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![]() | 【人】 人造生物 ユスターシュ…でも、僕も生きてみたい。 僕を造ったあの人と同じ、 人間たちの中で、陽のあたる世界で生きてみたい。 うまく、言えないけれど…それが、僕の夢なんです。 [ずっと、このまま一人ぼっちは嫌だから。 だから、人目を忍びながらこの地までずっと旅をしてきた。 人間になって、誰にも怖がられなくなって。 そして、 …此処にいてもいいって言ってほしいから ] (115) 2022/11/21(Mon) 22:32:22 |
![]() | 【人】 奏者 イルムヒルト─ Bar passion ─ [圧をかけ続けた結果の、一滴は 女の凪いだままの水面を揺らす 注がれ続けるものから 確かにそこに見出したものが、ある] ――― 命を割るような 音を ―― (116) 2022/11/21(Mon) 22:33:35 |
![]() | 【人】 人造生物 ユスターシュ…あなたは、命の長さや若さと引き換えに 理想の姿を与えてくれるって>>50旅の人の噂で聞きました。 ……難しいことは、よくわからないし、 僕の残りの命があとどれくらいあるのかもわからないけれど。 でも。 この綺麗な街で、誰にも怖がられずに何日か過ごせるなら 貴女の欲しいだけ、持っていってくれていいです。 (117) 2022/11/21(Mon) 22:34:09 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[音は世界。私のすべて それは今迄の凪いだ世界の中では芽生えなかったもの 昇華するためにどうしても必要であったもの 私の中にあるものは、唯、ただ渇望。 掴めそうでつかめないものを探して、求めて 美へと飽くなく求める執念を貴方が、芽生えさせた それは、或いは――…… 貴方の過去も、今もその身の内にあるものやも、しれず。 貴方が私を覗き込むように、私も貴方を見つめる 噴出する感情を音に込めて、その首へと這いより 私が刻む爪痕は 貴方の魂に届いたろうか] (-49) 2022/11/21(Mon) 22:35:17 |
![]() | 【秘】 人造生物 ユスターシュ → 影街の魔女 ブランシュ[それでも、足りないときは] ……これを、貴方に。 [そういって触手の一本を差し出す。 彼女が手を差し出してくれるなら、その掌に小さな赤い石を載せよう。] 僕を造ったとき、 主様が埋めてくれた『心臓』の欠片です。 小さい欠片で、ごめんなさい。 でも、『心臓』を全部渡してしまうと 身体が動かなくなって干からびてしまうから。 [ごめんなさい、と頭を下げようとするように何度も身体を蠢かせる。 ―――聡明な魔女である貴女にはわかるだろう。 この小さな石が所謂『賢者の石』と呼ばれるものであることに。]* (-50) 2022/11/21(Mon) 22:35:32 |
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![]() | 【人】 人造生物 ユスターシュだから…お願いです。 どうか、僕の願いを叶えてください。 [そう言葉にするのと同時、頭を下げるようにして不定形の身体を蠢かせた。]* (119) 2022/11/21(Mon) 22:36:20 |
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![]() | 【秘】 踊子 リリー → 大富豪 シメオン……どうして私に?と聞くのは、無粋ですね。 私の求める美≠ェ、 果たして貴方様の求める形かは分かりませんが── 『覚悟』は、持っています。 [ そうでなければ、この歪な価値観の街で 美を披露しようだなんて思わない。 甘く優しい庇護の誘いに、 吸い寄せられた蝶の数は如何ほどばかりか。 ] (-52) 2022/11/21(Mon) 22:37:37 |
![]() | 【人】 踊子 リリー[ 行き交う人々が時折こちらを見つめている。 有力者の顔や、有名ではない女のことは知らずとも フェス前のこの光景は、確かに目を惹くものだ。 ふ、と息を吐いた。 ] ──このフェス中に、 私は……自覚している不足のピースを 己で埋めてみようと、思っています。 それが私の────美への、覚悟、です。 [ 自らが輝くためのステージを。 欲のまま望むなら、確かに今手を取るのが正解だ。 誰だって他人の敷いたレールを走り、 求められるがまま進む方が楽だから。 けれどきっと、それではまだ足りない。 私の求める美は ──……もっと…。 ] (122) 2022/11/21(Mon) 22:37:44 |
![]() | 【人】 踊子 リリーそのうえでお気に召していただけたなら、 改めてお話を。 ……というのは、些か失礼、でしょうか? [ それを理由に手を引かれても止む無し、と。 女は背筋を伸ばしたまま、 すこしだけ眉を下げた。* ] (123) 2022/11/21(Mon) 22:37:46 |
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![]() | 【人】 影街の魔女 ブランシュー居住区の一角 ベランダー 黒い梟は、スカリオーネの少々苦み走った表情と、予約についての回答>>90>>91を黙って聞いていた。もっとも、細かなニュアンスまで主に伝えることはないのだが。 『ホウ。承知シマシタ。主ブランシュニハ、スカリオーネサンハオ手空キノヨウデストオ伝エイタシマス。 例ノトオリ、所望スル魔薬ナドアレバオ考エヲ。人間ノ金ガ必要ナラバオ申シツケクダサイ。ソレデハ。ホウ。』 (124) 2022/11/21(Mon) 22:44:59 |
![]() | 【人】 影街の魔女 ブランシュ黒い梟はそう言うと、バサバサと翼をはためかせ窓から飛んでいった。 実のところ、魔女は男の事をまあまあ贔屓にはしていたのだった。 男が言う通り>>91施術で若さそのものが保てるとは思わない。 しかし、他人から吸い取る若さだけでは元の自分の美しさを超えることはできない。 魔女は、他人に見られるためではなく、専ら自分自身のために、己の美しさを追求していたし、そのためなら何でも試してみるつもりはあったのだ。 そして、男の腕は今のところ魔女の眼鏡にかなっていた。 それだけのことだ* (125) 2022/11/21(Mon) 22:45:09 |
人造生物 ユスターシュは、メモを貼った。 ![]() (a24) 2022/11/21(Mon) 22:58:25 |
![]() | 【人】 「怪人」 ファントム―影街「ヴンダーカマー」― 『忘却』。 彼女の言葉が甘やかな響きとなって頭の中に広がる。 確かに、全てを忘れてしまえばいい。 自らの身に起こった事も、とうに人の身でない事も、自らがした行いさえ忘れて、何事もなかったかのように、舞台へ上がる。 ――全ての痛みを忘れ去って、幸せな日々に戻っていく。 ゆっくりと、手が小瓶を握りこむ。 蓋を開けて、口元へと運び、中身を流し込むと、喉が液体を飲み下そうとする――― (126) 2022/11/21(Mon) 23:06:35 |
![]() | 【人】 「怪人」 ファントム「 ――…がふっ!げはっ! 」すんでのところで、薬を飲み込むことは無かった。 うずくまり、喉に流れ込んだ薬を吐き出す。 なぜ、みすみす薬を吐き出したのかは、己にもわからない。 土壇場になって我知らず怖気づいたのか、心の底では「魔女」を信用しきっていなかったのか――はたまた別の何か。 (127) 2022/11/21(Mon) 23:06:53 |
![]() | 【人】 「怪人」 ファントム「…クリスティーヌ」 止むことのない怒りと引き換えにしても、忘れてはならないものを思い出して、踏みとどまったか。 (128) 2022/11/21(Mon) 23:07:04 |
![]() | 【人】 「怪人」 ファントム「すみません、店を汚してしまった。」 なんとか、息を整えて立ち上がる。 無理やり吐き出した影響で、肺がずきずきと痛んだ。 「…代わりに、一つ注文が出来ましたよ。 何の意味もない、子供騙しのような薬を一つ下さい。 例えば、しばらく笑いが止まらなくなるとか、一日だけ猫ひげが生えるとか、しっぽが生えるなんて…。 そんなものがいい。 コイツの寿命に、忘れ薬と交換に出来る価値なんてないのだから。 そうでしょう?」 『彼ら』の命に、自分の記憶と引き換えにする価値などない。 だからこそ、くだらない彼らの命に見合う報酬を魔女に求めた。* (129) 2022/11/21(Mon) 23:07:25 |
![]() | 【人】 「邪毒」 スカリオーネ――店内―― [期待していなかったところから得た称賛に気がよくなるのだから男は身勝手なものだと自嘲しながら店内を掃除して回る。 客商売であるから暇であっても店内の清掃を欠かしたことはない。 特に術を施す円柱状の部屋は念入りに整えておく。 室内は白色で清潔感を出し過度な装飾品は存在しない。 絵画や絨毯を敷いているのは主にロビーの方となる。 中央に身体が沈み込む程に柔らかなベッドが一つあり、他の調度品はベッドよりも低い位置にしかない。 上を見上げると天井は吹き抜けになっておりステンドグラス風のガラスがはめ込まれ陽の運動によって室内に差し込む光の色や加減が変わるため白色である方が好ましい。 四角い店舗の中に円柱状の部屋があるのだから他の部屋の間取りは窮屈なものだが男は気にした風はなく二階に住んでいた] (130) 2022/11/21(Mon) 23:16:06 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [リュートの音が変わる。 女の演奏に変わりはないというのに、その音の響きは澄み渡る水面の様であり、荒ぶる春の嵐の様でもある。 掴んだのだろう。 女は確かに『こちら側』に足を踏み入れた。 その音は確かに美しい。] (131) 2022/11/21(Mon) 23:16:35 |
![]() | 【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[そう、それが渇望。 ただ望むだけ。 その執念こそが壁を打ち壊す力。 いつか己が通った道。 慟哭も、絶望も、愛も、憎しみも必要ない。 もっと純粋に求める想いただ一つ それこそかま唯自分自身の意思だけで到達することのできる境地。 かつて己を剣の極みへと押し上げた。 その激情と執念。 今この女も同じ境地にある。] (-55) 2022/11/21(Mon) 23:16:57 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン……美しい音色だ…… [綺麗に積み上げた金貨を崩す。 それがジャラジャラとテーブルに散らばる。 男はその老いた風貌に合わぬ鋭い眼光で女を見る。 いや、女の奏でる音を見ていた。*] (132) 2022/11/21(Mon) 23:17:15 |
![]() | 【人】 影街の魔女 ブランシュ―回想/数日前― 随分と夜遅い時間。魔女にとっては夜こそ真の時間とはいえ、さすがに寝ようかと思っていた頃。 扉を叩く音に、酔っ払いか身の程知らずの悪漢か、それならば…と、備えて戸を開けたが、どうやら眼の前にいるのは>>113客のようだった。 「失礼。まずは顔を拝見してもよろしいかしら。 …あら。」 姿を見るに>>114、無数の目と触手の生えた姿は、不定形の魔法生物らしい。人間の基準で言うなら、「禍々しい」あるいは好意的に見て「醜い」という他ない姿ではあったが、魔女にはさほどでもなかった。むしろそれは、祖先の生まれた混沌の苗床を思わせた。 (133) 2022/11/21(Mon) 23:22:29 |
![]() | 【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト……そうだ、まだ足りない。 [確かに『美』届いた。 だが、そこで終わりではない。 渇望は、執着はそんなところでは終わらない『美』に終わりはない。] 望め、全てを叶えてやる。 言え、どうして欲しい。 [力も、名誉も、財も、地位も。 男の持てる全てを使ってやると男は女を見つめる。 知らぬもの、持たぬものを与えてやると。 男もまた渇望するのだ。 女の音のに揺さぶられた欲望が疼き動き出す。 『美』を求めて蠢き出す。] (-56) 2022/11/21(Mon) 23:23:21 |
![]() | 【人】 「邪毒」 スカリオーネ――ベランダ―― [ベランダもそうした歪な部屋割りの結果生まれたものだ。 >>124慇懃無礼な黒い梟は伝えた言葉を適当に正して伝えてくれるだろう。 礼の品となると男は顎を擦る] 金よりは魔薬があると助かると伝えてくれるか。 [量はブランシュ嬢の方で決めてくれるだろう。 >>125飛び去る黒い梟を見送ると男は室内に戻った。 男が出来るのは『美』肌にすることだけで現在の年齢内で非常識なまでにお肌の状態を最高にするだけのことで実際の年齢に対し効果はない。 気持ちの持ちようにより若く感じることもあるだろうがそれはそれ。 男は自分の腕前に自信と自負があったが果たして使い魔を使役する女を満足させられているかと言えば少しばかり自信がなかった**] (134) 2022/11/21(Mon) 23:24:06 |
![]() | 【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[絡みつく視線。 奏でられる音を喰らうように。 それは女を喰らうように。 何かが首元を撫でつける。 男の指は触れていない、それどころか一歩もその場を動いていない。 だが、確かに男は女の首元を撫でつけた。 それだけではない。 男が視線を向けたところに何かが触れる。 着ているはずの服など最初から無いかのように。 肩を、頬を、腕を、腿を、耳を撫で付ける。 まるで直に触れ、愛撫するかのように。 男は微動だにしないまま女を侵食していく。*] (-57) 2022/11/21(Mon) 23:24:28 |
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