情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡戻って来もしなけりゃ悪態さえ続かない。 代わりにふ、と息だけで笑ったようだった。 いつしか真正面に向き合って肋の中の憤怒を燃やすことさえ、 大人びて忘れてしまったかのようにしなくなった。 餞別をまんまと頂戴すると、ふらついた足取りは自分の部屋へと消えていく。 こんなものを難なく調達できるんだったら、お前はこんなところから出るのも簡単だろうに。 追い立てるような無言が、ただただ残される。 (-517) 2023/09/26(Tue) 8:05:55 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ気道が狭まれば、堰き止められた空気が逃げ場を探すように喉を打った。 細いということも無いながらに不健康な手触りを思わせる筋張った首筋は、指を境に色を変えた。 はじめはさっと赤く、だんだんと黒ずんだ色合いを帯びる。 苦しさを感じないということもなく、呼吸を求めて体はびくびくと跳ねて暴れはくはくと唇が痙攣する。 それであって尚、不安定になり始めた意識の中で男は笑っていた。 狂喜するように肺が震える。喉を塞がれていなければ笑い声が響いていただろう。 遊ぶように時折に得られる酸素を乞うて体を捩り、耐え難い苦痛のためにより一層直腸を絞める。 抉る陰茎の形がはっきりわかりそうなくらいに締め付けては、身体を捻る度にそれが撫でるように捻れるのだ。 苦痛を受けてか快楽を受けてか、天井を突くように男の股座から生えた性器も聳り立つ。 体躯に見合って赤黒くそそり立ったそれは触れずとも破裂しそうなくらいだった。 「 」 笑っている。声の出ないのをいいことに、恍惚として名前を呼んだ。 明滅して白い雪の降りるような視界の中に、意識を失う寸前の光を見てはまた息を吹き返す。 首をいっそう強く締め上げられた、それを受けて殊更に体を跳ね上げさせきゅうと腹に力が籠もる。 空気を掻くような唇の動きが、やっと男が絶頂を迎えたことを告げた。 同時に腹の上はどろりとした精液に濡れる。初めは勢いも良く、それからてろてろと噴水のように溢れた。 それで解放されたか、どうか。 勝手に満足すると、あとは貴方のされるがままというように両腕を投げ出した。 恍惚に濡れた瞳が暗い天井を見上げて、未だ朦朧の内に置いてきた意識に耽溺する。 少なくとも貴方の名前を口にしたわけではなかった。 (-518) 2023/09/26(Tue) 8:27:24 |
【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ正面からぶつかって、拳を交わして、 それは理解とは程遠かった。 いつしか道はすれ違い、 たがいの胎も腹も肚も、 何もかもが伝わらない。 だのに、その炎は燃え盛る。 何もかも分からない、 何もかもどうでもいい。 「まだ決着つけてねえだろ、くそヴィトが」 余燼は未だ、燃え盛るときを待っている。 (-529) 2023/09/26(Tue) 10:52:44 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオその名前も、見えない聞こえないふりをした。 初めから分かっていた、だから何かが変わるわけでもない。 そこからは揺さぶっても反応が鈍くなったその体に打ち付け、 ただ自分の処理をするためだけに、果てた。 最低限身なりを整えて、目の前に転がる死体のような男に視線を移す。 死んでいないよな、と伺う視線にもう熱は籠っていない。 「……片付けは、いるよな……」 おかしいな、体が酷く怠い。気分も重い。 また動きたくないと脳が生きることを止めようとしてくる。 先程までの高揚感が不意に頭に浮かんで、かき消しながら足を動かして、悪夢に見そうだと小さく呟いた。 「……」 嫌々その零れだす窪みから乱雑に白く濁った体液を掻き出し、体を拭うにも小さなハンカチで掬い取って捨てた。 もう一生使う予定もない。下着類をまとめて投げ渡せば動き出すのはいつだろうかとため息を吐く。 憐憫や同情もそこには抱けなかった、本当に確かに、自分は貴方の思い通りに嫌な目に遭わされた気分になった。 敵う者も届くものもこの場ではなかった。 すべてが無駄な足掻きだったわけではないだろう、だがこの手に持てる量にも限りはある。 覚悟も何もかも足りはしなかった、そう思うことでしかこのやるせない感情を納得させることなどできなかった。 → (-539) 2023/09/26(Tue) 12:14:45 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオふ、と。 今なら何も苦しめることなく殺すことが出来るのではないか。 それが彼にとって幸せではないのだろうかと考えた。 → (-540) 2023/09/26(Tue) 12:16:01 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ銃口を向けた瞬間に、やっぱりわかる。 震える指も、泣きそうな気分も、自分は酷く正直者だった。 全身を持って自分は最後まで甘ったれであると知らしめてくる。 その銃を降ろして、踵を返す。 アタッシュケースに視線を向ければ持ち帰るため、完全にソファーからは背を向けた。 せめて貴方を真に裁く存在が現れてくれるようにと祈らせて欲しい。 永遠に現れないと、自分だけは思いたくはない。 俺が調べ探し、必ずそこに罪への贖罪の方法を見つけてみせよう。 それまでどうか、しばしの休みを。 微睡みの中でだけ会える存在とは穏やかな時間を過ごしてほしいと願うのだ。 (-541) 2023/09/26(Tue) 12:18:38 |
【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ/* ポップコーンです。 警察署脱出までは流れでやってしまう気がするので、 現在地に関してはご自由にどうぞ。 警察署⇒アジトまで移動してそのあと一端消えるつもりですので、そちらも居場所が分からなくなってあとは打ち合わせ通り…というのが自然でしょうか。 お忙しそうですのでご無理なさらず、いい感じにできたら嬉しいです!!! お疲れ様です! (-613) 2023/09/26(Tue) 20:19:14 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡/* お疲れ様です。しまむらです。 すみませんご足労おかけしまして本当にね こちらもなぜか釈放された後にちょっとひと踊りしたら行方をくらます予定なので、 お互いやってんな〜ってのを一通り見届けてから、 流れに沿って色々介入を盛り込んだり盛り込まなかったりするのが良さそうだなと考えております。 うまく拾いやすいポイントを作って拾って貰えたらあとは二人きりで暗黒武闘会編くらいエグい殴り合いしましょうね……♡ (-614) 2023/09/26(Tue) 20:26:29 |
【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ/* 了解です! じゃあ色々あると思いますが、とりあえず警察署荒してからアジト爆破してくらましますね! あとは流れで生きましょう!!!!♡ (-616) 2023/09/26(Tue) 20:28:34 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「人のケツの中にさんざんご機嫌に中出ししておいて何を気取ってるんだ」 はだしの足が背中をどつく。爪先にはルージュ・カザックが煌々と彩られていた。 汗まみれのシャツに腕を通しただけの格好で、気怠げにソファにもたれかかったまま見据える。 少なくともしばらく動かなかったのはそうだし、気をやりかけわていたのもそうだ。 或いは銃口を向けられてそれが退けられるその時までは、まだ夢の中であった、そうあれていたのかもしれないが。 筋張った長い指が投げ寄越された衣類を引っ掛け、居座りすぎない程度に着衣を正し始める。 「色男ぶっているくせに、一度きりのセックスでよくもそんなに感傷的になれるもんだ。 どうやら存外、思った以上に面の皮の中身はヘタレの小僧らしい。 手前の落ち度で人を巻き込んだと、思い込めるだけはある」 声は掠れていっそう聞き取りづらく嗄れている。さんざ鳴かされたのは演技ではない。 熱っぽく赤く染まった肌が汗で冷え切ってしまう前にと、のろのろと体を起こして汚れた衣類を端にまとめる。 あんまりな物言いをつらつらと述べて、それから赤毛のまるいあたまをじっと眺めた。 → (-619) 2023/09/26(Tue) 20:40:34 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「そんなに権利がほしいなら、そうだな。 俺の死体を見つけられたらくれてやる。 好きな場所にでも墓を作って埋めるんだな」 そんなのはなんの気休めにも成らない歩み寄りだろう。 わかっていて、人を寄せ付けないような救わせないような物言いをする。 それでも、譲歩は譲歩だった。 (-620) 2023/09/26(Tue) 20:41:04 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新