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【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ「……」 誰もいない。 やっぱりただの気のせいかしら。 ざわざわと胸がざわめくのを感じながら、それでもわたしはその場から動けずにいた。 ──くい、と。 籠が引っ張られたような気がして、驚いて手を離す。 「……!!!」 籠は宙に浮いて、ひとりでに机の上に吸い込まれていく。 言葉を失ったわたしは、叫び声すら上げることができずに後退をした。 本当に恐れを覚えたときは、声なんて出ないものなのかもしれない。 壁が、背中にとん、と触れた。 (-7) 2021/10/19(Tue) 21:08:48 |
【秘】 浮遊想 テラ → 夜の一族 チャンドラ/* ハローハロー、当方です。先んじて結果のご連絡をば。 とても簡単に言うと、しばらくの間、寒くなります。 ミズガネと一緒ですね。そう、犯人は俺。 結果としては一度気絶することになると思うのだわ。人が来なければ、ミズガネの時と違って後始末をしていくので、その内ベッドで目覚めることになるんじゃないかな。 寒さに関しては、凍死手前よりは無事だけど寒いは寒い形。ふつ〜に寒いし、他人が触れても冷たいわ。あったかくすればあったかくなります。“寂しい”の発露だから、チャンドラちゃんが寂しがり屋さんなら、けっこうずっと寒いのが残ったままかも〜〜。 ふわ〜っとしているので、任意に寒くなくなっていただいて問題ありません。一回寂しくなくなったからもうあとは寒くないぞ!をしてもいいし、一時的な寒さ凌ぎはできるけれど〜みたいな形でもOK! 絶忘姐様の良きように調理していただければと存じます。 一先ずこんなところで! レスはチョト ユクリ シマス (-13) 2021/10/19(Tue) 21:37:42 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ/* 寒冷現象の犯人じゃないの!やだァ! フフ、それじゃあ任意にとても寒くならせてもらうわね。 来客の約束はないけど来客そのものはあるかもしれない状態だから、もし来たらベッドの上で寝ているところから始めさせてもらうわ! ありがとう、ベル記……催促したみたいでごめんなさいね。kiss…… (-15) 2021/10/19(Tue) 21:43:16 |
チャンドラは、部屋に紙飛行機と、赤と緑の宝石を1つずつ飾っている。 (a0) 2021/10/19(Tue) 21:54:16 |
【秘】 探偵 キエ → 夜の一族 チャンドラ其の言葉を聞くとキエは怪訝そうに首を傾げた。 「仕掛けも何も、見たいから見えただけだよ。思い描く事はできるものだろう?」 キエのいる世界は今も昔も此れからもそうだ。何でもとは行かないが、人間で言う所の五感を満たす欲望は全て叶うと言っても過言ではない。世界の滅亡のように大きな物事は流石に願ってもできやしないが。 「“できない”と思っていたら何だってできないさ。可能性を否定してしまっては理に縛られてしまうよ。人間は規律で世の中を縛るし其れも仕方ないかもしれないが…」 (-21) 2021/10/19(Tue) 22:18:53 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「見たいから……そんなに簡単なこと?」 驚いたわたしは、キエをじっと見つめた。 まるで魔法のようだと思っていた。 それをそんなにあっさりと言ってしまうこと。 キエは特別な人なのかもしれないとそんなことを思う。 「……キエは不思議ね。 自分のことを棚に上げて、『人間は』なんて言うんだもの」 あなただって人間じゃない。 少なくともわたしにはそう見えているから、肩を竦めてくすりと笑った。 「でもそうね。規律や理に縛られるのは大変。 月に触れようとした鳥みたいに、やりたいことをやり続けられればいいのだけど」 その鳥も、しばらく月をお預けされたようだし。 規律を破ると罰があるなら、規律を守りたがるのもきっと無理はないことだと思う。 (-24) 2021/10/19(Tue) 22:31:41 |
【秘】 浮遊想 テラ → 夜の一族 チャンドラ机や壁を叩く、小気味よい音。 ナニカ がいる場所から聞こえます。 「 ねえ、今どんな気分? 教えてくれない? 」ナニカ があなたに近寄ります。ゆっくり。 ナニカ があなたの頬に触れます。やさしく。 ゾッとするような冷たい、温度のない手でした。手だと思いました。 「 ──はさ、はっきり示されないと 」「 わからないんです、よ? 」あなたからは触れられません。 ナニカ が触らせる気がないので。 「 ミズガネちゃんが嫌がってくれたのは よくわかったんだけどなぁ 」 (-30) 2021/10/19(Tue) 23:04:02 |
【秘】 探偵 キエ → 夜の一族 チャンドラ「うん? 言って無かったかね。僕ァ人間じゃないよ。では何かと言われると僕は僕だ、と言うしか無いがねェ」 あっけからんとした物言いでキエは言った。今まで誰にも尋ねられなかったから言わなかっただけでキエは此の事実を隠しているつもりは少しも無い。 「…嗚呼、初めて会った時にした話か。 あの鳥はやり続けられたと言うのかなァ、 最期 の方は随分と錯乱していた様だし」キエは故意に結末を誤魔化した訳では無い。其の思考は人間に比べれば神の方がまだ近いだろう。 あの流れで“罰した”のだから当然チャンドラも結末に想像がつくと思っていた。 (-31) 2021/10/19(Tue) 23:17:18 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラひんやりと冷たいものが触れた。 びくりと肩を揺らしながらもすくみ上がったわたしは、やっぱり声を出すことが出来ないでいる。 たすけてとそればかり、胸に沸きあがる。 姿の見えない誰かが、間違いなくそこにいる。 「………テラ……」 たすけて、と言いたかった。それでも声にはならなかった。 掠れた吐息のような音が漏れて、何とか名前のようなかたちを作る。 あなたはここに来ると言っていた。 わたしが耐えていれば、きっと助けにきてくれる。 そして作り物のような声で言うのだ。 どうしたのチャンドラちゃん。怖い思いでもした? 早鐘のように打つ鼓動を聴きながら、わたしは現実逃避をしている。 悲鳴は上げない。怖いとも口にしない。ただ、それだけ。 (-32) 2021/10/19(Tue) 23:29:05 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「……? 人間じゃ、ない? そうだったの?」 オウム返ししか出来ないくらいには驚いた。 わたしは『キエ』をまた見つめて。 そして続いた言葉に、目を伏せた。 「……最期。そうなの。そう、だったの……」 落胆した様子がきっとすぐに分かる。 月を愛する同志。生まれる国が違えば、きっとお友達になれたのに。 「それじゃあ、その鳥も規律の犠牲者よ。 ルールを破ったのはいけないこと。 そしてそれで罰せられるのが規律。そうでしょう?」 「……規律を定めるのは、何も人間だけじゃないわ」 少なくともそんな規律がなければ、鳥は今も自由に月を目指していたのだろうから。 (-34) 2021/10/19(Tue) 23:37:03 |
【秘】 探偵 キエ → 夜の一族 チャンドラ「…? 規律の犠牲者とはまた面白い見方をするんねェ。何故規律が作られるのか知らない訳じゃあ無いだろう?」 月が孤独に覆われなかった事を喜んでいたから、チャンドラは鳥の事などどうでも良いのだとキエは考えていた。反応を見るにそうではないらしい。 「炎に触れてはいけない理由は、火傷から誰かを守る為。 氷に触れてはいけない理由は、凍傷から誰かを守る為。 規律が罰するんじゃあない。理が罰するんだよ」 そしてキエの住む世界に理は存在しない。しかしキエは理という概念を知っているから口にする事はできた。 理解はできないが。 「何故其の国で月に触れる事が禁じられているか、想像がつかないかね。 何故其の国の神が雲で月を隠す程に怒ったのか、想像がつかないかね?」 キエの言葉に苛立ちは微塵も無い。只疑問を顕にしていただけだった。 「わからない」と言えばあっさりと解答が返って来る。勿論キエ自身の、であるが。 (-37) 2021/10/19(Tue) 23:55:12 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「……」 キエの言葉を聞いて、わたしは考える。 わたしの理と、その国の理では大いに違う。 月に触れるのは容易くない。 触れたいと手を伸ばすものも少なくない。 そこは同じなのかもしれないけど。 「……わからないわ。 月に触れていい相手は、月が決めるべきよ。 他の誰かが決めるべきじゃない。 それがわたしたち、夜の一族の考え方だもの」 どんな理由があったとしても、月に何の権利もないのならそれは身勝手な規律。 種族や民族が違えば考え方だって異なっていく。 そのことをわたしは、あなたから月の沈まない国の話を聞いた時に、薄々気づいてはいたけれど。 (-44) 2021/10/20(Wed) 0:03:42 |
【秘】 探偵 キエ → 夜の一族 チャンドラ「一つ目、月は寒い。正確には月が浮かぶ高さは、生き物にとっちゃ血潮も凍りつく寒さなんだ。どんなに暖かい格好をしても月へ辿り着く前に凍え死ぬ。 更には自力で降りる事もできない一方的な場所さ。死ねばずっとその高さで漂う事になる。 二つ目、神は其の鳥を愛していた。彼が凍てつき孤独の中、永遠に彷徨う事を是としなかった。彼にも家族がいるのだから、せめて彼等に葬いをさせてやりたかったのさ」 キエは月と鳥どちらの意思にも同意しない。しかし、神の意思は少し理解できる。 「…君は随分と月の気持ちを考えるのだね。優しい事だけれど、だからと言って他者の命を粗末にするのは良くないと思うなァ」 チャンドラはきっとそんなつもりは無かったのかもしれないが、キエには相手の気持ちを決めつけて話す癖があった。 (-45) 2021/10/20(Wed) 0:21:35 |
【秘】 浮遊想 テラ → 夜の一族 チャンドラ「 ──いるけど 、いないよ 」「 ここにいるよ どこにもいないよ 」「 ……まったくもって ひどい奴だ 」ナニカ があなたを抱き締めます抱き締めます寒 いです冷たいです体内に直接冷水を注がれている ようだ動けない動けないでなぁんにも出来ません。 (-49) 2021/10/20(Wed) 0:29:09 |
【秘】 浮遊想 テラ → 夜の一族 チャンドラ氷よりもずっと冷たい温度が唇に触れて、 それで それが 最後。 あなたが次に目覚めるのは、 ベッドの上なのでした。 (-53) 2021/10/20(Wed) 0:33:55 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「粗末になんて……」 わたしは緩やかに首を振った。 月が遠く離れていることなんて知っている。 その温度までは、確かに考えたことはなかったけど。 「わたしはただ、月に触れたいほど愛する気持ちを蔑ろにしたくないだけ。 家族を置き去りにしてでも、鳥は月に触れたかったのでしょう? 何かを愛する気持ちを、規律が縛るだなんて悲しい話よ。 ……わたしは、そう思うわ」 家族も鳥を愛していたかもしれない。 でも鳥は、家族を振り切ってでも月を目指したのでしょう? 月は好きでそんな高くて寒いところにいる。 月は好きで昇って降りている。 そうして月は──夜は、愛してくれた一族に贈り物をくれた。 それが、わたしたち夜の一族の伝承。 「あまり意地悪を言わないで、キエ。 人の考えなんていくらでも違うものだもの。 それを縛ることなんて誰にもできないわ。 ……それが例え、神様であっても」 (-59) 2021/10/20(Wed) 0:45:35 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ金縛りにでも遭ったみたいに、わたしの身体は動かない。 頬に触れていた冷たさが全身を包み込む。 今が夜であったなら、きっと何だってできたのに。 この館には夜が来ない。 だからわたしは、何も出来ないただの箱入り娘。 ただ怖かったのか、それが悔しかったのか、わたしにもよく分からない。 そんなことを考えるいとまは、今この部屋にはどこにも残されていなかったもの。 身体の震えが恐怖からくるものか、寒さからくるものか、それすらも分からないまま。 (-61) 2021/10/20(Wed) 1:08:47 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ声が聞こえる気がする。 気のせい? 分からないわ。 ただ唇が、やけに冷えたことだけを鮮明に感じて。 頭の芯まで冷え切るような心地がして。 耳鳴りがして。頭痛がして。 もう、それに何か感情を抱くよりもずっと前に。 (-62) 2021/10/20(Wed) 1:12:30 |
チャンドラは、自室から出てこない。 (a3) 2021/10/20(Wed) 1:13:46 |
チャンドラは、『 』に酷い冷たさを感じたあと。 (a4) 2021/10/20(Wed) 1:14:26 |
チャンドラは、こびりつくような 寒さ を、その身に感じていた。 (a5) 2021/10/20(Wed) 1:15:28 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ目を覚ました時、何事もなかったかのようにベッドにいた。 身を起こすと酷く寒い。 ベッドに寝ていたはずなのに、不思議だとわたしは思う。 そうして気付いた。 ベッドに寝た記憶はない。 じゃあその前、何をしていた? 「………っ!!!」 その恐怖を思い出したわたしは、やっぱり声なんて出なかった。 息が詰まるような心地だけ覚えて、顔色悪く布団に篭もる。 がたがたと震えが止まらない。 もうこの部屋に、『誰か』はいないのかしら。 それを確かめることすら、暫くはできもしなかった。 (-65) 2021/10/20(Wed) 1:27:43 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ──きゅう、とお腹が鳴る。 そうだ、何かを食べないといけないんだった。 でも冷たいベーグルもマフィンも、あんなに楽しんで集めたお菓子でさえも、今は食べたいと思えなくて。 ふらり、ふらりと身を縮めながら外に出た。 食べ物を探さないと。 でないとわたしは、夜じゃない場所では生きていられない。 部屋を離れる足取りは、どうしても覚束無いものになった。 (-66) 2021/10/20(Wed) 1:31:17 |
チャンドラは、目を覚ますと部屋を出た (a7) 2021/10/20(Wed) 1:33:19 |
チャンドラは、食べるものを探しに、パーティ会場へ向かう。 (a8) 2021/10/20(Wed) 1:35:00 |
【人】 夜の一族 チャンドラ覚束無い足取りで、わたしはパーティ会場を訪れる。 「クロノ、いるかしら」 外套を羽織り、小刻みに震えながら。 それでもわたしは、その震えを必死に隠そうとしていた。 「あたたかいものを、探しているの」 そうでないものは、今は喉を通りそうにない。 やることは、たくさんあるの。 だからみんなに心配をかける前に、この震えをどうにかしなくては。 (12) 2021/10/20(Wed) 1:40:33 |
【秘】 浮遊想 テラ → 夜の一族 チャンドラソレは、とっても身勝手なので。 だから、あなたが起きるまで そこにいるなんてことはなかったし、 起きるのを見計らって またこの部屋に来るだなんてことも、 しませんでした。 (-70) 2021/10/20(Wed) 1:41:20 |
チャンドラは、今は余裕がありません。 (a11) 2021/10/20(Wed) 1:47:40 |
チャンドラは、後で、思い出すのでしょう。客人が、部屋に来るはずだったことを。 (a12) 2021/10/20(Wed) 1:48:35 |
【人】 夜の一族 チャンドラわたしの声は、パーティ会場の喧騒に掻き消える。 常時なら頼ることも出来たお友達──彼女が手配してくれた、携帯食料すら喉が通らない今は、その姿を探すのも気が引けた。 ふと、一際騒ぐ3人組に視線を向ける。 そうだ、彼にノートも返さないと。 もしかしたら彼なら、あたたかいものを作ってくれるかもしれないけど、団欒の邪魔はしたくない。 そうこうする間、寒さとともに目が回るような空腹が襲う。 わたしはクロノを探すのをやめて、近くの椅子に座り込んだ。 冷たい料理が目の前に並ぶ。 それでもやっぱり、食べる気が起きなかった。 (15) 2021/10/20(Wed) 2:09:48 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>20 ポルクス 「……ポルクス?」 声をかけられ、自分でも驚くくらいに情けない声が出た。 飢餓感と寒さ。そうだ、あなたとも約束をしていた。 「大丈夫……ただ、あたたかいものを食べたくて。 会場にはさすがに並んでいないから、使用人を探していたのだけど」 少し疲れちゃって、と笑うわたしは、自分の笑顔がとても力ないものになったことに気付かない。 (21) 2021/10/20(Wed) 8:11:51 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>24 ポルクス 「………」 無意識に、羽織った外套の合わせを強く握る。 元気がないと見抜かれてしまったのがなんだか申し訳なく思えた。 差し伸べられた手を見つめ、わたしはためらっていた。 でも、立っているのもやっとなくらい、寒くてお腹が空いていて。 (25) 2021/10/20(Wed) 12:45:53 |
チャンドラは、ポルクスの手を、ゆっくりととる。 (a18) 2021/10/20(Wed) 12:46:42 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクスその手は酷く冷えていた。 まるで氷水に手を入れて遊んだあとのようだった。 そしてそれだけ冷えたわたしの身体は、あなたのぬくもりが分からなかった。 悴むほどに凍えた手のひらの感覚は、とても鈍い。 (-131) 2021/10/20(Wed) 12:48:53 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>24 >>25 ポルクス 「……ありがとう、ポルクス」 その手を支えにわたしは立ち上がる。 目が回るような心地がまたしたけれど、導き手がいるならきっと大丈夫。 また力なく微笑みかけると、行きましょう、とわたしは言った。 (26) 2021/10/20(Wed) 12:51:44 |
【秘】 探偵 キエ → 夜の一族 チャンドラ「意地悪に聞こえてしまったか、すまないね。僕ァ死地に向かう者がいれば止めたいと思うのは普遍的な感情だと思っていたが違う様だ。 …ではチャンドラ君。君に1つ課題を出したくなった。此れは直ぐに答えを出してほしくないから後日回答を貰いに行くよ。又は回答を放棄してもいい」 キエは賢者を好ましく思わないが彼等が振り撒く災厄は好む。そうして消費される愚者が生まれる事を願っている。 しかしチャンドラには振り撒く側になってほしいと、キエはたった今思いついた。だから考えて欲しいと思った。 (-135) 2021/10/20(Wed) 13:27:53 |
【秘】 探偵 キエ → 夜の一族 チャンドラ「“君の大切な人が、 愛する何かの為戦争に向かうと言ったらどうする?”」 「………命は失えば二度と帰ってこない。生まれ変わりなんてあんなのは慰めにしか過ぎないさ。 此の課題に正解という物は存在しないから好きに答えを決めると良い。但し誰かの答えを自分のものにするのはよしてほしいなァ?」 (-136) 2021/10/20(Wed) 13:29:35 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエわたしはキエの言葉を聞いて、少し考え込む。 愛する人。今浮かぶのは家族くらいね。 「……いいわ。少し、考えてみる。 わたしの答え、見つけてみるわ」 家族だとすれば、その場ですぐに返すこともできた。 一族を背負って立つお父様には、そんなことが必要になる時もあるでしょうから。 それを直ぐに答えなかったのは、そうして欲しくないと言われたからと、そうして出た答えでキエは納得しないだろうと思ったからだ。 (-168) 2021/10/20(Wed) 17:45:25 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>27 >>28 ポルクス 抱き上げられたわたしは、小さく悲鳴をあげる。 抵抗する力なんて残っていなかったし、ふらつくわたしの足で歩くよりずっとマシだと思ったものだから、大人しくはしていたけれど。 冷え切った体に触れると隠していた震えがきっと手に取るようにわかる。 ポルクスの部屋に運ばれて、布団に寝かしつけられたわたしはきっと少し困ったような顔をしている。 シトゥラに合わす顔がないわ。本当に。 「ええ、大丈夫。……ごめんなさい。 あまり心配は、かけたくなかったのに」 せめて身体くらいは起こしておきたいものだけど、そろそろ限界が近いのか1度寝そべった身体はそう簡単に動いてくれなかった。 2人きりの部屋の中、小さな溜め息が零れる。 (34) 2021/10/20(Wed) 18:06:05 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* 大丈夫よ!わたしはこのまま表でも構わないわ! 秘話がよかったらそれっぽくできるようにはしたから秘話に移行して頂戴。 助けに来てくれてありがとう kiss…… (-173) 2021/10/20(Wed) 18:07:52 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 死神 ゲイザー/* ハロー、マイフレンド! 見ての通りアタイは寒くなっていて、今はポルクスの部屋にいるわ! その後どうなるか分からないけど、シュレディンガーのチャンドラで良ければお出しできるけど、どうしましょう? チャンドラの姿は見当たらない、とすることも、シュレディンガーじゃなくなった頃にお返しすることも出来るわよ! (-181) 2021/10/20(Wed) 19:27:29 |
【秘】 死神 ゲイザー → 夜の一族 チャンドラ/*はっ! チャンドラさん! お疲れ様です、ご連絡ありがとうございますっ。 りょーかいです。では、現時点では見つからなかったとして、 シュレディンガーじゃなくなった頃にお会いしましょう! (-182) 2021/10/20(Wed) 19:36:49 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 死神 ゲイザー/* OK、描写をするわね! 申し訳ないわね。楽しみにしているのは本当よ。 また会いましょう kiss! (-183) 2021/10/20(Wed) 19:40:40 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>36 ゲイザー 広間を探しても、中庭を探しても、わたしの姿はどこにもない。 寒く凍えたわたしは今は、ポルクスの部屋に連れられていた。 きっと広間にいるなんて、あなたには嘘をついてしまったわね。 使用人の誰に聞いても、わたしの行き先を知る人はいない。 あんなに毎日広間でいろんな食事をしていたわたしがいなくなったことを、使用人のみんなも不思議がっていたかもしれなかった。 (41) 2021/10/20(Wed) 19:50:20 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>43 ポルクス 「……それが、分からないの。 ハロウィンパーティが終わって、部屋に帰って」 布団の中は、そうすぐにあたたかくなりはしなかった。 その中にいるわたしが冷たく冷えきってしまっていたからかもしれない。 そんな布団の中でわたしは体を震わせている。 あの時のことを思い出したからか、冷たい体がそうさせるのか、わたしにはやっぱり分からなかった。 「 部屋に、誰かがいたの。 姿が見えない誰かが。 そうしたら、体が動かなくなって。 ……ものすごく、寒くなって」 用意をしていた食事をとれなかったのが、さらに悪かった。 けれどあたたかいものを探しに外に出た結果、こうしてポルクスに拾われているのだから悪いことばかりでもなかったのかもしれない。 結果として約束をいくつか、反故にしてしまったことになるだろうけど。 「──そうよ、わたし。 待ち合わせをしていたの。部屋で。 彼、わたしを探しているかもしれないわ……!」 落ち着いたからか、漸くそのことを思い出す。 体を起こそうとすると、目眩がした。 こっちは寒さのせいじゃなく、空腹のせい。 (44) 2021/10/20(Wed) 20:45:33 |
【秘】 探偵 キエ → 夜の一族 チャンドラ「…嗚呼、良い子だね。僕は君が考える事を喜ばしく思う。 どんな内容であっても君が考え抜いた結論であれば、其れが君にとっての道理となる。 僕ァね、チャンドラ君。君には教わった道徳ではなく自分で考えた道徳を見つけて欲しいのさ」 ーーー願わくば、其れが貫く事で誰かを墜とすものであれば尚良い。 そんな囁きはそっと胸中にしまって微笑んだ。頭に被る山羊の頭蓋骨が僅かに揺れる。 「そろそろ祭も終いだ。まだもらっていない相手がいるなら今の内だよ?」 (-203) 2021/10/20(Wed) 21:13:33 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ教わった道徳に考えた道徳。 今のわたしは、その2つに大差が出るような気はあまりしなかった。 だって教わった道徳の中で生きたわたしが考える道徳なんて、教わったものと近しいものになるものじゃない? 実際、わたしは『止める』と『許す』の2択しか思いついていない。 それ以上を思いつくことがあるのか、それすらまだ分からない。 少し過度な期待のような気もして、わたしは複雑な気持ちでキエの言葉に頷く。 「そうね。……お祭りが終わったら、やることもあるもの。 今のうちに、あと少し楽しんでおかないと」 (-207) 2021/10/20(Wed) 21:26:28 |
【秘】 探偵 キエ → 夜の一族 チャンドラ「とはいえ難しい事を聞いている自覚はある。機会が在ればヒントを示そうかとも思っているよ。 僕ァ誰かしらの夢を覗く事ができるのだけど、其処でならこんなものよりもっと大きな夜空さえ作る事ができる。 だからチャンドラ君、 僕と夢で会える様に願っていておくれ 。夢の中でなら具体的に見せる事だってもっとできるからねェ」キエは其の反応に満足したのか頷きを返した。 /* 本日の噛み予告です。 お手隙の際に夢を見ているロールをキエ宛秘話に投げて頂ければ襲撃ロールを開始します。夢の内容はチャンドラさんの方で確定ロールして大丈夫です。 尚、キエは殺人を嫌がるので殺害ロールには至りません。 (-210) 2021/10/20(Wed) 21:57:40 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「夢を? ……本当に、あなたは不思議ね。キエ」 キエはキエだと言ったけど、結局あなたという人が何なのかは分からない。 ただ、わたしと違う考え方を持った人。 わたしの知らない、色んな世界を知っている人。 そういうことだけ、わたしはよく知っていた。 「ええ、分かったわ。 宿題だもの。あなたの力を借りてでも、やり遂げないとね」 笑いかけると、きゅう、とお腹が鳴った。 ついさっき、ポルクスと一緒にクッキーを食べたばかりなのに。 夜が来ないというのは、わたしにとってとても厄介な問題だ。 「……それじゃあ、そろそろ行くわ。 お腹も空いてしまったようだから、広間にも寄って」 聞こえていないといいのだけど。 誤魔化し通すつもりでわたしは言って、頭を下げる。 「また会いましょう、キエ」 /* つい虹色で大笑いしちゃったわ! 噛み予告了解よ! 表のポルクスとの会話が一区切りついた頃、秘話を送らせてもらうわね。 夢は多分、どこかの鳥のifのように、宇宙を漂っている感じになると思うわ。ちょうど寒いもの。 よろしくお願いするわね! (-214) 2021/10/20(Wed) 22:21:41 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>46 ポルクス 目眩に頭を抱えたわたしは、制されると大人しくなる。 そうするしかない。体は限界に近いのだもの。 「……ええ。 ハロウィンパーティの後、部屋に来るって言っていたわ。 だからわたしは、急いで帰ったの」 目を伏せて頷いた。 あんなことを言ったのに、これじゃあ逃げてしまったみたい。 そうやって失望されでもしたら、わたしは彼になんと言えばいいのでしょう。 「……ええ。そうね」 ごめんなさい、と謝罪の言葉がこぼれ落ちた。 今目の前のあなたに心配をかけているのも分かっている。 あなたとの約束も反故にしてしまって、わたしはこんな有様だもの。 「いただきます」 いきなり粒のあるリゾットに口をつける気が起きなくて、まずはスープを戴いた。 ハロウィンパーティであなたとクッキーを食べてから数時間。 いくらなんでもここまで弱るのはおかしいとあなたに訝しがられてもおかしくない。 でもこれも仕方がないこと。 だってわたしたちは、夜にしか生きることはできないの。 (47) 2021/10/20(Wed) 22:53:28 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>51 ポルクス 「大事な用事。ええ。 わたしが勝負に勝ったから、そのご褒美を貰うはずだったの」 こびりついていた寒さが、スープを飲むと少し緩和する。 体の芯から冷えていた分、そして空腹で体力が減った分。 そのふたつを同時に、暖かいスープが満たしていく。 「持病、じゃないわ。……あなたには迷惑をかけたもの。 わたしは本当は、夜じゃない時間には活動が出来ないの。 夜に愛されているから、夜が嫉妬をするのね。 何かを食べないと、すぐにお腹がすいてしまう。 使用人には、伝えていたんだけど……あまり心配をかけたくなくて」 他にはほとんど伝えていなかった。 広間にいる間は、ずっと食事を行えていたからよかったのだけど。 スープで少し回復して、わたしはリゾットにも手を伸ばす。 (52) 2021/10/21(Thu) 0:58:58 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* グッドイブニング!アタイよ! ネタバレなのだけど、今日の噛み対象に選ばれたわ。 寒さとは関係ないんだけどね?びっくりね? というわけで食事をしたら自室に移動させてもらいたいわ。 そこでなにかやりたいことがあれば、秘話で続きを。 最終的にひとりでベッドに休ませて貰えると嬉しいのだけど、いいかしら? (-232) 2021/10/21(Thu) 1:03:00 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 夜の一族 チャンドラ/* なんと。 嫌な予感的中というやつかしら。 ネタバレだけどアタイ、片思いよ。 ランダムの結果あなたに恋をしてしまったの。 あなたが噛まれると一緒に死んでしまうわ! だから自室に移動するなら一緒に向かって秘話で共に過ごさせてもらえると助かるのだけど、どうかしら! (-234) 2021/10/21(Thu) 1:57:03 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>53 ポルクス 「……彼について、教えてもらうはずだったの。 でも、そんなこと言って後悔するって言われたわ。 わたしが部屋にいなかったら、怖気付いて逃げたみたいじゃない」 食べ進めるうち、リゾットの味も分かるようになる。 染み渡るように、美味しかった。 「そうね、案外嫉妬深くて……。 ……ポルクス?」 頬はまだ冷たいけど、少なくともさっきまでほどじゃない。 わたしは少し考えたあと、さっきまでよりしっかりと笑った。 「ごめんなさい、本当に。心配をかけたわ」 (54) 2021/10/21(Thu) 9:10:12 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* やっぱりアンタ片思いじゃないの!!! そんな気はしていたのよ!!! アタイは夢の中で襲われるらしいのよね……この場合どうなるのかしら? でも部屋に来るのはOKよ! (-240) 2021/10/21(Thu) 9:13:20 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ/* リアル日付が変わっちゃったしこのままじゃ間に合わないからそろそろ始めるわね! 何にせよ間に合わない気はするけど……それはごめんなさい! (-241) 2021/10/21(Thu) 9:15:06 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ眠りについたわたしは、夢を見ていた。 辺り一面星屑の煌めく夜空の中。 わたしはふわふわと、浮かんでいた。 いつも見るよりもっと大きな月が見える。 手を伸ばそうとしたわたしは、体が動かないことに気付いた。 金縛りにでも遭ったみたいに、動かない体。 覚えがあった。徐々になんて生易しいものではなく、体が冷えていく。 唇にまた、何か冷たいものが触れた気がした。 だけど動けないわたしは、月の近くのすごくすごく高いところで、凍えて静かに浮いている。 (-242) 2021/10/21(Thu) 9:25:52 |
【秘】 探偵 キエ → 夜の一族 チャンドラ「…嗚呼、やっと着いた。距離が離れていると矢張り手間取るなァ」 一羽の白い鴉が其の隣にすっと並んだ。其れは何一つ似ていないが確かにキエだと判る筈だ。 夢なのだから。 「やあチャンドラ君。約束通り会いに来たが…随分と凍えてしまっているね。どうだい、月の近くに来た訳だが」 (-247) 2021/10/21(Thu) 12:12:13 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「………キエ?」 全く身体は動かなかったはずなのに、現れた白い鳩に顔を向けることも、言葉を発することも出来た。 それでもわたしはこれが夢だと気づかない。 「こんなに高くに来たのにまだ触れないの。 月はあんなに大きくすぐそこにあるように見えるのに。 ……それに、ここはひとりぼっちよ。寂しいわ」 (-251) 2021/10/21(Thu) 13:43:41 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 夜の一族 チャンドラ/* ハロウィンにでてきてくれて助かったわ! どうやって話しかけようか大分悩んでたんだもの。 夢の中でなら、一緒に眠ってしまって連れて行ってもらうのがいいかもしれないわね。 (-263) 2021/10/21(Thu) 14:42:35 |
【人】 夜の一族 チャンドラ>>57 ポルクス 「……?」 一瞬あなたの言った意味がわからなかったわたしは、きっと不思議そうな顔であなたを見つめていた。 「……そうね。もう、大丈夫。 少なくともさっきよりずっといいわ。 あまりあなたのベッドを独占する訳にもいかないものね」 わたしはそうポルクスに笑いかけると、残るリゾットに手をつける。 あたたかくて、おいしくて。 それでもまだ、寒さがこびりついていることを、わたしは告げずにいた。 (64) 2021/10/21(Thu) 19:46:40 |
【秘】 探偵 キエ → 夜の一族 チャンドラ「……月は近く見える程に大きいからねェ。だから多くの者が月を眺め、月を想う。月を知らぬ者などいないだろうよ」 鴉は冷たいチャンドラの指に近づく。撫でる様に頭頂部の羽毛へ指先が埋まった。鴉は温かい。 「さて此処は高い空だから見晴らしが良い。…下をご覧、君には何が見える?」 (-301) 2021/10/21(Thu) 19:51:26 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ「下……?」 指先にやわらかなあたたかさ。 触れられた部分から血が通うように、少しずつ感覚の鮮明さが増していく。 言われたように下を見る。 無数の星々が煌めく中、ひときわ青く美しい星が見えた。 「……故郷が見えるわ。お父様に、一族のみんな。 あそこに暮らしているのね」 愛する人が暮らす場所。 愛する月を見上げていた場所。 望郷の懐かしさとともに、一際身体がぶるりと震えた。 指先以外は、酷く寒い。 (-310) 2021/10/21(Thu) 20:13:12 |
【秘】 逃亡者 ポルクス → 夜の一族 チャンドラ/* OK、気にしないで。 こんな感じで部屋に向かったようにしたらいいかしらね。 この後は日付を挟んで墓落ちするだろうから、秘話に以降しましょ。kiss…… (-315) 2021/10/21(Thu) 20:32:01 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス/* Thank you…… 表はこれ以上アタイから返すことはないわ。 部屋の描写を秘話で行うから、少し待っていて頂戴。 (-317) 2021/10/21(Thu) 20:34:31 |
【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクスリゾットを食べ終え、少なくとも空腹に関しては回復した。 わたしはポルクスに礼を告げ、彼とともに自室へと向かう。 内装は他の部屋と変わらない。 ただベッドの横に紙飛行機がひとつと、朱と翠の宝石がそれぞれ置いてある。 脱ぎ捨てられたハロウィンの衣装がソファに置いてあって、わたしは顔を赤くすると慌てて片付けた。 「そ、その。慌てて着替えたものだから……」 ハロウィンパーティから部屋に戻って、不思議な体験をして。 衣装をきちんと片付ける暇なんてなかったの。 (-318) 2021/10/21(Thu) 20:39:26 |
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