍵のかけ忘れかな、そもそもかけない習慣なのかな。 ええいと足を踏み出して少しだけ入らせてもらう。 外にいては人目につくし、今更誰かに見つかって塔に連れ戻されたくなかったのだ。 ほんの少しでも可能性があるなら、会いたかった。 会って、この前の空の旅のお礼を言いたかった。 かといって他人の家にずかずか踏み入ったりはできない。 ドアのすぐ隣の壁か、仕事場で飛行艇のようなものがあればその影に隠れるようにして、小さく膝を抱えて座り込んだ。 どうせ夜の間は帰れないからもう少し待っていよう。 そうしてどこか夜をこっそり過ごして朝には部屋へ戻ろう。 身を縮こまらせながらの時間はゆっくり長く。 頭に浮かぶのは、自然と全部、アスルのことだった。] (-201) 2023/03/02(Thu) 20:32:54 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空[アスルはどんなお仕事をしているんだろう。 アスルは何時になったらお休みになって帰るんだろう。 夜ご飯はお家で食べるのかな。 それともさっきみたいな食堂に行くのかな。 買ってきたパン、……受け取ってくれるかな。 あまいの好きじゃなかったらどうしよう。 もう食べたことあったりして。 人から貰っていたりして。 アスルは自分よりとても大きくて、もう大人みたいだもの。 ちょっとだけ、さむい。 ……パンも、冷たくなって、固くなっちゃったかな。] (-202) 2023/03/02(Thu) 20:33:23 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空アスルと……もっとお話したいなぁ。 巫女になったら守り人と……たくさん一緒にいられるかな。 [少しでも冷えないようにパンを一番暖かい場所に抱え込んで、いつしか修行終わりの身体は疲れを思い出して。 うつらうつら、頭が揺れる。 小さな寝息が零れ出すのにそう時間はかからなかった。*] (-203) 2023/03/02(Thu) 20:36:10 |
【人】 天原 珠月な、放り投げるって言った? ひっど、ひどい、こっちは枕で勘弁してあげるのに! [女性に優しくしないとモテないんだからね、と。 終わりまで言ったところで、放り投げず枕をぶつける彼氏なら良いかと言われれば全くそんなことないなと思い返す。 そもそも恋人同士なら一緒のベッドでいいわけで。多分。 ……結論。ここでモテるモテない関係ないし、雅空兄ぃはもさい眼鏡をまずどうにかすべき。よし。] キャンプの夜といえば、寝るのもったいないでしょ。 小さい頃は夜通し起きてようと頑張ってたなー。 [大体失敗して幼馴染より先に寝落ちていた気がする。] まぁ、普段から隣で寝てるようなものかな? あれだけ部屋が近いしね。 [家が隣同士だけならまだしも、さらに自分たちは向かい合う部屋同士が自室であり、窓の向こうはすぐ相手の窓。 そうなればわざわざ玄関を通る必要なんて皆無だった。 数え切れないほど窓枠を乗り越えあってきた。] (276) 2023/03/02(Thu) 21:29:30 |
【人】 天原 珠月雅空おじさんが疲れたなら、夜は静かにしててあげる。 [くすりと猫のように笑ってみせる。 そうしてこういうところはシッカリ者で天窓用シャッターを確認する幼馴染>>186を横目に勢いよく立ち上がった。] はぁい。 今日の晩ご飯はバーベキューだよね? [キャンプも毎年ともなれば手順は慣れたもの。 自分は別にアウトドア派ではないが、こういう時に怖いから火なんておこせないと頼るタイプでもなかった。 むしろやる気が湧いてくる。 キャンプと言えば焚き火。炎を眺めるのは癒やし。 後なにより、火があれば幼馴染が美味しいものを作ってくれると、幼い頃から教え込まれているわけで。] ん、火起こしは任せといて。 [階段を降りるとき、幼馴染は絶対に先に行く。>>187 理由は分かるような分からないような、察しているけれど、お礼も嫌だとも言ったことはなかった。 意識してしまうとくすぐったく感じるのも面倒なのだ。] (277) 2023/03/02(Thu) 21:30:18 |
【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月― 巫女と守り人の日常 ― 『気球タイプはやはり難しいかい。アスル』 難しい。多くの人が使えるようにはいいだろうし、浮力の補助にはいいだろうけどさ。後、降りるときも安定はしたけどからそこはよかったな。 『グライダーと一緒ってことか、一度浮き上がっても後は降りていくだけだ。』 『小型航空機、あれを大きくできたらいいんだが』 『あれ以上となると翼の揚力だけじゃまだ足りないだろ』 『できたとしても着地に問題が――』 (-222) 2023/03/02(Thu) 22:09:07 |
【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月[巫女が自ら規則を破った日、アスルはというと職場で大人たちに混ざって講義に参加していた。といってもまだ若い彼は実体験に基づく体感を伝えるだけで、ほとんどは聞いて学ぶ側であった。 仕事場の技術屋の人間は好奇心が旺盛なものが多く、ついついこうして顔を突き合わせては、ああでもない。こうでもないと話すのだ。 アスル自身のもつ好奇心と方向性が違うものの、居心地が悪いわけではなかった。 むしろこんな若造が参加できるのは、こうできないだろうか?と言い出したのはアスル当人だからこそとすらいえた。 発想を交え、問題点を指摘しあい、そしてサンプルを作ってはまた試用していくのだ。 ただ、今日はついつい熱が入り時間を超過してしまった。] (-223) 2023/03/02(Thu) 22:09:32 |
【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月[とりあえず自宅…社宅といえばいいか、そっちにでも帰る。] 今日は飯は簡単なもんでいいか。 [食堂にいってもいいが、肉体的な疲れはあった。だが精神は充溢としていたためか、落ち着いた時間を過ごさないと夜寝れなくなりそうだ。 より高く、より自由に。 そんな自分の言葉を真に受けてくれた人たちとの時間だったのだ。その願いが叶えば――そんなことを考えながら、家へと戻って、扉が少し開いていた。 元々が田舎暮らしだったせいか、扉に鍵をかける習慣が未だ身についていないためたまにやってしまうアスルではあるが、開いているなんてことはない。 緊張して腰にあるスパナに手を伸ばしてから扉をゆっくりと開けて周りを見渡してから一気に踏み込んで] …は?ペルラ? [不届き者と思われたものは膝を抱え込んで座っている少女。ペルラであった。 間抜けな声をあげて、彼女の意図したとおり驚きに目を丸くしていた] (-224) 2023/03/02(Thu) 22:11:10 |
【秘】 月島 雅空 → 天原 珠月 おい、大丈夫って寝てるだけか…?驚かすなよな。 [軽く肩を揺すってみて、寝息をたてるペルラを見て、ほっとして] ぁ…やっちまった。 [オイルまみれの手袋で触れてしまったのに、やっちまったなぁ。っていいながら手袋だけ脱いで、いつものようにテーブルのほうに放り投げておく] 起きれるか? っと、とりあえずここじゃ駄目だよな。 [ペルラに声をかけつつも、体が冷えているペルラを見てこのままではいけないと、背中と脚に手を回すようにして横抱きに抱き上げる。 足で乱脱に隣の部屋の扉をあけ、寝室のベッドに横たわらせるのであった*] (-225) 2023/03/02(Thu) 22:12:25 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空……ん、……んんー。 [肩を揺すられ、意識が浮上していく。 アスルの声がする。 今どこかも曖昧なまま、会いに来てくれたんだと思った。 そもそも彼の家に自分が来たくせに、だ。] 起きた……。 [寝ぼけ声で言ったのは、それでも彼が抱き上げてきたから。 自分が目覚めたのに気づいていないのかと。 結局ぼんやりしている間にベッドに下ろされて、多分掛け布団もかけてもらって、やっと瞼から覗かせた紫を瞬かせる。] アスル、お仕事終わったの? ……あ、おかえりなさい、だ。 [自分から離れる前に、彼の手を掴もうとして。] (-229) 2023/03/02(Thu) 22:31:20 |
【秘】 天原 珠月 → 月島 雅空この前のお礼を言いたくて。 お空に連れて行って、鳥の仲間にしてくれてありがとう。 ……いっぱい、ありがとう。 [あ、パンの袋、どこにいっただろうか。 ちゃんと服の内側にあればそれを取り出して。] これ、渡したかったの。 ……冷たくて潰れてしまったかもしれないけど。 [差し出すときは起き上がろうとすることだろう。*] (-230) 2023/03/02(Thu) 22:36:04 |
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