【妖】 生贄 セレン[ ―――彼女の答えは聞けなかった。 自ら探せと言い残し、 順番を迎えた彼女が消えたあとはまたひとりきり。 名か、境遇か、それとも他の何かだったのか、 存在感だけが残ってその幻想は夢で語りかけてくる ] ($31) 2019/04/13(Sat) 21:01:28 |
【雲】 幕末のライダー シロガネ[我慢して、我慢して―――我慢しきれず手を伸ばしてしまう程 嗚、とても、魅力的だ 君が絶望を抱いて死ぬことに心的外傷を、私が抱くならば 君の心的外傷は神話通りであるならば 容姿なので、あろうか だったら、それごとひっくるめて、喰らうてやりたい 清廉な君を、欲深き己のところまで 引きずり落してしまいたい 三千世界の鴉を殺しても、未だ足りぬほどに 君との夜を、長々と紡いでしまいたい 恋が人を盲目にするというのなら 慾は抑えるほどに、燃え広がってゆくのだろう 君も願わくばその慾を知ってくれ できれば、私に抱いて呉れないか 浅ましく願いながら、君に触れる] (D32) 2019/04/13(Sat) 21:08:03 |
【雲】 幕末のライダー シロガネ 小説のひろいん?はとても 気持ち良いというて、おったがな? どうも前立腺とやらを、責め立てれば とても気持ちよく、なるのだとか そうでなくば、戦国で衆道は流行すまいて。 試してみる価値は、あろう? [残念ながら薄い本に関しての知識もないし 男女構わずとっかえひっかえする希臘出身でもない とはいえ、男同士であるがゆえに 何処を責めれば気持ちよくなれるのか、位は 何となしにわかるものだ 或いは、女体を知っているからこそ 男であっても、ここを触れれば喜ぶのではないか、と 考え、実行することもまた可であるのだ] (D33) 2019/04/13(Sat) 21:08:23 |
【雲】 幕末のライダー シロガネ 気持ち悪い、にしては 随分と気持ちよさそうな、声で鳴いているでは、ないか。 我慢せぬでも、よいぞ? [我慢しても色気が増すばかりよと 内心で呟き、胸の飾りがぷっくりと 形作られ、生娘の様に膨らむまで 執拗に弄べば、漏れ出る声を楽しんで 散々片方をいたぶった後、君の雄へと手を伸ばしかけ ――――のばしかけ 揶揄への返答を、聞くのだ>>D28] (D34) 2019/04/13(Sat) 21:08:36 |
【雲】 幕末のライダー シロガネ そうさな、ほかの者となど させは、せぬよ。 [これでも私とて、人並みに。嫉妬もする 独占欲を振りかざすつもりはないが そう私に宣言する、気概があるというのなら それに乗って、固く約を契らせてしまおうか] お前を暴くのは、私だけでありたいから。 [その体の奥まで触れるのも お前の雄を弄び、このような色匂わす姿を見るのも でなくば、きっと胸を焼くのだ 焼いて焼いて、清姫やら八百屋のお七の気持ちを 理解して、しまうのであろう 大事だから大切にして 君の気持だけを優先したいというのに 抑えきれぬ、浅ましい己は 君の言葉に歓喜して 手を伸ばすのだ] (D35) 2019/04/13(Sat) 21:08:56 |
【雲】 幕末のライダー シロガネ[喘ぐ姿を眺めながら、圧や速度を変えて 君の雄を弄ぶ指が、鈴口を押えて、抉って 竿を掌が擦り上げるなら、 彼から甘い声の蜜が滴り、余裕が剥がれ落ちてゆくのがわかる だが、それは戴けぬよ?] 我慢するな、クガネ。 変になってよいでは、ないか。 それが、気持ち良いという、ものだよ。 [口に当てる、悪戯な片手 快楽から逃れようとする様がどうにも 愛らしく、悪戯心を刺激する 好いた相手を褥に押し倒し、急所を晒すさまを じっくり眺めて、己の手の中で乱れてくれるのだ 私も男だ。喜びを抱かぬはずが、なかろうて 緩やかに昂ってゆくのがつぶさにわかるからこそ 余計に] (D36) 2019/04/13(Sat) 21:09:09 |
【雲】 幕末のライダー シロガネ[ようやく口を開いたと思えば、 静止の声に惑いて、愛撫は止まる>>D31 懇願めいた涙の声に、ここで止めても ……と、言いかけて。これが心的外傷になって 二度と触れられぬのは、と葛藤する。 ――それに、どうもここで終るのは 非常にとても。私の身にも苦痛ではあった この痴態でお預けは、非常に苦しく 慾を解き放った獣の前では、 その姿はまさに、煽るものでしかない] (D37) 2019/04/13(Sat) 21:09:21 |
【妖】 生贄 セレン“ 大切なものは、なに? ” [ 幻想が織る、未来と過去と願望と拒絶の狭間で。 掴めそうな何かに無意識に手を伸ばす ] ($32) 2019/04/13(Sat) 21:12:07 |
【雲】 幕末のライダー シロガネ —―- ”手”では一度、止めよう。 だがそのままもつらかろう? 出した方がすっきりするさ。 なぁ? [囁けば、躊躇いなくその起立を口に含む 確か本によれば喉奥まで、だったか 包み込むと気持ちが良いらしい 雄の香が、鈴口にたまっているのであろう先走りの苦みが 口内に広がるが、太いそれを咥え込んだなら じゅぷ、り。と 自身の唾液と絡め、卑猥な音を奏でながら、 舌で陰茎をなめ上げ、喉や頬の肉で緩く締め付ける 今後女陰を味合わせてやれぬなら、 粘膜に包まれればそれに近くは、なろうてとばかりに 吸いつき舐める様は、普段の無表情よりも 多少崩れた、慾に頬をわずかに染めた 慾孕む男の顔になっていたことだろう] (D38) 2019/04/13(Sat) 21:14:51 |
【妖】 生贄 セレン ― 翌日 ― [ 陽が窓から差し込んで暫く。 目許を濡らす舌に身動ぎを幾度か繰り返し、 漸く眠りから浮かんだ意識で陽を眩しげに見る。 眼が痛かった。 寝際にカーテンを引いた記憶がなく、 差し込む陽光に目の奥まで刺された痛みに蹲る。 無意識に伸ばした手で目を覆えば少しは楽で、 見守る狼に手を伸ばし頼りながら起き上がり、 カーテンを引いて光を弱め、そこで漸く息を付く。 淡い光源でなければ傷める眼は相変わらずで、 こんな瞳のどこが特別なのか己では理解できない。 陽で傷めるだけでなく焼かれてしまう主との差は、 自分で思うよりかは深刻なのだろうとは思うけれど ] ($33) 2019/04/13(Sat) 21:17:13 |
【雲】 幕末のライダー シロガネ ほんほうに(本当に) やめへ、 よいの、か? [男にこういったことを施すのは初心者のくせに 喉を巧みに使ったストロークを披露しつつ 舌で雁首をこすりながら、咥えこみつつ尋ねれば 君が視線をそらしていなければ、 緋色が未だ色薄いであろうきみのものに絡むさまが まざまざと見せつけられることだろう*] (D39) 2019/04/13(Sat) 21:17:47 |
【妖】 生贄 セレン[ 誂えられた服に着替えて、 その上に外套を羽織ってフードを目深に。 髪も瞳も隠すそれは如何にも陰鬱そうだったが、 今まではこれが己にとって身を護る盾だった。 いまも、きっとそう。 ] きみもお腹がすくよね、 ありがとう、夜に一緒にいてくれて。 [ 扉を開けて狼の自由を促して、 用意されていた靴を履いて己も部屋を出る。 空腹が胃を痛ませるが今更そんなものには慣れていた。 麺麭のひとつやふたつ城の食料から貰っても怒られまい。 主にとってこの身体は殺されるまで継ぐモノで、 その価値が失われる日がくるまでは生かして貰える ] ($34) 2019/04/13(Sat) 21:19:25 |
【妖】 生贄 セレン[ 足は自然と、空腹の訴える先ではなく。 広い城内でまだ点在する空き部屋のひとつ。 鍵のかかっていないいくつかの部屋は、 過去に訪れた子供たちの部屋でもあっただろうから。 確かめたかったら探して見せろと>>$11 まるで突き放すような彼の言葉通りに。 ひとつひとつ、扉の中身を確かめて覗いていく。 男、女、それぞれに価値を見出され、 捧げられ続けた子供たちの、僅かに残る痕跡を。 辿り着く先がどこかは既に知っている。 これは時計の針が鍵となる部屋の向こう側にある答えを、 覗く勇気が出るまでの梯のようなものだろう ] ($36) 2019/04/13(Sat) 21:31:04 |
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