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工藤美郷は、そしてまた書きに消える 2022/09/19(Mon) 20:07:16 |
工藤美郷は、勝負の女神はラ神よりも気まぐれなもんよ。 2022/09/19(Mon) 20:29:26 |
![]() | 【独】 1年生 工藤美郷/* 小泉先輩はいきなりキスしても絵から出てきたときに寄りかかっても入れ替わってた時のこと(=キスのことも)おぼえてるって言っても一切動転しなかったあたりで非童貞臭がしてましたね。 (-1251) 2022/09/19(Mon) 20:38:03 |
工藤美郷は、松本パイセンいってらっしゃーい 2022/09/19(Mon) 20:44:17 |
![]() | 【人】 1年生 工藤美郷私は…… [問いかけに一瞬口を開き、それから言葉が見つからずにしばらくの間沈黙した。 それから、食べかけのクリームパンに視線を落とした。] ……私のではなく、小泉先輩が焼いたパンが食べたかったんです。 [きっと彼のパンであれば、味が変化したとしてもそういうものとして受け入れられたのだろう。 けれど過ぎ去った時間はどうにもならない。全く同じ味は受け継がれない。そんなものは存在しないから。 工藤はまだ諦めきれない。たとえ朝霞さんから言われたとしても。 細やかな五感があるがゆえに。手先が器用であるが故に。優れた記憶力が故に。 だからまた、きっとパンを焼く。] (381) 2022/09/19(Mon) 20:46:22 |
![]() | 【人】 1年生 工藤美郷[パンの香ばしい香りが、三人を包んでいた。 忙しそうに動き回る店員たちの中に、小泉先輩は居ない。 先輩が抜けたとしても、パン屋は少しずつ形を変えて回っていく。 今このパン屋で食べられるのは、今の従業員が焼いたものだけ。 工藤は長い沈黙の後に、工藤は再び朝霞さんを見つめると、淡々と言葉を続けた。] 朝霞さんの豆カレーが食べたいです。作ってください。 [得られるのは、いつだってこれからの時間だけ。 生きている彼女が作ったものならば、どのような味であっても受け入れられるだろう。]* (382) 2022/09/19(Mon) 20:46:51 |
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![]() | 【独】 1年生 工藤美郷/* >>-1265朝霞さん >>259こちらをご覧ください。 >>そっと彼女の耳元へ近づいて、内緒話でもするように >>手をあてながら囁いただろう いいですか、童貞はこのようにスマートに女の耳元に手を添えて内緒話をするようには囁けません。ここテストに出しますよ。 >>-1255小泉先輩 中の人も全然動転してないのかと思ってました…… 工藤の中の人はめっちゃビクビクしながらやっていた、へへ。やたら女の色気を押し出してくる敵役が好きで。 工藤’に見逃してくれたら私の体を好きにしてもいいのよ的なことを言わせようかとも思っていた、あまりにも動じなさそうだったので没ったけども。 (-1266) 2022/09/19(Mon) 21:24:00 |
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![]() | 【人】 1年生? 工藤美郷──それからの日々── [生きている限り、日常は続く。 工藤は朝霞さんに言われても納得しないまま、小泉先輩のパンを求め続けた。 そうして目的は叶わぬまま季節は廻り、暑い夏がやってくる。 太陽が、アスファルトに濃い影を焼き付けていた。どこに居ても聞こえてくる蝉の鳴き声が、窓を超えて工藤の部屋にも染み入った。 茹だる様な猛暑の日は、生地がダルダルになるうえ、発酵が早く進みすぎる。だからこんな日はパン作りに向いていない。工藤は早々に今回のパンの期待値を下げていた。] ……………………。 [仏前には、既にキュウリとナスの精霊馬が置かれていた。その横にいつものように焼き上がったパンを並べ、いつものように自分の分を一口食む。 その時、窓も開けていないのにカーテンが靡くと、耳元に風を感じた>>259。 工藤はクリームパンに口づけたまま、しばらくの間停止した。] (397) 2022/09/19(Mon) 21:43:21 |
![]() | 【人】 1年生? 工藤美郷………………………………。 [それは彼女が求めてやまなかった、あの日と同じ味だった。 こんなに暑い日なのに。発酵の過程も違ったはずなのに。] (398) 2022/09/19(Mon) 21:44:57 |
![]() | 【人】 1年生? 工藤美郷[不意にツンと鼻の奥が痛くなり、喉の奥がせり上がる。きっと吐くのだと思った。次の瞬間には視界も不明瞭になっていた。 嘔吐物はいつまでもこみ上げなかった。それが涙だと気づいたのは、頬を滑り落ちた熱量が膝を濡らしてからだった。 ぼろぼろとこぼれる邪魔な雫を、手の甲でぐいと拭う。大きく口を開けて、はふ、と齧りつく。弾力も、甘さも、香りも、何もかもがあの日と同じ。割った生地の裂け方まで同じ。 工藤には小泉先輩が、自分の手を借りてこのパンを焼き上げたかのように感じられた。] ウ……う、ゥ、 [ぐずぐずと鼻をすすり上げながら、工藤は口いっぱいにパンを頬張った。嚥下して再びかぶりつく僅かな隙間に、おいしい、と漏れた。口の端から溢れかけたカスタードクリームも、あの日と同じ味だった。 あっという間に口の中に収めると、工藤は声を上げて泣いた。数か月分の哀情が決壊したように、涙が後から後から溢れて止まらなかった。体のどこにも異常はないはずなのに、胸の奥が締め付けられて痛んだ。 工藤は両手で顔を覆ったまま囁いた。] (399) 2022/09/19(Mon) 21:45:31 |
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![]() | 【独】 1年生? 工藤美郷/* とても恥ずかしながら工藤と一緒に私も泣いている。 本当にお世話になりました。ここで終わってもすっきりだけど、もうちょい書きたい。 (-1277) 2022/09/19(Mon) 21:51:03 |
![]() | 【独】 1年生? 工藤美郷/* 美術館いったのがお盆前だったらまだ一年生のままだから……お盆以降だったら二年生だけど…… ちょっと自信なくてぼかしてみました。 (-1286) 2022/09/19(Mon) 22:11:48 |
![]() | 【人】 1年生? 工藤美郷[それ以来、二度と同じ味は再現できなかった。 けれど工藤は、同じ味への執着を手放した。声を上げて泣いたあの日から、工藤が自己解釈したパンを、そういうものとして受け入れた。 パンを作る際、無理に小泉先輩を憑依させる癖も自然と抜けていった。体格も力も違う小泉先輩を無理に真似るのではなく、工藤の体に合った方法で焼くようになった。 工藤のパン作りの技量は、依然と変わらない。けれど、それではダメですか、という朝霞さんの言葉>>7:326に、初盆を終えてからやっと頷けるようになった。 彼女の言葉が届くまでに、ずいぶんと時間がかかったしまったけれど。 工藤は休日になると、穏やかな心でパンを焼いた。仏壇に供えるのは、工藤の解釈に変容したクリームパン。 あの日と違う味に仕上がっても、「作りたいものと違う>>221」と表現することは、もう無い。]* (405) 2022/09/19(Mon) 22:13:49 |
工藤美郷は、おかえりー 2022/09/19(Mon) 22:15:00 |
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