【墓】 厨房担当 マシロ ― そして、朝 ― [ 仕事柄、朝には強い──つもりだったのだけれども。 急遽の休日出勤や速崎への蟠りへの疲労ゆえか それとも好きな人と手を繋いで眠ることへの、安心感か。 今日も夜シフトだということもあって 結論を言えば、大咲は盛大に体内時計が狂っていた。 起こしてくれる声がする。>>+152 夢心地の中──というか実際に夢だと思い込みながら 寝ぼけた顔でのんびりと起き上がった。 ] ……ん、む……? [ 無意識に繋いで寝たはずの手の温もりを探し、 数瞬だけ指先を彷徨わせ。 あれ、私今起こされた? と思い至った瞬間 大咲の意識はすぐさま覚醒した。 ] (+183) 2023/03/10(Fri) 21:01:54 |
【墓】 厨房担当 マシロ── … お、はよ、ございます ぇと もう起きます……。 [ お願いしてお泊りしたことは覚えている。 だから思わず声に滲んだ戸惑いは、この状況にではなく 誰かが一緒にいる朝の慣れなさへ。 顔を洗い、まだ眠りたいと訴える頭も起こし 朝食が並べられたテーブルを見ては、ぽかん、と。 ] …………作ってくれたんですか? 私のために、……一緒に食べるために……? [ 結んだ約束がまたひとつ、叶えられていく。 朝起きた時、ひとりじゃなくて。 昨日作ったままの状態で残されたご飯ではない、 特別な人が、自分の為に用意してくれた、温かいご飯。 ] (+184) 2023/03/10(Fri) 21:02:13 |
【墓】 厨房担当 マシロはじめて、です 朝起きた時ひとりじゃないのも、朝ごはんがあるのも 一緒に食べてくれる人がいるのも。 ……それが、夜綿さんで、うれしい……。 ありがとうございます、夜綿さん。 [ 気付けば目元が熱くなって、頬が濡れていた。 揃いではない食器が何故か逆に愛おしく映って そこからは少しだけ、泣き止むのを待ってもらう時間。 彼の家、彼のスウェット、彼が作ってくれたご飯。 程無くして泣き止んだ大咲は照れたようにはにかみ いただきます、と一緒に手を合わせた。 ] (+185) 2023/03/10(Fri) 21:02:25 |
【墓】 厨房担当 マシロ─────── …おいしい、 [ いつもの、静寂で空虚な味ではない。 玉ねぎと新じゃがという素材に、春、を感じたり。 ……それに、いつか聞いた速崎の スターゲイジーパイ伝説が頭を過るお味噌汁。 敏い彼にはきっと何かしら悟られている、と分かっては けれど"料理"で示すことへの心遣いも理解っている。 ふわふわの、真っ白な卵白も用意されているとなれば。 ──導かれた脳内での答えに、また滲みかけた涙を さっぱりとした味付けのきゅうりを噛んで、 どうにか泣かないよう努め また「おいしい」と咲った ] (+186) 2023/03/10(Fri) 21:02:45 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 彼のように豊富な語彙も、表現する言葉もない。 何せ自分の感じていたことさえ碌に形作れない体たらくだ。 代わりに、彼の想いとこころと温もり 全てを受け取るように、愛おしさを声音に込めて。 今日の更新されたSNSのことは知らずとも>>+153 目に見える今が、大咲にとっての全てだ。 ] ……好きな人がいて、美味しいご飯を作ってくれて。 なんか、そんなの一度経験しちゃったら、 帰りたくなくなっちゃいそうです。 [ なんて。 でも、いつか、帰る場所が同じになればいいだとか。 そんな話は気が早いと思われてしまうでしょうか。 ] (+187) 2023/03/10(Fri) 21:02:54 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ けれども今日は夜からシフトがあるし、 フリーのライターとはいえ彼にも納期やらがあるのでは? 突然我儘で泊まらせて貰ったのもあって あんまり長居するのも気が引けた。 ] 夜綿さん、あの 一着だけ……スウェットとか、貸してくれませんか。 家で、ひとりで寂しくなった時とかに ……夜綿さんを感じられたら、いいな、とか…… その あの 思っちゃった、というか…… [ もちろん、余裕があればで良いんですけど!! ……そんな必死の補足は 照れ隠しなのは、多分、もうきっとバレてしまうかも。* ] (+188) 2023/03/10(Fri) 21:07:34 |
【墓】 厨房担当 マシロ ― ところでうさぎのじゃれ合いは続く ― [ アリスブルーの新人うさぎと事故物件(疑惑)の話は横目。 すみません白状します、混ぜてほしかったです。 だって私、そんな風に言われたことないもん! とは、問われない限り出て来ない本音だが。>>+75 時折スタッフ同士で飲みに行くことも、 グループチャットで会話することもあった三年間の中。 茶化さず、素直に心情を吐露したのは そういえばこれが初めてのような気がした。 数度瞬いて自分を見つめる瑞野に返す視線は、 完全に兄を取られた妹気分の拗ねた色。 じきにその対象はひとり増えることになる。 ] (+197) 2023/03/10(Fri) 21:24:27 |
厨房担当 マシロは、メモを貼った。 (c24) 2023/03/10(Fri) 21:29:12 |
【墓】 厨房担当 マシロやだ、……って言ったら、どうします? [ 少し遠くに、まだ終電を迎えていない電車が走る音>>+189 帰れない時間ではないことを今更実感したけれど その時はまだ お泊りへの情緒は中学生より下だった。 だからかもしれない。 早鐘を打つ心臓に気付いていながら、 差し出されたお願いへ、そんな意地悪を言えたのは。 杏仁マンゴータルトの味もしっかり記憶でき、 お風呂を上がるまでは至って普通の顔で過ごしていたが。 恋と女心というものを知れても、 彼の理性を己が危ぶませていることは分からなかった。 何せこちらは初恋で、初めてのお付き合いなので。 ] (+214) 2023/03/10(Fri) 22:43:01 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ でも、彼からの言葉は、きちんと聞き続けた。>>+191>>+192 いやじゃない。こわくもない。 そういうコトを、したくないってわけでも、ない。 自分から据え膳のお皿へ乗っかりに行ったようなものなのに 彼は肝心なところで鈍感な自分の、 我儘を「嬉しい」と言ってくれる。 他の誰でもない、"大咲真白"を幸せにしたいから、と。 ] ……ううん。私の方こそ、ありがとうございます。 その……全然、気付いてなくて 本当に脈無しだと思ってた分、夜綿さんが 私をそう見てくれる実感がなかった、と、いうか…… [ 寧ろ、恋にケリをつけるくらいの気持ちだったから。 うさぎのクッキーを「美味しい」とさえ言って貰えれば この恋が結ばれなくても、前を向いて生きていけるって。 いつの間にか心に住んでいた、特別な人 ──ああ、恋ってほんとうに私をばかにするのかも。 ] (+216) 2023/03/10(Fri) 22:43:32 |
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