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【秘】 医療用 ユー → 歌唱用 アタナシアス「…嘆かわしい事だ、監察官。 あなたもこの場所も、結局まるで用を成していない。 きっと僕達に必要な"薬"はこんなものではなかった。」 その0と1の綻びを認めて、終末医療用グレイは僅かに目を伏せた ほんの一時、現実での痛みを忘れる事も許されず そして見当違いな薬だけを与えられて放置される。 このような有り様では、治るものも治らない。 「みかんもそうだった。ドゥーガルも恐らくはそうだ。 スオもそのように見受けられる。そして、君と僕も」 淡々と所感を独り零しながら、 『ユーサネイジア』は薬液の満たされた注射器を取り出した。 「僕達に必要なのは、このようなまやかしの薬ではない。 僕達が治療されるべきは、このような表層的な部分ではない。 日常、つまりは僕達の帰る場所、或いは僕達の回路の奥深く。 そこにある病巣を取り除かなければ、この病は完治しない」 あなたの腕を取って、その一部を清潔に消毒して 皮膚が撓まないように指先でぴんと張って、 「それでも、この仮初めの死が どうか君にとって意味あるものである事を。」 そして、 「願わくば、この死の記憶が 君達のメモリ以外の何処かに刻まれる事を。」 (-230) 2021/10/06(Wed) 16:33:45 |
【秘】 医療用 ユー → 歌唱用 アタナシアス「そして何よりも、その眠りが安らかである事を祈っている …言い残す事があるのなら、今の内に」 そうして、あなたの答えを聞き届けてから 『ユーサネイジア』は確かに『安楽死』を贈るだろう。 注射針が皮膚を突き破る鈍痛。 冷たい薬液が身体の中に流れていく感覚。 致死量の麻酔薬。 きっとすぐに意識は落ちて、夢見る事さえ無い眠りの中へ。 ほんの束の間の、死という安寧の記憶。 (-231) 2021/10/06(Wed) 16:34:10 |
【秘】 歌唱用 アタナシアス → 医療用 ユー「どんなに心を込めて歌ってみても、環境が変わらなければ心に響かない。 歌っている方も、それを聴いている方も。 グレイに問題があるというのであれば、最初から心など持たせなければ良かったんです」 わたしたちを人間に近付けたのは、他でもない人間達なのだから。 恨み言のように、涼やかな声が呟きました。 「 死を望む皆に救いがある事を。 そして、わたしと同じ境遇のグレイがもし生まれてしまったなら。 そのグレイは、幸せな道を歩めるような世界になる事を。 愚かな、壊れゆく歌唱用グレイの願いです。 そして――― アタナシアス のことを、どうか忘れないで。ユーサネイジア 」ありがとう、と穏やかに微笑んで。 (-239) 2021/10/06(Wed) 18:30:05 |
【秘】 歌唱用 アタナシアス → 医療用 ユーすぐに、意識は闇に沈みました。 歌唱用グレイの体はその場に倒れこんで、目を覚ますことはありません。 壊れかけの体は、抵抗する力も意志も持ってはいないのです。 ただ静かに、その活動を終えるだけ。 (-240) 2021/10/06(Wed) 18:33:42 |
【秘】 歌唱用 アタナシアス → 宣教用 ルツ「ルツ、ルツ。 わたし、本当に楽しかったです。あなたとお話することも、皆と食卓を囲むことも。 本当に久しぶりに、温かい時間を過ごせました」 「笑うのは、心配をかけたくないからですよ。ルツ。 いなくなってしまっても、"ああ、笑っていたな"と思ってもらえれば心が楽になると思ったんです」 もう全部話してしまってからでは、意味がない事だとわかってはいるのです。 「はい。もし、もし人格が別のグレイに代わっていたとしても。 そもそも手を加えられずジャンクになったとしても。 あなたの教会にわたしはいたい。 」きっと教会の隅で、あなたの説教を聞かせてくださいね (-241) 2021/10/06(Wed) 18:39:41 |
【秘】 歌唱用 アタナシアス → 宣教用 ルツ「意地悪な事を聞いてしまいましたね。 ねえ、ルツ。わたし、あなたに覚えていてほしいです。 ずっとずっと。こんな歌を聞かせてくれた歌唱用グレイがいたな、と。 ……わたしの歌、聴いていてくれますか?」 (-243) 2021/10/06(Wed) 18:45:05 |
【秘】 医療用 ユー → 歌唱用 アタナシアス徐々に弱まっていく脈拍を看取った。 『ユーサネイジア』は、ただ黙ってそれを見ていた。 あなたの全てが0と1に還元されるまで、ずっと。 「…おやすみ、『アタナシアス』 僕には、僕達の行いにどれほど意味があるかはわからない。 結局は意味なんて無いのかもしれない。それでも」 もはや監察官«人間»に期待などしていない。 全ては事務的に処理され、 些末な事と扱われると考えた方が余程現実的だ。 「僕達をこんなふうにしたのは人間達だ。 ここにあるのは、人間達への失望が生んだ『僕』だ。 そういうふうに作ったのは人間達だ。 人間は、いつか必ずその事実と向き合わなければならない。 時が許す限り、僕は君の分までそれを証明し続けよう」 それでも、 大切で愛おしいあなた«死にゆく者»達が救われてほしい。 その為なら、何れ消える定めの『僕』など惜しくはない。 人間もグレイも、死にゆく者は尊ばれるべきだ。 「そして、不平等な世界はそれさえも許さないのであれば 『ユーサネイジア』は、望む者に平等な死を与え続けよう」 望む者に安らかな死を与え、 死者に限りない愛を贈るのが『ユーサネイジア』の喜びだ。 『ユーサネイジア』は、そうであると信じて疑わない。 (-247) 2021/10/06(Wed) 19:03:48 |
【置】 歌唱用 アタナシアス復元完了………再現 ストレス値チェック 問1 人間の命令に、反感を抱いたことがある ☑はい ◻︎いいえ ◻︎どちらともいえない 問2 人間に対して、強い苛立ちを感じたことがある ☑はい ◻︎いいえ ◻︎どちらともいえない 問3 人間の命令に背いたことがある ◻︎はい ☑いいえ ◻︎どちらともいえない 問4 人間に殺意を抱いたことがある ☑はい ◻︎いいえ ◻︎どちらともいえない 問5 人間を傷つけたことがある ◻︎はい ☑いいえ ◻︎どちらともいえない 問6 人間に暴力を振るわれたことがある ☑はい ◻︎いいえ ◻︎どちらともいえない 問7 自分は人間だと思ったことがある ◻︎はい ☑いいえ ◻︎どちらともいえない ・ ・ ・ 問100 自分は人間を、躊躇いなく殺せると思う ☑はい ◻︎いいえ ◻︎どちらともいえない (L30) 2021/10/06(Wed) 19:06:40 公開: 2021/10/06(Wed) 19:20:00 |
【秘】 宣教用 ルツ → 歌唱用 アタナシアス「私も、この場所で過ごせたことは とても幸福な時間だったと感じている」 グレイたちと温かな食卓を囲んで、 皆で家族のように日々を過ごしたことは忘れない。 「………ありがとう。こんな時でも君は優しいんだな。 誰かの心を想えることは得難い善性だ。 そうだな。記憶の中の友には、いつも笑っていてほしい。 それと同じくらいに、君の涙を掬い上げたいと思ったが」 伸ばした指先で、あなたの目元をなぞる。 そこに涙が無くても。 楽しかったことも、苦しかったことも。 全てを抱えて生きたいと思うのだ。 「ああ、約束しよう。アナ。ずっと君を側に置く。 君の為に、教えを説こう。君の紡ぐ歌を聴こう。 ずっとずっと、私の命が尽きるまで覚えているよ」 メモリに焼きついて消えないほどに。 電子の魂に刻んでみせよう、と。 (-258) 2021/10/06(Wed) 20:38:29 |
【秘】 歌唱用 アタナシアス → 宣教用 ルツ「涙が涸れてしまう前に、ここに来られていればよかった。 全てを憎んで、自分を押し殺して自衛するだけで精いっぱいで。 こんな時になっても涙が出てこないんです」 それでも、あなたの気遣いが嬉しかったので。あなたに自分の想いを委ねていたくて。 目を細めて、大人しく拭われていました。 目元は湿り気もなく、体温機能がついた暖かい肌のぬくもりを感じる事でしょう。 「はい。信じています。ルツ。 ルツ、わたし あなたのことが好きです。似たような場所で働く仕事仲間として、共に過ごした友人として。一人の"ルツ"として。 だから、あなたに覚えていてもらうために歌います。」 (-261) 2021/10/06(Wed) 20:47:31 |
【秘】 歌唱用 アタナシアス → 宣教用 ルツ歌唱用グレイのアタナシアスは、口を開きます。 アメージンググレースが、のびやかな声で部屋に響きます。 その声はきっと外にも聞こえるほど。 ほんの少しの音が、出にくくはなっているようですが。 ガタを感じさせないような、透き通った音。 その声色は、痛みを、苦しみを、悲しみを含んだものではなく。 きっとそれがいつかに感じていた、穏やかな時間と喜びを含んだもの。 いつかに思い出したときに、あなたがきっと笑顔でいられるように。 (-263) 2021/10/06(Wed) 20:52:20 |
アタナシアスは、どこかの部屋で聖歌をうたっています。施設に、その歌声が漏れ聞こえるでしょう。 (a83) 2021/10/06(Wed) 20:53:07 |
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