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【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「たまにあいつらのことは見えてた。 おれのこと見て、心配そうな顔してんだ。 寂しくってマボロシ見てンだなァって思った。 ――あいつらが死んでたの知った日からかなァ、 これまで静かだった癖、口きく様になっちまって」 右の耳介を一度なぞる。 捨てようとした銭の代わりに色取り取りの石を選んだ理由。 “死人に強請られたから”なんて言える筈も無かろう。 「おれの頭がオカシイからだと思ってた。 ……今もちっとはそう思ってるけども」 商人の頬の辺りに伸ばした手が、空を切る。 触れられないのは本当の本当にそこに居ないからで、 全て妄想でしかない可能性だって大いにあるのだけど。▼ (-147) 2021/07/10(Sat) 17:17:16 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「でもお前サン、おれの頭ン中から 出てきたにしてはややこしいんだよなァ」 指の先、透けた耳飾りを見てヘラリと笑う。 まさかこんなものをつけて死んでいるとも、 つけた儘出てくるとも思わなかった。 「このとおり、おれには後も先もねェんだけども。 納得してくれるかねェ、お前サン」 (-148) 2021/07/10(Sat) 17:18:11 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「……、…………。………………」 途中から あっ人選間違えたな とは思ったが、最後まで相槌も打たず聞いていた。「……まあ、貴方の生い立ちは理解できるかもしれません。 価値なんて人によって違いますし、 何より恩義や信頼という感情は強い。 金銭で買える品ではありませんからね」 最初の印象通りだと思った。 取引という形に固執していたのは、ただの結論。 経緯を見れば、商人としての生き方しか知らない子供の様だった。 商業を学ぶ前から自分の芸を売っていたのだから、 恐らく、物心つく前から商人だったのだろう。 きっと人との関わり方を、取引以外に知らないまま死に絶えたのだ。 → (-149) 2021/07/10(Sat) 17:48:21 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク貴方が本当に望む物は金銭や価値などではなく、 人との交流において得られる感情そのものではないかと。 心を動かす何かではないかと。 「貴方がどんな人生を歩んで来たかは知りません。 けれども話を聞いて、納得はしました。 もし僕が同じ立場にいたら、同じ事をしたでしょうね」 そう思い至りながらも、口にはしない。 互いに死んだ身だ。 指摘した所で、何の益にもなりやしない。 「その取引をしたの、ロクさんでしょう? 彼は正しく、真っ当な倫理を持っていますから」 これまで自身の付加価値だけを求められ、 応じてきた人間“そのもの”を要求するなど──蜘蛛の糸を垂らす事に等しい。 それをあの青年は、理解できなかったのだろう。 → (-150) 2021/07/10(Sat) 17:49:40 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「さて。貴方に合わせるなら、 僕も何か話した方が良いですかね?」 自身が死んだ時の話を求められていたが、 忘れたふりをする。 この少年のような男に話すには、 あまり気が進まない経緯だからだった。 (-151) 2021/07/10(Sat) 17:50:33 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ落ちるものがなくても、貴方が泣いているのがわかった。 躊躇いがちに腕を伸ばして、貴方の手を握る。 ここにいるからねと、伝えるように。 「……私の、方こそ。 一緒にいてくれて、ありがとう」 もっと早くに。 貴方が村を出る前にこうやって話せていたら、よかったのにな、なんて。 そうしたら、もしかしたら、なんて。 『もしも』をつい、考えてしまった。 (-152) 2021/07/10(Sat) 17:55:34 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「……触れたいのなら触れますか?」 男は青年の空を切ったあとの手を掴んだ。 体温も何も感じられない。ただの手。 確かに実在し、今だけは強く握り返された。 「気狂いと言われるぐらいの思考をしていますが、 この社会に暮らして問題のない教養はつけました。 だから、信じてくださいね。世迷言ではないと。 私は死んでいて、あなたは生きています。 今までのものが幻覚だとしても、今だけは本物です。 そして、今、 一人分の命の重さ だけで、ここにいます。わかりませんよね。 私も、こうなるまで知りませんでした。 今の私は、 誰か一人を死の世界に誘うために存在しています。 同時に、連れていけばもう、口を利く事はないのでしょう」 「私が差し出せる最後の価値です、もらっていきますか?」 (-153) 2021/07/10(Sat) 17:56:32 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク 突然掴まれた手に、ビクリと肩を震わせる。 熱を失った、冷たい手。 ジッと見つめて、確かめる様に緩く握り返す。 「……お前サンきっと、 頼んだらこの手で殺してくれんだろな」 そうしてその“最後の価値”とやらを差し出して、 跡形も無く消えてしまうのだろう。 「――もらわねェよ。ちいせェガキじゃねェんだ、 手ェ引いて連れてってもらう必要はねェや」 握られた手から力を抜いて、笑いかける。 いつものカラリとした笑い顔―― ――を作ろうとして、眉の下がってしまった様な顔。 下手くそに笑った顔の儘、質問を一つ投げかける。 「……ひとつ、言ってもらいてェことがあったんだが。 “誘う”ってのに、そいつは数えられちまうのかなァ」 殺してくれと死なせてくれは、似ている様でまるで違う。 ――欲しいのは、望むのは。 少年一人分で欠けて、広がった。理由を埋めてくれる事。 (-156) 2021/07/10(Sat) 19:19:58 |
【秘】 商人 ミロク → 諦念 セナハラ「……、……。 その取引をした方は。 死にたがっているように見えていました。 一人の意志だけで生きるというのは難しいことなんですね」 男は、そう思ったようだった。生きて欲しかったと呟く。 後に学べば一人よりも二人、支え合って生きていくのが人生を豊かにすることもあるという論につながる。 今では到底出てこない意見だったりした。 「はい、なんでも。あなたのことが知りたいです。 聞かせてください。あ、聞けなかったこともあります。 夢や目指してること、困ったことはあったのかなど。 あなたは大人で、何でも自分で解決しようと見えましたから、聞けなかったんです」 男は、ミロクとしてしか生きていられませんでした。 だからこうして相槌をうってもらえるだけで満足なのでしょう。 なんせ、話をするのも聞くのも大好きなだけですから。 いろんな話を省略してくださっても、構いません。 (-157) 2021/07/10(Sat) 19:21:23 |
【人】 遊惰 ロク>>17 >>18 >>19 【調理室】 少年の言葉に、僅かに笑みを濁らせる。 この状況だ。言っている意味は直ぐに分かった。 「そうかい。せっかく焼いてくれたんだ、 “会いに”いくのはこれ食ってからにしようかねェ」 イタダキマス、と皿の上に手を合わせてから。 薄い肉を一切れ、口に放り込んで咀嚼する。 ――嚥下しづらいのは、込み上げる嘔吐感は。 久しぶりの食事に体が驚いたからかもしれないし、 肉の正体を思って心が拒絶していたからかもしれない。 ……どちらでも良いと思った。 この場で男が口にしたのはきっと、その一切れだけだ。 空腹を満たすための食事では無いから。 (20) 2021/07/10(Sat) 19:38:48 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「……意地悪をしました。 ロクさんがそう言ってくれると思ったので。 死んでほしくなくて。……伝わればいいと思いました」 今までよりも言葉に感情がこもってしまう。 取引に納得ができなくても、男は応じてきた。 だけどもしかしたら、やめてくれるかと思って魂を売った。 結果は……願ったとおりだった。 あなたが悲しそうな顔をしていなければ。 「数えませんよ。 ……私、その力がなくともあなたを殺せますから」 拗ねたように告げる言葉はあまりに物騒で。 きっと本当のことなのだろうと予測できた。 先程よりよっぽどわかりやすくあなたからそっぽを向いて、 聞きたくない言葉が訪れるのを恐れている。 もう隠す必要はない、ほしい言葉はもらってしまった。 一度でも、この問いに断られた事実が何よりも嬉しかった。 だから、彼が望むままに取引ができて、叶えられるのなら。 それはきっと自分にとって尊い想い出になると思った。 (-158) 2021/07/10(Sat) 19:48:51 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ運命は残酷だ。 今でなければ、良いと思うことはこれで何度目だったか。 でも、今でなければ、この手から感じる安心を得ることもなかったのだろうか。頭の片隅でぼんやりと思う。皮肉なものだった。 「フジノ、もしここから生きて帰ったらどうするの。 どうなるかも、わかんないけど……」 お腹の子を産んであげたいと言っていた。 取引をした商人からあなたのことは聞いている。 "生きる理由がある"と、だから手を出すなと ……もうその意味も、理解した。 彼は自分に生きて欲しいと言った。 二人なら間に合う、と。甘言を零していた。 「オレは、今トーキョーのほうにいるんだ。 もし助けになれることがあったら、言って」 殺人を犯した自分の未来はどうなるのかと思考が巡った。 まだ、わからない。なにもわからないけれど 助けになりたい、その意思だけは伝えておきたかった。 ぽつぽつと語りながら、そっと手を握り返した。 (-159) 2021/07/10(Sat) 20:02:50 |
被虐 メイジは、メモを貼った。 (a4) 2021/07/10(Sat) 21:40:37 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「……、ハ、」 端の吊りあがった口から、 笑いとも溜め息ともつかぬ吐息が洩れる。 クロスグリの瞳がグシャリと歪む。 「……、自分の分まで生きてくれってさァ、言われんだ。 恨んじゃいねェって、そればっかし、」 胸が塞がって、喉が詰まる心地がする。 らしくも無く訥々と、途切れがちに言葉を紡ぐ。 「――おれはもう、終いにしてェのに。 これ以上、生きてたって。しかたねェってのに」 死人の言葉は呪いだ。それを捻じ伏せるに足る理由も、 生きている人間が一人減る毎、薄まって―― いつの間にやら、消えてしまった。 最早これは、誰かの為の死では無くなってしまった。 ……男が死なずとも、残った子どもは生きていける。▼ (-161) 2021/07/10(Sat) 22:27:38 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク 昔々に死んだ子どもらも、ここで死んだ少年も。 優しい事ばかりを口にして、 誰一人として言ってくれはしなかった。 「 『死んじまえ』 って、言ってくれ。……頼むから、 おれのせいで死んだクセ、 “死んでほしくない”なんて、 そんな、……ッ、訳のわからねェこと、言わねェで」 たった一言で良いんだ、 楽になれる そうすりゃ全部を振り払って、漸く死ねる。 「……もう、痛いのも、苦しいのも、……いやだ……」 俯いて、左手で目元を覆う様にして。 草臥れ切った大人の様な、怯え切った子どもの様な。 消え入りそうな声で幽かに呟いた。 (-162) 2021/07/10(Sat) 22:28:33 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ「村を、出るよ。 ……父が見つかる前に、行かないと」 そして都会に出て、動ける内にお金を稼ぐのだと続ける。 働く場所の紹介は商人と取引をして得たものだ。 だから、貴方はその場所の事も知っているかもしれない。 「……ありがと。 外に知っている人、いないから。 少しね、不安だったの。 メイジがいるなら、きっと、安心だね」 お互いの“悪いこと”がバレたらどうなるか。 考えなかったわけでは、ない。 でも、どうにかバレずにいられたらいいと、思うのだ。 そうしなければきっと、二人とも生きていけなかったのだから。 手から伝わる温もりは、湧いた不安を和らげてくれた。 (-163) 2021/07/10(Sat) 22:29:29 |
【独】 諦念 セナハラフジノちゃんと全然話せなかったのが悔しいぜ…… 絶対家庭環境最悪だもん 父親ってやつはこれだからよ バラして食べちゃおうね (-164) 2021/07/10(Sat) 22:32:32 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク独りの人間が生きていく難しさは知っている。 つい先程、諦めた立場だった。 「何でも、って。夕飯じゃないんですから」 何か面白い話は無いのかと、 子供に強請られているような心地がした。 苦笑を零し、心中でそっと後悔する。 こんな状況でなければ、彼のことも貴方のことも、 助言くらいはできただろうから。 こうなる前に。 「夢や目標なんて大層なものはありません。 困ったことと言えば、夢見の悪さくらいですかね。 ……僕は大人で、貴方達の善性を守りたかった。 ですから、ええ。聞かれても答えませんでしたよ」 物言いは過去のものだ。 死んで失うものなど無いのだから、今は違う。 (-165) 2021/07/10(Sat) 22:40:16 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「僕の人生はあまり聞いて心地の良いものではありません。 そうですね、……医者を志した理由に関わることだけ。 以前は誤魔化してしまいましたから」 湯を沸かした調理室で問われた事だ。 貴方達が自分よりも年嵩であれば、あの場で話しただろう。 「僕が外地で生まれ育った事は話しましたね。 彩帆という場所です。 海のずっと先にある、淡い緑の海が美しい島でした」 努めて思い出す事ではない。 あの島での思い出は、全てが苦痛に満ちているから。 それは決して誰のせいでもない。時代のせいだ。 地平線に辿り着くよりも早く沈む疎開船を見て。 溺れているであろう母と姉と妹を見て。 父は“ここにいろ”と言った。 「……美しい島でしたが。戦争が始まれば、 そこは内地よりも過激な戦いが繰り広げられました。 内地からの物資も届かなくなってしまってね。 ほら、海も空もアメリカーに取られちゃいましたから」 僅かに訛りが現れた。 自覚しつつも、続けていく。 (-166) 2021/07/10(Sat) 22:42:53 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「銃も、手榴弾も、服も、水も、食べ物も、全て。 底をついたんですよ。 畑は燃えてしまったし、空爆で建物は全て、 跡形も無くなっていました。 しかしそれでも腹は減る 。食べ物と言えば、共に逃げる生き物くらいで。 ……父から食べ方を教わりました」 その生き物は二本足で歩き、言葉を扱うことができた。 共に励ましあい、笑い合うことができた。 そんな、生き物だった。 「……、問題は戦争が終わって、平和になってからです。 毎晩夢に出るんですよ、よくも食ってくれたな≠チて。 血肉の色が、味や臭いが、忘れられない。 だからね、それを日常にすることにしました。 鉄錆の臭いも、冷えた人肌も日常にしようと。 上書きしたかったんです、あの日々を」 (-167) 2021/07/10(Sat) 22:43:32 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ全部この洪水で流されてくれたらいいのに そう思う反面、メイジの心の隙間に"罪悪感"が巣食っている。 「そっか……うん。大丈夫、都会結構楽しいよ。 こんな小さな村より、なんでもあるんだ。 フジノにもそういうのたくさん、知ってもらいたいな」 あなたが紹介された場所はメイジも知っている。 「だからきっと、会いに行くよ、いつかね」 ──今は亡き友達と交わしたような 二度目のウソにならないように願った。 このあとも、しばらく話をしたかもしれない あなたのこと、自分のこと、少し先のこと まだ曇ったままの空へ期待と不安を抱きながら。 ひとときの手の温もりを感じながら。 そうして時は過ぎていった。 (-168) 2021/07/10(Sat) 23:48:01 |
【赤】 被虐 メイジメイジは、用事がある時以外は、ずっと手術室にいる。 手術台の上でずっと、突っ伏して 返事も帰ってこない抜け殻に話し続けていた。 少年は死後の世界があるなんて知るはずもない。 ……だからこそ、友達にも嘘を吐き続けた。 なにも知らないままでいてほしかった。 「セナさん、雨と風弱まってきたんだ ……もうすぐ帰れるかな。助けなんてくるのかな」 (*11) 2021/07/11(Sun) 0:26:31 |
【墓】 諦念 セナハラこれはどこかの時間。 死んだ男は、手術室で自分の死体と少年を見つめていた。 聞こえないと知りながら、返事をし続ける。 「きみは何も悪くないんですよ」 以前のように頭を撫でようとして、 己がさせたことを思い出せば、手を下ろした。 「いつか、助けがきますから」 どうせわからないのだから、撫でてもいいとわかっている。 しかし、そんな資格は無い。 「……」 いや、自らそれを捨てたのだ。 ──貴方は良い子だから。 ──自分の我儘に付き合ってくれると、信じていた。 「ありがとう、」 「ごめんなさい」 あのとき伝えたかった二つの言葉を、小さく呟いた。 (+21) 2021/07/11(Sun) 1:10:45 |
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