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【秘】 経理課 望月 ロビン → 正社員 千堂 歩生それから、それぞれ夕飯であったり風呂であったりを済ませて、 おおよそは明日に備えて早めに寝ている人なんかも居る頃だ。 少しばかりコアタイムを外して明かりの消えた廊下なんかもある時間帯、 宿泊施設から外れた場所にあるジムに、再度足を運んでいた。 ひょっとすると、気がかりなことでもあって眠れなかったのかもしれない。 身体を動かしシャワーを浴びた後に、部屋に戻る前にとトイレに立ち寄って。 先にあった人の気配に、何気なく目を向けた。 /* 今更ですが時間帯〜のくだりはPLでなくキャラのほうですね…… 白茶でお話してらしたので、そちらと時間帯が被ると整合性取れないかなと思い…… 改めて深夜帯に邂逅機会取り直しましたので、よろしくお願いいたします〜 (-189) 2022/09/25(Sun) 0:50:44 |
【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信「……」 これだけ近いところにいるのだから聞こえないということはない。 けれども返事がかえってくるまでにはやたらと時間が掛かった。 目の前を塞いでいるのが冷やしたアイマスクと代わってしまったのかというくらい、 長らく沈黙が続いて、目元に置かれた掌も微動だにしなかった。 「いいよ。ちょっと待っててね」 サイドボードに置かれた水、もとあったほうに手を伸ばしてキャップを開けた。 片手の指で捻り、プラスチックの蓋を置く。その間も視界は塞いだまま。 傾けただけでもこぼれそうな容器を、あなたの口元に近づける。 身体を起こさせて自分で渡したほうが、不便もなく簡単だろうに。 (-190) 2022/09/25(Sun) 1:05:05 |
【秘】 経理課 望月 ロビン → 正社員 千堂 歩生「ああいや。邪魔しちゃって悪いね。 盗み聞きしちゃった形になったのは、ごめん」 トイレのすぐ入口側、立ち尽くしたような姿勢のまま、個室出てきた相手を見る。 ちょっと困ったように謝るものの、電話の話し声に関しては思うところがあったらしい。 内容についてしばし、考えを巡らえて。 「……仕事、というか残業かな? 本社で待機してるチームもいるだろうけど…… 骨休めになっていないんじゃ、ちょっと困りものだね」 おそらくはそうした理由ではないのだろうけれど、男のほうにピンとくるものは無かったらしい。 自分が管轄するべき部分ではないにしろ、立場として上役にあたる以上は心配になったようだった。 それが解くべき誤解であるなら、何かしら正しい解を提示すべきなのかもしれない。 (-201) 2022/09/25(Sun) 1:45:29 |
【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信「別に、これくらいは」 いつもよりも少し声は堅かった。普段よりかはトーンが低い。 その理由なんてのは見えない視界のままでは悟れないだろうし、 こういう性格の男だから、聞かれたところではぐらかして答えもしないのだろう。 目元に乗せられた手は押さえつけるほど強く押し当てられているわけではない。 首から上を傾けるくらいなら苦労することもなく出来るはずだ。 キンキンに冷え切っているわけでなく、適度にぬるくなった水は心地よい程度だろう。 一口二口、嚥下出来るくらいまで注ぎ込んだならペットボトルは引き揚げられる。 ペットボトルを置き、唇の傍にを濡らす水滴を親指の腹で拭う。 五指の指先が、剃り残しの髭の残る顎にひた、と添えられる。 また、何を言うわけでもない時間が不穏当に過ぎていく。 (-202) 2022/09/25(Sun) 1:53:42 |
【秘】 経理課 望月 ロビン → 正社員 千堂 歩生こちらこそ、と軽く言葉を付け足して謝罪合戦になる前に切り上げよう。 それから、洗面台のほうまで歩いて行って鉢合わせて、改めて相手の様子を見る。 上記した肌や、ちらりと見えた麻縄のそれぞれに目をうつして、納得したように息を吐く。 「……ああなるほど。もしかしてコレがキミの"趣味"? 擦れて怪我になってなけりゃいいけれど」 服の下になってる部分には、服の裾から手を入れて結い目を外していく。 無理に力をかければ別の場所が締まったりテンションが掛かってしまうだろうから慎重に。 指先まで手入れされた長い指が、すると布と肌の隙間に割り入って滑る。 (-210) 2022/09/25(Sun) 2:46:02 |
【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信「……なんでもないよ。もう眠れそうかな?」 顎先から首元に掛けて添えられた指がするりと離れる。 代わりに、肩まで覆っていたシーツを相手の頭の上まで引き上げてすっぽり隠して、 布越しにばふばふと顔を叩いた。綿が跳ねるくらいの小さな力だ。 最後まで相手の視界は何かしらに覆われて、なんにも見せやしないまま。 「あんまり引きこもってばかりだとまた心配されちゃうよ。 しっかり休んで、戻っておいでね。おやすみ、信クン」 ペットボトルの蓋をしっかりと締めて、ベッドの傍から離れる擦れた音がする。 足音は部屋の中を仕切る間仕切りを抜けて、また扉のほうへ。 昼から夕に至るほんのすこしのひととき、ほんのすこしの時間。 さして語るほどでもない些細なことが、あっただけ。 (-217) 2022/09/25(Sun) 4:17:01 |
【秘】 経理課 望月 ロビン → 人事課 緑郷 溢「そう? それなら良かった。過ごしやすいのに越したことはないから。 ……でもそれだとちょっと脅迫気味にカマをかけたのがバレちゃうな、はは。 でもまあ、不都合というよりは意地かな。キミの言うとおり、"ズルい"なってこと」 さして悪いことをするつもりでもなく、されるとも思っておらず。 結構あっけんからんと開けっ広げに言ってしまえるのは、環境の賜物なのだろう。 意図的に誰か、何かが他を害するなんてのは考えづらい、互いにそう思えるわけだ。 けれど、せっかくだから、というふうにちょっといたずらっぽくウインクをして、 己の唇に人差し指を当てる。内緒話、あるいは謀を一緒にしよう、の合図。 「まだ気付いていないなら僕のほうはそれでもいいんだけれど。 けれども時間の問題になるだろうからね。 今のうちに、キミが"どういう"人なのかも聞いておこうかな、って」 手を、自分に比べれば低い位置にある相手の肩にそっと置く。 誘導するのは廊下の傍にある、広くもなければ扉もない給湯スペース。 簡単な水道と自販機が並んでいるだけの、物陰とさえ言い難い場所だ。 勿論そんなに力を掛けているわけでもないから、押しのけたり逃げるのは簡単だ。 (-233) 2022/09/25(Sun) 13:37:33 |
【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信昨日の朝以降、望月は施設スタッフに頼んで食事は別の場所で取っているようだった。 施設側の都合に合わせて、別の時間にしたりもして、なんとか凌いで。 朝の発表以外には、ほとんど食事の席には姿を表さないことを決め込んだらしい。 その日食事を運ばれたのは、ダイニングバーの席だった。 奥の方にあるものの、入り口からも目を凝らせば見える位置だ。 その上、店内はきちんとした食事の時間には逆に利用客が少なくなっているせいで、 ひとかげがあればよく目立つ。探そうとすれば見つけられるだろう。 逆に言えば、そうした場所にいるという見当がつかなければ見つけるのは困難ということ。 (-234) 2022/09/25(Sun) 13:57:28 |
【秘】 経理課 望月 ロビン → 開発部 忌部 永信「懲りないな」 呆れ半分、微笑ましさ半分。 あしらって追い払うわけでもなく、近寄ってくる姿を見ている。 その間は食器を扱う手も止まっているものの、不快そうにしたりはしない。 ただ、その目論見通りにいってくれるかどうかというのはまた別の話だ。 「誘いは嬉しいけど、夜にもジムに行こうと思っているんだ。 昼間にちょっと試した感じの触りがよかったからね。 だから運動した後にでも飲むことにするよ、それでどうかな?」 座ったままで、保冷バッグにひょいと手を伸ばす。 気持ちだけは受け取ろう、というつもりはあるらしいが、 相手を思惑通りではないのは厚かましいことかもしれない。 (-251) 2022/09/25(Sun) 19:49:56 |
【秘】 経理課 望月 ロビン → 正社員 千堂 歩生「はは、困ってる人をほうっておくような人間に見えてた? だったらもうちょっと僕は振る舞い方を改めないといけないね」 気にすること、気負うようなことではない、と軽く笑い飛ばした。 服の下に手を入れ、背中側から前に手を回すようにしてほどいていく。 背中側のきつい結び目も、時間を掛けて爪を肌にひっかけてしまわないように解けた。 服の下、そのまま指を通せない部分に関しては、シャツの裾を捲って対処して。 「まあでもそうだね、社長の思いつきさえなかったらもっとびっくりしてただろうな。 ああいうことを言われるとどうしてもどこかしら身構えたりするものだから。 ……一人でじゃなければ、誰かといつもこういうことをしているの?」 一応なんとなく、衛生上を鑑みて解いた縄は手の内に絡めて床に落ちないようにはする。 ふと気になったのは、腕の中の身体の僅かな温度だ。 もうほとんどほどけている縫い目を、肌の上を指で滑らせるように触れてみる。 問うた声はやけに落ち着いて、ゆったりとした響きを保っていた。 (-253) 2022/09/25(Sun) 20:21:05 |
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