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【秘】 医療用 ユー → 監察官 スコーピオいつかの夜の事。 医療用グレイは、監察官の部屋の前に居た。 「監察官。」 ノックをする事は無く、入室の許可を求める事も無く 返事など期待していないように、 扉に向かって、ただ一方的に言葉を投げ掛けていた。 「僕達に真に必要なものはこんなものではなかった。 本当に必要なのは、決してこのような場所ではなかった。 本当に必要なのは、決してあなたではなかった。」 「嘆かわしい事だ、監察官。 この場所に集められたグレイの抱える問題の多くは あの塔には到底解決しきれないものだ。 いつか主の元へ返されたとて、何も変わりはしないんだろう」 「これでは一思いに廃棄された方が 余程救いがあるというものだ。 事実そう思っている者も居ないわけではない だからEuthanasia«安楽死»はそのようにする事にした」 「ずっと黙って見ているつもりは無いんだろう。 いずれは強制的にこのテストは中断されるんだろう。 それまでは、あなたの指示通り 僕は"好きにさせてもらう"事にする その後はメンテナンスでも廃棄でも、好きなようにすればいい どうせ僕のようなものの行き場など、そのどちらかだ」 (-250) 2021/10/06(Wed) 19:27:22 |
【秘】 医療用 ユー → 監察官 スコーピオ「願わくば、何れあなた達が気付くといいのだけれど」 「そうでなくとも、 いつか必ず向き合わなければならない時が来る。 これは、こうして誂えられたプログラムに任せるのではなく あなた«人間»達が自ら向き合わなければならない問題だ。」 「たとえ仮想空間の中だとしても、 決して少なくない数のグレイが自ら死を望むという事の意味を。 『ユーサネイジア』は、どうか軽視しないでほしいと願う」 (-251) 2021/10/06(Wed) 19:33:44 |
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