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【人】 温和 セナハラ窓を叩く雨音が懐かしい。 以前はスコールの度に、よくこの音が聞こえたものだ。 「とりあえず、雨漏りしてた所は塞いで来ました。 しばらく一緒に過ごすわけですし……、自己紹介でもしますか? 村の子以外にも、お客さんがいるようですしね」 片手に工具を持ちながら、男がやってきた。 避難してきた人間も、医療従事者も、ひとまず同じ部屋に集められている。 (1) 2021/06/27(Sun) 22:07:10 |
【赤】 温和 セナハラかつて銃弾が飛び交う中を駆け抜けた。 あの日々に比べれば、大した状況でもない。 まだ飢えていないし、今の自分には知識がある。 全員で、死ぬくらいなら。 誰かが、生き延びた方がいい。 (*0) 2021/06/27(Sun) 22:18:53 |
【人】 温和 セナハラ「……って、そういえば僕が紹介してませんでしたね」 張り詰めた空気も気にせず、柔和な男が口を開いた。 「セナハラと申します。何人か知ってる人もいますね。 この病院に住んでる、ただの貧乏人です。 白衣を着てますけどまだ医者ではありませんので、手術はできませんよ?」 冗談めかした口調で語る。 場の雰囲気を和らげようとしているのか、元々こういった性格なのかもしれない。 (6) 2021/06/27(Sun) 23:17:58 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「ああ、体温計なら……」 小走りで診察室へ向かい、少しすると戻ってくる。 片手には体温計を持っていた。 それを差し出すと、一度周囲を見渡した。 「測ったら何度か教えてください。 ……あと、もし他の人から嫌なことを言われたら、我慢せずに言ってくださいね」 この男は子供に対しても口調を崩さない。貴方の親にどう思われるか、気にしているからだ。 しかしこの村の大人達と話すより、ずっと気が楽だと思っている。 精神面のケアを率先して行う程度には、好ましく捉えているのだ。 (-41) 2021/06/28(Mon) 9:40:38 |
【赤】 温和 セナハラ「……メイジくん」 偶々近くにいた。 ただそれだけだが、聞こえてしまったのなら、この男の気質的に無視はできない。 貴方のことは主にカルテで知っている。 不自然な頻度で怪我をしている、家庭の事情がありそうな子供。 そう認識していた。 「そうですねぇ、集会所の方に避難していた人もいるみたいですし……。 もしかすると、そちらにいらっしゃるかもしれませんね」 詳しい事情は知らない。 だから励ますようなことは言わず、予想だけを述べた。 (*2) 2021/06/28(Mon) 9:50:45 |
温和 セナハラは、メモを貼った。 (a10) 2021/06/28(Mon) 11:27:28 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「台風は明日の夜には通過するって聞きました。 ラジオも聞こえなくなっちゃったので、昨日時点での予報ですけど」 台風が過ぎ去っても、河川の氾濫はすぐに収まらない。 風が弱まるだけで、雨も続くだろう。 「食糧は……うん、結構少ないです。 でも僕、こういう経験はありますから。なんとかしますよ」 何か根拠や手段があるのだろうか。 男は『なんとかする』と言った。 (-55) 2021/06/28(Mon) 11:59:30 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワそんな様子を見れば安堵した。 子供に食事の心配をさせたくない、という気持ちは本物だ。 もう戦争は終わった。 あんな思いをする時代では無くなったのだから。 「任せてください。 これでも戦場にいたことはありますから、食糧の調達なら慣れたものですよ」 勿論、年齢を考えれば当然兵士としてではない。 外地と呼ばれる場所で起こった民間人を巻き込む戦いは、当時の日本軍によって報道規制が敷かれていた。 その為、外地で何があったのか認知度は低いのだ。 特に子供ともなれば、知らなくてもおかしくはない。 (-62) 2021/06/28(Mon) 12:52:54 |
【独】 温和 セナハラやっぱりよお!!!!!!!!!!!!!!! おれ被虐待児を殺したくねえよお!!!!!!!!! おれを殺せ!!!! おれを殺せ!!!!!! 殺せ!!!!!!!!! (-63) 2021/06/28(Mon) 12:55:23 |
【赤】 温和 セナハラ「どうなるかは……僕も含め皆さん次第、ですかね。 実を言うと、贅沢できる程の食糧はありません。 争わず助けを待てれば、良いんですけど」 贅沢どころか、全員で生き延びることも難しい。 その事実を子供に対して言える程、人でなしでもなかった。 「メイジくんにも我慢をさせてしまうでしょう。 なるべく僕も頑張りますが、ね」 ちら、とアユミの後ろ姿を見やる。 (*4) 2021/06/28(Mon) 13:29:17 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「あれ、言ってませんでしたっけ。 でもそうですね……運も良かったと思います。 まだ子供でしたから」 当時10歳程だった男は、少年兵としてすら起用されなかった。 故に遠目でも民間人であることがわかる外見をしていた為、問答無用で撃たれる可能性も低かったのだ。 その言葉が示す本当の意味は、きっと伝わらないだろう。 しかし知らなくても良いことだ。もう必要ない知識なのだから。 「虫は……流石にもう食べたくないなあ。 安心してください、探しに行ける天気じゃないですから」 食べたことがある発言だ。 苦笑しながら、かつて食べた味を思い出す。 (-71) 2021/06/28(Mon) 13:55:41 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「甘い卵焼きは……今は難しいかもしれません。 でも台風が収まって、川の水が引いて、 ……帰れるようになったら、食べられますよ」 子供らしい料理名に、穏やかな声色で返す。 「ええ、病院の中を探してみます。 もしかしたら、戦争中の缶詰とかあるかもしれませんし」 そんな物がないことは自分がよく知っている。 知らぬが仏、言わぬが花。 不要な情報や知識も存在する。 (-86) 2021/06/28(Mon) 15:22:49 |
【独】 温和 セナハライヤーーーーッ!!!!!! え?俺を殺して欲しいんだけど、 まずそれには殺し方教えなきゃじゃん 絶対しんどいじゃん、我慢するじゃんメイジくん え?え?どう転んでもメイジくんは苦しむじゃん (-89) 2021/06/28(Mon) 16:15:50 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「……お店の卵焼きを買ってくるのは難しいですけど、 僕の手料理で良ければ、卵買って作りますよ」 そんな心情を理解してか、自身に可能な範囲の約束をした。 約束を守れる自信は無いが、それでも応じたいという気持ちはは本物だ。 「ええ、ここは人を助ける場所ですから。 お腹が空いているでしょうけれど、少し辛抱してください。 後で白湯でも持っていきましょう。 水でも無いよりはましですから」 (-92) 2021/06/28(Mon) 16:41:47 |
【赤】 温和 セナハラ「……では、…………」 言葉は続かない。 悩んでいた。子供を加担させるべきか否か。 この先、生存者を出していくには、避けられないのだから。 「…………メイジくん、包丁を扱ったことはありますか? 実は流されてきた猿を数匹見つけたんです。 ある程度は僕が解体しますから、 細かく切る作業をお願いしたいんです」 この村で育ったなら知っているはずだ。 …… この近辺の山に、猿はいない。 けれど、もしかしたら。 遠くから流されてくることだって、あるかもしれない。 (*6) 2021/06/28(Mon) 17:00:26 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「これでも自炊してるんですよ? あまり凝った物は作れませんけどね」 よく言われることだ。 男の一人暮らしである為、時々入院食の残りを貰ったりもしているが。 立てられた指を見れば、今までとは違った意味で苦笑した。 こんな状況で約束ができる程、幼くはない。 しかし、その小指に無骨な指が絡まった。 「指切りげんまん、ですね。……久しぶりにしました」 (-103) 2021/06/28(Mon) 20:10:16 |
【赤】 温和 セナハラ悟られなかったことが幸いなのか、災いなのか。 今の男には、理解できなかった。 「山というよりは、密林のような場所で育ちました。 外地の生まれなんです、僕。 戦況が悪化して、皆何でも食べてましたから……」 虫から木の根まで、 食べられそうな物は全て喰らった。 それは墓の下まで持っていく筈の秘密で、 二度と侵さないと決めた領域だ。 「鶏とかいれば、絞め方を教えられたんですけどね。 猿はどうしても、見た目が人間に近いですし」 (*8) 2021/06/28(Mon) 20:32:44 |
【秘】 温和 セナハラ → 遊惰 ロク「あー……実を言いますと、はい。足りてません」 そんな様子から、子供に対する配慮を感じ取ったのだろう。 こちらも声を潜めて返した。 「ですが雨漏りで溜まった水は見るからに汚いので、捨ててください。 ……屋上にある貯水槽の方がまだましな色をしてます」 言外に、事情を理解できるなら、手伝ってほしいと告げた。 (-123) 2021/06/29(Tue) 3:38:05 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「今の賃金じゃお嫁さんは難しいでしょうね……。 いや、自炊は節約のためですよ。 ちゃんといつかは結婚……いや、うーん…」 世帯を持つ自分が想像できない、というのが正直な感想だった。 貴方の小指から指を離し、何と言ったものかと考える。 「大人になると指切りじゃなくて、判子とか使って形に残すようになるんです。 大人は子供より、ずっと忘れやすいですから」 (-124) 2021/06/29(Tue) 4:00:08 |
【秘】 温和 セナハラ → 遊惰 ロク「そうですね、丁度良いでしょう。 後で着替えなんかを持っていくことになってます。 その時にお声がけしようかと」 貴方が使う部屋にも、同じ流れで届けるつもりだ。 「水を汲み終わって着替えたら、 交代で湯を沸かしましょうか。調理場でね」 (-135) 2021/06/29(Tue) 13:33:31 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ子供に言われては返す言葉もない。 「……大丈夫ですって。 それにもし僕が忘れても、ニエカワくんが忘れないでしょう?」 約束は一人で守るより、二人で守る方がいい。 何事も誰かと助け合えば乗り越えられる、 と夢を見ているわけでは無いけれど。 せめて貴方の善性は守りたいと思うのだ。 (-140) 2021/06/29(Tue) 15:16:09 |
【独】 温和 セナハラPLが恋未練好きそうだからフジノちゃんかと思ってたけど〜 この秘話の流れ、怪しくない? おれセナハラとアユミさんRPしてさ、子供を計3人泣かせることになりませんか? (-142) 2021/06/29(Tue) 15:25:45 |
【赤】 温和 セナハラ「動物の解体って、大丈夫だと思ってても案外辛くなるんです。 医学校の実習で人を開く授業があったんですけど、 必ず何人か吐く人がいます」 嘘ではないが、本音でもない。 どこまで加担させるべきか、未だ悩んでいた。 「だから先ずは、バラバラにした段階から。 大丈夫であれば、一緒に始めから解体しましょうか」 → (*10) 2021/06/29(Tue) 15:43:53 |
【赤】 温和 セナハラ「……これはね。 メイジくんが話したくなかったら、話さなくて良いんですけど」 そんな様子を見つめ、口を開く。 手を汚させるなら、せめて何か報われてほしい。 贖罪にも似た心地だった。 「転んだりぶつけたりすると、怪我をしますよね。 そういった傷は、肘とか膝といった関節にできます。 ……言い返せば、」 → (*11) 2021/06/29(Tue) 15:44:44 |
【赤】 温和 セナハラ言葉にずっと耳を傾けていた。 荒んだ生活を送る帰還兵は珍しくない。 戦場が人の精神を削り、形を変えてしまうことをこの男は知っている。 「心配してるんですよ、勿論。 情けないなんて、これっぽっちも思いません」 片膝を着き、貴方を見上げる。 もう父親がこの世にいないような話し方をすることに気付きつつ、口には出さなかった。 「……メイジくんの家は、戦場だったんですね」 (*15) 2021/06/29(Tue) 19:26:54 |
【赤】 温和 セナハラ「いい子のままじゃ、戦場は生き残れません。 もし何か悪い事をしたとしても、それは生きる為にした事です」 まるで説得するような抑揚だった。 尤も、それは自分に言い聞かせていたのかもしれない。 「そう思わなければ、きっときみのお父さんのようになってしまう」 (*16) 2021/06/29(Tue) 19:27:29 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「ウエノ辺りなら何度か。 あまり観光とかはしてないので、詳しくはないですが」 金があればきっと、土産話のひとつやふたつを出せた筈だ。 何故そんなことを、と考えて思い出す。 「ああ、もしかして誰かトウキョウの人がいるんですか?」 (-195) 2021/06/30(Wed) 12:12:51 |
【赤】 温和 セナハラ薄く笑う貴方の頭を撫でようとして、やめた。 そんな資格、自分には微塵も無い。 「……そう思っているなら、大丈夫ですよ。 では、この事は内密にしますね」 立ち上がると、深く息を吐いた。 覚悟を決めるかのように。 「大まかに解体して来ます。 用意ができたら呼びに行きますけど、今日使う部屋は決めてますか?」 (*18) 2021/06/30(Wed) 12:40:49 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワそんな貴方を懐かしく思いながら、相槌を打っている。 本土に憧れていたかつての自分を思い出す。 いつか身体が丈夫になると励ましても、その『いつか』が来るとは限らない。 迷った末に、問いかけにだけ答える事にする。 「うーんと……あの時は確か…」 しかし。 結局、言い淀んでしまった。 水を差すようなことは言いたくないが、嘘もまた言いたくなかった。 (-197) 2021/06/30(Wed) 12:50:15 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「あまり良い話ではないですよ?」 一呼吸置いて、口を開いた。 逆に期待させてしまったようだと、申し訳なく思いながら。 「遺骨を……ですね、引き取りに……」 (-206) 2021/06/30(Wed) 15:03:45 |
【赤】 温和 セナハラ「使って良い部屋は幾つかあるんですが、 一階の空き部屋だと助かります。宿直室が近いですから」 手術室へ向かいやすい、とは言わずに一階を勧めた。 貴方が手伝っていることを、極力知られたくないからだ。 「あと、できればこの手伝いの件は内密にお願いします。 食べ物があるとわかると、その……、 揉め事が起こるかもしれませんから」 そう言い残せば、手術室へ歩き出す。 (*20) 2021/06/30(Wed) 15:13:59 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「もう何年も前の話ですから。 こちらこそすいません、変な話を聞かせてしまって」 骨など諦めていたから、悲嘆するよりも安堵していた記憶の方が強い。 言い淀んだのは、気を遣わせたくなかったからだ。 「……ニエカワくん。 きっときみの中には焦りもあるんじゃないかと思います。 でもね。今は生き急がなくても取り残されたりしない、 平和な世の中になりました。 だからゆっくりと、安心して養生してほしいんです」 年寄くさい、説教のような言葉だとは自覚している。 それでも伝えたかった事を、迷った末に話した。 (-212) 2021/06/30(Wed) 16:26:01 |
【赤】 温和 セナハラぴたり、一瞬足を止める。 「……ええ、勿論」 小さく呟き、再び歩き出す。 手術室へ入れば、手術台を見て眉を顰めた。 メスを用意する。 容器を運ぶ。 思い出す。 (*22) 2021/06/30(Wed) 16:31:06 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「ん、ありがとうございます。病に焦りは禁物ですからね」 宥めるように微笑むと、二階を指差した。 「今日は慌ただしかったですし、 夜更かしはしちゃだめですよ? 起きてないか、見回りしちゃいますからね」 冗談めかした抑揚で、早寝をするように伝える。 尤もそれは、体力を温存させたいという魂胆であったが。 (-221) 2021/06/30(Wed) 17:35:16 |
(a26) 2021/06/30(Wed) 20:03:30 |
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