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【独】 神経質 フィウクス/* 単にPLのオレがジムノペディが好きなだけなんですが…… なんか音楽療法にも使われてたらしいので…… じゃあちょうどいっか。って思ってこの設定を入れました。完。 (-129) 2022/05/03(Tue) 23:00:38 |
【秘】 神経質 フィウクス → 半分の仮面 リアンその日のどこかの時間。 一度寮の部屋に戻った時に、その書き置きを見て。 溜息を一つ。 同じ様に書き置きでもって返答としても良いけれど。 うっかり一人で居る所を探し回られてはかなわない。 だから仕方なく重たい足を再び部屋の外へ向けた。 「食事はお前達の居ない所で済ませてる。 いつもの事だ。 今更気に掛けなくていい。」 そのうちにあなたを見付ければ、 短い言葉で、素っ気無く、一方的に答えを投げ掛けて。 「……俺は、 この病を治したいとは思ってない 。お前や同じような奴等と違って。 だからお前が手助けをする必要は無い。」 そもそもの話、前提からして違えていたのだ。 これ以上あなたに骨を折らせるのは良い気分でもなかった。 (-141) 2022/05/03(Tue) 23:49:29 |
【秘】 不安定 フィウクス → 司書 エルナト「…この病の症状が出るのは対人関係だけだ」 「 だから人間が関わる本は読みたくない 。」それだけ。 「人生の半分以上を苛立ちに支配されて生きてきた人間が、 それを急に取り上げられたらどうなると思う? そうして病と共に過ごす間に築かれた気質や価値観は 治療と共に自然に変わるものだと思うか? 10年も居なかった人間が急に戻って来て、 必ずしも、何処にでも、受け入れられると思うか?」 「…… 俺は何もかも無くなるのは嫌だ 。」それだけ。 (-149) 2022/05/04(Wed) 0:13:10 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス君がリアンを見つけた時、先日と同じように一人で歩いている。 先日と違うのは、寮の部屋にいる時と同じように仮面を付けていることくらいだ。 「そうか。それならばいいんだ。 食べられていないのでは、と思っていた」 そして、その返答にも柔らかな表情を見せる。 ようやっと君の事を知ることが出来た気がする。 5年ほど、ずっと。ほとんど何も知らなかったも同然だから。 「覚えておこう。 そうであるなら、無理に治そうと考えるのはやめるのが良さそうだな。 ―――だがもし、治す治さないに関わらず。君が良い方向に向かいたいと思ったなら。 その時は、改めて手を貸そう」 一度、手を引こう。 君がそう言うのなら、無理に手を伸ばし続ける事もない。 もし万が一があるのであれば―――その時は。 (-153) 2022/05/04(Wed) 0:47:43 |
【秘】 司書 エルナト → 神経質 フィウクス「人の出ない本をお探し?」 なるほど、と一つ頷いてから先の言葉。 人なんて、どこにいようが何かしらで存在を感じるものだ。 中々、大変な病だね、と忌憚のない意見。 「変わったらいいな、とは思うけれど………」 「…正直、すぐに変わるものじゃないとは、思う。」 というのは、自分も一度考えたことがあるからの言葉。 少年は、人が普通に食べるものが一切口にできない。 はっきり言って、家畜の餌のようにしか見えないレベルだ。 そんな自分が、もし病を治したとして。 じゃあすぐに、人の食べ物を口にできるのかと言えば。 ……やっぱり、気持ち悪さを感じてしまうだろうなと、思う。 「どこにでもは受け入れられなくても。」 「どこかには受け入れられるよ。その為に先輩が頑張ったんだから。」 「自然に考え方は変わらなくても。」 「変えようとしたら変えられるよ。向き合えば。」 「何もなくなるのが嫌だ、なんて。」 「本当の自分だってちゃんと知らない癖に。」 病に支配されてる君なんて。 何もないのと同じじゃないか、と。 ただ真っすぐに、告げて。 (-159) 2022/05/04(Wed) 1:33:23 |
【秘】 失意 フィウクス → ライアー イシュカ「……家族だって、必ずしも受け入れるわけじゃない」 父が居て、母が居て、多くの兄弟姉妹が居て。 今はもう自分の居場所ではない家 がこの森の外にあって。何れも無い事と比べれば、幸福な事だったのだろうか? きっと答えは否だ。 それぞれにそれぞれの苦しみがある。 今ここでそれを比較する事に何ら意義はない。 「必ずしも受け入れないと言いたいわけでもないが。 今更無条件の受容を夢見れるほど楽観的になれもしない。 一概に言えるものじゃない 。結局は環境だのタイミングだの周りの人間性次第だ。」 同腹の兄弟姉妹であっても喧嘩する鼠が居るように。 全ては個体差個人差だ。家族だからといって、 誰もが誰もの病を無条件に受け入れるわけじゃない。 今更急に降って湧いたところで受け入れられるとも思えない。 そんな理由で優しくされたくもない。 「……だから、別に、いいだろ。 俺達がそういう奴等に歩み寄らない事を選んで。 周りの奴等が、普通じゃない奴を── 俺達を受け入れない事を選ぶだけだ。 公平だろ。 」 (-177) 2022/05/04(Wed) 6:35:53 |
【秘】 迷子 フィウクス → 半分の仮面 リアンあなたが仮面を被る理由を知らない。 知ろうとして来なかったから。それはこちらも同じ事。 けれど自分にとって、 見境なく背負い込む事は逆効果でしかなくて。 苦い思いに表情は硬く険しいまま。 それから、周りに誰も居なくてよかった、と思った。 「……良い方向が何処かもわからないのに?」 今はただ、その場に留まり続ける為に進んでいるだけ。 本当は自分の行くべき先が何処かもわからない。 わからない場所に向かう事はできない。 「俺にはここ以外に居場所なんて無い。 今更、家に戻ったって居場所になりはしない。 お前はどうだ。この場所の外に帰る先があるのか? この場所に来て以来、 一度でも家族はお前を気に掛けてくれたか?」 「お前は何度家に帰った事がある?」 フィウクスは、ここに来て10年の間、ずっと。 たとえ生徒達に長期休暇が訪れても。 一度たりとも家へ帰った事はなかった。 (-184) 2022/05/04(Wed) 9:40:34 |
【秘】 焦躁 フィウクス → 司書 エルナト「──今更本当の自分もあるものか」 「物心付いた頃には既に病と共にあった俺は。 そうして今ここに至る俺は。 病が治療されれば消えて無くなり、偽りと化すのか。 俺が苦しみ足掻き続けた18年は欺瞞だったのか?」 病の影響を受けて形成された人格は。 病と共に歩んできた人生は。 病の上に築かれた自己同一性は。 今更になって手放すには、少しばかり時間が経ちすぎた。 たとえあなたから見れば何もないのと同じだとしても。 今となっては、この病も確かに自己を形成する一部だった。 それがどんなに煩わしいものであったとしても。 「違う、違う、違う。 俺という人間とこの病はもう切り離せない 。俺はもう、これを現実と受け入れるしかない。」 「……それを受け入れてくれるのは、きっと 結局のところは、この場所だけだ。」 (-185) 2022/05/04(Wed) 10:50:47 |
【人】 苛々 フィウクス>>37 >>38 エルナト 「……俺は、お前と同じようには考えられない。 お前と同じようにはできない。 お前の病への対処法は、お前の病への対処法だ。 そうやってできる事があるのは、…恵まれてるよ」 だからお前はまだマシな方だとか、言うわけじゃなくて。 「俺と同じようにならなきゃいいな」 無愛想に、ぶっきらぼうに。 声色は変わらず不機嫌そうで、苛立ちの篭もったものだけど。 やっぱり特別あなたを煩わしく思っているわけではなくて。 問いへのあなたの答えにそんなふうに言葉を返して、 その前の不満げな言葉には返事をしないまま。 図書室を後にするべく踵を返し、背を向けた。 「俺は、……自分以外に構ってる余裕なんて無い…」 「俺には視野を広げる余裕なんてない。」 独り言のように呟いて、一歩、二歩、出入り口の方へ。 内に籠もる事でしか自分や他者を守る事ができない。 いつも片眼を遮る前髪は、 どこかそれを物語っているようだった。 (40) 2022/05/04(Wed) 10:52:13 |
【独】 神経質 フィウクス/* Q. なんで片目隠れなん? A. 視界が広い(情報量が多い)と気が散るから…… 物理的すぎる対処法だけど結構効果あると思います。 視覚と聴覚はモロに来るから情報量を絞るのは大事。 (-186) 2022/05/04(Wed) 10:57:31 |
【秘】 司書 エルナト → 神経質 フィウクス「君は偽物じゃないけれど。」 「本物でもないんだよ。」 「病に曲げられた形が、それでも自分の形?」 「───そんな事が許されるか。」 柔らかく、穏やかな微笑み。 それはいつものままなのに。 言い放った言葉だけが、酷く冷たかった。 それは、まるで。 君じゃない誰かに向けて。 言い聞かせるかのような言葉だった。 ひとつ、息をつく。 「賭けに出るのが怖い事。現状維持が一番安心な事。」 「分からないわけじゃないけれど。」 「ずっと苦しみながら生きるのは、辛い事だよ。」 「生まれ変わった君も、きっと素敵なのに。」 眉を下げて。 それ以上の言葉を言う事もなく。 結局、病なんて気の持ちようだ。 本人に治す気がないならどうにもならないし。 どうにかしようと思うほど自分には力も気力もない。 (-204) 2022/05/04(Wed) 16:55:26 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「それは僕にだって分からない。君の病気が治ることなのか、緩和することなのか、維持を続けることなのか。 それ以外の方法かもしれないし、それは君が決めることだ」 君がどうしたいのか、考えることができるようになったら。そういう話だ。 だから、君が分からない以上は誰にも分からない話で。 不透明な未来の話だ。 「……君なら分かるだろう。 僕が部屋から荷物を持って、不在にしたことが一度だってあったか? 長期休暇に閑散とした部屋を一人で過ごしたことがあるか? 僕にだって帰る場所はない。 正確には、居場所から蹴り出されたというべきだろうな」 変なところで、似たもの同士だ。 そう話しながらも、態度は淡々と。過去のことだ、と割り切ったような話し方。 (-207) 2022/05/04(Wed) 18:07:07 |
【独】 焦躁 フィウクス「……強いられた形が、本当の自分でなどあるものか」 図書室を出て、扉を背に、ぽつり。 誰かに、自分に、言い聞かせるような言葉。 それがいやに耳に残って離れない。 病を抱えたまま生きる事が許されない事であるならば。 卒業までに病を克服できなかった人間は、 その存在すら許されはしないのか。 拒んでも、抑え込んでも、どうにもならないなら。 自分の一部として、受け入れるのが一番なんじゃないのか。 外の世界は、社会はそれを許さない。 そんな事はもうわかっている。 けれどここでは、ここだけは、それが許されるはずで。 (-212) 2022/05/04(Wed) 19:20:12 |
【秘】 焦躁 フィウクス → 半分の仮面 リアン「………ほら、やっぱり、」 お前も人に手を差し伸べられるような立場じゃないんだ。 誰かを何処かに手を引いて連れて行ける保証なんて無い。 「じゃあ、もう、お前にだってわかるだろ 行く先も帰る場所も無いのにここを出て行く事が、 誰もに無条件にそれを幸せな未来と押し付ける事が、 どんなに無責任で楽観的な事に思えるか。 …俺は、俺だって、 他に居場所も無いのにここを出て行くほど愚かじゃない。 後先を考えて──まだ、生きていける道を選んでる」 生きていけもしない苦しみと、 辛うじて生きていけるような苦しみと。 今はまだ、自分の意思で、後者を選ぶ事を選んでいる。 一度ここを出てしまえば、きっともう考える時間は無い。 どうしたいか考える余裕なんて今より更に奪われる。 だからきっと、ここで出した結論が。 自分にとって最後の決断なんだろう。 「 ここで生きていくしかないんだ 。お前も、俺も。卒業した後もここに居られるようにするしかない。 実習生のように一度外へ放り出されて戻って来るんじゃない。 それまでの道程もこの場所の庇護下にしなければならない」 「俺は……その為なら、手を汚したっていい」 (-217) 2022/05/04(Wed) 19:47:55 |
【独】 神経質 フィウクス病が治療される事は果たして幸福な事だろうか。 病に冒されていない、自分さえ知りもしない自分。 それを今更になって『あるべき形』と押し付けられる事は、 果たして幸福な事だろうか。 (-218) 2022/05/04(Wed) 19:53:08 |
【置】 物思 フィウクス動物達の世話と、飼育小屋の手入れを終えて。 気付けばもうじき日は沈む頃。 水草が浮き、時折小型の魚影が水底を過ぎっていく。 小さなビオトープの、風に揺らぐ水面を。 暫くの間、一人黙って見下ろしていた。 ある程度生徒に任せられている動物達とは違う。 これは基本的に大人が手入れし管理しているものだ。 箱庭の中にある箱庭の縮図。 (L4) 2022/05/04(Wed) 20:16:35 公開: 2022/05/04(Wed) 20:50:00 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「……ここで生きていくことが出来るなら、楽なんだろうな。 生きていくことの出来ない子供を保護する事も出来るようになる。 ただ、そうするには―――僕たちは、知らないことが多すぎる」 そうだ。 ここで生きていくことが出来るなら、世間の目だって気にならないだろう。 だが、自分達は 行われている治療の仔細 を知らない。今起こっている"神隠し"の真実だって。 「解消できるのなら、僕だってそうしたい。 ただでさえ不要物扱いの身。外では、家からの噂も流れて居場所はないんだろう。 フィウクス。…君は、どうするつもりでいるんだ」 手を汚す。 君がそうまで言葉にするのを、初めて見た気がする。 だから、声を低めて目を見て尋ねた。 琥珀色の左目 と、仮面の奥で黒く濁った瞳 が君を見つめている。 (-231) 2022/05/04(Wed) 20:29:33 |
【独】 神経質 フィウクス/* ああ〜〜〜〜誰も監視したくないよお〜〜〜〜〜〜〜 でもシステム的なフックが無いとオレは人と触れ合えねえんだ オレは襲撃でしか人とコミュニケーションが取れないPL…… 同室や残りの先生監視するにはまだ早いからどうしてもここに うぐ〜 うぐ〜〜〜〜〜 その文脈返しをやめろ (-230) 2022/05/04(Wed) 20:30:50 |
フィウクスは、今日も本の頁は捲らなかった。 (a42) 2022/05/04(Wed) 20:50:07 |
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