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【秘】 焦躁 フィウクス → 司書 エルナト「──今更本当の自分もあるものか」 「物心付いた頃には既に病と共にあった俺は。 そうして今ここに至る俺は。 病が治療されれば消えて無くなり、偽りと化すのか。 俺が苦しみ足掻き続けた18年は欺瞞だったのか?」 病の影響を受けて形成された人格は。 病と共に歩んできた人生は。 病の上に築かれた自己同一性は。 今更になって手放すには、少しばかり時間が経ちすぎた。 たとえあなたから見れば何もないのと同じだとしても。 今となっては、この病も確かに自己を形成する一部だった。 それがどんなに煩わしいものであったとしても。 「違う、違う、違う。 俺という人間とこの病はもう切り離せない 。俺はもう、これを現実と受け入れるしかない。」 「……それを受け入れてくれるのは、きっと 結局のところは、この場所だけだ。」 (-185) 2022/05/04(Wed) 10:50:47 |
【人】 苛々 フィウクス>>37 >>38 エルナト 「……俺は、お前と同じようには考えられない。 お前と同じようにはできない。 お前の病への対処法は、お前の病への対処法だ。 そうやってできる事があるのは、…恵まれてるよ」 だからお前はまだマシな方だとか、言うわけじゃなくて。 「俺と同じようにならなきゃいいな」 無愛想に、ぶっきらぼうに。 声色は変わらず不機嫌そうで、苛立ちの篭もったものだけど。 やっぱり特別あなたを煩わしく思っているわけではなくて。 問いへのあなたの答えにそんなふうに言葉を返して、 その前の不満げな言葉には返事をしないまま。 図書室を後にするべく踵を返し、背を向けた。 「俺は、……自分以外に構ってる余裕なんて無い…」 「俺には視野を広げる余裕なんてない。」 独り言のように呟いて、一歩、二歩、出入り口の方へ。 内に籠もる事でしか自分や他者を守る事ができない。 いつも片眼を遮る前髪は、 どこかそれを物語っているようだった。 (40) 2022/05/04(Wed) 10:52:13 |
【独】 神経質 フィウクス/* Q. なんで片目隠れなん? A. 視界が広い(情報量が多い)と気が散るから…… 物理的すぎる対処法だけど結構効果あると思います。 視覚と聴覚はモロに来るから情報量を絞るのは大事。 (-186) 2022/05/04(Wed) 10:57:31 |
【独】 焦躁 フィウクス「……強いられた形が、本当の自分でなどあるものか」 図書室を出て、扉を背に、ぽつり。 誰かに、自分に、言い聞かせるような言葉。 それがいやに耳に残って離れない。 病を抱えたまま生きる事が許されない事であるならば。 卒業までに病を克服できなかった人間は、 その存在すら許されはしないのか。 拒んでも、抑え込んでも、どうにもならないなら。 自分の一部として、受け入れるのが一番なんじゃないのか。 外の世界は、社会はそれを許さない。 そんな事はもうわかっている。 けれどここでは、ここだけは、それが許されるはずで。 (-212) 2022/05/04(Wed) 19:20:12 |
【秘】 焦躁 フィウクス → 半分の仮面 リアン「………ほら、やっぱり、」 お前も人に手を差し伸べられるような立場じゃないんだ。 誰かを何処かに手を引いて連れて行ける保証なんて無い。 「じゃあ、もう、お前にだってわかるだろ 行く先も帰る場所も無いのにここを出て行く事が、 誰もに無条件にそれを幸せな未来と押し付ける事が、 どんなに無責任で楽観的な事に思えるか。 …俺は、俺だって、 他に居場所も無いのにここを出て行くほど愚かじゃない。 後先を考えて──まだ、生きていける道を選んでる」 生きていけもしない苦しみと、 辛うじて生きていけるような苦しみと。 今はまだ、自分の意思で、後者を選ぶ事を選んでいる。 一度ここを出てしまえば、きっともう考える時間は無い。 どうしたいか考える余裕なんて今より更に奪われる。 だからきっと、ここで出した結論が。 自分にとって最後の決断なんだろう。 「 ここで生きていくしかないんだ 。お前も、俺も。卒業した後もここに居られるようにするしかない。 実習生のように一度外へ放り出されて戻って来るんじゃない。 それまでの道程もこの場所の庇護下にしなければならない」 「俺は……その為なら、手を汚したっていい」 (-217) 2022/05/04(Wed) 19:47:55 |
【独】 神経質 フィウクス病が治療される事は果たして幸福な事だろうか。 病に冒されていない、自分さえ知りもしない自分。 それを今更になって『あるべき形』と押し付けられる事は、 果たして幸福な事だろうか。 (-218) 2022/05/04(Wed) 19:53:08 |
【置】 物思 フィウクス動物達の世話と、飼育小屋の手入れを終えて。 気付けばもうじき日は沈む頃。 水草が浮き、時折小型の魚影が水底を過ぎっていく。 小さなビオトープの、風に揺らぐ水面を。 暫くの間、一人黙って見下ろしていた。 ある程度生徒に任せられている動物達とは違う。 これは基本的に大人が手入れし管理しているものだ。 箱庭の中にある箱庭の縮図。 (L4) 2022/05/04(Wed) 20:16:35 公開: 2022/05/04(Wed) 20:50:00 |
【独】 神経質 フィウクス/* ああ〜〜〜〜誰も監視したくないよお〜〜〜〜〜〜〜 でもシステム的なフックが無いとオレは人と触れ合えねえんだ オレは襲撃でしか人とコミュニケーションが取れないPL…… 同室や残りの先生監視するにはまだ早いからどうしてもここに うぐ〜 うぐ〜〜〜〜〜 その文脈返しをやめろ (-230) 2022/05/04(Wed) 20:30:50 |
フィウクスは、今日も本の頁は捲らなかった。 (a42) 2022/05/04(Wed) 20:50:07 |
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